JP5723064B2 - ダイカスト用アルミニウム合金およびこれを用いたアルミニウム合金ダイカスト - Google Patents

ダイカスト用アルミニウム合金およびこれを用いたアルミニウム合金ダイカスト Download PDF

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Description

本発明は、鋳造割れを低減させたダイカスト用アルミニウム合金および当該合金を利用したアルミニウム合金ダイカストに関する。
アルミニウム合金は、軽量であると共に、優れた熱伝導性および高い耐蝕性などの諸特性から、自動車や産業機械、航空機、家庭電化製品その他各種分野において、その構成部品素材として広く使用されている。その一つとしてダイカスト用アルミニウム合金の分野があり、その代表的なものとして日本工業規格JIS H5302にて規定されたAl−Si−Cu系ダイカスト用合金のADC12がある。このADC12は、鋳造(ダイカスト)の際における流動性や充填性が良いことから、自動車のキャブレター,シリンダーブロック,シリンダーヘッドカバーなどのカバー類やケース類等の用途、或いは自動車以外のダイカスト部品に多用されてきた。
このように、ADC12は広くダイカストに用いられているが、鋳造されるダイカストが薄肉である場合やその形状によっては、型開き時や製品押出し時に鋳造したダイカストが割れる現象、所謂「鋳造割れ」が起こることがある。この鋳造割れが発生すると、不良率が上がってコスト増につながったり、場合によっては、鋳造割れが発生しにくい製品形状に変更しなければならず、製品形状に制約が生じるようになると云う問題が有った。
そこで、アルミニウム合金溶湯の流動性を更に改善して、より薄肉のアルミニウム合金ダイカストを製造できるようにする技術として、特許文献1には、Al−Si系のアルミニウム合金にBe(ベリリウム)を0.0005〜0.01%配合する技術が開示されている。
この技術によれば、アルミニウム合金溶湯表面でのアルミニウム酸化被膜の生成が抑制され、アルミニウム合金溶湯の流動性が改善される結果、薄肉ダイカストの製造を容易にすることができる。しかしながら、毒性の高いBeを用いるこの技術では、ダイカスト用アルミニウム合金の製造時における作業者の安全確保のためのコストや労力が必要であることから、薄肉ダイカストの製造が可能なアルミニウム合金を効率よく経済的に製造するのが困難であると云う問題が有った。
特開平6−212334号公報
それゆえに、この発明の主たる課題は、安全性の高い簡単な処方で有りながら鋳造割れが起こりにくく薄肉化が可能であると同時に、耐焼付き性や流動性・充填性を兼ね備えたダイカスト用アルミニウム合金であって、製品形状の自由度が高くADC12と同等の機械的特性を有するダイカスト用アルミニウム合金と、当該合金でダイカストされたアルミニウム合金ダイカストとを提供することである。
本発明における第1の発明は、「Cu:0.20重量%以上で且つ1.50重量%以下、Si:6.0重量%以上で且つ10.0重量%未満、Mg:0.09重量%以下、Fe:1.0重量%以下、Mn:0.45重量%以下、Cr:0.50重量%以下を含有し、残部がAlと不可避不純物とからなる」ことを特徴とするダイカスト用アルミニウム合金である。
この発明では、鋳造割れに最も大きな影響を与えると考えられるMgの配合割合を0.09重量%以下に抑えているので、鋳造割れが起こりにくくなっている一方で、Mg低減によって低下する強度を、0.20重量%以上で且つ1.50重量%以下のCuを添加することで補っている。また、Siを6.0重量%以上で且つ10.0重量%未満配合しているので鋳造割れの発生を抑えつつ、アルミニウム合金溶湯の流動性を向上させることができ、Feを上限1.0重量%、Mnを上限0.45重量%、Crを上限0.50重量%添加することで、適正な溶解温度を保ちつつ、焼付きを防止することができるようになる。
以上のように、本発明では、6種類の元素成分を所定の割合で配合するだけで、鋳造割れが起こりにくく、同時に耐焼付き性や流動性・充填性を兼ね備えたダイカスト用アルミニウム合金のインゴットを安全且つ簡便に製造することができる。
また、本発明における第2の発明は、上記第1の発明に記載のダイカスト用アルミニウム合金でダイカストされたことを特徴とするアルミニウム合金ダイカストである。
本発明における第1の発明のダイカスト用アルミニウム合金でダイカストされたアルミニウム合金ダイカストは、鋳造割れが生じにくいため、鋳造性よく薄物を量産できると共に、ADC12とほぼ同等の機械的特性を有することから、例えば自動車部品、光学部品、産業機械部品、家庭用器具など幅広い用途に適用することができる。
本発明によれば、安全性の高い簡単な処方で有りながら鋳造割れが起こりにくく薄肉化が可能であると同時に、耐焼付き性や流動性・充填性を兼ね備えたダイカスト用アルミニウム合金であって、製品形状の自由度が高くADC12と同等の機械的特性を有するダイカスト用アルミニウム合金と、当該合金でダイカストされたアルミニウム合金ダイカストとを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について具体例を示しながら詳述する。
本発明のダイカスト用アルミニウム合金(以下、単に「アルミニウム合金」とも云う。)は、主として0.20重量%以上で且つ1.50重量%以下のCu(銅),6.0重量%以上で且つ10.0重量%未満のSi(シリコン;ケイ素),0.09重量%以下のMg(マグネシウム),1.0重量%以下のFe(鉄),0.45重量%以下のMn(マンガン)及び0.50重量%以下のCr(クロム)を含有し、残部がAl(アルミニウム)と不可避不純物とで構成されている。以下、各元素の特性について説明する。
Cu(銅)は、アルミニウム合金の機械的強度や硬度を向上させるためのものである。後述するように、鋳造割れに対して最も大きな影響があるMgの配合割合を低減させると、アルミニウム合金の強度が低下するようになるが、この低下した強度を補うのがCuの役割である。
アルミニウム合金全体の重量に対するCuの配合割合は、上述したように0.20重量%以上で且つ1.50重量%以下の範囲であることが好ましい。Cuの配合割合が0.20重量%未満の場合には、Cuの配合による強度改善効果が十分に認められず、逆にCuの配合割合が1.50重量%より多い場合には、強度改善効果は顕著なものとなるが、鋳造割れが懸念されるようになるからである。
Si(シリコン;ケイ素)は、アルミニウム合金を溶融して加圧鋳造する際に、その流動性や金型への充填性を向上させるためのものである。
アルミニウム合金全体の重量に対するSiの配合割合は、上述したように6.0重量%以上で且つ10.0重量%未満の範囲であることが好ましい。Siの配合割合が6.0重量%未満の場合には、アルミニウム合金の溶融温度および鋳造温度が高くなると共に、アルミニウム合金を溶融した際の流動性が低下するためダイカスト時に十分な湯流れ性が確保できず、逆に、Siの配合割合が10.0重量%以上の場合には、アルミニウム合金の溶融時の流動性は十分なものとなるが、鋳造割れが起き易くなるからである。
Mg(マグネシウム)は、主としてアルミニウム合金中のAl母材に固溶した状態又はMgSiとして存在し、アルミニウム合金に耐力および引張強さを付与する一方で、鋳造割れに対して最も大きな影響を及ぼす成分である。
アルミニウム合金全体の重量に対するMgの配合割合は、上述したように0.09重量%以下の範囲であることが好ましい。Mgの配合割合が0.09重量%より多い場合には、急激に鋳造割れが発生し易くなるからである。
Fe(鉄)は、ダイカスト時の焼付き防止効果を有することが知られている。しかしながら、このFeは、Al-Si-Feからなる針状晶を晶出し、アルミニウム合金の靱性を低下させると共に、大量に添加すると適温での溶解を困難にする。このため、本発明では、Feの含有量を、アルミニウム合金全体の重量に対して1.0重量%以下に抑えている。
Mn(マンガン)は、上述したFeと同様に、主としてダイカスト時におけるアルミニウム合金と金型との焼付きを防止するためのものである。このMnもFeと同様に、大量に添加すると適温での溶解が困難になることから、本発明では、Mnの含有量を、アルミニウム合金全体の重量に対して0.45重量%以下に抑えている。
なお、本発明のアルミニウム合金では、上述のようにMnの配合割合を合金全体の重量に対して最大で0.45重量%まで許容しているので、アルミ缶回収材料などMn含有量が高いAl−Mn系スクラップを合金原料の一部として使用することができる。
Cr(クロム)は、主としてアルミニウム合金が溶融している時には溶融状態で、また、固体の時にはAl相に固溶した状態あるいはCr系化合物として晶出した状態で存在し、上述したFe及びMnと同様に、ダイカスト時におけるアルミニウム合金と金型との焼付きを防止するためのものである。このCrもFe及びMnと同様に、大量に添加すると適温での溶解が困難になることから、本発明では、Crの含有量を、アルミニウム合金全体の重量に対して0.50重量%以下に抑えている。
ここで、金型への焼付きを防止してより一層好適なダイカスト適性を得るためには、Fe,Mn,Crの配合割合の合計が、合金全体の重量に対して0.40重量%以上で且つ1.95重量%以下の範囲となるようにするのが好ましく、より好ましくは、0.50重量%以上で且つ1.95重量%以下の範囲である。
