JP2012213286A - モータ駆動装置、および、それを用いたバルブタイミング調整装置 - Google Patents

モータ駆動装置、および、それを用いたバルブタイミング調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】目標回転数の微小な変動に対してモータ回転数が過敏に変動するのを抑制可能なモータ駆動装置、および、それを用いたバルブタイミング調整装置を提供する。
【解決手段】目標回転数電圧信号生成部71では、目標回転数に係る目標回転数周波数信号を電圧に変換した目標回転数電圧信号を生成する。実回転数電圧信号生成部81では、実回転数に係る実回転数周波数信号を電圧に変換した実回転数電圧信号を生成する。フィードバック制御部91では、目標回転数電圧信号、および、実回転数電圧信号に基づき、実回転数が目標回転数と一致するようにモータ10への通電を制御する。また、目標回転数電圧信号の生成に係る時定数τ1は、実回転数電圧信号の生成に係る時定数τ2よりも大きい。これにより、目標回転数の微小な変動に対してモータ10の回転数が過敏に変動するのを抑制することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、モータ駆動装置、および、それを用いたバルブタイミング調整装置に関する。
従来、モータの回転トルクを利用してエンジンのバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置が公知である。例えば特許文献1では、駆動回路にてモータの目標回転数に比例する電圧と実回転数に比例する電圧との差分電圧が0となるようにフィードバック制御を行っている。
特許第4196345号公報
ところで、フィードバック制御の制御速度が速すぎると、目標回転数の微小な変動に対して過敏に制御されることにより、モータの実回転数も過敏に変動してしまう。モータの実回転数が過敏に変動すると、モータの軸受における摩耗が生じやすくなったり、モータの内部で異音が発生したりするという虞があった。あるいは、例えばモータをバルブタイミング調整装置に用いた場合、モータの実回転数が過敏に変動することで、位相調整機構内部の駆動側、および従動側回転体の摩耗が生じやすくなったり、位相調整機構内部で異音が発生したりするという虞があった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、目標回転数に対する実回転数の追従性を損なうことなく、目標回転数の微小な変動に対してモータ回転数が過敏に変動するのを抑制可能なモータ駆動装置、および、それを用いたバルブタイミング調整装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、モータの駆動を制御するモータ駆動装置であって、目標回転数算出手段と、実回転数算出手段と、目標回転数電圧信号生成手段と、実回転数電圧信号生成手段と、フィードバック制御手段と、を備える。目標回転数算出手段は、モータの目標回転数を算出する。実回転数算出手段は、モータの実回転数を算出する。目標回転数電圧信号生成手段は、目標回転数に係る目標回転数周波数信号を電圧に変換した目標回転数電圧信号を生成する。実回転数電圧信号生成手段は、実回転数に係る実回転数周波数信号を電圧に変換した実回転数電圧信号を生成する。フィードバック制御手段は、目標回転数電圧信号および実回転数電圧信号に基づき、実回転数が目標回転数と一致するように前記モータへの通電を制御する。また、目標回転数電圧信号の生成に係る時定数は、実回転数電圧信号の生成に係る時定数よりも大きい。
本発明では、目標回転数電圧信号生成手段と実回転数電圧信号生成手段とを備えているので、周波数から電圧への変換(以下、「FV変換」という。)の速度に係る時定数を目標回転数電圧信号と実回転数電圧信号とで独立に設定することができる。また、目標回転数電圧信号の生成に係る時定数を実回転数電圧信号の生成に係る時定数よりも大きく設定することにより、フィードバック制御手段における目標回転数に対する実回転数の追従性を損なうことなく、目標回転数の微小な変動に対してモータ回転数が過敏に変動するのを抑制することができる。
目標回転数電圧信号生成手段および実回転数電圧信号生成手段は、以下のように構成することができる。
請求項2に記載の発明では、目標回転数電圧信号生成手段は、第1の抵抗および第1のコンデンサを有する第1のRC回路部により構成される。実回転数電圧信号生成手段は、第2の抵抗および第2のコンデンサを有する第2のRC回路部により構成される。
RC回路にてFV変換を行う場合、FV変換に係る時定数は、RC回路の抵抗値およびコンデンサ容量により決まる。本発明では、目標回転数電圧信号生成手段および実回転数電圧信号生成手段をRC回路により構成しているので、用いる抵抗の抵抗値やコンデンサ容量を変更することにより、所望の時定数とすることができる。
なお、第1のRC回路部および第2のRC回路部は、複数のRC回路により構成してもよい。
請求項3に記載のバルブタイミング調整装置は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置である。バルブタイミング調整装置は、モータと、請求項1または2に記載のモータ駆動装置と、位相調整手段と、を備える。位相調整手段は、モータの回転をカム軸に伝達するとともに、モータの回転数の変化に応じてクランク軸とカム軸との位相を調整する。
本発明では、上記モータ駆動装置をモータの駆動によりバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置に適用しているので、モータの回転数が過敏に変動することに伴う位相調整手段における異音や摩耗の発生を抑制することができる。
請求項4に記載の発明では、位相調整手段は、駆動側回転体と、従動側回転体と、遊星回転体と、遊星キャリアと、連結部材と、を有する。駆動側回転体は、クランク軸と連動して回転する。従動側回転体は、カム軸と連動して回転する。遊星回転体は、遊星運動することにより駆動側回転体と従動側回転体との間の相対位相を調整する。遊星キャリアは、モータのモータ軸と一体となって回転し、遊星回転体を遊星運動可能に支持する。連結部材は、モータ軸と遊星キャリアとを連結する。
これにより、特に、モータの回転数が過敏に変動することで、連結部材と遊星キャリアとが衝突することで生じる異音の発生を抑制することができる。
本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置の断面図である。 図1のII−II線断面図である。 本発明の一実施形態によるモータ駆動装置の回路構成を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態の目標回転数電圧信号生成部の第1のRC回路部を説明する回路図である。 本発明の一実施形態の実回転数電圧信号生成部の第2のRC回路部を説明する回路図である、 RC回路における時定数を説明する説明図である。 VTP時定数とVTS時定数とを同じにした場合の異音レベルを説明する説明図である。 VTP時定数をVTS時定数より大きくした場合の異音レベルを説明する説明図である。 目標回転数を変化させたときのモータの回転数および認識回転数を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
本発明の一実施形態によるモータ駆動装置は、バルブタイミング調整装置に適用される。まず、バルブタイミング調整装置を図1および図2に基づいて説明する。
バルブタイミング調整装置1は、車両に搭載され、図示しない内燃機関の図示しないクランク軸からカム軸2へトルクを伝達する伝達系に設けられる。カム軸2は、内燃機関の吸気弁を開閉するものであり、バルブタイミング調整装置1は、動弁としての吸気弁を開閉するタイミングを調整するものである。
図1に示すように、バルブタイミング調整装置1は、電動ユニット5、および、位相調整手段としての位相調整機構8を備える。
電動ユニット5は、モータ10、および、回路部17を有する。モータ10は、後述するモータ駆動装置100(図3参照)により駆動が制御される。モータ10は、例えばブラシレスモータ等の電動モータであり、モータハウジング11、ステータ12、ロータ13、モータ軸15等を有する。
モータハウジング11は、ケース111および蓋部材115を有し、内部にステータ12およびロータ13等を収容する。ケース111は、略有底円筒状に形成され、底部に開口112が形成される。開口112には、モータ軸15の一方の端部151側が挿通される。開口112とモータ軸15との間には、オイルシール113が設けられる。また、ケース111には、モータ軸15を回転可能に支持する軸受114が設けられる。
蓋部材115は、略円板状に形成され、ケース111の反位相調整機構8側を塞ぐように設けられる。蓋部材115には、モータ軸15の他方の端部152側を回転可能に支持する軸受118が軸受114と同軸に設けられる。これにより、モータ軸15は、軸受114、118によりモータハウジング11に正逆回転可能に支持される。
ステータ12には、軸方向外側にボビン121が設けられる。ボビン121には、コイル122が巻回される。コイル122へ通電により、ステータ12に回転磁界が生じる。ステータ12の径方向内側には、モータ軸15と一体となって回転するロータ13が設けられる。ロータ13の径方向外側には、N極とS極とが交互になるようにマグネット131が設けられている。これにより、ロータ13は、ステータ12のコイル122への通電により生じる回転磁界を受けて、モータ軸15と一体となって回転する。
また、モータ10には、モータの回転を検出するホール素子69(図3参照)が設けられる。
モータハウジング11の蓋部材115の反位相調整機構8側には、ベース16が設けられる。ベース16は、蓋部材115と回路カバー119とで形成される空間に収容される。ベース16は、回路カバー119側に開口する略有底円筒状に形成され、内部に回路部17が収容される。回路部17は、基板に実装された各種電子部品等から構成され、後述する駆動回路65を有している。また、ベース16は、コネクタ18と一体に形成される。コネクタ18は、図示しない電源、エンジンECU、各種センサ等との接続に用いられる。
位相調整機構8は、モータ10の回転数の変化に応じてクランク軸とカム軸2との位相を調整するものであって、駆動側回転体20、従動側回転体30、遊星キャリアとしての偏芯シャフト40、および、遊星回転体50等を備える。
