JP2012219620A - 自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の回転数をより短時間で暖房装置の要求に応じた回転数まで上昇させる。
【解決手段】暖房装置からの要求に応じてエンジンの運転に要求される暖房用目標回転数Nehを設定すると共に暖房装置から要求を受けたときのエンジンの回転数Neが設定した暖房用目標回転数Nehより低い場合には、予め定められたレート値ΔNで所定の基準値から暖房用目標回転数Nehまで上昇する回転数を暖房用制御回転数Neheとして設定し、エンジンが暖房用制御回転数Nehe以上の回転数で運転されて暖房装置により車室の暖房が行なわれるようエンジンと暖房装置とを制御するものにおいて、暖房装置からの要求を受けたとき(時刻t1)のエンジンの回転数Neを所定の基準値Nebとして用いてレート処理により暖房用制御回転数Neheを設定する(破線参照)。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動車に関し、詳しくは、走行用の動力を出力する内燃機関と、内燃機関を熱源として用いて車室の暖房を行なう暖房装置と、暖房装置からの要求に応じて内燃機関の運転に要求される暖房用目標回転数を設定すると共に、暖房装置から要求を受けたときの内燃機関の回転数が設定した暖房用目標回転数より低い場合には予め定められたレート値で所定の基準値から設定した暖房用目標回転数まで上昇する回転数を暖房用制御回転数として設定して内燃機関が設定した暖房用制御回転数以上の回転数で運転され且つ暖房装置により車室の暖房が行なわれるよう内燃機関と暖房装置とを制御する制御手段と、を備える自動車に関する。
従来、この種の自動車が備えるエンジンの制御装置として、エアコンがオン作動したときに、アイドル運転時のエンジン回転数のフィードバック制御おける目標回転数を、エアコンがオン作動してから所定時間の間はエアコン負荷に応じた値より低い中間的な値に設定し、その後にエアコン負荷に応じた値に設定して、設定した目標回転数でエンジン回転数のフィードバック制御を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、こうした制御により、エンジン出力を高めてエアコンの効きを良くすることができ、エンジン回転数の急変動が防止されて騒音フィーリングを良好にすると共にショックの発生を防止することができるものとしている。
特開平2−30944号公報
上述したエンジンの制御装置では、エアコンがオン作動したときにエンジンの目標回転数をエアコン負荷に応じた値までレート処理により上昇させることによって、エンジン回転数の急変動を抑止することも考えられる。しかしながら、この場合、例えばエンジンを運転する際の最小回転数など比較的低い回転数として予め定めた基準値からエアコン負荷に応じた値までエンジンの目標回転数をレート処理により上昇させるものとすると、エンジンの目標回転数がエアコンの実回転数に至るまではエンジンの実回転数が上昇せずに、エアコン負荷に応じてエンジンを運転する状態になるまでの時間が長くなる場合がある。
本発明の自動車は、内燃機関の回転数をより短時間で暖房装置の要求に応じた回転数まで上昇させることを主目的とする。
本発明の自動車は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用の動力を出力する内燃機関と、該内燃機関を熱源として用いて車室の暖房を行なう暖房装置と、該暖房装置からの要求に応じて前記内燃機関の運転に要求される暖房用目標回転数を設定すると共に、該暖房装置から要求を受けたときの該内燃機関の回転数が前記設定した暖房用目標回転数より低い場合には予め定められたレート値で所定の基準値から前記設定した暖房用目標回転数まで上昇する回転数を暖房用制御回転数として設定して前記内燃機関が該設定した暖房用制御回転数以上の回転数で運転され且つ前記暖房装置により車室の暖房が行なわれるよう前記内燃機関と前記暖房装置とを制御する制御手段と、を備える自動車において、
前記制御手段は、前記暖房装置からの要求を受けたときの該内燃機関の回転数が前記設定した暖房用目標回転数より低い場合には該暖房装置から要求を受けたときの前記内燃機関の回転数を前記所定の基準値として用いて前記暖房用制御回転数を設定する手段である、
ことを特徴とする。
この本発明の自動車では、暖房装置からの要求に応じて内燃機関の運転に要求される暖房用目標回転数を設定すると共に、暖房装置から要求を受けたときの内燃機関の回転数が設定した暖房用目標回転数より低い場合には予め定められたレート値で所定の基準値から設定した暖房用目標回転数まで上昇する回転数を暖房用制御回転数として設定して、内燃機関が設定した暖房用制御回転数以上の回転数で運転され且つ暖房装置により車室の暖房が行なわれるよう内燃機関と暖房装置とを制御するものにおいて、暖房装置から要求を受けたときの内燃機関の回転数が設定した暖房用目標回転数より低い場合には暖房装置からの要求を受けたときの内燃機関の回転数を所定の基準値として用いて暖房用制御回転数を設定する。これにより、例えば内燃機関を運転する際の最小回転数として予め定めた基準値から暖房用目標回転数まで上昇する回転数を暖房用制御回転数として設定するものに比して、内燃機関の回転数をより短時間で暖房装置の要求に応じた回転数まで上昇させることができる。
こうした本発明の自動車において、動力を入出力可能な発電機と、前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸と車軸に連結された駆動軸との3軸に3つの回転要素が接続された遊星歯車機構と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記発電機および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備えるものとすることもできる。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される暖房用回転数設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 暖房装置90からの作動要求のオンオフやエンジン22の回転数Ne,暖房用目標回転数Neh,暖房用制御回転数Neheの時間変化の様子の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、ガソリンや軽油などを燃料とする内燃機関として構成されたエンジン22と、エンジン22のクランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号や冷却装置28から供給されてエンジン22を循環して冷却する冷却水の温度を検出する水温センサからの冷却水温Twなどエンジン22の状態を検出する各種センサからの信号を入力してエンジン22を運転したり冷却装置28を制御したりするエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にキャリアが接続されると共に駆動輪63a,63bにデファレンシャルギヤ62を介して連結された駆動軸32にリングギヤが接続されたプラネタリギヤ30と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子がプラネタリギヤ30のサンギヤに接続されたモータMG1と、例えば同期発電電動機として構成されて回転子が駆動軸32に接続されたモータMG2と、モータMG1,MG2を駆動するためのインバータ41,42と、モータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する図示しない回転位置検出センサからの信号などモータMG1,MG2の状態を検出する各種センサからの信号を入力すると共にインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御することによってモータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40と、例えばリチウムイオン電池などの二次電池として構成されてインバータ41,42を介してモータMG1,MG2と電力をやりとりするバッテリ50と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52と、冷却装置28からのエンジン22の冷却水を熱源として用いて空気を暖める図示しない熱交換器やこの熱交換器により暖められた空気を車室に送風する図示しないブロワなどを有する暖房装置90と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。なお、エンジンECU24は、図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数即ちエンジン22の回転数Neを演算しており、モータECU40は、図示しない回転位置検出センサからの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2を演算しており、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために図示しない電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算すると共に、演算した残容量(SOC)とバッテリ50の温度とに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算したりしている。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバーの操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダルの踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,暖房装置90からの作動要求信号などが入力ポートを介して入力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、作動要求信号を入力したときに暖房装置90を制御するための暖房装置90への制御信号(例えば図示しないブロワの制御信号)などが出力ポートを介して出力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、基本的には、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される以下に説明する駆動制御によって走行する。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accと車速センサ88からの車速Vとに応じて走行のために駆動軸32に要求される要求トルクTr*を設定し、要求トルクTr*に駆動軸32の回転数(例えば、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに換算係数kを乗じて得られる回転数)を乗じて走行に要求される走行用パワーPdrv*を計算する。続いて、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて設定されるバッテリ50を充放電するのに必要なパワーとしての充放電要求パワーPb*と走行用パワーPdrv*と損失Lossとの和としてエンジン22から出力すべき要求パワーPe*を計算する。そして、要求パワーPe*をエンジン22を始動したり停止したりするための始動停止閾値と比較し、エンジン22の運転を停止しているときに要求パワーPe*が始動停止閾値以上となったときにはエンジン22を始動し、エンジン22を運転しているときに要求パワーPe*が始動停止閾値未満となったときにはエンジン22の運転を停止する。
エンジン22の運転を継続しているときやエンジン22を始動した後は、要求パワーPe*を効率よくエンジン22から出力することができるエンジン22の回転数とトルクとの関係としての動作ライン(例えば燃費最適動作ライン)を用いてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定し、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で、エンジン22の回転数Neが目標回転数Ne*となるようにするための回転数フィードバック制御によりモータMG1から出力すべきトルクとしてのトルク指令Tm1*を設定する。次に、要求トルクTr*からモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動したときにプラネタリギヤ30を介して駆動軸32に作用するトルクを減じて得られるトルクをモータMG2のトルク指令Tm2*として設定する。そして、設定したエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてはエンジンECU24に送信し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40に送信する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによってエンジン22が運転されるようエンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御,点火制御などを実行し、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御する。これにより、アクセル開度Accに対応する走行用パワーPdrv*を駆動軸32に出力して要求トルクTr*により走行することができる。
一方、エンジン22の運転停止を継続しているときやエンジン22の運転を停止した後は、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共にバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で要求トルクTr*をモータMG2のトルク指令Tm2*に設定し、設定したモータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する。モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、モータMG1,MG2がトルク指令Tm1*,Tm2*で駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子をスイッチング制御する。これにより、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの動力のみを用いて要求トルクTr*により走行することができる。実施例のハイブリッド自動車20は、こうした制御により、エンジン22の間欠運転を伴ってバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内でバッテリ50を充放電しながらアクセル開度Accに対応する走行用パワーPdrv*を駆動軸32に出力して要求トルクTr*により走行する。
また、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、暖房装置90からオン信号としての作動要求信号を入力すると、暖房装置90による暖房性能が確保されるようエンジン22の暖房用目標回転数Nehを設定し、基本的には、前述の駆動制御によりエンジン22を運転する際にエンジン22の目標回転数Ne*を暖房用目標回転数Neh以上となるように設定する。この設定は、エンジン22の要求パワーPe*と燃費最適動作ラインなどの動作ラインとに基づいて設定されたエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とのうちの目標回転数Ne*が暖房用目標回転数Neh以上のときには、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とは変更せずに、設定された目標回転数Ne*が暖房用目標回転数Neh未満のときに、暖房用目標回転数Nehを目標回転数Ne*に再設定すると共に要求パワーPe*を暖房用目標回転数Nehで割ったものを目標トルクTe*に再設定することにより行なわれる。さらに、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、エンジン22の暖房用目標回転数Nehによりエンジン22の目標回転数Ne*が急上昇する、即ちエンジン22の回転数Neが急上昇するのを抑制するために、暖房装置90からオン信号としての作動要求信号を入力してエンジン22の暖房用目標回転数Nehを設定したときに、エンジン22の回転数Neが暖房用目標回転数Nehより低い場合には、所定の基準値Nebから暖房用目標回転数Nehまで予め定められたレート値ΔNで上昇するレート処理によって暖房用制御回転数Neheを設定し、エンジン22の目標回転数Ne*をこの暖房用制御回転数Nehe以上となるように設定することも行なっている。この設定は、暖房用目標回転数Nehに代えて暖房用制御回転数Neheを用いることにより、前述したのと同様に行なうことができる。なお、暖房装置90からオン信号としての作動要求信号を入力したときにエンジン22の運転が停止されているときには、エンジン22を始動してからエンジン22の目標回転数Ne*を暖房用目標回転数Neh以上となるように設定すればよい。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に暖房装置90の作動要求がなされた際の動作についてより詳細に説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される暖房用回転数設定ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、暖房装置90からオン信号としての作動要求信号を入力したときに実行される。
暖房用回転数設定ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、エンジン22の回転数Neやエンジン22の冷却水温Tw,図示しない外気温センサからの外気温,暖房装置90からの車室に送風される空気の設定温度など設定に必要なデータを入力し(ステップS100)、暖房装置90による暖房性能が確保されるようエンジン22の暖房用目標回転数Nehを設定する処理を実行する(ステップS110)。ここで、エンジン22の回転数Neは、図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて演算されたものをエンジンECU24から通信により入力し、エンジン22の冷却水温Twは、図示しない水温センサにより検出されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、暖房装置90からの設定温度は、車室前方に配置された図示しない操作パネルの操作によって設定されたものなどを入力することができる。さらに、暖房用目標回転数Nehは、実施例では、入力した冷却水温Twや外気温が低いほど高くなると共に設定温度が高いほど高くなる傾向に設定するものとした。
こうして暖房用目標回転数Nehを設定すると、エンジン22の回転数Neと暖房用目標回転数Nehとを比較し(ステップS120)、エンジン22の回転数Neが暖房用目標回転数Neh以上の場合には、レート処理により暖房用制御回転数Neheを設定する必要はないと判断し、そのまま本ルーチンを終了する。こうして本ルーチンを終了すると、エンジン22は目標回転数Ne*を暖房用目標回転数Neh以上とした状態でエンジン22の運転が行なわれる。
一方、エンジン22の回転数Neが暖房用目標回転数Nehより低い場合には、前述した暖房用制御回転数Neheを暖房用目標回転数Nehまで上昇させる際の所定の基準値Nebにエンジン22の回転数Neを設定する(ステップS130)。即ち、所定の基準値Nebは、ハイブリッド用電子制御ユニット70が暖房装置90の作動要求を受けたときのエンジン22の回転数Neに設定されることになる。さらに、設定した所定の基準値Nebから暖房用目標回転数Nehまで所定のレート値ΔN(例えば、エンジン22の1回転や2回転に相当する値など)で上昇する回転数を暖房用制御回転数Neheとして設定して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。
図3に、暖房装置90の作動要求がなされて暖房用目標回転数Nehが設定されたときにエンジン22の回転数Neが暖房用目標回転数Nehより低い場合の暖房装置90の作動要求のオンオフやエンジン22の回転数Ne,暖房用目標回転数Neh,暖房用制御回転数Neheの時間変化の様子の一例を示す。図中、回転数に関して、実線はエンジン22の実際の回転数Neを示し、一点鎖線は暖房用目標回転数Nehを示し、破線は暖房用制御回転数Neheを示す。また、回転数に関して、下段は実施例の様子を示し、上段は所定の基準値Nebに代えてエンジン22を運転する際の最小回転数(例えば800rpmや1000rpmなど)として予め定められた基準値を用いた場合の比較例の様子を示す。比較例の場合、時刻t1で暖房装置90の作動要求がオンされると、暖房用制御回転数Neheは、最小回転数としての基準値からレート処理により上昇を開始して時刻t2でエンジン22の実際の回転数Neに至ってから、エンジン22の回転数Neと共に暖房用目標回転数Nehまで上昇する。実施例の場合、時刻t1で暖房装置90の作動要求がオンされると、暖房用制御回転数Nehは、エンジン22の回転数Neに設定されるから、直ちにエンジン22の回転数Neと共に暖房用目標回転数Nehまで上昇することになる。このように、実施例のハイブリッド自動車20では、暖房装置90の作動要求がなされたときに、エンジン22の回転数Neが暖房用目標回転数Nehより低い場合には、エンジン22の実際の回転数Neと等しい値に設定された基準値Nebから暖房用目標回転数Nehまでレート処理により上昇する暖房用制御回転数Neheを設定し、こうして設定された暖房用制御回転数Nehe以上となるようにエンジン22の目標回転数Ne*を再設定してエンジン22の運転制御を行なうから、エンジン22を運転する際の最小回転数などとして予め定められた基準値から暖房用目標回転数Nehまで上昇する値を暖房用制御回転数Neheとして設定するものに比して、エンジン22の回転数Neをより短時間で暖房装置90の要求に応じた暖房用目標回転数Nehまで上昇させることができる。この結果、暖房装置90の暖房性能をより早期に確保することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、暖房装置90からの要求に応じてエンジン22の運転に要求される暖房用目標回転数Nehを設定すると共に暖房装置90からの要求を受けたときのエンジン22の回転数Neが設定した暖房用目標回転数Nehより低い場合には、予め定められたレート値ΔNで所定の基準値から暖房用目標回転数Nehまで上昇する回転数を暖房用制御回転数Neheとして設定し、エンジン22が暖房用制御回転数Nehe以上の回転数で運転されて暖房装置90により車室の暖房が行なわれるようエンジン22と暖房装置90とを制御するものにおいて、暖房装置90からの要求を受けたときのエンジン22の回転数Neを所定の基準値Nebとして用いてレート処理により暖房用制御回転数Neheを設定するから、エンジン22の回転数Neをより短時間で暖房装置90の要求に応じた暖房用目標回転数Nehまで上昇させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、暖房装置90からの要求に応じてエンジン22の運転に要求される暖房用目標回転数Nehを設定したときに、エンジン22の回転数Neと暖房用目標回転数Nehとを比較して回転数Neが暖房用目標回転数Nehより低い場合にはレート処理により暖房用制御回転数Neheを設定するものとしたが、エンジン22の回転数Neとの比較に代えて、エンジン22の目標回転数Ne*と暖房用目標回転数Nehとを比較して目標回転数Ne*が暖房用目標回転数Nehより低い場合にはレート処理により暖房用制御回転数Neheを設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、駆動制御により車両が走行している最中に暖房装置90の作動要求がなされたときに本発明を適用して説明したが、停車中にエンジン22を自立運転している最中に暖房装置90の作動要求がなされたときに適用してもよい。
実施例では、本発明をエンジン22からの動力を遊星歯車機構30を介してモータMG1で受け止めて駆動軸32に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸32に出力するハイブリッド自動車20に適用して説明したが、モータMG1や遊星歯車機構30を備えずにエンジン22からの動力を駆動軸32に出力すると共にモータMG2からの動力を駆動軸32に出力するタイプなど、他のタイプのハイブリッド自動車に適用したり、エンジン22からの動力を無段変速機などを介して駆動軸32に出力するハイブリッド自動車ではない通常の自動車に適用するものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、暖房装置90が「暖房装置」に相当し、暖房装置90からの要求に応じて暖房用目標回転数Nehを設定すると共に暖房装置90から作動要求を受けたときのエンジン22の回転数Neが暖房用目標回転数Nehより低い場合にはレート値ΔNでその回転数Neと等しく設定された基準値Nebから暖房用目標回転数Nehまで上昇する回転数を暖房用制御回転数Neheとして設定する図2の暖房用回転数設定ルーチンを実行すると共に駆動制御に際してエンジン22の暖房用制御回転数Nehe以上や暖房用目標回転数Neh以上の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定して送信したり暖房装置90を要求に応じて制御したりするハイブリッド用電子制御ユニット70と、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*を入力してエンジン22の運転制御を行なうエンジンECU24とが「制御手段」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 冷却装置、30 プラネタリギヤ、32 駆動軸、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、82 シフトポジションセンサ、84 アクセルペダルポジションセンサ、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 暖房装置、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. 走行用の動力を出力する内燃機関と、該内燃機関を熱源として用いて車室の暖房を行なう暖房装置と、該暖房装置からの要求に応じて前記内燃機関の運転に要求される暖房用目標回転数を設定すると共に、該暖房装置から要求を受けたときの該内燃機関の回転数が前記設定した暖房用目標回転数より低い場合には予め定められたレート値で所定の基準値から前記設定した暖房用目標回転数まで上昇する回転数を暖房用制御回転数として設定して前記内燃機関が該設定した暖房用制御回転数以上の回転数で運転され且つ前記暖房装置により車室の暖房が行なわれるよう前記内燃機関と前記暖房装置とを制御する制御手段と、を備える自動車において、
    前記制御手段は、前記暖房装置からの要求を受けたときの該内燃機関の回転数が前記設定した暖房用目標回転数より低い場合には該暖房装置から要求を受けたときの前記内燃機関の回転数を前記所定の基準値として用いて前記暖房用制御回転数を設定する手段である、
    ことを特徴とする自動車。
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