JP2012217704A - 紙切カッター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この発明は、上述の課題を解消するために、刃体(7)を収納する刃体収納箱(5)と、ケース握持部(1)内の支点軸(2)に取付けた揺動アーム(3)とを連結具(11)で連動連結し、該揺動アームを5乃至10段階に位置決め揺動するに伴い、刃体収納箱内の刃体を同時に精密上下して、紙を一枚毎切断する。
【選択図】 図1
Description
特許文献2に示す技術においては、本発明との具体的構成内容差については後に詳述するが、刃体を収納する取付体(3)を、操作体(6)の楔片(36)で直接的に強制押圧して取付体(3)を変形させ、刃先(31)部を本体(2)から外方に飛び出させる事で、被切断物を切断するものである。
特許文献3に示す技術は、特許文献1や特許文献2に示した、非使用時の刃先安全上の欠点を改良するものであった。
それは、切断刃の外周囲に本体押圧で弾性移動する押圧弾片なる保護具を設け、非使用時には刃物の突出を防止して安全性を向上し、使用時には刃先部を相手に押し付けることで、押圧弾片が凹んで逃げ、それに伴なって刃物が押し出され相手を切断すると言うものである。
それは、浅く切るには押圧弾片を固くして刃先を出難くしたり、軽い荷重を与えて刃先位置を浅くして薄切を行い、刃先の全量を出すには押圧荷重を大きくするか、押圧弾片を柔らかくして押し出し易くする等の操作が必要であるが、公差分の寸法バラ付きにより、更に面倒であった。
そこで、本発明は、切断深さを、容易且つ精密に、有段階で正確に変更でき、しかも安全性も更に向上させようとする紙切カッターを提供しようとするものである。
まず、請求項1に記載の発明は、ケース握持部(1)内に内装する刃体(7)の刃先(7a)を、ケース握持部(1)から外方に突出し、さらに、刃先(7a)外方を保護アーム(8)で覆うものに於いて、ケース握持部(1)内に支点軸(2)を設け、該支点軸(2)に揺動アーム(3)のボス(4)部を取付け、揺動アーム(3)一部と、刃体(7)を収納する刃体収納箱(5)一端との間を連結具(11)を介して一体的に連結し、該、刃体収納箱(5)他端側に刃先(7a)突出状に刃体(7)を収納し、一方、ケース握持部(1)の支点軸(2)近傍から、軸芯に対し内外方向に案内レール(6)を配し、この案内レール(6)部に、前記刃体収納箱(5)を摺動自在に取付けたことを特徴とする紙切カッターであり、この構成としたので、可動部分をコンパクト化でき、さらに、揺動アーム(3)を揺動操作することで同時に、刃体収納箱(5)が連結具(11)を介して同時に動かされ、このことは、刃体収納箱(5)に内装の刃体(7)の刃先(7a)が動き、揺動アーム(3)の揺動を複数段操作とすることで複数段階の突出先端部(7b)の刃先深さを同時に選べ、洋紙や新聞紙や雑誌等厚みの違う紙を、正確に一枚または必要枚数毎に切り分けることが簡単に可能となる。
鋼材等から成る刃体(7)は、合成樹脂材から成る刃体収納箱(5)に、全周囲ガタ付きの無い固定状に取付けられている。
そして、刃体収納箱(5)や案内レール(6)(6)間上方のケース握持部(1)内には支点軸(2)と蓋内軸(2a)が設けられ、図1や図5で示すように、該、支点軸(2)と蓋内軸(2a)廻りに揺動アーム(3)一端側のボス(4)が取付けられており、これ等の各部材取付け後に表ケース(1a)と裏ケース(1b)は接着や溶着並びにカシメやネジ止め等で一体化している。
刃体収納箱(5)は、外周囲手前側の一側壁を取り去った平面視コ字状としており、壁の無い開放側に複数個の係止爪(12)(12)を突設し、該、開放側から刃体(7)を平面状に押し込んで、係止爪(12)により刃体(7)の浮き上がりを防止している。
この状態で、揺動アーム(3)他端側の操作部(9)を動かすと、連結具(11)を介して、刃体(7)の突出先端部(7b)も同時に動く。
また、揺動アーム(3)の該長孔(3a)近傍部には、山形に突起する係合凸部(3b)が設けられ、表ケース(1a)内面の係合凸部(3b)対応部には複数段の位置を有する波状凹部(1c)が配設されており、両者で、揺動規制部(10)を構成している。
長孔(3a)の範囲内で揺動アーム(3)が動くのを、図3で説明する。
実線状態の揺動アーム(3)の操作部(9)を、矢印イ方向に動かす。
この時例えば、波状凹部(1c)が5〜10段階の凹部を有していれば、仮想線で示すように、操作部(9)は5〜10段の調節段で長孔(3a)の最右側まで(図2状態。)動くようにしている。
連結具(11)は、矢印イ方向への実線から仮想線の間の動きは上動し、反矢印イ方向へ仮想線から実線の間の動きは下動を行なう。
細首部(11a)を設けているので、連結具(11)の前後方向倒れは容易となり、刃体収納箱(5)を正確に上下できる。
この揺動しつつ刃体収納箱(5)を動かすことで、刃体収納箱(5)は、案内レール(6)(6)に沿って平行に上動または下動する。
保護アーム(8)は、無負荷時には樹脂ケースの本体下縁(13)と略平行状に間隙空間(K)だけ開いた状態で下方に配設され、他側側を弾撥支点として上下方向揺動自在で裏ケース(1b)側に一体取付けしている。
間隙空間(K)は手指の入らない隙間として、安全性向上を図っている。
(15)は逃げ溝であって、スリット(14)の上側に設けた、刃体収納箱(5)下端間との干渉防止溝である。
操作部(9)が、矢印イ方向へと実線から仮想線の間の動きで、連結具(11)が上動し、スリット(14)から下方突出する刃体(7)の突出先端部(7b)が小さくなることに伴ない、カッター刃としての切断深さが浅くなる。
そこで切断する相手の紙厚一枚に応じて、事前に刃体収納箱(5)の摺動高さ位置を、操作部(9)の移動角度位置や、刃体収納箱(5)下係止面(5)の間隙空間(K)への出入量等を目視して、予測判断しておくことができる。
また、新聞紙は0.06mm、コピー用紙0.08mm、封筒0.1mm程度と、夫々、微妙に異なっている。(全て、実測定値。)
また、保護アーム(8)の突出内端には荷重逃げ凹部(16)が設けられ、該荷重逃げ凹部(16)を設けることで、常に保護アーム(8)は肉厚の薄い凹部(16)で容易に撓みながら、他の、保護アーム(8)全体形状の変化を小さくしているから、切断操作調節が楽に行なえる。
ケース握持部(1)を、正面視で横長の略矩形状とし、ケース一方側である左側に支点軸(2)や揺動アーム(3)、及び、案内レール(6)や刃体収納箱(5)等の主要部を偏在配置し、ケース右方側を外面の平坦部または内面空間部(H)として、ケース右方側の平坦部に広告宣伝文や社名を記載したシール紙を貼り付けたり、ケース空間部(H)を透明または半透明の材料とすることで、空間部に広告宣伝文や社名を記載したシール紙を挿入または貼り付けて、物品や会社名等の使用法や宣伝を容易に行なえる。
1b 裏ケース 1c 波状凹部
2 支点軸 2a 蓋内軸
3 揺動アーム 3a 長孔
3b 係合凸部 4 ボス
5 刃体収納箱 5a 下係止面
5b 下方加圧辺 6 案内レール
7 刃体 7a 刃先
7b 突出先端部 8 保護アーム
9 操作部 10 揺動規制部
11 連結具 11a 細首部
12 係止爪 13 本体下縁
14 スリット 15 逃げ溝
16 荷重逃げ凹部 H 内面空間部
K 間隙空間
Claims (3)
- ケース握持部(1)内に内装する刃体(7)の刃先(7a)を、ケース握持部(1)から外方に突出し、さらに、刃先(7a)外方を保護アーム(8)で覆うものに於いて、ケース握持部(1)内に支点軸(2)を設け、該支点軸(2)に揺動アーム(3)のボス(4)部を取付け、揺動アーム(3)一部と、刃体(7)を収納する刃体収納箱(5)一端との間を連結具(11)を介して一体的に連結し、該、刃体収納箱(5)他端側に刃先(7a)突出状に刃体(7)を収納し、一方、ケース握持部(1)の支点軸(2)近傍から、軸芯に対し内外方向に案内レール(6)を配し、この案内レール(6)部に、前記刃体収納箱(5)を摺動自在に取付けたことを特徴とする紙切カッター。
- 揺動アーム(3)は、長手方向支点部のボス(4)近傍部に刃体収納箱(5)に連結する連結具(11)を取付け、長手方向遠方部に操作部(9)を設け、該操作部(9)をケース握持部(1)外方に突出すると共に、操作部(9)を複数段階に位置調節する揺動規制部(10)を長手方向遠方側に設けたことを特徴とする請求項1記載の紙切カッター。
- ケース握持部(1)は、正面視で略矩形状とし、ケース一方側に支点軸(2)や揺動アーム(3)、及び、案内レール(6)や刃体収納箱(5)等の主要部を偏在配置し、ケース他方側を平坦部または空間部としたことを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の紙切カッター。
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JPH10156061A (ja) * | 1996-12-03 | 1998-06-16 | Sato Kogyo Design Jimusho:Kk | ペーパーカッター |
JP2002239266A (ja) * | 2001-02-16 | 2002-08-27 | Carl Manufacturing Co Ltd | カッターカセット及び裁断具 |
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2011
- 2011-04-12 JP JP2011087906A patent/JP5787209B2/ja active Active
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