JP2012218154A - 貼り合せ化粧材用ポリエステルフィルム - Google Patents
貼り合せ化粧材用ポリエステルフィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012218154A JP2012218154A JP2011082339A JP2011082339A JP2012218154A JP 2012218154 A JP2012218154 A JP 2012218154A JP 2011082339 A JP2011082339 A JP 2011082339A JP 2011082339 A JP2011082339 A JP 2011082339A JP 2012218154 A JP2012218154 A JP 2012218154A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polyester
- layer
- coating
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】 少なくとも3層からなる積層フィルムであり、各層を構成する主たる構成成分以外の共重合成分のモル比のフィルム全体における総和が12モル%以上であり、中間層における共重合成分のモル比と最表層における共重合成分のモル比との差の絶対値が12モル%以下であることを特徴とする貼り合せ化粧材用ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
これら一連の粒子は、必要に応じて2種類以上を併用してもよい。
押出しに際しては、ポリエステルの溶融押出機を2台以上用いて、いわゆる共押出法により3層以上の積層フィルムとすることができる。層の構成としては、A原料とB原料とを用いたA/B/A構成、さらにC原料を用いたA/B/C構成またはそれ以外の構成のフィルムとすることができる。例えばA原料として特定の粒子を用いてA層の表面形状を設計し、B原料としては粒子を含有しない原料を用い、A/B/A構成のフィルムとすることができる。この場合B層の原料を自由に選択できることからコスト的な利点などが大きい。また当該フィルムの再生原料をB層に配合しても表層であるA層により表面粗度の設計ができるので、さらにコスト的な利点が大きくなる。次いで、溶融したポリマーをダイから押出し、回転冷却ドラム上でガラス転移温度以下の温度になるように急冷固化し、実質的に非晶状態の未延伸シートを得る。この場合、シートの平面性を向上させるため、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めることが好ましく、本発明においては静電印加密着法および/または液体塗布密着法が好ましく採用される。
表層に含まれる共重合成分と中間層に含まれる共重合成分の差を絶対値で表した。
(株)島津製作所製AG−Iを用いて、常温で縦方向と横方向に採取したチャック間距離50mm,幅15mmの試料フィルムを200mm/分の速度で引張り、破断時の強度をFB値とした。
(株)島津製作所製AG−Iを用いて、常温で縦方向と横方向に採取したチャック間距離50mm,幅15mmの試料フィルムを200mm/分の速度で引張り、破断時の伸び率をEB値とした。
(株)島津製作所製AG−Iを用いて、温度100℃に調節された槽内において、縦方向と横方向に採取したチャック間距離50mm,幅15mmの試料フィルムを200mm/分の速度で引張り、100%伸張時の強度をF100値とした。
(株)島津製作所製AG−Iを用いて、温度100℃に調節された槽内において、縦方向と横方向に採取したチャック間距離50mm,幅15mmの試料フィルムを200mm/分の速度で引張り、破断時の伸び率を100℃ EB値とした。
ロール状のフィルムサンプルを8MPaのテンションで巻出し、厚さ1mmのABS樹脂と貼り合せたフィルムを作成した。作成した貼り合せフィルムを、オスメス金型を用いて、底面直径50mm、深さ50mmの円筒状に100個/分の速度で連続成型した。得られた成型品の状態を目視観察し、以下の基準にて判定した。
○:100個中、金型に追従していない成型品が5個以下
△:100個中、金型に追従していない成型品が6個以上15個以下
×:100個中、金型に追従していない成型品が16個以上
ロール状のフィルムサンプルを8MPaのテンションで巻出し、厚さ1mmのABS樹脂と貼り合せたフィルムを作成した。作成した貼り合せフィルムを、オスメス金型を用いて、底面直径50mm、深さ50mmの円筒状に100個/分の速度で連続成型した。得られた成型品の状態を目視観察し、以下の基準にて判定した。
○:100個中、フィルムの破れが5個以下
△:100個中、フィルムの破れが6個以上15個以下
×:100個中、フィルムの破れが16個以上
<ポリエステル1>
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.66dl/gとする滑剤粒径を含有しないポリエステルチップを製造した。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.66dl/gとし平均粒径2.3μmの非晶質シリカを0.30部含有してポリエステルチップを製造した。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールを使用し、定法の溶融重合法にて極限粘度が0.62dl/gとし平均粒子径0.8μmのジビニルベンゼン/メタクリル酸メチル共重合架橋粒子のエチレングリコールを0.50部含有してポリエステルチップを製造した。
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸、多価アルコール成分として1,4−シクロヘキサンジメタノールおよびエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融重縮合法で重合した原料チップを製造した。この原料のジオール成分中の1,4−シクロヘキサンジメタノール含有量は32モル%であった。
ジカルボン酸成分としてイソフタル酸およびテレフタル酸、多価アルコール成分としてエチレングリコールをそれぞれ使用し、常法の溶融重縮合法で重合した原料チップを製造した。この原料のジカルボン酸成分中のイソフタル酸含量は22モル%であった。
ポリエステル3とポリエステル5を35:65の重量比率で配合し、押出機にて溶融させて、積層ダイの外層Aに供給し、積層ダイの内層Bにはポリエステル1とポリエステル4とポリエステル5を20:50:30の重量比率で供給した。外層Aと内層Bの押出量比率を8:92の割合で供給し、外層A/内層B/外層Aの構成からなる2種3層の積層ポリエステル樹脂をフィルム状に押出して、35℃の冷却ドラム上にキャストして急冷固化した未延伸フィルムを作製した。次いで80℃の加熱ロールで予熱した後、赤外線加熱ヒータと加熱ロールを併用して85℃のロール間で縦方向に3.2倍延伸した後、次いでフィルム端部をクリップで把持してテンター内に導き、115℃の温度で加熱しつつ横方向に4倍延伸し、190℃で10秒間の熱処理を行って厚み125μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表1に示すとおりであった。これを基材とする化粧フィルムの評価結果は良好であった。なお、フィルムにおける各層の共重合成分のモル比総和は下記式から算出できる。他の実施例および比較例についても同様である。
外層Aに供給する原料をポリエステル2とポリエステル5を10:90、内層Bに供給する原料をポリエステル1とポリエステル4とポリエステル5を20:50:30とした以外は実施例1と同様にして厚み125μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表1に示すとおりであった。この結果より、これを基材とする化粧フィルムの評価結果は良好であった。
外層Aに供給する原料をポリエステル2とポリエステル5を70:30、内層Bに供給する原料をポリエステル1とポリエステル5を25:75とした以外は実施例1と同様にして厚み125μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表1に示すとおりであった。この結果より、僅かに変型品およびフィルムの破れが見受けられるが、実用上使用可能なレベルであった。
外層Aに供給する原料をポリエステル1とポリエステル2を90:10とし、内層Bに供給する原料をポリエステル1を100とし、外層Aと内層Bの押出量比率を10:90の割合で供給し、230℃で10秒間熱処理を行った以外は実施例1と同様にして厚み50μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表2に示すとおりであった。この結果より、化粧フィルムの成型時に金型に追従していない成型品およびフィルム破れが多発した。
外層Aに供給する原料をポリエステル2とポリエステル5を70:30、内層Bに供給する原料をポリエステル1とポリエステル4とポリエステル5を20:50:30とした以外は実施例1と同様にして厚み125μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表2に示すとおりであった。この結果より、フィルムの破れが頻発した。
外層Aに供給する原料をポリエステル2とポリエステル5を70:30、内層Bに供給する原料をポリエステル1とポリエステル5を50:50とした以外は実施例1と同様にして厚み125μmのポリエステルフィルムを得た。得られたフィルムの特性は表2に示すとおりであった。この結果より、化粧フィルムの成型時に金型に追従していない成型品およびフィルム破れが多発した。
Claims (1)
- 少なくとも3層からなる積層フィルムであり、各層を構成する主たる構成成分以外の共重合成分のモル比のフィルム全体における総和が12モル%以上であり、中間層における共重合成分のモル比と最表層における共重合成分のモル比との差の絶対値が12モル%以下であることを特徴とする貼り合せ化粧材用ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011082339A JP5734059B2 (ja) | 2011-04-04 | 2011-04-04 | 貼り合せ化粧材用ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011082339A JP5734059B2 (ja) | 2011-04-04 | 2011-04-04 | 貼り合せ化粧材用ポリエステルフィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012218154A true JP2012218154A (ja) | 2012-11-12 |
JP5734059B2 JP5734059B2 (ja) | 2015-06-10 |
Family
ID=47270233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011082339A Active JP5734059B2 (ja) | 2011-04-04 | 2011-04-04 | 貼り合せ化粧材用ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5734059B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014237272A (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 三菱樹脂株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003266621A (ja) * | 2002-03-19 | 2003-09-24 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 多層ポリエステルシート及び成形品 |
WO2007123095A1 (ja) * | 2006-04-19 | 2007-11-01 | Toray Industries, Inc. | 成形部材用二軸配向ポリエステルフィルム |
JP2008279705A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 深絞り成型同時転写箔用ポリエステルフィルム |
WO2010038655A1 (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-08 | 東レ株式会社 | ポリエステルフィルム |
-
2011
- 2011-04-04 JP JP2011082339A patent/JP5734059B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003266621A (ja) * | 2002-03-19 | 2003-09-24 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 多層ポリエステルシート及び成形品 |
WO2007123095A1 (ja) * | 2006-04-19 | 2007-11-01 | Toray Industries, Inc. | 成形部材用二軸配向ポリエステルフィルム |
JP2008279705A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 深絞り成型同時転写箔用ポリエステルフィルム |
WO2010038655A1 (ja) * | 2008-09-30 | 2010-04-08 | 東レ株式会社 | ポリエステルフィルム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014237272A (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 三菱樹脂株式会社 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5734059B2 (ja) | 2015-06-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4784511B2 (ja) | 積層フィルム | |
JP5151007B2 (ja) | 転写箔用ポリエステルフィルム | |
JP5281595B2 (ja) | ポリエステルフィルム | |
JP4983119B2 (ja) | インモールド成形用二軸延伸ポリエステルフィルム | |
JP2014024341A (ja) | インモールド転写用ポリエステルフィルム | |
JP5734059B2 (ja) | 貼り合せ化粧材用ポリエステルフィルム | |
CN110922574A (zh) | 用于食品包装的具有持久高表面张力的覆膜铁及制备方法 | |
JP2008142916A (ja) | 帯電防止性ポリエステルフィルム | |
JP6625048B2 (ja) | 帯電防止性ポリエステルフィルムの製造方法 | |
JP5789953B2 (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2008255142A (ja) | 成形同時転写用二軸延伸ポリエステルフィルム | |
JP5723503B2 (ja) | 貼り合せ化粧材用ポリエステルフィルム | |
WO2016208286A1 (ja) | 成型同時転写用離型ポリエステルフィルム | |
JP4927615B2 (ja) | 成形同時転写用二軸延伸ポリエステルフィルム | |
JP2018058270A (ja) | 積層ポリエステルフィルム | |
JP2016186072A (ja) | 帯電防止性ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
TWI305515B (ja) | ||
KR102389982B1 (ko) | 대전방지 폴리에스테르 필름 | |
JP5575089B2 (ja) | 塗布フィルム | |
JP5489768B2 (ja) | 貼合せ化粧材用ポリエステルフィルム | |
JP2007181978A (ja) | 化粧シート用ポリエステルフィルム | |
JP2012218309A (ja) | 多層ポリエステルフィルム。 | |
JP5331272B2 (ja) | インモールド転写箔用ポリエステルフィルム | |
JP2011167872A (ja) | 貼合せ加飾材ポリエステルフィルム | |
JP5225828B2 (ja) | インモールド転写箔用ポリエステルフィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141009 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141014 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150414 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150414 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5734059 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |