JP4966584B2 - 鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物並びに該合金を用いたダイカスト法 - Google Patents

鋳造用アルミニウム合金および同アルミニウム合金鋳物並びに該合金を用いたダイカスト法 Download PDF

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本発明は、鋳造温度を低く抑えることができる鋳造用アルミニウム合金および当該合金を利用したアルミニウム合金鋳物に関する。
アルミニウム合金は、軽量であると共に、優れた熱伝導性および高い耐蝕性などの諸特性から、自動車や産業機械、航空機、家庭電化製品その他各種分野において、その構成部品素材として広く使用されている。
ここで、当該アルミニウム合金を用いて製造されるアルミニウム鋳物やアルミダイカスト等の加圧鋳造品は、一般に、インゴットを溶解した後、炉内で保温されたアルミ溶湯を汲み出して製品とする。この際、アルミニウム合金の溶解及び保温には電気・ガス・重油などのエネルギーが使用されているが、近年における環境問題への対応や持続可能な社会の実現といった観点から使用エネルギーの削減、排出CO2削減が求められている。そこで溶解温度や保持温度、すなわち鋳造温度を低くすることによって使用エネルギーや排出CO2量を削減することができるが、鋳造温度を低くすると湯廻り不良や破断チル層が発生して強度が低下するようになる。このため、従来のアルミニウム合金では、鋳造温度を低くすることができないという問題があった。
このような問題を解決し得る技術として、本発明者らは、14〜20重量%のCu,8.5〜15重量%のZn,5〜8重量%のSiを含有し、残部がAl及び不可避不純物で構成された低温鋳造可能なアルミニウム合金を開発した(例えば、特許文献1参照。)。
かかる合金によれば、鋳造温度を低くすることができると共に、耐摩耗性など機械的特性を向上させることができる。
特開2004−131762号公報
しかしながら、上記合金では低温鋳造性や耐摩耗性の向上のため、アルミニウムより比重が大きいCuやZnの配合割合が多いため、アルミニウム合金の特性の一つである軽量性が若干損なわれるようになるという問題があった。
それゆえに、この発明の主たる課題は、アルミニウム合金の軽量性を維持しつつ鋳造温度を低く抑えることができると共に、従来のものと同等以上の強度を確保することが可能な鋳造用アルミニウム合金と、当該合金で鋳造されたアルミニウム合金鋳物とを提供することである。また、本発明の更なる課題は、このようなアルミニウム合金を用いた効率的且つ経済的で、作業環境の改善も可能なダイカスト法を提供することである。
請求項1に記載した発明は、「Cu:7〜14重量%,Si:6〜11重量%,Zn:10.2重量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなる」ことを特徴とする鋳造用アルミニウム合金である。
この発明では、Cu:7〜14重量%,Si:6〜11重量%,Zn:10.2重量%以下を配合しているので、従来の一般的なダイカスト用アルミニウム合金(例えばJIS H−2118によって規定されたAD12.1合金など)に比べてアルミニウム合金の液相線温度を下げることができ、これにより同一鋳造温度における溶湯の流動性を向上させることができる。この効果は、Cu,Si,Znの相互作用であり、配合割合が上記範囲にない場合にはその効果が失われる。そして、このように液相線温度が低く、溶湯の流動性が良いことから、低温での鋳造が可能となり、使用エネルギーや排出CO2量を削減することができる。
また、比重が大きいCuおよびZnの配合割合を低く抑えることができるので、得られるアルミニウム合金は軽量性を損なう心配がない。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のアルミニウム合金において、さらに「Alの配合割合を68重量%以上で且つ82重量%以下にした」ことを特徴とするもので、これにより、アルミニウム合金の特徴である軽量性を維持しつつ、当該合金の液相線温度を概ね570℃以下にすることができる。また、このように液相線温度を低下させることで低温鋳造が可能となるのに加え、鋳造時に焼き付きを起こし易いAlの配合割合を上記範囲に限定することによって鋳造時に離型剤を使用しなくとも当該合金が金型表面で焼き付くのを防止することができる。
請求項3に記載した発明は、「請求項1又は2に記載のアルミニウム合金で鋳造された」ことを特徴とするアルミニウム合金鋳物である。
請求項1又は2に記載のアルミニウム合金で鋳造された鋳物は、低温で鋳造することができるため、溶解・保持に必要なエネルギーを削減できるのと同時に、金型への負担を低減でき、金型の長寿命化を図ることができる。したがって、従来に比べて著しく生産コストを削減した経済的なアルミニウム合金鋳物を提供することができる。
請求項4に記載した発明は、「固定金型及び可動金型を型締めした後、金型内のキャビティに金属溶湯を圧入する工程と、キャビティ内に圧入した金属溶湯の凝固が完了した後、金型を型開して鋳造品を取り出す工程とが1つのサイクルとして繰り返し実行されるダイカスト法において、金属溶湯として請求項2に記載のアルミニウム合金の溶湯を用いると共に、型開時における鋳造品取り出し後の金型表面への離型剤の塗布を省略した」ことを特徴とするダイカスト法である。
一般にアルミニウム合金のダイカスト法では、金型へのアルミニウム合金の焼き付きを防止するため、水溶性或いは油性の離型剤が使用されている。しかしながら、本発明のダイカスト法では、ダイカストする金属原料として低温鋳造が可能で且つ金型への焼き付きが生じ難い請求項2に記載のアルミニウム合金を用い、離型剤の使用を省略しているので、離型剤の使用に伴う弊害[具体的には金型表面の急激な加熱冷却の繰り返しによるヒートチェック(クラック)の発生やこれに伴う製品不良]を防止することができる。また、離型剤を使用しないことから、離型剤の塗布工程のみならず、離型剤の塗布に付随する他の工程(例えば離型剤の溶解作業やエアブローなど)も省略或いは軽減することができ、鋳造加工のサイクルタイムを短縮することができる。さらに、金型に塗布した離型剤が加熱されることによって生じる水蒸気やガスの発生がないので、これら水蒸気やガスによって作業環境が汚染される心配はない。
請求項1乃至3に記載の発明によれば、アルミニウム合金の軽量性を維持しつつ鋳造温度を低く抑えることができると共に、従来のものと同等以上の強度を確保することが可能な鋳造用アルミニウム合金と、当該合金で鋳造された軽量性および機械的特性に優れた経済的なアルミニウム合金鋳物とを提供することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、効率的且つ経済的で、作業環境の改善も可能なアルミニウム合金のダイカスト法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について具体例を示しながら詳述する。
本発明の鋳造用アルミニウム合金は、主としてCu:7〜14重量%,Si:6〜11重量%,Zn:10.2重量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物などによって構成されている。
Cuは、アルミニウム合金の流動性、機械的強度、硬度を向上させるとともに、アルミニウム合金の液相線温度を低下させるためのものである。
アルミニウム合金全体の重量に対するCuの配合割合は、7〜14重量%の範囲であることが好ましい。Cuの配合割合が7重量%未満の場合には、液相線温度の上昇により溶湯の流動性が低下し、低温で鋳造を行なった際に金型での湯廻り不良が生じて十分な強度の鋳造品(鋳物)を得ることができなくなり、逆に、Cuの配合割合が14重量%より多い場合には、合金の比重が増大し、アルミニウム合金を使用する上での最も大きな動機である「軽量化」を達成できなくなるからである。
Znは、アルミニウム合金の機械的強度、硬度を向上させるとともに、アルミニウム合金の液相線温度を低下させるためのものである。
アルミニウム合金全体の重量に対するZnの配合割合は、10.2重量%以下の範囲であることが好ましい。Znの配合割合が10.2重量%より多い場合には、比重が増大して当該合金を素材とする製品の軽量化が図れなくなるからである。ここで、特に、液相線温度を低下させて鋳造性を重視する場合、或いは強度および硬度といった機械的特性の向上を重視する場合には、Znの配合割合を5重量%以上にするのが好ましい。逆に、当該合金で鋳造される鋳物の軽量性を重視する場合には、Znの配合割合を5重量%未満にするのが好ましい。なお、アルミニウム合金に極めて高い機械的強度が要求されず、且つCuの配合割合が高く液相線温度の低下が見込める場合にはZnを配合しなくてもよい。
Siは、アルミニウム合金の流動性を向上させるとともに、Cu,Zn量に対して適切なSi量を添加することによって液相線温度を低下させるものである。
一般にアルミニウム合金は、Siの含有量が12重量%程度のときに液相線温度が最も低くなり、また、Siの含有量が14重量%程度のときに流動性が最も高くなることが知られている。しかし、本発明のアルミニウム合金では、上述したようにCuおよびZnが所定の量添加されている(Znについては添加されない場合もある)ため、最も液相線温度の低い領域つまり共晶点が移動し、Siの配合割合が6〜11重量%の領域において最も低い液相線温度が得られるようになった。
したがって、Siの配合割合が6重量%未満の場合には、液相線温度が上昇して溶湯の流動性が低下し、また、Siの配合割合が11重量%より多い場合においても、液相線温度の上昇が生じるようになる。つまり、Siの配合割合が上記範囲を超えた場合には低温での鋳造が不可能となる。
なお、本発明のアルミニウム合金は、上述したCu,Zn及びSiの他に、母材となるAlと不可避不純物とで構成されているが、当該合金全体に占めるAlの配合割合は68重量%以上で且つ82重量%以下の範囲とするのが好ましく、より好ましくは72重量%以上で且つ81重量%以下の範囲である。Alの配合割合が68重量%未満の場合には、アルミニウム合金の特徴である軽量性を維持するのが困難となり、逆に、Alの配合割合が82重量%より多い場合には、合金の軽量性は確保できるものの、相対的に他の構成成分の配合割合が低下する結果、液相線温度が上昇するようになるからである。したがって、Alの配合割合を68重量%以上で且つ82重量%以下の範囲とすることによって、アルミニウム合金の特徴である軽量性を維持しつつ、後述するように当該合金の液相線温度を概ね570℃以下にすることができる。
また、このように液相線温度を低下させることで低温鋳造が可能となるのに加え、合金中のAlの配合割合を上記範囲に限定することにより、鋳造時に離型剤を使用しなくとも当該合金が金型表面にて焼き付くのを防止することができる(この点についても詳細は後述する)。
なお、Alの配合割合を72重量%以上で且つ81重量%以下の範囲とすることで、上述した効果がより一層顕著なものとなる。
以上の配合割合に従って本発明のアルミニウム合金を製造する際には、まず、Al,Cu,ZnおよびSiが上述した所定の割合となるように配合した原料を準備する。続いて、この原料を前炉付溶解炉や密閉溶解炉などの溶解炉に投入し、これらを溶解させる。溶解させた原料すなわちアルミニウム合金の溶湯は、必要に応じて脱水素処理および脱介在物処理などの精製処理が施される。そして、精製された溶湯を所定の鋳型などに流し込み、固化させることによって、アルミニウム合金の溶湯を合金地金インゴットなどに成形する。
また、本発明のアルミニウム合金を用いてアルミニウム合金鋳物を鋳造する際には、砂型鋳造法,金型鋳造法,低圧鋳造法およびダイカスト法などのあらゆる鋳造法を用いることができる。このうち、固定金型及び可動金型を型締めした後、金型内のキャビティに金属溶湯を圧入する工程と、キャビティ内に圧入した金属溶湯の凝固が完了した後、金型を型開して鋳造品を取り出す工程とが1つのサイクルとして繰り返し実行されるダイカスト法は、高精度で鋳肌の優れた鋳物を速いサイクルで大量に生産できるため、本発明のアルミニウム合金を用いたアルミニウム合金鋳物の製造方法として特に好適である。
なお、一般的なアルミニウム合金のダイカスト法では、金型へのアルミニウム合金の焼き付きを防止するため、金型を型開して鋳造品を取り出し次の鋳造サイクルへと移行する前に、必ず水溶性或いは油性の離型剤を金型内面表面に塗布している。
しかしながら、本発明のアルミニウム合金は、低温鋳造が可能であり、特に合金全体に占めるAlの配合割合を68重量%以上で且つ82重量%以下の範囲とした場合には、鋳造時に離型剤を使用しなくとも当該合金が金型表面にて焼き付くのを防止することができる。したがって、かかるアルミニウム合金を用いることによって、従来、ダイカスト法において必須であった離型剤の塗布工程を省略することができる。このように離型剤の塗布工程を省略することで、離型剤の使用に伴う弊害[具体的には金型表面の急激な加熱冷却の繰り返しによるヒートチェック(クラック)の発生やこれに伴う製品不良]を防止することができる。また、離型剤の塗布工程のみならず、離型剤の塗布に付随する他の工程(例えば離型剤の溶解作業やエアブローなど)も省略或いは軽減することができ、鋳造加工のサイクルタイムを短縮することができる。さらに、金型に塗布した離型剤が加熱されることによって生じる水蒸気やガスの発生がないので、これら水蒸気やガスによって作業環境が汚染される心配はない。
そして、これらの鋳造法によって得られたアルミニウム合金鋳物は、必要に応じて溶体化処理および時効処理などが施される。このようにアルミニウム合金鋳物に溶体化処理および時効処理などを施すことによってアルミニウム合金鋳物の機械的特性を改良することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
なお、実施例および比較例における各物性は、アルミニウム合金の溶湯(溶湯試料)もしくは該溶湯を鋳造したもの(鋳造試料)を試料として、以下の方法で測定した。
(1)ロックウェル硬度:溶湯試料を重力鋳造にて「舟金型切りだしJIS4号試験片」に成形し、これを鋳造試料とした。そしてこの鋳造試料の硬度をJIS Z−2245に準拠してロックウェルBスケールで測定した。
(2)液相線温度:アルミニウム合金の溶湯試料が入った小型のるつぼにK熱電対を差し込み、るつぼ内のアルミニウム合金の溶湯が凝固する際の冷却凝固曲線を求め、この曲線より液相線温度を求めた。
(3)比重:(株)エー・アンド・ディ製の電子天秤(HF2000)を用いてアルミニウム合金の鋳造試料(ロックウェル硬度測定に用いたものと同じ物)の空中重量および水中重量を測定し、水の密度と合わせて次式(1)により比重を計算した。
合金の空中重量/(合金の空中重量−合金の水中重量)×水の密度 …(1)
(4)機械的特性(引張強さ,伸び,0.2%耐力):溶湯試料を通常のダイカストマシンにて射出速度2m/秒(ゲート速度40m/秒)でダイカスト鋳造してASTM(American Society for Testing and Material)規格に準拠した丸棒試験片を作製し、機械試験測定用のサンプル(鋳造試料)とした。そしてこのサンプルの機械的特性(引張強さ,伸び,0.2%耐力)を(株)島津製作所社製の万能試験機(UMH−10)で測定した。なお、ダイカストマシンにて試験片を鋳造する際、金型表面には水溶性離型剤(花野商事(株)製のグラフェース(登録商標)品番:A−1)を塗布した。
[実施例]
Cuの配合割合を12.9重量%,Znの配合割合を10.1重量%,Siの配合割合を6.5重量%そして残部をAlとすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲内となるように配合した原料を30kg準備した。この原料を電気式るつぼ溶解炉に投入し、これを溶解させてアルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[実施例]
Cuの配合割合を7.0重量%,Znの配合割合を0.7重量%,Siの配合割合を10.5重量%そして残部をAlとした以外、実施例1と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[実施例]
Cuの配合割合を9.2重量%,Znの配合割合を0.7重量%,Siの配合割合を10.1重量%そして残部をAlとした以外、実施例1と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[実施例]
Cuの配合割合を10.8重量%,Znの配合割合を8.1重量%,Siの配合割合を7.5重量%そして残部をAlとした以外、実施例1と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[実施例]
Cuの配合割合を10.0重量%,Znの配合割合を6.1重量%,Siの配合割合を7.2重量%そして残部をAlとした以外、実施例1と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[実施例]
Cuの配合割合を8.7重量%,Znの配合割合を10.2重量%,Siの配合割合を7.7重量%そして残部をAlとした以外、実施例1と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[実施例]
Cuの配合割合を8.9重量%,Znの配合割合を8.4重量%,Siの配合割合を8.5重量%そして残部をAlとした以外、実施例1と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[実施例]
Cuの配合割合を8.9重量%,Znの配合割合を6.5重量%,Siの配合割合を8.4重量%そして残部をAlとした以外、実施例1と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[比較例1]
本発明のアルミニウム合金を従来の低温鋳造可能なアルミニウム合金と比較するために、Cuの配合割合を16.2重量%,Znの配合割合を6.1重量%,Siの配合割合を10.2重量%そして残部をAlとすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように配合した以外は、実施例1と同じ条件にして、低温鋳造用アルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[比較例2]
Cuの配合割合を4.9重量%,Znの配合割合を0.7重量%,Siの配合割合を10.9重量%そして残部をAlとすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように配合した以外は、実施例1と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[比較例3]
本発明のアルミニウム合金を市販の一般的なダイカスト用アルミニウム合金と比較するために、JIS H−2118に規定されるAD12.1合金を準備した。すなわち、表1に示す配合割合で各元素を配合した原料30kgを電気式るつぼ溶解炉に投入し、これを溶解させてアルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
[比較例4]
本発明のアルミニウム合金を市販の耐摩耗性ダイカスト用アルミニウム合金と比較するために、JIS H−2118に規定されるAD14.1合金を準備した。すなわち、表1に示す配合割合で各元素を配合した原料30kgを電気式るつぼ溶解炉に投入、溶解させてアルミニウム合金を得た。そして、当該合金についてロックウェル硬度,液相線温度および比重を測定した。得られた合金の特性を表1に示す。
Figure 0004966584
表1より、実施例1〜で得られた各アルミニウム合金(以下、「実施例合金」という。)は、比較例2〜4で得られたアルミニウム合金に比べて液相線温度が低くなり、最も一般的な市販のダイカスト用アルミニウム合金である比較例3と比較した場合、実施例合金は液相線温度が12〜36℃低くなる。したがって、溶解・保持・鋳造温度を従来より下げることができ、使用エネルギーの削減及び金型への負荷低減によるコスト削減が可能となる。ちなみに、電気式浸漬ヒータータイプの保持炉を用い、異なる保持温度にて溶湯を保持した場合の電気使用量およびCO2排出量の変化を表2に示す。
Figure 0004966584
また、実施例合金は、従来の低温鋳造用合金である比較例1に比べて比重が軽く、軽量性が阻害されていない。したがって軽量化が求められる構成部品の材料として好適に使用できることが窺える。
[実施例11]
Cuの配合割合を7.0重量%,Znの配合割合を0.9重量%,Siの配合割合を10.9重量%そして残部をAl及び不可避不純物とすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲内となるように配合した原料を30kg準備した。この原料を電気式るつぼ溶解炉に投入し、これを溶解させてアルミニウム合金を得た。そして、当該合金について鋳造性を確認すると共に、機械的特性(引張強さ,伸び,0.2%耐力)を測定した。得られた合金の特性を表3に示す。
[実施例12]
Cuの配合割合を9.1重量%,Znの配合割合を0.9重量%,Siの配合割合を10.6重量%そして残部をAl及び不可避不純物とした以外、実施例11と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金について鋳造性を確認すると共に、機械的特性を測定した。得られた合金の特性を表3に示す。
[実施例13]
Cuの配合割合を10.2重量%,Znの配合割合を10.2重量%,Siの配合割合を7.2重量%そして残部をAl及び不可避不純物とした以外、実施例11と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金について鋳造性を確認すると共に、機械的特性を測定した。得られた合金の特性を表3に示す。
[比較例5]
本発明のアルミニウム合金を市販の一般的なダイカスト用アルミニウム合金と比較するために、JIS H−2118に規定されるAD12.1合金を準備した。すなわち、表3に示す配合割合で各元素を配合した原料30kgを電気式るつぼ溶解炉に投入し、これを溶解させてアルミニウム合金を得た。そして、当該合金について鋳造性を確認すると共に、機械的特性を測定した。得られた合金の特性を表3に示す。
[比較例6]
Cuの配合割合を4.8重量%,Znの配合割合を0.9重量%,Siの配合割合を11.3重量%そして残部をAl及び不可避不純物とすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように配合した原料を30kg準備した。この原料を電気式るつぼ溶解炉に投入し、これを溶解させてアルミニウム合金を得た。そして、当該合金について鋳造性を確認すると共に、機械的特性を測定した。得られた合金の特性を表3に示す。
[比較例7]
Cuの配合割合を6.0重量%,Znの配合割合を6.0重量%,Siの配合割合を9.0重量%そして残部をAl及び不可避不純物とした以外、比較例6と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金について鋳造性を確認すると共に、機械的特性を測定した。得られた合金の特性を表3に示す。
[比較例8]
Cuの配合割合を6.0重量%,Znの配合割合を10.0重量%,Siの配合割合を8.5重量%そして残部をAl及び不可避不純物とした以外、実施例11と同じ条件にして、アルミニウム合金を得た。そして、当該合金について鋳造性を確認すると共に、機械的特性を測定した。得られた合金の特性を表3に示す。
Figure 0004966584
表3より、実施例11〜13で得られた各アルミニウム合金(以下、「実施例合金」という。)は、比較例5〜8で得られたアルミニウム合金に比べて、低温での鋳造が可能であることが窺える。具体的には、570℃前後の温度で鋳造した場合、比較例5,7および8では湯廻り不良が確認されたが、本発明アルミニウム合金の元素組成の範囲内である実施例合金では、湯廻り不良は発生しなかった。一般に低温で鋳造した場合、上記のような湯廻り不良や破断チル層が生じ、鋳造品の機械的強度の低下が見られる。しかしながら、実施例合金は、液相線温度が低く流動性が高いため、従来材(比較例)より低温で鋳造しても湯廻り不良や破断チル層の発生が少なく、(表3に示したように)従来材に比べて同等以上の強度を維持することができる。
次に、本発明のアルミニウム合金をダイカスト法で鋳造する際における離型剤省略の効果について説明する。
[実施例14]
Cuの配合割合を9.9重量%,Znの配合割合を9.9重量%,Siの配合割合を7.3重量%そして残部をAl及び不可避不純物とすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲内となるように配合した原料を150kg準備した。この原料をるつぼ溶解炉に投入し、これを溶解させてアルミニウム合金の溶湯を得た。得られた溶湯を表4に示した条件で離型剤を使用することなくダイカスト鋳造してASTM規格に準拠した丸棒試験片を作製した。そして、鋳造した丸棒試験片及び金型に焼き付きが生じているか否かについて目視で観察を行なった。得られた結果を表4に示す。
[実施例15]
Cuの配合割合を9.8重量%,Znの配合割合を0.8重量%,Siの配合割合を10.0重量%そして残部をAl及び不可避不純物とすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲内となるように配合した原料を150kg準備した。この原料をるつぼ溶解炉に投入し、これを溶解させてアルミニウム合金の溶湯を得た。得られた溶湯を表4に示した条件で離型剤を使用することなくダイカスト鋳造してASTM規格に準拠した丸棒試験片を作製した。そして、鋳造した丸棒試験片及び金型に焼き付きが生じているか否かについて目視で観察を行なった。得られた結果を表4に示す。
[実施例16]
表4に示すように、ダイカスト鋳造時の鋳造条件を変更した以外、実施例15と同じ条件にして、ASTM規格に準拠した丸棒試験片を作製した。そして、鋳造した丸棒試験片及び金型に焼き付きが生じているか否かについて目視で観察を行なった。得られた結果を表4に示す。
[実施例17]
Cuの配合割合を7.5重量%,Znの配合割合を0.8重量%,Siの配合割合を10.3重量%そして残部をAl及び不可避不純物とすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲内となるように配合した原料を150kg準備した。この原料をるつぼ溶解炉に投入し、これを溶解させてアルミニウム合金の溶湯を得た。得られた溶湯を表4に示した条件で離型剤を使用することなくダイカスト鋳造してASTM規格に準拠した丸棒試験片を作製した。そして、鋳造した丸棒試験片及び金型に焼き付きが生じているか否かについて目視で観察を行なった。得られた結果を表4に示す。
[比較例9]
Cuの配合割合を4.9重量%,Znの配合割合を0.5重量%,Siの配合割合を11.1重量%そして残部をAl及び不可避不純物とすることによって、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲外となるように配合した原料を150kg準備した。この原料をるつぼ溶解炉に投入し、これを溶解させてアルミニウム合金の溶湯を得た。得られた溶湯を表4に示した条件で離型剤を使用することなくダイカスト鋳造してASTM規格に準拠した丸棒試験片を作製した。そして、鋳造した丸棒試験片及び金型に焼き付きが生じているか否かについて目視で観察を行なった。得られた結果を表4に示す。
[比較例10]
表4に示すように、ダイカスト鋳造時の鋳造条件を変更した以外、比較例9と同じ条件にして、ASTM規格に準拠した丸棒試験片を作製した。そして、鋳造した丸棒試験片及び金型に焼き付きが生じているか否かについて目視で観察を行なった。得られた結果を表4に示す。
Figure 0004966584
表4より、本発明におけるアルミニウム合金の元素組成の範囲内となるように配合した実施例14〜17の場合、従来のAD12.1合金などを用いる場合に比べて極めて低い温度でダイカスト鋳造できると共に、離型剤を使用していないにもかかわらず、50ショット或いは100ショット連続でダイカストを行なっても焼き付きが生じなかった。これに対し、比較例のもの(従来の低温鋳造合金に相当)では、離型剤を使用しなかった場合、10ショット目で焼き付きが発生した。
このように本発明のアルミニウム合金では、鋳造品或いは金型に焼き付きが生じるのを確実に防止することができる。換言すれば、本発明のアルミニウム合金を用いることによって、従来、ダイカスト法において必須であった離型剤の塗布工程を省略することができる。

Claims (4)

  1. Cu:7〜14重量%,Si:6〜11重量%,Zn:10.2重量%以下を含有し、残部がAl及び不可避不純物からなることを特徴とする鋳造用アルミニウム合金。
  2. Alの配合割合を68重量%以上で且つ82重量%以下にしたことを特徴とする請求項1に記載の鋳造用アルミニウム合金。
  3. 請求項1又は2に記載のアルミニウム合金で鋳造されたことを特徴とするアルミニウム合金鋳物。
  4. 固定金型及び可動金型を型締めした後、金型内のキャビティに金属溶湯を圧入する工程と、前記キャビティ内に圧入した金属溶湯の凝固が完了した後、前記金型を型開して鋳造品を取り出す工程とが1つのサイクルとして繰り返し実行されるダイカスト法において、
    前記金属溶湯として請求項2に記載のアルミニウム合金の溶湯を用いると共に、
    型開時における鋳造品取り出し後の金型表面への離型剤の塗布を省略したことを特徴とするダイカスト法。
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