JP2012224920A - アルミニウム合金材及びその製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金材及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2012224920A
JP2012224920A JP2011094290A JP2011094290A JP2012224920A JP 2012224920 A JP2012224920 A JP 2012224920A JP 2011094290 A JP2011094290 A JP 2011094290A JP 2011094290 A JP2011094290 A JP 2011094290A JP 2012224920 A JP2012224920 A JP 2012224920A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy material
alloy
molten metal
sec
aluminum alloy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011094290A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5699774B2 (ja
Inventor
Yuji Okada
裕二 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2011094290A priority Critical patent/JP5699774B2/ja
Publication of JP2012224920A publication Critical patent/JP2012224920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5699774B2 publication Critical patent/JP5699774B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

【課題】 耐溶損性および機械的特性に優れたAl合金材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 Al合金材は、9.5〜12.0wt%のSiと、0.05〜0.5wt%のMgと、0.5〜1.5wt%のFeと、0.05〜0.5wt%のMnと、0.1〜0.5wt%のCrとを含み、残部がAlおよび不可避不純物である。このAl合金材は、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度から300℃までの冷却速度が5℃/sec以上という条件で、前記アルミニウム合金材の原料溶湯を冷却することによって製造される。
【選択図】 なし

Description

本願は、アルミニウム(Al)合金材とその製造方法に関する。
Al合金の溶湯を鉄(Fe)系金属製の金型で鋳造成形してAl合金材を製造する場合、AlとFeが反応して金型が溶損することがある。従来、Al合金溶湯中のFeの含有量が多いほど金型の溶損が起こり難いことが知られている。例えば、Fe含有量が約1.3wt%であるAl合金材料ADC10(JIS H5302 アルミニウム合金ダイカスト)は溶損が発生し難く、Fe含有量が0.2wt%以下であるAl合金材料AC4CH(JIS H5202 アルミニウム合金鋳物)は溶損が発生し易いことが知られている。
一方で、Al合金材に含有されるFeが多いほど、Al合金材中に多くのFeとAlの化合物(Fe−Al化合物)が含まれ得る。Fe−Al化合物は針状または板状の化合物であり、Al合金材の機械的特性を大幅に低下させる可能性がある。特許文献1〜5には、ADC10と同様に、Si,Fe,Mg等を含有するAl合金材の組成が開示されている。さらに、Al合金材の機械的性質を改善するために、特許文献1,2では、マンガン(Mn)を添加しており、特許文献2〜5では、クロム(Cr)を添加している。
特開平8−199277号公報 特開平10−298688号公報 特開2006−316341号公報 特開2006−322062号公報 特開2007−70716号公報
近年、Al合金製の鋳造品は、より薄く大きい鋳造品が製造される傾向にあり、高精度な鋳造品を、生産性よく製造することが求められている。このため、溶湯の湯流れ性を確保するために、溶湯温度を高くする傾向がある。溶湯温度を高くすると、溶損が起こり易くなるため、従来よりもさらに溶損性に優れたAl合金が求められている。しかしながら、耐溶損性を高めるためにMn,Cr等を添加し過ぎると、針状化合物等が形成されてしまい、Al合金材の機械的特性を十分には確保できない。
本発明者は鋭意研究の結果、Al合金において、合金金属元素量を調整することにより、より耐溶損性に優れたAl合金が得られることを見出した。さらに、この合金溶湯を用いて所定の方法でAl合金材を製造すると、Al合金材の機械的特性を低下させる針状または板状の化合物の形成が抑制されることを見出した。かかる知見に基づき、本願は、耐溶損性および機械的特性に優れたAl合金材およびその製造方法を提供することを目的とする。
本願は、9.5〜12.0wt%のケイ素(Si)と、0.05〜0.5wt%のマグネシウム(Mg)と、0.5〜1.5wt%の鉄(Fe)と、0.05〜0.5wt%のマンガン(Mn)と、0.1〜0.5wt%のクロム(Cr)とを含み、残部がアルミニウム(Al)および不可避不純物であるアルミニウム合金材を提供する。このアルミニウム合金材は、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度から300℃までの冷却速度が5℃/sec以上という条件で、前記アルミニウム合金材の原料溶湯を冷却することによって製造される。
なお、本明細書においては、「A〜B」との記載は、その上限および下限を含む。「wt%」の表記は「重量パーセント」を意味する。また、本明細書にいう「不可避不純物」は、原料粉末中に含まれる不純物や各工程時に混入等する不純物などであって、コスト的または技術的な理由等により除去することが困難な微量成分である。
上記のAl合金材は、耐溶損性に優れた組成を有しており、さらに、上記の条件で製造されることによって、優れた機械的特性をも有している。本願によれば、耐溶損性および機械的特性に優れたAl合金材およびその製造方法を提供することができる。
Al−MgSiの擬二元系状態図である。 実施例1に係るAl合金材の顕微鏡写真である。 実施例2に係るAl合金材の顕微鏡写真である。 実施例3に係るAl合金材の顕微鏡写真である。 実施例4に係るAl合金材の顕微鏡写真である。 実施例5に係るAl合金材の顕微鏡写真である。 実施例6に係るAl合金材の顕微鏡写真である。 比較例1に係るAl合金材の顕微鏡写真である。 比較例2に係るAl合金材の顕微鏡写真である。 比較例3に係るAl合金材の顕微鏡写真である。 比較例4に係るAl合金材の顕微鏡写真である。
本願が開示するAl合金材は、9.5〜12.0wt%のSiと、0.05〜0.5wt%のMgと、0.5〜1.5wt%のFeと、0.05〜0.5wt%のMnと、0.1〜0.5wt%のCrとを含み、残部がAlおよび不可避不純物である。さらに、本願が開示するAl合金材は、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度から300℃までの冷却速度が5℃/sec以上という条件で、Al合金材の原料溶湯を冷却することによって製造される。Si含有量は、10.73〜11.85wt%であることが好ましい。Mg含有量は、0.13〜0.35wt%であることが好ましい。Fe含有量は、0.81〜1.35wt%であることが好ましい。Mn含有量は、0.29〜0.47wt%であることが好ましい。Cr含有量は、0.15〜0.42wt%であることが好ましい。
本願に係るAl合金材は、Si,Mg,Fe,MnおよびCrを改質成分として含有している。ここで、改質成分とは、Al合金またはAl合金材の特性改善に有効な微量の金属成分を意味する。改善される特性の種類は、特に限定されないが、硬さ、強度、靱性、延性、耐溶損性、流動性等が挙げられる。
Siは、Al合金の溶湯の流動性を向上させる等の目的で添加される。Mgは、MgSiとして析出し、Al合金材の強度を向上させる等の目的で添加される。Feは、Al合金材の耐溶損性を向上させる等の目的で添加される。MnおよびCrは、Al合金材の機械的特性を向上させる等の目的で添加される。Crは、特許文献3〜5に記載されているように、Al合金材の耐溶損性を向上させる目的で添加されることもある。
一方で、Si含有量が12wt%を超える場合には、特許文献2にも記載されているように、過共晶のAl−Si系合金となり、初晶Siの分散性が低下することによりAl合金材の機械的特性が低下してしまう可能性がある。また、Fe含有量が多過ぎると、針状または板状のFe−Al化合物が析出し、Al合金材の機械的特性が低下してしまう可能性がある。さらに、FeとMn,またはFeとCrを組成として含む場合、粗大なAl−Fe−Mn化合物または粗大なAl−Fe−Cr化合物等が形成されて、Al合金材の機械的特性が低下してしまう可能性がある。このため、Feの含有量を多くすることができず、Al合金の耐溶損性を犠牲にせざるを得ない。例えば、Si,Mg,FeおよびCrを含むAl合金材に係る特許文献3〜5では、Fe含有量は、0.8wt%以下の範囲に抑えられており、Al合金の耐溶損性が十分に得られない。
本発明者は、上記の技術を考慮してSi,Mg,Fe,MnおよびCrを含むAl合金材について鋭意研究を行った結果、Si含有量が亜共晶のAl−Si系合金領域となる含有量である場合、すなわち、Si含有量が9.5〜12.0wt%である場合には、Fe含有量が多い組成を有するAl合金を用いても、所定の冷却条件で冷却することによって、製造されるAl合金材の機械的強度を確保できることを見出した。即ち、本願の発明者は、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度から300℃までの冷却速度が5℃/sec以上という条件でAl合金材の原料溶湯を冷却することによって、機械的強度を従来よりも向上したAl合金材が製造できることを見出した。
図1は、Al−MgSiの擬二元系状態図であり、固体相線は、MgSiの重量分率を示す横軸に略平行に伸びている。固体相線温度は、MgSiが1.85wt%の場合に595℃であり、MgSi組成比が1.85wt%以上の範囲で、600℃程度となっている。本願に係るAl合金材の製造に際しては、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度から300℃までの冷却速度が5℃/sec以上という条件で冷却されればよく、これよりも広い温度範囲においても同様に冷却速度が5℃/sec以上という条件で冷却してもよい。この固体相線温度から300℃までの冷却速度は、5.2℃/sec以上であることが好ましく、7.1℃/sec以上であることがより好ましい。なお、製造コストの観点から、冷却速度は、20℃/sec以下であることが好ましい。冷却速度を20℃/secよりも大きくするためには、一般的なダイカスト金型の冷却構造を大幅に変更する必要があり、コストが増大して工業的なメリットが少なくなる。
本願に係るAl合金材に含まれ得る不可避不純物は、金属であってもよく、炭素等の非金属であってもよい。不可避不純物金属としては、特に限定されないが、例えば、銅(Cu),亜鉛(Zn),ニッケル(Ni),錫(Sn),鉛(Pb),チタン(Ti)等が挙げられる。
(合金溶湯の製造)
実施例1では、予熱した5kgの黒鉛坩堝の中に、それぞれ秤量したAl,Si,Mg,Fe,MnおよびCr原料を投入して溶解させ、表1に示す金属成分組成を有するAl合金の溶湯1を製造した。表1に示す金属成分は、主成分であるAl以外の金属成分を重量%(wt%)で示すのものであり、表1に示す組成の残部はAlである。溶湯1は、Si,Mg,Fe,MnおよびCrの含有量が本願に規定する範囲内であるAl合金溶湯である。
(Al合金材の製造)
表1に示す溶湯1を、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度である600℃程度から300℃までの冷却速度が5.2℃/secとなる条件で冷却し、Al合金材を製造した。
実施例2では、溶湯1をAl−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度である600℃程度から300℃までの冷却速度が7.1℃/secとなる条件で冷却し、Al合金材を製造した。それ以外の条件は、実施例1と同様であった。
実施例3では、表1に示す金属成分組成を有するAl合金の溶湯2を製造した。溶湯2は、溶湯1の製造方法において、組成比に応じてAl,Si,Mg,Fe,MnおよびCr原料を変更したのみで、後は溶湯1の製造方法に準じて製造した。溶湯2を、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度である600℃程度から300℃までの冷却速度が7.1℃/secとなる条件で冷却し、Al合金材を製造した。
実施例4では、表1に示す金属成分組成を有するAl合金の溶湯3を製造した。溶湯3は、溶湯1の製造方法において、組成比に応じてAl,Si,Mg,Fe,MnおよびCr原料を変更したのみで、後は溶湯1の製造方法に準じて製造した。溶湯3を、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度である600℃程度から300℃までの冷却速度が7.1℃/secとなる条件で冷却し、Al合金材を製造した。
実施例4では、表1に示す金属成分組成を有するAl合金の溶湯4を製造した。溶湯4は、溶湯1の製造方法において、組成比に応じてAl,Si,Mg,Fe,MnおよびCr原料を変更したのみで、後は溶湯1の製造方法に準じて製造した。溶湯4を、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度である600℃程度から300℃までの冷却速度が7.1℃/secとなる条件で冷却し、Al合金材を製造した。
実施例6では、表1に示す金属成分組成を有するAl合金の溶湯5を製造した。溶湯5は、溶湯1の製造方法において、組成比に応じてAl,Si,Mg,Fe,MnおよびCr原料を変更したのみで、後は溶湯1の製造方法に準じて製造した。溶湯5を、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度である600℃程度から300℃までの冷却速度が7.1℃/secとなる条件で冷却し、Al合金材を製造した。
(溶湯組成の比較)
溶湯1〜5と組成の異なる溶湯11〜23を調製した。表1に示すように、溶湯1〜5は、Si,Mg,Fe,MnおよびCrの含有量が本願に規定する範囲内であるAl合金溶湯であり、溶湯11〜23は、Si,Mg,Fe,MnおよびCrの含有量の少なくとも1つが本願に規定する範囲外となっているAl合金溶湯である。なお、溶湯11の組成は、ADC10の組成に等しい。
(耐溶損性試験)
耐溶損性試験では、溶湯1〜5,11〜23の溶湯温度を700℃に保持し、SKD61製の丸棒状の試験片(直径14mm)を、所定長さ(25mm)溶湯に浸漬し、9分間保持した。その後、エアブローおよび水酸化ナトリウム水溶液浴を行って、試験片に付着した溶湯を除去し、試験片の重量を測定した。表1に、耐溶損性試験前の試験片の重量を100wt%とした場合の耐溶損試験前後の試験片の重量減少量を、「溶損量」として、wt%で示す。
表1に示すように、溶湯1〜5の溶損量は0.01〜0.42wt%であるのに対して、溶湯11〜23の溶損量は、0.85〜2.84wt%であり、溶湯18以外では、溶損量は1.5wt%以上であった。この結果より、実施例に係る溶湯1〜5は、耐溶損性に優れていることが明らかになった。

(比較例)
比較例1,2では、表1に示す溶湯1を、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度である600℃程度から300℃までの冷却速度がそれぞれ3.1℃/sec,4.5℃/secとなる条件で冷却し、Al合金材を製造した。
比較例3では、溶湯2を、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度である600℃程度から300℃までの冷却速度が4.5℃/secとなる条件で冷却し、Al合金材を製造した。比較例4では、溶湯3を、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度である600℃程度から300℃までの冷却速度が4.5℃/secとなる条件で冷却し、Al合金材を製造した。
(Al合金材の顕微鏡観察)
図2〜11は、それぞれ実施例1〜6および比較例1〜4に係るAl合金材の顕微鏡写真である。溶湯1を用いた実施例1,2と比較例1,2を比較すると、図8,9に示すように、比較例1,2に係るAl合金材では、矢印で示すような針状または板状の粗大な化合物が観察された。これは、Al−Fe−Mn化合物,Al−Fe−Cr化合物,Al−Fe−Mn−Cr化合物等であると考えられる。このような針状または板状の粗大な化合物は、Al合金材の機械的特性を低下させる原因となる。これに対して、図2,3では、図8,9に観察されたような針状または板状の粗大な化合物が殆ど観察されていない。実施例1,2に係るAl合金材は、Al−Fe−Mn化合物,Al−Fe−Cr化合物,Al−Fe−Mn−Cr化合物等のAl合金材の機械的特性を低下させる針状または板状の粗大な化合物を殆ど含んでおらず、機械的特性に優れている。
同様に、溶湯2,3を用いた比較例3,4に係る合金材では、Al−Fe−Mn化合物,Al−Fe−Cr化合物,Al−Fe−Mn−Cr化合物等であると考えられる、針状または板状の粗大な化合物が観察された。これに対して、溶湯2〜5を用いた実施例3〜6では、Al−Fe−Mn化合物,Al−Fe−Cr化合物,Al−Fe−Mn−Cr化合物等であると考えられる、針状または板状の粗大な化合物が殆ど観察されなかった。
上記のとおり、本願の実施例によれば、耐溶損性および機械的特性に優れたAl合金材およびその製造方法を提供することができる。上記のとおり、溶湯1〜5を用いることによって、耐溶損性を確保することができた。さらに溶湯1〜5をAl−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度から300℃までの冷却速度が5℃/sec以上という条件で冷却した結果、Al−Fe−Mn化合物,Al−Fe−Cr化合物,Al−Fe−Mn−Cr化合物等のAl合金材の機械的特性を低下させる針状または板状の粗大な化合物を殆ど含んでおらず、機械的特性に優れているAl合金材を得ることができた。
以上、本発明の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

Claims (2)

  1. 9.5〜12.0wt%のケイ素と、0.05〜0.5wt%のマグネシウムと、0.5〜1.5wt%の鉄と、0.05〜0.5wt%のマンガンと、0.1〜0.5wt%のクロムとを含み、残部がアルミニウムおよび不可避不純物であるアルミニウム合金材であって、
    Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度から300℃までの冷却速度が5℃/sec以上という条件で、前記アルミニウム合金材の原料溶湯を冷却することによって製造される、アルミニウム合金材。
  2. 9.5〜12.0wt%のケイ素と、0.05〜0.5wt%のマグネシウムと、0.5〜1.5wt%の鉄と、0.05〜0.5wt%のマンガンと、0.1〜0.5wt%のクロムとを含み、残部がアルミニウムおよび不可避不純物であるアルミニウム合金材の製造方法であって、
    前記アルミニウム合金材の原料溶湯を、Al−MgSiの擬二元系状態図の固体相線温度から300℃までの冷却速度が5℃/sec以上という条件で冷却する、アルミニウム合金材の製造方法。
JP2011094290A 2011-04-20 2011-04-20 アルミニウム合金材及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5699774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011094290A JP5699774B2 (ja) 2011-04-20 2011-04-20 アルミニウム合金材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011094290A JP5699774B2 (ja) 2011-04-20 2011-04-20 アルミニウム合金材及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012224920A true JP2012224920A (ja) 2012-11-15
JP5699774B2 JP5699774B2 (ja) 2015-04-15

Family

ID=47275407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011094290A Expired - Fee Related JP5699774B2 (ja) 2011-04-20 2011-04-20 アルミニウム合金材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5699774B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105414498A (zh) * 2015-11-03 2016-03-23 虞惠财 一种复合铝合金制备方法
JP2020509232A (ja) * 2017-02-17 2020-03-26 ジエーエムカンパニー リミテッドGam Co.,Ltd. 高強度アルミニウム合金及び高強度アルミニウム合金鋳物
CN115305392A (zh) * 2022-08-12 2022-11-08 清华大学 高强韧性压铸铝硅合金及其制备方法和应用

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5842748A (ja) * 1981-09-08 1983-03-12 Furukawa Alum Co Ltd ダイカスト用アルミニウム合金
JP2001316748A (ja) * 2000-03-02 2001-11-16 Daiki Aluminium Industry Co Ltd 高熱伝導加圧鋳造用合金と該合金鋳物
JP2002339030A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Yamaha Motor Co Ltd ダイカスト用アルミニウム合金
JP2005264301A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 鋳造アルミニウム合金とアルミニウム合金鋳物およびその製造方法
JP2006316341A (ja) * 2005-04-14 2006-11-24 Daiki Aluminium Industry Co Ltd 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物
WO2010086951A1 (ja) * 2009-01-27 2010-08-05 株式会社大紀アルミニウム工業所 加圧鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5842748A (ja) * 1981-09-08 1983-03-12 Furukawa Alum Co Ltd ダイカスト用アルミニウム合金
JP2001316748A (ja) * 2000-03-02 2001-11-16 Daiki Aluminium Industry Co Ltd 高熱伝導加圧鋳造用合金と該合金鋳物
JP2002339030A (ja) * 2001-05-17 2002-11-27 Yamaha Motor Co Ltd ダイカスト用アルミニウム合金
JP2005264301A (ja) * 2004-03-22 2005-09-29 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 鋳造アルミニウム合金とアルミニウム合金鋳物およびその製造方法
JP2006316341A (ja) * 2005-04-14 2006-11-24 Daiki Aluminium Industry Co Ltd 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物
WO2010086951A1 (ja) * 2009-01-27 2010-08-05 株式会社大紀アルミニウム工業所 加圧鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105414498A (zh) * 2015-11-03 2016-03-23 虞惠财 一种复合铝合金制备方法
JP2020509232A (ja) * 2017-02-17 2020-03-26 ジエーエムカンパニー リミテッドGam Co.,Ltd. 高強度アルミニウム合金及び高強度アルミニウム合金鋳物
CN115305392A (zh) * 2022-08-12 2022-11-08 清华大学 高强韧性压铸铝硅合金及其制备方法和应用
CN115305392B (zh) * 2022-08-12 2024-02-06 清华大学 高强韧性压铸铝硅合金及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP5699774B2 (ja) 2015-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102676887B (zh) 加压铸造用铝合金及该铝合金的铸件
EP3121302B1 (en) Aluminum alloy for die casting, and die-cast aluminum alloy using same
JP5582982B2 (ja) アルミニウム合金及びその製造方法
EP3031569B1 (en) Cu-added ni-cr-fe-based alloy brazing material
JP2013528699A (ja) アルミニウムダイカスト合金
TWI500775B (zh) 鋁合金及其製造方法
JP2013529255A (ja) アルミニウム合金およびアルミニウム合金鋳造
JP2007211310A (ja) 半融合金鋳造用原料黄銅合金
WO2018189869A1 (ja) ダイカスト用アルミニウム合金およびこれを用いたアルミニウム合金ダイカスト
JP5691477B2 (ja) Al−Si系合金及びその製造方法
JP5797360B1 (ja) ダイカスト用アルミニウム合金およびこれを用いたアルミニウム合金ダイカスト
JP2009203545A (ja) ダイカスト用Zn合金およびダイカスト用Zn合金を用いたダイカスト部材の製造方法
JP5699774B2 (ja) アルミニウム合金材及びその製造方法
JP5969713B1 (ja) ダイカスト用アルミニウム合金およびこれを用いたアルミニウム合金ダイカスト
JP7449367B2 (ja) ダイカストアルミニウム合金、アルミニウム合金ダイカスト材及びその製造方法
JP6179996B2 (ja) 被削性に優れたCu合金、押出しパイプ部材およびCu合金製シンクロナイザーリング
JP6179325B2 (ja) 連続鋳造用モールド材
JP2006316341A (ja) 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物
JP3949557B2 (ja) 鋳造用耐摩耗性アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物
JP7238545B2 (ja) アルミニウム合金及び鋳造部品の製造方法
JP5723064B2 (ja) ダイカスト用アルミニウム合金およびこれを用いたアルミニウム合金ダイカスト
JP2018070899A (ja) 過共晶Al−Mn系アルミニウム合金鋳造材及びその製造方法
JPWO2018235272A1 (ja) アルミニウム合金およびアルミニウム合金鋳物品
JP2015067883A (ja) 連続鋳造用モールド材
JP2024064611A (ja) アルミニウム合金の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150202

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees