JP2012224760A - ポリアリレート樹脂 - Google Patents
ポリアリレート樹脂 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012224760A JP2012224760A JP2011094114A JP2011094114A JP2012224760A JP 2012224760 A JP2012224760 A JP 2012224760A JP 2011094114 A JP2011094114 A JP 2011094114A JP 2011094114 A JP2011094114 A JP 2011094114A JP 2012224760 A JP2012224760 A JP 2012224760A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyarylate resin
- general formula
- acid
- dihydric phenol
- hydroxyphenyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Abstract
【解決手段】二価フェノール成分と芳香族ジカルボン酸成分からなるポリアリレート樹脂であって、二価フェノール成分として一般式(1)で示される二価フェノールを10モル%以上含有し、二価フェノールまたはジカルボン酸を併せて少なくとも2種含有するポリアリレート樹脂。
(式中、Rは水素原子または炭化水素基を表す。)
【選択図】なし
Description
(1)二価フェノール成分と芳香族ジカルボン酸成分からなるポリアリレート樹脂であって、二価フェノール成分として一般式(1)で示される二価フェノールを10モル%以上含有し、一般式(2)で示される二価フェノールまたは一般式(3)で示されるジカルボン酸を併せて少なくとも2種含有するポリアリレート樹脂。
(2)一般式(3)で示されるジカルボン酸として、テレフタル酸とイソフタル酸を含有する(1)記載のポリアリレート樹脂。
(3)(1)または(2)記載のポリアリレート樹脂からなる成形体。
(1)インヘレント粘度
ポリアリレート樹脂をフェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン(6/4(質量比))に溶解し、濃度1g/dlの試料溶液を作製した。続いて、ウベローデ型粘度計を用い、30℃の温度にて試料溶液および溶媒の落下時間を測定し、以下の式を用いてインヘレント粘度を求めた。
インヘレント粘度=ln[(試料溶液の落下時間/溶媒のみの落下時間)/樹脂濃度(g/dl)]
ポリアリレート樹脂150mgを、ベンジルアルコール5mlに加温して溶解し、冷却後、クロロホルム10mlと混合した。フェノールレッドを指示薬として0.1Nの水酸化カリウムベンジルアルコール溶液で滴定した。その滴定した値を用いてポリアリレート樹脂1トン中に含まれる当量数を計算し、末端酸価とした。
ポリアリレート樹脂10mgをサンプルとし、DSC(示差走査熱量測定)装置(パーキンエルマー社製DSC7)を用いて昇温速度10℃/分の条件で昇温し、昇温曲線中のガラス転移に由来する2つの折曲点温度の中間値をガラス転移温度とした。
ポリアリレート樹脂を十分に乾燥した後、射出成形機(東芝機械社製EC−100型)を用いて成形し、長さ125mm×幅12mm×厚み0.8mmの成形片を作製した。成形片は、2箇所をイジェクタピンで押して金型から取り出した。なお、シリンダ温度は350〜380℃、金型温度は100℃、イジェクタピンの押出速度は30mm/秒でおこなった。
得られた成形片を用いて、ASTM D648に準拠して、荷重1.8MPaで測定した。
(4)で得られた成形片を用いて、ISO179に準拠して測定した。
(4)と同様に、成形片を連続して100個作製し、金型から取り出す際に割れが生じなかった成形片の個数を数えた。実用上、95個以上が好ましく、100個がより好ましい。
(4)と同様に、長さ125mm×幅125mm×厚み0.8mmの成形片を作製した。
得られた成形片を用いて、JIS K7103に準拠して、日本電色工業社製色差計SZ−シグマ80で測定した。
(7)で得られた成形片を用いて、ASTM D1003に準拠して、日本電色工業社製ヘーズメーターNDH2000で測定した。
2−フェニル−3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フタルイミジンの合成
Dean Stark装置を備えた反応容器に、フェノールフタレイン31.8質量部、アニリン65質量部および濃塩酸20.5質量部を供給した後、160℃に加熱し水分を揮発させた。その後、温度は変更せずに15時間反応させた後、反応混合物を塩酸400質量部の入った反応容器に流し込み、沈殿物を生成させた。沈殿物を濾過により回収し、活性炭含有の水酸化ナトリウム水溶液に溶解させた後、30分間攪拌し、濾過により活性炭を除去し、濾過物を得た。その後、さらに1回、同様の活性炭処理をおこなった。得られた濾過物に中和のため濃塩酸を添加して沈殿物を生成させ、濾過後、粗成生物を払いだした。粗生成物100質量部とメタノール400質量部を混合し、加熱して1時間還流した後、濾過により2−フェニル−3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フタルイミジンを得た。
攪拌装置を備えた反応容器中に、2−フェニル−3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フタルイミジン74.0質量部、末端封止剤としてp−tert−ブチルフェノール0.85質量部、アルカリとして水酸化ナトリウム22.9質量部、重合触媒としてトリエチルベンジルアンモニウムクロライド0.41質量部、酸化防止剤としてハイドロサルファイトナトリウム0.37質量部を仕込み、水1750質量部に溶解した(水相)。これとは別に、塩化メチレン1000質量部に、テレフタル酸クロライド(以下、TPCと略称する。)19.76質量部と、イソフタル酸クロライド(以下、IPCと略称する。)19.76質量部を溶解した(有機相)(TPC:IPC=50:50(モル比))。水相をあらかじめ攪拌しておき、有機相を水相中に強攪拌下で添加し、15℃で4時間、界面重合法で重合をおこなった。この後、攪拌を停止し、水相と有機相をデカンテーションして分離した。水相を除去した後、塩化メチレン500質量部、純水2000質量部と酢酸2質量部を添加して反応を停止し、15℃で30分間攪拌した。その後、有機相を純水で10回洗浄し、有機相をメタノール中に添加してポリマーを沈殿させた。沈殿させたポリマーを濾過し、乾燥し、ポリアリレート樹脂を得た。
表1に示すように用いるモノマーの種類と量を変更する以外は、実施例1と同様にポリアリレート樹脂を得た。
比較例2は、一般式(1)で示される化合物の含有量が少なかったため、耐熱性が低かった。
比較例3〜5は、一般式(1)で示される化合物と、一般式(3)で示される化合物1種のみから構成されていたため、前記評価項目(4)の条件により成形を試みたところ、割れがない成形体を得ることができなかった。
比較例6〜8は、一般式(1)で示される化合物と、一般式(3)で示される化合物1種と、一般式(2)または(3)に該当しない化合物1種から構成されており、本発明の要件を満たしていないため、連続成形性が悪かった。
Claims (3)
- 二価フェノール成分と芳香族ジカルボン酸成分からなるポリアリレート樹脂であって、二価フェノール成分として一般式(1)で示される二価フェノールを10モル%以上含有し、一般式(2)で示される二価フェノールまたは一般式(3)で示されるジカルボン酸を併せて少なくとも2種含有するポリアリレート樹脂。
- 一般式(3)で示されるジカルボン酸として、テレフタル酸とイソフタル酸を含有する請求項1記載のポリアリレート樹脂。
- 請求項1または2記載のポリアリレート樹脂からなる成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011094114A JP5687120B2 (ja) | 2011-04-20 | 2011-04-20 | ポリアリレート樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011094114A JP5687120B2 (ja) | 2011-04-20 | 2011-04-20 | ポリアリレート樹脂 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012224760A true JP2012224760A (ja) | 2012-11-15 |
JP5687120B2 JP5687120B2 (ja) | 2015-03-18 |
Family
ID=47275302
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011094114A Active JP5687120B2 (ja) | 2011-04-20 | 2011-04-20 | ポリアリレート樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5687120B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150131994A (ko) * | 2014-05-16 | 2015-11-25 | 닛뽄 가야쿠 가부시키가이샤 | (메타)아크릴레이트 화합물 및 그것을 함유하는 활성 에너지선 경화형 수지 조성물 그리고 그의 경화물 |
CN106674499A (zh) * | 2016-12-06 | 2017-05-17 | 哈尔滨工业大学无锡新材料研究院 | 一种高熔点、高玻璃化转变温度的刚性聚酯工程塑料及其制备方法 |
US11492365B2 (en) | 2020-02-07 | 2022-11-08 | Gasherbrum Bio, Inc. | Heterocyclic GLP-1 agonists |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10487077B1 (en) | 2018-06-14 | 2019-11-26 | Sabic Global Technologies B.V. | Bis(benzoxazinyl)phthalimidine and associated curable composition and composite |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06298924A (ja) * | 1993-03-23 | 1994-10-25 | General Electric Co <Ge> | 耐熱性ポリカーボネート樹脂 |
JP2008504401A (ja) * | 2004-06-28 | 2008-02-14 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | ポリアリーレート組成物 |
JP2009517470A (ja) * | 2005-11-29 | 2009-04-30 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | クロマン置換2‐アルキルイミダゾピリジン誘導体、および酸ポンプアンタゴニストとしてのその利用 |
-
2011
- 2011-04-20 JP JP2011094114A patent/JP5687120B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06298924A (ja) * | 1993-03-23 | 1994-10-25 | General Electric Co <Ge> | 耐熱性ポリカーボネート樹脂 |
JP2008504401A (ja) * | 2004-06-28 | 2008-02-14 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | ポリアリーレート組成物 |
JP2009517470A (ja) * | 2005-11-29 | 2009-04-30 | ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ | クロマン置換2‐アルキルイミダゾピリジン誘導体、および酸ポンプアンタゴニストとしてのその利用 |
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
JPN6014038893; M.S.Lin, E.M.Pearce: 'Polymers with Improved Flammability Characteristics. I.Phenolphthalein-Related Homopolymers' Journal of Polymer Science: Polymer Chemistry Edition Vol.19, 1981, 2659-2670, John Wiley & Sons, Inc. * |
JPN6014038896; P.W.Morgan: 'Linear Condensation Polymers from Phenolphthalein and Related Compounds' Journal of Polymer Science: Part A Vol.2, 1964, 437-459, John Wiley & Sons, Inc. * |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150131994A (ko) * | 2014-05-16 | 2015-11-25 | 닛뽄 가야쿠 가부시키가이샤 | (메타)아크릴레이트 화합물 및 그것을 함유하는 활성 에너지선 경화형 수지 조성물 그리고 그의 경화물 |
JP2015232126A (ja) * | 2014-05-16 | 2015-12-24 | 日本化薬株式会社 | (メタ)アクリレート化合物及びそれを含有する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物並びにその硬化物 |
KR102245467B1 (ko) | 2014-05-16 | 2021-04-27 | 닛뽄 가야쿠 가부시키가이샤 | (메타)아크릴레이트 화합물 및 그것을 함유하는 활성 에너지선 경화형 수지 조성물 그리고 그의 경화물 |
CN106674499A (zh) * | 2016-12-06 | 2017-05-17 | 哈尔滨工业大学无锡新材料研究院 | 一种高熔点、高玻璃化转变温度的刚性聚酯工程塑料及其制备方法 |
US11492365B2 (en) | 2020-02-07 | 2022-11-08 | Gasherbrum Bio, Inc. | Heterocyclic GLP-1 agonists |
US11926643B2 (en) | 2020-02-07 | 2024-03-12 | Gasherbrum Bio, Inc. | Heterocyclic GLP-1 agonists |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5687120B2 (ja) | 2015-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1980978A (zh) | 具有更好流动能力的共聚碳酸酯 | |
JP6820661B2 (ja) | ポリアリレート樹脂およびそれからなるフィルム | |
JP5687120B2 (ja) | ポリアリレート樹脂 | |
CN109776783B (zh) | 一种耐候耐溶剂共聚聚碳酸酯制备方法 | |
JP6253582B2 (ja) | ポリアリレート樹脂、ならびにそれを用いた樹脂溶液およびフィルム | |
JP6899586B2 (ja) | ポリアリレート樹脂、それからなるフィルムおよび積層体 | |
JP5355330B2 (ja) | 射出成形用ポリアリレート樹脂、およびポリアリレート樹脂組成物 | |
CN1798790A (zh) | 具有改进的流动性的高度支化聚碳酸酯和共聚碳酸酯和它们的生产和应用 | |
JP5805982B2 (ja) | ポリアリレート樹脂フィルムおよび気体分離膜 | |
JP4584925B2 (ja) | 高い耐熱性と透明性を有するポリアリレートの製造方法 | |
JP2013173928A (ja) | ポリアリレート樹脂およびそれからなるフィルム | |
JPH09124781A (ja) | 耐熱性ポリアリレート | |
JP5749621B2 (ja) | ポリアリレート樹脂、およびポリアリレート樹脂組成物 | |
JP6271824B2 (ja) | ポリアリレート樹脂およびそれからなるフィルム | |
US20030125504A1 (en) | Product from melt of wholly aromatic polyester and aromatic polycarbonate and process for producing the same | |
JP2010159366A (ja) | ポリアリレート樹脂組成物およびそれから得られる成形体 | |
JP6912802B2 (ja) | ポリアリレート樹脂およびそれからなるフィルム、積層体 | |
JP2009526893A (ja) | ポリアリレートの製造方法 | |
JP2011068735A (ja) | ポリアリレート樹脂、およびポリアリレート樹脂組成物 | |
CN1390872A (zh) | 具有支化端基的聚碳酸酯、聚酯碳酸酯和聚酯 | |
JP5547617B2 (ja) | 光学フィルム | |
JP5495320B2 (ja) | 芳香族ポリエステルカーボネートの製造方法 | |
JPH07179579A (ja) | ポリアリレート樹脂の改質法 | |
JP6815025B2 (ja) | ポリアリレート樹脂 | |
KR101738763B1 (ko) | 내열성이 개선된 폴리카보네이트 공중합체 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140404 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140916 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141016 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150106 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150121 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5687120 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |