JP2012231124A - セラミックス回路基板の検査方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 セラミックス回路基板およびダミー部を分割するための分割溝が設けられるセラミックス回路基板集合体のセラミックス基板およびダミー部を、分割溝を用いて分割した後、少なくとも一つのダミー部の一方の主面のダミー金属板表面にレーザパルスを照射し、他方の主面のダミー金属板表面の温度を計測することにより熱伝導率を測定して前記セラミックス回路基板の検査を行うセラミックス回路基板の検査方法。
【選択図】 図1
Description
λ = α・Cp・ρ
(1)
Cp =Q/(M・θm)
(2)
α = 0.1388d/t1/2 (3)
λ:熱伝導率(W/mK)
Cp:比熱(J/(kg・K))
α:熱拡散率(m2/s)
ρ:密度(kg/m3)
Q:熱入量(レーザパルスエネルギー)(J)
θm:温度上昇量 (K)
M:質量(kg)
t1/2:温度上昇量の1/2だけ温度が上昇するのに要する時間(s)
d:ダミー部の厚さ(m)
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、これら実施例により本発明が限定されるものではない。
[セラミックス母基板10の作成]
窒化珪素原料粉末に、焼結助剤として酸化マグネシウム粉末3重量%、及び酸化イットリウム粉末3重量%を添加し、有機溶剤中で粉砕媒体として窒化珪素製ボールを用いたボールミルにより湿式混合した。この混合物に有機バインダー、可塑剤等を混入しボールミルで均一に混合して原料スラリーとした。原料スラリーを脱泡・増粘した後、ドクターブレード法で所定板厚にシート成形して成形体を得た。このシート成形体を所定形状に切断後、脱脂し、更に、窒素加圧雰囲気中で1800℃の温度で焼結した。
図1に示すようにセラミックス母基板10をセラミックス回路基板2の9個(3×3個)とその周囲のダミー部31〜35の15個とに区分けできるようにレーザーで分割線5を形成した。
セラミックス母基板10表面を適度な粗さ(Ra0.4〜0.8μm)にして金属板との接合性をよくするために研磨材を表裏面全面に均一に吹き付ける乾式ブラスト処理を行った。
ブラスト処理した100枚のセラミックス母基板10の両面に銅板を活性金属ろう材法で接合した。まず、窒化珪素セラミックス基板の両主面の所定箇所にAg−Cu−Ti系ろう材ペーストを印刷法により塗布した。上記ろう材の表面にセラミックス母基板10とほぼ同じ長方形状で厚さ0.6mmの銅板を設置した。これを1セットとし、カーボン薄板を介して25セットを重ねて1山とした。合計4山を2行2列に並べて接合炉に装入し、加熱・加圧しながら接合し、セラミックス母基板と銅板の間に接合層を形成した。
接合した金属板の全面にフォトレジストを塗布しフォトリソグラフィ技術を使ってフォトレジストパターンを形成した。次に、ウェットエッチング技術を使用して塩化第二鉄溶液で金属板のうち不要な部分を除去した後、フォトレジストを除去して、所定の形状の金属回路板121、122、金属放熱板13、ダミー金属板31〜35が接合されたセラミックス回路基板集合体1を得た。次いで金属回路板121、122、金属放熱板13、ダミー金属板31〜35からはみ出している接合層(ろう材)を除去した。
金属回路板121、122、金属放熱板13、ダミー金属板31〜35を接合したセラミックス回路基板集合体1を硫酸パラジウム溶液に浸漬し、金属回路板121、122、金属放熱板13、ダミー金属板31〜35の表面にパラジウムを析出させた。次いで硫酸に浸漬することによりセラミックス母基板10の表面に析出したパラジウムを除去した。
次に、パラジウム付与した金属回路板121、122、金属放熱板13、ダミー金属板31〜35の表面にニッケル−リンめっき膜を形成してセラミックス回路基板集合体1を100枚得た。
セラミックス回路基板集合体1に形成した分割線に沿って分割して1枚のセラミックス回路基板集合体1からセラミックス回路基板2を9枚とダミー部31〜35を15個得た。ダミー部31におけるセラミックス基板の寸法は5mm×5mm一定とし、厚さは0.4mmである。セラミックス基板の表裏に接合された一対のダミー金属板141、151は、同形状かつ同面積であってセラミックス基板を挟んで対向配置し、さらにその面積はセラミックス基板の80%の4.47×4.47mm2である。
実施例1に対して、セラミックス母基板10を構成する窒化珪素セラミックスの熱伝導率測定を、湿式混合して得られた混合物をCIP成形で成形して、φ10mm×3mmの焼結体試験片を10個作製し、金属板を接合せずに、JIS R1611に規定されているレーザフラッシュ法による熱伝導率試験方法により測定した以外は、実施例1と同様にして、セラミックス回路基板集合体1を100枚作製し、セラミックス回路基板2を900個作製した。φ10mm×3mmの焼結体試験片の熱伝導率の測定値は72〜81W/m・Kであり、所望の値が得られていることを確認した。
焼結体試験片の寸法をφ10mm×0.4mmとしたことを除いて比較例1と同様に焼結体試験片の熱伝導率を測定した。測定値は74〜84W/m・Kであり、所望の値が得られていることを確認した。実施例1と同様にして、セラミックス回路基板集合体1を100枚作製し、セラミックス回路基板2を900個作製した。
実施例1に対して、金属回路板121、122およびダミー金属板141の厚さを0.4mm、金属放熱板13およびダミー放熱板の厚さを0.6mmとした以外は、実施例1と同様にしてセラミックス回路基板集合体1を100枚作製し、セラミックス回路基板900枚とダミー部31〜35を得た。
実施例1と同様にしてセラミックス回路基板集合体1を100枚作製し、セラミックス回路基板900枚とダミー部31〜35を得た。
10・・・セラミックス母基板
2・・・セラミックス回路基板
121,122・・・金属回路板
13・・・金属放熱板
101・・・ダミー部のセラミックス基板
141,142,143,144,145・・・ダミー金属板
151,152,153,154,155・・・ダミー金属板
31,32,33,34,35・・・ダミー部
5・・・分割溝
Claims (4)
- セラミックス基板の一方の主面に金属回路板と、他方の主面に金属放熱板とを接合層を介して接合するセラミックス回路基板を複数個有し、両主面の外周辺部に前記金属回路板および前記金属放熱板とそれぞれ同材質、同一厚さのダミー金属板とを前記セラミックス基板に対して対向するように接合層を介して接合するダミー部を複数個有し、前記セラミックス回路基板および前記ダミー部を分割するための分割溝が設けられるセラミックス回路基板集合体の前記セラミックス基板および前記ダミー部を、前記分割溝を用いて分割した後、少なくとも一つのダミー部の一方の主面のダミー金属板表面にレーザパルスを照射し、他方の主面のダミー金属板表面の温度を計測することにより熱伝導率を測定して前記セラミックス回路基板の検査を行うことを特徴とするセラミックス回路基板の検査方法。
- 前記ダミー部を分割する前に、前記セラミックス回路基板集合体をめっき液に浸漬して、前記金属回路板、金属放熱板、およびダミー金属板の表面にニッケルめっきを施す請求項1に記載のセラミックス回路基板の検査方法。
- 前記ダミー部の両主面における前記セラミックス基板と前記ダミー金属板との接合面積が同一であり、前記ダミー部おけるセラミックス基板の主面の面積の60%以上である請求項1または2に記載のセラミックス回路基板の検査方法。
- 前記ダミー部におけるセラミックス基板と前記ダミー金属板と間の接合層中のボイド率と熱伝導率の関係を予め測定し、前記ボイド率に基き前記熱伝導率の規格値を設定した後、前記熱伝導率の規格値に基き前記セラミックス回路基板の放熱性の判定を行う請求項1乃至3に記載のセラミックス回路基板の検査方法。
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