JP2012203298A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】オブジェクトに対して適切にトナー飛散を抑制するための技術を提供する
【解決手段】複数色のトナーを用いて、被記録媒体の記録面上に色ごとに順次転写して画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置は、エッジ検出手段と、エッジ拡大手段とを有する。エッジ検出手段は、画像を構成するオブジェクトのエッジを検出する。エッジ拡大手段は、エッジ検出手段によって検出されたエッジにおいて、複数色のトナーのうち、記録面に最初に転写される一の色のトナーから形成される第1のトナー層の記録面上における占有面積が、記録面に2番目以降に転写されるその他の色のトナーから形成される第2のトナー層の記録面上における占有面積に比べて、記録面に沿った方向に広くなるように、少なくとも第1のトナー層を、特定の画素分拡大させるように画像形成部を制御する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数色のトナーを用いて画像形成を実行する技術に関する。
従来より、複数色のトナー像を重ね合わせて画像を形成する際、画像を構成する領域であって、トナーが転写される領域(以下、オブジェクト)のエッジ付近において、転写されたトナーがオブジェクトの外部に飛散する、いわゆるトナー飛散が生じることが知られている。
このトナー飛散が生じることを抑制するために、例えば特許文献1では、画像のエッジ付近においてトナーがはみ出す部分を予め算出し、画像のエッジ付近のトナー量を削減している。
特開平10−282756号公報
しかしながら、例えば小さい文字を含む画像では、上記の方法でエッジ付近のトナー量を削減する結果、画像にかすれが生じるという問題があった。本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、画像にかすれを生じさせることを低減するとともに、トナー飛散を抑制するための技術を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の第1の装置は、複数色のトナーを用いて、被記録媒体の記録面上に色ごとに順次転写して画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置であって、前記画像を構成するオブジェクトのエッジを検出するエッジ検出手段と、前記エッジ検出手段によって検出された前記エッジにおいて、前記複数色のトナーのうち、前記記録面に最初に転写される一の色のトナーから形成される第1のトナー層の前記記録面上における占有面積が、前記記録面に2番目以降に転写されるその他の色のトナーから形成される第2のトナー層の前記記録面上における占有面積に比べて、前記記録面に沿った方向に広くなるように、少なくとも前記第1のトナー層を、特定の画素分拡大させるように前記画像形成部を制御するエッジ拡大手段と、を備えることを特徴とする。
この構成により、画像にかすれを生じさせることを低減するとともに、トナー飛散を抑制することができる。
また、上記の装置において、さらに、前記オブジェクトが、少なくとも1色のトナーを用いて表現される単一色から構成されるオブジェクトであるか否かを特定するオブジェクト特定手段を備え、前記オブジェクト特定手段によって、前記オブジェクトが前記単一色から構成されると特定された場合のみ、前記エッジ拡大手段に前記制御を実行させることが好ましい。
この構成により、トナー飛散が目立つ可能性が高いオブジェクトに対して、エッジ拡大手段の制御を実行することができる。
また、上記の装置において、さらに、前記画像を構成する画素のうち、所定の数の前記画素に含まれるトナーの割合が、特定の値以上であるか否かを特定する総量特定手段を備え、前記総量特定手段によって、前記割合が、前記特定の値以上であると特定された場合のみ、前記エッジ拡大手段に前記制御を実行させることが好ましい。
この構成により、トナー飛散が生じる可能性が高いオブジェクトに対して、エッジ拡大手段の制御を実行することができる。
また、上記の装置において、さらに、前記オブジェクトが文字であるか否かを判断する文字判断手段と、前記文字判断手段によって、前記オブジェクトが文字であると判断された場合に、前記文字の大きさを特定する文字サイズ特定手段と、前記第1のトナー層が、前記第2のトナー層に比べて、前記記録面に沿った方向に広くなるように、前記第2のトナー層を前記特定の画素分縮小させるように前記画像形成部を制御するエッジ縮小手段と、を備え、前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が特定のサイズ以上であると特定された場合に、前記エッジ拡大手段に前記制御を実行させ、前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が特定のサイズ未満であると特定された場合に、前記エッジ縮小手段に前記制御を実行させることが好ましい。
この構成により、オブジェクトの種類に応じて、適切にトナー飛散を抑制することができる。
また、上記の装置において、前記第2のトナー層が複数の色のトナー層から構成される場合に、前記トナー層拡大手段に、全ての前記第2のトナー層の占有面積を変化させることなく、前記第1のトナー層を前記特定の画素分拡大させることとしてもよい。
この構成により、3色以上のトナーが順次転写される場合であっても、トナー飛散を抑制することができる。
