JP2012226932A - 温度ヒューズおよびその製造方法 - Google Patents

温度ヒューズおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、大電流での使用が可能となる温度ヒューズおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】本発明の温度ヒューズは、平板状の第1、第2の金属端子11,12と、前記第1の金属端子11の一端部11aの上面に形成された第1の可溶合金13と、前記第2の金属端子12の一端部12aの上面に形成された第2の可溶合金14と、前記第1の可溶合金13の上面と第2の可溶合金14の上面の間に形成された平板状の可動金属15とを備え、前記可動金属15に前記可動金属15を前記第1、第2の金属端子11,12と平行な方向に引張るコイルバネ16を接続し、前記第1、第2の可溶合金13,14が溶融した際に前記コイルバネ16の弾性力による収縮で前記可動金属15を移動させ前記可動金属15と第2の金属端子12間を絶縁するようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、過昇温による機器の損傷を防止するために使用される薄型の温度ヒューズおよびその製造方法に関するものである。
従来のこの種の温度ヒューズは、図8に示すように、一対の金属端子1,2と、上面に前記一対の金属端子1,2のそれぞれの一端部が配置された第1の絶縁フィルム3と、前記一対の金属端子1,2の一端部間に橋設された可溶合金4と、前記可溶合金4を覆うように一部が前記一対の金属端子1,2の上面に配置され、かつ前記第1の絶縁フィルム3に固着された第2の絶縁フィルム5とを備えた構成としていた。また、前記可溶合金4の周囲にはフラックス6が塗布されていた。そして、この温度ヒューズは、周囲の温度が所定の温度に達すると、可溶合金4が溶融し、金属端子1,2間の導通を遮断して電子機器等を保護するようにしていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平11−353995号公報
上記した従来の温度ヒューズにおいては、大電流に対応できない可能性があるという課題を有していた。
すなわち、可溶合金4に大電流が流れると可溶合金4の自己発熱で可溶合金4が溶融する場合があるため、可溶合金4の抵抗値を低くする必要があるが、可溶合金4の抵抗値を低くするために可溶合金4の断面積を大きくすると、薄型化に対応できずかつ過昇温が発生しても溶融しない可能性があり、また、可溶合金4の抵抗値を低くするために一対の金属端子1,2の一端部間距離を小さくして可溶合金4の長さを短くすると、可溶合金4の溶融後も、一対の金属端子1,2の一端部間で再導通する可能性があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、大電流での使用が可能な温度ヒューズおよびその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、平板状の第1、第2の金属端子と、前記第1の金属端子の一端部の上面に形成された第1の可溶合金と、前記第2の金属端子の一端部の上面に形成された第2の可溶合金と、前記第1の可溶合金の上面と第2の可溶合金の上面の間に形成された平板状の可動金属とを備え、前記可動金属に前記可動金属を前記第1、第2の金属端子と平行な方向に引張る弾性部材を接続し、前記第1、第2の可溶合金が溶融した際に前記弾性部材の弾性力で前記可動金属を移動させ前記可動金属と第2の金属端子間を絶縁するようにしたもので、この構成によれば、第1の金属端子と第2の金属端子との間に可溶合金を介して可動金属を形成しているため、可溶合金の電流が流れる長さを短くすることができ、これにより、可溶合金の断面積を大きくしなくても可溶合金の抵抗値を低くすることができるため、大電流が流れても可溶合金の自己発熱で可溶合金が溶融する可能性を低減することができる。さらに、可溶合金の電流が流れる長さが短くなっても、弾性部材の弾性力で強制的に可動金属を移動するようにしているため、可溶合金の溶融後、第1の金属端子と第2の金属端子との間で再導通することはなくなるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、第1の金属端子の一部に上方に突出する突出部を形成するとともに、可動金属の一端部に貫通孔を形成し、弾性部材を前記突出部と貫通孔に取り付けるようにしたもので、この構成によれば、弾性部材を可動金属に溶接する必要もなく、容易に弾性部材を取り付けることができるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、第1の可溶合金の溶融温度を第2の可溶合金の溶融温度より高くしたもので、この構成によれば、第2の可溶合金が溶融した後で第1の可溶合金が溶融することになるため、弾性部材による第1の金属端子が取り付けられている基板に対する応力は第1の可溶合金、第1の金属端子を介して作用することになり、さらに第1の金属端子の一部に弾性部材を取り付けているため、弾性部材による基板に対する応力は小さくて済むため、基板から第1の金属端子が剥離するのを防止できるという作用効果が得られるものである。
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1記載の温度ヒューズにおいて、可動金属を固体状の第1、第2の可溶合金に載置した後、前記可動金属を超音波振動させて可溶合金を溶融し、前記可動金属と第1、第2の金属端子とを前記第1、第2の可溶合金を介して接続するようにしたもので、この製造方法によれば、請求項1に記載の構成を容易に実現できるという作用効果が得られるものである。
以上のように本発明の温度ヒューズは、可動金属に前記可動金属を第1、第2の金属端子と平行な方向に引張る弾性部材を接続し、前記第1、第2の可溶合金が溶融した際に前記弾性部材の弾性力で前記可動金属を移動させ前記可動金属と第2の金属端子間を絶縁するようにしているため、第1の金属端子と第2の金属端子との間に可溶合金を介して可動金属を形成していることになり、これにより、可溶合金の電流が流れる長さを短くすることができるため、可溶合金の断面積を大きくしなくても可溶合金の抵抗値を低くすることができ、この結果、大電流が流れても可溶合金の自己発熱で可溶合金が溶融する可能性を低減することができる。さらに、可溶合金の電流が流れる長さが短くなっても、弾性部材の弾性力で強制的に可動金属を移動するようにしているため、可溶合金の溶融後、第1の金属端子と第2の金属端子との間で再導通することはなくなるという優れた効果を奏するものである。
本発明の一実施の形態における温度ヒューズの側面図 同温度ヒューズの一部省略斜視図 同温度ヒューズの主要部の上面図 同温度ヒューズの主要部の側面図 同温度ヒューズの他の例を示す側面図 同温度ヒューズの他の主要部の斜視図 同温度ヒューズの動作後の側面図 従来の温度ヒューズの断面図
以下、本発明の一実施の形態における温度ヒューズについて、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施の形態における温度ヒューズの側面図、図2は同温度ヒューズの一部省略斜視図である。
本発明の一実施の形態における温度ヒューズは、図1、図2に示すように、平板状の第1、第2の金属端子11,12と、前記第1の金属端子11の一端部11aの上面に形成された第1の可溶合金13と、前記第2の金属端子12の一端部12aの上面に形成された第2の可溶合金14と、前記第1の可溶合金13の上面と第2の可溶合金14の上面の間に形成された平板状の可動金属15とを備え、前記可動金属15に前記可動金属15を前記第1、第2の金属端子11,12と平行な方向に引張る弾性部材16としてのコイルバネを接続した構成となっている。そして、第1、第2の金属端子11,12の一端部11a,12a、第1、第2の可溶合金13,14、可動金属15、コイルバネ16は、絶縁性の基板17およびカバー18とによって密封されている。なお、図1では、カバー18の側面を省略し、図2では、基板17、カバー18を省略している。
