JPS5842748A - ダイカスト用アルミニウム合金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はノ′イカスト用アルミニウム合金、特にムｌ−
５１−４ｇ系合金の耐食性を向上し、ダイカストにおけ
る焼付発生を減少せしめたものである。

ムｌ−８ム系合金は鋳造性が優れているため、金型鋳物
やダイカスト用に広く用いられており、これにＭｇｔ−
添加したＡｌ−８１−Ｍｇ系合金は強度、靭性及び耐食
性が改善されるため１合金としての信頼性が高く、各稙
機械部品のダイカストに用いられ、使用量は年々増加す
ると共に製品に要求される品質もますます厳しくなって
おり。

種々の改良が行なわれている。

通常ダイカスト用ＡＩＡｌ−８ｉ−系合金にはダイカス
ト時に発生する焼付き（ダイカストの際に合金が金型に
溶着する）を防止するため、Ｐｅを１％近く添加して髪
する。しかし、Ｆｅの添加は製品の靭性や耐食性を損な
うため、製品の用途、使用環境に応じて添加量を加減す
る必要がある。しかしながら、ＦＣの添加量を製品に応
じてコントロールすることは生産性の低下や湯口、その
他の屑転回、管１１ｔｔＩｌｉ倒にするばかりか、用途
によってはＰｇ添加量を相当低く抑えなければならない
場合もある。

Ｆ＠添加量を低くすると当然焼付き発生率が為くなり、
焼付きが発生した場合はダイカスト作業を中断して溶着
した金属を金型より除去するいわゆる型磨きを行なうこ
とになる。ダイカスト作業の中断は金型が適正温度から
外れることになり、その後のダイカストにおける不良品
の発生率の増加を伴なうことになる。

本発明はこれに龜み、棟々検討の結果、耐食性が優れ、
かつダイカスト時の焼付き発生率の少ないダイカスト用
アルミニウム合金を開発したもので、８ｉ５〜１０１Ｍ
ｌ０．２〜１．０％、　ｐｅｏ、ｓ〜０．６％を含み、
更にＭｎＱ、１〜０．６％、ｚｒＱ、ｌ〜０．４％、Ｃ
ｒ０．１〜０．４％、ＴＩＱ、ｌ〜６，５％のうち何れ
か１種又は２種を含む、残部ＡＩと通常の不純物からな
ることを特徴とするものである。

坤ち、本発明はＡｌ−８１−Ｍｇ系ダイカスト合金のＦ
ｅ含有量を０．３〜０．６％に制限して耐食性を向上せ
しめ、これにＭｆｌｏ、１〜０．６％、ＺｒＯ，ｌ〜α
４％。

Ｃｒ０．１〜０．４％、　’Ｉ”ｉｏ、１〜０．５％の
うち何れか１種又は２種を含有せしめてダイカスト時の
焼付きを防止したもので、合金組成を前記の如く限定し
たのは次の理白によるものである。

８ｉ及びＭｇの含有範囲は通常のダイカスト用ＡＩＡｌ
−８ｊ−系合金の組成範囲であり、Ｓｉはダイカスト性
（流動性、熱間側れ性、押湯性等）の向上に寄与するも
、５％未満で所望のダイカスト動１得られず、１０％を
越えるとダイカスト性は良好なるも、合金の靭性及び機
械加工性を低下するためである。またＭｇは合金の強度
及び耐食性の向上に寄与するも、０．２％未満ではその
効果が認められず、１．０％を越えると強度は向上する
も、ダイカスト性を低下し、欠陥が発生し易くなるため
である。

Ｆｅはダイカスト製品の組織を微細化すると共にダイカ
スト時の焼付き防止に寄与するも、０．３％未満ではそ
の効果が認められず、かつａ６−ら取り出す際に変形し
易く、また０、６％を越えると組織を粗大化して製品の
伸び、衛撃値等の靭性は勿論、引張強さを低下させるば
かりか、耐食性を低下させ、特に温水ボイラーのような
腐食環境で使用すると孔食を発生するようになるためで
ある。

Ｍｎ、　Ｚｒ、Ｃｒ　、　Ｔ量のうち何れか１種又は２
種は何れもダイカスト時の焼付きを防止し、製品の組織
を微細化して靭性な向上させるもので、何れも下限未満
では効果がなく、上限を越えるとその効果が飽和するば
かりか、何れも他の成分元素や不純物元素と化合物を作
り、ハードスポットを作成するようになるためである。

以下、本発明合金を実施例（二より詳細Ｃ；説明する。

第１表に示す組成のアルミニウム合金を溶製し、下記の
条件でダイカストを行ない、焼付き性を試験した。また
得られたダイカスト品について耐食性試験及び八−ドス
ポット検査を行なった。

その結果を第２表に示す。

ダイカスト製品　底なし箱状体、　　縦７０■、横７０
１１１藏さ４０■、肉厚３謳 ダイカスト条件　鋳　造　速度　７００℃プランジャー
速度　　１．５ｍ／ｍｌｎ湯口断面積　１１〇− 烏口部速度　４９ｍ／ｎ１ｉｘ 金！１！温度２００℃ 鋳造圧力８２０― 尚、耐食性試験はダイカスト−二よる５シヨツト目の製
品をサンプルとして煮沸試験を行なった。

試験液にはＣｕイオンを１５９Ｐｍ添加した水道水を用
い、この中に８時間煮沸し、その後１６時間液中覗＝放
置することを３０回繰返して行なり１、その外観、ビッ
ト数、ビット深さを測定した。

また八−ドスポット検査は、ダイカストによる６シヨツ
ト目の製品をサンプルとして、その側面を下記条件で直
径５０■、厚さ１−削り、）１−ドスポツトの有無を調
べた。

バイト　超硬バイト（Ｋｌｎ） 刃先諸元　０−５−６−６−３０−０−０．３５切込み
深さ　　０．５１１１ 送　　　リ　　　　　０．１ｓｌＩ／ｒｅＶ第１表及び
第２表から明らかなように、本発明合金／ｌ６１−／に
９は何れもハードスポットを形成することなく、Ｆｅ含
有量の少ない比較合金７１６１６．４１７とほぼ同等の
耐食性を示し、ダイカストにおける焼付き発生がはるか
に少ないことが判る。

これに対し本発明合金の組成から外れた比較合金４１０
〜１５ではダイカストにおける焼付き発生、耐食性、八
−ドスポットの白河れかが劣っている。即ち、Ｐ＠含有
量の少ない比較合金ＡｌＯではダイカストにより焼付き
を起し易くＦｅ含有量の多い比較合金、１％　１１では
耐食性力筒ることが判る。またＭｎ、　Ｚｒ、　Ｃｒ％
Ｔｉの何れか１種又は２種の含有量が少ない比較合金／
ｌ６１２ではダイカストによる焼付き発生防止効果が全
く認められず、多い比較合金１１３〜１５では何れも八
−ドスポットを形成していることが判る。

このように、本発明合金はダイカスト用合金として優れ
た耐食性を示し、かつダイカストにおける焼付き発生を
減少し、作業能率を著しく向上し得るばかりか、不良品
の発生を著しく低減し得る等顕著な効果を奏するもので
ある。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ８４５−１０％、　Ｍｇ０．２〜１．０％、ｐｅＱ、３
   〜０．６％を含み、更にＭｎＱ、１〜０．６％、ＺｒＱ
   、１〜０．４％、ｃｒＱ、ｌ〜０．４％。 ＴｉＱ、ｌ〜０．５％のうち何れか１種又は２種を含む
   、残部ＡＩと通常の不純物からなるダイカスト用アルミ
   ニウム合金。