また、上記の装置において、前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が前記特定のサイズ以上であると特定された場合に、前記トナー層拡大手段に、全ての前記第2のトナー層の占有面積を変化させることなく、前記第1のトナー層を前記特定の画素分拡大させ、前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が前記特定のサイズ未満であると特定された場合に、前記トナー層縮小手段に、全ての前記第2のトナー層を前記特定の画素分縮小させることが好ましい。
この構成により、3色以上のトナーが順次転写される場合であっても、トナー飛散を抑制することができる。
また、上記の装置において、前記第2のトナー層が複数の色のトナー層から構成される場合に、前記トナー層拡大手段に、前記第2のトナー層のうち、前記記録面に3番目以降に転写されるトナーから構成されるトナー層の占有面積を変化させることなく、前記第1のトナー層と、前記記録面に2番目に転写されるトナーから構成される前記トナー層と、を前記特定の画素分拡大することとしてもよい。
この構成により、3色以上のトナーが順次転写される場合であって、記録面に最初に転写される色のトナーと、記録面に2番目に転写される色のトナーと、が飛散しにくい色の組み合わせである場合には、記録面に2番目に転写される色のトナーにより形成されるトナー層にもエッジ拡大手段の制御を実行することができる。
また、上記の装置において、前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が前記特定の大きさ以上であると特定された場合に、前記第2のトナー層のうち、前記記録面に3番目以降に転写されるトナーから構成されるトナー層の占有面積を変化させることなく、前記トナー層拡大手段に、前記第1のトナー層と、前記記録面に2番目に転写されるトナーから構成される前記トナー層と、を前記特定の画素分拡大させ、前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が前記特定の大きさ未満であると特定された場合に、前記第1のトナー層と、前記記録面に2番目に転写されるトナーから構成される前記トナー層と、の占有面積を変化させることなく、前記トナー層縮小手段に、前記第2のトナー層のうち、前記記録面に3番目以降に転写されるトナーから構成されるトナー層を前記特定の画素分縮小させることが好ましい。
この構成により、3色以上のトナーが順次転写される場合であって、記録面に最初に転写される色のトナーと、記録面に2番目に転写される色のトナーと、が飛散しにくい色の組み合わせである場合には、記録面に2番目に転写される色のトナーにより形成されるトナー層にもエッジ拡大手段の制御を実行することができる。
また、上記の装置において、前記特定の画素分は、1画素分であることが好ましい。
なお、この発明は、画像形成装置及び画像形成装置で実行される方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の種々の態様で実現することができる。
本実施形態におけるカラープリンタの構成概略を示すブロック図。 用紙にトナー像が転写される際のトナーの状態を示した図。 オブジェクトのエッジ部について説明する図。 1ドット拡大処理を実行した場合のトナーの状態を示す図。 1ドット縮小処理を実行した場合のトナーの状態を示す図。 印刷処理全体を表すフローチャート。 データ変換処理を表すフローチャート。 データ生成処理を表すフローチャート。 第1実施例の変形例によって1ドット拡大処理を実行した場合のトナーの状態を示す図。 第1実施例の変形例によって1ドット縮小手段を実行した場合のトナーの状態を示す図。 他の実施例によってトナー飛散抑制処理を実行した場合のトナーの状態を示す図。 他の実施例によってトナー飛散抑制処理を実行した場合のトナーの状態を示す図。
以下、本発明の実施の形態について以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.カラープリンタの構成:
A−2.トナー飛散抑制処理の概要:
A−2−1.トナー飛散抑制処理の実行方法:
A−2−2.トナー飛散抑制処理を実行するための条件:
A−3.印刷処理:
A−3−1.データ変換処理:
A−3−2.データ生成処理:
A−4.第1実施例の変形例
B.他の実施例:
A.第1実施例:
A−1.カラープリンタの構成:
図1は、本実施形態におけるカラープリンタ20の概略構成を表すブロック図である。
本実施例のカラープリンタ20は、CPU21、RAM22、NVRAM23、画像形成部24、表示部25、操作部26、出力部27、ネットワークインターフェース27を備えており、各々が内部バスで互いに接続されている。カラープリンタ20は、ネットワークインターフェース27と接続されたLAN(ローカルエリアネットワーク)40を介して端末装置30から指示を受けることにより、処理を実行する。なお、LAN40と接続される端末装置30は1台に限られるものではなく、複数台が接続されていてもよい。
CPU21は、カラープリンタ20の動作を制御する。本実施例では、NVRAM23は、用紙に画像を形成する制御を行う画像形成プログラムを記憶している。CPU21は、NVRAM23に記憶されている画像形成プログラムを読み出してRAM22に格納し、当該画像形成プログラムを実行する。これにより、CPU21は、カラープリンタ20による画像形成を制御することができる。
画像形成部24は、感光体ドラム、帯電器等を含むプロセスカートリッジを備えている。画像形成部24は、端末装置30から受信された画像データに基づき、複数色のトナーを用いて用紙に画像形成を実行する。当該画像データは、ページ記述言語(以下、PDL)で記述されている。PDLとは、電子ドキュメントを印刷するようプリンタに対して指示する際に用いられる言語である。PDLで記述された当該画像データは、画像を構成する各オブジェクトの位置情報や、文字列のオブジェクトの書式情報を指定するための描画コマンドを含む。CPU21は、PDLで記述された描画コマンドに基づいて、当該画像データを、ラスターイメージで表現される印刷データに変換する。その後、CPU21は、当該印刷データに基づき、帯電器によって帯電された感光体ドラムにトナーを現像させる。これにより、感光体ドラム上にトナー像が形成される。なお、本実施例では、カラープリンタ20は感光体ドラムを複数有しており、1つの感光体ドラムに対して1色のトナーによるトナー像が形成される。形成されたトナー像は、用紙上に転写される。
なお、本実施例におけるカラープリンタ20は、端末装置30から画像データを取得しているが、異なる構成であってもよい。すなわち、カラープリンタ20が備える図示しない読み取り部によって原稿の画像を読み取ることによって画像データを取得してもよい。
この場合、カラープリンタ20は、表示部25と操作部26とを備える。表示部25は、例えば液晶パネルを備えており、各種の画面を表示する。ユーザは、操作部26を操作することによって、表示部25に表示される項目を選択することができる。なお、表示部25は、タッチセンサ型の液晶パネルであってもよい。この場合、表示部25は操作部26としても機能し、ユーザは表示部25に表示された画面内の一部の領域に触れることによって、項目を選択することができる。
また、当該読み取り部は、原稿台の上に置かれた原稿の画像を読み取るために、CCD等から成る複数個のセンサを有する読み取りセンサと、当該読み取りセンサを駆動させるための駆動部と、を備える。なお、読み取り部は、読み取りセンサと、原稿を搬送する搬送部と、を備えてもよい。すなわち、読み取り部は、いわゆるフラットベッドスキャナ(FBS)方式で原稿の画像を読み取ってもよいし、オートドキュメントフィーダー(ADF)方式で原稿の画像を読み取ってもよい。
A−2.トナー飛散抑制処理の概要:
A−2−1.トナー飛散抑制処理の方法:
ここで、トナー飛散が生じる原理について説明する。図2は、用紙にトナー像が転写される際のトナーの状態について示した図である。ここでは、緑色のオブジェクトを生成する場合について説明する。図2(A)はトナー飛散が生じていない状態を示し、図2(B)はトナー飛散が生じた場合の状態を示す。なお、説明を簡便にするため、1画素に含まれるトナー粒子を1つの粒子として図示している。
緑色のオブジェクトを生成するために、CPU21は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のトナーのうち、CのトナーとYのトナーを用紙に転写するよう画像形成部24に命令する。本実施例では、カラープリンタ20は、感光体上に現像されているトナーを、電気的な力によって引きつけることによって、用紙上に転写させる。
(B)に図示するように、感光体上のトナーが用紙に転写される際、感光体上のトナーは、オブジェクトの領域外からも電気的に引きつけられる。その結果、特に位置Xの画素に転写されたCのトナーは、オブジェクトの領域外に飛散しやすいと考えられる。このように、電気的な力によって、トナーが飛散することが想定される。
そこで、本実施例のカラープリンタ20では、CPU21は、用紙にトナー像を転写させる際、以下に詳述するトナー飛散抑制処理を実行する。
図3は、オブジェクトのエッジ部について説明する図である。画素PIは、オブジェクト内の画素の中で、非印字領域(いずれのトナーも転写されない領域)と隣接しない画素である。画素PIbは、オブジェクト内の画素の中で、非印字領域と隣接する画素である。画素PObは、非印字領域の画素の中で、オブジェクトと隣接する画素である。画素POは、非印字領域の画素の中で、オブジェクトと隣接しない画素である。なお、隣接は、一の画素が、他の画素と上下または左右で接することを意味する。本実施例では、エッジ部は、図3における画素PIb、または画素PObで構成される部分を意味する。
本実施例のトナー飛散抑制処理では、CPU21は、オブジェクトの種類に応じて、次に示す(ア)または(イ)のいずれかの処理を実行する。すなわち、(ア)図3の画素PObに特定の色のトナーを転写することによって、特定の色のトナーが転写される画素を増加させる処理(以下、1ドット拡大処理)、または(イ)図3の画素PIbに特定の色のトナーを転写しないことによって、特定の色のトナーが転写される画素を減少させる処理(以下、1ドット縮小処理)、を実行する。
まずCPU21は、オブジェクト内に所定のサイズ以下の文字が含まれるか否かを判断する。オブジェクト内に所定のサイズ以下の文字が含まれない場合は、CPU21は、用紙に最初に転写される色のトナーに対して1ドット拡大処理を実行する。一方、オブジェクト内に所定のサイズ以下の文字が含まれる場合は、CPU21は、用紙に2番目に転写させる色のトナーに対して1ドット縮小処理を実行する。なお、本実施例における所定のサイズは、4ポイントとする。
これらのいずれかの処理が実行されることにより、用紙に最初に転写されるトナーが紙面に占める面積が、その他の色のトナーが紙面に占める面積に比べて広くなる。
本実施例では、CPU21は、所定のサイズ以下の文字が含まれるか否かを判断することによって、1ドット拡大処理と、1ドット縮小処理と、のどちらの処理を実行するかを選択している。これは、以下のような理由が存在するためである。すなわち、オブジェクト内に小さい文字が含まれる場合、1ドット拡大処理を実行すると、オブジェクトの内部の非印字領域の画素がつながってしまい、文字がつぶれてしまう可能性があるためである。
そこで、本実施例では、オブジェクト内に所定のサイズ以下の文字が含まれると判断される場合は、オブジェクトの占める領域を広げないために、1ドット縮小処理を実行する。
図4は、オブジェクトを生成する際に、1ドット拡大処理を実行した場合のトナーの状態を示す図である。
図4(A)に図示するように、CPU21は位置Yの画素において、Yのトナーを転写させ、Cのトナーを転写させない。これにより、図4(B)に図示するように、位置Xの画素において、Cのトナーが仮にYのトナーの上部から飛散したとしても、位置Yの画素に転写されたYのトナーが、Cのトナーを受け止める役割を担うことによって、トナーの飛散が生じる可能性が低くなる。
一方、図5は、緑色のオブジェクトを生成する際の、Cのトナーを1画素分縮小した場合のトナーの定着状態を示す図である。
図5(A)に図示するように、CPU21は、位置Xの画素において、Yのトナーを転写させ、Cのトナーを転写させない。これにより、図5(B)に図示するように、位置Xの画素に隣接する位置Wの画素において、Cのトナーが仮にYのトナーの上部から飛散したとしても、位置Xの画素に転写されているYのトナーが、Cのトナーを受け止める役割を担う。そのため、上述した1ドット拡大手段を実行した場合と同様に、トナー飛散が生じる可能性を低減することができる。
A−2−2.トナー飛散抑制処理を実行するための条件:
ここで、トナー飛散抑制処理を実行するための条件を説明する。本実施例では、トナー飛散抑制処理を実行するための条件として、以下の2つの条件が設定される。すなわち、(1)オブジェクトが、CMYKの4色のトナーの中から、少なくとも1色のトナーを用いて表現される単一色で構成されること、(2)オブジェクト内の画素群であって、後述する網点処理において用いられるディザマトリックスの画素数と同じ数の画素群あたりに所定の割合以上のトナーが積載されること、である。
ここで、ディザマトリックスを用いた網点処理の概略について説明する。ディザマトリックスは、予め定められた所定の画素数(例えば、32[dot]×32[dot])から構成される変換テーブルである。CPU21は、まず、印刷される画像を、ディザマトリックスの画素数と同じ数を有する画素群ごとに分割する。その後、CPU21は、ディザマトリックスの各画素の位置にある値と、当該画素群における対応する画素の位置にある値と、を比べることによって、転写の有無を決定する。すなわち、CPU21は、画素群における対応する画素の値が、ディザマトリックスの値よりも高ければトナーを転写し、ディザマトリックスの値よりも低ければトナーを転写しないことを決定する。
まず、(1)の項目に関して説明する。単一色で構成されるオブジェクトでは、トナー飛散抑制処理が実行されると、オブジェクトのエッジ部の色味が均一に変化する。そのため、単一色で構成されるオブジェクトは、複数の色で構成されるオブジェクトに比べて、オブジェクトの視覚的変化が小さい。従って、本実施例では、オブジェクトが単一色で構成される場合に、CPU21はトナー飛散抑制処理を実行する。すなわち、オブジェクトが単一色で構成されていれば、オブジェクトが文字であってもよいし、図形であってもよい。
次に、(2)の項目に関して説明する。一般に、オブジェクトを構成する画素において、1画素に積載されるトナー量が多くなればなるほど、トナー飛散が生じやすくなると考えられる。本実施例では、前述したディザマトリックスと同じ数の画素を有する画素群あたりに、所定の割合以上のトナーが積載された場合に、CPU21はトナー飛散抑制処理を実行する。なお、本実施例においては、所定の割合は160%とする。CPU21は、トナーの積載される割合が前述した画素群当たり160%を超えた場合に、CPU21はトナー飛散抑制処理を実行する。
ここで、特定の1色が、画素群に含まれる全ての画素に積載された場合を100%とする。例えば、画素群に含まれる画素数が1024個(32[dot]×32[dot])であった場合に、Cのトナーが512個、Mのトナーが256個、Yのトナーが512個、Kのトナーが0個転写された場合、画素群あたりのトナーの割合は{(512/1024)+(256/1024)+(512/1024)+(0/1024)}×100=125[%]となる。
なお、本節では2色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合について説明したが、3色や4色のトナーを用いる場合であっても、CPU21は同様にトナー飛散抑制処理を実行する。
A−3.印刷処理:
次に、本実施例で実行される印刷処理について説明を行う。図6は、本実施例における印刷処理の流れを示すフローチャートである。図示するように、当該印刷処理は、データ変換処理と、データ生成処理と、で構成されている。データ変換処理は、PDLに基づき、画像をラスタライズ処理することによって、RGB値で表現される画像データに変換する処理を含む処理である。データ生成処理は、RGB値で表現された画像データを、CMYK値で表現されるデータに変換する処理と、網点処理を実行する処理と、を含む処理である。
図6の印刷処理は、端末装置30から、PDLで記述された画像データをカラープリンタ20が受信したことにより開始される。CPU21は、描画コマンドを含む画像データを受信したことを確認する(S100)。当該画像データが確認されると(S100 YES)、CPU21はS200のデータ変換処理へ移行する。
A−3−1.データ変換処理:
データ変換処理について、図7を用いて説明する。図7は、データ変換処理の流れを示すフローチャートである。
まず初めに、CPU21は、PDLで記述された画像データを解析し、画像データの中で、最初に描画処理を実行するオブジェクトを特定する(S202)。具体的には、PDLで記述された画像データを、画像データの先頭から順に解析し、最も上位に記述された描画コマンドによって描画処理が実行されるオブジェクトを特定する。
続いてCPU21は、特定されたオブジェクトに対して描画処理を実行する(S204)。なお、当該描画処理は、PDLで記述されたオブジェクトを、描画コマンドに基づいてビットマップ形式のオブジェクトに変換する処理(ラスタライズ処理)である。
続いてCPU21は、描画処理を実行したオブジェクトの属性を特定する(S206)。具体的には、CPU21は、オブジェクトを描画処理する際に用いられる描画コマンドを解析することによって、オブジェクトの色と、オブジェクトの形状と、を特定する。これにより、当該オブジェクトが、上述したトナー飛散抑制処理を実行する対象であるオブジェクトであるか否かが決定される。
オブジェクトの属性が特定されると、続いてCPU21は、属性が特定されたオブジェクトが、トナー飛散処理を実行する対象であるオブジェクトであるか否かを特定する(S208)。具体的には、上述したオブジェクトが、CMYKのトナーの少なくとも1色のトナーを用いて表現される単一色で構成されるという条件を満たすオブジェクトであるか否かを特定する。
オブジェクトがトナー飛散抑制処理を実行する対象ではないと判断される場合は(S208 NO)、CPU21は、トナー飛散抑制処理を実行させないと判断し、1ドット拡大フラグ、及び1ドット縮小フラグをオフにする(S210)。
ここで、1ドット拡大フラグは、上述した1ドット拡大処理を実行する場合はオンとし、1ドット拡大処理を実行しない場合はオフとするフラグである。同様に、1ドット縮小フラグは、上述した1ドット縮小処理を実行する場合はオンとし、1ドット縮小処理を実行しない場合はオフとするフラグである。なお、これらの2つのフラグはRAM22に書き込まれる。
一方、オブジェクトがトナー飛散抑制処理を実行する対象であると判断される場合は、CPU21は、オブジェクトに所定サイズ以下の文字が含まれるか否かを特定する(S212)。
オブジェクトに所定サイズ以下の文字が含まれると判断される場合は、CPU21は、1ドット縮小フラグをオンにするとともに、1ドット拡大フラグをオフにする(S214)。
一方、オブジェクトに所定サイズ以下の文字が含まれないと判断される場合は、CPU21は、1ドット拡大フラグをオンにするとともに、1ドット縮小フラグをオフにする。(S216)。
以上の処理によって、上述した2つのフラグのオン/オフが決定されると、続いてCPU21は、画像データ内に、描画処理を実行していないオブジェクトが存在するか否かを特定する(S218)。
画像データ内に、描画処理を実行していないオブジェクトが存在すると特定される場合は(S218 YES)、CPU21は、次に描画処理を実行するオブジェクトを決定し、上述した描画処理を実行する。
一方、画像データ内の全てのオブジェクトの描画処理が終了していると特定される場合は(S218 NO)、CPU21は、図7のデータ変換処理を終了し、S300のデータ生成処理へ移行する。
A−3−2.データ生成処理:
続いて、データ生成処理について、図8を用いて説明する。図8は、データ生成処理の流れを示すフローチャートである。
まず初めに、CPU21は、最初に色変換処理を実行する対象のオブジェクトを特定する(S302)。具体的には、CPU21は、上述したデータ変換処理において、最初に描画処理が実行されたオブジェクトを、色変換処理を実行するオブジェクトとして特定する。
続いてCPU21は、特定されたオブジェクトに対して、色変換処理を実行する(S304)。当該色変換処理は、LUT(Look Up Table)に基づき、オブジェクトの色空間を、RGB値で定義される色空間から、CMYK値で定義される色空間に変換する処理である。
続いてCPU21は、色変換処理を実行したオブジェクトの各画素群に積載されるトナーの総量を算出する(S306)。具体的には、C、M、Y、Kの色の各トナーが、各画素群にそれぞれ何%ずつ積載されるかを特定する。
その後、CPU21は、オブジェクトを構成する画素の中で、1つの画素群あたりのトナーの総量の割合が所定の割合を超えている画素群(以下、飛散候補画素群)が存在するか否かを特定する(S308)。
飛散候補画素群がオブジェクト内に存在しないと特定された場合(S308 NO)、CPU21は、トナー飛散抑制処理を実行する必要はないと判断する。この場合、CPU21は、オブジェクトに対して網点処理を実行する(S318)。本実施例では、網点処理として、ディザマトリクスによる方法を用いる。なお、ディザマトリクスは上述した方法で処理が実行される。
一方、飛散候補画素群がオブジェクト内に存在すると特定された場合(S308 YES)、CPU21は、オブジェクトについて、上述した1ドット拡大フラグがオンとされているか否かを特定する(S310)。なお、上述したように、1ドット拡大フラグは、1ドット拡大処理を実行する場合はオンとし、1ドット拡大処理を実行しない場合はオフとするフラグである。
1ドット拡大フラグがオンであると特定された場合は(S310 YES)、CPU21は、1ドット拡大処理を実行する(S314)。その後、上述したように網点処理を実行する(S318)。
一方、1ドット拡大フラグがオフであると特定された場合は(S310 NO)、CPU21は、オブジェクトについて、上述した1ドット縮小フラグがオンとされているか否かを特定する(S312)。なお、上述したように、1ドット縮小フラグは、上述した1ドット縮小処理を実行する場合はオンとし、1ドット縮小処理を実行しない場合はオフとするフラグである。
1ドット縮小フラグがオンであると特定された場合は(S312 YES)、CPU21は、1ドット縮小処理を実行する(S316)。その後、上述したように網点処理を実行する(S318)。
以上の処理によって、1つのオブジェクトに対して、S304の色変換処理からS318の網点処理までの処理を終了する。続いて、CPU21は、画像データ内に、色変換処理を実行していないオブジェクトが存在するか否かを判断する(S320)。
画像データ内に、色変換処理を実行していないオブジェクトが存在すると判断される場合は(S320 YES)、CPU21は、次に色変換処理を実行するオブジェクトを決定し、上述したS304からS318の処理を実行する。
一方、画像データ内の全てのオブジェクトの色変換処理が終了していると判断される場合は(S320 NO)、CPU21は、図8のデータ生成処理を終了する。
以上の説明において、CPU21によって実行される画像形成プログラムのうち、図7のS206が本発明のエッジ検出手段によって実行される処理に相当する。また、図7のS208がオブジェクト特定手段によって実行される処理に相当する。また、図7のS212、S214、S216が文字判断手段、及び文字サイズ特定手段によって実行される処理に相当する。また、図8のS306、S308が総量特定手段によって実行される処理に相当する。また、図8のS310、S314がエッジ拡大手段によって実行される処理に相当する。また、図8のS312、S316がエッジ縮小手段によって実行される処理に相当する。
また、ディザマトリックスの画素数が、本発明の所定の数に相当する。
以上説明したように、CMYKの各色のトナーを用いてトナー像を形成し、用紙上に順次転写して画像を形成する画像形成装置は、画像内のオブジェクトのエッジ部において、最初に用紙に転写される色のトナーに対して1ドット拡大処理を実行することにより、最初に用紙に転写される色のトナーが、他の色のトナーに比べて、用紙上で占有する面積が最も広くなるように画像形成部が制御される。このように、本実施例では、画像形成装置は、オブジェクトに対して適切にトナー飛散を抑制することができる。
A−4.第1実施例の変形例:
次に第1実施例の変形例について説明する。なお、システム構成、及び図6に示した印刷処理の流れについては実施例1と同様であるため、説明を省略する。なお、本変形例は、3種類以上の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合に適用される処理である。
上述した第1実施例では、CPU21は画像形成部24に対し、1ドット拡大手段と、1ドット縮小手段と、のいずれかの処理が実行させることによって、最初に用紙に転写される色のトナーが用紙上に占有する面積が、他の色のトナーが用紙上に占有する面積に比べて、最も広くなるように制御することを述べた。
これに対し、本変形例で示す処理は、以下の2つの条件が満たされるように1ドット拡大処理、もしくは1ドット縮小処理を実行する。すなわち、本変形例では、3種類以上の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合に、CPU21は、(1)最初に用紙に転写される色のトナーと、2番目に用紙に転写される色のトナーと、が転写される際の用紙上で占有する面積が同じになること、及び(2)最初に転写される色のトナー及び2番目に転写される色のトナーが、3番目以降に転写される色のトナーに比べて、用紙上で占有する面積が広くなること、の2つの条件が満たされるように処理を実行する。
上述したような処理を実行させるのは以下の理由による。すなわち、KYMCのトナーがこの順に用紙に転写される場合において、転写されるオブジェクトが、例えば、KのトナーとYのトナーのように、用紙への転写順序が連続する色のトナーが用紙に転写される場合には、トナーの飛散が発生しにくいと考えられるためである。
従って、図8のフローチャートのS304の色変換処理によって、色空間の変換を実行されたオブジェクトが、本変形例に示したオブジェクトであると判断される場合には、CPU21は、本変形例に示すような1ドット拡大処理または1ドット縮小処理のいずれかの処理を実行する。こうすることで、CPU21は、上述した実施例で実施される1ドット拡大処理または1ドット縮小処理を実行する場合に比べて、オブジェクトのエッジ部の色を元々のオブジェクトの色に近い状態で画像を形成させることができる。
図9は、3種類以上の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する際に、本変形例によって1ドット拡大処理を実行した場合のトナーの状態を示す図である。(A)は3種類の色を用いてオブジェクトを生成する場合であり、(B)は4種類の色を用いてオブジェクトを生成する場合である。
3種類の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合については、図9(A)に図示するように、位置Yの画素において、Yのトナーと、Mのトナーとが転写される。一方、Cのトナーは転写されない。また、4種類の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合については、図9(B)に図示するように、位置Yの画素において、Kのトナーと、Yのトナーとが転写される。一方、Mのトナーと、Cのトナーは転写されない。
また、図10は、本変形例で1ドット縮小処理を実行した場合のトナーの状態を示す図である。(A)は3種類の色を用いてオブジェクトを生成する場合であり、(B)は4種類の色を用いてオブジェクトを生成する場合を示す。
3種類の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合については、図10(A)に図示するように、位置Xの画素において、Cのトナーが転写されない。また、4種類の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合については、図10(B)に図示するように、位置Xの画素において、Mのトナーと、Cのトナーとが転写されない。
B.別の実施例:
(1)上述した第1実施例では、CPU21は、図4または図9の形態で1ドット拡大処理を実行し、図5または図10の形態で1ドット縮小処理を実行することを述べた。しかしながら、3種類以上の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合に、CPU21は、上記に記載した以外の方法でトナー飛散抑制処理を実行することができる。以下に、その具体例を、図11を用いて説明する。なお、KYMCのトナーがこの順に用紙に転写される場合を想定する。
図11(A)は、3種類の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合について示しており、図11(B)は4種類の色のトナーを用いてオブジェクトを生成する場合について示す。図示するように、用紙に転写される順序が先である色のトナーほど、用紙上で占有する面積が広くなるように転写される。この結果、後に転写される色のトナーが、その直前に転写される色のトナーによって受け止められるため、トナーの飛散を抑制することができる。
その他にも、様々な種類の転写方法が考えられる。本発明では、一般に、用紙に最初に転写される色のトナーが占有する面積が、全ての色のトナーの中で最も広ければよい。
(2)上述した実施例では、オブジェクトの中に特定のサイズ以下の文字が含まれるか否かによって、CPU21は、1ドット拡大処理を実行するか、または1ドット縮小処理を実行するかを切り替えたが、別の構成であってもよい。例えば、オブジェクトに特定の幅以下の線が含まれるか否かを判断することによって、CPU21は、1ドット拡大処理を実行するか、または1ドット縮小処理を実行するかを切り替えてもよい。
(3)上述した実施例では、オブジェクトのエッジ部を構成する全ての画素において、トナー飛散抑制処理を実行することを記載したが、別の構成であってもよい。例えば、CPU21は、オブジェクトのエッジ部の画素のうち、オブジェクトの内側のエッジ部の画素だけにトナー飛散抑制処理を実行してもよい。
また、上述した実施例において、B及びCの画素で特定の色のトナーを転写させる、または転写させないことを記載したが、異なる構成であってもよい。例えば、図12(A)に示すように、CPU21は、エッジ部の画素を含む2つ以上の画素に対して1ドット拡大処理を実行してもよい。また、同様に、図12(B)に示すように、CPU21は、エッジ部の画素を含む2つ以上の画素に対して1ドット縮小処理を実行してもよい。
こうすることで、トナー飛散を抑制する可能性を高めることができる。
(4)上述した実施例では、オブジェクトが単一色で構成される場合にトナー飛散抑制処理を実行することを記載したが、これに代えて、オブジェクトが複数色で構成される場合であっても、CPU21はトナー飛散抑制処理を実行してもよい。
また、1つの画素群あたりに含まれるトナーの総量が所定の割合以下であっても、CPU21はトナー飛散抑制処理を実行してもよい。
こうすることで、トナー飛散を抑制することが優先的な課題として考えられる場合には、CPU21は多様なオブジェクトでトナー飛散抑制処理を実行することができる。
(5)上述した実施例では、CPU21は、ユーザの意図にかかわらずトナー飛散抑制処理を実行することを記載したが、異なる構成であってもよい。すなわち、CPU21は、トナー飛散抑制処理の実行を所望するか否かをユーザに選択させてもよい。この場合、ユーザは操作部26を用いてトナー飛散処理を実行するか否かを選択することができる。
(6)上述した実施例では、カラープリンタ20の中のCPU21が画像形成の実行を制御しているが、これに代えて、LAN40を介してカラープリンタ20と接続されている端末装置30が備えるCPUが画像形成を制御してもよい。
20…カラープリンタ、21…CPU、22…RAM、23…NVRAM、24…画像形成部、25…表示部、26…操作部、27…ネットワークインターフェース、30…端末装置、40…LAN

Claims (10)

  1. 複数色のトナーを用いて、被記録媒体の記録面上に色ごとに順次転写して画像を形成する画像形成部を備える画像形成装置であって、
    前記画像を構成するオブジェクトのエッジを検出するエッジ検出手段と、
    前記エッジ検出手段によって検出された前記エッジにおいて、前記複数色のトナーのうち、前記記録面に最初に転写される一の色のトナーから形成される第1のトナー層の前記記録面上における占有面積が、前記記録面に2番目以降に転写されるその他の色のトナーから形成される第2のトナー層の前記記録面上における占有面積に比べて、前記記録面に沿った方向に広くなるように、少なくとも前記第1のトナー層を、特定の画素分拡大させるように前記画像形成部を制御するエッジ拡大手段と、
    を備える、画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、さらに、
    前記オブジェクトが、少なくとも1色のトナーを用いて表現される単一色から構成されるオブジェクトであるか否かを特定するオブジェクト特定手段を備え、
    前記オブジェクト特定手段によって、前記オブジェクトが前記単一色から構成されると特定された場合のみ、前記エッジ拡大手段に前記制御を実行させる
    ことを特徴とする、画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置であって、さらに、
    前記画像を構成する画素のうち、所定の数の前記画素に含まれるトナーの割合が、特定の値以上であるか否かを特定する総量特定手段を備え、
    前記総量特定手段によって、前記割合が、前記特定の値以上であると特定された場合のみ、前記エッジ拡大手段に前記制御を実行させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置であって、さらに、
    前記オブジェクトが文字であるか否かを判断する文字判断手段と、
    前記文字判断手段によって、前記オブジェクトが文字であると判断された場合に、前記文字の大きさを特定する文字サイズ特定手段と、
    前記第1のトナー層が、前記第2のトナー層に比べて、前記記録面に沿った方向に広くなるように、前記第2のトナー層を前記特定の画素分縮小させるように前記画像形成部を制御するエッジ縮小手段と、
    を備え、
    前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が特定のサイズ以上であると特定された場合に、前記エッジ拡大手段に前記制御を実行させ、
    前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が特定のサイズ未満であると特定された場合に、前記エッジ縮小手段に前記制御を実行させる
    ことを特徴とする、画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置であって、
    前記第2のトナー層が複数の色のトナー層から構成される場合に、前記トナー層拡大手段に、全ての前記第2のトナー層の占有面積を変化させることなく、前記第1のトナー層を前記特定の画素分拡大させる
    ことを特徴とする、画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置であって、
    前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が前記特定のサイズ以上であると特定された場合に、前記トナー層拡大手段に、全ての前記第2のトナー層の占有面積を変化させることなく、前記第1のトナー層を前記特定の画素分拡大させ、
    前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が前記特定のサイズ未満であると特定された場合に、前記トナー層縮小手段に、全ての前記第2のトナー層を前記特定の画素分縮小させる
    ことを特徴とする、画像形成装置。
  7. 請求項1乃至4に記載の画像形成装置であって、
    前記第2のトナー層が複数の色のトナー層から構成される場合に、前記トナー層拡大手段に、前記第2のトナー層のうち、前記記録面に3番目以降に転写されるトナーから構成されるトナー層の占有面積を変化させることなく、前記第1のトナー層と、前記記録面に2番目に転写されるトナーから構成される前記トナー層と、を前記特定の画素分拡大する
    ことを特徴とする、画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置であって、
    前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が前記特定の大きさ以上であると特定された場合に、前記第2のトナー層のうち、前記記録面に3番目以降に転写されるトナーから構成されるトナー層の占有面積を変化させることなく、前記トナー層拡大手段に、前記第1のトナー層と、前記記録面に2番目に転写されるトナーから構成される前記トナー層と、を前記特定の画素分拡大させ、
    前記文字サイズ特定手段によって、前記文字が前記特定の大きさ未満であると特定された場合に、前記第1のトナー層と、前記記録面に2番目に転写されるトナーから構成される前記トナー層と、の占有面積を変化させることなく、前記トナー層縮小手段に、前記第2のトナー層のうち、前記記録面に3番目以降に転写されるトナーから構成されるトナー層を前記特定の画素分縮小させる
    ことを特徴とする、画像形成装置。
  9. 請求項1乃至8に記載の画像形成装置であって、
    前記特定の画素分は、1画素分である
    ことを特徴とする、画像形成装置。
  10. 複数色のトナーを用いて、被記録媒体の記録面上に色ごとに順次転写して画像を形成する画像形成方法であって、
    前記画像を構成するオブジェクトのエッジを検出するエッジ検出ステップと、
    前記エッジ検出手段によって検出された前記エッジにおいて、前記複数色のトナーのうち、前記記録面に最初に転写されるトナーから形成される第1のトナー層の前記記録面上における占有面積が、前記記録面に2番目以降に転写されるトナーから形成される第2のトナー層の前記記録面上における占有面積に比べて、前記記録面に沿った方向に広くなるように、少なくとも前記第1のトナー層を、特定の画素分拡大させるように前記画像形成部を制御するエッジ拡大ステップと、
    を備える、画像形成方法。
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