JP2012224683A - 粘着シート - Google Patents
粘着シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012224683A JP2012224683A JP2011091509A JP2011091509A JP2012224683A JP 2012224683 A JP2012224683 A JP 2012224683A JP 2011091509 A JP2011091509 A JP 2011091509A JP 2011091509 A JP2011091509 A JP 2011091509A JP 2012224683 A JP2012224683 A JP 2012224683A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sensitive adhesive
- pressure
- weight
- acrylic
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Abstract
【解決手段】透明フィルム基材の少なくとも片面側にアクリル系粘着剤層を有する粘着シートであって、
前記透明フィルム基材が、樹脂材料からなるベース層と、該ベース層の第一面上に設けられたトップコート層とを有し、前記トップコート層は、ポリチオフェン、アクリル樹脂、及びメラミン系架橋剤から構成され、平均厚みDaveが2〜50nm、厚みのバラツキΔDが40%以下であり、前記アクリル系粘着剤層が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)及びカルボキシル基含有不飽和単量体(B)を必須の原料モノマーとして構成され、原料モノマー全量中の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)の含有量が70〜99.5重量%、カルボキシル基含有不飽和単量体(B)の含有量が0.5〜10重量%であり、かつ分子中にラジカル重合性官能基を含む反応性乳化剤を用いて重合されたアクリルエマルション系重合体を含有する再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物より形成された粘着剤層であることを特徴とする粘着シート。
【選択図】なし
Description
本発明の粘着シートにおける透明フィルム基材は、樹脂材料からなるベース層と、該ベース層の第一面上に設けられた後述のトップコート層とを少なくとも有する。上記透明フィルム基材は、上記ベース層の一方の面(第一面)側にのみ上記トップコート層を有する構成(積層構成)であってもよいし、上記ベース層の両面(第一面及び第二面)側に上記トップコート層を有する構成(積層構成)であってもよい。中でも、上記透明フィルム基材は、上記ベース層の一方の面(第一面)側にのみ上記トップコート層を有する構成(「ベース層/トップコート層」の積層構成)であることが好ましい。
上記透明フィルム基材におけるベース層は、樹脂材料により構成されたフィルム状(薄膜状)の成型体である。即ち、上記ベース層としては、各種の樹脂材料をフィルム状に成型してなる樹脂フィルムを好ましく使用できる。上記ベース層を構成する樹脂材料としては、特に限定されないが、透明性、機械的強度、熱安定性、水分遮蔽性、及び等方性などのうち、1又は2以上の特性に優れた樹脂フィルムを与える樹脂材料が好ましく、具体的には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系ポリマー;ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等のセルロース系ポリマー;ポリカーボネート系ポリマー;ポリメチルメタクリレート等のアクリル系ポリマーなどを主たる成分(樹脂成分)(上記樹脂材料の主成分、例えば、樹脂材料(100重量%)の50重量%以上を占める成分)とする樹脂材料が好ましく、より好ましくはポリエチレンテレフタレート又はポリエチレンナフタレートを主たる成分とする樹脂材料である。なお、上記樹脂材料の成分としては、例えば、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のスチレン系ポリマー;ポリエチレン、ポリプロピレン、環状乃至ノルボルネン構造を有するポリオレフィン、エチレン−プロピレン共重合体等のオレフィン系ポリマー;塩化ビニル系ポリマー;ナイロン6、ナイロン6,6、芳香族ポリアミド等のアミド系ポリマー;イミド系ポリマー;スルホン系ポリマー;ポリエーテルスルホン系ポリマー;ポリエーテルエーテルケトン系ポリマー;ポリフェニレンスルフィド系ポリマー;ポリビニルアルコール系ポリマー;ポリオキシメチレン系ポリマー;エポキシ系ポリマーなども使用できる。上記ベース層は、上記樹脂材料の二種以上のブレンド物から形成されたものであってもよい。上記ベース層は、光学特性(位相差等)の異方性が小さいほど好ましい。特に、光学部材用の表面保護フィルム用途においては、上記ベース層の光学的異方性を小さくすることが有益である。上記ベース層は、単層構造であってもよいし、組成の異なる複数の層が積層された構造であってもよい。中でも、上記ベース層は単層構造であることが好ましい。
本発明の粘着シートの透明フィルム基材におけるトップコート層は、上記ベース層の少なくとも第一面側に形成される表面層であり、少なくともポリチオフェン、アクリル樹脂、及びメラミン系架橋剤を必須成分として構成される。上記トップコート層を有することにより、本発明の粘着シートは、耐スクラッチ性、帯電防止性のほか、耐溶剤性、印字性、印字密着性などの各種機能を発揮することができる。本発明の粘着シートが上記機能を有する場合には、特に、光学フィルムの表面保護用途として好ましく使用できる。
後述の実施例では、加速電圧:100kV、倍率:60,000倍の条件で得られた断面画像について二値化処理を行った後、視野内のサンプル長さでトップコート層の断面積を除算することで、トップコート層の厚み(視野内の平均厚み)を実測した。
なお、重金属染色を行わなくてもトップコート層を十分明瞭に観察し得る場合には、重金属染色を省略してもよい。
あるいは、TEMにより把握される厚みと、各種の厚み検出装置(例えば、表面粗さ計、干渉厚み計、赤外分光測定機、各種X線回折装置等)による検出結果との相関につき、検量線を作成して計算することにより、トップコート層の厚みを求めてもよい。
上記トップコート層の厚みのバラツキΔDは、トップコート層を横切る直線(例えば、トップコート層を幅方向に横切る直線)に沿って均等な間隔で配置された5箇所の測定点について、上記トップコート層の厚みを測定し、これら測定値の最大値Dmaxと最小値Dminとの差を平均厚みDaveで割った値[ΔD(%)=(Dmax−Dmin)/Dave×100]として定義される。なお、上記測定点は、隣り合う測定点が2cm以上(好ましくは5cm以上)離れていることが好ましい。また、上記トップコート層の各測定点における厚みは、上述の方法(例えば、TEM観察により直接測定してもよいし、適当な厚み検出装置による検出結果を検量線により厚みに換算してもよい)により測定できる。
より具体的には、後述の実施例に記載の厚みの測定方法に従って、トップコート層の平均厚みDave、及び厚みのバラツキΔDを測定できる。
上記トップコート層の厚みのバラツキΔDが40%以下であると、部分的に白っぽくなることによるスジやムラが視認されにくくなり、良好な外観特性を発揮する。即ち、上記ΔDは小さいほど、より優れた外観特性を発揮できる。また、上記ΔDが小さいと、Daveが小さく、かつ表面抵抗率の小さな透明フィルム基材を形成する上でも有利である。
ここで、上記平均X線強度Iaveは、上記5箇所の測定点におけるX線強度Iの算術平均値である。X線強度の単位としては、通常、kcps(1秒あたりに計数管窓を通して入射するX線光量子の数(カウント数))を用いる。具体的には、例えば、後述する実施例に記載のX線強度のバラツキ測定方法に従って、Iave及びΔIを測定することができる。上記トップコート層のΔIが40%以下であると、部分的に白っぽくなることによるスジやムラが視認されにくくなり、良好な外観特性を発揮する傾向がある。なお、一般に、上述の厚みのバラツキΔDが小さいほどΔIも小さくなる。従って、ΔIが小さいことは、Daveが小さく、且つ表面抵抗率が小さな透明フィルム基材を形成する上でも有利である。
なお、測定精度を高める観点からは、所定のXRF分析の条件において、直径30mmの円に相当する面積あたりのX線強度が概ね0.01kcps以上(より好ましくは0.03kcps以上、例えば、0.05〜3.00kcps)となる元素を分析対象とすることが好ましい。
本発明の粘着シートにおけるアクリル系粘着剤層は、下記のアクリルエマルション系重合体を必須の成分として含有する水分散型アクリル系粘着剤組成物(再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物)(「本発明の粘着剤組成物」と称する場合がある)により形成される。本発明の粘着剤組成物は、さらに、分子中(1分子中)にカルボキシル基と反応しうる官能基を2個以上有する非水溶性架橋剤を含有することが好ましい。
本発明の粘着剤組成物におけるアクリルエマルション系重合体は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)及びカルボキシル基含有不飽和単量体(B)を必須の原料モノマー(原料モノマー成分)として構成された重合体(アクリル系重合体)である。即ち、上記アクリルエマルション系重合体は、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)及びカルボキシル基含有不飽和単量体(B)を必須成分とするモノマー混合物より得られる重合体である。アクリルエマルション系重合体は単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。なお、本明細書では、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」及び/又は「メタクリル」(「アクリル」及び「メタクリル」のうち、いずれか一方又は両方)のことをいう。
(溶剤不溶分の測定方法)
アクリルエマルション系重合体:約0.1gを採取し、平均孔径0.2μmの多孔質テトラフルオロエチレンシート(商品名「NTF1122」、日東電工(株)製)に包んだ後、凧糸で縛り、その際の重量を測定し、該重量を浸漬前重量とする。なお、該浸漬前重量は、アクリルエマルション系重合体(上記で採取したもの)と、テトラフルオロエチレンシートと、凧糸の総重量である。また、テトラフルオロエチレンシートと凧糸の合計重量も測定しておき、該重量を包袋重量とする。
次に、上記のアクリルエマルション系重合体をテトラフルオロエチレンシートで包み凧糸で縛ったもの(「サンプル」と称する)を、酢酸エチルで満たした50ml容器に入れ、23℃にて7日間静置する。その後、容器からサンプル(酢酸エチル処理後)を取り出して、アルミニウム製カップに移し、130℃で2時間、乾燥機中で乾燥して酢酸エチルを除去した後、重量を測定し、該重量を浸漬後重量とする。
そして、下記の式から溶剤不溶分を算出する。
溶剤不溶分(重量%)=(a−b)/(c−b)×100 (1)
(式(1)において、aは浸漬後重量であり、bは包袋重量であり、cは浸漬前重量である。)
[測定方法]
GPC測定は、東ソー(株)製GPC装置「HLC−8220GPC」を用いて行い、ポリスチレン換算値にて分子量を求める。測定条件は下記の通りである。
サンプル濃度:0.2wt%(THF溶液)
サンプル注入量:10μl
溶離液:THF
流速:0.6ml/min
測定温度:40℃
カラム:サンプルカラム;TSKguardcolumn SuperHZ−H 1本+TSKgel SuperHZM−H 2本
リファレンスカラム;TSKgel SuperH−RC 1本
検出器:示差屈折計
上述のように、本発明の粘着剤組成物は、上記アクリルエマルション系重合体に加え、さらに、分子中(1分子中)にカルボキシル基と反応しうる官能基を2個以上有する非水溶性架橋剤を含有することが好ましい。上記非水溶性架橋剤は、非水溶性の化合物であり、分子中(1分子中)にカルボキシル基と反応しうる官能基を2個以上(例えば、2〜6個)有する化合物である。1分子中のカルボキシル基と反応しうる官能基の個数は3〜5個が好ましい。1分子中のカルボキシル基と反応しうる官能基の個数が多くなるほど、粘着剤組成物が密に架橋する(即ち、粘着剤層を形成するポリマーの架橋構造が密になる)。このため、粘着剤層形成後の粘着剤層のぬれ広がりを防ぐことが可能となる。また、粘着剤層を形成するポリマーが拘束されるため、粘着剤層中の官能基(カルボキシル基)が被着体面に偏析して、粘着剤層と被着体との粘着力が経時で上昇することを防ぐことが可能となる。一方、1分子中のカルボキシル基と反応しうる官能基の個数が6個を超えて多すぎる場合には、ゲル化物が生じる場合がある。
(水に対する溶解度の測定方法)
同重量の水(25℃)と架橋剤を、攪拌機を用いて回転数300rpm、10分の条件で混合し、遠心分離により水相と油相に分ける。次いで、水相を採取し120℃で1時間乾燥して、乾燥減量から水相中の不揮発分(水100重量部に対する不揮発成分の重量部)を求める。
非水溶性架橋剤の有するカルボキシル基と反応しうる官能基のモル数 = [非水溶性架橋剤の配合量(添加量)]/[官能基当量] = 4/110
例えば、非水溶性架橋剤として、エポキシ当量が110(g/eq)のエポキシ系架橋剤を4g添加(配合)する場合、エポキシ系架橋剤の有するエポキシ基のモル数は、例えば、以下のように算出できる。
エポキシ系架橋剤の有するエポキシ基のモル数 = [エポキシ系架橋剤の配合量(添加量)]/[エポキシ当量] = 4/110
本発明の粘着剤組成物は、上述の通り、上記アクリルエマルション系重合体を必須の成分として含有する。さらに、上記非水溶性架橋剤を含有することが好ましい。さらに、必要に応じて、その他の各種添加剤を含有してもよい。
なお、上記アクリル系粘着剤層(架橋後)の溶剤不溶分は、上述のアクリルエマルション系重合体の溶剤不溶分の測定方法と同様の方法で測定することができる。具体的には、上述の「溶剤不溶分の測定方法」において、「アクリルエマルション系重合体」を「アクリル系粘着剤層(架橋後)」に読み替えた方法で測定することができる。
なお、上記アクリル系粘着剤層(架橋後)の23℃における破断伸び(破断点伸度)は、引張試験により測定することができる。特に限定されないが、具体的には、例えば、アクリル系粘着剤層(架橋後)を丸めて、円柱状のサンプル(長さ50mm、断面積(底面積)1mm2)を作製し、引張試験機を用いて、23℃、50%RHの環境下、初期長(チャック間隔)10mm、引張速度50mm/分の条件で引張試験を行い、破断点の伸びを測定することにより求めうる。
上記の引張試験に用いるアクリル系粘着剤層(架橋後)は、さらに具体的には、例えば、以下の方法により作製することができる。
本発明の粘着剤組成物を、適宜な剥離フィルム上に、乾燥後の厚さが50μmとなるようにコーティングして、その後、熱風循環式オーブンで120℃で2分間乾燥させ、さらに50℃で3日間養生(エージング)を行い、アクリル系粘着剤層を作製する。上記剥離フィルムとしては、特に限定されないが、例えば、表面をシリコーン処理したPETフィルムを用いることができ、市販品としては、三菱樹脂(株)製「MRF38」などが挙げられる。
上記摩擦係数は、例えば、23℃、相対湿度50%RHの測定環境下において、透明フィルム基材(又は本発明の粘着シート)のトップコート層の表面を垂直荷重40mNで擦過して求められる値を採用できる。上記摩擦係数を低下させる(調整する)手法としては、トップコート層に各種滑剤(レベリング剤等)を含有させる方法、架橋剤の添加や成膜条件の調整によりトップコート層の架橋密度を高める方法等を適宜採用できる。
(印字性(印字密着性)評価)
23℃、50%RHの測定環境下でシャチハタ社製Xスタンパ−を用いて、トップコート層表面上に印字を施した後、その印字の上からニチバン社製のセロハン粘着テープ(品番No.405、幅19mm)を貼り付け、次いで、剥離速度30m/分、剥離角度180°の条件で剥離する。その後、剥離後の表面を目視観察し、印字面積の50%以上が剥離された場合を×(印字性不良)、印字面積の50%以上が剥離されずに残った場合を○(印字性良好)と評価する。
(耐溶剤性評価)
外光を遮った室内(暗室)において、エチルアルコールを染み込ませたウェス(布)でトップコート層表面を15回拭き、その外観を目視観察する。その結果、エチルアルコールで拭いた部分と他の部分との間に外観上の相違が観察されなかった(エチルアルコールで拭いたことによる外観変化が見られない)場合を○(耐溶剤性良好)、拭きムラが確認された場合を×(耐溶剤性不良)と評価する。
なお、上記「初期粘着力」とは、粘着シートと偏光板(トリアセチルセルロース(TAC)板)(表面の算術平均粗さRaが50nm以下のもの)とを0.25MPa、0.3m/分の条件で貼り合わせ、23℃、50%RHの環境下、20分間放置後に、180°剥離試験により測定される、粘着シートの偏光板に対する粘着力である。また、「40℃1週間貼付保存後粘着力」とは、粘着シートと偏光板(トリアセチルセルロース板、表面の算術平均粗さRaが50nm以下のもの)とを0.25MPa、0.3m/分の条件で貼り合わせ、40℃の環境に1週間保存した後、23℃、50%RHの環境下に2時間放置後に、180°剥離試験により測定される、粘着シートの偏光板に対する粘着力である。上記の180°剥離試験は、引張試験機を用いて、23℃、50%RHの環境下、引張速度30m/分で行うことができる。
(トップコート層形成用組成物の調製)
反応器にトルエン25gを装入し、反応器内の温度を105℃まで上げた後、メチルメタクリレート(MMA)30g、n−ブチルアクリレート(BA)10g、シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)5g、アゾビスイソブチロニトリル0.2gを混合した溶液を上記反応器に、2時間かけて連続的に滴下した。滴下完了後、反応器内の温度を110〜115℃に調整し、同温度に3時間保持して共重合反応を行った。3時間経過後、トルエン4gとアゾビスイソブチロニトリル0.1gとの混合液を反応器に滴下し、同温度に1時間保持した。その後、反応器内の温度を90℃まで冷却し、トルエンを投入してNV5重量%に調整し、バインダとしてのアクリル系ポリマー(バインダポリマー1;Tg48℃)をトルエン中に5重量%含む溶液(バインダ溶液1)を作製した。
次に、容量150mLのビーカーに、2gのバインダ溶液1(0.1gのバインダポリマー1を含む)と、40gのエチレングリコールモノエチルエーテルとを入れて攪拌混合した。さらに、このビーカーに、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDT)とポリスチレンスルホネート(PSS)を含むNV4.0重量%の導電性ポリマー溶液1(水溶液)を1.2gと、エチレングリコールモノメチルエーテル55gと、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン系レベリング剤(滑剤溶液)(BYK Chemie社製、商品名「BYK−300」、NV52重量%)0.05gと、メラミン系架橋剤((株)三和ケミカル製、商品名「ニカラック MW−30M」、不揮発分100%)0.02gとを加え、約20分間攪拌して十分に混合した。このようにして、バインダポリマー1(アクリル系ポリマー)100重量部に対して、導電性ポリマー48重量部、滑剤26重量部、及びメラミン系架橋剤20重量部(いずれも固形分換算)を含むトップコート層形成用組成物(NV:0.2重量%)を調製した。
一方の面にコロナ処理が施された厚み38μm、幅30cm、長さ40cmの透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)のコロナ処理面に、上記トップコート層形成用組成物を、バーコーターを用いて乾燥後の厚みが約10nmとなるように塗布した。この塗布物を130℃で2分間加熱して乾燥させることにより、上記PETフィルムの一方の面にトップコート層を形成した。このようにして、PETフィルムの片面に透明なトップコート層を有する透明フィルム基材(「基材1」と称する場合がある)を作製した。
製造例1において、導電性ポリマー溶液1の使用量を1.2gから2.5gに変更し、エチレングリコールモノメチルエーテルの使用量を55gから17gに変更した。また、トップコート層形成用溶液の塗布は、乾燥後の厚みが約20nmとなるように実施した。その他の点については製造例1と同様にして、PETフィルムの片面に透明なトップコート層を有する透明フィルム基材(「基材2」と称する場合がある)を作製した。
製造例1において、エチレングリコールモノエチルエーテルの使用量を40gから19gに変更し、導電性ポリマー溶液1の使用量を1.2gから0.7gに変更し、エチレングリコールモノメチルエーテルは使用しなかった。また、トップコート層形成用溶液の塗布は、乾燥後の厚みが約40nmとなるように実施した。その他の点については製造例1と同様にして、PETフィルムの片面に透明なトップコート層を有する透明フィルム基材(「基材3」と称する場合がある)を作製した。
エチレングリコールモノエチルエーテルの使用量を19gから15gに変更した。また、トップコート層形成用溶液の塗布は、乾燥後の厚みが約50nmとなるように実施した。その他の点については製造例3と同様にして、PETフィルムの片面に透明なトップコート層を有する透明フィルム基材(「基材4」と称する場合がある)を作製した。
(トップコート層形成用組成物の調製)
反応器にトルエン25gを装入し、反応器内の温度を105℃まで上げた後、メチルメタクリレート(MMA)32g、n−ブチルアクリレート(BA)5g、メタクリル酸(MAA)0.7g、シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)5g、アゾビスイソブチロニトリル0.2gを混合した溶液を上記反応器に、2時間かけて連続的に滴下した。滴下完了後、反応器内の温度を110〜115℃に調整し、同温度に3時間維持して共重合反応を行った。3時間経過後、トルエン4gとアゾビスイソブチロニトリル0.1gとの混合液を反応器に滴下し、同温度に1時間保持した。その後、反応器内の温度を90℃まで冷却し、トルエン31gを投入して希釈した。このようにして、バインダとしてのアクリル系ポリマー(バインダポリマー2;Tg72℃)をトルエン中に約42重量%含む溶液(バインダ溶液2)を作製した。
次に、容量150mLのビーカーに、5.5gのバインダ溶液2(2.3gのバインダポリマー2を含む)と30gのエチレングリコールモノエチルエーテルとを入れて攪拌混合した。さらにこのビーカーに、PEDT及びPSSを含むNV1.3重量%の導電性ポリマー溶液2(水溶液)を14g、エチレングリコールモノメチルエーテル6g、滑剤溶液(BYK−300)0.5gを加え、約30分間攪拌して十分に混合した。このようにして、100重量部のバインダポリマー2(アクリル系ポリマー)に対して、導電性ポリマー8重量部及び滑剤11重量部(いずれも固形分基準)を含むトップコート層形成用組成物を調製した。なお、このトップコート層形成用組成物には架橋剤は配合されていない。
片面にコロナ処理が施された厚み38μm、幅30cm、長さ40cmの透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)のコロナ処理面に、上記トップコート層形成用組成物を、バーコーターを用いて乾燥後の厚みが約610nmとなるように塗布した。この塗布物を80℃に2分間加熱して乾燥させることにより、トップコート層を形成した。このようにして、PETフィルムの片面に透明なトップコート層を有する透明フィルム基材(「基材5」と称する場合がある)を作製した。
(トップコート層形成用組成物の調製)