上記構成において、前記第1の金属端子11および第2の金属端子12は、銅等の導電性の良い金属により平板状に構成され、かつ第1、第2の可溶合金13,14に接合される一端部11a,12aと、外方へ突出する他端部11b,12bとを有している。さらに、第1、第2の金属端子11,12はそれぞれ、基板17の上面に所定の間隔をおいて設けられている。そして、第1の金属端子11および第2の金属端子12の表面には、他端部11b,12bを除いてはんだめっき、錫めっきなどが施されている。
また、前記第1の可溶合金13および第2の可溶合金14は、錫、ビスマス、インジウムなどのうち2つ以上の金属の合金により構成され、それぞれ第1の金属端子11の一端部11aの上面、第2の金属端子12の一端部12aの上面に形成されている。そして、第1の可溶合金13の溶融温度および第2の可溶合金14の溶融温度は略同じになっている。
そして、前記可動金属15は、銅等の可溶合金13,14よりも導電性の良い金属により平板状に構成され、第1の可溶合金13の上面と第2の可溶合金14の上面の間、すなわち、可動金属15の両端部15a、15bがそれぞれ第1の可溶合金13の上面、第2の可溶合金14の上面に接続されている。この構成により、第1の金属端子11の一端部11aの上面と第2の金属端子12の一端部12aの上面との間に、第1、第2の可溶合金13,14を介して可動金属15が形成される。また、第1、第2の金属端子11,12、第1、第2の可溶合金13,14、可動金属15の幅は略同じになっている。
そしてまた、前記コイルバネ16は、ステンレス等の金属をコイル状に加工した弾性部材で、伸びた状態、すなわち自然長よりも長くなった状態で引張り続けるように固定する。なお、このコイルバネ16は、第1、第2の金属端子11,12と平行な方向(第1、第2の金属端子11,12の延出方向)に可動金属15を引張るようになっている。そして、第1、第2の可溶合金13,14が溶融すると、コイルバネ16はその弾性力によって収縮して可動金属15を第1の金属端子11の他端部11bの方向に引張り、可動金属15と第2の金属端子12との間を絶縁させるようになっている。さらに、このときのコイルバネ16の長さは、その自然長と伸びた状態の長さとの差が、第1、第2の可溶合金13,14の溶融後(自然長に戻ったとき)に可動金属15と第2の金属端子12の一端部12aとの間で再導通が起きないような長さにする。なお、弾性部材16としてはコイルバネ以外の板バネ等を用いてもよい。
また、コイルバネ16の一端部をカバー18の内壁に固定し、他端部を可動金属15の端面に溶接する。
なお、図3、図4に示すように、第1の金属端子11の一部を上方に突出する突出部11cを形成するとともに、図5に示すように、可動金属15の一端部15aに貫通孔19を形成し、コイルバネ16を前記突出部11cと貫通孔19に取り付けるようにしてもよい。
このとき、第1の金属端子11の一部に長手方向の切込みを入れてこれを上方に起こすことにより突出部11cを形成する。また、コイルバネ16は図6に示すように、一端部を突出部11cに引っ掛けるようにリング状にし、他端部を貫通孔19に引っ掛けるようにフック状にする。このようにすれば、コイルバネ16の両端部を突出部11cや貫通孔19に引っ掛けるだけであるため、溶接等の手間が不要でコイルバネ16の取り付けが容易になる。
さらにこの場合、第1の可溶合金13の溶融温度を第2の可溶合金14の溶融温度より高くしてもよい。この構成により、第2の可溶合金14が溶融した後で第1の可溶合金13が溶融することになるため、第2の可溶合金14の溶融後のコイルバネ16の引張る力による基板17に対する応力は第1の可溶合金13、第1の金属端子11のみを介して作用することになり、さらにこの第1の金属端子11(突出部11c)に当該コイルバネ16を取り付けているため、コイルバネ16の引張る力による第1の金属端子11が基板17に及ぼす応力は小さくなり、基板17から第1の金属端子11が剥離するのを防止できる。すなわち、他方の可溶合金が溶融してコイルバネ16の引張る力による基板17に対する応力は2倍になるが、コイルバネ16が取り付けられている金属端子に形成された可溶合金の溶融温度を高くすれば、コイルバネ16の引張る力による基板17に対する応力は小さくなる。
