JP2012218605A - 運搬車両の製造方法 - Google Patents

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Takeo Yamamoto
武男 山本
Takayuki Sato
隆之 佐藤
Atsushi Kitaguchi
篤 北口
Kazunori Ishihara
和典 石原
Yasuki Kita
泰樹 北
Kenji Ikema
健仁 池間
Tomohiko Yasuda
知彦 安田
Shinji Akino
真司 秋野
Takashi Yagyu
隆 柳生
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】加熱機能付き運搬車両と加熱機能をもたない運搬車両との両方の機種の製造コストを低減することができる運搬車両の製造方法を提供する。
【解決手段】標準荷台11と加熱機能付き荷台32との両方の荷台を、排気ガスを流通させることのできる連通路18を有するものとする。換言すれば、加熱機能付き荷台32だけでなく、標準荷台11についても連通路18を有するものとし、この連通路18を有する標準荷台11を、標準荷台11と加熱機能付き荷台32との両方に用いることのできる共通荷台とする。そして、加熱機能付き荷台32は、共通荷台としての標準荷台11に排気ガス導入部材33を設けることにより造ることができるようにする。これにより、例えば加熱機能付き荷台32と標準荷台11とを同じ工程で造ることができ、荷台11,32に関する管理費や製作費等を低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば露天の採掘場、鉱山等で採掘した砕石物または土砂等を運搬するのに好適に用いられる運搬車両の製造方法に関する。
一般に、ダンプトラックと呼ばれる大型の運搬車両は、車体のフレーム上に起伏可能となった荷台(ベッセル)を備え、この荷台に砕石物または土砂等の運搬物(運搬対象物)を多量に積載した状態で、例えば輸出港等の荷下し場、集荷場所に向けて運搬、搬送するものである。
この種の従来技術による運搬車両は、自走可能な車体と、該車体上に傾転(起伏)可能に設けられ運搬物が積載される荷台と、該荷台の前側に位置して車体に搭載されたエンジンと、該エンジンからの排気ガスを排出する排気管とを備えて構成されている。
また、荷台は、例えば、左,右方向で間隔をもって対面しつつ前,後方向に延びる左,右のセンタフレームと、該左,右のセンタフレームの左,右方向両側に位置して前,後方向に延びる左,右のサイドフレームと、左サイドフレームと右サイドフレームとの間に位置して左,右方向に延び、左,右のセンタフレームと左,右のサイドフレームとをそれぞれ連結する複数の補強フレームと、左,右のセンタフレーム、左,右のサイドフレーム、各補強フレームの上側に設けられ荷台の底面を形成する底板部とにより大略構成されている。
ところで、例えば寒冷地で使用されるダンプトラックは、荷台に積載された砕石物等の運搬物が荷台の底面やその角隅部で凍結した場合に、荷台から運搬物を円滑に滑り落とすことが困難になる虞がある。
このような運搬物の凍結を抑制するために、荷台を構成する底板部にタンクを設け、該タンク内にブレーキクーリング用作動油を供給することにより、該ブレーキクーリング用作動油の熱を用いて荷台に積載された運搬物を加熱できるように構成したダンプトラックが知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、荷台を構成する左,右のサイドフレームや補強フレームを中空に形成し、これらのフレーム内にエンジンからの排気ガスを導入させることにより、該排気ガスの熱を用いて荷台に積載された運搬物を加熱できるように構成したダンプトラックも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−176269号公報 特開平10−16631号公報
上述した従来技術では、荷台に積載された運搬物を加熱することができる荷台(加熱機能付き荷台)の構造と加熱機能をもたない荷台(標準荷台)の構造とが大きく異なり、例えば加熱機能付き荷台と標準荷台とをそれぞれ別々の工程(ライン)で造る必要がある。このため、荷台に関する管理費や製作費等が嵩み、ダンプトラック全体としての製造コストが増大するという問題がある。
また、例えばダンプトラックの使用環境、使用地域等が変わった場合に、今まで使用していた標準荷台を備えたダンプトラック(標準機種)を、加熱機能付き荷台を備えた加熱機能付きダンプトラック(加熱機能付き機種)に変更する必要が生じる場合がある。このような場合、今まで使用していた標準荷台を大幅に改造する必要があったり、あるいは、新たに加熱機能付き荷台を造る等の必要があり、その変更に要するコストが嵩むという問題もある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、加熱機能付き機種と加熱機能をもたない機種との両方の機種の製造コストを低減することができる運搬車両の製造方法を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、自走可能な車体と、該車体上に傾転可能に設けられた荷台と、前記車体に搭載されたエンジンと、該エンジンからの排気ガスを排出する排気管とを備え、前記荷台は、左,右方向で間隔をもって対面しつつ前,後方向に延び前記車体に傾転可能に取付けられる左,右のセンタフレームと、該左,右のセンタフレームの左,右方向両側に位置して前,後方向に延びる左,右のサイドフレームと、前記左サイドフレームと右サイドフレームとの間に位置して左,右方向に延び、前記左,右のセンタフレームと左,右のサイドフレームとをそれぞれ連結する複数の補強フレームと、前記左,右のセンタフレーム、左,右のサイドフレーム、各補強フレームの上側に設けられ前記荷台の底面を形成する底板部とにより構成してなる運搬車両に適用される。