反応器にトルエン25gを装入し、反応器内の温度を105℃まで上げた後、メチルメタクリレート(MMA)30g、n−ブチルアクリレート(BA)10g、シクロヘキシルメタクリレート(CHMA)5g、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)5g、アゾビスイソブチロニトリル0.2gを混合した溶液を上記反応器に、2時間かけて連続的に滴下した。滴下完了後、反応器内の温度を110〜115℃に調整し、同温度に3時間維持して共重合反応を行った。3時間経過後、トルエン4gとアゾビスイソブチロニトリル0.1gとの混合液を反応器に滴下し、同温度に1時間保持した。その後、反応器内の温度を90℃まで冷却し、トルエンを投入して希釈した。このようにして、バインダとしてのアクリル系ポリマー(バインダポリマー3;Tg49℃)をトルエン中に約5重量%含む溶液(バインダ溶液3)を作製した。
次に、容量150mLのビーカーに、2gのバインダ溶液3(0.1gのバインダポリマー3を含む)と、40gのエチレングリコールモノエチルエーテルとを入れて攪拌混合した。さらに、このビーカーに、ポリエチレンジオキシチオフェン(PEDT)とポリスチレンスルホネート(PSS)を含むNV4.0重量%の導電性ポリマー溶液1(水溶液)を1.2gと、エチレングリコールモノメチルエーテル55gと、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン系レベリング剤(滑剤溶液)(BYK Chemie社製、商品名「BYK−300」、NV52重量%)0.05gと、メラミン系架橋剤((株)三和ケミカル製、商品名「ニカラック MW−30M」)0.02gとを加え、約20分間攪拌して十分に混合した。このようにして、バインダポリマー3(アクリル系ポリマー)100重量部に対して、導電性ポリマー48重量部、滑剤26重量部、及びメラミン系架橋剤20重量部(いずれも固形分換算)を含むトップコート層形成用組成物(NV:0.2重量%)を調製した。
一方の面にコロナ処理が施された厚み38μm、幅30cm、長さ40cmの透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)のコロナ処理面に、上記トップコート層形成用組成物を、バーコーターを用いて乾燥後の厚みが約8nmとなるように塗布した。この塗布物を130℃で2分間加熱して乾燥させることにより、上記PETフィルムの一方の面にトップコート層を形成した。このようにして、PETフィルムの片面に透明なトップコート層を有する透明フィルム基材(「基材6」と称する場合がある)を作製した。
(アクリルエマルション系重合体の調製)
容器に、水90重量部、及び、表2に示すように、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)94重量部、メタクリル酸メチル(MMA)2重量部、アクリル酸(AA)4重量部、ノニオンアニオン系反応性乳化剤(第一工業製薬(株)製、商品名「アクアロンHS−10」)6重量部を配合した後、ホモミキサーにより攪拌混合し、モノマーエマルションを調製した。
次いで、冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器に、水50重量部、重合開始剤(過硫酸アンモニウム)0.01重量部、及び、上記で調製したモノマーエマルションのうち10重量%にあたる量を添加し、攪拌しながら、75℃で1時間乳化重合した。その後、さらに重合開始剤(過硫酸アンモニウム)0.07重量部を添加し、次いで、攪拌しながら、残りのモノマーエマルションの全て(90重量%にあたる量)を3時間かけて添加して、その後、75℃で3時間反応させた。次いで、これを30℃に冷却して、濃度10重量%のアンモニア水を加えてpH8に調整して、アクリルエマルション系重合体の水分散液を調製した。
上記で得られたアクリルエマルション系重合体の水分散液に、アクリルエマルション系重合体(固形分)100重量部に対して、非水溶性架橋剤であるエポキシ系架橋剤[三菱ガス化学(株)製、商品名「テトラッド−C」、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、エポキシ当量:110、官能基数:4]3重量部を、攪拌機を用いて、23℃、300rpm、10分の攪拌条件で攪拌混合し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(「粘着剤1」と称する場合がある)を調製した。
表2に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)92重量部、メタクリル酸メチル(MMA)4重量部、アクリル酸(AA)4重量部に変更し、反応性乳化剤である「アクアロンHS−10」の使用量を3重量部に変更した以外は製造例7と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物(「粘着剤2」と称する場合がある)を調製した。
表2に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)88重量部、メタクリル酸メチル(MMA)8重量部、アクリル酸(AA)4重量部に変更した以外は製造例8と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物(「粘着剤3」と称する場合がある)を調製した。
表2に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)92重量部、酢酸ビニル(Vac)4重量部、アクリル酸(AA)4重量部に変更し、反応性乳化剤として、「アクアロンHS−10」の代わりに、「アデカリアソープSE−10N」4.5重量部を使用した以外は製造例7と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物(「粘着剤4」と称する場合がある)を調製した。
表2に示すように、アクリルエマルション系重合体のモノマー原料を、アクリル酸2−エチルヘキシル(2EHA)92重量部、ジエチルアクリルアミド(DEAA)4重量部、アクリル酸(AA)4重量部に変更し、反応性乳化剤として、「アクアロンHS−10」の代わりに、「アデカリアソープSE−10N」3重量部を使用し、さらに、非水溶性架橋剤である「テトラッド−C」の使用量を4重量部に変更した以外は製造例7と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物(「粘着剤5」と称する場合がある)を調製した。
表2に示すように、非水溶性架橋剤として、「テトラッド−C」の代わりに、「テトラッド−X」3重量部を使用した以外は製造例8と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物(「粘着剤6」と称する場合がある)を調製した。
表2に示すように、反応性乳化剤である「アクアロンHS−10」の代わりに、非反応性乳化剤である「LA−16」4.5重量部を使用した以外は製造例7と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物(「粘着剤7」と称する場合がある)を調製した。
表2に示すように、反応性乳化剤である「アデカリアソープSE−10N」の代わりに、非反応性乳化剤である「LA−16」3重量部を使用した以外は製造例10と同様にして、水分散型アクリル系粘着剤組成物(「粘着剤8」と称する場合がある)を調製した。
表3に示すように、上記で得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(粘着剤1)を、上記で得られた透明フィルム基材(基材1)のトップコート層に対する反対側の表面に、テスター産業(株)製アプリケーターを用いて、乾燥後の厚みが15μmとなるように塗布(コーティング)し、その後、熱風循環式オーブンにて120℃で2分間乾燥させ、乾燥後の粘着剤層表面にシリコーンで表面処理したPETフィルム(三菱樹脂(株)製、「MRF38」)のシリコーン処理面を貼り合わせた後、50℃で3日間養生(エージング)して粘着シートを得た。
表3に示すように、水分散型アクリル系粘着剤組成物、透明フィルム基材の種類を変更し、実施例1と同様にして粘着シートを得た。
なお、比較例3で基材として用いた商品名「ダイヤホイルT100G」(三菱化学(株)製)は、一方の表面に帯電防止層を有するPETフィルム(帯電防止処理されたPETフィルム)である。上記帯電防止層には、帯電防止剤としてアンモニウム塩基を有する化合物が含まれる。
上記で作製した透明フィルム基材、並びに、実施例および比較例で得られた粘着シートについて、下記の測定方法又は評価方法により評価を行った。なお、アクリルエマルション系重合体の溶剤不溶分及び溶剤可溶分の重量平均分子量は、上述の測定方法で測定した。
評価結果を表1〜3に示した。
製造例にて作製した透明フィルム基材の断面を透過型電子顕微鏡(TEM)にて観察することにより、トップコート層の厚みを測定した。
一方、上記透明フィルム基材のトップコート層表面につき、蛍光X線分析装置(Rigaku社製、XRF装置、型式「ZSX−100e」)を用いて硫黄原子(トップコート層に含まれるPEDT及びPSSに由来する)のピーク強度を測定した。蛍光X線分析は以下の条件で行った。
[蛍光X線分析]
装置:Rigaku社製XRF装置、型式「ZSX−100e」
X線源:縦型Rh管
分析範囲:直径30mmの円内
検出X線:S−Kα
分光結晶:Geクリスタル
出力:50kV、70mA
上記TEM観察により得られたトップコート層の厚み(実測値)及び上記蛍光X線分析の結果に基づいて、蛍光X線分析におけるピーク強度からトップコート層の厚みを把握する検量線を作製した。
上記検量線を用いて、上記透明フィルム基材のトップコート層の厚みを測定した。具体的には、トップコート層が形成された領域を幅方向(バーコーターの移動方向に直交する方向)に横切る直線に沿って、該幅方向の一端から他端に向かって幅の1/6、2/6、3/6、4/6、5/6進んだ位置について蛍光X線分析を行い、その結果(硫黄原子のX線強度(kcps))、トップコート層の組成(PEDT及びPSSの含有量)及び上記検量線から、上記5箇所の測定位置におけるトップコート層の厚みを求めた。平均厚みDaveは、上記5箇所の測定点におけるトップコート層の厚みを算術平均することにより測定した。厚みのバラツキΔDは、上記平均厚みDaveと、上記5箇所の測定点におけるトップコート層の厚みのうちの最大値Dmax及び最小値Dminとを、次式:ΔD=(Dmax−Dmin)/Dave×100(%);に代入することにより算出した。
上記の各位置(5箇所の測定位置)について蛍光X線分析を行って得られた硫黄原子のX線強度(kcps)を算術平均することにより、平均X線強度Iaveを求めた。また、この平均X線強度Iaveと各位置(5箇所の測定位置)におけるX線強度の最大値Imax及び最小値Iminとを、次式:ΔI=(Imax−Imin)/Iave×100(%);に代入することにより、X線強度のバラツキΔIを算出した。
外光の入る窓を有する室内(明室)にて、晴天の日中に、直射日光の当たらない窓際にて上記透明フィルム基材(基材1〜6)の背面(トップコート層側の表面)を目視観察した。これらの観察結果に基づき、以下の基準にて透明フィルム基材の外観を評価した。
○(外観良好):ムラやスジが確認されなかった
×(外観不良):ムラやスジが確認された
JIS K6911に準拠し、絶縁抵抗計((株)三菱化学アナリテック製、商品名「Hiresta−up MCP−HT450」)を用いて、23℃、相対湿度55%の雰囲気下において、上記で作製した透明フィルム基材(基材1〜6)のトップコート層側の表面の表面抵抗Rsを測定した。印加電圧は100Vとし、表面抵抗Rsの読み取りは測定開始から60秒後に行った。その結果から、次式に従って表面抵抗率を算出した。
ρs=Rs×E/V×π(D+d)/(D−d)
ここで、上記式中のρsは表面抵抗率(Ω/□)、Rsは表面抵抗(Ω)、Eは印加電圧(V)、Vは測定電圧(V)、Dは表面の環状電極の内径(cm)、dは表面電極の内円の外径(cm)をそれぞれ表す。
上記で作製した透明フィルム基材(基材1〜6)から10cm2(幅10cm×長さ10cm)のサンプルを切り出した。外光の入る窓を有する室内(明室)にて、試験者が上記サンプルの背面(トップコート層側の表面)を爪で擦り、これによる傷のつき方によって耐スクラッチ性を評価した。具体的には、爪で擦った後のサンプルの背面を光学顕微鏡で観察し、トップコート層の脱落屑の存在が確認された場合を×(耐スクラッチ性不良)、このような脱落屑の存在が確認されなかった場合を○(耐スクラッチ性良好)と評価した。
(初期粘着力)
実施例および比較例で得られた粘着シート(サンプルサイズ:25mm幅×100mm長さ)を、粘着シートの粘着剤層側の表面を、貼り合わせ機[テスター産業(株)製、小型貼り合せ機]を用いて、0.25MPa、0.3m/分の条件で、偏光板[材質:トリアセチルセルロース(TAC)、表面の算術平均粗さ(Ra)がMD方向で約21nm、TD方向で約31nm、MD方向とTD方向の平均で約26nmである]に貼り合わせた。
上記の粘着シートと偏光板の貼り合わせサンプルを用い、23℃、50%RHの環境下、20分間放置後に、下記の条件に従い、180°剥離試験を行い、粘着シートの偏光板に対する粘着力(N/25mm)を測定し、「初期粘着力」とした。
(40℃1週間貼付保存後粘着力)
実施例および比較例で得られた粘着シート(サンプルサイズ:25mm幅×100mm長さ)を、粘着シートの粘着剤層側の表面を、貼り合わせ機[テスター産業(株)製、小型貼り合せ機]を用いて、0.25MPa、0.3m/分の条件で、偏光板[材質:トリアセチルセルロース(TAC)、表面の算術平均粗さ(Ra)がMD方向で約21nm、TD方向で約31nm、MD方向とTD方向の平均で約26nmである]に貼り合わせた。
上記の粘着シートと偏光板の貼り合わせサンプルを用い、40℃の環境に1週間保存した後、23℃、50%RHの環境下に2時間放置し、その後、下記の条件に従って180°剥離試験を行い、粘着シートの偏光板に対する粘着力(N/25mm)を測定し、「40℃1週間貼付保存後粘着力」とした。
上記の180°剥離試験は、引張試験機を用いて、23℃、50%RHの環境下、引張速度30m/分で行った。
初期粘着力と40℃1週間貼付保存後粘着力の差[(40℃1週間貼付保存後粘着力)−(初期粘着力)]が、0.5N/25mm未満であれば、粘着力上昇防止性が優れていると判断できる。
実施例、比較例で得られた粘着シートを50℃、95%RHの環境に24時間放置(加湿保存)後、日本電色工業(株)製、「デジタルヘイズメーター(DIGITAL HAZEMETER) NDH−20D」にてヘイズ値を測定した(「加湿保存後のヘイズ値」とした)。測定は、50℃×95%RHの環境からサンプルを取り出した後3分以内に行った。また、比較のため、加湿保存前のヘイズ値も測定した(「加湿保存前のヘイズ値」とした)。
実施例、比較例で得られた粘着シートのアクリル系粘着剤層表面の状態を目視で観察した。縦10cm×横10cmの観察範囲内の欠点(凹み・ゲル物)の個数を測定し、以下の基準でアクリル系粘着剤層の外観を評価した。
アクリル系粘着剤層の外観が良好(○) : 欠点個数が0〜100個
アクリル系粘着剤層の外観が不良(×) : 欠点個数が101個以上
上記(3)の透明フィルム基材の外観の評価結果、及び上記(8)のアクリル系粘着剤層の外観の評価結果より、以下の基準で実施例、比較例で得られた粘着シートの外観を評価した。
粘着シートの外観が不良(×) : 透明フィルム基材の外観が不良である
粘着シートの外観が良好(○) : 透明フィルム基材の外観が良好であり、アクリル系粘着剤層表面の欠点個数が101個以上である
粘着シートの外観が極めて良好(◎) : 透明フィルム基材の外観が良好であり、アクリル系粘着剤層表面の欠点個数が0〜100個である
上記で作製した水分散型アクリル系粘着剤組成物(粘着剤1〜8)を、シリコーンで表面処理したPETフィルム(三菱樹脂(株)製、商品名「MRF38」)のシリコーン処理面上に、乾燥後の厚さが50μmとなるようにコーティングして、その後、熱風循環式オーブンにて120℃で2分間乾燥させて、50℃で3日間養生を行い、厚さ50μmのアクリル系粘着剤層を作製した。
(破断伸びの測定)
次いで、上記アクリル系粘着剤層を丸めて、円柱状のサンプル(長さ50mm、断面積(底面積)1mm2)を作製した。
引張試験機を用いて、23℃、50%RHの環境下、測定を行った。測定の初期長(初期のチャック間隔)が10mmとなるようにチャックを設定し、引張速度50mm/分の条件で引張試験を行い、破断点の伸び[破断伸び(破断点伸度)]を測定した。
なお、破断伸び(破断点伸度)は、引張試験で、試験片(アクリル系粘着剤層の円柱状サンプル)が破断したときの伸びを表し、下記の式で計算される。
「破断伸び(破断点伸度)」(%) = (「破断時の試験片の長さ(破断時のチャック間隔)」−「初期長(10mm)」)÷「初期長(10mm)」×100
実施例及び比較例で得られた粘着シートからアクリル系粘着剤層:約0.1gを採取し、平均孔径0.2μmの多孔質テトラフルオロエチレンシート(商品名「NTF1122」、日東電工(株)製)に包んだ後、凧糸で縛り、その際の重量を測定し、該重量を浸漬前重量とした。なお、該浸漬前重量は、アクリル系粘着剤層(上記で採取したもの)と、テトラフルオロエチレンシートと、凧糸の総重量である。また、テトラフルオロエチレンシートと凧糸の合計重量も測定しておき、該重量を包袋重量とした。
次に、上記のアクリル系粘着剤層をテトラフルオロエチレンシートで包み凧糸で縛ったもの(「サンプル」と称する)を、酢酸エチルで満たした50ml容器に入れ、23℃で7日間整置した。その後、容器からサンプル(酢酸エチル処理後)を取り出して、アルミニウム製カップに移し、130℃で2時間、乾燥器中で乾燥して酢酸エチルを除去した後、重量を測定し、該重量を浸漬後重量とした。
そして、下記の式から溶剤不溶分を算出した。
溶剤不溶分(重量%)=(d−e)/(f−e)×100
(上記の式において、dは浸漬後重量であり、eは包袋重量であり、fは浸漬前重量である。)
[原料モノマー]
2EHA : 2−エチルヘキシルアクリレート
MMA : メチルメタクリレート
Vac : 酢酸ビニル
DEAA : ジエチルアクリルアミド
AA : アクリル酸
[乳化剤]
HS−10 : 第一工業製薬(株)製、商品名「アクアロンHS−10」(ノニオンアニオン系反応性乳化剤)
SE−10N : (株)ADEKA製、商品名「アデカリアソープSE−10N」(ノニオンアニオン系反応性乳化剤)
LA−16 : 第一工業製薬(株)製、商品名「ハイテノールLA−16」(ノニオンアニオン系非反応性乳化剤)
[架橋剤]
テトラッドC : 三菱ガス化学(株)製、商品名「TETRAD−C(テトラッド−C)」(1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、エポキシ当量:110、官能基数:4)
テトラッドX : 三菱ガス化学(株)製、商品名「TETRAD−X(テトラッド−X)」(1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)ベンゼン、エポキシ当量:100、官能基数:4)
[基材(透明フィルム基材)]
T100G : 帯電防止処理PETフィルム、商品名「ダイヤホイルT100G」(三菱化学(株)製)
一方、反応性乳化剤の代わりに、非反応性乳化剤を使用した比較例(比較例1、2)では、加湿保存によりヘイズ値の大きな上昇が見られ、加湿保存下で粘着シートの白化が確認された。また、基材のトップコート層の平均厚み及び/又は厚みのバラツキが本発明の規定を満たさない比較例(比較例4、5)では、粘着シートの外観が不良であり、さらに、メラミン系架橋剤を含まない場合(比較例5)は、耐スクラッチ性も不良であった。また、基材の帯電防止層が、ポリチオフェン、アクリル樹脂、及びメラミン系架橋剤を含む構成のトップコート層ではない場合(比較例3)は、加湿保存によるヘイズ値の上昇が見られ、耐スクラッチ性も劣る結果であった。
Claims (9)
- 透明フィルム基材の少なくとも片面側にアクリル系粘着剤層を有する粘着シートであって、
前記透明フィルム基材が、樹脂材料からなるベース層と、該ベース層の第一面上に設けられたトップコート層とを有し、
前記トップコート層は、ポリチオフェン、アクリル樹脂、及びメラミン系架橋剤から構成され、平均厚みDaveが2〜50nm、厚みのバラツキΔDが40%以下であり、
前記アクリル系粘着剤層が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)及びカルボキシル基含有不飽和単量体(B)を必須の原料モノマーとして構成され、原料モノマー全量中の(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)の含有量が70〜99.5重量%、カルボキシル基含有不飽和単量体(B)の含有量が0.5〜10重量%であり、かつ分子中にラジカル重合性官能基を含む反応性乳化剤を用いて重合されたアクリルエマルション系重合体を含有する再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物より形成された粘着剤層であることを特徴とする粘着シート。 - 前記ベース層を構成する樹脂材料が、ポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートを主たる樹脂成分とする請求項1に記載の粘着シート。
- 前記再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物が、分子中にカルボキシル基と反応しうる官能基を2個以上有する非水溶性架橋剤をさらに含む請求項1又は2に記載の粘着シート。
- 前記アクリルエマルション系重合体が、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)、カルボキシル基含有不飽和単量体(B)、並びに、メタクリル酸メチル、酢酸ビニル及びジエチルアクリルアミドからなる群より選ばれた少なくとも1種の単量体(C)を必須の原料モノマーとして構成されたアクリルエマルション系重合体である請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 前記アクリルエマルション系重合体の溶剤不溶分が70重量%以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 前記アクリル系粘着剤層の溶剤不溶分が90重量%以上であり、23℃における破断伸びが130%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 前記再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物における、カルボキシル基含有不飽和単量体(B)のカルボキシル基1モルに対する、前記非水溶性架橋剤のカルボキシル基と反応しうる官能基のモル数が0.4〜1.3モルである請求項3〜6のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 前記アクリルエマルション系重合体を構成する原料モノマー全量中の、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(A)の含有量が70〜99重量%、カルボキシル基含有不飽和単量体(B)の含有量が0.5〜10重量%、及び、単量体(C)の含有量が0.5〜10重量%である請求項4〜7のいずれか1項に記載の粘着シート。
- 光学部材用の表面保護フィルムである請求項1〜8のいずれか1項に記載の粘着シート。
Priority Applications (16)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011091509A JP5791945B2 (ja) | 2011-04-15 | 2011-04-15 | 粘着シート |
CN201280018649.5A CN103476891B (zh) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | 粘合片 |
PCT/JP2012/059524 WO2012141100A1 (ja) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | 粘着シート |
KR1020137024180A KR101878010B1 (ko) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | 점착 시트 |
PCT/JP2012/059527 WO2012141101A1 (ja) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | 粘着シート |
US14/111,335 US20140037950A1 (en) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | Pressure-sensitive adhesive sheet |
CN201280018622.6A CN103476890B (zh) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | 粘合片 |
KR1020137023320A KR101883518B1 (ko) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | 점착 시트 |
PCT/JP2012/059522 WO2012141099A1 (ja) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | 粘着シート |
CN2012800186832A CN103476892A (zh) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | 粘合片 |
US14/111,315 US20140037911A1 (en) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | Pressure-sensitive adhesive sheet |
US14/111,298 US20140030511A1 (en) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | Pressure-sensitive adhesive sheet |
KR1020137024182A KR101883519B1 (ko) | 2011-04-15 | 2012-04-06 | 점착 시트 |
TW101113310A TW201247833A (en) | 2011-04-15 | 2012-04-13 | Pressure-sensitive adhesive sheet |
TW101113312A TW201245396A (en) | 2011-04-15 | 2012-04-13 | Pressure-sensitive adhesive sheet |
TW101113313A TWI582203B (zh) | 2011-04-15 | 2012-04-13 | Adhesive sheet |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011091509A JP5791945B2 (ja) | 2011-04-15 | 2011-04-15 | 粘着シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012224683A true JP2012224683A (ja) | 2012-11-15 |
JP5791945B2 JP5791945B2 (ja) | 2015-10-07 |
Family
ID=47275237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011091509A Active JP5791945B2 (ja) | 2011-04-15 | 2011-04-15 | 粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5791945B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014078771A1 (en) * | 2012-11-19 | 2014-05-22 | Sensient Colors Llc | Self-crosslinking dispersions, and methods for making and using the same |
WO2014119426A1 (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-07 | 日東電工株式会社 | 多層粘着シート |
KR20150014864A (ko) * | 2013-07-30 | 2015-02-09 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 표면 보호 필름 및 광학 부재 |
WO2016114256A1 (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-21 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム、及び、光学部材 |
JP2016135592A (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-28 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム、及び、光学部材 |
EP3031874A4 (en) * | 2013-08-05 | 2017-04-12 | Nitto Denko Corporation | Adhesive sheet |
JP2017183309A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | リンテック株式会社 | 半導体加工用シート |
WO2018012545A1 (ja) * | 2016-07-15 | 2018-01-18 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム、及び、光学部材 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6867788B2 (ja) * | 2016-12-02 | 2021-05-12 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム、及び、光学部材 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004058648A (ja) * | 2001-12-06 | 2004-02-26 | Toray Ind Inc | 積層フィルム、および、積層フィルムの製造方法 |
WO2006035684A1 (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-06 | Toray Industries, Inc. | 積層フィルム |
JP2006119348A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Nitto Denko Corp | 帯電防止性粘着型光学フィルム及び画像表示装置 |
JP2010270194A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Nitto Denko Corp | 再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物の製造方法、再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物、粘着剤層及び粘着シート |
-
2011
- 2011-04-15 JP JP2011091509A patent/JP5791945B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004058648A (ja) * | 2001-12-06 | 2004-02-26 | Toray Ind Inc | 積層フィルム、および、積層フィルムの製造方法 |
WO2006035684A1 (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-06 | Toray Industries, Inc. | 積層フィルム |
JP2006119348A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Nitto Denko Corp | 帯電防止性粘着型光学フィルム及び画像表示装置 |
JP2010270194A (ja) * | 2009-05-20 | 2010-12-02 | Nitto Denko Corp | 再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物の製造方法、再剥離用水分散型アクリル系粘着剤組成物、粘着剤層及び粘着シート |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014078771A1 (en) * | 2012-11-19 | 2014-05-22 | Sensient Colors Llc | Self-crosslinking dispersions, and methods for making and using the same |
US9771488B2 (en) | 2012-11-19 | 2017-09-26 | Sensient Colors Llc | Self-crosslinking dispersions, and methods for making and using the same |
WO2014119426A1 (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-07 | 日東電工株式会社 | 多層粘着シート |
KR20150014864A (ko) * | 2013-07-30 | 2015-02-09 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 표면 보호 필름 및 광학 부재 |
CN104342054A (zh) * | 2013-07-30 | 2015-02-11 | 日东电工株式会社 | 表面保护薄膜及光学构件 |
JP2015027764A (ja) * | 2013-07-30 | 2015-02-12 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルムおよび光学部材 |
KR102263347B1 (ko) * | 2013-07-30 | 2021-06-11 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 표면 보호 필름 및 광학 부재 |
CN104342054B (zh) * | 2013-07-30 | 2020-06-19 | 日东电工株式会社 | 表面保护薄膜及光学构件 |
US10392533B2 (en) | 2013-08-05 | 2019-08-27 | Nitto Denko Corporation | Adhesive sheet |
EP3031874A4 (en) * | 2013-08-05 | 2017-04-12 | Nitto Denko Corporation | Adhesive sheet |
KR20170105019A (ko) * | 2015-01-16 | 2017-09-18 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 표면 보호 필름 및 광학 부재 |
JP2016135592A (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-28 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム、及び、光学部材 |
WO2016114256A1 (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-21 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム、及び、光学部材 |
KR102289725B1 (ko) * | 2015-01-16 | 2021-08-13 | 닛토덴코 가부시키가이샤 | 표면 보호 필름 및 광학 부재 |
JP2017183309A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | リンテック株式会社 | 半導体加工用シート |
WO2018012545A1 (ja) * | 2016-07-15 | 2018-01-18 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム、及び、光学部材 |
JP6294578B1 (ja) * | 2016-07-15 | 2018-03-14 | 日東電工株式会社 | 表面保護フィルム、及び、光学部材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5791945B2 (ja) | 2015-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101883518B1 (ko) | 점착 시트 | |
JP5791945B2 (ja) | 粘着シート | |
JP6092035B2 (ja) | 表面保護フィルムおよび光学部材 | |
KR101826374B1 (ko) | 수분산형 아크릴계 점착제 조성물 및 점착 시트 | |
TWI571384B (zh) | Surface protective film | |
JP6092033B2 (ja) | 表面保護フィルムおよび光学部材 | |
JP6092034B2 (ja) | 表面保護フィルムおよび光学部材 | |
JP5721448B2 (ja) | 透明フィルムおよびその利用 | |
US20140295183A1 (en) | Pressure-sensitive adhesive composition, pressure-sensitive adhesive sheet and optical film | |
JP6599618B2 (ja) | 粘着シート、及び、光学部材 | |
JP6599619B2 (ja) | 粘着シート、及び、光学部材 | |
JP5751905B2 (ja) | 粘着シート | |
JP5751906B2 (ja) | 粘着シート | |
JP5623967B2 (ja) | 水分散型アクリル系粘着剤組成物及び粘着シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140117 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150512 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150709 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150728 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150805 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5791945 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |