JP2012195225A - ワイヤハーネス分岐部の保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】既存の布線用フォークに対して容易に取り付けることができ、電線配索後のテープ巻き時には容易に取り外すことができて、テープ巻き作業の容易化を図ることができるワイヤハーネス分岐部の布線治具を提供する。
【解決手段】布線用フォーク1の縦棒8に上方から嵌挿することで装着可能な筒状部材21と、分岐線W2のうちの最小曲げ半径の制限された特殊線Wtを幹線W1に対し交差する方向に湾曲させながらガイドする特殊線分岐ガイド部材23と、筒状部材の下端と特殊線分岐ガイド部材の下端を連結するアーム22とを有し、特殊線ガイド部材の筒状部材側の外周面が、特殊線を所定の曲率半径で湾曲させながらガイドする円弧状のガイド面24とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ワイヤハーネスの幹線から該幹線に交差する方向に分岐線を分岐させたワイヤハーネス分岐部の保持具に係り、特に分岐線の中に最小曲げ半径の制限された特殊線(同軸ケーブル、光ケーブル、チューブ、ツイスト線、ワイヤロープなど)が含まれている場合のワイヤハーネス分岐部の保持具に関するものである。
ワイヤハーネスの幹線から分岐線を引き出す場合、通常、幹線に含まれている電線(分岐しようとする電線)を幹線に交差する方向(例えば、幹線に垂直な方向)に曲げながら引き出している。そのようなワイヤハーネス分岐部を製造する場合、一般的には、布線板と布線用フォークを用いて電線を配索している(例えば、特許文献1参照)。
図9はT字状のワイヤハーネス分岐部の配索状況を示す平面図である。
布線板上に立設された布線用フォーク200の上部には、幹線W1を支持すると共に分岐線W2を支持することができるように3本の電線掛用の円柱状の縦棒207、208、208が設けられており、これら縦棒207、208、208間の経路に沿って幹線W1と分岐線W2とをT字状に配索している。
ところで、この分岐線W1の中に、通常の柔軟性のある電線Wsよりも最小曲げ半径が大きめの寸法(例えば、自己径の数倍)に制限された特殊線Wtが含まれているような場合、これらの特殊線Wtは最小曲げ半径(曲げRともいう)を確保しながら曲げる必要があるので(そうしないと、性能保証ができない等のため)、図10に示すように、特別な曲率の補助治具210を布線板に新たに固定して配索を行っている。
特開2006−252965号公報
しかし、通常の布線用フォーク200の他に新たな補助治具210を布線板に固定して配索する場合、補助治具210の位置決めや固定に手間がかかるという問題があった。また、補助治具210をいったん布線板上に固定してしまうと、なかなか容易に取り外すことができず、そのまま電線の分岐部に対してテープ巻きを行おうとすると、分岐部の周辺に治具が密集しているためにテープ巻き作業がしにくくなるという問題があった。また、補助治具210の取付位置が最適位置からずれているような場合、後からの位置の微調整が難しいために、特殊線Wtを自然な曲げ半径で曲げられない場合もあった。
そこで、本発明の目的は、既存の布線用フォークに対して容易に取り付けることができ、電線配索後のテープ巻き時には容易に取り外すことができて、テープ巻き作業の容易化を図ることができ、しかも、最小曲げ半径の制限された特殊線を自然な曲げ半径で曲げることのできるワイヤハーネス分岐部の布線治具を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) ワイヤハーネスの幹線から該幹線に交差する方向に分岐線を分岐させたワイヤハーネス分岐部の布線治具であって、
布線板上で電線を配索する際に電線を引っ掛ける布線用フォークの縦棒に上方から嵌挿することで該縦棒に装着可能な筒状部材と、
該筒状部材と平行に間隔をおいて配され、前記分岐線のうちの最小曲げ半径の制限された特殊線を前記幹線に対し交差する方向に湾曲させながらガイドする特殊線分岐ガイド部材と、
前記筒状部材の下端と前記特殊線分岐ガイド部材の下端を連結するアームと、
を有し、
前記特殊線ガイド部材の前記筒状部材側の外周面が、前記特殊線を所定の曲率半径で湾曲させながらガイドする円弧状のガイド面とされていることを特徴とするワイヤハーネス分岐部の布線治具。
(2) 前記筒状部材の上部が、前記布線用フォークの縦棒の上端部に上方から被さる上端閉塞のキャップ状の円筒体として構成され、前記筒状部材の下部が、前記布線用フォークの縦棒に対し横方向に抜き差し可能な半円筒体として構成されていることを特徴とする上記(1)に記載のワイヤハーネス分岐部の布線治具。
(3) 前記筒状部材の下端に、該筒状部材を前記布線用フォークの縦棒に装着した状態での上方への抜けを阻止するストッパが設けられていることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のワイヤハーネス分岐部の布線治具。
(4) 前記特殊線ガイド部材が前記アームに対して着脱可能とされていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載のワイヤハーネス分岐部の布線治具。
(5) 前記特殊線ガイド部材の前記筒状部材側と反対側がカットされており、前記特殊線ガイド部材が断面半円状に近い形状に形成されていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のワイヤハーネス分岐部の布線治具。
上記(1)の構成の布線治具によれば、円筒部材を通常配索に使用する布線用フォークの1本の縦棒に上から被せるように装着するだけで、布線治具を容易にセットすることができ、特殊線を特殊線ガイド部材のガイド面に沿わせて曲げることにより、最小曲げ半径を確保しながら配索することができる。また、この特殊線を曲げながら配索する際に、円筒部材は単に布線用フォークの縦棒に嵌挿しているだけで回転可能になっているので、特殊線の最大張力の箇所に特殊線ガイド部材を自動で回転位置決めすることができ、特殊線を自然な曲げ半径で無理なく曲げることができる。また、配索後にワイヤハーネス分岐部をテープ巻きする段階で、布線用フォークの縦棒に装着した布線治具が邪魔になる場合は、円筒部材を上方に持ち上げるだけで布線治具を縦棒から抜くことができるので、容易に布線治具を取り外すことができ、分岐部の周辺での治具の密集を回避しながら、容易にテープ巻き作業を行うことができる。
上記(2)の構成の布線治具によれば、円筒体が筒状部材の上部にだけ設けられており、上部のキャップ状の部分の長さが短く設定されているので、布線用フォークの縦棒に対する筒状部材の着脱が容易にできる。従って、配索作業中であっても簡単に着脱可能である。
上記(3)の構成の布線治具によれば、筒状部材の下端に上方への抜けを阻止するストッパを設けているので、不用意に布線治具が布線用フォークから外れるようなことがない。なお、このストッパを使用中でも、円筒部材を布線用フォークの縦棒に対してある程度回転できる状態に保っておくことにより、上述のように、特殊線の最大張力の箇所に特殊線ガイド部材を自動で回転位置決めすることができ、特殊線を自然な曲げ半径で無理なく曲げることができる。
上記(4)の構成の布線治具によれば、特殊線ガイド部材をアームに対して着脱可能としたことにより、ガイド面の曲率の違う特殊線ガイド部材を、特殊線の種類などに応じて自由に交換することができる。
上記(5)の構成の布線治具によれば、特殊線ガイド部材の筒状部材側と反対側の不使用部分をカットしたので、布線治具の軽量化や小容量化を図ることができる。従って、他の治具が隣接する場合にも治具の密集を避けることができ、配索作業の容易化に貢献することができる。
本発明によれば、布線用フォークの1本の縦棒に容易にセットすることができ、特殊線を特殊線ガイド部材のガイド面に沿わせて曲げることにより、最小曲げ半径を確保しながら配索することができる。また、この特殊線を曲げながら配索する際に、特殊線の最大張力の箇所に特殊線ガイド部材を自動で回転位置決めすることができ、特殊線を自然な曲げ半径で無理なく曲げることができる。また、電線配索後のテープ巻き時には容易に取り外すことができて、テープ巻き作業の容易化を図ることができる。
本発明の実施形態の布線治具の使用状態を示す図で、(a)は電線配索時の状態を示す平面図、(b)は電線を省略して示す側面図である。 実施形態の布線治具の詳細な構成を示す側面図である。 同布線治具のストッパを作動位置に回動させた状態を示す図で、図2のIII−III矢視断面図およびその要部拡大図である。 同布線治具のストッパ単体の構成を示す斜視図である。 (a)は同布線治具を布線用フォークの縦棒に装着した状態を示す側面図、(b)は布線治具の上面図、(c)は布線治具の下面図である。 同布線治具の特殊線ガイド部材をアームに取り付ける場合の作用説明図で、(a)は側面図、(b)は(a)のVIb−VIb矢視断面図である。 他の実施形態の布線治具の構成図で、(a)は上面図、(b)は側面図である。 (a)は分岐線、特殊線及び幹線を十字形状に配索した形態の平面図、(b)は分岐線及び特殊線を幹線に対して斜めに交差させて配索した形態の平面図である。 従来の分岐部の配索の仕方を説明するための平面図である。 従来の分岐部の特殊線が含まれている場合の配索の仕方を説明するための平面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態の布線治具の使用状態を示す図で、(a)は電線配索時の状態を示す平面図、(b)は電線を省略して示す側面図、図2は同布線治具の詳細な構成を示す側面図、図3は同布線治具のストッパを作動位置に回動させた状態を示す図で、図2のIII−III矢視断面図およびその要部拡大図、図4は同布線治具のストッパ単体の構成を示す斜視図、図5(a)は同布線治具を布線用フォークの縦棒に装着した状態を示す側面図、(b)は布線治具の上面図、(c)は布線治具の下面図、図6は同布線治具の特殊線ガイド部材をアームに取り付ける場合の作用説明図で、(a)は側面図、(b)は(a)のVIb−VIb矢視断面図である。
図1に示すように、このワイヤハーネス分岐部の布線治具20は、ワイヤハーネスの幹線W1から該幹線W1に交差する方向(図では直交する方向)に分岐線W2を分岐させたT字状のワイヤハーネス分岐部を作成する際に、主となる布線用フォーク1と共に補助的に使用するものである。この布線治具20を用いるのは、分岐線W1の中に、通常の柔軟性のある電線Wsよりも最小曲げ半径が大きめの寸法(例えば、自己径の数倍)に制限された特殊線Wtが含まれている場合である。ここで、特殊線Wtとは、主に光ケーブルや同軸ケーブルのことであり、その他に、チューブ、ツイスト線、ワイヤロープなどが該当する。
通常配索に使用する布線用フォーク1は、3本の垂直上方に延びる電線引っ掛け用の円柱状の縦棒7、8、8を有したもので、第1の縦棒7は、二等辺三角形の底辺に対向する頂点位置に配置され、2本の第2の縦棒8、8は、二等辺三角形の底辺の両端の他の2つの頂点位置に配置されている。3本の垂直に延びた縦棒7、8、8の下端は、L字状の屈曲部や水平棒部9を介して1本の支柱の上端に合流しており、支柱は図示しない略水平な布線板上に立設されている。
実施形態の布線治具20は、布線用フォーク1の2本の第2の縦棒8、8のうちの1本の縦棒8に装着されるもので、布線用フォーク1の縦棒8に上方から嵌挿することで該縦棒8に回動可能〔図1(a)中の矢印R方向に回動可能〕に装着される筒状部材21と、筒状部材21と平行に間隔をおいて配され、分岐線W2のうちの最小曲げ半径の制限された特殊線Wtを幹線W1に対し交差する方向に湾曲させながらガイドする特殊線分岐ガイド部材23と、筒状部材21の下端と特殊線分岐ガイド部材23の下端を連結するアーム22と、を有している。この場合、特殊線ガイド部材23の筒状部材21側の外周面が、特殊線Wtを所定の曲率半径で湾曲させながらガイドする円弧状のガイド面24となっている。
また、特殊線ガイド部材23は、筒状部材21を布線用フォーク1の縦棒8に適正に装着した際に、装着した縦棒8の外側(装着しない縦棒8のある側と反対側)に位置すると共に、2本の第2の縦棒8、8を結ぶ直線に対しておおよそ45度の角度の位置に位置するように配されている。
図1、図2および図5に示すように、筒状部材21はパイプによって構成されており、筒状部材21の上半部は、布線用フォーク1の縦棒8の上端部に上方から被さるキャップ状の円筒体21aとして構成され、筒状部材21の下半部は、布線用フォーク1の縦棒8に対し横方向(水平方向)に抜き差し可能な半円筒体21cとして構成されている。キャップ状の円筒体21aは、上端が端面板21bにより閉塞され、内部が、縦棒8の上端部が挿入される袋状の空間21eとなっており、布線用フォーク1の縦棒8の上端に嵌挿した際に、不用意に外れないような長さ寸法Lに設定されている。また、半円筒体21aの下端には、筒状部材21を布線用フォーク1の縦棒8に装着した状態での上方への抜けを阻止するストッパ26が設けられている。
ストッパ26は、図3および図4に示すように、間隔をおいて互いに平行に対向する一対の側板26a、26aと、両側板26a、26aを連結する連結板26bとを有し、両側板26a、26aに設けた軸孔26c、26cにピン(例えばリベット)25、25をそれぞれ通し、それらピン25、25を、筒状部材21の下端の平行壁21dに設けたピン孔(符号省略)に係合させることで、ピン25を中心にして上下方向に回動可能に取り付けられている。図2の実線で示すストッパ26の位置が非ロック位置、二点鎖線で示すストッパ26の位置がロック位置である。
非ロック位置にストッパ26があるときには、半円筒体21cの下方が開放されているので、筒状部材21を布線用フォーク1の縦棒8に嵌挿させることができると共に、布線用フォーク1の縦棒8から筒状部材21を上方に抜くことができるようになる。また、ロック位置にストッパ26があるときには、半円筒体21cの下方がストッパ26の連結壁26bで邪魔されるので、布線用フォーク1の縦棒8から筒状部材21を上方に抜こうとした際に、連結板26bに縦棒8につながる屈曲部や水平棒部9が当たることになり、縦棒8から円筒部材21を抜くことができなくなる。つまり、ストッパ26の連結壁26bが、円筒部材21の抜け止めを果たすことになる。なお、ストッパ26がロック位置にあるときでも、ストッパ26の側板26a、26a間の寸法は、縦棒8につながる屈曲部や水平棒部9に対して余裕を持っているので、筒状部材21を縦棒8に対して回動させることができ、特殊線ガイド部材23の回転位置をある程度自由に調整することができる。
この場合、ストッパ26の両側板26aの内面の軸孔26cから離れた位置には、側板26aの外面側からプレスすることにより膨らみ状の係合凸部28が設けられ、ロック時にストッパ26を回動させたとき、この係合凸部28が筒状部材21の下端の平行壁21dの外面に形成された係合凹部27に係合することにより、ロック位置にストッパ26を保持することができるようになっている。なお、係合凹部27を省略して、係合凸部28が平行壁21dに圧接するように構成してもよい。
また、特殊線ガイド部材23の筒状部材21側と反対側は不使用部としてカットされており、特殊線ガイド部材23が、断面半円状に近い形状に形成されている。また、特殊線ガイド部材23は、アーム22に対して着脱可能に連結されている。この場合、平板状のアーム22の一端にはU字状の切欠22aが設けられており、このU字状の切欠22aを利用して連結機構30により、特殊線ガイド部材23がアーム22に取り付けられている。
図2に示すように、この場合の連結機構30は、特殊線ガイド部材23の貫通孔35に通したロッド31と、ロッド31の下端と上端に設けたフランジ32、33と、ロッド31を上方に付勢するバネ34とで構成されている。特殊線ガイド部材23の貫通孔35は、上下方向に貫通しており、貫通孔35の上端が、特殊線ガイド部材23に設けた収容凹所38のバネ受壁38aに開口している。ロッド31は貫通孔35内にスライド自在に挿通され、上端フランジ33が収容凹所38内に位置し、下端フランジ32が特殊線ガイド部材23の下端面の下方に位置している。また、バネ34は、ロッド31の外周に配されたコイルバネよりなり、上端フランジ33とバネ受壁38aとの間に圧縮状態で挟まれることにより、上端のフランジ33を上方に付勢し、それにより、ロッド31を介して、下端のフランジ32を上方に付勢している。
そして、図6に示すように、上端のフランジ33を下方に押し下げて下端のフランジ32を下方に変位させ、その状態で、特殊線ガイド部材23の下端面と下端フランジ32との間に露出したロッド31を、矢印Aのようにアーム22の一端のU字状の切欠22aに挿入し、挿入した状態で、上端フランジ33の押し下げを解除することで、バネ34の力で下端フランジ32と特殊線ガイド部材23の下面との間にアーム22を押圧力を持って挟み込むことができ、それにより、アーム22に特殊線ガイド部材23を連結している。なお、特殊線ガイド部材23とアーム22の連結強度を増すために、アーム22と特殊線ガイド部材23および/又は下端フランジ32との相互の当たり面に凹凸を設けたり、摩擦係数を大に設定したりしてもよい。
次に作用を説明する。
特殊線Wtを含む分岐線W2を、幹線W1から分岐させて配索する場合、図1に示すように、布線用フォーク1の2本の第2の縦棒8のうちの1本の縦棒8に、布線治具20を装着する。この場合、円筒部材21を通常配索に使用する布線用フォーク1の1本の縦棒8に上から被せるように装着するだけで、布線治具20を容易にセットすることができる。そして、特殊線Wtを特殊線ガイド部材23のガイド面24に沿わせて曲げることにより、最小曲げ半径を確保しながら特殊線Wtを配索することができる。
この特殊線Wtを曲げながら配索する際、円筒部材21は単に布線用フォーク1の縦棒8に嵌挿しているだけで回転可能になっているので、特殊線Wtの最大張力の箇所に特殊線ガイド部材23を自動で回転位置決めすることができ、特殊線Wtを自然な曲げ半径で無理なく曲げることができる。
また、配索後にワイヤハーネス分岐部をテープ巻きする段階で、布線用フォーク1の縦棒8に装着した布線治具20が邪魔になる場合は、円筒部材21を上方に持ち上げるだけで布線治具20を縦棒8から抜くことができるので、容易に布線治具20を取り外すことができ、分岐部の周辺での治具の密集を回避しながら、容易にテープ巻き作業を行うことができる。
特に本実施形態の布線治具20では、円筒体21aが筒状部材21の上部にだけ設けられており、上部のキャップ状の円筒体21a部分の長さLが短く設定されているので、布線用フォーク1の縦棒8に対する筒状部材21の着脱が容易にできる。従って、配索作業中であっても簡単に着脱可能であり、配索作業性の向上が図れる。
また、筒状部材21の下端に上方への抜けを阻止するストッパ26を設けているので、ストッパ26をロック位置に操作することにより、不用意に布線治具20が布線用フォーク1から外れないようにすることができる。なお、ストッパ26による抜け止めロック中でも、円筒部材21を布線用フォーク1の縦棒8に対してある程度回転できる状態に保っておくことができるので、上述のように、特殊線Wtの最大張力の箇所に特殊線ガイド部材23を自動で回転方向に位置決めすることができ、特殊線Wtを自然な曲げ半径で無理なく曲げることができる。
また、本実施形態の布線治具20では、特殊線ガイド部材23をアーム22に対して着脱可能としているので、ガイド面24の曲率の違う特殊線ガイド部材23を、特殊線Wtの種類などに応じて自由に交換することができる。
また、特殊線ガイド部材23の筒状部材21側と反対側の不使用部分をカットしているので、布線治具20の軽量化や小容量化を図ることができる。従って、他の治具が隣接する場合にも治具の密集を避けることができ、配索作業の容易化に貢献することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、筒状部材21の上半部を円筒体21aで構成し、下半部を半円筒体21cで構成した場合を示したが、全部を円筒体で構成してもよい。
また、上記実施形態では、バネ34やロッド31を用いた連結機構30によって、特殊線ガイド部材23をアーム22に着脱自在に連結する場合を示したが、図7の他の実施形態の布線治具20Bのように、アーム22に形成した通孔(図示略)にボルト40を通し、そのボルト40を特殊線ガイド部材23の下面のねじ孔にねじ込むなどして、特殊線ガイド部材23とアーム22を着脱自在に連結するようにしてもよい。
また、ワイヤハーネスの配索形態は、図8(a)に示すように、分岐線W2、特殊線Wt及び幹線W1を十字形状に配索した形態でもよく、図8(b)に示すように、分岐線W2及び特殊線Wtを幹線W1に対して斜めに交差させて配索した形態でもよい。
W1 幹線
W2 分岐線
Wt 特殊線
1 布線用フォーク
8 縦棒
20 布線治具
21 筒状部材
21a 円筒体
21c 半円筒体
22 アーム
23 特殊線ガイド部材
24 円弧状のガイド面
26 ストッパ
30 連結機構
20B 布線治具
40 ボルト

Claims (4)

  1. ワイヤハーネスの幹線から該幹線に交差する方向に分岐線を分岐させたワイヤハーネス分岐部の布線治具であって、
    布線板上で電線を配索する際に電線を引っ掛ける布線用フォークの縦棒に上方から嵌挿することで該縦棒に装着可能な筒状部材と、
    該筒状部材と平行に間隔をおいて配され、前記分岐線のうちの最小曲げ半径の制限された特殊線を前記幹線に対し交差する方向に湾曲させながらガイドする特殊線分岐ガイド部材と、
    前記筒状部材の下端と前記特殊線分岐ガイド部材の下端を連結するアームと、
    を有し、
    前記特殊線ガイド部材の前記筒状部材側の外周面が、前記特殊線を所定の曲率半径で湾曲させながらガイドする円弧状のガイド面とされていることを特徴とするワイヤハーネス分岐部の布線治具。
  2. 前記筒状部材の上部が、前記布線用フォークの縦棒の上端部に上方から被さる上端閉塞のキャップ状の円筒体として構成され、前記筒状部材の下部が、前記布線用フォークの縦棒に対し横方向に抜き差し可能な半円筒体として構成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス分岐部の布線治具。
  3. 前記筒状部材の下端に、該筒状部材を前記布線用フォークの縦棒に装着した状態での上方への抜けを阻止するストッパが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のワイヤハーネス分岐部の布線治具。
  4. 前記特殊線ガイド部材が前記アームに対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のワイヤハーネス分岐部の布線治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9766585B2 (en) 2015-07-21 2017-09-19 Konica Minolta, Inc. Power line retaining member having a groove and a restricting portion, and image forming device

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