なお、図3に示すように、突出部11cに切欠部20を形成すれば、コイルバネ16のリング状になった部分を引っ掛け易く、かつ外れにくくなる。また、図1〜図5において、コイルバネ16を構成する金属線の長さが長く径も小さいため、その抵抗値は第1の金属端子11、第1の可溶合金13の抵抗値より高く、これにより、第1の金属端子11や第1の可溶合金13とコイルバネ16が接触してもコイルバネ16に電流が流れる可能性は小さい。
さらに、前記基板17は、樹脂、セラミック等の絶縁材料で形成され、板状に構成されている。
そして、前記カバー18は、樹脂、セラミック等の絶縁材料で構成され、その側壁の下面が第1、第2の金属端子11,12または基板17の上面に接着剤等で接着されている。これにより、カバー18の内部の第1、第2の金属端子11,12の一端部11a,12a、第1、第2の可溶合金13,14、可動金属15、コイルバネ16を保護している。
次に、本発明の一実施の形態における温度ヒューズの動作について説明する。
通常は、第1の金属端子11と第2の金属端子12間に電流が流れているが、電子機器等が異常発熱した場合、まず第1、第2の可溶合金13,14が所定の温度になると溶融し、これにより、第1、第2の可溶合金13,14によって第1、第2の金属端子11,12と接続、固定されていた可動金属15が接続状態から開放され移動可能な状態になり、そして、図7に示すように自身の弾性力による収縮でコイルバネ16が自然長に戻ることにより強制的に可動金属15を第1の金属端子11側に移動させ、これにより、第2の金属端子12と可動金属15、第1の金属端子11との間での導通を遮断し、電子機器等を保護する。すなわち、第1、第2の可溶合金13,14の溶融とコイルバネ16の収縮力によって電流が流れるのを遮断する。
次に、本発明の一実施の形態における温度ヒューズの製造方法について説明する。
まず、平板状の第1、第2の金属端子11,12および可動金属15を用意した後、図3、図4に示すように、第1の金属端子11の一部に打ち抜き、プレス加工等により切込みを入れてこれを上方に起こし突出部11cを形成する。さらに、可動金属15の一端部15aにパンチング、切削等により貫通孔19をあけておく。
次に、基板17の上面に、その一端部11a、12a同士が向かい合うように一定の間隔をおいて第1、第2の金属端子11,12を載置する。
次に、第1の金属端子11の一端部11aの上面に固体の状態の第1の可溶合金13を、第2の金属端子12の一端部12aの上面に固体の状態の第2の可溶合金14をそれぞれ載せる。
次に、第1、第2の可溶合金13,14の上面に可動金属15の両端部15a、15bをそれぞれ載せ、その後、可動金属15を一定時間超音波振動等によって振動させて、そのとき発生する可動金属15と第1、第2の可溶合金13,14との摩擦熱で第1、第2の可溶合金13,14を溶融させる。そして、振動を停止して第1、第2の可溶合金13,14を再度固化し、可動金属15と第1、第2の金属端子11,12とを第1、第2の可溶合金13,14を介して接続する。このとき、可溶合金13,14の周囲にはロジンからなるフラックスを塗布してもよい。このような方法を用いれば、容易に可動金属15と第1、第2の金属端子11,12とを接合できる。
次に、図6に示すように、一端部をリング状にし、他端部をフック状にしたコイルバネ(弾性部材)16を用意する。そして、図5に示すように、コイルバネ16を伸ばした状態でその一端部のリング状の部分を第1の金属端子11の突出部11cに引っ掛け、かつその他端部の下方に折り曲がった部分を貫通孔19に引っ掛けるようにし、コイルバネ16を固定する。
最後に、カバー18を第1、第2の金属端子11,12または基板17の上面に接着剤等で接着し、カバー18内部の第1、第2の金属端子11,12の一端部11a,12a、第1、第2の可溶合金13,14、可動金属15、コイルバネ16を保護する。