駆動側回転体20は略筒状に形成され、内部に従動側回転体30、偏芯シャフト40、および遊星回転体50等を収容する。駆動側回転体20は、カバー部材21、歯車部材23、および、スプロケット25を有する。カバー部材21、歯車部材23、および、スプロケット25は、電動ユニット5側からこの順で配置され、位置決めピン27により同軸となるように位置決めされて、ボルト28により固定される。
カバー部材21には、開口211が形成され、この開口211にはケース111の一部とモータ軸15の一方の端部151側が挿通される。また、カバー部材21には、偏芯シャフト40を相対回転可能に支持するベアリング49が設けられる。
歯車部材23の周壁部の径方向内側には、遊星回転体50の駆動側外歯車部52と噛み合う駆動側内歯車部24が形成される。
スプロケット25には、周壁部から径方向外側へ突出する歯26を回転方向に複数有している。この歯26とクランク軸の複数の歯との間に図示しないタイミングチェーンが掛け渡される。これにより、クランク軸の回転により出力される機関トルクがタイミングチェーンを経由してスプロケット25に入力されると、駆動側回転体20は、クランク軸と連動して回転する。
従動側回転体30は、有底円筒状に形成され、駆動側回転体20と同軸に配置される。また、従動側回転体30は、ピン31にてカム軸2との周方向における位置が決められ、センターボルト32によりカム軸2に固定される。これにより、従動側回転体30は、カム軸2と一体となって回転する。また、従動側回転体30は、駆動側回転体20と相対回転可能に設けられている。
従動側回転体30の周壁部の径方向内側には、従動側内歯車部35が形成される。従動側内歯車部35の内径は、駆動側内歯車部24の内径よりも小さく設定される。また、従動側内歯車部35の歯数は、駆動側内歯車部24の歯数より少なく設定される。従動側内歯車部35は、軸方向において、駆動側内歯車部24の反電動ユニット5側に設けられる。
偏芯シャフト40は、電動ユニット5側に形成される入力部41および反電動ユニット5側に形成される偏心部47を有し、全体として筒状に形成される。入力部41は、駆動側回転体20および従動側回転体30と同軸に配置される。また、入力部41は、カバー部材21に設けられるベアリング49に回転可能に支持される。これにより、偏芯シャフト40は、駆動側回転体に対して相対回転可能に設けられる。
偏心部47は、入力部41と偏心して形成される。したがって、偏心部47は、駆動側回転体20および従動側回転体30とも偏心して形成されている。
図2に示すように、偏芯シャフト40の径方向内側には、溝部43が形成される。溝部43には、モータ軸15の径方向外側に設けられるモータジョイント44が嵌め合い挿入される。また、モータ軸15に圧入固定されるジョイントピン45は、モータジョイント44に対して嵌め合い挿入される。これにより、偏芯シャフト40は、モータジョイント44およびジョイントピン45によりモータ軸15と連結され、モータ軸15と一体となって回転する。なお、ジョイントピン45とモータジョイント44との間、および、モータジョイント44と偏芯シャフト40との間にはクリアランスが設けられており、このクリアランスの範囲において摺動可能である。すなわち、モータジョイント44はモータ軸15に対して所定の範囲内にて可動の状態であり、これにより、モータ軸15と偏芯シャフト40との軸ずれが吸収される。なお、モータジョイント44およびジョイントピン45が「連結部材」を構成する。
なお、図2は、図1のII−II線断面図であるが、偏芯シャフト40よりも径方向外側の部材については省略している。
図1に戻り、偏芯シャフト40の偏心部47の径方向外側には、遊星回転体50が配置される。偏心部47と遊星回転体50との間には、ベアリング59が設けられる。これにより、遊星回転体50は、駆動側回転体20に対する偏芯シャフト40の相対回転に応じて遊星運動可能に偏芯シャフト40に支持される。なお、ここでいう遊星運動とは、遊星回転体50が偏心部47の偏心中心線回りに自転しつつ、偏芯シャフト40の回転方向に公転する運動をいう。
遊星回転体50は、駆動側回転体20側に形成される大径部51および従動側回転体30側に形成される小径部55を有し、全体として筒状に形成される。大径部51の径方向外側には駆動側外歯車部52が形成され、小径部55の径方向外側には従動側外歯車部56が形成される。駆動側外歯車部52は、駆動側内歯車部24の内周側に配置されて駆動側内歯車部24と噛み合う。従動側外歯車部56は、従動側内歯車部35の内周側に配置されて従動側内歯車部35と噛み合う。なお、駆動側外歯車部52の歯数および従動側外歯車部56の歯数は、それぞれ駆動側内歯車部24の歯数および従動側内歯車部35の歯数よりも同数ずつ少ない。
上述の構成により、位相調整機構8は、モータ軸15の回転状態に応じた偏芯シャフト40の回転運動を遊星回転体50の遊星運動に変換し、駆動側回転体20と従動側回転体30との位相を調整することにより、バルブタイミングを調整している。
具体的には、モータ軸15が駆動側回転体20と同速回転するとき、偏芯シャフト40は駆動側内歯車部24に対して相対回転しない。このとき、遊星回転体50は、遊星運動せず、駆動側回転体20および従動側回転体30と一体に回転する。これにより、駆動側回転体20と従動側回転体30との間の位相は変化しないので、バルブタイミングは保持される。
一方、モータ軸15が駆動側回転体20よりも高速で回転するとき、偏芯シャフト40は駆動側内歯車部24に対して進角側に相対回転する。このとき、遊星回転体50の遊星運動により、従動側回転体30は、駆動側回転体20に対して進角側に相対回転する。すなわち、駆動側回転体20に対する従動側回転体30の位相が進角側に変化するので、バルブタイミングは進角する。
また一方、モータ軸15が駆動側回転体20よりも低速で回転するとき、偏芯シャフト40は駆動側内歯車部24に対して遅角側に相対回転する。このとき、遊星回転体50の遊星運動により、従動側回転体30は、駆動側回転体20に対して遅角側に相対回転する。すなわち、駆動側回転体20に対する従動側回転体30の位相が遅角側に変化するので、バルブタイミングは遅角する。
次に、バルブタイミング調整装置1のモータ10の駆動を制御するモータ駆動装置100の回路構成を図3〜図5に基づいて説明する。
モータ駆動装置100は、制御回路60および駆動回路65等から構成される。
制御回路60は、点火装置および燃料噴射装置の駆動等のエンジンの作動を制御するものであって、エンジンECUに設けられる。制御回路60は、マイコンおよびドライバ等により構成され、駆動回路65と電気的に接続されている。また、制御回路60は、クランク軸の回転数を検出するセンサと接続されており、クランク軸の回転数を取得可能に構成されている。さらにまた、制御回路60は、カム軸2の回転数を検出するセンサと接続されており、カム軸2の回転数を取得可能に構成されている。
制御回路60は、駆動回路65を介してモータ10への通電を制御する。制御回路60では、モータ10への通電を制御するための情報として、モータ10の目標回転数を算出する。モータ10の目標回転数は、クランク軸の回転数およびカム軸2の回転数等に基づいて算出される。また、制御回路60では、算出されたモータ10の目標回転数を表す目標回転数周波数信号を生成する。目標回転数周波数信号は、算出された目標回転数に比例する周波数のパルス波信号として生成される。生成された目標回転数周波数信号は、駆動回路65へ伝送される。なお本実施形態では、制御回路60が「目標回転数算出手段」を構成している。
駆動回路65は、回路部17に設けられ、モータ10と電気的に接続されてモータ10を通電駆動する。駆動回路65は、電子回路等で構成され、制御回路60およびモータ10と接続される。駆動回路65は、目標回転数電圧信号生成部71、実回転数算出部80、実回転数電圧信号生成部81、フィードバック制御部91、および、通電部93等を備える。本実施形態では、目標回転数電圧信号生成部71が「目標回転数電圧信号生成手段」を構成し、実回転数算出部80が「実回転数算出手段」を構成し、実回転数電圧信号生成部81が「実回転数電圧信号生成手段」を構成し、フィードバック制御部91が「フィードバック制御手段」を構成している。
目標回転数電圧信号生成部71は、制御回路60から伝送された目標回転数周波数信号の周波数を電圧に変換した目標回転数電圧信号を生成する。具体的には、目標回転数電圧信号生成部71は、図4に示す第1のRC回路部72を有し、この第1のRC回路部72にて目標回転数周波数信号の周波数を電圧に変換する。
図4に示すように、第1のRC回路部72は、1段目RC回路73および2段目RC回路76を有する。1段目RC回路73は、抵抗値R1の抵抗74およびコンデンサ容量C1のコンデンサ75から構成される。2段目RC回路76は、抵抗値R2の抵抗77およびコンデンサ容量C2のコンデンサ78から構成される。制御回路60から伝送された目標回転数周波数信号は、第1のRC回路部72にてFV変換されることにより、電圧信号である目標回転数電圧信号が生成される。ここで、FV変換後のB1点の電圧を「FV電圧Vb1」という。生成された目標回転数電圧信号は、フィードバック制御部91へ伝送される。なお、抵抗74、77が「第1の抵抗」に対応し、コンデンサ75、78が「第1のコンデンサ」に対応する。
図3に戻り、実回転数算出部80は、モータ10の回転数を検出するホール素子69と接続され、ホール素子69からの検出信号に基づき、モータ10の実回転数を算出する。また、実回転数算出部80では、算出されたモータ10の実回転数を表す実回転数周波数信号を生成する。実回転数周波数信号は、算出された実回転数に比例する周波数のパルス波信号として生成される。生成された実回転数周波数信号は、実回転数電圧信号生成部81に伝送される。
実回転数電圧信号生成部81は、実回転数算出部80から伝送された実回転数周波数信号を電圧に変換した目標回転数電圧信号を生成する。具体的には、実回転数電圧信号生成部81は、図5に示す第2のRC回路部82を有し、この第2のRC回路部82にて実回転数周波数信号の周波数を電圧に変換する。
図5に示すように、第2のRC回路部82は、1段目RC回路83および2段目RC回路86を有する。1段目RC回路83は、抵抗値R3の抵抗84およびコンデンサ容量C3のコンデンサ85から構成される。2段目RC回路86は、抵抗値R4の抵抗87およびコンデンサ容量C4のコンデンサ88から構成される。生成された実回転数周波数信号は、第2のRC回路部82にてFV変換されることにより、電圧信号である実回転数電圧信号が生成される。ここで、FV変換後のB2点の電圧を「FV電圧Vb2」という。生成された実回転数電圧信号は、フィードバック制御部91へ伝送される。なお、抵抗84、87が「第2の抵抗」に対応し、コンデンサ85、88が「第2のコンデンサ」に対応する。
図3に戻り、フィードバック制御部91では、目標回転数電圧信号生成部71から伝送された目標回転数電圧信号、および、実回転数電圧信号生成部81から伝送された実回転数電圧信号に基づき、実回転数が目標回転数と一致するように、モータ10に印加する印加電圧を算出し、当該印加電圧に係る電圧指令信号を生成する。生成された電圧指令信号は、通電部93へ伝送される。
通電部93は、フィードバック制御部91、モータ10、および、ホール素子69と接続される。通電部93は、ホール素子69からの検出信号に基づき、モータ10の回転位置を取得可能である。また、通電部93は、インバータ回路94を有する。インバータ回路94は、図示しない複数のスイッチング素子がブリッジ接続されている。通電部93は、フィードバック制御部91から伝送された電圧指令信号およびモータ10の回転位置に基づき、インバータ回路94のスイッチング素子のオン/オフを制御することにより、モータ10への通電を制御する。これにより、モータ10は、モータ駆動装置100により駆動が制御される。
ところで、RC回路の時定数は、RC回路を構成する抵抗の抵抗値およびコンデンサのコンデンサ容量の積により決まる。また本実施形態では、目標回転数周波数信号を目標回転数電圧信号にFV変換する第1のRC回路部72と実回転数周波数信号を実回転数電圧信号にFV変換する第2のRC回路部82とを別個のRC回路により構成している。これにより、第1のRC回路部72の抵抗74、77の抵抗値およびコンデンサ75、77のコンデンサ容量、および、第2のRC回路部82の抵抗84、87の抵抗値およびコンデンサ85、88のコンデンサ容量を変更することにより、第1のRC回路部72の時定数τ1と第2のRC回路部82の時定数τ2とを独立に設定している。
ここで、第1のRC回路部72の時定数τ1および第2のRC回路部82の時定数τ2について説明する。
第1のRC回路部72は、1段目RC回路73および2段目RC回路76から構成されているので、第1のRC回路部72におけるFV変換後の電圧であるFV電圧Vb1は、以下の式(1)により算出される。なお、式中のVa1は、A1点における目標回転数周波数信号のパルス波電圧である。
Figure 2012213286
第1のRC回路部72の時定数τ1は、式(1)において、Va1=1[V]としたとき、
Vb1=(1−exp(−1))[V]
となる時間tに等しい。なお、図6においては、1段目RC回路73におけるFV変換後のFV電圧を実線L1で示し、2段目RC回路76におけるFV変換後のFV電圧、すなわちFV電圧FVb1をL2で示すと、時定数τ1は、図6に示す如くとなる。
また、第2のRC回路部82は、1段目RC回路83および2段目RC回路86から構成されているので、第1のRC回路部82におけるFV変換後の電圧であるFV電圧Vb2は、以下の式(2)により算出される。なお、式中のVa2は、A2点における実回転数周波数信号のパルス波電圧である。
Figure 2012213286
第2のRC回路部82の時定数τ2は、式(2)において、Va2=1[V]としたとき、
Vb2=(1−exp(−1))[V]
となる時間tに等しい。なお、時定数τ2も、図6にて説明したのと同様である。
本実施形態では、抵抗74の抵抗値R1、抵抗77の抵抗値R2、抵抗84の抵抗値R3、および、抵抗87の抵抗値R4は等しい。すなわち、R1=R2=R3=R4である。また、第1のRC回路部72の1段目RC回路73を構成するコンデンサ75のコンデンサ容量C1は、第2のRC回路部82を構成する1段目RC回路83のコンデンサ85のコンデンサ容量C3よりも大きい。すなわち、C1>C3である。さらにまた、第1のRC回路部72の2段目RC回路76を構成するコンデンサ78のコンデンサ容量C2は、第2のRC回路部82の2段目RC回路86を構成するコンデンサ88のコンデンサ容量C4よりも大きい。すなわち、C2>C4である。すなわち本実施形態では、第1のRC回路部72の時定数τ1は、第2のRC回路部82の時定数τ2より大きい。すなわち、τ1>τ2である。
なお、RC回路では、印加されたパルス波のエッジ毎に充放電を繰り返す。時定数を小さく設定すると、充放電時の電圧変化が大きくなるため、印加されたパルス波に対する応答性が向上する。一方、時定数を大きく設定すると、充放電時の反応が鈍るため、過敏な反応が抑えられ、FV電圧が安定する。
ここで、第1のRC回路部72の時定数τ1を第2のRC回路部82の時定数τ2よりも大きく設定することにより奏する効果を説明する。以下、目標回転数電圧信号の生成に係る第1のRC回路部72の時定数τ1を「VTP時定数τ1」、実回転数電圧信号の生成に係る第2のTC回路部82の時定数τ2を「VTS時定数τ2」という。なお、第1のRC回路部72における時定数τ1(VTP時定数τ1)が「目標回転数電圧信号の生成に係る時定数」に対応し、第2のRC回路部82における時定数τ2(VTS時定数τ2)が「実回転数電圧信号の生成に係る時定数」に対応している。
まず、VTP時定数τ1とVTS時定数τ2とを同じに設定した場合の参考例を図7に基づいて説明する。図7(a)に示すように、偏芯シャフト40の位相は、カムトルクの影響を受けて、微小変動が継続的に生じている。例えば、矢印Y1で示すように、偏芯シャフト40の位相が遅角すると、図7(b)に矢印Y2で示すように、遅角した位相を補正するために目標回転数が大きくなり、短時間で急峻にモータ10の回転数を大きくすべく制御される。このとき、VTP時定数τ1がVTS時定数τ2と同様に小さく設定されていると、図7(c)に示すように、モータ10は、短時間の指示に対して敏感に反応し、モータ10の回転数を大きくする。しかしながら、ハードの応答遅れがあるので、矢印Y3で示すように、実際にモータ10の回転数が大きくなるタイミングには遅れが生じる。図7(a)に示すように、実際にモータ10の回転数が大きくなるタイミングにおいて、矢印Y4で示すように、偏芯シャフト40の位相が再び遅角してくるタイミングとなると、モータ10の回転数が大きくなることにより進角するモータジョイント44と遅角してくる偏芯シャフト40との間の速度差が大きくなってしまう。これにより、図7(d)に示すように、モータジョイント44と偏芯シャフト40とが衝突することにより、異音が発生する。このような現象は断続的に発生し続けるため、異音や、各部の摩耗等の原因となる。
そこで本実施形態では、VTP時定数τ1をVTS時定数τ2よりも大きく設定し、目標回転数の微小な変動に対する過敏な反応を抑制している。
図8(a)に示すように、図7にて説明したのと同様、偏芯シャフト40の位相の微小変動により、矢印X1で示すように、偏芯シャフト40が遅角すると、図8(b)に矢印X2で示すように、遅角した位相を補正すべく、算出される目標回転数が大きくなる。本実施形態では、VTP時定数τ1がVTS時定数τ2よりも大きくなるように第1のRC回路部72および第2のRC回路部82が構成されているので、目標回転数周波数信号から目標回転数電圧信号へのFV変換に要する時間が長くなる。したがって、図8(c)に矢印X3で示すように、モータ10は、短時間の指示に対しては緩慢な反応となり、モータ10の回転数の変化が小さく抑えられる。ハードの応答遅れにより、モータ10の回転数が大きくなるタイミングにおいて、矢印X4で示すように、偏芯シャフト40の位相が再び遅角してくるタイミングであったとしても、モータ10の回転数の変化が小さく抑えられているので、VTP時定数τ1をVTS時定数τ2と同じに設定した図7の例と比較して、モータジョイント44と偏芯シャフト40との間の速度差は小さい。したがって、図8(d)に示すように、モータジョイント44と偏芯シャフト40との衝突により発生する異音を抑制することができる。また、各部の摩耗等を抑制することができる。
なお、図7および図8においては、偏芯シャフト40の位相が遅角したときにモータ回転数を上げて進角側へ補正する例について説明したが、偏芯シャフト40の位相が進角したときにモータ回転数を下げて遅角側へ補正する場合についても、同様のメカニズムであるので、VTP時定数τ1をVTS時定数τ2よりも大きく設定することにより、異音や各部における摩耗の発生を抑制することができる。
ここで、目標回転数がN1からN2に変化した場合のモータ回転数について説明する。なお、図9の例ではN1<N2とする。
時間T1において目標回転数がN1からN2となるように変更されると、目標回転数の変化に伴ってモータ10の回転数も変化する。モータ10の回転数は、上述の通りホール素子69により検出され、実回転数算出部80にて実回転数周波数信号が生成され、実回転数電圧信号生成部81にて実回転数電圧信号に変換されて、フィードバック制御部91に伝送される。フィードバック制御部91では、実回転数電圧信号に基づき、モータ10の回転数を認識し、モータ10の回転数が目標回転数と一致するように制御する。ここで、モータ10の実際の回転数を単に「回転数」といい、フィードバック制御部91にて認識されるモータ10の回転数を「認識回転数」という。図9中においては、モータ10の回転数を実線で示し、目標回転数を破線で示し、認識回転数を2点鎖線で示した。
まず、VTP時定数τ1がVTS時定数τ2より小さい場合、すなわちτ1<τ2である場合の参考例を図9(a)に示す。
フィードバック制御部91にて認識される認識回転数の変化は、モータ10の回転数の変化よりも遅れる。そのため、期間P1では、モータ10の回転数が目標回転数より大きいにも関わらず、認識回転数が目標回転数より小さいため、モータ10の回転数を大きくする方向への制御が継続される。
認識回転数が目標回転数より大きくなると、モータ10の回転数を小さくする方向へ制御される。このとき、モータ10の回転数を大きくする場合と同様、認識回転数の変化は、モータ10の回転数の変化よりも遅れる。そのため、期間P2では、モータ10の回転数が目標回転数よりも小さいにも関わらず、認識回転数が目標回転数よりも大きいため、回転数を小さくする方向への制御が継続される。
認識回転数が目標回転数より小さくなると、モータ10の回転数を大きくする方向へ制御される。このようなハンチング現象を繰り返しながら、振幅が徐々に減衰していくことにより、モータ10の回転数が実回転数に収束していく。図9(a)に示す例では、VTP時定数τ1がVTS時定数τ2よりも小さく設定されているので、目標回転数の変化が早く、認識回転数の変化が遅いため、モータ10の回転数のオーバーシュート量およびアンダーシュート量が大きくなってしまう。そのため、モータ10の回転数が目標回転数に収束するのに時間がかかる。
また、VTP時定数τ1とVTS時定数τ2とを同じにした場合、すなわちτ1=τ2である場合の参考例を図9(b)に示す。
図9(b)に示す例では、図9(a)にて説明した例と同様、フィードバック制御部91にて認識される認識回転数の変化は、モータ10の回転数の変化よりも遅れる。図9(a)に示す例よりは振幅は小さいが、オーバーシュートおよびアンダーシュートが生じるので、モータ10の回転数が目標回転数に収束するのに時間がかかる。
一方、VTP時定数τ1がVTS時定数τ2より大きい、すなわちτ1>τ2である本実施形態では、図9(c)に示すように、VTP時定数τ1が大きく設定されているので、目標回転数の変化は、図9(a)、(b)に示す例と比較して遅い。また、VTS時定数τ2が小さく設定されているので、認識回転数の変化は速く、目標回転数に追従する。そのため、図9(a)、(b)に示す例と比較し、オーバーシュート量およびアンダーシュート量が小さく、モータ10の回転数が目標回転数に収束するのにかかる時間が短い。これにより、本実施形態では、モータ10の回転を精度よく制御することができる。
以上詳述したように、モータ駆動装置100は、モータ10の駆動を制御するものであって、制御回路60および駆動回路65を備える。駆動回路65は、実回転数算出部80、目標回転数電圧信号生成部71、実回転数電圧信号生成部81、および、フィードバック制御部91を有する。制御回路60では、モータ10の目標回転数を算出する。実回転数算出部80では、モータ10の実回転数を算出する。目標回転数電圧信号生成部71では、制御回路60から伝送された目標回転数に係る目標回転数周波数信号を電圧に変換した目標回転数電圧信号を生成する。実回転数電圧信号生成部81では、実回転数算出部80から伝送された実回転数に係る実回転数周波数信号を電圧に変換した実回転数電圧信号を生成する。フィードバック制御部91では、目標回転数電圧信号生成部71から伝送された目標回転数電圧信号、および、実回転数電圧信号生成部81から伝送された実回転数電圧信号に基づき、実回転数が目標回転数と一致するようにモータ10への通電を制御する。また、目標回転数電圧信号の生成に係る時定数であるVTP時定数τ1は、実回転数電圧信号の生成に係る時定数であるVTS時定数τ2よりも大きい。
本実施形態では、目標回転数電圧信号生成部71と実回転数電圧信号生成部81とを備えているので、FV変換の速度に係るVTP時定数τ1とVTS時定数τ2とを独立に設定することができる。また、VTP時定数τ1をVTS時定数τ2よりも大きく設定することにより、フィードバック制御部91における目標回転数に対する実回転数の追従性を損なうことなく、目標回転数の微小な変動に対してモータ10の回転数が過敏に変動するのを抑制することができる。
目標回転数電圧信号生成部71は、抵抗74、77、および、コンデンサ75、78を有する第1のRC回路部72により構成される。また、実回転数電圧信号生成部81は、抵抗84、87、および、コンデンサ85、88を有する第2のRC回路部82により構成される。
本実施形態では、目標回転数電圧信号生成部71および実回転数電圧信号生成部81をRC回路により構成しているので、用いる抵抗74、77、84、87の抵抗値、および、コンデンサ75、78、85、88のコンデンサ容量を変更することにより、所望の時定数とすることができる。
本実施形態では、モータ駆動装置100は、内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸2が開閉する吸気弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置1に適用されている。バルブタイミング調整装置1は、モータ10と、モータ駆動装置100と、位相調整機構8と、を備える。位相調整機構8は、モータ10の回転をカム軸2に伝達するとともに、モータ10の回転数の変化に応じてクランク軸とカム軸2との位相を調整する。
本実施形態では、モータ駆動装置100をモータ10の駆動によりバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置1に適用しているので、モータ10の回転数が過敏に変動することに伴う位相調整機構8における異音や摩耗の発生を抑制することができる。
また、位相調整機構8は、駆動側回転体20と、従動側回転体30と、遊星回転体50と、偏芯シャフト40と、モータジョイント44およびジョイントピン45と、を有する。駆動側回転体20は、クランク軸と連動して回転する。従動側回転体30は、カム軸2と連動して回転する。遊星回転体50は、遊星運動することにより駆動側回転体20と従動側回転体30との間の相対位相を調整する。偏芯シャフト40は、モータ10のモータ軸15と一体となって回転し、遊星回転体50を遊星運動可能に支持する。モータジョイント44およびジョイントピン45は、モータ軸15と偏芯シャフト40とを連結する。
これにより、特に、モータ10の回転数が過敏に変動することで、モータジョイント44と偏芯シャフト40とが衝突することで生じる異音の発生を抑制することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態では、モータ駆動装置が電動バルブタイミング調整装置に適用されていたが、電動バルブタイミング調整装置以外の装置に適用してもよい。
上記実施形態では、バルブタイミング調整装置は、吸気弁のバルブタイミングを調整するものであったが、他の実施形態では、排気弁のバルブタイミングを調整するものとしてもよい。
また、上記実施形態では、位相調整機構は、遊星機構によりクランク軸とカム軸との位相を調整していたが、クランク軸とカム軸との位相を調整する手段は、遊星機構でなくてもよい。また、遊星キャリアである偏芯シャフトは、駆動側回転体および従動側回転体に対して偏心して設けられていたが、偏心していなくてもよい。
上記実施形態では、目標回転数算出手段が制御回路に設けられ、実回転数算出手段、目標回転数電圧信号生成手段、実回転数電圧信号生成手段、および、フィードバック制御手段が駆動回路に設けられていた。他の実施形態では、各手段は、制御回路および駆動回路のどちらに設けてもよい。また、制御回路と駆動回路とを分けず、1つのマイコン等により構成してもよい。
また、上記実施形態では、目標回転数電圧信号生成部および実回転数電圧信号生成部では、RC回路によりFV変換を行っていた。上記実施形態のRC回路部は、2段のRC回路によりFV変換を行っていたが、他の実施形態では、1段でもよいし、3段以上であってもよい。また、第1のRC回路部と第2のRC回路部とで段数が異なっていてもよい。また、目標回転数電圧信号生成手段および実回転数電圧信号生成手段は、FV変換可能であれば、例えばマイコン等、RC回路以外により構成してもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・バルブタイミング調整装置
2・・・カム軸
5・・・電動ユニット
8・・・位相調整機構(位相調整手段)
10・・・モータ
20・・・駆動側回転体
30・・・従動側回転体
40・・・偏芯シャフト(遊星キャリア)
44・・・モータジョイント(連結部材)
45・・・ジョイントピン(連結部材)
50・・・遊星回転体
60・・・制御回路(目標回転数算出手段)
65・・・駆動回路
71・・・目標回転数電圧信号生成部(目標回転数電圧信号生成手段)
72・・・第1のRC回路部
74、77・・・抵抗(第1の抵抗)
75、85・・・コンデンサ(第1のコンデンサ)
80・・・実回転数算出部(実回転数算出手段)
81・・・実回転数電圧信号生成部(実回転数電圧信号生成手段)
82・・・第2のRC回路部
84、87・・・抵抗(第2の抵抗)
85、88・・・コンデンサ(第2のコンデンサ)
91・・・フィードバック制御部(フィードバック制御手段)
100・・・モータ駆動装置

Claims (4)

  1. モータの駆動を制御するモータ駆動装置であって、
    前記モータの目標回転数を算出する目標回転数算出手段と、
    前記モータの実回転数を算出する実回転数算出手段と、
    前記目標回転数に係る目標回転数周波数信号を電圧に変換した目標回転数電圧信号を生成する目標回転数電圧信号生成手段と、
    前記実回転数に係る実回転数周波数信号を電圧に変換した実回転数電圧信号を生成する実回転数電圧信号生成手段と、
    前記目標回転数電圧信号および前記実回転数電圧信号に基づき、前記実回転数が前記目標回転数と一致するように前記モータへの通電を制御するフィードバック制御手段と、
    を備え、
    前記目標回転数電圧信号の生成に係る時定数は、前記実回転数電圧信号の生成に係る時定数よりも大きいことを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記目標回転数電圧信号生成手段は、第1の抵抗および第1のコンデンサを有する第1のRC回路部により構成され、
    前記実回転数電圧信号生成手段は、第2の抵抗および第2のコンデンサを有する第2のRC回路部により構成されることを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
  3. 内燃機関においてクランク軸からのトルク伝達によりカム軸が開閉する動弁のバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
    モータと、
    請求項1または2に記載のモータ駆動装置と、
    前記モータの回転を前記カム軸に伝達するとともに、前記モータの回転数の変化に応じて前記クランク軸と前記カム軸との位相を調整する位相調整手段と、
    を備えることを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  4. 前記位相調整手段は、
    前記クランク軸と連動して回転する駆動側回転体と、
    前記カム軸と連動して回転する従動側回転体と、
    遊星運動することにより前記駆動側回転体と前記従動側回転体との間の相対位相を調整する遊星回転体と、
    前記モータのモータ軸と一体となって回転し、前記遊星回転体を遊星運動可能に支持する遊星キャリアと、
    前記モータ軸と前記遊星キャリアとを連結する連結部材と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング調整装置。
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