JP2012215235A - ボルトクリップ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者に取り付け完了を示す操作感を伝達しつつ、小型化を実現するボルトクリップを提供する。
【解決手段】ベース柱状部26およびキャップ柱状部52は、互いの相対回転を規制する形状を有する。このボルトクリップ10は、中央孔にボルトが挿入されてキャップ部材50が押し込まれると弾性爪体が撓んでボルトのねじ溝からねじ山を乗り越え、さらに押し込まれると一方の受入部に位置していた係止部が他方の受入部に移動し、キャップ部材50が押し込まれて弾性爪体がボルトのねじ溝からねじ山を乗り越えるために必要な第1荷重と、キャップ部材50が押し込まれて係止部が一方の受入部から他方の受入部へ移動するために必要な第2荷重とを比べると、第2荷重が第1荷重より大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボルトに取り付けるボルトクリップに関する。
車両の車体などの板状部材にはスタッドボルトが板状部材から突出した状態で取り付けられる。所定の部品を車体に固定するため、そのスタッドボルトにはボルトクリップが装着される。
特許文献1は、自動車部品を車体パネルに固定するために用いるものであって、スタッドボルトに係止するプッシュナットを開示する。このプッシュナットは、中空胴部と、中空胴部の内側に形成された複数の係止爪とを有する。中空胴部にスタッドボルトが挿入されると、係止爪がスタッドボルトの螺旋溝に係止する。
特開平9−273528号公報
特許文献1に記載の技術は、プッシュナットに係止爪を一体に設ける構成であるため、作業者がプッシュナットをスタッドボルトに挿入して所定の荷重で押し込んで固定を完了する際に、どこまで挿入しているか把握することが難しい。押し込み力が弱いとスタッドボルトへの固定が不完全になり、プッシュナットに固定する部品にガタが生じるおそれがある一方、押し込み力が強すぎると固定する部品を傷つけたり、固定保持期間中に係止爪が破損するおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業者に取り付け完了を示す操作感を伝達して押し込み力のバラツキを抑えるとともに、小型化を実現するボルトクリップを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のボルトクリップは、ボルトに装着されて部品を固定するボルトクリップであって、ボルトが挿入される中央孔を有するベース部材と、ベース部材に取り付けられるキャップ部材と、を備える。ベース部材は、中央孔を取り囲むベース柱状部と、ベース柱状部の内側に形成され、ボルトのねじ溝に係合する複数の弾性爪体と、ベース柱状部の内側に形成され、ボルトに近接対向する突状部と、ベース柱状部の外側でキャップ部材を係止する係止部を有する複数の弾性部材と、を有し、弾性爪体と弾性部材とは周回り方向に交互に配置され、キャップ部材は、ベース柱状部の外周を覆う中空のキャップ柱状部と、キャップ柱状部に軸方向に並んで配置され、係止部を受け入れる2つの受入部と、を有する。ベース柱状部およびキャップ柱状部は、互いの相対回転を規制する形状を有する。このボルトクリップは、中央孔にボルトが挿入されてキャップ部材が押し込まれると弾性爪体が撓んでボルトのねじ溝からねじ山を乗り越え、さらに押し込まれると一方の受入部に位置していた係止部が他方の受入部に移動し、キャップ部材が押し込まれて弾性爪体がボルトのねじ溝からねじ山を乗り越えるために必要な第1荷重と、キャップ部材が押し込まれて係止部が一方の受入部から他方の受入部へ移動するために必要な第2荷重とを比べると、第2荷重が第1荷重より大きい。
この態様によると、第2荷重が第1荷重より大きいため、先に弾性爪体が撓んでボルトを受け入れ、ベース部材がボルトを支持する台座に着座してからさらに押し込まれない限り、ベース部材の弾性部材の係止部がキャップ部材の他方の受入部に移動しない。これによりベース部材の弾性部材の係止部がキャップ部材の他方の受入部に移動したときにボルトへの取り付けが完了するため、作業者は係止部の移動を確認することで取り付けが完了したことを認識することができる。また、弾性爪体の弾性力を確保して、突状部によりボルトの位置ずれを抑え、さらに弾性部材の撓み幅を確保するためにはそれぞれ径方向の幅を確保する必要があるが、複数の弾性爪体と弾性部材を周回り方向に交互に配置することで、小型化を図ることができる。
本発明によれば、作業者に取り付け完了を示す操作感を伝達しつつ、小型化を実現したボルトクリップを提供できる。
図1(a)および図1(b)は、実施形態に係るボルトクリップの斜視図である。 実施形態に係るベース部材の斜視図を示す図である。 図3(a)〜図3(c)は、実施形態に係るベース部材を3方向から見た図である。 実施形態に係るキャップ部材の裏側を見た斜視図を示す図である。 図5(a)〜図5(c)は、実施形態に係るキャップ部材を3方向から見た図である。 図6(a)〜図6(d)は、実施形態に係るボルトクリップの使用態様を説明する図である。 ベース部材の斜視図を示す図である。 ベース部材に取り付けるキャップ部材の斜視図を示す図である。
図1は、実施形態に係るボルトクリップ10の斜視図である。図1(a)はボルトクリップ10をスタッドボルトに取り付ける前の状態を示し、図1(b)はボルトクリップ10のスタッドボルトへの取り付けが完了した状態を示す。ここで各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
ボルトクリップ10は、たとえば車体パネルに取り付けられたスタッドボルトに挿入して所定の部品を固定する。たとえばスタッドボルトは車体パネルのうち車輪の後部の箇所から突出し、そのスタッドボルトに泥よけカバーの取り付け孔を嵌め合わせて泥よけカバーを装着し、さらにその上からスタッドボルトにボルトクリップ10の中央孔を合わせてボルトクリップ10を挿入して所定の押し込み力で押しつけることにより固定される。ボルトクリップ10の外形はたとえば6角柱状に形成されている。スタッドボルトの外周面にはねじ溝が形成されている。
ボルトクリップ10は、スタッドボルトが挿入される中央孔を有し、スタッドボルトに装着するベース部材20と、ベース部材20に取り付けるキャップ部材50とを備える。それぞれの部材について以下の図を用いて具体的に説明する。
図2は、実施形態に係るベース部材20の斜視図を示す。また図3は、実施形態に係るベース部材20を3方向から見た図を示す。図3(a)は上面図を示し、図3(b)は側面図を示し、図3(c)は下面図を示す。ベース部材20は、座部22、フランジ部24、ベース柱状部26、係止部28、弾性部材30、突状部32、直立部34、弾性爪体38およびガイド溝40を有する。
座部22は円盤形状に形成され、その中央にはベース中央孔44が形成される。座部22の外周に径方向に延在するフランジ部24が形成される。また座部22の上面にはベース柱状部26が立設する。フランジ部24は下方に垂れるように傘状に形成され、厚さが座部22より薄肉で形成されて弾性を有する。
ベース柱状部26の断面は、6角形状の3辺を凹ませた形状である。ベース柱状部26の最外径に位置する部分であって、6角の頂点に相当する箇所を直立部34という。隣り合う直立部34は壁部により連結される。壁部の一部には内向きに凹んだ内方突出壁部46が3箇所に設けられる。ベース柱状部26は中央孔を取り囲む。
内方突出壁部46には中心軸に向かって突出する突状部32が形成される。突状部32はベース柱状部26の内側に形成され、内方突出壁部46の内壁面から突出する。突状部32は、挿入されたスタッドボルトに近接対向し、突状部32はスタッドボルトの動きを規制してガタツキを抑える。なお突状部32は、突出した内方突出壁部46自体であってもよい。
内方に凹んだ内方突出壁部46により形成された空隙42に弾性部材30が設けられる。なお空隙42については後段にて詳述する。外壁面36の内方突出壁部46が設けられていない箇所には軸方向に伸びるガイド溝40が形成される。弾性部材30は、座部22から立設する本体部31と、本体部31から径方向外向きに突出する爪状の係止部28とを有する。係止部28はベース柱状部26の外側でキャップ部材50を係止する。
弾性爪体38は、ベース柱状部26の内側に3箇所で形成され、座部22から中心方向に傾斜して立設する。3つの弾性爪体38は周方向に等間隔に配置される。弾性爪体38の先端がスタッドボルトのねじ山に引っかかり、スタッドボルトに係合する。
図3(a)に示すように弾性爪体38を傾斜させて径方向にも延在させることで所定の弾性力を得て、スタッドボルトにしっかり係合させることができる。弾性部材30が所定の弾性力を得るためには弾性爪体38の径方向幅を確保する必要がある。一方、弾性部材30は内向きに撓むため、弾性部材30より径方向内側に所定の空間を確保する必要がある。実施形態では複数の弾性爪体38と弾性部材30とは周回り方向に交互に配置される。このように、交互に配置することで、弾性爪体38の弾性力および弾性部材30に必要な径方向の空間を確保しつつ、ベース部材20の直径を小さくでき、コストを抑えることができる。なお突状部32は弾性部材30の径方向内側に配置されているため、突状部32と弾性爪体38が周回り方向に交互に配置されている。
図4は、実施形態に係るキャップ部材50の裏側を見た斜視図を示す。また図5は、実施形態に係るキャップ部材50を3方向から見た図を示す。図5(a)は上面図を示し、図5(b)は側面図を示し、図5(c)は下面図を示す。
キャップ部材50は、キャップ柱状部52、上蓋部54、張出部58、第1受入部60および第2受入部62を有する。中空のキャップ柱状部52は、ベース柱状部26の外周を覆う。キャップ柱状部52の上端には上蓋部54が設けられ、上蓋部54の中央にはキャップ中央孔56が形成される。図4および図5(c)に示すようにキャップ柱状部52の内壁面は、ベース柱状部26の形状に応じて6角柱状に形成される。したがって、ベース柱状部26およびキャップ柱状部52は、互いの相対回転を規制する形状である。
第1受入部60および第2受入部62は、キャップ柱状部52に軸方向に並んで配置され、弾性部材30の数に応じて3つずつ形成される。第1受入部60および第2受入部62はキャップ柱状部52に形成された孔であり、この孔に係止部28を受け入れる。なお、第1受入部60および第2受入部62を区別しない場合は単に受入部という。
キャップ柱状部52の内壁面には中心方向に張り出し、軸方向に伸びる張出部58が形成される。張出部58はベース部材20のガイド溝40に摺動可能に嵌まる。なお、キャップ柱状部52にガイド溝が形成され、ベース柱状部26に張出部が形成されてよい。すなわち、キャップ柱状部52の内壁面およびベース柱状部26の外壁面の一方に軸方向に伸びる張出部が形成され、他方に軸方向に伸びるガイド溝部が形成される。これにより、ベース部材20とキャップ部材50の相対回転を防止して、弾性部材30と受入部の位置を確実に合わせることができる。張出部58と受入部とは、ともにキャップ柱状部52の内壁面に形成され、周方向に交互に配設される。
ここで図2および図4を参照する。弾性爪体38は、ベース柱状部26の下端側から上端側に向かうほど中央孔の内側へ向かうように傾斜している。一方、係止部28を有する弾性部材30とスタッドボルトに近接対向する突状部32とは、空隙42を介して突状部32を空隙42の径方向内側に、弾性部材30を空隙42の径方向外側に位置させる。これにより、弾性爪体38に関して傾斜させることで十分に長いアーム長さを確保でき、太さにより強度、長さにより柔軟さを、両立してボルトクリップ10の最重要特性を確保できる。このように最優先して設置した弾性爪体38の周方向の隣には、突状部32、空隙42、および弾性部材30を位置させたことにより、突状部32は弾性撓みを必要とせずスタッドボルトに近接してガタツキを防止でき、前記弾性部材は空隙42により撓み可能となる。これらの結果、十分な強度等の特性を確保しつつ小型化が可能である。
ベース柱状部26の外形に応じてキャップ柱状部52の内壁面のラジアル方向断面が6角形状に形成される。ベース柱状部26の外壁面36のラジアル方向断面は、キャップ柱状部52の内壁面のラジアル方向断面の6角形状に対応する6角の頂点を有し、かつ、その6角の頂点の隣り合う2点を結ぶ辺の少なくとも一つに中心方向に向かって凹む内方突出部を有する。6角形の張り出した辺の内側に弾性爪体38を位置させてその長さを十分に確保でき、中心に向かって凹んだ内方突出部に突状部32を、その外側空間に弾性部材50を位置させて、より一層小型化できる。なお、この内方突出部は内方突出壁部46を形成する一部をいう。キャップ部材50はベース柱状部26にキャップ柱状部52を嵌めるように組み付けられる。ベース柱状部26の外壁面36は、キャップ柱状部52の内壁面に接触する面37と接触しない面(内方突出壁部46の外面)がある。ベース柱状部26は、内方突出壁部46によりキャップ柱状部52の内壁面に接触しないように中心方向に向かって凹んだ空隙42を形成し、空隙42に弾性部材30が配される。内方突出壁部46と弾性部材30の間も所定幅の空間が形成されており、その空間が弾性部材30が径方向内向きに撓むスペースとなる。弾性部材30の本体部31はキャップ柱状部52の内壁面に接触する。
図6(a)〜図6(d)は、実施形態に係るボルトクリップ10の使用態様を説明する図である。なお、簡略のために固定される部品、たとえば泥よけカバーを省略している。図6ではボルトクリップ10の中心を通る断面図を示す。図6(a)は、図1(a)に示すスタッドボルト12への取り付け前の状態を示しており、作業者が手を触れて挿入作業を行うキャップ部材50と、スタッドボルト12の雄ねじの谷に係止する弾性爪体38を設けたベース部材20の2部品が予め組み付けされた状態であり、ボルトクリップ10はこの状態で提供される。第1受入部60は係止部28を受け入れた状態である。係止部28は第1受入部60の下面に引っかかり、ベース部材20とキャップ部材50が分離しないようにしている。なおベース中央孔44とキャップ中央孔56を区別しない場合は単に中央孔という。
次に、図6(b)ではスタッドボルト12が中央孔に挿入し、取り付け途中の状態を示す。スタッドボルト12は車体パネル14に固定され、車体パネル14から突き出ている。作業者はキャップ部材50を掴んで、キャップ部材50を押してボルトクリップ10の中央孔にスタッドボルト12を挿入させる。弾性爪体38の先端はスタッドボルト12のねじ部分に当接しており、弾性によりねじ溝からねじ山を何度も越えながら挿入される。突状部32はスタッドボルト12に近接対向し、スタッドボルト12が中心軸からずれないようにしている。
図6(b)の状態において係止部28は、第1受入部60に受け入れられた状態である。弾性爪体38は、弾性部材30より弾性的に柔らかく形成され、弾性爪体38はスタッドボルト12から荷重を受けてねじ溝からねじ山を越えるように撓む。一方、ベース部材20は係止部28より弾性的に堅いため、ボルトクリップ10を押し込む際にキャップ部材50から荷重を受けてもほとんど撓まないように構成されている。そのため、挿入途中においては、弾性爪体38は撓んでスタッドボルト12のねじ山を越えるものの、弾性部材30は第1受入部60に受け入れられた状態を維持する。つまり、キャップ部材50が押し込まれて弾性爪体38がボルトのねじ溝からねじ山を乗り越えるために最低限必要な第1荷重と、キャップ部材50が押し込まれて係止部28が第1受入部60から第2受入部62へ移動するために最低限必要な第2荷重とを比べると、第2荷重が第1荷重より大きい。
次に、図6(c)ではフランジ部24が車体パネル14に接触した状態を示す。作業者がキャップ部材50を押してフランジ部24が車体パネル14に接触すると、フランジ部24は車体パネル14から反力を受ける。この反力が所定の荷重を越えると、弾性部材30が内向きに大きく撓んで、係止部28が第1受入部60から外れる。
次に、図6(d)ではボルトクリップ10のスタッドボルト12への取り付けが完了した状態を示し、図1(b)に示す状態でもある。図6(c)に示す状態からさらに押されて、係止部28が第2受入部62に受け入れられる。このように、中央孔にスタッドボルト12が挿入されて、ベース部材20がスタッドボルト12を支持する台座に着座してからさらに押し込まれると、一方の受入部に位置していた係止部28が他方の受入部に移動して、キャップ部材50が2つの受入部の間の距離分だけ滑動し、その後に第2受入部62が係止部28に受け入れられて滑動が終了することとなり、作業者の手には一瞬押し込み力無しに滑動した後に再度押し込み力が急増するという感覚が作業者に伝達され、作業者が係止部28の移動を確認し、取り付けを完了したことを認識することができる。これにより作業者はボルトクリップ10を確実に取り付けることができ、取り付け不良によってガタツキが発生する可能性を低減できる。
次にボルトクリップ10の変形例を示す。図7は、ベース部材120の斜視図を示す。ボルトクリップ10では弾性爪体38が3つである態様を示したが、この変形例では弾性爪体138が2つである。またボルトクリップ10ではベース柱状部26の外形が6角を有する態様を示したが、この変形例ではベース柱状部126が円柱形状に形成される。
ベース柱状部126は座部22から立設し、円柱形状の外形の一部が凹んで形成される。この凹んだ空間142は、対向して2つの内壁部146により形成され、それぞれに弾性部材130が配される。内壁部146の内側には中心に向かって突出する突状部132が形成される。突状部132はスタッドボルトに近接対向する。
弾性爪体138は、座部22から内向きに傾斜して立設する。2つの弾性爪体138は対向して配置される。ベース柱状部26の外壁面には軸方向に伸びるガイド溝140が形成される。
また図8は、ベース部材120に取り付けるキャップ部材150の斜視図を示す。キャップ柱状部152の外形はキャップ柱状部52と同様に6角形状であるものの、内壁面は、ベース柱状部126に応じて円柱形状である。第1受入部60および第2受入部62は弾性部材130の位置に応じてキャップ柱状部152の内壁面にそれぞれ2つずつ形成される。また、張出部158もガイド溝140の位置に応じてキャップ柱状部152の内壁面に2つ形成される。この変形例においても、ボルトクリップ10と同様の効果が得られる。
本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
たとえば実施形態ではキャップ柱状部52に孔状の第1受入部60および第2受入部62を形成する態様を示したが、第1受入部60および第2受入部62は孔ではなく窪みであってよい。具体的にはキャップ柱状部52の内壁面に軸方向に並んで2つの窪みが形成され、その窪みに係止部28が受け入れられる。
また実施形態ではキャップ部材50がキャップ中央孔56を有する態様を示したが、キャップ中央孔56が形成されておらず、上蓋部54が閉じられた状態であってよい。スタッドボルト12をボルトクリップ10により完全に覆うことができる。
10 ボルトクリップ、 12 スタッドボルト、 14 車体パネル、 20 ベース部材、 22 座部、 24 フランジ部、 26 ベース柱状部、 28 係止部、 30 弾性部材、 31 本体部、 32 突状部、 34 直立部、 36 外壁面、 38 弾性爪体、 40 ガイド溝、 42 空間、 44 ベース中央孔、 46 内方突出壁部、 50 キャップ部材、 52 キャップ柱状部、 54 上蓋部、 56 キャップ中央孔、 58 張出部、 60 第1受入部、 62 第2受入部。

Claims (4)

  1. ボルトに装着されて部品を固定するボルトクリップであって、
    ボルトが挿入される中央孔を有するベース部材と、
    前記ベース部材に取り付けられるキャップ部材と、を備え、
    前記ベース部材は、
    前記中央孔を取り囲むベース柱状部と、
    前記ベース柱状部の内側に形成され、ボルトのねじ溝に係合する複数の弾性爪体と、
    前記ベース柱状部の内側に形成され、ボルトに近接対向する突状部と、
    前記ベース柱状部の外側で前記キャップ部材を係止する係止部を有する複数の弾性部材と、を有し、前記弾性爪体と前記弾性部材とは周回り方向に交互に配置され、
    前記キャップ部材は、
    前記ベース柱状部の外周を覆う中空のキャップ柱状部と、
    前記キャップ柱状部に軸方向に並んで配置され、前記係止部を受け入れる2つの受入部と、を有し、
    前記ベース柱状部および前記キャップ柱状部は、互いの相対回転を規制する形状を有し、
    前記中央孔にボルトが挿入されて前記キャップ部材が押し込まれると前記弾性爪体が撓んでボルトのねじ溝からねじ山を乗り越え、さらに押し込まれると一方の前記受入部に位置していた前記係止部が他方の前記受入部に移動し、
    前記キャップ部材が押し込まれて前記弾性爪体がボルトのねじ溝からねじ山を乗り越えるために必要な第1荷重と、前記キャップ部材が押し込まれて前記係止部が前記一方の受入部から前記他方の受入部へ移動するために必要な第2荷重とを比べると、前記第2荷重が前記第1荷重より大きいことを特徴とするボルトクリップ。
  2. 前記弾性爪体は、前記ベース柱状部の下端側から上端側に向かうほど前記中央孔の内側へ向かうように傾斜しており、
    前記係止部を有する前記弾性部材とボルトに近接対向する前記突状部とは、空間を介して前記突状部を前記空間の径方向内側に、前記弾性部材を前記空間の径方向外側に位置させたことを特徴とする請求項1に記載のボルトクリップ。
  3. 前記キャップ柱状部の内壁面のラジアル方向断面は、6角形状に形成され、
    前記ベース柱状部の外壁面のラジアル方向断面は、前記キャップ柱状部の内壁面のラジアル方向断面の6角形状に対応する6角の頂点を有し、かつ、その6角の頂点の隣り合う2点を結ぶ辺の少なくとも一つに中心方向に向かって凹む内方突出部を有し、
    前記弾性部材は、前記内方突出部と前記キャップ柱状部の内壁面とにより形成される空隙に配されることを特徴とする請求項1または2に記載のボルトクリップ。
  4. 前記キャップ柱状部の内壁面および前記ベース柱状部の外壁面の一方に軸方向に伸びる張出部が形成され、他方に軸方向に伸びる溝部が形成され、前記張出部は前記溝部に摺動可能に嵌ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のボルトクリップ。
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