以上の配合割合に従って、Cu,Si,Mg,Fe,Mn及びCrの配合割合を調整すると、安全性の高い簡単な処方で有りながら鋳造割れが起こりにくく薄肉化が可能であると同時に、耐焼付き性や流動性・充填性を兼ね備えたダイカスト用アルミニウム合金地金を得ることができる。
なお、上述した各元素成分のほかに、Na(ナトリウム),Sr(ストロンチウム),Ca(カルシウム)およびSb(アンチモン)から選ばれる少なくとも1種を改良処理材として添加するようにしてもよい。このような改良処理材を添加することによって共晶Siの粒子を細かくすることができ、アルミニウム合金の靱性や強度をより一層向上させることができる。
また、上記改良処理材に代えて、或いは改良処理材と共に、Ti(チタン)およびB(硼素)の少なくとも一方を添加するようにしてもよい。このようにTiおよびBの少なくとも一方を添加することによってアルミニウム合金の結晶粒が微細化され、当該合金の伸びを向上させることができる。なお、かかる効果は、特にSi量が少ない場合に顕著となる。
本発明のダイカスト用アルミニウム合金を製造する際には、まず、Al,Cu,Si,Mg,Fe,Mn及びCrの各元素成分が上述した所定の割合となるように配合した原料を準備する。続いて、この原料を前炉付溶解炉や密閉溶解炉などの溶解炉に投入し、これらを溶解させる。溶解させた原料すなわちアルミニウム合金の溶湯は、必要に応じて脱水素処理および脱介在物処理などの精製処理が施される。そして、精製された溶湯を所定の鋳型などに流し込み、固化させることによって、アルミニウム合金の溶湯を合金地金インゴットなどに成形する。
また、本発明のダイカスト用アルミニウム合金を用いてアルミニウム合金ダイカストを鋳造した後、必要に応じて溶体化処理及び時効処理などが施される。このようにアルミニウム合金ダイカストに溶体化処理および時効処理などを施すことによってアルミニウム合金鋳物の機械的特性を改良することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、所定の実施例および比較例における各機械的特性(引張強さ,伸び,0.2%耐力)は、(株)島津製作所社製の万能試験機(AG−IS 100kN)で測定した。
[実施例1]
Cuの配合割合を0.21重量%,Siの配合割合を7.88重量%,Mgの配合割合を0.04重量%,Feの存在割合を0.22重量%,Mnの配合割合を0.04重量%,Crの配合割合を0.36重量%,そして残部をAl及び不可避不純物とすることによって、本発明におけるダイカスト用アルミニウム合金の元素組成の範囲内となるように配合した溶湯を調製した。
続いて、この溶湯を、型締力250トンの通常のダイカストマシン(東芝機械(株)社製DC250JMT)を用いて以下の条件でダイカストし、鋳造割れの有無を測定した。
すなわち、厚さ0.5mm及び0.7mmの短冊状の板材(幅20mm×長さ150mm)を二個取りする金型であって、ゲート部分が鋳造割れを起こし易く、JIS ADC12を用いた場合には100%鋳造割れが発生する形状の金型を用いてダイカストを行った。その際、鋳造温度を720℃、射出速度を1.5m/秒(ゲート速度158m/秒)、鋳造圧力を50MPa、ダイタイマ(高速射出開始時から金型を開くまでの時間)を3秒に設定した。そして、30ショット中、ゲート部分に鋳造割れが発生した個数をカウントし、鋳造割れ発生率(%)を算出した。得られた結果を表1に示す。
[実施例2]
Cuの配合割合を0.92重量%,Siの配合割合を8.21重量%,Mgの配合割合を0.00重量%,Feの存在割合を0.14重量%,Mnの配合割合を0.00重量%,Crの配合割合を0.37重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。なお、機械的特性については厚さ0.7mmの板材を用いて測定した(以下、同じ。)。
[実施例3]
Cuの配合割合を0.70重量%,Siの配合割合を7.02重量%,Mgの配合割合を0.01重量%,Feの存在割合を0.86重量%,Mnの配合割合を0.21重量%,Crの配合割合を0.00重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。
[実施例4]
Cuの配合割合を0.72重量%,Siの配合割合を7.75重量%,Mgの配合割合を0.01重量%,Feの存在割合を0.82重量%,Mnの配合割合を0.42重量%,Crの配合割合を0.00重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表1に示す。
[実施例5]
Cuの配合割合を1.03重量%,Siの配合割合を6.15重量%,Mgの配合割合を0.01重量%,Feの存在割合を0.84重量%,Mnの配合割合を0.34重量%,Crの配合割合を0.00重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表1に示す。
[実施例6]
Cuの配合割合を1.05重量%,Siの配合割合を6.91重量%,Mgの配合割合を0.01重量%,Feの存在割合を0.86重量%,Mnの配合割合を0.21重量%,Crの配合割合を0.00重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。
[実施例7]
Cuの配合割合を1.11重量%,Siの配合割合を6.92重量%,Mgの配合割合を0.04重量%,Feの存在割合を0.84重量%,Mnの配合割合を0.20重量%,Crの配合割合を0.00重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表1に示す。
[実施例8]
Cuの配合割合を1.13重量%,Siの配合割合を6.97重量%,Mgの配合割合を0.07重量%,Feの存在割合を0.85重量%,Mnの配合割合を0.20重量%,Crの配合割合を0.00重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。
[実施例9]
Cuの配合割合を1.13重量%,Siの配合割合を6.99重量%,Mgの配合割合を0.05重量%,Feの存在割合を0.85重量%,Mnの配合割合を0.20重量%,Crの配合割合を0.00重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表1に示す。
[実施例10]
Cuの配合割合を1.32重量%,Siの配合割合を7.75重量%,Mgの配合割合を0.01重量%,Feの存在割合を0.82重量%,Mnの配合割合を0.43重量%,Crの配合割合を0.00重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。
[実施例11]
Cuの配合割合を0.53重量%,Siの配合割合を7.91重量%,Mgの配合割合を0.09重量%,Feの存在割合を0.39重量%,Mnの配合割合を0.09重量%,Crの配合割合を0.34重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。
[実施例12]
Cuの配合割合を0.54重量%,Siの配合割合を9.94重量%,Mgの配合割合を0.00重量%,Feの存在割合を0.11重量%,Mnの配合割合を0.00重量%,Crの配合割合を0.30重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。
[実施例13]
Cuの配合割合を0.54重量%,Siの配合割合を9.98重量%,Mgの配合割合を0.00重量%,Feの存在割合を0.28重量%,Mnの配合割合を0.00重量%,Crの配合割合を0.30重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。
[実施例14]
Cuの配合割合を0.54重量%,Siの配合割合を9.98重量%,Mgの配合割合を0.00重量%,Feの存在割合を0.44重量%,Mnの配合割合を0.00重量%,Crの配合割合を0.29重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。
[実施例15]
Cuの配合割合を0.51重量%,Siの配合割合を7.55重量%,Mgの配合割合を0.00重量%,Feの存在割合を0.45重量%,Mnの配合割合を0.00重量%,Crの配合割合を0.33重量%とした以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表1に示す。
[比較例1]
Cuの配合割合を0.53重量%,Siの配合割合を10.0重量%,Mgの配合割合を0.00重量%,Feの存在割合を0.68重量%,Mnの配合割合を0.01重量%,Crの配合割合を0.30重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表2に示す。
[比較例2]
Cuの配合割合を0.00重量%,Siの配合割合を12.6重量%,Mgの配合割合を0.00重量%,Feの存在割合を0.12重量%,Mnの配合割合を0.01重量%,Crの配合割合を0.39重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表2に示す。
[比較例3]
Cuの配合割合を0.01重量%,Siの配合割合を7.95重量%,Mgの配合割合を0.15重量%,Feの存在割合を0.92重量%,Mnの配合割合を0.01重量%,Crの配合割合を0.27重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表2に示す。
[比較例4]
Cuの配合割合を0.93重量%,Siの配合割合を8.07重量%,Mgの配合割合を0.15重量%,Feの存在割合を0.73重量%,Mnの配合割合を0.20重量%,Crの配合割合を0.31重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表2に示す。
[比較例5]
Cuの配合割合を1.02重量%,Siの配合割合を8.20重量%,Mgの配合割合を0.23重量%,Feの存在割合を0.90重量%,Mnの配合割合を0.17重量%,Crの配合割合を0.07重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表2に示す。
[比較例6]
Cuの配合割合を1.14重量%,Siの配合割合を7.03重量%,Mgの配合割合を0.13重量%,Feの存在割合を0.86重量%,Mnの配合割合を0.20重量%,Crの配合割合を0.00重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表2に示す。
[比較例7]
Cuの配合割合を1.28重量%,Siの配合割合を8.13重量%,Mgの配合割合を0.22重量%,Feの存在割合を0.90重量%,Mnの配合割合を0.18重量%,Crの配合割合を0.07重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)を表2に示す。
[比較例8]
Cuの配合割合を1.89重量%,Siの配合割合を10.7重量%,Mgの配合割合を0.23重量%,Feの存在割合を0.87重量%,Mnの配合割合を0.19重量%,Crの配合割合を0.07重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金元素組成の範囲外のADC12となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表2に示す。
[比較例9]
Cuの配合割合を0.00重量%,Siの配合割合を7.87重量%,Mgの配合割合を0.00重量%,Feの存在割合を0.29重量%,Mnの配合割合を0.00重量%,Crの配合割合を0.37重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表2に示す。
[比較例10]
Cuの配合割合を1.87重量%,Siの配合割合を8.15重量%,Mgの配合割合を0.23重量%,Feの存在割合を0.89重量%,Mnの配合割合を0.19重量%,Crの配合割合を0.07重量%,そして残部をAl不可避不純物及び不可避不純物とすることにより、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように調製したこと以外は、実施例1と同じ条件にしてアルミニウム合金ダイカストのサンプルを作製した。得られたサンプルの鋳造割れ発生率(%)と機械的特性とを表2に示す。
Figure 0005723064
Figure 0005723064
表1及び表2より、実施例1乃至15のアルミニウム合金は、比較例1乃至10(但し、比較例9を除く)の合金に比べて、鋳造割れの発生が極めて少ないことがうかがえる。とりわけADC12に相当する比較例8のアルミニウム合金では当然に100%鋳造割れが発生しているのに対し、実施例のものでは最大でも7%程度しか鋳造割れが発生していない。
また、実施例2の合金と比較例9の合金とを比較すると、Cuの配合により、アルミニウム合金の引張強さ及び0.2%耐力が向上することがうかがえる。
さらに、実施例において機械的特性の測定を行ったものについて、ADC12とほぼ同等かそれ以上の引張強さ及び伸びを有していることがうかがえる。

Claims (2)

  1. Cu:0.20重量%以上で且つ1.50重量%以下、Si:6.0重量%以上で且つ10.0重量%未満、Mg:0.09重量%以下、Fe:1.0重量%以下、Mn:0.45重量%以下、Cr:0.50重量%以下を含有し、残部がAlと不可避不純物とからなると共に、
    上記のFe,Mn及びCrの配合割合の合計が、合金全体の重量に対して0.40重量%以上で且つ1.95重量%以下の範囲であることを特徴とするダイカスト用アルミニウム合金。
  2. 請求項1に記載のダイカスト用アルミニウム合金でダイカストされたことを特徴とするアルミニウム合金ダイカスト。
JP2014509008A 2012-04-05 2013-02-12 ダイカスト用アルミニウム合金およびこれを用いたアルミニウム合金ダイカスト Active JP5723064B2 (ja)

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