JP2012226232A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光学センサ69の出力値を用いて画像濃度調整制御を実行する際、各トナーパッチについて、そのトナーパッチに対応する複数のセンサ出力値の最大値と最小値との差が規定値以上であるという所定の異常条件を満たすか否かを判断し、所定の異常条件を満たすと判断されたトナーパッチのセンサ出力値については画像濃度調整制御に用いられないよいにする(S10)。
【選択図】図6
Description
ここで、検出対象であるトナーパッチを担持する像担持体が中間転写ベルトなどの無端ベルト状部材であると、光学センサと各トナーパッチとの距離(検出距離)を精度よく一定に維持することが困難な場合がある。具体的に説明すると、このような無端ベルト状像担持体は、通常、駆動ローラとの間でスリップが生じないように、かなりの張力で複数の支持ローラに張架されている。また、無端ベルト状像担持体は、画像形成装置の小型化のため、支持ローラに対する巻き付け角度が大きく、かつ、支持ローラの径が小さい場合が多いため、支持ローラに巻き付いたベルト部分が大きく急激に曲げられる。そのため、無端ベルト状像担持体の駆動停止状態が継続すると、支持ローラに巻き付いた無端ベルト状像担持体のベルト部分がローラ曲面に沿って変形してしまう場合がある。以下、この変形を「カール癖」という。特に、高湿環境下において停止状態の無端ベルト状像担持体が長時間放置されると、カール癖が顕著に発生する。これは、樹脂等のベルト材料が吸湿して伸び量が増えるためである。このようなカール癖が発生した場合、そのカール癖発生部分に付着したトナーパッチと光学センサとの距離(検出距離)が、カール癖が発生していない平坦なベルト部分の検出距離とは異なるものとなる。その結果、そのカール癖発生部分ではセンサ特性が変化して検出誤差が生じる。このような検出誤差を含んだセンサ出力値に基づいて画像濃度調整制御を行っても、適正な画像濃度には調整できない。
この画像形成装置によれば、画像形成動作中以外に上記特許文献1や上記特許文献2に記載のようなベルト駆動を行う必要がないので、画像形成装置のダウンタイムが増大するという不具合や、消費電力の増加を招くという不具合は生じない。また、この画像形成装置では、ベルトの回転位置を検出する必要がないので、その検出に必要なセンサやマークを設けることによるコスト増大という不具合も生じない。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記光学センサによるトナーパッチの検出時に該トナーパッチを担持する上記潜像担持体又は上記被転写体は、複数の支持ローラに張架された無端ベルト状部材であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の画像形成装置において、上記画質調整制御手段は、上記無端ベルト状部材の回転位置情報を用いずに上記画質調整制御を実行することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記画質調整制御手段は、上記光学センサの出力値を1つのトナーパッチについて複数取得し、1つのトナーパッチに対応する該光学センサの最大出力値と最小出力値との差分値が予め決められた規定差分値以上であるという条件を上記所定の異常条件に含めて、上記画質調整制御を実行することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記画質調整制御手段は、上記光学センサの出力値を1つのトナーパッチについて複数取得し、1つのトナーパッチに対応する該光学センサの出力値の標準偏差が予め決められた規定標準偏差以上であるという条件を上記所定の異常条件に含めて、上記画質調整制御を実行することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項4又は5の画像形成装置において、上記画質調整制御手段は、上記画質調整制御として、互いに異なる画像濃度となるように形成した複数のトナーパッチを上記潜像担持体上に形成した後に該複数のトナーパッチを上記光学センサで検出し、各トナーパッチに対応する光学センサの出力値から得られる各トナーパッチのトナー付着量に基づいて画像濃度を調整する画像濃度調整制御を実行するものであり、上記規定差分値又は上記規定標準偏差は、トナーパッチごとに異なる値に設定されていることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、上記複数のトナーパッチの数が10以下であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記所定の異常対応処理は、上記所定の異常条件を満たすと判断された上記光学センサの出力値を上記画質調整制御に用いられないように除外する処理であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記所定の異常対応処理は、上記所定の異常条件を満たすと判断された上記光学センサの出力値を補正し、補正後の出力値が上記画質調整制御に用いられるようにする処理であることを特徴とするものである。
更に、光学センサによるトナーパッチの検出時にトナーパッチを担持する潜像担持体又は被転写体が複数の支持ローラに張架された無端ベルト状部材である場合、そのベルト駆動開始前に支持ローラに巻き付いていたベルト部分に形成されたトナーパッチであっても、誤検出や検出誤差を生じさせるほどのカール癖が生じない場合には、そのトナーパッチに対応するセンサ出力値は、所定の異常条件を満たさず、画質調整制御に用いられる。よって、トナーパッチに対応するセンサ出力値が無駄に除外されることもない。
以下、本発明を、画像形成装置である電子写真方式のカラーレーザプリンタ(以下、「レーザプリンタ」という。)に適用した一実施形態1(以下、本実施形態1を「実施形態1」という。)について説明する。
図1は、本実施形態1に係るレーザプリンタの主要部を示す概略構成図である。
このレーザプリンタは、画像形成手段として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための4組の作像手段たるプロセスユニット1Y,1M,1C,1K(以下、各符号の添字Y、C、M、Kは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の部材であることを示す。)を備えている。このプロセスユニット1Y,1M,1C,1Kは、それぞれ、潜像担持体としてのドラム状の感光体11Y,11M,11C,11Kを有する感光体ユニット10Y,10C,10M,10Kと、現像手段たる現像装置20Y,20M,20C,20Kとを備えている。
なお、他のプロセスユニット1M,1C,1Kについてもそれぞれ同じ構成となっているので、それらの説明は省略する。
図2において、プロセスユニット1Yは、上述したように、感光体ユニット10Y及び現像装置20Yを備えている。感光体ユニット10Yは、感光体11Yのほか、その感光体表面をクリーニングするクリーニングブレード13Y、その感光体表面を一様帯電する帯電手段たる帯電ローラ15Y等を備えている。また、感光体表面に潤滑剤を塗布するとともに、感光体表面を除電する機能を有する潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yも備えている。この潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yは、ブラシ部が導電性繊維で構成され、その芯金部には除電バイアスを印加するための図示しない除電用電源が接続されている。
現像装置20Yは、図2や図3に示すように、現像剤搬送手段としての第1搬送スクリュー24Yが配設された第1剤収容室29Yを有している。また、現像剤搬送手段としての第2搬送スクリュー23Y、現像剤担持体としての現像ローラ22Y、現像剤規制部材としてのドクターブレード25Yなどが配設された第2剤収容室21Yも有している。循環経路を形成しているこれら2つの剤収容室内には、磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとからなる二成分現像剤である図示しないY現像剤が内包されている。第1搬送スクリュー24Yは、図示しない駆動手段によって回転駆動することで、第1剤収容室29Y内のY現像剤をプリンタ本体のリア側(図2中で紙面に直交する方向の奧側)に向けて搬送する。そして、第1搬送スクリュー24Yにより第1剤収容室29Yの端部まで搬送されたY現像剤は、連通口を経て第2剤収容室21Y内に進入する。
トナーパッチ検出手段たる光学センサ69は、二次転写部よりも中間転写ベルト表面移動方向上流側で、中間転写ベルト6の外周面に対して所定の間隙を介して対向するように配設されている。この光学センサ69は、発光手段としての発光素子311と、正反射光を受光するための正反射光受光手段としての正反射受光素子312と、拡散反射光を受光するための拡散反射受光素子313とを有している。各素子311,312,313は、プリント基板314上に実装されている。各素子311,312,313は、黒色の樹脂で成型したケース315に封入されている。発光素子311から発した光を、中間転写ベルト6の表面に向けて出射する。中間転写ベルト6の表面や、その表面に転写されたトナーパッチで正反射した正反射光を正反射受光素子312によって受光して、その受光量に応じた電圧(正反射光出力値)を出力する。更に、中間転写ベルト6の表面や、その表面に転写されたトナーパッチで拡散反射した拡散反射光を拡散反射受光素子313によって受光して、その受光量に応じた電圧(拡散反射光出力値)を出力する。
同図において、制御手段たる制御部100は、演算手段たるCPU(Central Processing Unit)101、データ記憶手段たる不揮発性のRAM(Random Access Memory)102、データ記憶手段たるROM(Read Only Memory)103等を有している。この制御部100には、プロセスユニット1Y,1M,1C,1K、光書込ユニット68、転写ユニット50、光学センサ69などが電気的に接続されている。そして、制御部100は、RAM102やROM103内に記憶している制御プログラムに基づいて、これらの各種機器を制御するようになっている。
制御部100は、電源投入時あるいは所定枚数のプリントを行うたびに、各色の画像濃度を適正化するための画質調整制御としての画像濃度調整制御たるプロセスコントロールを実行する。なお、図6に示すフローチャートは、電源投入時におけるプロセスコントロールの制御フローを例示したものである。
なお、以下の説明文中における記号を次のように定義する。
Vsg:転写ベルト地肌部を検知する光学センサからの出力電圧値(地肌部検知電圧)
Vsp:各基準パッチを検知する光学センサからの出力電圧値(パッチ検知電圧)
Voffset:オフセット電圧(LEDをOFFしているときの出力電圧値)
_reg:正反射光出力(Regular Reflectionの略)
_dif:拡散反射光出力(Diffuse Reflectionの略)(cf.JIS Z 8105 色に関する用語)
[n] 要素数:nの配列変数
(i)以下の式を用いて、正反射光からオフセット電圧を減ずる。
ΔVsg_reg[K][n]=Vsg_reg[K][n]−Voffset_reg
ΔVsp_reg[K]=Vsg_reg[K]−Voffset_reg[K]
(ii)正反射データを正規化する。
正規化値Rn[K]=ΔVsg_reg[K][n]/ΔVsp_reg[K]
(iii)LUT(ルックアップテーブル)を用いて、正規化値をトナー付着量に変換する。
正規化値に対応する付着量変換テーブル(LUT)を予め作成しておき、それに対応させてトナー付着量を得る。
カラートナー付着量においては、以下に示すSTEP1〜7という7段階の処理によって演算する。
STEP1では、データサンプリングを行って、ΔVspやΔVsgを算出する。
まず、正反射光出力,拡散反射光出力ともに、全トナーパッチ[n]個についてオフセット電圧との差分を計算する。これは、最終的に、センサ出力の増分をカラートナーの付着量による増分のみで表したいためである。
このようなSTEP1により、図8に示す特性曲線を得る。
STEP2では、感度補正係数αを算出する。
まず、STEP1にて求めたΔVsp_reg[n]やΔVsp_dif[n]から、トナーパッチごとに、(ΔVsp_reg[n]/ΔVsp_dif[n])を算出する。そして、後述するSTEP3で正反射光出力の成分分解を行う際に、拡散反射光出力(ΔVsp_dif[n])に乗ずるための感度補正係数αを、次の数3に示す式より算出する。
STEP3では、正反射光の成分分解を行う。
正反射光出力の拡散反射光成分については、次の数4に示す式より求める。
STEP4では、正反射光出力の正反射成分を正規化する。
すなわち、次の数6に示す式より、各パッチ検出電圧における地肌検出電圧との比(中間転写ベルト6の地肌部露出率)を求めて、0〜1までの正規化値へ変換する。
STEP6では、拡散反射光出力の感度を補正する。
具体的には、図11に示すように、正反射光出力の正反射成分の正規化値に対し、地肌部変動補正後の拡散反射光出力をプロットし、そのプロット線を近似することで、拡散反射光出力の感度を求め、この感度があらかじめ定めた狙いの感度となるように補正を行う。具体的には、正反射光の正反射成分の正規化値に対し、地肌部変動補正後の拡散反射光出力をプロットしたプロット線を多項式近似(本実施形態1では二次式近似とする。)して、感度補正係数ηを算出する。
STEP7では、センサ出力値をトナー付着量に変換する。
STEP6までの処理により、発光素子(LED)311の光量低下などによって生ずる拡散反射光出力の経時的な変動に対する補正処理がすべて行われたため、最後に、センサ出力値をトナー付着量変換テーブルに基づいてトナー付着量に変換するのである。
以上が、カラートナーの付着量算出アルゴリズムである。
現像バイアスVb[−V] = 現像ポテンシャル + 露光部電位:Vl[−V]
以上が、プロセスコントロールの制御フローである。
図13は、転写ユニット50を高湿環境下に長時間放置し、そのユニットを用いて中間転写ベルト6の駆動を行って光学センサ69によりベルト地肌部の正反射光出力を測定したグラフである。
図13からわかるように、一部でセンサ出力値が大きく変動していることが分かる。このセンサ出力値が大きく変動している部分が、カール癖の生じている箇所に対応する箇所である。このように、中間転写ベルト6にカール癖が生じると、その影響により光学センサ69と検出対象(ここではベルト地肌部)との距離に変動が生じる。その結果として、正反射光出力値が変化するのである。これは、カール癖の生じているベルト部分に形成されたトナーパッチを光学センサ69で検出する場合には、正反射光出力値の誤差や拡散反射光出力値の誤差となって現れ、安定した画像濃度制御の妨げとなる。
