JPH06298924A - 耐熱性ポリカーボネート樹脂 - Google Patents

耐熱性ポリカーボネート樹脂

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JPH06298924A
JPH06298924A JP6047597A JP4759794A JPH06298924A JP H06298924 A JPH06298924 A JP H06298924A JP 6047597 A JP6047597 A JP 6047597A JP 4759794 A JP4759794 A JP 4759794A JP H06298924 A JPH06298924 A JP H06298924A
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formula
resin
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bis
polycarbonate
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JP6047597A
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Paul D Sybert
ポール・ディーン・シバート
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/04Aromatic polycarbonates
    • C08G64/06Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation
    • C08G64/08Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing atoms other than carbon, hydrogen or oxygen
    • C08G64/12Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing atoms other than carbon, hydrogen or oxygen containing nitrogen

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的高温の条件下で安定な物品を形成する
のに有用な熱可塑性ポリカーボネート樹脂。 【構成】 式(I) 【化1】 (式中、Rはアルキルを表わす)の繰返しまたは反復ポ
リマー連鎖単位を含有するポリカーボネート樹脂は、熱
可塑的に成形して物品にした場合高温用途に有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリカーボネート樹脂に
係り、特に比較的高温の条件下で安定な物品を成形する
のに有用な熱可塑性芳香族ポリカーボネート樹脂に係
る。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂を製造するのに二
価フェノール反応体の1種であるフェノールフタレイン
が使用されて来ている。たとえば、米国特許第3,03
6,036号、第3,036,037号、第3,03
6,039号、第4,078,999号、第4,16
7,536号および第4,310,652号の明細書を
参照されたい。フェノールフタレインは、ビスフェノー
ル‐Aと混合した反応体としてコポリカーボネート樹脂
の製造にも使用されて来ている。たとえば、リン(Lin,
M.S.) およびピアス(E.M. Pearce) 著「燃焼特性が改良
されたポリマー.II:フェノールフタレイン系コポリカ
ーボネート(Polymers With Improved Flammability Cha
racteristics, II: Phenolphthalein Related Copolyca
rbonates) 」ポリマー科学誌:ポリマー化学版(Journal
of Polymer Science: Polymer Chemistry Edition)
(1981年)第19巻第2151〜2160頁参照。
また反応体としてフェノールフタレインを用いて製造し
たポリ(エステル‐カーボネート)も知られている。米
国特許第4,310,652号参照。
【0003】フェノールフタレインコポリカーボネート
は延性に優れ、かつ熱変形温度が高い。しかし、生成物
の樹脂中または製造時に使用するブライン中にフェノー
ルフタレイン残基がたとえ少量でも存在すると樹脂およ
びリサイクル水が変色し得る(ピンク)。これは多くの
工業目的にとって望ましくない。また、フェノールフタ
レインを主材とするポリカーボネート樹脂はラクトン環
を介した架橋と連鎖の切断が起こるために溶融加工が困
難であることもすでに報告されている[リン(Lin, M.
S.) およびピアス(E.M. Pearce) 著「燃焼特性が改良さ
れたポリマー.I:フェノールフタレイン系ホモポマー
(Polymers With Improved Flammability Characteristi
cs, I. Phenolphthalein Related Homopolymers)」ポリ
マー科学誌:ポリマー化学版(Journal of Polymer Scie
nce: Polymer Chemistry Edition)(1981年)第1
9巻第2659〜2670頁]。また、リン(Lin, M.
S.) 、バルキン(B.J. Bulkin) およびピアス(E.M. Pear
ce) 著「フェノールフタレイン系ポリカーボネートの熱
分解の研究(Thermal Degradation Study of Phenolphth
alein Polycarbonates) 」ポリマー科学誌:ポリマー化
学版(Journal of Polymer Science: Polymer Chemistry
Edition) (1981年)第19巻第2773〜279
7頁の第2774頁も参照されたい。
【0004】フェノールフタレインの誘導体もいくつか
二価フェノールとしてポリカーボネート樹脂の製造に使
用されている。たとえば、前記のリン(Lin) およびピア
ス(Pearce)の論文Iの第2151〜2160頁には、
3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェニル)フタルイミジ
ンと2‐フェニル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェ
ニル)フタルイミジンとを別々に重合(ホスゲン化)し
てポリカーボネートホモポリマー樹脂を製造したことが
記載されている。
【0005】本発明者らは、3,3‐ビス(p‐ヒドロ
キシフェニル)フタルイミドとビスフェノール‐Aポリ
カーボネートとの共重合は、重合中アミド水素を介した
副反応が同時に起こるようなので、極めて困難であるこ
とを見出だした。これらの副反応が起こると界面重合中
に乳化が起こり、そのためポリマーのpH調節、分子量
調整および仕上げ加工の妨害になる。
【0006】2‐フェニル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロ
キシフェニル)フタルイミドのコポリマーは溶融加工中
溶融安定性が悪く、ポリマーのメルトと成形体が泡状に
なり、溶融加工中に樹脂の変色が起こることが判明し
た。フェノールフタレインの芳香族ポリエステルはビス
フェノール‐Aやフタルイミジンのいずれの芳香族ポリ
エステルよりもUV安定性が優れていることが判明して
いる。モーガン(P.W. Morgan) 著「フェノールフタレイ
ンおよび類縁化合物から得られる線状縮合ポリマー(Lin
ear Condensation Polymers From Phenolphthalein and
Related Compounds) 」ポリマー科学誌:A部(Journal
of PolymerSceience: Part A) (1964年)第19
巻第437〜459頁参照。フタルイミジンコポリマー
はUV暴露の際に容易に変色することが報告されてい
る。これらの結果は、アルキルフタルイミジンポリカー
ボネートもUV安定性が悪いことを示唆している。これ
らの結果とは逆に本発明者らは、これらのコポリマーが
優れたUV安定性(ビスフェノール‐Aをベースとする
ポリカーボネートと同等)をもっていることを発見し
た。
【0007】本発明者らは、フェノールフタルイミジン
の特定のホモポリカーボネートとコポリカーボネート
は、フェノールフタレインコポリカーボネートが有用で
あることが分かっている用途に有用であり、有利なこと
にそれから成形された物品はUVに対して安定性が高ま
っており、しかも適当な溶融安定性と良好な延性をもっ
ていることも発見した。またフェノールフタルイミジン
をベースとするポリマー樹脂には、フェノールフタレイ
ンモノマー、ホモポリカーボネートおよびコポリカーボ
ネートに付随する変色の問題もない。
【0008】本発明の樹脂のその他の利点については以
下で詳細に説明する。
【0009】
【発明の概要】本発明は、熱分解に対する耐性をもった
延性の物品を成形するためのポリカーボネート樹脂に係
り、この樹脂は、次式(I)の反復または繰返しポリカ
ーボネート連鎖単位を含有する合成ポリマー樹脂からな
る。
【0010】
【化5】
【0011】ここで、Rはアルキルを表わし、低級アル
キルが好ましい。この樹脂は熱可塑的に成形可能であ
る。本発明の樹脂から製造される成形品は延性であり、
比較的高い温度で熱的に安定である。本明細書で使用す
る「アルキル」という用語は、1〜12個の炭素原子を
有するアルカンから水素原子を1個除去して得られる一
価の残基を意味する。アルキルの例はメチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オ
クチル、ノニル、デシル、ドデシル、ウンデシルおよび
これらの異性体のようなアルキルである。「低級アルキ
ル」という用語は炭素原子1〜4個のアルキルを意味す
る。
【0012】
【発明の好ましい態様の詳細な説明】上記式(I)の繰
返し連鎖単位を有する本発明のポリカーボネート樹脂
(ホモポリマー)は、次式(II)の二価のモノマーを重
合することによって製造できる。
【0013】
【化6】
【0014】ただし、Rは上で定義した通りである。式
(II)のモノマーの代表例は、2‐メチル‐3,3‐ビ
ス(p‐ヒドロキシフェニル)フタルイミド、2‐ブチ
ル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェニル)フタルイ
ミド、2‐オクチル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフ
ェニル)フタルイミドなどである。式(II)のモノマー
は、公知常用の方法を用いて対応する第一級アルキルア
ミンとフェノールフタレインとを反応させることによっ
て容易に製造できる。たとえば、アルバート(R.Albert,
Ber.) 、第26巻、第3077頁(1893年)の方
法を参照されたい。第一級アルキルアミンの代表例はメ
チルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルア
ミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミ
ン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミンなど
である。
【0015】本発明のポリカーボネート樹脂には、上記
式(I)の反復または繰返し連鎖単位をもち、その連鎖
単位が次式(III )の連鎖単位によって中断されている
ものが包含される。
【0016】
【化7】
【0017】ここで、Dは次式(IV)で表わされる二価
の芳香族残基である。
【0018】
【化8】
【0019】ただし、Aは1〜約15個の炭素原子を含
有する二価の炭化水素基、1〜約15個の炭素原子とハ
ロゲンのような置換基を含有する置換された二価の炭化
水素基、−S−、−SS−、−S(O)−、−S(O)
2 −、−O−、または−C(O)−であり、Xは各々が
独立して水素、ハロゲン、ならびに炭素原子1〜約8個
のアルキル基、炭素原子6〜18個のアリール基、炭素
原子7〜約14個のアラルキル基、炭素原子7〜約14
個のアルカリール基、炭素原子1〜約8個のアルコキシ
基、または炭素原子6〜18個のアリールオキシ基のよ
うな一価の炭化水素基より成る群の中から選択され、m
は0か1であり、nは0から5までの整数である。
【0020】上記式(III )の中断連鎖単位を含む本発
明のポリカーボネート樹脂(コポリカーボネート)は、
式(II)の二価モノマーと次式(V)の二価フェノール
との混合物を重合することによって製造できる。
【0021】
【化9】
【0022】ただし、A、X、m、nはすでに規定した
意味を有する。混合物中の式(II)と式(V)の二価反
応体の使用割合は(II):(V)として0.5:99.
5重量%から99.5:0.5重量%までである。上記
式(V)の二価フェノールの代表例は、(4‐ヒドロキ
シフェニル)メタン、2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(ビスフェノール‐Aともいう)、
2,2‐ビス(4‐ヒドロキシ‐3,5‐ジブロモフェ
ニル)プロパンのようなビス‐フェノール類、ビス(4
‐ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(3,5‐ジク
ロロ‐4‐ヒドロキシフェニル)エーテルのような二価
フェノールエーテル類、p,p′‐ジヒドロキシジフェ
ニル、3,3′‐ジクロロ‐4,4′‐ジヒドロキシジ
フェニルのようなジヒドロキシジフェニル類、ビス(4
‐ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5‐ジメ
チル‐4‐ヒドロキシフェニル)スルホンのようなジヒ
ドロキシアリールスルホン類、レゾルシノール、ヒドロ
キシキノンのようなジヒドロキシベンゼン類、1,4‐
ジヒドロキシ‐2,5‐ジクロロベンゼン、1,4‐ジ
ヒドロキシ‐3‐メチルベンゼンのようなハロ置換また
はアルキル置換のジヒドロキシベンゼン類、ならびに、
ビス(4‐ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(4
‐ヒドロキシフェニル)スルホキシドおよびビス(3,
5‐ジブロモ‐4‐ヒドロキシフェニル)スルホキシド
のようなジヒドロキシジフェニルスルフィド類およびジ
ヒドロキシスルホキシド類である。その他の各種二価フ
ェノール類が入手可能であり、米国特許第2,999,
835号、第3,028,365号および第3,15
3,008号(いずれも引用により本明細書中に含まれ
ているものとする)に開示されている。もちろん、2種
以上の異なる二価フェノールまたは二価フェノールとグ
リコール類との組合せを使用することも可能である。
【0023】場合により上記式(V)の二価フェノール
を存在させて行なう式(II)のモノマーの重合は、当業
者には周知の界面重合技術によって実施できる。詳細に
ついては、たとえば米国特許第3,028,365号、
第3,334,154号、第3,275,601号、第
3,915,926号、第3,030,331号、第
3,169,121号、第3,027,814号および
第4,188,314号(いずれも引用したことにより
本明細書中に含まれているものとする)を参照された
い。またこの方法はモーガン(P.W. Morgan) 、ポリマー
科学誌(J. Polym. Sci.)、第2(a)巻、第437〜4
59頁(1964年)にも記載されている。
【0024】一般に界面重合法は、二価フェノールとハ
ロゲン化カルボニル(カーボネート前駆体)との反応か
らなる。この製法の反応条件はいろいろ変化し得るが、
いくつかの好ましいプロセスでは通常、二価フェノール
反応体を苛性水溶液に溶解または分散させ、得られた混
合物を適切な水不混和性の溶媒に添加し、これらの反応
体を適切な触媒の存在下pH条件を調節しながらホスゲ
ンのようなカーボネート前駆体と接触させる。最も普通
に使われる水不混和性溶媒としてはメチレンクロライ
ド、1,2‐ジクロロエタン、クロロベンゼン、トルエ
ンなどがある。
【0025】反応を促進するために反応混合物に触媒を
添加すると有利である。使用される触媒は、二価フェノ
ール反応体とカーボネート前駆体との重合速度を速め
る。代表的な触媒としては、トリエチルアミンのような
第三級アミン類、第四級ホスホニウム化合物、第四級ア
ンモニウム化合物などがあるがこれらに限定されるわけ
ではない。
【0026】ポリカーボネートを製造する従来の界面重
合法では、カーボネート前駆体と接触させる前またはそ
の間に反応混合物に分子量調節剤(連鎖停止剤)を加え
るのが普通である。有用な分子量調節剤としては、フェ
ノール、クロマン‐I、p‐tert‐ブチルフェノー
ル、p‐クミルフェノールなどのような一価のフェノー
ル類があるがこれに限定されるわけではない。分子量の
調節技術は業界でよく知られており、本発明の樹脂の分
子量を調節する際に用いられる。本発明の樹脂の重量平
均分子量(Mw )はゲルパーミエーションクロマトグラ
フィーで測定して約10,000〜約60,000ダル
トンの範囲であるのが有利である。
【0027】カーボネート前駆体はハロゲン化カルボニ
ル、ジアリールカーボネートまたはビスハロホルメート
のいずれとすることもできる。ハロゲン化カルボニルと
しては臭化カルボニル、塩化カルボニルおよびこれらの
混合物がある。ビスハロホルメートとしては2,2‐ビ
ス(4‐ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2‐ビス
(4‐ヒドロキシ‐3,5‐ジクロロフェニル)プロパ
ン、ヒドロキノンなどのビスクロロホルメートのような
二価フェノールのビスハロホルメート、またはエチレン
グリコールのビスハロホルメートのようなグリコールの
ビスハロホルメートがある。以上のカーボネート前駆体
はいずれも有用であるが、ホスゲンともいわれる塩化カ
ルボニルが好ましい。
【0028】本発明のポリカーボネート樹脂を製造する
際の好ましい方法はホスゲン化反応からなる。ホスゲン
化反応が進行する温度は0℃以下から100℃以上まで
変化し得る。ホスゲン化反応は室温(25℃)付近から
50℃までの温度で好ましく進行する。この反応は発熱
であるので、ホスゲンの添加速度によって反応温度を調
節できる。ホスゲンの必要量は通常二価フェノール反応
体の添加量によって左右される。
【0029】本発明のポリカーボネート樹脂は樹脂連鎖
中に次式(VI)の中断エステル単位を含有していてもよ
い。 −O−Y−O−D− (VI) ただし、Dはすでに規定した意味をもっており、Yはホ
スゲン化後に残るジカルボン酸の二価の残基である。そ
のような樹脂は一般にポリカーボネートの一種である
「ポリエステル‐カーボネート」といわれる。
【0030】本発明のポリエステル‐カーボネートは、
(連鎖中にエステル単位を含まない本発明のポリカーボ
ネートと比較して)延性が低めでありUV光に暴露した
際の黄色度(YIで測定する)が高い成形品が得られる
ことがあるので、ある種の用途にはあまり好ましくな
い。しかし、これらの特定の性質がそれ程重要でない場
合には本発明のポリエステル‐カーボネートを使用する
ことができる。
【0031】本発明のポリエステル‐カーボネート樹脂
も前記の界面重合技術によって製造できる。ただし、一
定割合のジカルボン酸(エステル前駆体)を反応混合物
に含ませる。たとえば、米国特許第3,169,121
号および第4,487,896号(引用により本明細書
中に含まれているものとする)を参照されたい。一般
に、線状ポリエステルの製造に従来から使用されている
ジカルボン酸のいずれもポリエステル‐カーボネート樹
脂の製造に利用できる。しかし、本発明のポリエステル
‐カーボネート樹脂は次式VII の芳香族ジカルボン酸を
用いて製造したものが好ましい。
【0032】
【化10】
【0033】ここで、jは0から4までの値をとる整数
であり、R3 は各々が独立して、アルキル基、好ましく
は低級アルキルより成る群の中から選択される。上記式
(VII )の範囲内に入る特に好ましいジカルボン酸はテ
レフタル酸およびテレフタル酸とイソフタル酸との混合
物である。ただし、テレフタル酸とイソフタル酸の重量
比は約100:1から約1:100までの範囲である。
【0034】ジカルボン酸そのものを利用する代わり
に、その酸の反応性誘導体を使用することが可能であ
り、ときには好ましいことさえある。これら反応性誘導
体の例は酸ハロゲン化物である。好ましい酸ハロゲン化
物は酸の二塩化物および二臭化物である。したがって、
たとえばテレフタル酸またはそれとイソフタル酸の混合
物を使用する代わりに、テレフタロイルジクロライドま
たはこれとイソフタロイルジクロライドとの混合物を使
用することが可能である。
【0035】本発明のコポリカーボネート樹脂を製造す
るのに使用する反応体の割合は目的とする用途に応じて
変化する。一般に、生成樹脂が式(I)の連鎖単位と式
(III )の連鎖単位とを含有している場合、それら単位
の重量比(I:III )は約0.5:99.5重量%から
約99.5:0.5重量%までの範囲内である。式(V
I)のエステル単位が存在する場合、その割合はカーボ
ネート単位に対して約10〜約80重量%の範囲内が好
ましい。
【0036】本発明のポリカーボネート樹脂およびコポ
リカーボネート樹脂は、熱可塑的に成形可能なブレンド
の主成分として、すなわちプラスチックコンパウンディ
ング業界で通常使われる添加剤を添加して変性されるベ
ースレジンとして使用できる。そのような添加剤として
は、充填材(粘土やタルクなど)、補助艶消し剤、強化
材(ガラス繊維など)、耐衝撃性改良剤、帯電防止剤、
可塑剤、流動促進剤やその他の加工助剤、安定剤、着色
料、離型剤、紫外線遮断剤、ポリテトラフルオロエチレ
ン(PTFE)のような滴下抑制剤、補助または相乗難
燃剤などを挙げることができる。
【0037】本発明の好ましいブレンド組成物は、熱変
形温度を改良する割合のポリイミド樹脂、好ましくはエ
ラストマー特性をもったポリイミド樹脂を含んでいる。
熱変形温度を改良する割合とは、一般に、樹脂ブレンド
の0.1〜10重量%の範囲内のどれかである。この特
定の添加剤は上記した本発明のポリカーボネートと特に
相溶性であり、そのため、ブレンドから成形した物品の
望ましい他の物理的性質(たとえばノッチ付きアイゾッ
ト強さなど)に及ぼすと予想される悪影響が減少する。
【0038】本発明の好ましいブレンド組成物中に添加
剤として使用するポリイミドポリマーの例としては、次
式(VIII)の反復または繰返し連鎖単位を含有する樹脂
がある。
【0039】
【化11】
【0040】ただし、fは約10から約500までの整
数であり、R2 は2〜約12個の炭素原子を含有する二
価の脂肪族炭化水素基、炭素原子6〜20個の二価の芳
香族炭化水素、6〜18個の炭素原子を含有するハロゲ
ン化された炭化水素基、または3〜約10個の炭素原子
を含有する二価の環式脂肪族炭化水素基を表わし、R1
は6〜30個の炭素原子を有する二価の芳香族有機基で
ある。
【0041】特に好ましいポリエーテルイミド樹脂の例
は、式(VIII)の範囲内に入るものでR2 がフェニレ
ン、R1 が次式(IX)の二価の残基である繰返し連鎖単
位を含有するものである。
【0042】
【化12】
【0043】一般に、上記式(VIII)のポリエーテルイ
ミドは、次式(X)
【0044】
【化13】
【0045】の芳香族ビス(エーテル無水物)と次式
(XI) H2 N−R2 −NH2 (XI) の有機ジアミンとの反応によって製造できる。ただし、
1 とR2 はすでに定義した通りである。上記式(X)
の芳香族ビス(エーテル無水物)としては、たとえば、
2,2‐ビス[4‐(2,3‐ジカルボキシフェノキ
シ)フェニル]プロパン二無水物、4,4′‐ビス
(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエーテ
ル二無水物、1,3‐ビス(2,3‐ジカルボキシフェ
ノキシ)ベンゼン二無水物、4,4′‐ビス(2,3‐
ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水
物、1,4‐ビス(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)
ベンゼン二無水物、4,4′‐ビス(2,3‐ジカルボ
キシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、4,4′‐
ビス(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルス
ルホン二無水物、2,2‐ビス[4‐(3,4‐ジカル
ボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、4,
4′‐ビス(3,4‐ジカルボキシフェノキシ)ジフェ
ニルエーテル二無水物、4,4′‐ビス(3,4‐ジカ
ルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、
1,3‐ビス(3,4‐ジカルボキシフェノキシ)ベン
ゼン二無水物、1,4‐ビス(3,4‐ジカルボキシフ
ェノキシ)ベンゼン二無水物、4,4′‐ビス(3,4
‐ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、
4‐(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)‐4′‐
(3,4‐ジカルボキシフェノキシ)ジフェニル‐2,
2‐プロパン二無水物およびこのような二無水物の混合
物がある。
【0046】式(XI)の有機ジアミンとしては、たとえ
ば、m‐フェニレンジアミン、p‐フェニレンジアミ
ン、4,4′‐ジアミノジフェニルプロパン、4,4′
‐ジアミノジフェニルメタン、ベンジジン、4,4′‐
ジアミノジフェニルスルフィド、4,4′‐ジアミノジ
フェニルスルホン、4,4′‐ジアミノジフェニルエー
テル、1,5‐ジアミノナフタレン、3,3′‐ジメチ
ルベンジジン、3,3′‐ジメトキシベンジジン、2,
4‐ビス(β‐アミノ‐t‐ブチル)トルエン、ビス
(p‐β‐アミノ‐t‐ブチルフェニル)エーテル、ビ
ス(p‐β‐メチル‐o‐アミノフェニル)ベンゼン、
1,3‐ジアミノ‐4‐イソプロピルベンゼン、1,2
‐ビス(3‐アミノプロポキシ)エタン、m‐キシリレ
ンジアミン、p‐キシリレンジアミン、2,3‐ジアミ
ノトルエン、2,6‐ジアミノトルエン、ビス(4‐ア
ミノシクロヘキシル)メタン、3‐メチルヘプタメチレ
ンジアミン、4,4‐ジメチルヘプタメチレンジアミ
ン、2,11‐ドデカンジアミン、2,2‐ジメチルプ
ロピレンジアミン、オクタメチレンジアミン、3‐メト
キシヘキサメチレンジアミン、2,5‐ジメチルヘキサ
メチレンジアミン、2,5‐ジメチルヘプタメチレンジ
アミン、3‐メチルヘプタメチレンジアミン、5‐メチ
ルノナメチレンジアミン、1,4‐シクロヘキサンジア
ミン、1,12‐オクタデカンジアミン、ビス(3‐ア
ミノプロピル)スルフィド、N‐メチル‐ビス(3‐ア
ミノプロピル)アミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘプ
タメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメチ
レンジアミン、ビス(3‐アミノプロピル)テトラメチ
レンジシロキサン、ビス(4‐アミノブチル)テトラメ
チレンジシロキサンなどがある。
【0047】一般に、製造時の反応は、周知の溶媒、た
とえばo‐ジクロロベンゼン、m‐クレゾール/トルエ
ンなどを使用して約100〜約250℃の温度でビス
(エーテル無水物)(X)とジアミン(XI)との相互作
用を生起させることによって有利に実施することができ
る。あるいは、前述の二無水物(X)のいずれかと前記
ジアミン(XI)化合物とを、これら成分の混合物を高温
に加熱しながら同時に混合して溶融重合させることによ
ってポリエーテルイミドを製造することができる。通常
約200〜400℃、好ましくは230〜300℃の溶
融重合温度を使用することができる。普通の溶融重合で
使用する連鎖停止剤の添加順序はいかなる順でも使用す
ることができる。
【0048】反応の条件および成分の割合は、所望の分
子量、固有粘度および耐溶剤性に応じて広く変化するこ
とができる。一般に、高分子量のポリエーテルイミドを
製造するには等モル量のジアミン(XI)と二無水物
(X)を使用する。しかし、場合によっては、多少モル
過剰(約1〜5モル%)のジアミン(XI)を使用して末
端にアミン基を有するポリエーテルイミドを製造するこ
とができる。
【0049】一般に、有用なポリエーテルイミドは25
℃のm‐クレゾール中で測定した固有粘度[η]が0.
2デシリットル/グラムより大きく、好ましくは0.3
5〜0.60または0.7デシリットル/グラムであ
る。ポリエーテルイミドのたくさんの製法の中には、米
国特許第3,803,085号、第3,847,867
号、第3,847,869号、第3,850,885
号、第3,852,242号、第3,855,178号
および第3,905,942号に開示されているものが
包含される。これらの特許は、本発明のブレンド中に使
用するポリエーテルイミドを製造する一般的方法と特定
の方法を例示として教示するために、ここで引用したこ
とによりその開示内容全体が本明細書中に含まれている
ものとする。
【0050】本発明の好ましいブレンド組成物は、難燃
割合のシリコーン‐ポリイミドコポリマー樹脂を含んで
いてもよい。この特定の難燃性添加剤は上記したポリ
(エステルカーボネート)とポリイミドのブレンドと特
に相溶性が良く、そのため、このブレンドから成形され
る物品の他の所望の物理的性質(たとえば、熱変形温
度、ノッチ付きアイゾット強さなど)に及ぼすことが予
想される悪影響が少なくなる。
【0051】本発明の好ましい組成物中に難燃性添加剤
として使用するシリコーン‐ポリイミドコポリマーの例
は、前記式(VIII)の反復または繰返し連鎖単位が次式
(XII )のポリシロキサン単位によって中断されている
樹脂である。
【0052】
【化14】
【0053】ただし、R5 は各々、1〜14個の炭素原
子を有する二価の炭化水素基を表わし、R6 は各々が独
立して、1〜14個の炭素原子を有する一価の炭化水素
基の中から選択され、dは4から40までの整数であ
る。上記シリコーン‐ポリイミド樹脂は一般によく知ら
れている化合物であり、いくつかの公知方法で製造でき
る。たとえば、米国特許第4,690,997号および
第4,808,686号(引用により本明細書中に含ま
れているものとする)に記載の方法を参照されたい。一
般に、その製法は、次式(XIII)
【0054】
【化15】
【0055】(ただし、R5 、R6 、dはすでに定義し
た意味を有する)のアミノで末端が停止したポリジオル
ガノシロキサンと、前記式(XI)の有機ジアミンと、ほ
ぼ等モル割合の前記式(X)の芳香族ビス無水物との間
の反応である。アミンで末端が停止したポリジオルガノ
シロキサン(XIII)もよく知られている化合物であり、
プロバー(Prober)の米国特許第3,185,719号
(引用により本明細書中に含まれているものとする)に
記載されている方法によって製造できる。
【0056】本発明の好ましいブレンド中に使用するシ
リコーン‐ポリイミドの難燃割合は比較的少量である。
すなわち、ブレンド組成物全体の約5重量部未満であ
る。難燃割合は約1〜3重量部の範囲内が好ましく、約
2重量部が最も好ましい。本発明で使用する好ましいシ
リコーン‐ポリイミド樹脂は前記式(XI)のシロキサン
単位を約20〜60重量%含有する。
【0057】本発明のブレンド組成物はまた、従来から
知られており常用されているポリカーボネート樹脂を少
量(50重量%未満)含有していてもよい。本発明のブ
レンド組成物を製造するには、熱可塑性樹脂の混合法と
して知られている混合操作のいずれか、たとえばバンバ
リーミキサーや押出し機のような混練機による混合を使
用する。成分の添加順はさほど重要ではないが、すべて
の成分が共に充分に混合されなければならない。混合操
作は連続式にもバッチ式にも行なうことができる。溶融
混合法も使用することができる。
【0058】
【実施例の記載】以下の製造例および実施例を参照する
と本発明がさらによく理解されよう。これらの実施例は
限定ではなく例示のために挙げるものであり、本発明を
実施する際の最良の態様と考えられるものである。試験
結果に関しては次の試験法を使用した。
【0059】成形サンプルの荷重下における熱変形温度
(DTUL)はASTMのD−256に従って測定し
た。125ミルと250ミルの厚さの成形サンプルの
ッチ付きアイゾット(NI)衝撃はASTMのD−25
6に従って測定した。曲げ弾性率(FM)はASTMの
D−790に従って測定した。
【0060】ガラス転移温度(Tg)は、デュポン(DuP
ont)900熱分析機を使用して示差走査熱量計で測定し
た。結果は℃で示す。固有粘度(IV)はメチレンクロ
ライド中30℃の温度で測定した。結果はデシリットル
/グラム(dl/g)で示す。ダイナタップ(Dynatup) 衝
は厚さ125ミルの10.16cmディスクを用いてダ
イナタップ(Dynatup) 自動荷重機で測定した。そのタッ
プ衝撃速度は12.2フィート/秒であり、衝撃エネル
ギーとしては148フィート‐ポンド(ft-lb) であっ
た。結果は三回の測定の最大負荷までの平均のエネルギ
ーで示す。
【0061】引張り特性はASTMの試験法D−638
に従って測定した。メルトボリュームインデックス(M
VI)はASTMの試験法D−1238に従って、表示
した荷重の下で300℃の温度で測定した。結果はcc/
10分で示す。比重はASTMの試験法D−792に従
って測定した。
【0062】黄色度指数(YI)はASTM試験法D−
1925に従って促進老化条件(QUV)下で測定し
た。試験結果は、QVA351ランプを備えたQUV促
進耐候試験機(QUV Accelerated Weathering Tester) で
老化させた後の光暴露時間(時間)で示す。サイクルは
4時間暗くして8時間光を当てるものである。黄色度の
変化は、パシフィック・サイエンティフィック・ガード
ナー・ラボラトリー(Pacific Scientific Gardner Labo
ratory) 製のXL−835熱量計で測定した。
【0063】重量平均分子量(Mw は、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー(GPC)により、254
nmのUV検出器を使用してメチレンクロライド中でポリ
カーボネート標準に対して測定した。特に断らない限り
部とあるのはすべて重量部である。実施例1 2‐メチル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェニル)
フタルイミド(22モル%)‐BPAコポリカーボネー
トの製造 ビスフェノール‐A(BPA)77.15g(0.33
79モル)、2‐メチル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキ
シフェニル)フタルイミド(MPP)31.59g
(0.09532モル)、p‐クミルフェノール2.7
59g(0.01300モル)、およびトリエチルアミ
ン1.3mlをメチレンクロライド660mlおよび水26
0ml中に含むスラリーを1.5g/分の速度で32分間
ホスゲン化した。その間pHは水酸化ナトリウム水溶液
で10.0〜11.5に保った。ホスゲン化が完了した
後有機層を分離し、希塩酸と水で洗浄した。この溶液を
沸騰水中に注ぐことによって溶媒を蒸発分離した。この
ポリマーのMw は26,400、Tgは178℃であっ
た。固有粘度(IV)は0.441であった。実施例2 2‐メチル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェニル)
フタルイミド(22モル%)‐BPAコポリカーボネー
トの別の製造例 ビスフェノール‐A(BPA)83.56g(0.36
60モル)および2‐メチル‐3,3‐ビス(p‐ヒド
ロキシフェニル)フタルイミド(MPP)34.22g
(0.1033モル)をメチレンクロライド390mlお
よび水360ml中に含むスラリーを1.5g/分の速度
で34分間ホスゲン化した。その間pHは水酸化ナトリ
ウム水溶液で10.5に保った。ホスゲン化が完了した
後p‐クミルフェノール2.900g(0.01366
モル)を加えた。この反応混合物を5分間攪拌した後、
トリエチルアミンを2.0ml加えた。反応混合物をpH
10.0〜11.0で15分間攪拌した後、pHを1
0.0〜11.5としてホスゲンを0.5g/分の速度
で5分間加えた。ホスゲン化が完了した後有機層を分離
し、希塩酸と水で洗浄した。この溶液を沸騰水中に注ぐ
ことによって溶媒を蒸発分離した。生成したポリマーの
w は31,000、Tgは約186℃であった。実施例3〜6 上記実施例2の一般手順を四回繰り返した。ただし、実
施例4と5ではフタルイミド反応体の割合を変えた。得
られたポリマーの物理的性質を下記表Iに示す。
【0064】比較のために、フタルイミド反応体の代わ
りに等モル割合のビスフェノール‐Aを使用して対照実
験を行なった。ガラス転移温度と重量平均分子量も下記
表Iに示す。 表 I MPP/BPAコポリマーのTgに対するMPPレベルの影響 実施例 MPPモル% Tg(℃) w 対 照 0 148 約27,000 3 22 186 30,817 4 50 214 34,515 5 75 248 29,673 6 100 267 34,515実施例7〜9 上記実施例2の手順を三回繰り返した。ただし、反応体
の2‐ブチル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェニ
ル)フタルイミド(BuPP)の割合を変えた。使用し
た割合、得られたガラス転移温度および重量平均分子量
を下記表IIに示す。 表 II 実施例 BuPPモル% Tg(℃) w 対 照 0 148 約27,000 (実施例3 〜6参照) 7 22 175 30,350 8 50 196 38,900 9 100 224 19,000 表Iと表IIの結果から分かるように、生成物のコポリカ
ーボネート樹脂のTgはフタルイミド反応体の割合を選
択することによって変えることができる。実施例10〜12 前記実施例2の一般手順をさらに三回繰り返して本発明
の3種類のコポリカーボネート樹脂を得た。これら3種
の樹脂を約316℃の温度で作動するエクストルーダー
に別々に供給して樹脂をストランドに押し出し、この押
し出されたストランドを切断してペレットにした。次に
このペレットを約340℃の温度で射出成形して、6.
35cm×1.27cm×0.317cmのテストサンプルに
し、その物理的性質を試験した。
【0065】試験の結果を下記表III に示す。 表 III MPP22モル%のコポリカーボネートの性質 実施例 10 11 12 物理的性質w 25,300 25,100 25,800 MVI(6.1kg) 16.4 18.4 10.0 DTUL(℃、 326 325 18Kg/cm2 ) ノッチ付きアイゾット(a) 250(0) 224(0) 278(0) 125ミル、J/M ノッチ付きアイゾット(a) 107(0) 112(0) 250ミル、J/M ダブルゲートアイゾット 1873 1527 1446 125ミル、J/M ダイナタップ(Dynatup)(a) 38.8(100) 41.6(100) 引張り特性 降伏強さ(MPa) 74 74 破断強さ(MPa) 66 66 伸び(%) 57 55 曲げ弾性率(MPa) 2,324 2,325 比重 1.21 1.21 (a) かっこ内の値は延性破壊のパーセント(破断面で降伏)である。 実施例10〜12の3種の樹脂のサンプルのQUV老化
における黄色度も試験し、22モル%のフェノールフタ
レイン樹脂(後記実施例17)と比較した。試験結果を
下記表IVに示す。 表 IV QUV老化におけるYIの変化 実施例 10 11 12 17 合計露光時間 対照 (フェノールフタレ (時間) 樹脂(b) イン22モル%) 0 0 0 0 0 0 347 7 6 2 6 N/A 1000 9 11 6 9 20 (b) ビスフェノール‐Aをベースとするポリカーボネート、Mw =29,60 0(対照)MPP22モル%のコポリマーの性質 これらの実施例から分かるように、本発明のコポリカー
ボネートでは22モル%でDTULと他の物理的性質の
良好なバランスを得ることができる。高耐熱樹脂の比較 以上の実施例から分かるように、MPPコポリマーは照
明のような用途で必要とされるUV安定性と靭性のバラ
ンスに優れている。ポリ(エステルカーボネート)は靭
性に優れていることが多いが、これらの樹脂は光フリー
ス転位[ベリウス(Bellius, D.) 、アドバンスト・フォ
トケミストリー(Adv. Photochem.) 、1971年、第8
巻、第109頁]のために急速に黄変する。対照のBP
AポリカーボネートはUV耐性に優れているが、これら
の用途の多くで必要とされるDTULをもっていない。
表IVは、本発明の樹脂が促進老化(QUV)で対照のB
PAをベースとするポリカーボネートより速く黄変する
ことがなく、したがって屋外用途および/または照明用
途に最も有用であることを示している。実施例13 前記実施例2の一般手順を繰り返した。ただし、フタル
イミド反応体の割合を減らしてMPPが12モル%のコ
ポリカーボネートとした。生成した樹脂は次の物理的性
質を示した。 表 V 性 質w 31,000 MVI(6.1kg) 10.1 18kg/cm2 におけるDTUL(℃) 150 ノッチ付きアイゾット(a.) 560(100) 125ミル(J/M) ノッチ付きアイゾット(a.) 150(0) 250ミル(J/M) ダブルゲートアイゾット(a.) 2161(100) (J/M) ダイナタップ(Dynatup)(a.) 38.4(100) (a.)かっこ内は延性破壊率(%)(破断面で降伏)実施例14〜16 前記実施例2に従って製造したMw が27,600であ
る本発明のポリカーボネート55重量部に、ビスフェノ
ール‐Aホモポリマーポリカーボネート(PC)45重
量部をブレンドした。各実施例で使用したビスフェノー
ル‐Aホモポリマーポリカーボネートは重量平均分子量
が各々異なっており、したがって3種の異なるブレンド
組成物が得られた。これらのブレンドを試験棒に成形
し、物理的性質を試験した。各ブレンドに使用したビス
フェノール‐AをベースとするポリカーボネートのMw
と得られた物理的性質を下記表VIに示す。 表 VI 実施例 14 15 16 使用したホモポリマー PC樹脂のMw 24,000 30,000 36,000 MVI(1.2kg) 8.5 5.4 4.1 ブレンドTg(℃) 165 168 18kg/cm2 における DTUL(℃) 143 148 147 ノッチ付きアイゾット (J/M)* (125ミル) 室温 394〜587 496 635(100) 0℃ 144(0) 214(0) 192(0) −10℃ 128(0) 143(0) 176(0) (250ミル アイゾット)* (J/M) 101(0) 107(0) ダブルゲート (J/M) 1735 1932 1932 ダイナタップ(Dynatup) (RT)* 38.6(100) 38.3(100) 41.9(100) * かっこ内は延性%(棒は破断時に降伏を示す)実施例17〜19 実施例17〜19は本発明の実施例ではないが比較のた
めに示す。実施例18と19では、前記式(I)でRが
水素かフェニルである反復または繰返しポリカーボネー
ト連鎖単位を含有するコポリマーを製造して試験する。比較例17(フェノールフタレインコポリマー) 2‐メチル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェニル)
フタルイミドの代わりにフェノールフタレイン22モル
%を使用して前記実施例1の重合手順を繰返した。重合
が完了するまで反応混合物は赤色を呈した。溶液が赤に
なる(すなわち加水分解する)のを防ぐために有機相は
すぐに酸性化しなければならなかった。溶液を希酸と水
で洗浄し、蒸気沈殿により単離した。この樹脂を射出成
形してQUV老化実験用の厚さ125ミルのディスクと
した(部品のMw =29,100)。比較例18(R=フェニル) 2‐メチル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェニル)
フタルイミドの代わりに2‐フェニル‐3,3‐ビス
(p‐ヒドロキシフェニル)フタルイミド22モル%を
使用して前記実施例1の重合手順を繰返した。前記実施
例1に記載のようにして溶液を洗浄し単離した。得られ
たポリマーのMw は27,100、Tgは185であっ
た。固有粘度は0.469であった。
【0066】実施例1と18の樹脂サンプルを約130
℃で一晩乾燥し、溶融プレスしてレオロジーディスク
(125ミル×直径2.5cm)にした。Rがメチルのサ
ンプルはボイドのない透明な明るい黄色のディスクであ
った。Rがフェニルのサンプルはボイドなしには製造で
きない褐色のディスクであった。Rがフェニルの樹脂の
発泡と変色はこの樹脂が熱安定性に劣ることを示してい
る。比較例19(R=水素) 2‐メチル‐3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェニル)
フタルイミドの代わりに3,3‐ビス(p‐ヒドロキシ
フェニル)フタルイミド22モル%を使用して前記実施
例1の重合手順を繰り返した。ただし、この実施例では
ホスゲン添加中サンプルが乳化した。このエマルジョン
はホスゲンを追加して加えても混合物のpHを変えても
壊すことができなかった。これらの結果は、反応性のア
ミド水素を有する3,3‐ビス(p‐ヒドロキシフェニ
ル)フタルイミドモノマーとのコポリマーを製造する問
題を立証している。アミド水素を介する反応はまた、モ
ーガン(P.W. Morgan) の「フェノールフタレインおよび
類似化合物から得られる線状縮合ポリマー(Linear Cond
ensation Polymers From Phenolphthalein and Related
Compounds) 」、ポリマー科学誌(Journal of Polymer
Science)第A部(1964年)第19巻第437〜45
9頁でも指摘されている。実施例20 ビスフェノール‐Aをベースとするポリカーボネート、
MPP22モル%のコポリマー、およびフェノールフタ
レイン22モル%のコポリマーのディスク(厚さ125
ミル)をUV光に暴露し、YIの経時変化を測定した。
結果の示すところでは、MPPコポリマーはビスフェノ
ール‐Aから誘導されたポリカーボネートと同じくらい
良好なUV安定性をもっている。これらの結果は、フタ
ルイミジン芳香族ポリエステルのUV安定性が悪いこと
を考えると驚くべきことである。モーガン(P.W. Morga
n) の「フェノールフタレインおよび類似化合物から得
られる線状縮合ポリマー(Linear Condensation Polymer
s From Phenolphthalein andRelated Compounds) 」、
ポリマー科学誌(Journal of Polymer Science)第A部
(1964年)第19巻第437〜459頁参照。フェ
ノールフタレインコポリマーは黄変する傾向がより強
く、したがって多くの用途において使用が憚られてい
る。 QUV老化におけるYIの変化 実施例10、11、 ビスフェノー 実施例17(フ 12の平均データ ル‐Aポリカ ェノールフタレ 暴露時間 (MPPが22モル ーボネート イン22モル% (時間) %のコポリマー) (対照樹脂* のコポリマー) 0 0 0 0 750 7 15 1000 9 9 20 1500 13 12 * 対照樹脂はMw が29,600のビスフェノール‐Aをベースとするポリ カーボネートであった。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、Rはアルキルを表わす)の反復または繰返しポ
    リカーボネート連鎖単位を含有する合成ポリマー樹脂。
  2. 【請求項2】 Rがメチルである、請求項1記載の樹
    脂。
  3. 【請求項3】 Rがブチルである、請求項1記載の樹
    脂。
  4. 【請求項4】 式(I) 【化2】 (式中、Rはアルキルを表わす)の反復または繰返しポ
    リカーボネート連鎖単位を含有する合成ポリマー樹脂か
    らなり、前記連鎖が式(III ) 【化3】 [式中、Dは式(IV) 【化4】 (式中、Aは1〜約15個の炭素原子を含有する二価の
    炭化水素基、1〜約15個の炭素原子とハロゲンのよう
    な置換基を含有する置換された二価の炭化水素基、−S
    −、−SS−、−S(O)−、−S(O)2 −、−O−
    または−C(O)−であり、Xは各々が独立して、水
    素、ハロゲン、ならびに、炭素原子1〜約8個のアルキ
    ル基、炭素原子6〜18個のアリール基、炭素原子7〜
    約14個のアラルキル基、炭素原子7〜約14個のアル
    カリール基、炭素原子1〜約8個のアルコキシ基、また
    は炭素原子6〜18個のアリールオキシ基のような一価
    の炭化水素基より成る群の中から選択され、mは0また
    は1であり、nは0から5までの整数である)で表わさ
    れる二価の芳香族残基である]の第二の連鎖単位によっ
    て中断されている、高温で変形に対する耐性を有する物
    品を成形するためのポリカーボネート樹脂。
  5. 【請求項5】 式(III )の連鎖単位がビスフェノール
    ‐Aのホスゲン化後の残基である、請求項4記載の樹
    脂。
  6. 【請求項6】 Rがメチルである、請求項5記載の樹
    脂。
  7. 【請求項7】 Rがブチルである、請求項5記載の樹
    脂。
  8. 【請求項8】 ポリマー連鎖中にエステル単位を含有す
    る、請求項5記載の樹脂。
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