JP2012217341A - 風味が向上したカレー、シチュー類又はソース類 - Google Patents
風味が向上したカレー、シチュー類又はソース類 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012217341A JP2012217341A JP2011082581A JP2011082581A JP2012217341A JP 2012217341 A JP2012217341 A JP 2012217341A JP 2011082581 A JP2011082581 A JP 2011082581A JP 2011082581 A JP2011082581 A JP 2011082581A JP 2012217341 A JP2012217341 A JP 2012217341A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- curry
- dextrin
- stew
- flavor
- sauce
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
Abstract
【解決手段】
カレー、シチュー類又はソース類に、下記性質を有するデキストリンを含有する;
(1)馬鈴薯由来であり、DEが2以上5未満である、
(2)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
【選択図】なし
Description
(1)馬鈴薯由来であり、DEが2以上5未満である、
(2)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
(1)馬鈴薯由来であり、DEが2以上5未満である、
(2)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
項2.液状タイプのカレー、シチュー類又はソース類であり、油脂含量が5質量%以下である、項1に記載のカレー、シチュー類又はソース類。
項3.レトルト品である、項1又は項2のいずれかに記載のカレー、シチュー類又はソース類。
項4.下記性質を有するデキストリンを添加することを特徴とする、カレー、シチュー類又はソース類の風味向上方法;
(1)馬鈴薯由来であり、DEが2以上5未満である、
(2)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
しかし、本発明のデキストリンを用いることにより、意外にも香味発現が悪化するどころか、油脂低減前よりもスパイス、エキス等の香り立ちや、喫食後の口腔に残る呈味感が良好となり、香味発現が極めて良好であり、風味が向上したカレー、シチュー類又はソース類を提供できるといった利点を有する。
(1)馬鈴薯由来であり、DEが2以上5未満である、
(2)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
(1)馬鈴薯由来であり、DEが2以上5未満である。
本発明で用いるデキストリンは馬鈴薯由来の澱粉から得られるデキストリンである。馬鈴薯以外の澱粉から得られるデキストリンを用いた場合は、例えDEが2以上5未満の範囲内であるデキストリンを用いた場合であっても、十分なコクや濃厚感が得られないばかりか、ざらついた食感となりやすく、滑らかな食感や良好な香味発現を付与することはできない。
(2)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
上記粘度は、25℃の蒸留水で調製したデキストリンの30質量%水溶液を25℃で5分間静置した後、25℃条件下で、BL型回転粘度計(ローターNo.2)を用いて回転数12rpmで1分間測定することによって求めることができる。以下、本明細書で「粘度」とはかかる方法で算出される値をいう。
なお、本発明にかかるカレー、シチュー類又はソース類を用いることにより、ハッシュドビーフ、ビーフストロガノフ等の食品や、麻婆豆腐の素、リゾットの素等の食品を提供することができる。
デキストリンの添加量が上記質量%より少ないと、コクや滑らかな口当たりを付与する効果が満足に得られず、一方で上記質量%より多い添加量では、やや重たい食感となる場合がある。
同様にして、レトルトタイプのシチュー又はソース類であれば、80℃に加熱した水に小麦粉、デキストリン、必要に応じて乳原料(牛乳、脱脂粉乳、バター等)、澱粉、エキス、調味料などの任意の原料を添加し十分に加熱撹拌後、包装して121℃20分のレトルト殺菌を行うことにより製造できる。
一例として、通常の液状タイプのカレーにおける油脂含量は6〜10質量%程度であるが、本発明のデキストリンを用いることにより、カレー、シチュー類又はソース類の油脂含量を5質量%以下、更には4質量%以下まで低減させた場合であっても、油脂に由来する本来のコクを顕著に付与することができ、更には油脂低減前よりも良好な口当たりや香味発現を有するカレー、シチュー類又はソース類を提供することができる。本発明における液状タイプのカレー、シチュー類又はソース類には、レトルト食品のように、喫食時に液状、ペースト状となる食品を含む。
表1及び表2に示す処方に従ってレトルトカレーを調製した。
具体的には、80℃に加熱した水に表1に示す原料を添加し十分に加熱撹拌後、包装して121℃20分のレトルト殺菌を行い、レトルトカレーを調製した。得られたレトルトカレー(液状タイプのカレー)についての結果を表2に示す。
コク、濃厚感:コク、濃厚感を有するものから順に+++>++>+>±>−の5段階で評価した。
香味発現:香味発現の良好なものから順に+++>++>+>±>−の5段階で評価した。
口当たりの滑らかさ:レトルトカレーの食感(滑らかさ)が良好なものから順に+++>++>+>±>−の5段階で評価した。
一方、馬鈴薯由来でDEが2以上5未満であっても、粘度が210mPa・sである比較例1−2のデキストリンを用いたレトルトカレーは、デキストリンを添加することにより口当たりが悪化し、ざらつきが生じており、また、香味発現も悪化していた。馬鈴薯由来であり、粘度が100mPa・s以下であっても、DEが9のデキストリンを用いた比較例1−3のレトルトカレーは、十分にコクを付与することができないばかりか、香味発現も低下していた。
DEが4.2であり、粘度が100mPa・s以下のデキストリンであっても、コーン由来のデキストリン(比較例1−4)を用いた場合も十分なコク、濃厚感を付与できないばかりか、香味発現が不十分であり、風味が改善されたレトルトカレーを提供することはできなかった。
表3に示す処方に従ってレトルトカレーを調製した。
具体的には、80℃に加熱した水に表3に示す原料を添加し十分に加熱撹拌後、包装して121℃20分のレトルト殺菌を行い、レトルトカレー(液状タイプのカレー)を調製した。
表4に示す処方に従ってレトルトシチューを調製した。
具体的には、80℃に加熱した水に、表4に示す、香料以外の原料を添加し、10分間加熱撹拌した。香料を加え混合後、アルミパウチに充填後、121℃20分のレトルト殺菌を行い、レトルトシチュー(液状タイプのシチュー)を調製した。
表5に示す処方に従ってパスタソースを調製した。
具体的には、80℃に加熱した水に、表5に示す、香料以外の原料を添加し、10分間加熱撹拌した。香料を加えて混合し、ソース部を調製した。調製したソースに豚ウデ肉、玉ねぎ及び人参を添加し、アルミパウチに充填後、121℃20分のレトルト殺菌を行い、パスタソース(液状タイプのソース)を調製した。
Claims (4)
- 下記性質を有するデキストリンを含有することを特徴とする、カレー、シチュー類又はソース類;
(1)馬鈴薯由来であり、DEが2以上5未満である、
(2)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。 - 液状タイプのカレー、シチュー類又はソース類であり、油脂含量が5質量%以下である、請求項1に記載のカレー、シチュー類又はソース類。
- レトルト品である、請求項1又は2に記載のカレー、シチュー類又はソース類。
- 下記性質を有するデキストリンを添加することを特徴とする、カレー、シチュー類又はソース類の風味向上方法;
(1)馬鈴薯由来であり、DEが2以上5未満である、
(2)25℃の蒸留水で調製したデキストリン30質量%水溶液を、25℃で5分間静置した時の粘度が100mPa・s以下である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011082581A JP2012217341A (ja) | 2011-04-04 | 2011-04-04 | 風味が向上したカレー、シチュー類又はソース類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011082581A JP2012217341A (ja) | 2011-04-04 | 2011-04-04 | 風味が向上したカレー、シチュー類又はソース類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012217341A true JP2012217341A (ja) | 2012-11-12 |
Family
ID=47269571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011082581A Pending JP2012217341A (ja) | 2011-04-04 | 2011-04-04 | 風味が向上したカレー、シチュー類又はソース類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012217341A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015128420A (ja) * | 2013-12-05 | 2015-07-16 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 不快味のマスキング方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09285279A (ja) * | 1996-04-22 | 1997-11-04 | House Foods Corp | カレーの製造方法 |
JP2002136275A (ja) * | 2000-08-21 | 2002-05-14 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 酵素含有ペースト状食品用組成物及びこれを用いてなる調理加工食品 |
JP2002223731A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-13 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ペースト状食品用組成物及びこれを用いてなる調理加工食品 |
JP2006081461A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-30 | Ezaki Glico Co Ltd | 風味劣化の少ないレトルト食品 |
JP2009060860A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | House Foods Corp | 冷凍調味ソース及び調味ソース掛け食品の製造方法 |
JP2010011781A (ja) * | 2007-07-02 | 2010-01-21 | Sanei Gen Ffi Inc | デキストリンを含有する加工食品組成物 |
-
2011
- 2011-04-04 JP JP2011082581A patent/JP2012217341A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09285279A (ja) * | 1996-04-22 | 1997-11-04 | House Foods Corp | カレーの製造方法 |
JP2002136275A (ja) * | 2000-08-21 | 2002-05-14 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 酵素含有ペースト状食品用組成物及びこれを用いてなる調理加工食品 |
JP2002223731A (ja) * | 2001-02-01 | 2002-08-13 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | ペースト状食品用組成物及びこれを用いてなる調理加工食品 |
JP2006081461A (ja) * | 2004-09-16 | 2006-03-30 | Ezaki Glico Co Ltd | 風味劣化の少ないレトルト食品 |
JP2010011781A (ja) * | 2007-07-02 | 2010-01-21 | Sanei Gen Ffi Inc | デキストリンを含有する加工食品組成物 |
JP2009060860A (ja) * | 2007-09-07 | 2009-03-26 | House Foods Corp | 冷凍調味ソース及び調味ソース掛け食品の製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015128420A (ja) * | 2013-12-05 | 2015-07-16 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 不快味のマスキング方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20130094816A (ko) | 음식물의 염미 개선 방법 및 염미 개선제 | |
JP6393455B2 (ja) | 飲食物用白濁化剤及び飲食物に白濁感を付与する方法 | |
JP5996732B1 (ja) | 煮込料理用調味料、煮込調理方法、加熱料理用調味料 | |
JP2010115174A (ja) | 上掛け用流動状食品 | |
JP5797441B2 (ja) | 容器入り液状又はペースト状食品組成物、及びその製造方法 | |
JP4225431B1 (ja) | 鍋物調理用調味料 | |
JP6053420B2 (ja) | 容器入り液状又はペースト状食品組成物 | |
JP6503168B2 (ja) | 大麦粒を含むレトルト食品 | |
KR101827686B1 (ko) | 도넛류 및 그 제조 방법 | |
JP2012217341A (ja) | 風味が向上したカレー、シチュー類又はソース類 | |
JP2016007142A (ja) | 小麦粉を使用しない即席調理食品及びソース | |
JP2015000010A (ja) | 味噌調味材、これを使用した調味ソース、及びこれらの製造方法 | |
JP7050700B2 (ja) | クリーム系ソース | |
JP5131862B2 (ja) | おからペーストを使用した冷凍カルボナーラソース | |
JP2010252716A (ja) | ちくわぶ用穀粉組成物およびこれを用いたちくわぶの製造方法 | |
WO2014046258A1 (ja) | 容器入り液状又はペースト状又は冷凍食品組成物並びにその製造方法 | |
JP7154980B2 (ja) | 液状又はペースト状食品組成物の製造方法 | |
JP5951436B2 (ja) | 容器入り液状又はペースト状食品組成物の製造方法 | |
JP6266970B2 (ja) | とんこつ風味液体調味料 | |
JP2014060960A (ja) | 容器入り冷凍食品組成物 | |
JP7488019B2 (ja) | 容器入り液状又はペースト状食品組成物とその製造方法 | |
JP2008278894A (ja) | 鍋物調理用調味料 | |
JP5867866B2 (ja) | とろみのあるソース、及びそれを調製するための基材 | |
TWI761641B (zh) | 料理露之製造方法 | |
JP6773926B1 (ja) | 冷凍又はチルド食品及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140311 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150220 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150310 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150501 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150507 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20160418 |