そして、本発明による運搬車両の製造方法の特徴は、前記左サイドフレームと右サイドフレームは、内部に前,後方向に延びる中空通路を有し、前記各補強フレームは、内部に左,右方向に延びる中空通路を有し、前記左サイドフレームの中空通路と右サイドフレームの中空通路と各補強フレームの中空通路とは、互いに連通する1つの連通路を構成し、前記左サイドフレーム、右サイドフレーム、各補強フレームのうちの何れかのフレームには、前記連通路に前記排気ガスを導入する入口側開口部と前記排気ガスを前記連通路から排出する出口側開口部とを設け、前記排気ガスを用いて前記荷台に積載される運搬物を加熱する加熱機能付き機種を製造する場合には、前記排気管と前記入口側開口部との間を接続し該入口側開口部に前記排気ガスを導入する排気ガス導入部材を設け、前記荷台に積載される運搬物を加熱する加熱機能をもたない標準機種を製造する場合には、前記排気管と前記入口側開口部とを非接続とすることにある。
本発明によれば、排気ガス(の熱)を用いて運搬物を加熱する加熱機能付き機種の荷台(加熱機能付き荷台)と加熱機能をもたない標準機種の荷台(標準荷台)との両方の荷台を、左サイドフレームの中空通路と右サイドフレームの中空通路と各補強フレームの中空通路とが互いに連通することにより構成された1つの連通路を有するものとしている。即ち、加熱機能付き荷台と標準荷台との両方の荷台を何れも連通路を有するものとすることにより、この連通路を有する荷台を、加熱機能付き荷台と標準荷台とのどちらの荷台としても用いることのできる共通荷台としている。
そして、加熱機能付き機種を製造する場合には、共通荷台に排気ガス導入部材を設けることにより加熱機能付き荷台にすることができ、加熱機能をもたない標準機種を製造する場合には、共通荷台をそのまま標準荷台にすることができる。このため、例えば加熱機能付き荷台と標準荷台とを同じ工程で造ることができ、荷台に関する管理費や製作費等を低減することができ、運搬車両の製造コストを抑制することができる。
また、運搬車両の使用環境、使用地域等が変わることにより、今まで使用していた標準機種を加熱機能付き機種に変更する必要が生じた場合には、今まで使用していた標準荷台に排気ガス導入部材を設けることにより加熱機能付き荷台にすることができる。このため、今まで使用していた標準荷台を大幅に改造する必要や、新たに加熱機能付き荷台を造る必要もなくなり、変更に要するコストを大きく低減することもできる。
本発明の実施の形態による加熱機能をもたないダンプトラックを示す正面図である。 図1中のダンプトラックを荷台を取外した状態で示す正面図である。 図1中のダンプトラックを荷台を取外した状態で示す平面図である。 図1中のダンプトラックの荷台を単体で拡大して示す正面図である。 図4中の荷台を上からみた平面図である。 図4中の荷台を下からみた底面図である。 図5中の矢示VII−VII方向からみた荷台の断面図である。 図5中の矢示VIII−VIII方向からみた荷台の断面図である。 左センタフレーム、補強フレーム等を示す図7中の矢示IX−IX方向からみた拡大断面図である。 加熱機能付きのダンプトラックを示す正面図である。 図10中のダンプトラックを荷台を取外した状態で示す正面図である。 図10中のダンプトラックを荷台を取外した状態で示す平面図である。 図10中のダンプトラックの荷台を単体で拡大して示す正面図である。 図13中の荷台を上からみた平面図である。 図13中の荷台を下からみた底面図である。 図14中の矢示XVI−XVI方向からみた荷台の断面図である。 左センタフレーム、底板部、補強フレーム、排気ガス導入部材等を示す図16中の(XVII)部の拡大断面図である。 図14中の矢示XVIII−XVIII方向からみた荷台の断面図である。 左サイドフレーム、底板部、補強フレーム、排気ガス導入部材等を示す図18中の(XIX)部の拡大断面図である。 左センタフレーム、補強フレーム、排気ガス導入部材等を示す図16中の矢示XX−XX方向からみた拡大断面図である。 左,右のセンタフレーム、左サイドフレーム、補強フレーム、排気ガス導入部材等を示す図15中の(XXI)部の拡大図である。 左,右のセンタフレーム、左サイドフレーム、補強フレーム、排気ガス導入部材等を示す斜視図である。 左,右のセンタフレーム、左サイドフレーム、補強フレーム、排気ガス導入部材等を示す分解斜視図である。 本発明の変形例による荷台を示す図15と同様位置の底面図である。 左,右のセンタフレーム、左サイドフレーム、補強フレーム、排気ガス導入部材等を示す図22と同様位置の斜視図である。 左,右のセンタフレーム、左サイドフレーム、補強フレーム、排気ガス導入部材等を示す図23と同様位置の分解斜視図である。
以下、本発明に係る運搬車両の製造方法の実施の形態を、例えば鉱山で採掘した砕石物を運搬する大型のダンプトラックに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図23を参照しつつ詳細に説明する。
ここで、図1ないし図9は、荷台に積載される砕石物等の運搬物を加熱する加熱機能をもたない標準機種(標準ダンプトラック)を示し、図10ないし図23は、エンジンから排出される排気ガスを用いて運搬物を加熱する加熱機能をもった加熱機能付き機種(加熱機能付きダンプトラック)を示している。
本実施の形態では、標準機種に用いられる荷台(標準荷台)と加熱機能付き機種に用いられる荷台(加熱機能付き荷台)とで共通化を図る構成としており、以下、それぞれの機種ごとに説明する。
まず、図1ないし図9において、1は運搬車両としてのダンプトラックで、該ダンプトラック1は、運搬物を加熱する加熱機能をもたない標準機種(標準ダンプトラック)として構成されたものである。ここで、ダンプトラック1は、後述の車体2と、荷台11と、エンジン25と、排気管26とにより大略構成されている。
2は自走可能な車体で、該車体2は、シャーシを構成するフレーム2Aと、後述するエンジン25の前方に位置するラジエータ(図示せず)等を内部に収容する機械室を画成する建屋2Bと、該建屋2Bの上側に設けられたフロア2Cとを含んで構成されている。また、フレーム2Aには、後端側に左,右一対のブラケット部2Dが設けられ、該ブラケット部2Dには、後述する荷台11の後側底部(ブラケット部13C,14C)が連結ピン9等を介して傾転可能に連結されている。さらに、フレーム2Aには、後述する前輪4と後輪6との間に位置して左,右一対のシリンダ取付部2Eが設けられている。このシリンダ取付部2Eは、後述するホイストシリンダ8用の取付ブラケットを構成するものである。
3は車体2の前部でフロア2Cの上側に設けられたキャビンで、該キャビン3は、ダンプトラック1のオペレータが乗降する運転室を形成し、その内部には運転席3A、操舵用のハンドル3Bの他、起動スイッチ、アクセルペダル、ブレーキペダル、複数の操作レバー(いずれも図示せず)等が設けられている。
4は車体2の前部側に回転可能に設けられた左,右の前輪で、該前輪4は、ダンプトラック1のオペレータによって操舵(ステアリング操作)される操舵輪を構成するものである。そして、前輪4は後述の後輪5と同様に、例えば2〜4メートルに及ぶタイヤ径(外径寸法)をもって形成されている。
5は車体2の前部と前輪4との間に設けられた左,右一対の前輪側サスペンション(図1中に一方のみ図示)で、この前輪側サスペンション5は、例えば油圧緩衝器等により構成され、車体2を構成するフレーム2Aと前輪4との間に伸縮可能に取付けられている。そして、前輪側サスペンション5は、例えば路面の凹凸等に伴う前輪4の振動が車体2の前部側に伝わるのを緩衝するものである。
6は車体2の後部側に回転可能に設けられた複輪式の左,右の後輪で、該後輪6は、ダンプトラック1の駆動輪を構成し、例えば走行モータおよび減速機等を含んで構成される走行駆動装置(図示せず)により回転駆動されるものである。そして、車体2の後部(ブラケット部2D)と後輪6との間には、例えば油圧緩衝器等からなる左,右一対の後輪側サスペンション7(図1中に一方のみ図示)が設けられ、この後輪側サスペンション7は、後輪6側の振動が車体2の後部側に伝わるのを緩衝するものである。
8は車体2と後述の荷台11との間に伸縮可能に設けられた左,右一対のホイストシリンダ(図1中に一方のみ図示)で、該ホイストシリンダ8は、上,下方向に伸縮することにより、連結ピン9を支点として荷台11を傾転(起伏)させるものである。
10は前輪4と後輪6との間に位置して車体2に取付けられた左,右一対の作動油/燃料タンクで、該作動油/燃料タンク10は、内部に作動油または燃料(油液)を貯えるものである。この作動油/燃料タンク10内に貯えられた作動油は、油圧ポンプ(図示せず)により圧油となってホイストシリンダ8、パワーステアリング用の操舵シリンダ(図示せず)等に供給または排出され、一方、燃料は、後述のエンジン25に供給される。
次に、車体2上に傾転(起伏)可能に設けられた荷台(ベッセル)11について説明する。なお、この荷台11は、砕石物等の運搬物(運搬対象物)12を加熱する加熱機能をもたない標準機種に搭載される荷台(標準荷台11)を構成するものである。
荷台11は、例えば砕石物等の重い運搬物12を多量に積載するため全長が10〜14m(メートル)にも及ぶ大型の容器として形成されたもので、後述の左,右のセンタフレーム13,14と、左,右のサイドフレーム15,16と、複数の補強フレーム17と、連通路18と、底板部19と、左,右の壁部20,21と、前壁部22と、庇部24とにより大略構成されている。
13,14は車体2に傾転可能に取付けられる左,右のセンタフレームで、該センタフレーム13,14は、左,右方向で間隔をもって対面しつつ前,後方向に延びるものである。ここで、センタフレーム13,14は、例えば断面略U字状の鋼材(チャンネル材)により形成され、上側に後述する底板部19が溶接により固着されている。また、センタフレーム13,14は、図5および図6に示すように、後側へ向かう程互いに近づく方向に傾斜して配置された傾斜部13A,14Aと、互いに平行に伸びるように配置された直線部13B,14Bとを含んで構成されている。
センタフレーム13,14の直線部13B,14Bには、下側に向けて略山状に突出するブラケット部13C,14Cが設けられている。このブラケット部13C,14Cは、車体2の後端側(ブラケット部2D)に連結ピン9等を介して傾動可能に連結されるものである。
センタフレーム13,14のうち後述する各補強フレーム17と接合する部位には、例えば円筒状の鋼管により形成された連通管13D,14Dが設けられている。これら各連通管13D,14Dは、センタフレーム13,14を挟んで左,右方向に隣合う補強フレーム17の中空通路17Eを連通させるためのもので、連通管13D,14Dは、センタフレーム13,14のうち前側から数えて2番目から5番目までの各補強フレーム17と接合する部位にそれぞれ設けられている。
また、左センタフレーム13のうち前側から数えて5番目の補強フレーム17と6番目の補強フレーム17との間には、上記連通管13Dとは別に、例えば略矩形筒状の鋼管により形成された3個の(別の)連通管13Eが設けられている。この連通管13Eは、左センタフレーム13を左,右方向に貫通するように設けられている。なお、加熱機能をもたない標準荷台11の場合は、センタフレーム13,14に連通管13D,14D,13Eが設けられていても、この連通管13D,14D,13E内に排気ガスは導入されない。
