JP2017013374A - 段ボールシート製枠の罫線形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】段ボールシート製枠において見栄えがよくて、平行する一対の罫線間の寸法精度のよい鮮明な罫線を形成することができるようにした罫線形成装置を提供することである。【解決手段】プレート10上に対向配置される抜き型20に2本の平行する罫線L1、L2を罫入れする2枚の帯板状の押罫部材22を設け、それぞれの押罫部材22における下側罫入れ部23のシート押圧面24のそれぞれの外側部位に、押罫部材22の長さ方向に延びて先端部に丸みを有する外側突条25を設ける。抜き型20の下降時、プレート10で支持される段ボールシートSを押罫部材22の罫入れ部23で押し込んで、外側部が深溝部とされる段付き溝状の罫線L1、L2を罫入れする。【選択図】図3

Description

この発明は、二重構造の段ボールシート製枠の罫線形成装置に関する。
贈答品収容用ケースやトマト、ブドウ等の青果物収容用ケースの身箱に使用される段ボールシート製トレイとして、図12に示したものが従来から知られている。
図12に示すトレイAにおいては、底壁40の周囲に、それぞれ対向する側枠41および端枠42を備え、上記側枠41を、底壁40に順次連設した外側板43、段ボールシートSの厚みtよりわずかに大きい幅を有する上端部44および内側板45から構成し、上記端枠42を、上記底壁40に順次連設した外端板46、段ボールシートSの厚みtよりわずかに大きい幅を有する上端部47および内端板48から構成し、上記内側板45の両側端辺に設けられた挟持片49を外端板46および内端板48で挟み込み、かつ、外端板46の両側端辺に設けられた係止片50を外側板43および内側板45で挟み込むようにしている。
このように、各側枠41および各端枠42のそれぞれは、段ボールシートSの厚みより少し大きくてわずかな間隔を開けて設けた外側板43と内側板45および外端板46と内端板48とによって二重構造の枠になっており、トレイAは向かい合う一対の側枠41と向かい合う一対の端枠42によって、四角形の額縁状になっている。
図11は、図12に示すトレイAの形成用ブランクBを示す。このブランクBは、段ボールシートSを打ち抜いて形成される。その打抜き時に折曲げ用の罫線Lが形成されて、底壁40の一対の長辺に側枠41を形成する外側板43、上端部44および内側板45が順次設けられ、上記内側板45の両側端辺に挟持片49が設けられる。また、底壁40の一対の短辺に端枠42を形成する外端板46、上端部47および内端板48が設けられ、上記外端板46の両側端辺に係止片50が順次設けられる。
ここで、側枠41の上端部44および端枠42の上端部47は、平行する一対の罫線L、Lの形成によって設けられる。この平行する一対の罫線L、Lの間隔は、段ボールシートSの厚みtよりわずかに大きく、外端板46と内端板48によって挟持片49を挟み込み、外側板43と内側板45によって係止片50を挟み込める程度で極めて小さい。
ここで、罫線L、Lは、下記特許文献1に記載された帯板状の押罫部材の押し込みによって形成される。押罫部材の厚さは0.7mm、1.0mm、1.4mm、2.0mmおよび3.0mmの5種類が代表的なものであり、段ボールシートAに対する罫入れには、厚さが1.4mm、2.0mmおよび3.0mmの3種類の押罫部材が多く用いられている。
これらの押罫部材における罫入れ部のシート押圧面は、その両側のエッジに丸みを有していたり、またはその断面形状を円弧状としている。
上記上端部44、47を形成する平行する一対の罫線L、Lの形成に際しては、その罫線L、Lの間隔が小さい場合には、厚さが0.7mmや1.0mmの薄手の押罫部材が採用される。この薄手の押罫部材は、罫線L、Lの間隔に対応する間隔をおいて抜き型に取り付けられ、その抜き型が下降し、その下方に対向配置されたプレート上の段ボールシートSを打ち抜く際、押罫部材で段ボールシートSを押し込んで罫線L、Lを形成するようにしている。
ここで、段ボールシートSは、表裏のライナ間に波状中芯が設けられて弾性力が強く、薄手の押罫部材が特に中芯の段目に平行する押し込みであると、鮮明な罫線を形成することができないので、特許文献1に記載されているように、段ボールシートSを支持するプレート上に雌型を取り付け、その雌型に形成された溝部に段ボールシートSを押し込んで罫入れすることが行われる。
特開2010−284865号公報
ところで、従来から知られている押罫部材は、上記特許文献1にも記載されているように、段ボールシートSを押し込む罫入れ部のシート押圧面の両側のエッジに丸みを有する平坦面としており、あるいは、断面形状を円弧状とした凸形曲面としている。すなわち、シート押圧面は高い頂部を有する突条を備えていない。このようなシート押圧面の面全体で段ボールシートSを押し込むようにしているため、薄手の押罫部材でありながら鮮明で一対の罫線間の寸法精度の高い罫線を形成することができないという問題があった。
また、形成される枠の側面や上端部の表面に膨らみが生じて見栄えが悪くなるという問題があった。
この発明の課題は、段ボールシート製枠において見栄えがよくて、平行する一対の罫線間の寸法精度のよい鮮明な罫線を形成することができるようにした罫線形成装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、段ボールシートが支持されるプレートと、そのプレート上に対向させて配置される抜き型とを有し、前記抜き型に枠形成用の2本の平行する罫線を形成する2枚の帯板状の押罫部材をその幅方向に並べて設け、前記プレートの上面には前記各押罫部材の下側の罫入れ部の先端部が嵌合可能な溝部を前記各押罫部材に対向するようにして設け、前記抜き型と前記プレートの接近する方向への相対移動により、前記各押罫部材のシート押圧面でプレート上に配置された段ボールシートを前記溝部に押し込んで段ボールシートに枠形成用の2本の平行する罫線を形成する段ボールシート製枠の罫線形成装置において、前記各押罫部材における罫入れ部のシート押圧面のそれぞれの外側部に、押罫部材の長さ方向に延びる外側突条を設けた構成を採用したのである。
上記の構成からなる罫線形成装置において、プレート上に段ボールシートが載置される状態で抜き型とプレートを接近する方向に相対移動させると、2枚の押罫部材の下側の罫入れ部のそれぞれが段ボールシートを押圧する。その押圧によって段ボールシートがプレートの上面に設けられた溝部に押し込まれ、上記溝部との協働によって押罫部材による押し込み部位に平行2本の罫線が形成される。
このとき、押罫部材の下側の罫入れ部のシート押圧面には、その幅方向の外側部位に外側突条が設けられているため、段ボールシートは外側突条によって深く強く押し込まれ、その外側突条の押し込み後、外側突条のシート押圧面の内側部側の付け根から内側に位置するシート押圧面で押されて押し潰され、段ボールシートには、押罫部材による押し込み部位に段付き溝状の鮮明な罫線が形成される。
このため、罫線に沿って段ボールシートを折り曲げた際、段ボールシートは段付き溝状罫線の深さの深い外側溝部に沿って折れ曲がり、精度の高い折曲げとされ、上端部の表面の平面度の高い枠を形成することができる。
このとき、押罫部材の先端部が丸みを有していると、段ボールシートを破損させることなく罫線を形成することができる。
ここで、外側突条のシート押圧面の内側部側の付け根から内側部側へ向けて波打つように山状の内側突条と谷状の凹条を有する波状部を設けておくと、その波状部でもって段ボールシートを形状復元力のない押し潰しとすることができる。
形状復元力のある押し潰しの場合、罫線に沿って段ボールシートを折り曲げて枠を形成した際、上記形状復元力によって枠の上端部の表面に盛り上がりが生じて体裁の良好な枠を形成することができないが、上記のように、波状部で形状復元力のない押し潰しとすることによって、表面に盛り上がりのない体裁の良好な枠を形成することができる。
また、外側突条のシート押圧面の内側部側の付け根から内側部側へ向けて波打つように山状の内側突条と谷状の凹条を有する波状部を設けておれば、波状部で無理なくスムーズに段ボールシートを押し潰して鮮明な罫線を形成することができる。
さらにまた、外側突条の頂部が高く、山状の内側突条の頂部に向かうに従って次第に低くしておけば、一番高い頂部を有する外側突条から順次段ボールシートを無理なく押し潰して行くので、段ボールシートを破ることなくスムーズに罫線を形成することができる。
さらにまた、波状部よりシート押圧面の内側部側に一部でも平坦面を有しておれば、シート押圧面の製作が容易である。
さらにまた、外側突条の外側部に断面形状を円弧状とする凸部を設けておくと、段ボールシートに対する罫入れ時、溝状罫線の深い溝部の外側面が上記凸部で外側方に向けて押し込まれて、深い溝部の外側肩部が押し潰されるため、罫線に沿って段ボールシートを折り曲げた際に、罫線の両側肩部が互いに押し合うのを確実に防止することができ、精度の高い折曲げとすることができる。
この発明においては、上記のように、2枚の押罫部材における下側罫入れ部のシート押圧面のそれぞれの外側部に押罫部材の長さ方向に延びて頂部の高い外側突条を設けたことにより、段ボールシートに平行する2条の溝状の罫線を形成する際に、この外側突条によって段ボールシートを深く強く押し込み、外側突条より内側部側の頂部の低いシート押圧面によって順次無理なく押し込んで行くために、段ボールシートを破損することなく、外側部の深い段付き溝状の罫線を鮮明に精度よく形成することができるので、段ボールシート製枠の側面や上端部の表面に膨らみがなくて見栄えを損なうことなく、枠の平行する一対の罫線の間隔を精度よく保って折り曲げすることができる。
この発明に係る段ボールシート製枠の上端部の罫入れ装置の実施の形態を示す縦断面図 雌型の取り付け例を示す縦断面図 段ボールシートに対する罫入れ状態を示す断面図 図3の一部を拡大して示す断面図 押罫部材の一部を示す斜視図 図5の正面図 段ボールシートの折り曲げによって枠を形成した状態の正面図 (a)乃至(c)は、この発明に係る押罫部材の他の例を示す部分拡大図 この発明に係る押罫部材のさらに他の例を示す断面図 図9に示す押罫部材で罫入れされた段ボールシートの折り曲げによって枠を形成した状態の正面図 トレイ形成用のブランクを示す正面図 図11に示すブランクによって形成される段ボールシート製トレイの組立て途中の状態を示す斜視図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、段ボールシート製枠の上端部の罫線を形成する装置は、鋼板からなるプレート10と、そのプレート10の上側に対向配置された抜き型20を有している。
抜き型20は、合板からなる型板21に2枚の帯板状の押罫部材22をその幅方向に平行に取り付けており、その2枚の平行させて配置した押罫部材22の間隔は、図11および図12に示す側枠41の上端部44および端枠42の上端部47を形成する場合は、その上端部44、47の幅寸法に対応する大きさとされる。
なお、押罫部材22は、その内側面と外側面との幅方向の間隔が0.7mm〜3.0mm程度となる厚さである。
プレート10と抜き型20は垂直方向に相対的に移動自在とされている。実施の形態では、プレート10を固定し、抜き型20を昇降自在としているが、プレート10を昇降自在とし、抜き型20を固定としてもよく、あるいは、プレート10と抜き型20の双方を相反する方向に昇降動するよう昇降自在としてもよい。
プレート10の上面には、抜き型20に設けられた2枚の押罫部材22と対向する位置に雌型11が固定されている。雌型11は、2枚の押罫部材22の下端部が嵌合可能な溝部12を有し、上記押罫部材22と協働してプレート10で支持される段ボールシートSに上端部44、47形成用の罫線L、Lを形成する。
雌型11は、プラスチックの成形品からなるものであってもよいが、ここでは、金属薄板の底板13の上面両側にプラスチックからなる一対の帯状板14を接着して一体化し、その一対の帯状板14間に溝部12を設けている。
雌型11は、押罫部材22と協働して罫線を形成するため、2枚の押罫部材22に溝部12が対向する精度の高い取り付けとする必要がある。
押罫部材22に対して雌型11を高い位置精度でプレート10へ取り付けるために、図2に示すように、まず、一方の押罫部材22の下端部が挿入される嵌合溝31を上側に有し、雌型11の溝部12に嵌合される位置決め膨出部33を下部に有する位置決めホルダ30と、底板13に取り付けてある雌型11とをそれぞれの上部にわたって貼り付けた粘着テープ34によって一体化している。
このように雌型11と位置決めホルダ30とを仮止め保持した状態で、一方の押罫部材22の下端部を位置決めホルダ30の嵌合溝31に嵌合することによって、押罫部材22の下端部に雌型11を取り付け、セットしている。
次に、上記のように、押罫部材22で位置決めホルダ30を支持する状態で抜き型20を下降させてプレート10の上面に雌型11の底板13を押し付け、その底板13の下面に予め塗布された図示省略の粘着剤で雌型11の底板13をプレート10に接着する状態で抜き型20を上昇させて、位置決めホルダ30および雌型11をプレート10上に残し、その後、粘着テープ34を剥がし、位置決めホルダ30を取り除いて雌型11をプレート10に取り付けるようにしている。
図5および図6は、押罫部材22の詳細を示す。この押罫部材22の下側の先端部は罫入れ部23とされ、その罫入れ部23におけるシート押圧面24の幅方向の一側部である外側部(押罫部材22の外側面側)には、押罫部材22の長さ方向に直線状に延びる凸状の外側突条25と、その外側突条25の押罫部材22の内側面側の下部である付け根からシート押圧面24の他側部である内側部(押罫部材22の内側面側)にわたって押罫部材22の幅方向(厚さ方向)に滑らかな曲線で波打つ波状部26が設けられている。
なお、外側突条25は、その頂部25aから押罫部材22の外側面に続くようにシート押圧面24の幅方向の中央位置より外側部寄りに配置されるので、頂部25aは押罫部材22の外側面に極めて近接した位置へ設けられることになる。
ここで、外側突条25は先端部の断面形状を円弧状とする丸みを有している。なお、この丸みは多角形による円弧状であってもよい。
一方、波状部26は複数の山状の内側突条26a乃至26cと複数の谷状の凹条26dとがそれぞれ丸みを有して交互に連続する滑らかな曲線状の構成とされ、図6に示すように、罫入れ部23を上向きとする状態で外側突条25に近接する内側突条26aの頂部26aは、他の残りの山状の内側突条26b、26cの各頂部26b、26cより上位に配置されている。
外側突条25、山状の内側突条26aおよび内側突条26bの各頂部25a、26a、26bの高さを順次低くなるように、外側突条25の頂部25aをもっとも高くし、内側突条26bと内側突条26cの各頂部26b、26cの高さを同じ高さとしているが、内側突条26cの頂部26cの高さを内側突条26bの頂部26bの高さより低くしてもよい。このように、頂部の高さを順次低くすると一番高い頂部25aを有する外側突条25から順次段ボールシートSを無理なく押し潰して行くので、段ボールシートSを破ることなくスムーズに罫線L、Lを形成することができる。
なお、外側突条25の先端部は丸みを有していない方が鮮明な罫線L、Lを形成することができるが、丸みを有していると罫線L、Lの形成時に段ボールシートSを破損するおそれが少なくなる。
また、シート押圧面24が滑らかな曲線状になっているので、段ボールシートSを破損させることなく押し潰すことができる。
上記の構成からなる一対の押罫部材22のそれぞれは、型板21に形成されたスリット27内に後端部が圧入されて先端部に設けられている罫入れ部23が型板21の表面から突出するようにその幅方向に並べて取り付けされている。
この際、図1および図3に示すように、一対の押罫部材22、22は、その各シート押圧面24、24のそれぞれの内側部は互いに対向し、丸みを有する各外側突条25、25を設けた外側部は対応する各シート押圧面24、24において内側部とは反対側に位置して押罫部材22の外側面に続くように取り付けされている。
そして、その型板21と押罫部材22を備える抜き型20は、押罫部材22の罫入れ部23が下向きとなるセット状態とされて昇降動される。
実施の形態で示す罫入れ装置は上記の構造からなり、段ボールシートSに対して、図11に示す側枠41の上端部44と端枠42の上端部47の形成用罫線L、Lを形成するには、図1に示すように、プレート10上に段ボールシートSが載置される状態で抜き型20を昇降動させる。
ここで、抜き型20が下降すると、その抜き型20に設けられた2枚の押罫部材22の下側先端部の各罫入れ部23が段ボールシートSを押圧し、その押圧により、図3に示すように、段ボールシートSが雌型11の溝部12に押し込まれ、上記雌型11との協働によって押罫部材22による押し込み部位に平行する2本の罫線L、Lがわずかな間隔を開けて対向するように形成される。
このとき、押罫部材22の先端部の罫入れ部23のシート押圧面24には、その外側部位に先端部に丸みを有する外側突条25が、押罫部材22の外側面に極めて近接させた状態で設けられているため、段ボールシートSは外側突条25によって深く強く押し込まれる。また、外側突条25の内側部側の下部の付け根からシート押圧面24の内側部にわたって波状部26が設けられているので、その波状部26での押し込みによって段ボールシートSは押し潰される。このため、押罫部材22による段ボーシートSへの押し込み部位に段付き溝状の鮮明な罫線L、Lが形成される。
特に、外側突条25の頂部25aは、押罫部材22の外側面に極めて近接していて高いので、一対の押罫部材22、22で形成される罫線L、Lの各頂部25aに対応する部分は、各罫線L、Lの幅方向の極めて外側において深くて鮮明な溝状となる。
このように、段ボールシートSには、シート押圧面24によって外側部がより深い溝となる全体的に波状の段付き溝からなる罫線L、Lが形成され、外側突条25の頂部25aより低い頂部26a、26b、26cをそれぞれ有する山状の内側突条26a、26b、26cでの段ボールシートSの押し潰しによって形成される、罫線L、Lの比較的に浅い溝部においても、段ボールシートSの復元力が低減された状態にあるため、段ボールシートSの中芯の段目に平行する罫線L、Lであっても、罫線L、Lに沿って段ボールシートSを折り曲げると、段ボールシートSは罫線L、Lの深さの深い外側部側の溝に沿って精度よく折れ曲がり、その折り曲げ部位の内側部側では、波状部26の押圧による段ボールシートSの中芯の押し潰しによって形状の復元力が低減しているため、図7に示すように、厚みを有する段ボールシートSにおいて、上端部44、47の表面に膨らみが生じることはないので、上端部44、47の表面に盛り上がなくて平坦で見栄えの良い側枠41と端枠42を形成することができる。
また、図7に示すように、外側板43と外端板46を罫線Lで折り曲げ、内側板45と内端板48を罫線Lで折り曲げて側枠41と端枠42を形成した場合、側枠41と端枠42の各内側で向かい合うようにそれぞれ設けられている一対の罫線L、Lにおいて、一対の外側突条25、25の各頂部25a、25aに対応して、各罫線L、Lの幅方向の極めて外側、すなわち、側枠41および端枠42の外表面に極めて近接した位置に深くて鮮明な溝状の凹部が形成されるため、幅寸法の正確な上端部44、47が得られる。
図5および図6では、外側突条25の付け根から内側部に位置するシート押圧面24に波状部26を設けているが、図8(a)に示すように、外側突条25の内側部に位置するシート押圧面24を平坦面として波状部26を省略してもよい。この場合においても、高い頂部25aを有する外側突条25によって深くて鮮明な溝を有する溝状の罫線L、Lを形成することができ、しかも、平坦なシート押圧面24で段ボールシートSをある程度押し潰すことができるため、罫線L、Lの外側突条25による深くて鮮明な溝部に沿って段ボールシートSを精度よく折り曲げることができる。
なお、シート押圧面24が一部でも平坦になっていると、シート押圧面24の製作が容易である。
また、図5および図6では、外側突条25の内側部側の下部の付け根から内側部に位置するシート押圧面24の全面にわたって波状部26を設けるようしたが、図8(b)、(c)に示すように、外側突条25の近接する部位に、山状の突条の数を一つまたは二つとしてこれらの頂部の高さを順次低くする波状部26を設け、続いて平坦面fを一部設けたシート押圧面24としてもよい。
図8(a)、(b)、(c)に示す実施の形態においても、外側突条25から順次段ボールシートSを無理なく押し潰して行くので、段ボールシートSを破ることなくスムーズに罫線L、Lを形成することができる。
図9に示すように、外側突条25の外側部(押罫部材22の外側面)に断面形状を円弧状とする凸部28を設けておくと、段ボールシートSに対する罫入れ時、溝状罫線L、Lの外側突条25によって形成される深い溝部の外側面が上記凸部28で外側方に向けて押し込まれて、この深い溝部の外側肩部29aが押し潰される。このため、罫線L、Lに沿って段ボールシートSを折り曲げた際に、図10に示すように、罫線L、Lのそれぞれで外側肩部29aと内側肩部29bが互いに押し合うのを防止することができるので、側枠41と端枠42のそれぞれの側面の上部と上端部44、47の表面とに膨らみを生じさせることなく、また、精度の高い折曲げとすることができる。
上記凸部28の円弧状の形状は多角形による円弧状であってもよい。
なお、上記の実施の形態においては、外端板46と内端板48とで一枚の挟持片49を挟み、外側板43と内側板45とで一枚の係止片50を挟めるように罫線Lと罫線Lとの間隔を設定して端枠42と側枠41を形成しているが、段ボールシートSの打ち抜き形状によっては、複数枚の段ボールシートSを挟んで枠を形成するために、これに対応して罫線Lと罫線Lとの間隔を設定できるように一対の押罫部材22、22を設けてもよく、この場合、押罫部材22、22の幅寸法が適当なものを選択すればよい。
また、段ボールシートSを挟まないで上端部の幅寸法が適当な枠を形成することもあり、この場合には、この幅寸法に対応する罫線Lと罫線Lとの間隔が得られるよう、これに合わせた間隔で一対の押罫部材22、22を設ければよい。
図1に示す実施の形態においては、プレート10の上面に溝部12を有する雌型11を取り付けて、プレート10の上面に溝部12を設けたが、雌型11を省略し、図1の鎖線gで示すように、プレート10の上面に溝部12aを直接設けて、段ボールシートSをプレート10の表面に配置した後、押罫部材22の下端部の罫入れ部23をこの溝部12aに嵌合させるようにしてもよい。
S 段ボールシート
A トレイ
10 プレート
11 雌型
12 溝部
12a 溝部
20 抜き型
22 押罫部材
23 罫入れ部
24 シート押圧面
25 外側突条
26 波状部
28 凸部
44 上端部
47 上端部

Claims (6)

  1. 段ボールシートが支持されるプレートと、そのプレート上に対向させて配置される抜き型とを有し、前記抜き型に枠形成用の2本の平行する罫線を形成する2枚の帯板状の押罫部材をその幅方向に並べて設け、前記プレートの上面には前記各押罫部材の下側の罫入れ部の先端部が嵌合可能な溝部を前記各押罫部材に対向するようにして設け、前記抜き型と前記プレートの接近する方向への相対移動により、前記各押罫部材のシート押圧面でプレート上に配置された段ボールシートを前記溝部に押し込んで段ボールシートに枠形成用の2本の平行する罫線を形成する段ボールシート製枠の罫線形成装置において、
    前記各押罫部材における罫入れ部のシート押圧面のそれぞれの外側部に、押罫部材の長さ方向に延びる外側突条を設けたことを特徴とする段ボールシート製枠の罫線形成装置。
  2. 前記押罫部材の先端部が丸みを有する請求項1に記載の段ボールシート製枠の罫線形成装置。
  3. 前記外側突条からシート押圧面の内側部側へ向けて波打つように山状の内側突条と谷状の凹条を有する波状部を設けた請求項1又は2に記載の段ボールシート製枠の罫線形成装置。
  4. 前記外側突条の頂部が高く、前記内側突条の頂部に向かうに従って次第に低くなっている請求項3に記載の段ボールシート製枠の罫線形成装置。
  5. 前記波状部よりシート押圧面の内側部側に平坦面を有する請求項3又は4に記載の段ボールシート製枠の罫線形成装置。
  6. 前記外側突条の外側部に断面形状を円弧状とする凸部を設けた請求項1乃至5のいずれか1項に記載の段ボールシート製枠の罫線形成装置。
JP2015132824A 2015-07-01 2015-07-01 段ボールシート製枠の罫線形成装置 Active JP5886460B1 (ja)

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