JP2012217346A - 油脂組成物および小麦粉製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】油脂分解酵素を油脂中に分散させても、遊離脂肪酸の生成や異臭の発生の少ない、油脂組成物を提供すること。
【解決手段】油脂分解酵素、アルコール類及び油脂を含有することを特徴とする、油脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は油脂組成物及び小麦粉製品に関し、特に小麦粉製品に用いられる、油脂組成物及び小麦粉製品改良剤並びに同油脂組成物及び小麦粉製品改良剤を用いて製造された小麦粉製品に関する。
酵素は、温和な条件下、特異的、選択的な反応を行う触媒として多くの分野で利用が進んでいる。食品加工においても酵素の利用は進んでおり、ベーキング分野においては生地の取り扱いを容易にする、ベーキング後の製品の食感を改善する等の用途にアミラーゼ、ヘミセルラーゼ等の種々の酵素が使用されている。また、ベーキングにおけるリパーゼの効果も明らかであり、例えば特許文献1では、脂質を分解して界面活性様物質を生成させ、生地の伸展性を向上させてソフト化し、風味の上昇をもたらすことが開示され、このような技術が知られている。
現在市販されている酵素の多くは粉末製品であり、使用時に溶解する等の手順が必要なものが多い。又、粉末状酵素は作業中に飛散し、種類によっては人体に危害を与えるものがある。これらのことから、酵素は溶液状態として流通させ、使用することが望ましいが、多くの酵素は水溶液にした場合、不安定であり、長期にわたり安定した活性を維持することが難しい。
さらに、ベーキング等の分野で使用される酵素の使用量はごく微量であり、精密天秤による計量が必要であるため、現場での作業が煩雑となる。また、ごく微量の酵素を大量の原料中に均一に分散させることは難しい。
これらのことより、ベーキング分野における酵素の利用は計量が容易で、均一に混合しやすいよう、主原料の一つに分散させたものを使用することも多い。特に油脂に分散させたものは均一混合させやすく、広く用いられている。
酵素を油脂に分散させる方法としては、アミラーゼ、プロテアーゼ、ヘミセルラーゼ、グルコースオキシダーゼといった酵素に関しては既に知られており、例えば、特許文献2〜5では、酵素含有の油脂が開示され、市販されているものもある。しかし、リパーゼをはじめとする油脂分解酵素は油脂と混合すると保存中に油脂中のトリグリセライド等を加水分解し、遊離脂肪酸を生成させ、異臭の発生を引き起こすため、油脂に分散させることは困難であった。
特許文献6では脂質に対して不浸透性の材料で被覆したリパーゼを用いて油脂中に分散させる技術が開示されているが、基材となる物質にリパーゼを噴霧し、さらに皮膜物質でコーティングするという手順をとる必要があり、煩雑であった。
特開平04−84848号公報 特開2006−6161号公報 特開平5−45号公報 特開2000−83573号公報 特開2000−135056号公報 特開平11−113479号公報
本発明は、油脂分解酵素を油脂中に分散させても、遊離脂肪酸の生成や異臭の発生の少ない、油脂組成物を提供することを課題とし、すなわち、油脂分解酵素による、油脂組成物の保存中の油脂の分解を実質上抑えることを課題とする。
前記課題を解決するため鋭意検討した結果、油脂とアルコール類の共存下において油脂分解酵素を分散させることにより、油脂の分解によって生じる遊離脂肪酸の量を減少させ、異臭の発生の少ない油脂組成物を提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、油脂分解酵素、アルコール類及び油脂を含有する油脂組成物、該油脂組成物を用いて製造された小麦粉製品、該油脂組成物を用いた小麦粉製品の製造方法、油脂分解酵素、アルコール類及び油脂を含有する小麦粉製品改良剤、該小麦粉製品改良剤を用いた小麦粉製品の製造方法及び該小麦粉製品改良剤を用いて製造された小麦粉製品に存する。
本発明によれば、油脂分解酵素を油脂中に分散させても、遊離脂肪酸の生成や異臭の発生の少ない、油脂組成物を提供できる。すなわち、油脂分解酵素による、油脂組成物の保存中の油脂の分解を実質上抑えることができる。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、これらの内容に特定はされない。
1.油脂組成物
本発明は、油脂分解酵素、アルコール類及び油脂を含有することを特徴とする、油脂組成物に関する。油脂分解酵素は加水分解により、トリグリセライド等から脂肪酸を遊離させる反応を触媒する酵素であるが、同酵素はグリセリンとトリグリセライドとの間ではエステル交換反応を触媒する。本発明による遊離脂肪酸量の減少が起こる理由は定かではないが、グリセリン等のアルコール類の存在下では、油脂の加水分解反応よりも、油脂とアルコール類との間のエステル交換反応のほうが優勢となるため、遊離の脂肪酸が減少するためであると推測される。もしくは、グリセリン等のアルコール類は水と結びつきやすい性質を持っており、加水分解に必要な自由水を結合水とするため、加水分解反応が阻害されるためであると推測される。
(1)油脂
本発明の油脂組成物に含有される油脂は、特に限定されるものではないが、通常、食用として使用される油脂であればよい。特に本発明の油脂組成物に含有される油脂として好適なものは、トリグリセライド、リン脂質、糖脂質からなる群から選ばれるいずれか一種類以上を含むものである。
具体的には、大豆油、ヤシ油、パーム油、菜種油、コーン油、オリーブ油、綿実油、サフラワー油、トウモロコシ油等の植物性油脂や、乳脂、牛脂、豚脂、魚油等の動物性油脂、あるいはそれらの硬化、分別、エステル交換等を施した加工油脂、さらにそれらの混合物が挙げられる。
本発明の油脂組成物中に、油脂は1種のみが含まれていても、2種以上が含まれていてもよい。
本発明の油脂組成物中において、油脂は、油脂の含有量が多すぎると保存中に油脂分解酵素により分解される恐れがあり、少なすぎると油脂としての機能を失う恐れがあるので、通常、10質量%以上、好ましくは50質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、通常99質量%以下、好ましくは97質量%以下、さらに好ましくは95質量%以下含有される。尚、2種以上の油脂が含有される場合、上記含有量はその合計量の好ましい範囲を表す。
また、本発明に用いる油脂は油脂分解酵素が均一に分散している状態を維持するために、常温(通常、20〜25℃)で固体であることが好ましく、油脂分解酵素が失活する温度以下で融解することが好ましい。従って、本発明に用いる油脂の融点は、25〜50℃の範囲であることが好ましい。
(2)アルコール類
本発明の油脂組成物に含まれるアルコール類は、油脂が分解されて生じる遊離脂肪酸の量を減少させることが可能な限り、特に限定されるものではないが、通常、食用として使用されるアルコール類であればよい。また、特に炭素数やヒドロキシ基数等により、限定されない。具体的には、ポリグリセリン、セタノール、リナロール、メントール等の高級アルコール、エタノール、グリセリン、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコール等の低級アルコールを用いることができるが、低級アルコールを用いることが好ましく、炭素数3以下の低級アルコールを用いることがより好ましく、低級アルコールの中でも食したときの安全性の面からエタノール又はグリセリンがさらに好ましい。
ここで、本発明において、高級アルコールとは炭素数が6以上のアルコールを言い、また低級アルコールとは炭素数が5以下のアルコールを言う。
本発明の油脂組成物中に、アルコール類は1種のみが含まれていても、2種以上が含まれていてもよい。
本発明の油脂組成物中において、アルコール類の含有量は、多すぎると油脂の性能を失う恐れがあり、少なすぎると油脂分解酵素の油脂分解活性を制御できない恐れがあるので、油脂に対して、0.01質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましく、50質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。尚、2種以上のアルコール類が含有される場合、上記含有量はその合計量の好ましい範囲を表す。
(3)油脂分解酵素
本発明において、油脂分解酵素とは上記油脂を分解する性質(以下、油脂分解活性と言う場合がある)を有する酵素であり、具体的には、トリグリセライド、リン脂質、および/またはグリセロ糖脂質等の糖脂質を分解する性質を有する酵素である。
油脂分解酵素は、上記1種以上の油脂を分解する活性を有している限り、動植物由来、菌株由来、遺伝子非組み換え、遺伝子組み換え等のいずれの酵素であってもよく、特に限定されない。また、油脂分解酵素は完全に精製したものでも、部分的に精製したものでもよく、また全く精製していないものでもよく、特に精製度合いにより、限定されるものではない。
本発明の油脂組成物中において、油脂分解酵素の含有量は、酵素活性に基づいて設定することができ、油脂分解酵素の酵素活性としては、油脂1kgに対して、トリグリセライド分解活性、グリセロリン脂質分解活性、またはグリセロ糖脂質分解活性のいずれかが、通常0.5ユニット以上、好ましくは100ユニット以上、より好ましくは250ユニット以上、通常100,000ユニット以下、好ましくは5,0000ユニット以下、より好ましくは10,000ユニット以下である。特に、グリセロ糖脂質分解活性が、油脂1kgに対して通常0.5ユニット以上、好ましくは100ユニット以上、より好ましくは250ユニット以上、通常100,000ユニット以下、好ましくは5,0000ユニット以下、より好ましくは10,000ユニット以下である。少なすぎると小麦粉製品等を焼成した際に所望の効果が得られない場合があり、多すぎると油脂が分解され、異臭が発生する場合がある。
本発明に用いる油脂分解酵素は、油脂分解活性を有していれば限定されないが、小麦粉製品等の焼成時に製品の品質をより向上させるため、糖脂質分解活性を有するものが好ましく、グリセロ糖脂質分解活性を有するもの(グリセロ糖脂質リパーゼ)がより好ましく、グリセロ糖脂質分解活性に加えてさらにグリセロリン脂質等のリン脂質分解活性(ホスホリパーゼ)及びトリアシルグリセロール(トリグリセライド)分解活性(トリアシルグリセリドリパーゼ)を有するものがさらに好ましい。
本発明に用いる油脂分解酵素としては、小麦粉製品等の焼成時に製品の品質をより向上させるため、グリセロ糖脂質分解活性に加えてグリセロリン脂質分解活性を有するグリセロ糖脂質リパーゼであって、特に、グリセロリン脂質分解活性よりグリセロ糖脂質分解活性が高い性質を有するグリセロ糖脂質リパーゼが好ましく、グリセロ糖脂質分解活性がグリセロリン脂質分解活性の3倍以上が好ましく、より好ましくは5倍以上、特に好ましくは10倍以上である。
グリセロ糖脂質リパーゼは、動植物由来であっても、菌株由来であってもよいが、糸状菌から単離された物が好ましく、アスペルギルス属由来の物が更に好ましく、アスペルギルス・ジャポニクス(Aspergillus japonicus)由来の物が更に好ましい。該グリセロ糖脂質リパーゼは、遺伝子非組み換えであっても、遺伝子組み換えであってもよく、特に限定されない。また、該グリセロ糖脂質リパーゼは、精製したものでも、していないものでもよく、特に限定されるものではないが、製品の製造に悪影響を及ぼす可能性が有る物質を排除する点で、精製されているものが好ましい。
このようなグリセロ糖脂質分解活性がグリセロリン脂質分解活性に対して十分に高いグリセロ糖脂質リパーゼとしては、例えば、特開2008−206515号公報に記載のグリセロ糖脂質リパーゼが挙げられる。またグリセロ糖脂質リパーゼは、グリセロ糖脂質分解活性とグリセロリン脂質分解活性だけでなく、実質上、トリグリセライド分解活性をも有することが好ましい。
また、小麦粉製品の生地の多くはpH4〜7であり、本発明に用いる油脂分解酵素としては、この条件下でグリセロ糖脂質及びグリセロリン脂質に対して高い活性を有することが好ましい。そのため、至適pHにおけるグリセロ糖脂質分解活性を100%とした時、pH4〜7におけるグリセロ糖脂質分解活性が50%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは70%以上であり、至適pHにおけるグリセロリン脂質分解活性を100%とした時、pH4〜7におけるグリセロリン脂質分解活性が50%以上、好ましくは60%以上である酵素が好ましい。
尚、本発明に用いる油脂分解酵素のグリセロ糖脂質等の糖脂質分解活性は下記の方法により、測定することができる。
すなわち、予め37℃に加温した4wt%Triton X−100(Sigma−Aldrich Japan株式会社製)水溶液(50ml)にジガラクトシルジアシルグリセロール(DGDG)(1.0g)を少しずつ加えて完全に溶解するまで攪拌する。この基質溶液(210μl)及び400mM MOPS(ナカライテスク社製)pH6.0緩衝液(30μl)の混合液を37℃で5分間保温した後、酵素溶液(30μl)を加え、均一に分散させた後、37℃で10分間保温する。この反応液に1N塩酸(30μl)を加え酵素反応を停止させたのち、20μlを別の試験管に移す。この溶液をデタミナーNEFA755(協和メディックス社製)で比色定量する。1分間に1μmolの遊離脂肪酸を生じさせる酵素量を1ユニットと定義する。この方法に使用する装置等が存在しない場合は、同様の測定が可能なものを使用してもよい。また、測定条件は、使用する酵素に応じて適宜変更することができる。
本発明に用いる油脂分解酵素のグリセロリン脂質分解活性は下記の方法により測定することができる。
予め37℃に加温した4wt%Triton X−100(Sigma−Aldrich Japan株式会社製)水溶液(10mL)にレシチン(SLP-ホワイト 辻製油株式会社製)(200mg)を少しずつ加えて完全に溶解するまで攪拌する。この基質溶液(500μL)および400mM MOPS(ナカライテスク株式会社製) pH 6緩衝液(250μL)の混合液を37℃で5分間保温したのち、酵素溶液(150μL)を加え均一に分散させたのち、37℃で10分間保温する。この反応液に1N塩酸(100μL)を加え酵素反応を停止させたのち、20μLを別の試験管に移す。この溶液をデタミナーNEFA755(協和メディックス株式会社製)で比色定量する。1分間に1μmolの遊離脂肪酸を生じさせる酵素量を1ユニットと定義する。
この方法に使用する装置等が存在しない場合は、同様の測定が可能なものを使用してもよい。また、測定条件は、使用する酵素に応じて適宜変更することができる。
本発明に用いる油脂分解酵素のトリグリセリド分解活性は下記の方法により測定することができる。
オリーブ油(ナカライテスク株式会社)100mgとアラビアガム(和光純薬株式会社)50mg、水10mlを加え、ブレンダー(日本精機株式会社)で10,000r.p.m.、1分間乳化した。この溶液(500μl)、400mM MOPS(ナカライテスク株式会社製) pH 6緩衝液(250μL)および100mM カルシウムクロライド溶液(50μl)の混合液を37℃で5分間保温したのち、酵素溶液(100μl)を加え均一に分散させたのち、37℃で10分間保温する。この反応液に1N塩酸(100μL)を加え酵素反応を停止させたのち、4wt%Triton X−100(Sigma−Aldrich Japan株式会社製)水溶液(1mL)を加えて遊離脂肪酸を溶解させ、20μLを別の試験管に移す。この溶液をデタミナーNEFA755(協和メディックス株式会社製)で比色定量する。1分間に1μmolの遊離脂肪酸を生じさせる酵素量を1ユニットと定義する。
この方法に使用する装置等が存在しない場合は、同様の測定が可能なものを使用してもよい。また、測定条件は、使用する酵素に応じて適宜変更することができる。
本発明の油脂組成物を調製する際、油脂分解酵素は油脂組成物中への水分の持ち込みを少なくするために、水溶液状態よりも粉末等の乾燥状態で油脂組成物に分散させることが望ましい。油脂分解酵素の粉末化の方法は特に限定されないが、凍結乾燥もしくは噴霧乾燥を行うことが望ましい。粉末化に際し、糖類、小麦等の賦形剤を使用してもよい。
尚、本発明の油脂組成物は、2種以上の酵素を含んでいてもよい。上記酵素以外の酵素としては、アミラーゼ、ヘミセルラーゼ等の糖質分解酵素、タンパク質分解酵素、グルコースオキシダーゼ等の酸化酵素等を用いることができる。
(4)その他の含有物
本発明の油脂組成物は、糖類、タンパク質、乳化安定剤、色素、抗酸化剤、香料、塩等の公知の配合剤等を本発明の効果を損なわない範囲で含有していてもよい。油脂組成物は乳化物であってもよいが、油脂組成物中の水分は可能な限り少ないことが好ましい。具体的に油脂組成物中の水分は、20質量%以下が好ましく、10質量%以下がより好ましい。
(5)調製方法
本発明の油脂組成物を得るための方法は特に限定されるものではなく、通常は油脂にアルコール類と油脂分解酵素を分散させて得られる。具体的には、油脂を先ず融点以上に加熱し、流動性を有する状態にした後、アルコール類を添加し、均一に混合後、この混合物に油脂分解酵素を分散させ、攪拌しながらすぐさま冷却することが望ましい。
また、まず、アルコール類に対し、油脂分解酵素を分散させた組成物を製造し、その後、この組成物と油脂とを混合し、本発明の油脂組成物としてもよい。
2.改良剤
本発明の油脂組成物は、製品原料に均一に分散させることができ、小麦粉製品、米粉製品、豆製品等、油脂分解酵素により改良が期待できる製品の改良剤としての用途に用いることができるが、小麦粉中の油脂、すなわち、トリグリセライド、糖脂質、リン脂質等を油脂分解酵素によって分解することで、特に小麦粉製品の改良が期待できるため、小麦粉製品改良剤として使用することができる。
3.小麦粉製品及び製造方法
本発明の油脂組成物は、小麦粉製品、米粉製品、豆製品等、油脂分解酵素により改良が期待できる製品の改良剤としての用途に用いることができるが、小麦粉中の油脂すなわち、トリグリセライド、糖脂質、リン脂質を油脂分解酵素によって分解することで、特に小麦粉製品の改良が期待できるため、中でも本発明の油脂組成物を用いて小麦粉製品を製造することが好ましい。本発明において小麦粉製品とは、小麦粉を含有する製品(通常は食品)であり、特に小麦粉を主成分として含有する食品であって、具体的には、パン、洋菓子、和菓子、麺類等の小麦粉を含有する食品である。本発明の油脂組成物は製造過程で醗酵時間があり、酵素が作用する時間が長いため、特にパンに好適に用いられる。該小麦粉製品は、本発明の油脂組成物及び小麦粉などの小麦粉製品の原料(小麦粉製品原料)を混合することなどにより製造することができる。
本発明の油脂組成物は、小麦粉に対し、0.1〜200質量%添加することが好ましい。具体的には、通常、用いられる油脂量と同様の量添加することが好ましい。また、パン等を製造するに際し、本発明の油脂組成物は通常油脂が使用されるのと同様に添加してもよく、その他の油脂と併用してもよく、練り込み用油脂として使用してもよい。
または、油脂分解酵素の含有量としては、トリグリセライド分解活性、グリセロリン脂質分解活性、またはグリセロ糖脂質分解活性のいずれかが、小麦粉1kgに対して、通常1ユニット以上、好ましくは10ユニット以上、より好ましくは50ユニット以上、通常2,000ユニット以下、好ましくは1,000ユニット以下、より好ましくは500ユニット以下である。特に、グリセロ糖脂質分解活性が、小麦粉1kgに対して、通常1ユニット以上、好ましくは10ユニット以上、より好ましくは50ユニット以上、通常2,000ユニット以下、好ましくは1,000ユニット以下、より好ましくは500ユニット以下である。少なすぎると酵素の効果が十分に発揮できない場合があり、多すぎると焼成パンのボリュームが小さくなる場合がある。
本発明の油脂組成物を用いた製品の製造方法は、本発明の油脂組成物を、通常用いられる油脂に代えて又は通常用いられる油脂と共に使用する他は、通常の製品の原料を用いることができる。また、本発明の油脂組成物を使用する他は、通常の製品の製造方法と同様に製造することができる。
本発明における小麦粉製品の一例としてパンについて説明する。パン以外の小麦粉製品も同様にして製造することができる。
パンは、例えば、小麦粉に本発明の油脂組成物、乳成分、糖類、食塩、水、酵母等を配合し、一定時間捏ねたのちに発酵させ、必要に応じて分割成形し、加熱(焼成、蒸す、茹でる及び/又は揚げる)することにより製造することができる。
パンとして、具体的には、食パン、バラエティパン、ロールパン、フランスパン、デニッシュパン、ペストリー、スイートロール、クロワッサン、スコーン、ベーグル、ドーナッツ、ナン、ピロシキ、中華まんじゅう、ピザ、マフィン、ビスケット、クラッカー、菓子パン、パン粉等が挙げられる。
小麦粉としては、強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉、高蛋白粉、特等粉、一等粉、二等粉、全粒粉等製パンに用いられる粉が挙げられ、その小麦の品種、等級を問わず、どのような小麦粉を用いてもよい。これらの小麦粉は、1種のみを用いても2種以上用いて混合したものでもよい。また、小麦粉に加えて、ライ麦、オーツ麦、大麦、米粉等の小麦以外の穀物を用いてもよい。また、小麦以外の穀物は上記に限定されるものではない。小麦粉製品中の小麦粉の含有量は、通常1〜90質量%、好ましくは10〜80質量%、更に好ましくは、20〜70質量%である。小麦粉の含有量が少なすぎる場合は、生地形成が困難となる傾向があり、余りにも多い場合は、生地が硬く、機械耐性が低下する傾向がある。
糖類としては、砂糖、異性化糖、麦芽糖、乳糖、ブドウ糖、果糖、キシロース、水あめ、蜂蜜、メープルシロップ、カップリングシュガー、パラチノース、イソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリトール、パラチニット、エリスリトール及び還元澱粉糖化物等が挙げられる。これらの糖類は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
乳成分としては、生乳、全脂肪粉乳、脱脂粉乳、全脂練乳等の練乳、バター、バターファット、生クリーム、濃縮クリーム、チーズ、ヨーグルト等が挙げられる。
食塩としては、種類、製造方法、由来は特に限定されず、通常飲食用に用いられるものであればよい。
水は、産地、硬度、精製度、微量成分等は特に限定されず、飲食用に用いられるものであればよい。
酵母としては、通常パンに用いる酵母であれば、生イーストでもドライイーストのような培養された酵母でも、果実や植物由来の酵母菌等の天然酵母を用いてもよく、特に限定されるものではない。
パンの材料には、本発明の油脂組成物を含めた上記材料以外に、必要に応じてその他の添加剤を含有していてもよく、その他の添加剤としては、乳化剤、油脂分解酵素以外の酵素、イーストフード、生地改良剤、香料、色素、果汁、カカオ、ドライフルーツ類、ハーブ類、ナッツ類等が挙げられる。
一般的なパン生地中の水の配合量は小麦粉に対して0〜90質量%であり、好ましくは0〜80質量%、更に好ましくは0〜75質量%である。
酵母の含有量は、小麦粉に対して通常生イーストでは0〜5質量%であり、好ましくは1〜3質量%である。
食塩の含有量は、小麦粉100質量%に対して通常0〜3質量%であり、好ましくは1〜2質量%が好ましい。
糖類の含有量は、小麦粉に対して通常0〜50質量%であり、好ましくは0〜40質量%、更に好ましくは0〜30質量%である。
油脂組成物の含有量は、小麦粉に対して通常0.1〜200質量%であり、好ましくは0.5〜100質量%である。他の油脂と併用してもよい。
本発明のパンの製造方法は、原材料に本発明の油脂組成物を配合すればよく、その他は通常のパンの製造方法と同様である。
一例として、上記原材料の一部または全てをミキサー等の機器を用いて均一に分散・混合させ、混合後の生地を発酵し、分割、丸め、ベンチタイム、成形、最終発酵を経て焼成に至る方法が挙げられる。原材料を混合する際、原材料をそれぞれ添加してもよいし、予め一部の原材料を混合した上で混合してもよい。
パンの製造方法は、2回以上のミキシング工程、すなわち、少なくとも2回のミキシング工程を有するものでもよい。2回以上のミキシング工程を有する代表的な小麦粉製品の製造方法として、標準中種法、100%中種法、短時間中種法、長時間中種法、オーバーナイト中種法、加糖中種法、湯捏法、中麺法、液種法等が挙げられる。より具体的には、小麦粉の一部または全部を酵母、水、副原料等とミキシングして得られる生地を製造し、発酵する工程を経て、残りの原材料又は新たな原材料を加え、再度ミキシングし発酵、焼成し、パンを得る方法が挙げられる。
尚、本発明の小麦粉製品は、本発明の油脂組成物を用いて改質されることを特徴とし、通常本発明の製造方法により製造されるものである。小麦粉製品としては上記例示したものが挙げられる。また、小麦粉製品に代表して、パンに含まれる各種材料は、上記原材料として記載したものが挙げられ、そのパン中の含有量は、通常のパンと同じである。また、本発明の油脂組成物の使用量もまた、上記油脂組成物の配合量として説明したものと同様である。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
(製造例1) グリセロ糖脂質リパーゼの調製
滅菌した下記組成の培地100mlが入っている500ml容の三角フラスコにSANK11298株(FERM BP−10753)を接種し、26℃にて4日間、170rpm振とう培養を行った。なお、SANK11298株は、平成18年12月27日付けで、受託番号FERM BP−10753で、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている(特開2008−206515号公報)。
<培地組成>
グルコース 20 g
イーストエクストラクト 10 g
カザミノ酸 10 g
すりゴマ 20 g
トゥイーン80 10 g
リン酸水素2カリウム 0.1 g
硫酸マグネシウム 0.05g
純水で1000mlとした。
培養終了後、4℃、10,000×Gにて10分間の遠心分離を行った。得られた上清を凍結乾燥し、グリセロ糖脂質リパーゼとした。
得られたグリセロ糖脂質リパーゼについてグリセロ糖脂質分解活性、グリセロリン脂質分解活性及びトリグリセライド分解活性を測定したところ、グリセロリン脂質分解活性及びトリグリセライド分解活性は、グリセロ糖脂質分解活性を100としたとき、それぞれ7.6、13.1であった。なお、これらの活性は上記明細書中に説明した測定方法に従い、pH6のグリセロ糖脂質リパーゼ液(グリセロ糖脂質分解活性77,000ユニット/g)を用いて測定した。
(実施例1)
油脂としてショートニング(花王社製、ニューエコナVE(M))10gを50℃に加熱し、液状とした。これに、アルコール類としてグリセリンを油脂に対して5質量%となるように添加し、ボルテックスミキサーにて均一になるまで混合した。次に、油脂分解酵素として、上述の糖脂質リパーゼ(グリセロ糖脂質分解活性77,000ユニット/g)を油脂に対して0.12質量%となるように加え、攪拌しながら氷冷し、油脂組成物を得た。この油脂組成物を2,6,12,20,34日間冷蔵保存した後の酸価を表1に示す(保存日数0日とは、油脂組成物調製直後を示す)。また、油脂組成物の官能評価結果を表2に示す。
酸価は遊離脂肪酸量の指標となるため、酸価(基準油脂分析法2.3.1−1996)を測定することで、油脂の分解度を評価することができる。酸価の測定方法は以下の通りである。
<酸価の測定方法>
油脂組成物0.5〜10gを三角フラスコに秤量し、50℃温浴中で溶解させる。速やかにへキサン/イソプロパノール(1:1)溶液100mlを加えて振り、完全に油脂組成物を溶解させる。ここに1%フェノールフタレイン溶液を1滴滴下し、0.1mol/Lの水酸化カリウム標準液で滴定し、溶液の変色が30秒間続いたときの中和点を終点とする。
酸価の計算には下記の式を用いた。
酸価=5.611×A×F/B
ただし、A:0.1mol/L水酸化カリウム標準液使用量(ml)、
F:0.1mol/L水酸化カリウム標準液のファクター、
B:油脂組成物採取量(g)
である。
表1の結果から、本発明の油脂組成物は、冷蔵保存後も酸価が低く、油脂の分解が少ないことがわかった。また、表2の結果から、本発明の油脂組成物は、アルコール類を添加しない比較例1に比べて、冷蔵保存後もにおい(異臭)が少なく、本発明の油脂組成物は異臭の発生を遅延させることができることがわかった。すなわち、本発明の油脂組成物は、遊離脂肪酸の量が少なく、異臭を低減させられると言える。
(比較例1)
アルコール類を添加しない以外は、実施例1と同様にして油脂組成物を得た。結果を表1及び2に示す。比較例の油脂組成物は、冷蔵保存後、酸価が高く、油脂の分解が多かった。また、冷蔵保存後、異臭が感じられた。
Figure 2012217346
Figure 2012217346
(実施例2)
アルコール類として、グリセリンに代えてエタノールを用いた以外は実施例1と同様にして油脂組成物を得た。この油脂組成物を8、16日間冷蔵保存した後の酸価を表3に示す。また、実施例1と同様にして行った官能試験の結果を表4に示す。
表3、4の結果から、本発明の油脂組成物は、冷蔵保存後も酸価が低く、異臭の発生も抑制されていることがわかった。すなわち、本発明の油脂組成物は、遊離脂肪酸の量が少なく、異臭を低減させられると言える。
(比較例2)
アルコール類を添加しない以外は、実施例2と同様にして油脂組成物を得た。結果を表3、4に示す。比較例の油脂組成物は、冷蔵保存後、酸価が高く、油脂の分解が多かった。
Figure 2012217346
Figure 2012217346

Claims (8)

  1. 油脂分解酵素、アルコール類及び油脂を含有することを特徴とする、油脂組成物。
  2. 該アルコール類が低級アルコールである、請求項1に記載の油脂組成物。
  3. 該油脂に対し、該アルコール類を0.01〜50質量%含有する、請求項1または2に記載の油脂組成物。
  4. 該油脂分解酵素が糖脂質分解活性を有する酵素である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の油脂組成物。
  5. 該油脂がトリグリセライド、リン脂質、糖脂質からなる群から選ばれるいずれか一種類以上を含むものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の油脂組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の油脂組成物からなる、小麦粉製品改良剤。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の油脂組成物を用いて製造された、小麦粉製品。
  8. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の油脂組成物および小麦粉製品原料を混合することを特徴とする、小麦粉製品の製造方法。
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