上記のように本発明の一実施の形態における温度ヒューズは、可動金属15に可動金属15を第1、第2の金属端子11,12と平行な方向に引張るコイルバネ16を接続し、前記第1、第2の可溶合金13,14が溶融した際にコイルバネ16の弾性力による収縮で前記可動金属15を移動させ可動金属15と第2の金属端子12間を絶縁するようにしているため、第1の金属端子11と第2の金属端子12との間に可溶合金13,14を介して可動金属15を形成していることになり、これにより、可溶合金13,14の電流が流れる長さを短くする(厚みを薄くする)ことができるため、可溶合金13,14の断面積を大きくしなくても可溶合金13,14の抵抗値を低くすることができ、この結果、大電流が流れても可溶合金13,14の自己発熱で可溶合金13,14が溶融する可能性を低減することができる。さらに、可溶合金13,14の電流が流れる長さが短くなっても、コイルバネ16の弾性力による収縮で強制的に可動金属15を移動するようにしているため、可溶合金13,14の溶融後、第1の金属端子11と第2の金属端子12との間で再導通することはなくなるという効果が得られるものである。
すなわち、可溶合金13,14の断面積を大きくせず、かつ可溶合金13,14の溶融後に第1の金属端子11と第2の金属端子12との間で導通する可能性を低減させながら可溶合金13,14の長さを短くすることができるため、可溶合金13,14の抵抗値を低くすることができるため、大電流が流れても第1、第2の可溶合金13,14の自己発熱による熱で第1、第2の可溶合金13,14自身が溶断することはない。
また、コイルバネ16が可動金属15を第1、第2の金属端子11,12と平行な方向に引張るようにしているため、温度ヒューズを薄形化することができる。
さらに、弾性部材16として圧縮コイルバネを用いて、可溶合金13,14溶融後にその弾性力で伸びるようにしてもよいが、この場合、第1の金属端子11や第1の可溶合金13とコイルバネ16とが導通して電流を完全に遮断できない可能性があり好ましくなく、一方、本発明のように、コイルバネ16を伸ばし、可溶合金13,14溶融後にその弾性力で縮むようにすれば、コイルバネ16が第2の金属端子12等に導通することはないため、電流を完全に遮断できる。
本発明に係る温度ヒューズおよびその製造方法は、大電流での使用が可能となるという効果を有するものであり、特に、過昇温による機器の損傷を防止するために使用される温度ヒューズ等において有用となるものである。
11 第1の金属端子
11a 第1の金属端子の一端部
11c 第1の金属端子の突出部
12 第2の金属端子
12a 第2の金属端子の一端部
13 第1の可溶合金
14 第2の可溶合金
15 可動金属
16 弾性部材(コイルバネ)
19 貫通孔

Claims (4)

  1. 平板状の第1、第2の金属端子と、前記第1の金属端子の一端部の上面に形成された第1の可溶合金と、前記第2の金属端子の一端部の上面に形成された第2の可溶合金と、前記第1の可溶合金の上面と第2の可溶合金の上面の間に形成された平板状の可動金属とを備え、前記可動金属に前記可動金属を前記第1、第2の金属端子と平行な方向に引張る弾性部材を接続し、前記第1、第2の可溶合金が溶融した際に前記弾性部材の弾性力で前記可動金属を移動させ前記可動金属と第2の金属端子間を絶縁するようにした温度ヒューズ。
  2. 第1の金属端子の一部に上方に突出する突出部を形成するとともに、可動金属の一端部に貫通孔を形成し、弾性部材を前記突出部と貫通孔に取り付けるようにした請求項1記載の温度ヒューズ。
  3. 第1の可溶合金の溶融温度を第2の可溶合金の溶融温度より高くした請求項2記載の温度ヒューズ。
  4. 請求項1記載の温度ヒューズにおいて、可動金属を固体状の第1、第2の可溶合金に載置した後、前記可動金属を超音波振動させて可溶合金を溶融し、前記可動金属と第1、第2の金属端子とを前記第1、第2の可溶合金を介して接続するようにした温度ヒューズの製造方法。
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