図14に示すように、カール癖の生じているベルト部分に形成されたトナーパッチのセンサ出力値は、図13に示したベルト地肌部のセンサ出力値のものと同様、大きく変動していることがわかる。そのため、図6に示したプロセスコントロールのフローチャートにおける上記S5のように、1つのトナーパッチについての複数のセンサ出力値を平均化したものを当該トナーパッチのセンサ出力値として用いる場合には、本来の検出結果(すなわち、カール癖の生じていないベルト部分に形成された場合の検出結果)からズレが生じることになる。例えば、図14に示すように、カール癖によってセンサ出力値が平均して低下している場合、その平均化した結果は本来の結果よりも小さいセンサ出力値となる。そのため、図6に示したプロセスコントロールのフローチャートにおける上記S6で算出される当該トナーパッチのトナー付着量に誤差が生じることになり、上記S7において算出される現像γ等に誤差が生じることになる。その結果、目標付着量を得るための作像条件にズレが生じ、狙いの画像濃度を得ることができなくなる。
図15は、本実施形態1における異常なセンサ出力値を排除する処理のフローチャートである。
まず、トナーパッチごとに、サンプリングした複数のセンサ出力値の最大値と最小値を抽出する(S11)。次に、各トナーパッチのセンサ出力値の変動幅として、トナーパッチごとに最大値と最小値の差分値を算出する(S12)。そして、この差分値が予め設定された規定値未満であるか否かを判断し(S13)、規定値以上であると判断したら、当該トナーパッチのセンサ出力値については、後の処理(S6以降の処理)に用いられないように除外する処理を行う(S14)。
以上の理由から、本実施形態1では、各トナーパッチにおけるセンサ出力値の変動幅(最大値−最小値)を用いて、各トナーパッチの異常判定を行うこととしている。
また、本実施形態1においては、中間転写ベルト6のベルト回転位置を把握する必要がないので、ベルト回転位置を検知するためのセンサやマークなどの部材が不要であり、低コスト化が可能である。
図16は、カール癖等による異常なセンサ出力値を除外しない場合に、カール癖等の影響で生じる誤差を説明するためのグラフである。
このグラフは、カール癖等の生じているベルト部分には階調パターンを構成するいずれのトナーパッチも形成されていない場合(カール癖無し)に算出された現像ポテンシャル−トナー付着量直線(図中△でプロットされた点の近似直線)と、1つ目のトナーパッチがカール癖等の生じているベルト部分に形成されている場合(カール癖有り)に算出された現像ポテンシャル−トナー付着量直線(図中○でプロットされた点の近似直線)とを重ねて表示したものである。
本実施形態1の場合、1つ目のトナーパッチがカール癖等の生じているベルト部分に形成されている場合(カール癖有り)、当該1つ目のトナーパッチのセンサ出力値は除外される。よって、この場合の現像ポテンシャル−トナー付着量直線(図中□でプロットされた点の近似直線)は、残りの4つのトナーパッチだけから求められる。その結果、当該1つ目のトナーパッチによる異常なセンサ出力値によって、現像ポテンシャル−トナー付着量直線の算出に誤差が生じることはない。よって、図17に示すように、カール癖有りの場合でも、カール癖無しの正常な場合における現像ポテンシャル−トナー付着量直線とほぼ一致する現像ポテンシャル−トナー付着量直線を得ることができる。
次に、本発明を、上記実施形態1と同様にレーザプリンタに適用した他の実施形態(以下、本実施形態を「実施形態2」という。)について説明する。
上述した実施形態1では、センサ出力値が異常であると判定されたトナーパッチのセンサ出力値は、トナー付着量の算出や現像γ等の算出に使用されないように除外される。これに対し、本実施形態2では、センサ出力値が異常であると判定されたトナーパッチのセンサ出力値についても補正して使用する。なお、本実施形態2においては、トナーパッチのセンサ出力値で異常と判定された場合の処理方法が異なる以外は上記実施形態1と同様であるため、以下、上記実施形態1とは異なる点について説明する。
まず、トナーパッチごとに、サンプリングした複数のセンサ出力値の最大値と最小値を抽出する(S11)。次に、各トナーパッチのセンサ出力値の変動幅として、トナーパッチごとに最大値と最小値の差分値を算出する(S12)。そして、この差分値が予め設定された規定値未満であるか否かを判断し(S13)、規定値以上であると判断したら、当該トナーパッチのセンサ出力値が異常であると判定する。ここまでは、上述した実施形態1と同様である。
なお、本実施形態2における補正処理では、変動が大きい第1最大値と第1最小値を除く場合について説明したが、例えば、更に、次に変動が大きい第2最大値と第2最小値を除くようにしてもよい。変動が大きいセンサ出力値をいくつ除外するかは、残りのセンサ出力値の数がトナーパッチのトナー付着量を精度良く得るのに十分な数となる範囲で決定するのがよい。
特に、本実施形態1及び2においては、中間転写ベルト6の回転位置情報を用いずに画像濃度調整制御を実行するので、光学センサ69によるトナーパッチの検出時にトナーパッチを担持する中間転写ベルト6の回転位置を検出する必要がない。そのため、その検出に必要なセンサやマークを設けることによるコスト増大という不具合が生じない。
また、本実施形態2においては、上記所定の異常対応処理が、所定の異常条件を満たすと判断されたトナーパッチについてのセンサ出力値を補正し、補正後のセンサ出力値が画像濃度調整制御に用いられるようにする処理であるので、画像濃度調整制御の調整精度の悪化を安定して防止できるだけでなく、次のような効果も得られる。すなわち、画像濃度調整制御に用いられるトナーパッチ数がもともと少ない場合に更に、そのトナーパッチのセンサ出力値がカール癖等の影響を受けて除外されると、画像濃度調整制御に用いられるトナーパッチ数の減少による調整精度の悪化が懸念される。また、トナーパッチのセンサ出力値がカール癖等の影響を受けて除外されたときに、画像濃度調整制御に必要なトナーパッチ数を下回ると、画像濃度調整制御が実行できない事態も起こり得る。本実施形態2のように一旦は所定の異常条件を満たすと判断されたトナーパッチでも、そのセンサ出力値を補正して画像濃度調整制御に用いられるようにすることで、画像濃度調整制御に用いられるトナーパッチ数の減少による調整精度の悪化を抑制でき、また、画像濃度調整制御が実行できない事態の発生も抑制できる。
また、以上の説明では、画質調整制御が画像濃度調整制御である場合について説明したが、色ズレ調整制御である場合でも同様である。なお、色ズレ調整制御の場合、中間転写ベルト6上に形成する複数のトナーパッチは、同じ濃度のものでよい。
11 感光体
20 現像装置
22 現像ローラ
68 光書込ユニット
69 光学センサ
100 制御部
311 発光素子
Claims (9)
- 潜像担持体に対向して配置された現像剤担持体上に担持されている現像剤を該潜像担持体と該現像剤担持体とが対向する現像領域へ搬送し、該現像剤中のトナーを該潜像担持体上の静電潜像に付着させてトナー像を形成し、該トナー像を最終的に記録材へ転移させることで該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
少なくとも1つの発光手段と、該発光手段から照射された光の反射光を受光する少なくとも1つの受光手段とを有する光学センサと、
複数のトナーパッチを該潜像担持体上に形成し、該潜像担持体上の該複数のトナーパッチ又は該潜像担持体から被転写体上へ転写した後の該複数のトナーパッチを上記光学センサで検出し、該光学センサの出力値を用いて画質調整制御を実行する画質調整制御手段とを備えており、
上記画質調整制御手段は、各トナーパッチに対応する光学センサの出力値が所定の異常条件を満たすか否かを判断し、該所定の異常条件を満たすと判断された出力値について所定の異常対応処理を行ってから、上記画質調整制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1の画像形成装置において、
上記光学センサによるトナーパッチの検出時に該トナーパッチを担持する上記潜像担持体又は上記被転写体は、複数の支持ローラに張架された無端ベルト状部材であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2の画像形成装置において、
上記画質調整制御手段は、上記無端ベルト状部材の回転位置情報を用いずに上記画質調整制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記画質調整制御手段は、上記光学センサの出力値を1つのトナーパッチについて複数取得し、1つのトナーパッチに対応する該光学センサの最大出力値と最小出力値との差分値が予め決められた規定差分値以上であるという条件を上記所定の異常条件に含めて、上記画質調整制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記画質調整制御手段は、上記光学センサの出力値を1つのトナーパッチについて複数取得し、1つのトナーパッチに対応する該光学センサの出力値の標準偏差が予め決められた規定標準偏差以上であるという条件を上記所定の異常条件に含めて、上記画質調整制御を実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項4又は5の画像形成装置において、
上記画質調整制御手段は、上記画質調整制御として、互いに異なる画像濃度となるように形成した複数のトナーパッチを上記潜像担持体上に形成した後に該複数のトナーパッチを上記光学センサで検出し、各トナーパッチに対応する光学センサの出力値から得られる各トナーパッチのトナー付着量に基づいて画像濃度を調整する画像濃度調整制御を実行するものであり、
上記規定差分値又は上記規定標準偏差は、トナーパッチごとに異なる値に設定されていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6の画像形成装置において、
上記複数のトナーパッチの数が10以下であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記所定の異常対応処理は、上記所定の異常条件を満たすと判断された上記光学センサの出力値を上記画質調整制御に用いられないように除外する処理であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
上記所定の異常対応処理は、上記所定の異常条件を満たすと判断された上記光学センサの出力値を補正し、補正後の出力値が上記画質調整制御に用いられるようにする処理であることを特徴とする画像形成装置。
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