JP2012194639A - 車両のブレーキ装置 - Google Patents

車両のブレーキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012194639A
JP2012194639A JP2011056407A JP2011056407A JP2012194639A JP 2012194639 A JP2012194639 A JP 2012194639A JP 2011056407 A JP2011056407 A JP 2011056407A JP 2011056407 A JP2011056407 A JP 2011056407A JP 2012194639 A JP2012194639 A JP 2012194639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
push rod
vehicle
expansion
rod
brake device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011056407A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5720993B2 (ja
Inventor
Tomohiro Seki
友宏 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2011056407A priority Critical patent/JP5720993B2/ja
Publication of JP2012194639A publication Critical patent/JP2012194639A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5720993B2 publication Critical patent/JP5720993B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

【課題】車両が前方から衝撃荷重を受けた場合にペダルアームの後退を確実に抑制することができる車両のブレーキ装置を提供すること。
【解決手段】上端部が回動可能に軸支されたペダルアーム2に加えられる運転者の踏力をプッシュロッド6を介してブレーキブースタ5に伝達することによって所要の制動力を発生させる車両のブレーキ装置1において、前記プッシュロッド6の一部に、拡開方向に曲げ加工が施された拡開部6Aを形成するとともに、該プッシュロッド6の外周に筒状の拡開阻止部材11を軸方向に摺動可能に設け、通常時には前記拡開阻止部材11がプッシュロッド6の前記拡開部6Aを覆う位置にあり、衝撃荷重を受けると前記拡開阻止部材11がプッシュロッド6の前記拡開部6Aから外れる位置に移動するよう構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両前方からの衝撃荷重を受けるとペダルアームを車両前方へ回動させてその後退を抑制するようにした車両のブレーキ装置に関するものである。
車両のブレーキ装置は、ダッシュパネルに取り付けられたペダルブラケットに上端部が回動可能に軸支されたペダルアームを備えており、運転者がペダルアームのブレーキペダルを踏み込むと、その変位量をプッシュロッドを介して倍力装置であるブレーキブースタに伝達することによって運転者の踏力を倍力してマスタシリンダを駆動し、該マスタシリンダにおいて発生するブレーキ液圧によって所要の制動力を得るものである。
ところで、マスタシリンダはブレーキブースタと共にダッシュパネルに取り付けられているため、車両前方からの大きな衝撃荷重によってダッシュパネルが車両後方へ移動すると、該ダッシュパネルに取り付けられているマスタシリンダやブレーキブースタも車両後方へ移動し、そのプッシュロッドがペダルアームを車両後方へと回動させるという問題がある。
そこで、車両前方からの衝撃荷重を受けてダッシュパネルが車両後方に移動する動作に連動してペダルアームを車両前方へ回動させてその後退を抑制するペダル後退抑制機構が種々提案されている。例えば、特許文献1には、図6(a),(b)に示すようなペダル後退抑制機構が提案されている。
即ち、図6(a),(b)はプッシュロッドの通常時と車両衝突時の状態を示す断面図であり、プッシュロッド101は、中実のインナロッド102と、該インナロッド102の後部外周にスライド自在に嵌合するパイプ状のアウタロッド103とで構成されている。ここで、アウタロッド103の後端部は不図示のペダルアームに連結されており、インナロッド102の外周に軸方向に離間して形成されたストッパ102aと突起102bとの間には弾性変形可能な合成樹脂製の緩衝部材104が介装されている。
而して、通常は図6(a)に示すようにアウタロッド103の端面はインナロッド102の突起102bに当接して運転者の踏力をインナロッド102に伝達するが、車両の衝突によってプッシュロッド101に大きな軸方向圧縮力が作用すると、図6(b)に示すようにアウタロッド103の端面がインナロッド102の突起102bを乗り越えて緩衝部材104を圧縮変形させながら前方(図6(b)の左方)へとスライドする。このアウタロッド103の前方へのスライドによって、該アウタロッド103に連結された不図示のペダルアームが回動支点を中心として車両前方へと回動してその後退が抑制される。
特開平10−310048号公報
しかしながら、特許文献1において提案された図6(a),(b)に示すペダル後退抑制機構においては、プッシュロッド101に所定値以上の軸方向圧縮力が作用してアウタロッド103の端面がインナロッド102の突起102bを乗り越えるときの運転者の踏力を含めた軸方向圧縮力の所定値の設定と管理が難しく、運転者の強い踏力によって誤って図6(b)に示すようにアウタロッド103が車両前方へとスライドしてしまう可能性がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、車両が前方から衝撃荷重を受けた場合にペダルアームの後退を確実に抑制することができる車両のブレーキ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、上端部が回動可能に軸支されたペダルアームに加えられる運転者の踏力をプッシュロッドを介してブレーキブースタに伝達することによって所要の制動力を発生させる車両のブレーキ装置において、前記プッシュロッドの一部に、拡開方向に曲げ加工が施された拡開部を形成するとともに、該プッシュロッドの外周に筒状の拡開阻止部材を軸方向に摺動可能に設け、通常時には前記拡開阻止部材がプッシュロッドの前記拡開部を覆う位置にあり、衝撃荷重を受けると前記拡開阻止部材がプッシュロッドの前記拡開部から外れる位置に移動するよう構成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記プッシュロッドの拡開部を、バネ部材を拡開可能に曲げ加工した複数の梁を束ねて構成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記拡開阻止部材にアームを設け、該アームを車両後方のステアリングコラム又はステアリングコラムを車体に支持する支持部品に向かって延設したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記ブレーキブースタとマスタシリンダとの間に圧縮変形可能な弾性部材を介装するとともに、前記拡開阻止部材からロッドを延出させ、通常時には前記マスタシリンダと前記ロッドとの間に所定のクリアランスが形成され、前記マスタシリンダが衝撃荷重を受けると前記弾性部材が圧縮変形して前記マスタシリンダが前記ロッドに当接することによって該マスタシリダと前記拡開阻止部材を車両後方へと移動させ、前記拡開阻止部材が前記プッシュロッドの拡開部から外れるよう構成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、通常のブレーキ操作では拡開阻止部材がプッシュロッドの拡開部を覆うためにプッシュロッドの拡開が阻止され、運転者の踏力がそのままプッシュロッドを介してブレーキブースタ及びマスタシリンダに伝達されて所要の制動力が得られる。そして、車両衝突時等に衝撃荷重を受けると拡開阻止部材がプッシュロッドの拡開部から外れる位置に移動するため、プッシュロッドの拡開部が開いてプッシュロッドが軸方向に収縮し、該プッシュロッドの端部に連結されたペダルアームが回動支点を中心として車両前方へと回動してその後退が確実に抑制される。又、衝撃荷重を受けてプッシュロッドの拡開部が開いた場合には該拡開部は大きな軸力を伝達することができないため、比較的小さな力でペダルアームを車両前方へと押し戻すことができる。更に、プッシュロッドの拡開部の拡開を阻止する拡開阻止部材をプッシュロッドの外周を包囲する筒状の部材で構成し、プッシュロッドの軸方向に沿って摺動可能に設けたため、確実にプッシュロッドの拡開部の拡開を阻止することができるとともに、その阻止を解除することができる。尚、衝撃荷重によって拡開阻止部材がプッシュロッドの拡開部から外れる位置に移動すると拡開部は小さな力で開いてプッシュロッドを確実に軸方向に収縮させ、ペダルアームの後退を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、プッシュロッドの拡開部を、バネ部材を拡開方向に曲げ加工した複数の梁を束ねて構成したため、衝撃荷重によって拡開阻止部材がプッシュロッドの拡開部から外れる位置に移動すると、拡開部を構成するバネ部材製の複数の梁が自らの拡開力によって開くため、プッシュロッドに何ら軸方向圧縮力が作用しなくても該プッシュロッドが軸方向に収縮してペダルアームの後退が抑制される。
請求項3記載の発明によれば、拡開阻止部材には、車両後方のステアリングコラム又はステアリングコラムを車体に支持する支持部品に向かって延設されたアームを設けているため、車両衝突時等において大きな衝撃荷重を受けたためにペダルアームがダッシュパネルと共に車両後方へと移動すると、拡開阻止部材のアームが車体側のステアリングコラム等に当接して拡開阻止部材がプッシュロッドに対して相対的に車両前方へと移動してプッシュロッドの拡開部から外れるため、拡開部が開いてプッシュロッドの軸方向長さが短縮するためにペダルアームが車両前方へと回動してその後退が確実に抑制される。
請求項4記載の発明によれば、通常時にはマスタシリンダとロッドとの間に所定のクリアランスが形成されているため、ブレーキ操作によるプッシュロッドの軸方向の動きによって拡開阻止部材がプッシュロッドに対して相対的に移動することがなく、プッシュロッドの拡開部の拡開は拡開阻止部材によって阻止され、通常のブレーキ操作時に誤って拡開阻止部材がプッシュロッドの拡開部から外れる位置まで移動して拡開部が開くという事態の発生が防がれ、通常のブレーキ操作を支障無く行うことができる。そして、車両衝突時等において大きな衝撃荷重を受けると、マスタシリンダが弾性部材を圧縮変形させてロッドに当接し、該ロッドと拡開阻止部材をプッシュロッドに沿って相対的に車両後方へと移動させるため、拡開阻止部材がプッシュロッドの拡開部から外れ、拡開部が開いてプッシュロッドが軸方向に収縮するためにペダルアームが車両前方へと回動してその後退が確実に抑制される。
本発明の実施の形態1に係るブレーキ装置の通常時の状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係るブレーキ装置の車両衝突時の状態を示す側面図である。 (a)〜(c)はプッシュロッドの拡開部の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2に係るブレーキ装置の通常時の状態を示す破断側面図である。 本発明の実施の形態2に係るブレーキ装置の車両衝突時の状態を示す破断側面図である。 (a),(b)は従来のペダル後退抑制機構におけるプッシュロッドの通常時と車両衝突時の状態を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るブレーキ装置の通常時の状態を示す側面図、図2は同ブレーキ装置の車両衝突時の状態を示す側面図である。
本実施の形態に係る車両のブレーキ装置1は、ペダルアーム2を備えており、このペダルアーム2は、その上端部がペダル軸3によって不図示のペダルブラケットに前後方向に回動可能に支持されている。このペダルアーム2の下端部には運転者が足で踏み込むためのブレーキペダル4が取り付けられており、同ペダルアーム2の中間部にはブレーキブースタ5から車両後方に延出するプッシュロッド6の後端部が軸7によって連結されている。
上記ブレーキブースタ5は、大気圧と負圧との差圧を利用して発生する力を駆動源として作動する倍力装置であって、車両のエンジンルームS1と車室S2とを区画するダッシュパネル8のエンジンルームS1側に取り付けられている。そして、このブレーキブースタ5には、ブレーキ液圧を発生するマスタシリンダ9が取り付けられている。尚、不図示の前記ペダルブラケットはダッシュパネル8の車室S2側に取り付けられている。又、図1に示すように、車室S2内の前記ペダルアーム2の車両後方には、車体側に設けられたステアリングコラム10が配置されている。
而して、本実施の形態では、前記プッシュロッド6の軸方向中間部には、拡開方向に曲げ加工が施された拡開部6Aが形成されており、該プッシュロッド6の外周には、外周を包囲する筒状の拡開阻止部材11が軸方向に摺動可能に設けられており、この拡開阻止部材11はアーム12によってペダルアーム2の上部(プッシュロッド6の連結点よりも上方の位置)に相対変位可能に保持されている。
ここで、プッシュロッド6に設けられた拡開部6Aは、図3(a)に示すようにバネ部材をくの字状に曲げ加工した梁6aを図3(b)に示すように3本、或いは図3(c)に示すように4本束ねて構成されており、これら複数の梁6aを筒状の拡開阻止部材11に通して嵌め込めば、図1に示す通常時においては複数の梁6aが拡開阻止部材11の内部で束ねられて伸長した状態で収納され、その拡開が阻止されている。
上述のように、通常時(車両が前方から大きな衝撃荷重を受けないとき)には拡開阻止部材11がプッシュロッド6の拡開部6Aを覆う位置にあり、この状態で運転者がペダルアーム2の下端のブレーキペダル4を踏み込むと、ペダルアーム2がその上端のペダル軸3を中心として車両前方に回動し、このペダルアーム2の回動によってプッシュロッド6が車両前方へと押される。このとき、アーム12を有する拡開阻止部材11はプッシュロッド6と共に一体的に移動するため、両者の相対位置に変化はなく、拡開阻止部材11がプッシュロッド6の拡開部6Aから外れることはない。この状態では、拡開阻止部材11がプッシュロッド6の拡開部6Aを覆っているために運転者の踏力がそのままプッシュロッド6を介してブレーキブースタ5に伝達され、運転者の踏力がブレーキブースタ5によって倍力されてマスタシリンダ9に伝達される。すると、マスタシリンダ9においてブレーキ液圧が発生し、このブレーキ液圧が車輪の不図示のホイールシリンダに供給されるために所要の制動力が発生し、この制動力によって車輪の回転に制動が加えられる。
以上のように通常のブレーキ操作時には誤って拡開阻止部材11がプッシュロッド6の拡開部6Aを外れる位置まで移動して拡開部6Aが開くという事態の発生を防止するために、拡開阻止部材11が拡開部6Aの位置にあるとき拡開阻止部材11とプッシュロッド6とは係合するように構成されてその相対移動が防がれるため、通常のブレーキ操作を支障無く行うことができる。
ところで、車両衝突時等において車両が大きな衝撃荷重を受けたためにペダルアーム2がダッシュパネル8と共に車両後方へと移動すると、図2に示すように車両後方のステアリングコラム10等に向かって延設された拡開阻止部材11のアーム12を設け、該アーム12が車体側のステアリングコラム10等に当接して拡開阻止部材11がプッシュロッドに対して相対的に車両前方へと移動してプッシュロッド6の拡開部6Aから外れる。すると、プッシュロッド6の拡開部6Aはこれの拡開に対する規制が解除されるために傘状に開き、これによってプッシュロッド6の長さが軸方向に短縮して車両前方に移動するためにペダルアーム2が車両前方へと回動してその後退が確実に抑制される。
そして、上述のようにプッシュロッド6の拡開部6Aが開いた場合には該拡開部6Aは大きな軸力を伝達することができないため、比較的小さな力でペダルアーム2を車両前方へと押し戻すことができる。又、本実施の形態では、プッシュロッド6の拡開部6Aの拡開を阻止する拡開阻止部材11をプッシュロッドの外周を包囲する筒状の部材で構成し、プッシュロッド6の軸方向に沿って摺動可能に設けたため、衝撃荷重によって拡開阻止部材11がプッシュロッド6の拡開部6Aを外れる位置に移動すると拡開部6Aは小さな力で開いてプッシュロッド6を確実に軸方向に収縮させ、ペダルアーム2の後退を抑制する。特に、本実施の形態では、プッシュロッド6の拡開部6Aを、バネ部材を拡開方向に曲げ加工した複数の梁6aを束ねて構成したため、衝撃荷重によって拡開阻止部材11がプッシュロッド6の拡開部6Aを外れる位置に移動すると、拡開部6Aを構成するバネ部材製の複数の梁6aが自らの拡開力によって開き、プッシュロッド6に何ら軸方向圧縮力が作用しなくても該プッシュロッド6が軸方向に収縮してペダルアーム2の後退を抑制する。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図4及び図5に基づいて以下に説明する。
図4は本発明の実施の形態2に係るブレーキ装置の通常時の状態を示す破断側面図、図5は同ブレーキ装置の車両衝突時の状態を示す破断側面図であり、これらの図においては図1及び図2に示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係るブレーキ装置1においては、ブレーキブースタ5とマスタシリンダ9との間に圧縮変形可能な弾性部材13を介装するとともに、拡開阻止部材11からロッド14を延出させ、図4に示す通常時にはマスタシリンダ9とロッド14との間に所定のクリアランスδが形成されるようにしたことを特徴としている。ここで、マスタシリンダ9とロッド14との間のクリアランスδは、通常のブレーキ操作によってロッド14がプッシュロッド6と共に一体的に移動しても、該ロッド14がマスタシリンダ9に当接しない程度の値に設定されている。
従って、通常時にはマスタシリンダ9とロッド14との間に所定のクリアランスδが形成されているため、ブレーキ操作によるプッシュロッド6の軸方向の移動によって拡開阻止部材11がプッシュロッド6に対して相対的に移動することがなく、プッシュロッド6の拡開部6Aの拡開は拡開阻止部材11によって阻止され、通常のブレーキ操作時に誤って拡開阻止部材11がプッシュロッド6の拡開部6Aから外れる位置まで移動して拡開部6Aが開くという事態の発生が防がれ、通常のブレーキ操作を支障無く行うことができる。
ところで、車両衝突時等において車両が大きな衝撃荷重を受けると、図5に示すようにマスタシリンダ9が弾性部材13を圧縮変形させてロッド14に当接し、該ロッド14と拡開阻止部材11をプッシュロッド6に沿って相対的に車両後方へと移動させるため、拡開阻止部材11がプッシュロッド6の拡開部6Aから外れ、拡開部6Aが開いてプッシュロッド6が軸方向に収縮して、その後端(ペダルアーム2との連結部)を車両前方へと移動するためにペダルアーム2が車両前方へと回動してその後退が確実に抑制される。
従って、本実施の形態においても、前記実施の形態1と同様に、通常のブレーキ操作を支障無く行いつつ、車両が前方から衝撃荷重を受けた場合にはペダルアーム2の後退を確実に抑制することができるという効果が得られる。
1 ブレーキ装置
2 ペダルアーム
3 ペダル軸
4 ブレーキペダル
5 ブレーキブースタ
6 プッシュロッド
6A プッシュロッドの拡開部
6a 拡開部を構成する梁
8 ダッシュパネル
9 マスタシリンダ
11 拡開阻止部材
12 アーム
13 弾性部材
14 ロッド
δ マスタシリンダとロッドとのクリアランス

Claims (4)

  1. 上端部が回動可能に軸支されたペダルアームに加えられる運転者の踏力をプッシュロッドを介してブレーキブースタに伝達することによって所要の制動力を発生させる車両のブレーキ装置において、
    前記プッシュロッドの一部に、拡開方向に曲げ加工が施された拡開部を形成するとともに、該プッシュロッドの外周に筒状の拡開阻止部材を軸方向に摺動可能に設け、通常時には前記拡開阻止部材がプッシュロッドの前記拡開部を覆う位置にあり、衝撃荷重を受けると前記拡開阻止部材がプッシュロッドの前記拡開部から外れる位置に移動するよう構成したことを特徴とするブレーキ装置。
  2. 前記プッシュロッドの拡開部を、バネ部材を拡開方向に曲げ加工した複数の梁を束ねて構成したことを特徴とする請求項1記載の車両のブレーキ装置。
  3. 前記拡開阻止部材にアームを設け、該アームを車両後方のステアリングコラム又はステアリングコラムを車体に支持する支持部品に向かって延設したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両のブレーキ装置。
  4. 前記ブレーキブースタとマスタシリンダとの間に圧縮変形可能な弾性部材を介装するとともに、前記拡開阻止部材からロッドを延出し、通常時には前記マスタシリンダと前記ロッドとの間に所定のクリアランスが形成され、前記マスタシリンダが衝撃荷重を受けると前記弾性部材が圧縮変形して前記マスタシリンダが前記ロッドに当接することによって該マスタシリダと前記拡開阻止部材を車両後方へと移動させ、前記拡開阻止部材が前記プッシュロッドの拡開部から外れるよう構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両のブレーキ装置。
JP2011056407A 2011-03-15 2011-03-15 車両のブレーキ装置 Expired - Fee Related JP5720993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011056407A JP5720993B2 (ja) 2011-03-15 2011-03-15 車両のブレーキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011056407A JP5720993B2 (ja) 2011-03-15 2011-03-15 車両のブレーキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012194639A true JP2012194639A (ja) 2012-10-11
JP5720993B2 JP5720993B2 (ja) 2015-05-20