15,16は左,右のセンタフレーム13,14の左,右方向両側にそれぞれ設けられた左,右のサイドフレームで、該サイドフレーム15,16は、センタフレーム13,14の左,右方向両側に位置して前,後方向に延びるものである。ここで、サイドフレーム15,16は、例えば断面略U字状の鋼材(チャンネル材)により形成され、後述する底板部19の下面に溶接により固着されている。これにより、サイドフレーム15,16は、内部に前,後方向に延びる中空通路15A,16Aを有している。
サイドフレーム15,16のうち後述する各補強フレーム17と接合する部位には、図8に示すように、それぞれ円形状ないしは楕円形状の開口部15Bが設けられている。なお、右サイドフレーム16の開口部については、図示を省略するが、右サイドフレーム16についても、左サイドフレーム15と対称となるように開口部がそれぞれ設けられている。
サイドフレーム15,16の開口部15Bは、サイドフレーム15,16の中空通路15A,16Aと補強フレーム17の中空通路17Eとを連通させるためのものである。ここで、サイドフレーム15,16の開口部15Bは、サイドフレーム15,16のうち前側から数えて1番目から5番目までの各補強フレーム17と接合する部位にそれぞれ設けられている。
また、左サイドフレーム15のうち前側から数えて5番目の補強フレーム17と6番目の補強フレーム17との間には、略矩形状の3個の入口側開口部15Cが設けられている。また、サイドフレーム15,16の後端側の下面には、出口側開口部15D,16Bがそれぞれ設けられている。これら入口側開口部15Cと出口側開口部15D,16Bは、サイドフレーム15,16の中空通路15A,16Aと外部とを連通させるものである。
なお、加熱機能をもたない標準荷台11の場合は、サイドフレーム15,16に中空通路15A,16A、開口部15B,入口側開口部15C、出口側開口部15D,16Bが設けられていても、中空通路15A,16A内に排気ガスは導入されない。一方、後述する加熱機能付き荷台31の場合は、後述の排気ガス導入部材33を介して入口側開口部15Cから排気ガスが中空通路15A,16A(後述の連通路18)内に導入され、出口側開口部15D,16Bから排気ガスが排出される構成となっている。
17は左サイドフレーム15と右サイドフレーム16との間にそれぞれ設けられた8本の補強フレームで、該補強フレーム17は、左,右のサイドフレーム15,16の間に位置して左,右方向に延び、左,右のセンタフレーム13,14と左,右のサイドフレーム15,16とをそれぞれ連結するものである。ここで、補強フレーム17は、例えば断面略U字状の鋼材(チャンネル材)により形成され、後述する底板部19の下面に溶接により固着されると共に、左,右のセンタフレーム13,14と左,右のサイドフレーム15,16とにそれぞれ溶接により固着(接合)されている。
各補強フレーム17のうち前側から数えて1番目と8番目の補強フレーム17は、左,右のサイドフレーム15,16の間に一体物として配置された一体フレーム17Aにより構成されている。一方、前側から数えて2番目から7番目までの各補強フレーム17は、左サイドフレーム15と左センタフレーム13との間、左センタフレーム13と右センタフレーム14との間、右センタフレーム14と右サイドフレーム16との間にそれぞれ配置された左分割フレーム17B,中央分割フレーム17C,右分割フレーム17Dにより構成されている。そして、各補強フレーム17のうち前側から数えて1番目から5番目までの補強フレーム17は、内部に左,右方向に延びる中空通路17Eをそれぞれ有し、これら各中空通路17Eにより、左サイドフレーム15と右サイドフレーム16との間を連通できるように構成している。
18は左サイドフレーム15の中空通路15Aと右サイドフレーム16の中空通路16Aと各補強フレーム17の中空通路17Eとを互いに連通することにより構成された1つの連通路を示している。この連通路18は、サイドフレーム15,16と補強フレーム17とをサイドフレーム15,16に設けられた開口部15Bを介して互いに連通させると共に、補強フレーム17を構成する分割フレーム17B,17C,17Dをセンタフレーム13,14に設けられた連通管13D,14Dを介して連通させることにより、1つの連続した通路となるように形成されたものである。これにより、例えば左サイドフレーム15の入口側開口部15Cを通じて連通路18内に排気ガスを導入できるように構成した場合には、排気ガスの熱により運搬物12を加熱することができる。ただし、標準荷台11の場合は、連通路18が設けられていても、連通路18内に排気ガスは導入しない。
19は荷台11の底面を形成する底板部で、該底板部19は、左,右のセンタフレーム13,14、左,右のサイドフレーム15,16、各補強フレーム17の上側に設けられ、これら各フレーム13,14,15,16,17に溶接により固着されている。ここで、底板部19は、例えば鋼板により形成され、その下面は,断面略U字状のサイドフレーム15,16と共に中空通路15A,16Aを形成し、断面略U字状の補強フレーム17と共に中空通路17Eを形成するものである。そして、底板部19の上面には、砕石物等の運搬物12が積載される。
20,21は荷台11の側面部位を構成する左,右の壁部を示し、22は荷台11の前面部位を構成する前壁部を示している。これら左壁部20と右壁部21と前壁部22は、底板部19と共に運搬物12が積載される運搬容器を形成するものである。
23は底板部19の下面で前側から数えて2番目の補強フレーム17と3番目の補強フレーム17との間に設けられた左,右一対のシリンダ取付部を示している。このシリンダ取付部23には、ホイストシリンダ8が取付けられ、該ホイストシリンダ8を伸縮させることにより、荷台11の前部側を連結ピン9を支点として上,下方向に回動(昇降)させることができる。このときに、荷台11は、図1に示す運搬位置と排出位置(図示せず)との間で回動され、荷台11を斜め後方へと傾けた排土位置では、荷台11に積載された砕石物等の運搬物12を荷台11から滑り落とすことができる。
24は前壁部22の上部側に該前壁部22と一体的に設けられた庇部で、該庇部24は、図1に示すように、キャビン3を上側から覆うと共に、その先端側はフロア2Cの前端位置近くまで延びている。そして、庇部24は、例えば岩石等の飛び石からキャビン3、後述するコントロールキャビネット28等を保護すると共に、車両(ダンプトラック1)の転倒時等にもキャビン3内のオペレータを保護する機能を有しているものである。
25はフロア2Cの下側に位置して車体2に搭載されたエンジンで、該エンジン25は、例えば大型のディーゼルエンジン等を用いて構成され、建屋2B内に収容されている。そして、エンジン25は、後述のオルタネータ27等を回転駆動するものである。
26はエンジン25から排出される排気ガスを外部(外気)に排出する2本の排気管で、該各排気管26は、例えば金属製の配管として形成されている。ここで、各排気管26は、エンジン25の排出口からエンジン25の後側に延びると共に、該エンジン25の後側で車体2の右側に向けて屈曲している。そして、各排気管26の出口側には、フロア2Cの後側に位置してマフラ(消音器)、フィルタ、触媒等により構成される排気ガス後処理装置26Aが設けられ、エンジン25から排出された排気ガスは、排気ガス後処理装置26Aを介して外部に排出される構成となっている。
27はエンジン25の後側に設けられたオルタネータ(発電機)で、該オルタネータ27は、エンジン25により回転駆動されることにより発電するものである。そして、オルタネータ27で発電された電力は、バッテリ等に受電され、走行駆動装置の走行モータ(いずれも図示せず)等を駆動する。
28はフロア2Cの上側に設けられたコントロールキャビネットで、該コントロールキャビネット28は、オルタネータ27により発生される電流、走行モータの回転速度、エンジン25の回転速度等を制御するための制御盤およびインバータ等によって構成されるものである。そして、コントロールキャビネット28を挟んでキャビン3とは反対側となる右側位置には、グリッドボックス29,30が設けられ、これらグリッドボックス29,30は、車両(ダンプトラック1)の減速時に直流電力を消費する抵抗器とその抵抗器を冷却するブロアからなる装置を構成するものである。
本実施の形態による加熱機能をもたない標準ダンプトラック1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、鉱山等の砕石場では、ダンプトラック1は、例えば大型の油圧ショベル等(図示せず)を用いて砕石物等の運搬物12を荷台11上に積載する。次に、ダンプトラック1は、荷台11に運搬物12を多量に積載した状態で荷下し場に向けて運搬する。
そして、荷下し場に到着したときには、キャビン3内のオペレータが、電気レバー等からなる操作レバーを手動で傾転操作すると、ホイストシリンダ8が圧油の供給により伸長して荷台11を斜め後方へと傾斜させるように持上げる。このとき、ダンプトラック1は、荷台11が連結ピン9を支点として上向きに回動することにより、荷台11内の運搬物12を下方へと滑り落とすように集荷場に向けて排出することができる。
次に、運搬物12の排出作業が終了した段階で、オペレータが操作レバーを手動で傾転操作してホイストシリンダ8内の油液を排出できるようにすると、例えばホイストシリンダ8は荷台11の自重等に従って縮小し、これによって、荷台11を図1に示す運搬位置へと下降することができ、荷台11を車体2上に着座させることができる。
このようなダンプトラック1の運転時(稼働時)、エンジン25から排出された排気ガスは、排気管26、排気ガス後処理装置26Aを介して外部(外気)に排出される。本実施の形態による標準ダンプトラック1の場合は、荷台11に連通路18が設けられているが、エンジン25から排出される排気ガスを連通路18に導く構成となってはいない。このため、荷台11に積載された運搬物12は、排気ガスの熱によって加熱されない。
次に、加熱機能付きのダンプトラック31について、図10ないし図23を参照して説明する。
ここで、加熱機能付きのダンプトラック31と上述した加熱機能をもたない標準ダンプトラック1とを比較すると、両者は、連通路18を有する荷台(標準荷台11)を共通荷台として用いる構成としている。そこで、加熱機能付きのダンプトラック31のうち、上述した標準ダンプトラック1と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図10ないし図23において、31は運搬車両としてのダンプトラックで、該ダンプトラック31は、荷台32に積載される運搬物12を排気ガスを用いて加熱する加熱機能をもった加熱機能付き機種(加熱機能付きダンプトラック)として構成されたものである。ここで、ダンプトラック31は、車体2と、エンジン25と、後述する荷台32と、排気管39とにより大略構成されている。
32は砕石物等の運搬物(運搬対象物)12を積載する荷台で、該荷台32は、運搬物12を加熱する加熱機能をもった加熱機能付き機種に搭載される荷台(加熱機能付き荷台32)を構成するものである。この加熱機能付き荷台32は、上述した標準荷台11に後述する排気ガス導入部材33が取付けられたもので、左,右のセンタフレーム13,14と、左,右のサイドフレーム15,16と、複数の補強フレーム17と、連通路18と、底板部19と、左,右の壁部20,21と、前壁部22と、庇部24と、排気ガス導入部材33とにより大略構成されている。
33は左サイドフレーム15の入口側開口部15Cと後述する排気管39の排出口39Aとの間を接続する排気ガス導入部材で、該排気ガス導入部材33は、排気管39の排出口36Aから排出される排気ガスを左サイドフレーム15の入口側開口部15Cに導入するものである。ここで、排気ガス導入部材33は、後述の接続板34と、側面塞ぎ板35と、覆い板36と、2本の屈曲板37と、塞ぎ板38とにより大略構成されている。そして、排気ガス導入部材33は、これらの部材34,35,36,37,38を、前側から数えて5番目の補強フレーム17と6番目の補強フレーム17との間にそれぞれ溶接手段等を用いて固着することにより、内部に排気ガスが流通する排気ガス流通路33Aを形成している。
34は後述する排気管39の排出口39Aと接続される接続板で、該接続板34は、例えば略矩形状の鋼板により形成され、その中央部には、略矩形状の開口部34Aが設けられている。ここで、接続板34は、左,右のセンタフレーム13,14の間に位置して前から5番面の補強フレーム17と6番目の補強フレーム17との間に固着されている。荷台32を車体2に取り付けた状態で、接続板34の開口部34Aは、排気管39の排気口39Aの開口部39Bと全周にわたって当接(密に接触)する。これにより、排気管39の排気口39Aから排出される排気ガスは、接続板34の開口部34Aを通じて排気ガス導入部材33内の排気ガス流通路33Aに導入される構成となっている。
35は接続板34を挟んで左センタフレーム13とは反対位置に固着された側面塞ぎ板で、該側面塞ぎ板35は、例えば鋼板により形成され、前から5番目の補強フレーム17と6番目の補強フレーム17と底板部19と接続板34とに囲まれて形成される開口部を塞ぐものである。これにより、側面塞ぎ板35は、接続板34の開口部34Aから排気ガス導入部材33内に導入された排気ガスを左センタフレーム13側に向けて流れるようにするものである。
36は接続板34と左センタフレーム13との間に固着された覆い板で、該覆い板36は、例えば鋼板により形成され、前から5番目の補強フレーム17と6番目の補強フレーム17と左センタフレーム13と接続板34とに囲まれて形成される開口部を塞ぐものである。これにより、覆い板36は、接続板34の開口部34Aから排気ガス導入部材33内に導入された排気ガスを左センタフレーム13に設けられた連通管13Eに向けて流れるようにするものである。
37は左センタフレーム13と左サイドフレーム15との間に位置して前から5番目の補強フレーム17と6番目の補強フレーム17との間に固着された断面略L字状の2本の屈曲板を示している。38は、2本の屈曲板34の間に固着された塞ぎ板を示している。これら屈曲板37と塞ぎ板38は、例えば鋼板に必要に応じて折曲げ加工等を施すことにより形成されている。
屈曲板37と塞ぎ板38は、左センタフレーム13と左サイドフレーム15との間で排気ガス流通路33Aを形成するもので、これら屈曲板37と塞ぎ板38は、排気ガス導入部材33内に導入された排気ガスを、左センタフレーム13の連通管13Eから左サイドフレーム15の入口側開口部15Cに向けて流れるようにするものである。
39はエンジン25から排出される排気ガスを外部に排出する2本の排気管で、該各排気管39は、上述した標準機種の排気管26に代えて、加熱機能付き機種で用いるものである。ここで、各排気管39は、例えば金属製の配管として形成され、図11および図12に示すように、エンジン25の排出口から該エンジン25の後側に延びると共に、車体2のフレーム2A側に向け下方に折曲がり、さらに、フレーム2A上をこのフレーム2Aの後端側まで延びるように配設されている。そして、各排気管39は、フレーム2Aの後端側で共通の排気口39Aに接続され、該排気口39Aを通じてエンジン25からの排気ガスを、排気ガス導入部材33の排気ガス流通路33Aに排出できるように構成している。
ここで、排気口39Aは、フレーム2Aの後端側に位置して左,右一対のブラケット部2Dの間に設けられている。そして、荷台32を車体2に取り付けた状態で、排気口39Aの開口部39Bは、排気ガス導入部材33を構成する接続板34の開口部34Aと全周にわたって当接(密に接触)する。
また、排気口39Aは、フレーム2A上に、連結ピン9の中心軸線を中心とする回動(図11に矢印Aで示す方向の回動)を可能に取付けられている。即ち、排気口39Aは、荷台32の起伏時に、荷台32と共に回動することができるように構成している。これにより、排気口39Aは、荷台32の起伏にかかわらず、排気ガス導入部材33の接続板34と密接した状態を維持できるようにしている。
本実施の形態による加熱機能をもった加熱機能付きダンプトラック31は、上述の如き構成を有するもので、その作動については、上述した加熱機能をもたない標準ダンプトラック1と格別差異はない。
ただし、加熱機能付きダンプトラック31の場合は、運転時にエンジン25から排出された排気ガスは、排気管39、排気ガス導入部材33(排気ガス流通路33A)を介して、荷台32の連通路18内に導入される。即ち、排気管39の排気口39Aから排出された排気ガスは、図21で二点鎖線の矢印で示すように、排気ガス導入部材33を構成する接続板34の開口部34Aから排気ガス流通路33Aに導入される。
排気ガス流通路33A内に導入された排気ガスは、左センタフレーム13の連通管13Eを通り、左サイドフレーム15の入口側開口部15Cに向けて流れ、該入口側開口部15Cから荷台32の連通路18内に導入される。そして、連通路18内に導入された排気ガスは、図15および図16で二点鎖線の矢印で示すように連通路18内を流通し、左,右のサイドフレーム15,16の出口側開口部15D,16Bから外部(外気)に排出される。
このとき、連通路18を流通する排気ガスの熱によって、荷台32に積載された運搬物12を加熱することができる。これにより、寒冷地で使用した場合でも、荷台32に積載された運搬物12が荷台32の底面やその角隅部で凍結することを防止することができ、荷台32から運搬物12を円滑に滑り落とすことができる。
次に、標準荷台11の製造方法(組立方法)について説明する。
まず、開口部15B,15C,15D,16Bが形成された左、右のサイドフレーム15,16と、連通管13D,13E,14Dが設けられた左,右のセンタフレーム13,14と、補強フレーム17とを、例えば溶接手段を用いて互いに連結しつつ底板部19の下面側に固着する。これにより、左サイドフレーム15の中空通路15Aと右サイドフレーム16の中空通路16Aと補強フレーム17の中空通路17Eとは、互いに連通した1つの連通路18として形成される。
次いで、底板部19の左端部と左サイドフレーム15の左側面とに左壁部20を固着し、底板部19の右端部と右サイドフレーム16の右側面とに右壁部21を固着する。また、左壁部20の前端部、右壁部21の前端部、底板部19の前端部、前側から1番目の補強フレーム17の前側面に、庇部24が一体に設けられた前壁部22を固着する。これにより、標準荷台11と加熱機能付き荷台32と両方に用いることのできる共通荷台としての標準荷台11を造ることができる。
共通荷台としての標準荷台11は、排気ガス導入部材33を取付けることなく、図1に示す標準機種(標準ダンプトラック1)の荷台11として車体2に取付ける。このとき、標準荷台11の入口側開口部15Cと排気管26とは非接続となる(接続されない)。このような標準ダンプトラック1は、運転時にエンジン25から排出される排気ガスが荷台11の連通路18内を流通することはなく、排気管26のみを通じて外部に排出される。このため、荷台11に積載された運搬物12は、排気ガスの熱によって加熱されない。
次に、加熱機能付き荷台32の製造方法(組立方法)について説明する。
加熱機能付き荷台32は、共通荷台としての標準荷台11に排気ガス導入部材33を取付けることにより造ることができる。即ち、加熱機能付き荷台32を造る場合は、先ず、上述した標準荷台11を造る場合と同様に、共通荷台としての標準荷台11を造る。そして、共通荷台としての標準荷台11を造ったならば、その標準荷台11の下面側に排気ガス導入部材33を溶接により取付ける。
具体的には、共通荷台としての標準荷台11に、排気ガス導入部材33を構成する接続板34と側面塞ぎ板35と覆い板36と2本の屈曲板37と塞ぎ板38とを溶接により固着する。これにより、加熱機能付き荷台32を造ることができる。このように、加熱機能付き荷台32は、共通荷台としての標準荷台11に排気ガス導入部材33を取付けることにより造ることができるため、例えば加熱機能付き荷台32と標準荷台11とを同じ工程で造ることができ、荷台11,32に関する管理費や製作費等を低減することができる。
排気ガス導入部材33が取付けられた加熱機能付き荷台32は、図10に示す加熱機能付き機種(加熱機能付きダンプトラック31)の荷台32として車体2に取付ける。このとき、加熱機能付き荷台32の入口側開口部15Cと排気管39の排気口39Aとは排気ガス導入部材33(排気ガス流通路33A)を介して接続される。このような加熱機能付きダンプトラック31は、運転時にエンジン25から排出される排気ガスが荷台32の連通路18内を流通することにより、荷台32に積載された運搬物12を排気ガスの熱によって加熱することができる。
次に、今まで使用していた標準ダンプトラック1の使用環境、使用地域等が変わることにより、今まで使用していた標準ダンプトラック1を加熱機能付きダンプトラック31に変更(改造)する場合について説明する。
この場合は、今まで使用していた標準荷台11の下面側に排気ガス導入部材33を取付ける。また、今まで使用していた標準ダンプトラック1の排気管26を、図10ないし図12に示す加熱機能付きダンプトラック31と同様の排気管39に交換(変更)する。
そして、排気ガス導入部材33を取付けることにより標準荷台11から加熱機能付き荷台32に改造(変更)された荷台32を、排気管26から排気管39に交換された車体2に取り付ける。これにより、今まで使用していた標準ダンプトラック1を加熱機能付きダンプトラック31に変更(改造)することができる。このとき、今まで使用していた標準荷台11を大幅に改造する必要はなく、しかも、ゼロから新たに加熱機能付き荷台32を造る必要もない。即ち、今まで使用していた標準荷台11を、加熱機能付き荷台32に流用することができる。このため、標準ダンプトラック1から加熱機能付きダンプトラック31に変更(改造)するのに要するコストを低減することができる。
本実施の形態によれば、標準荷台11と加熱機能付き荷台32との両方の荷台11,32を、左サイドフレーム15の中空通路15Aと右サイドフレーム16の中空通路16Aと各補強フレーム17の中空通路17Eとが互いに連通することにより構成された連通路18を有するものとしている。換言すれば、標準荷台11と加熱機能付き荷台32との両方の荷台11,32を何れも連通路18を有するものとすることにより、この連通路18を有する標準荷台11を、標準荷台11と加熱機能付き荷台32とのどちらの荷台11,32としても用いることのできる共通荷台としている。
そして、加熱機能付きダンプトラック31を製造する場合には、共通荷台としての標準荷台11に排気ガス導入部材33を設けることにより加熱機能付き荷台32にすることができ、標準ダンプトラック1を製造する場合には、共通荷台としての標準荷台11をそのまま標準荷台11にすることができる。このため、例えば加熱機能付き荷台32と標準荷台11とを同じ工程(ライン)で造ることができ、荷台11,32に関する管理費や製作費等を低減することができ、ダンプトラック1,31の製造コストを抑制することができる。
また、標準ダンプトラック1の使用環境、使用地域等が変わることにより、今まで使用していた標準ダンプトラック1を加熱機能付きダンプトラック31に変更する必要が生じた場合には、今まで使用していた標準荷台11に排気ガス導入部材33を設けることにより、この今まで使用していた標準荷台11を加熱機能付き荷台32にすることができる。このため、今まで使用していた標準荷台11を大幅に改造する必要や、新たに加熱機能付き荷台32をゼロから造る必要もなくなり、変更に要するコストを大きく低減することもできる。
なお、上述した実施の形態では、入口側開口部15Cを左サイドフレーム15に設けると共に、排気ガス導入部材33を接続板34と側面塞ぎ板35と覆い板36と2本の屈曲板37と塞ぎ板38とにより構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図24ないし図26に示す変形例のように構成してもよい。
即ち、前側から数えて5番面の補強フレーム17のうち左センタフレーム13と右センタフレーム14との間には、連通路18に排気ガスを導入する入口側開口部41を設ける。一方、排気ガス導入部材42は、接続板43のみにより構成する。この接続板43は、前側から数えて5番面の補強フレーム17と6番面の補強フレーム17と左,右のセンタフレーム13,14とに囲まれて形成される開口部の全体を覆うことのできる大きさに形成され、中央部には、略矩形状の開口部43Aが設けられている。
接続板43の開口部43Aは、排気管39の排気口39Aの開口部39Bと全周にわたって当接(密に接触)する。これにより、排気管39の排気口39Aから排出された排気ガスは、接続板43の開口部43A、補強フレーム17の入口側開口部41を通じて、荷台32の連通路18内に導入される。そして、連通路18内に導入された排気ガスは、図24で二点鎖線の矢印で示すように連通路18内を流通し、左,右のサイドフレーム15,16の出口側開口部15D,16Bから外部(外気)に排出される。このような変形例によれば、排気ガス導入部材42の部品点数を低減することができ、さらなる製造コストの低減を図ることができる。
上述した実施の形態では、8本の補強フレーム17のうち前側から数えて1番目から5番面までの補強フレーム17の中空通路17Eを連通路18として構成した場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば全ての補強フレームの中空通路を連通路として構成してもよい。換言すれば、荷台のうちで排気ガスの熱により加熱したい部位等に応じて、連通路として構成される補強フレームの中空通路を増減することができる。この場合には、連通路として構成する補強フレームの中空通路に対応して、左,右のセンタフレームに連通管を設けると共に左,右のサイドフレームに開口部を設ける。
上述した実施の形態では、左,右のセンタフレーム13,14に連通管13D,13E,14Dを設ける構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、左,右のセンタフレームのうち補強フレームと対応する位置に開口部を設け、左,右のセンタフレーム内を前,後方向に延びる中空通路と補強フレームの中空通路とが連通するように構成としてもよい。この場合には、左,右のセンタフレームの中空通路を連通路として構成することができる。
さらに、上述した実施の形態では、前輪4と後輪6とを有したホイール式の車体2に荷台(標準荷台11,加熱機能付き荷台32)が支持されたダンプトラック(標準ダンプトラック1,加熱機能付きダンプトラック31)を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばクローラ式の車体に荷台(標準荷台、加熱機能付き荷台)が搭載された運搬車両にも適用することができるものである。
1 ダンプトラック(運搬車両、標準機種)
2 車体
11 荷台(標準荷台)
12 運搬物
13 左センタフレーム
14 右センタフレーム
15 左サイドフレーム
15A 中空通路
15C,41 入口側開口部
15D 出口側開口部
16 右サイドフレーム
16A 中空通路
16B 出口側開口部
17 補強フレーム
17E 中空通路
18 連通路
19 底板部
25 エンジン
26 排気管
31 ダンプトラック(運搬車両、加熱機能付き機種)
32 荷台(加熱機能付き荷台)
33,42 排気ガス導入部材
39 排気管

Claims (1)

  1. 自走可能な車体と、該車体上に傾転可能に設けられた荷台と、前記車体に搭載されたエンジンと、該エンジンからの排気ガスを排出する排気管とを備え、
    前記荷台は、
    左,右方向で間隔をもって対面しつつ前,後方向に延び前記車体に傾転可能に取付けられる左,右のセンタフレームと、
    該左,右のセンタフレームの左,右方向両側に位置して前,後方向に延びる左,右のサイドフレームと、
    前記左サイドフレームと右サイドフレームとの間に位置して左,右方向に延び、前記左,右のセンタフレームと左,右のサイドフレームとをそれぞれ連結する複数の補強フレームと、
    前記左,右のセンタフレーム、左,右のサイドフレーム、各補強フレームの上側に設けられ前記荷台の底面を形成する底板部とにより構成してなる運搬車両において、
    前記左サイドフレームと右サイドフレームは、内部に前,後方向に延びる中空通路を有し、
    前記各補強フレームは、内部に左,右方向に延びる中空通路を有し、
    前記左サイドフレームの中空通路と右サイドフレームの中空通路と各補強フレームの中空通路とは、互いに連通する1つの連通路を構成し、
    前記左サイドフレーム、右サイドフレーム、各補強フレームのうちの何れかのフレームには、前記連通路に前記排気ガスを導入する入口側開口部と前記排気ガスを前記連通路から排出する出口側開口部とを設け、
    前記排気ガスを用いて前記荷台に積載される運搬物を加熱する加熱機能付き機種を製造する場合には、前記排気管と前記入口側開口部との間を接続し該入口側開口部に前記排気ガスを導入する排気ガス導入部材を設け、
    前記荷台に積載される運搬物を加熱する加熱機能をもたない標準機種を製造する場合には、前記排気管と前記入口側開口部とを非接続とすることを特徴とする運搬車両の製造方法。
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