Family

ID=47086507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011056407A Expired - Fee Related JP5720993B2 (ja) 2011-03-15 2011-03-15 車両のブレーキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5720993B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9256242B2 (en) 2013-12-13 2016-02-09 Hyundai Motor Company Driver's injury prevention type pedal

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729459U (ja) * 1980-07-25 1982-02-16
JPH1059146A (ja) * 1996-08-27 1998-03-03 Toyota Motor Corp 車両用ペダル変位制御構造
JPH11198776A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Yorozu Corp 自動車のブレーキペダル構造
JPH11510452A (ja) * 1995-08-09 1999-09-14 フォルクスワーゲン・アクチェンゲゼルシャフト 自動車の車体からペダル取付け部を切離す装置
JPH11327672A (ja) * 1998-03-13 1999-11-26 Ford Global Technol Inc 動力車におけるペダルのベアリング用コンソ―ル
JP2001213291A (ja) * 2000-02-07 2001-08-07 Suzuki Motor Corp 車両用ペダル構造
JP2002087229A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Mazda Motor Corp 自動車のペダル支持装置
KR20040029747A (ko) * 2002-10-02 2004-04-08 현대자동차주식회사 브레이크 페달의 상해방지장치
KR20060067657A (ko) * 2004-12-15 2006-06-20 현대자동차주식회사 자동차의 브레이크 페달 밀림방지장치
JP2007182126A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Mitsubishi Motors Corp 車両の操作ペダル後退抑制構造
KR20090053538A (ko) * 2007-11-23 2009-05-27 현대자동차주식회사 자동차용 배력식 유압제동장치

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5729459U (ja) * 1980-07-25 1982-02-16
JPH11510452A (ja) * 1995-08-09 1999-09-14 フォルクスワーゲン・アクチェンゲゼルシャフト 自動車の車体からペダル取付け部を切離す装置
JPH1059146A (ja) * 1996-08-27 1998-03-03 Toyota Motor Corp 車両用ペダル変位制御構造
JPH11198776A (ja) * 1998-01-13 1999-07-27 Yorozu Corp 自動車のブレーキペダル構造
JPH11327672A (ja) * 1998-03-13 1999-11-26 Ford Global Technol Inc 動力車におけるペダルのベアリング用コンソ―ル
JP2001213291A (ja) * 2000-02-07 2001-08-07 Suzuki Motor Corp 車両用ペダル構造
JP2002087229A (ja) * 2000-09-14 2002-03-27 Mazda Motor Corp 自動車のペダル支持装置
KR20040029747A (ko) * 2002-10-02 2004-04-08 현대자동차주식회사 브레이크 페달의 상해방지장치
KR20060067657A (ko) * 2004-12-15 2006-06-20 현대자동차주식회사 자동차의 브레이크 페달 밀림방지장치
JP2007182126A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Mitsubishi Motors Corp 車両の操作ペダル後退抑制構造
KR20090053538A (ko) * 2007-11-23 2009-05-27 현대자동차주식회사 자동차용 배력식 유압제동장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9256242B2 (en) 2013-12-13 2016-02-09 Hyundai Motor Company Driver's injury prevention type pedal

Also Published As

Publication number Publication date
JP5720993B2 (ja) 2015-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0928727A2 (en) Brake pedal apparatus for vehicle
US20190092289A1 (en) Rearward movement preventing device of pedal device for vehicle
CN109114133B (zh) 鼓式制动装置
EP1557330A2 (en) Pedal with an anti-collision safety mechanism
JP5720993B2 (ja) 車両のブレーキ装置
JP6361484B2 (ja) 運転者保護装置
JP5306937B2 (ja) 自動車のブレーキペダル装置
JP6148629B2 (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP2006103501A (ja) 車両用ペダルの後退防止装置
JP2020083023A (ja) ブレーキペダル装置
JP4968204B2 (ja) ブレーキペダル支持構造
JP2008225666A (ja) 車両用ペダル変位制御構造
JP2006193079A (ja) 車両用ステアリングシステム
JP6189347B2 (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP6144636B2 (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP5120076B2 (ja) ステアリングコラム装置
JP2011037377A (ja) 自動車のブレーキペダル装置
WO2017006628A1 (ja) 車両用ペダル装置の後退防止装置
JP4239994B2 (ja) 車両用ステアリングシステム
JP2008155698A (ja) コラム付けニーエアバッグ装置
JP2005324654A (ja) 車体前部構造
JP2006273006A (ja) 車両用ステアリングシステム
JP6920258B2 (ja) 車両用操作ペダル装置
WO2023214471A1 (ja) 車両のペダル装置
JP2017199199A (ja) 車両用ペダル装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121206

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20121207

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140801

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150312

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees