JP2012194094A - アンテナ内蔵式電子時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でアンテナ特性を良好にできるアンテナ内蔵式電子時計を提供すること。
【解決手段】電波修正時計1は、外装ケース100と、外部無線情報を受信するアンテナ21と、アンテナ21で受信された外部無線情報を処理する受信手段と、アンテナ21および受信手段が内部に収納されるモジュール10と、外装ケース100およびモジュール10との間に配置される中枠5とを備える。中枠5には、アンテナ21と外装ケース100との間に、外装ケース100より透磁率が大きい磁性材料で構成された副磁路部材としてのアモルファス箔材51Aが設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】電波修正時計1は、外装ケース100と、外部無線情報を受信するアンテナ21と、アンテナ21で受信された外部無線情報を処理する受信手段と、アンテナ21および受信手段が内部に収納されるモジュール10と、外装ケース100およびモジュール10との間に配置される中枠5とを備える。中枠5には、アンテナ21と外装ケース100との間に、外装ケース100より透磁率が大きい磁性材料で構成された副磁路部材としてのアモルファス箔材51Aが設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、アンテナにより外部無線情報を受信可能なアンテナ内蔵式電子時計に関する。
従来、外部から時刻情報を有する外部無線情報をアンテナにて受信し、時刻修正などの処理を実施する電波修正時計などのアンテナ内蔵式電子時計が知られている。このようなアンテナ内蔵式電子時計では、金属製の時計ケースおよび金属製の裏蓋に対向してアンテナを配置すると、アンテナで発生する磁束により渦電流が発生し、アンテナの受信特性が悪化する問題がある。これに対して、渦電流による影響を軽減する構成が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の腕時計は、金属製の時計ケースおよび金属製の裏蓋を有する外装ケース内に、アンテナが収納された時計モジュールを収納する。そして、樹脂シートにアモルファスやフェライトなどの磁性材料が配合された磁性シートを、時計ケースの内周面および裏蓋の内面のアンテナに対向する面に貼り付ける構成が採られている。
ところで、特許文献1に記載のように、時計ケースの内周面および裏蓋の内面のアンテナに対向する面に磁性シートを設ける場合、磁性シートとアンテナとの距離は、時計モジュールおよび時計ケースのサイズや形状などに応じて決まってしまう。一方で、腕時計においては、生産効率の観点から、例えば男性用および女性用のように、時計ケースのサイズが異なる場合でも、共通の時計モジュールを用いることが求められている。そして、磁性シートとアンテナとの距離は、アンテナの受信性能の観点からは重要であり、例えば、時計ケースのサイズが異なる時計を製造する際に共通の時計モジュールを用いる場合には、アンテナの同調周波数を所望の値とするために、磁性シートをアンテナに対し最適な位置に配置することが求められる。しかし、特許文献1の腕時計においては、磁性シートの配置位置は時計モジュールおよび時計ケースのサイズや形状などにより制約されるため、磁性シートをアンテナに対し最適な位置に配置することが困難となる。そのため、時計ケースのサイズや形状などに応じて、時計モジュールの設計を変更することが必要となるという問題がある。
また、時計ケースの内周面および裏蓋の内面に磁性シートを設ける工程が別途に必要となることから、時計の組み立て性の点でも問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みて、簡単な構成でアンテナ特性を良好にできるアンテナ内蔵式電子時計を提供することを目的とする。
本発明のアンテナ内蔵式電子時計は、金属製の外装ケースと、外部無線情報を受信するアンテナと、前記アンテナで受信された前記外部無線情報を処理する受信手段と、前記アンテナおよび前記受信手段が内部に収納されるモジュールと、前記外装ケースおよび前記モジュールの間に配置される中枠とを備え、前記中枠において、前記アンテナと前記外装ケースとの間に位置する部分には、前記外装ケースより透磁率が大きい磁性材料で構成された副磁路部材が設けられていることを特徴とする。
本発明では、金属製の外装ケースとアンテナ間に配置されている中枠に副磁路部材が設けられている。そして、この中枠は、通常は合成樹脂などで形成され、複雑な成形や副磁路部材との一体成形が可能である。そのため、本発明のように、中枠に副磁路部材を設ける場合に、中枠内であれば副磁路部材の配置を自由に設定できるので、副磁路部材をアンテナに対し最適な位置に配置することができる。そして、共通のモジュールを用いてサイズや形状などが異なる時計を製造する場合でも、中枠の厚さ寸法、幅寸法、平面形状などが異なっても、アンテナに対する副磁路部材の配置位置を共通化できるので、アンテナ特性を良好にできる。
また、本発明では、従前より時計の部品として用いられている中枠に副磁路部材を設けている。そのため、時計の組み立て時において、副磁路部材を外装ケースの内周面に貼り付けるような工程は必要なく、時計の組み立て性に優れている。また、新たな部品が不要で簡単に外装ケースとアンテナとの間に副磁路部材を配置できるため、副磁路部材を配置することで、時計が大型化したり、厚さ寸法が増大することを防止できる。
なお、副磁路部材とアンテナとの距離が僅かにでも変化すると、アンテナの同調周波数が変動し、受信性能が低下する。これに対し、本発明のように、中枠に副磁路部材を設ける場合には、アンテナと副磁路部材との距離を固定することができるため、アンテナの同調周波数は変動しない。
また、本発明では、従前より時計の部品として用いられている中枠に副磁路部材を設けている。そのため、時計の組み立て時において、副磁路部材を外装ケースの内周面に貼り付けるような工程は必要なく、時計の組み立て性に優れている。また、新たな部品が不要で簡単に外装ケースとアンテナとの間に副磁路部材を配置できるため、副磁路部材を配置することで、時計が大型化したり、厚さ寸法が増大することを防止できる。
なお、副磁路部材とアンテナとの距離が僅かにでも変化すると、アンテナの同調周波数が変動し、受信性能が低下する。これに対し、本発明のように、中枠に副磁路部材を設ける場合には、アンテナと副磁路部材との距離を固定することができるため、アンテナの同調周波数は変動しない。
本発明のアンテナ内蔵式電子時計において、前記副磁路部材は、前記中枠に埋め込まれているアモルファス箔材であることが好ましい。
アモルファス箔材は、薄くしかも透磁率が高いため、このアモルファス箔材を副磁路部材として用いることにより、時計の更なる小型化や薄型化を図ることができる。また、このようにアモルファス箔材を中枠に埋め込むことにより、本発明のアンテナ内蔵式電子時計が落下した場合のように衝撃などが加わった場合でも、アモルファス箔材を中枠で保護できて強度をアップでき、耐衝撃性能も向上できる。
アモルファス箔材は、薄くしかも透磁率が高いため、このアモルファス箔材を副磁路部材として用いることにより、時計の更なる小型化や薄型化を図ることができる。また、このようにアモルファス箔材を中枠に埋め込むことにより、本発明のアンテナ内蔵式電子時計が落下した場合のように衝撃などが加わった場合でも、アモルファス箔材を中枠で保護できて強度をアップでき、耐衝撃性能も向上できる。
本発明のアンテナ内蔵式電子時計において、前記中枠は、前記外装ケースおよび前記モジュールの間に配置された側面側中枠部と、前記外装ケースの裏蓋および前記モジュールの間に配置された裏面側中枠部とを備え、前記裏面側中枠部には、前記アンテナと前記裏蓋との間に、前記磁性材料で構成された裏面側副磁路部材が設けられていることが好ましい。
ここで、裏面側副磁路部材は、前記副磁路部材と一体であってもよく、別体であってもよい。
本発明では、外装ケースの裏蓋およびモジュールとの間に配置された裏面側中枠部に、裏面側副磁路部材が設けられている。この裏面側副磁路部材により、外装ケースの裏蓋で発生する渦電流損失を低減することができる。
本発明では、外装ケースの裏蓋およびモジュールとの間に配置された裏面側中枠部に、裏面側副磁路部材が設けられている。この裏面側副磁路部材により、外装ケースの裏蓋で発生する渦電流損失を低減することができる。
本発明のアンテナ内蔵式電子時計において、このアンテナ内蔵式電子時計は、前記外装ケースの裏蓋および前記モジュールの間に配置される裏面側中枠をさらに備え、前記裏面側中枠において、前記アンテナと前記外装ケースの裏蓋との間に位置する部分には、前記磁性材料で構成された裏面側副磁路部材が設けられていることが好ましい。
本発明では、前記中枠とは別体である裏面側中枠を設け、この裏面側中枠に裏面側副磁路部材を設けている。このような場合、前記中枠と一体に裏面側中枠部を設ける場合と比較して、部品の形状が単純であるために、中枠および裏面側中枠を容易に製造できる。
以下、本発明に係る実施形態について、図面に基づいて説明する。
〔電波修正時計の構成〕
図1において、電波修正時計1は、時針11、分針12、秒針13および文字板14を備えた指針式時計(アナログ時計)であり、時刻情報を有する外部無線情報としての長波標準電波を受信して、受信した時刻情報に基づいて時針11、分針12および秒針13の指示位置を補正可能な時計である。
この電波修正時計1は、時針11、分針12および秒針13と、文字板14と、ダイアルリング15(図5参照)と、標準電波を受信するアンテナ21、時針11、分針12および秒針13の駆動を制御する各種構成が組み込まれたモジュール10(図2参照)と、これらの時針11、分針12、秒針13、文字板14、モジュール10などを内部に収納する外装ケース100と、モジュール10および外装ケース100の間に配置される中枠5(図2および図5参照)とを備えている。
〔電波修正時計の構成〕
図1において、電波修正時計1は、時針11、分針12、秒針13および文字板14を備えた指針式時計(アナログ時計)であり、時刻情報を有する外部無線情報としての長波標準電波を受信して、受信した時刻情報に基づいて時針11、分針12および秒針13の指示位置を補正可能な時計である。
この電波修正時計1は、時針11、分針12および秒針13と、文字板14と、ダイアルリング15(図5参照)と、標準電波を受信するアンテナ21、時針11、分針12および秒針13の駆動を制御する各種構成が組み込まれたモジュール10(図2参照)と、これらの時針11、分針12、秒針13、文字板14、モジュール10などを内部に収納する外装ケース100と、モジュール10および外装ケース100の間に配置される中枠5(図2および図5参照)とを備えている。
〔外装ケースの構成〕
先ず、電波修正時計1の外装ケース100の構成について説明する。
外装ケース100は、図2および図5に示すように、胴部としてのケーシング110と、ケーシング110の表面側に装着されたカバーガラス120と、ケーシング110の裏面(下端面)側に取り付けられた金属製の裏蓋130とを備えている。
先ず、電波修正時計1の外装ケース100の構成について説明する。
外装ケース100は、図2および図5に示すように、胴部としてのケーシング110と、ケーシング110の表面側に装着されたカバーガラス120と、ケーシング110の裏面(下端面)側に取り付けられた金属製の裏蓋130とを備えている。
ケーシング110は、例えばステンレス鋼、真鍮、チタンなどの金属材で構成されている。このケーシング110は、略円筒状に形成され、内周面が平面略円形に形成されている。
〔モジュールの構成〕
次に、電波修正時計1のモジュール10の構成について説明する。
モジュール10には、図2に示すように、受信IC86、CPU87、基準振動子311(図3参照)などが取り付けられた図示略の回路基板、駆動手段4の一部を構成するモーター411,421や輪列、電力供給手段7を構成する高容量二次電源(二次電池)72などの各構成部材が組み込まれている。さらに、モジュール10には、外装ケース100に近接する位置に外部無線情報としての電波を受信するアンテナ21が組み込まれている。
モジュールに組み込まれる回路基板には、図3に示すように、アンテナ21で受信した電波を処理する受信手段2と、駆動制御回路部3と、時針11、分針12および秒針13を駆動する駆動手段4と、時刻をカウントするカウンター部6と、が各種回路構成として設けられている。
次に、電波修正時計1のモジュール10の構成について説明する。
モジュール10には、図2に示すように、受信IC86、CPU87、基準振動子311(図3参照)などが取り付けられた図示略の回路基板、駆動手段4の一部を構成するモーター411,421や輪列、電力供給手段7を構成する高容量二次電源(二次電池)72などの各構成部材が組み込まれている。さらに、モジュール10には、外装ケース100に近接する位置に外部無線情報としての電波を受信するアンテナ21が組み込まれている。
モジュールに組み込まれる回路基板には、図3に示すように、アンテナ21で受信した電波を処理する受信手段2と、駆動制御回路部3と、時針11、分針12および秒針13を駆動する駆動手段4と、時刻をカウントするカウンター部6と、が各種回路構成として設けられている。
受信手段2は、コンデンサーなどで構成されてアンテナ21で受信する電波に同調させる同調回路部22と、アンテナ21で受けた情報を処理する受信回路部23と、受信回路部23で処理された時刻データを記憶する時刻データ記憶回路部24とを備えて構成されている。
同調回路部22は、図4に示されるように、アンテナ21に対して並列に接続された2つのコンデンサー22A,22Bを備えて構成され、一方のコンデンサー22Bはスイッチ22Cを介してアンテナ21に接続されている。
そして、駆動制御回路部3から出力される周波数切替え制御信号により、前記スイッチ22Cをオンまたはオフすることで、アンテナ21で受信する電波の周波数を切り替えるように構成されている。これにより、例えば、日本国内において、送信周波数40kHzのおおたかどや山(東日本)の標準電波出力局と、送信周波数60kHzのはがね山(西日本)の標準電波出力局とから出力されている2種類の周波数の長波標準電波を切り替えて受信することができるように構成されている。
そして、駆動制御回路部3から出力される周波数切替え制御信号により、前記スイッチ22Cをオンまたはオフすることで、アンテナ21で受信する電波の周波数を切り替えるように構成されている。これにより、例えば、日本国内において、送信周波数40kHzのおおたかどや山(東日本)の標準電波出力局と、送信周波数60kHzのはがね山(西日本)の標準電波出力局とから出力されている2種類の周波数の長波標準電波を切り替えて受信することができるように構成されている。
受信回路部23は、図4に示されるように、アンテナ21によって受信された長波標準電波信号を増幅する増幅回路231と、増幅された長波標準電波信号から所望の周波数成分のみを抜き出すバンドパスフィルター232と、長波標準電波信号を平滑化し復調する復調回路233と、増幅回路231のゲインコントロールを行ない長波標準電波信号の受信レベルが一定になるように制御するAGC(Automatic Gain Control)回路234と、復調された長波標準電波信号をデコードして出力するデコード回路235とを備えて構成されている。
受信回路部23で受信され信号処理された時刻データは、図3に示すように、時刻データ記憶回路部24に出力されて記憶される。
受信回路部23は、予め設定されたスケジュールや外部入力装置8による強制受信操作などによって、駆動制御回路部3から出力される受信制御信号に基づいて時刻情報の受信を開始する。
受信回路部23で受信され信号処理された時刻データは、図3に示すように、時刻データ記憶回路部24に出力されて記憶される。
受信回路部23は、予め設定されたスケジュールや外部入力装置8による強制受信操作などによって、駆動制御回路部3から出力される受信制御信号に基づいて時刻情報の受信を開始する。
駆動制御回路部3には、図3に示されるように、パルス合成回路31からのパルス信号が入力される。パルス合成回路31は、水晶振動子などの基準振動子311からの基準パルスを分周してクロックパルスを生成し、また、基準パルスからパルス幅やタイミングの異なるパルス信号を発生させる。なお、この基準振動子311は、CPU87に接続されて、回路のクロック信号となるが、周波数が長波受信周波数に近く、アンテナ21にノイズとして信号が混入する可能性があるため、アンテナ21から離して配置されている。
駆動制御回路部3は、一秒に一回出力され秒針13を駆動させる秒駆動パルス信号PS1と、一分間に一回出力され時針11および分針12を駆動させる時分駆動パルス信号PS2とを、秒駆動回路41、時分駆動回路42に出力して、時針11、分針12および秒針13の駆動を制御する。すなわち、駆動回路41,42は、当該駆動回路41、42からのパルス信号によって駆動されるステッピングモーターからなる秒モーター411,時分モーター421を駆動し、これによりモーター411,421に接続された秒針13と、分針12および時針11とを駆動する。そして、時針11、分針12、秒針13、文字板、モーター411,421、駆動回路41,42によって時刻を表示する時刻表示手段が構成されている。なお、時刻表示手段としては、1つのモーターで、時針11、分針12、秒針13を駆動するものでもよい。
カウンター部6は、秒をカウントする秒カウンター回路部61と、時分をカウントする時分カウンター回路部62とを備えて構成されている。
秒カウンター回路部61は、秒位置カウンター611と、秒時刻カウンター612と、一致検出回路613とを備えて構成されている。秒位置カウンター611および秒時刻カウンター612はともに60カウント、つまり1Hzの信号が入力された場合には60秒でループするカウンターである。秒位置カウンター611は、駆動制御回路部3から秒駆動回路41に供給される駆動パルス信号(秒駆動パルス信号PS1)をカウントしている。つまり、秒針13を駆動させる駆動パルス信号をカウントすることによって、秒針13が示している秒針13の位置をカウントしている。
秒時刻カウンター612は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzの基準パルス信号(クロックパルス)をカウントする。また、受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの秒データに合わせてカウンター値が修正される。
秒カウンター回路部61は、秒位置カウンター611と、秒時刻カウンター612と、一致検出回路613とを備えて構成されている。秒位置カウンター611および秒時刻カウンター612はともに60カウント、つまり1Hzの信号が入力された場合には60秒でループするカウンターである。秒位置カウンター611は、駆動制御回路部3から秒駆動回路41に供給される駆動パルス信号(秒駆動パルス信号PS1)をカウントしている。つまり、秒針13を駆動させる駆動パルス信号をカウントすることによって、秒針13が示している秒針13の位置をカウントしている。
秒時刻カウンター612は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzの基準パルス信号(クロックパルス)をカウントする。また、受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの秒データに合わせてカウンター値が修正される。
同様に、時分カウンター回路部62は、時分位置カウンター621と、時分時刻カウンター622と、一致検出回路623とを備えて構成されている。時分位置カウンター621および時分時刻カウンター622はともに24時間分の信号が入力されるとループするカウンターである。時分位置カウンター621は、駆動制御回路部3から時分駆動回路42に供給される駆動パルス信号(時分駆動パルス信号PS2)をカウントし、時針11、分針12が示している針の位置をカウントしている。
時分時刻カウンター622は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzのパルス(クロックパルス)をカウントする(正確には1Hzを60回計数したところで1カウントとする)。また、受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの時分データに合わせてカウンター値が修正される。
時分時刻カウンター622は、通常は、駆動制御回路部3から出力される1Hzのパルス(クロックパルス)をカウントする(正確には1Hzを60回計数したところで1カウントとする)。また、受信手段2で時刻データを受信した場合には、この時刻データのうちの時分データに合わせてカウンター値が修正される。
一致検出回路613,623は、位置カウンター611,621と時刻カウンター612,622とのカウント値の一致を検出し、一致しているか否かを示す検出信号を駆動制御回路部3に出力する。
駆動制御回路部3は、一致検出回路613,623から不一致信号が入力されると、一致信号が入力されるまで駆動パルス信号PS1,PS2を出力し続ける。このため、通常運針時は、駆動制御回路部3から1Hzの基準信号によって時刻カウンター612,622のカウンター値が変化して位置カウンター611,621と不一致となると、駆動パルス信号PS1,PS2が出力されて時針11、分針12および秒針13が動くとともに、位置カウンター611,621が時刻カウンター612,622と一致することになり、この動作を繰り返すことで、通常の運針制御が行われる。
また、受信した時刻データで時刻カウンター612,622が修正されると、そのカウンター値に位置カウンター611,621のカウンター値が一致するまで、駆動パルス信号PS1,PS2が出力され続け、時針11、分針12、秒針13が早送りされて正しい時刻に修正される。
駆動制御回路部3は、一致検出回路613,623から不一致信号が入力されると、一致信号が入力されるまで駆動パルス信号PS1,PS2を出力し続ける。このため、通常運針時は、駆動制御回路部3から1Hzの基準信号によって時刻カウンター612,622のカウンター値が変化して位置カウンター611,621と不一致となると、駆動パルス信号PS1,PS2が出力されて時針11、分針12および秒針13が動くとともに、位置カウンター611,621が時刻カウンター612,622と一致することになり、この動作を繰り返すことで、通常の運針制御が行われる。
また、受信した時刻データで時刻カウンター612,622が修正されると、そのカウンター値に位置カウンター611,621のカウンター値が一致するまで、駆動パルス信号PS1,PS2が出力され続け、時針11、分針12、秒針13が早送りされて正しい時刻に修正される。
電力供給手段7は、自動巻発電機や太陽電池(ソーラーパネル74)などによって構成された発電装置71と、発電装置71で発電された電力を蓄電する高容量二次電源72とを備えて構成されている。高容量二次電源72は、リチウムイオン電池のような二次電池が利用できる。なお、電力供給手段7としては、銀電池などの一次電池を用いてもよい。また、高容量二次電源72は、ステンレス製のケースで構成されており、アンテナ特性への影響を抑えるため、図2に示すように、モジュール10内においてアンテナ21から離れた時計の3時方向の位置に配置されている。
外部入力手段としての外部入力装置8は、リュウズ81などを備え、受信動作や時刻合わせなどを行うために利用される。
アンテナ21は、中枠5の内側面に略沿って時計の9時方向の位置に配置されている。
このアンテナ21は、磁性体コア211およびこの磁性体コア211に巻かれたコイル212により構成されている。
磁性体コア211は、図5に示すように、断面が略正方形に形成されている。また、この磁性体コア211は、図2に示すように、コイル212が巻装される直線状のコイル巻部211Cと、コイル巻部211Cの両端側から外装ケース100の胴部を構成するケーシング110に内周に沿う状態に突出するリード部211Dとを備えている。
このアンテナ21は、磁性体コア211およびこの磁性体コア211に巻かれたコイル212により構成されている。
磁性体コア211は、図5に示すように、断面が略正方形に形成されている。また、この磁性体コア211は、図2に示すように、コイル212が巻装される直線状のコイル巻部211Cと、コイル巻部211Cの両端側から外装ケース100の胴部を構成するケーシング110に内周に沿う状態に突出するリード部211Dとを備えている。
この磁性体コア211は、例えば、コバルト系のアモルファス箔(例;Co50wt%以上のアモルファス箔)を型で打ち抜くか、エッチングで成形したものを10〜30枚程接着して重ね合わせ、焼鈍などの熱処理を行って磁気特性を安定化させたものである。すなわち、磁性体コア211は、平面状のアモルファス箔を時計の厚み方向に積層して構成されている。なお、磁性体コア211としては、積層アモルファス箔に限定されず、フェライトを用いてもよく、この場合には、型などで成形し、熱処理して製造すればよい。
コイル212は、長波標準電波(40〜77.5kHz)を受信する場合は、10mH程度のインダクタンス値が必要となる。このため、本実施形態では、コイル212として直径0.1μm程度のウレメット線を数百ターンほど巻いて構成している。そして、このコイル212は、磁性体コア211の一方の端部(第一コア端部211A)から所定寸法となる第一コイル端部212A、および磁性体コア211の他端部(第二コア端部211B)から所定寸法となる第二コイル端部212Bの間に亘るコイル巻部211Cに、磁性体コア211の長手方向を軸とした周方向に沿って周面に巻装されている。
また、アンテナ21と受信IC86とは2本の配線で接続されている。すなわち、コイル212をアンテナ端部から取り出して回路基板にはんだ付けすることにより、アンテナ21と受信IC86とは電気的に接続されている。これにより、アンテナ21で受信された標準電波が受信手段2に出力可能となる。なお、前記電気的接続は、アンテナ21にポリイミドなどからなるフレキシブル基板を取り付け、この基板を回路基板にねじ止めすることなどで行ってもよい。
〔中枠の構成〕
次に、電波修正時計1における中枠5の構成について説明する。
中枠5は、外装ケース100およびモジュール10との間に配置され、これらとは別体であり、合成樹脂からなる部品である。この中枠5は、円筒状であり、外装ケース100およびモジュール10との間に配置された側面側中枠部5Aと、側面側中枠部5Aの時計裏面側の端部から中心方向に向かって延出され、外装ケース100の裏蓋130およびモジュール10との間に配置された裏面側中枠部5Bとを有している。そして、図2および図5に示すように、この裏面側中枠部5Bは、時計の裏面から見た平面視において、アンテナ21のコイル巻部211Cと重なる位置に配置されている。
この中枠5は、外装ケース100の内周面に当接するように配置されているが、この中枠5の側面には、径方向に向かって外装ケース100の内周面に当接する複数の突出部(図示せず)が形成されていてもよい。このような場合、これらの突出部は、外装ケース100の内周面に沿って配置すればよい。
次に、電波修正時計1における中枠5の構成について説明する。
中枠5は、外装ケース100およびモジュール10との間に配置され、これらとは別体であり、合成樹脂からなる部品である。この中枠5は、円筒状であり、外装ケース100およびモジュール10との間に配置された側面側中枠部5Aと、側面側中枠部5Aの時計裏面側の端部から中心方向に向かって延出され、外装ケース100の裏蓋130およびモジュール10との間に配置された裏面側中枠部5Bとを有している。そして、図2および図5に示すように、この裏面側中枠部5Bは、時計の裏面から見た平面視において、アンテナ21のコイル巻部211Cと重なる位置に配置されている。
この中枠5は、外装ケース100の内周面に当接するように配置されているが、この中枠5の側面には、径方向に向かって外装ケース100の内周面に当接する複数の突出部(図示せず)が形成されていてもよい。このような場合、これらの突出部は、外装ケース100の内周面に沿って配置すればよい。
そして、この中枠5には、図5および図6に示すように、副磁路部材としてのアモルファス箔材51A,51Bが埋め込まれている。具体的には、中枠5の側面側中枠部5Aには、側面側アモルファス箔材51Aが埋め込まれている。なお、側面側アモルファス箔材51Aは、副磁路として機能するために、中枠5の側面側中枠部5Aとアンテナ21との間で、かつ、アンテナ21に近接する位置に配置されている。また、中枠5の裏面側中枠部5Bには、裏面側副磁路部材としての裏面側アモルファス箔材51Bが埋め込まれている。なお、裏面側アモルファス箔材51Bは、時計の裏面から見た平面視において、アンテナ21のコイル巻部211Cと重なる位置に配置されている。
また、このアモルファス箔材51A,51Bとしては、例えばコバルト系アモルファス(Co-Fe-Ni-B-Si)などが挙げられる。このアモルファス箔材51A,51Bは、例えばコバルト系アモルファス(Co-Fe-Ni-B-Si)の場合で比透磁率が20000である。これに対して、外装ケース100および裏蓋130として例えばステンレス鋼が用いられる場合、比透磁率は1.4、真鍮が用いられる場合の比透磁率は1.0、チタンが用いられる場合の比透磁率は1.0001である。したがって、アモルファス箔材51A,51Bの透磁率は、外装ケース100および裏蓋130を構成する金属よりはるかに大きい値となる。
ここで、アンテナ21にて電波が受信されると、一方のリード部211Dから他方のリード部211Dに向かって副磁路が形成され、磁束線が通過する。この時、アモルファス箔材51A,51Bは、上記のように裏蓋を構成する金属よりはるかに大きい透磁率を有するため、磁束線は外装ケース100および裏蓋130を通過せず、アモルファス箔材51A,51B内部を通過(バイパス)する。そのため、外装ケース100および裏蓋130を通過する磁束線が減少する。さらに、アモルファス箔材51A,51Bは、外装ケース100および裏蓋130を構成する金属よりも低導電性であり、このアモルファス箔材51A,51Bに磁束線が通過することで、外装ケース100または裏蓋130を磁束線が通過する場合に比べて、渦電流の発生が抑えられる。
さらに、このアモルファス箔材51A,51Bにおけるアモルファスの異方性は、略長手方向、つまりアンテナ21におけるコイル巻部211Cの長手軸方向と略平行となる状態に形成される。これには、例えば溶融されたアモルファス素材をローラーにより高速で一方向に引き伸ばすことによりアモルファス箔材51A,51Bを形成することで、アモルファス箔材51A,51Bに略一定となる異方性を持たせることが可能となる。そして、このように形成されたアモルファス箔材51A,51Bをローラーの引き伸ばし方向とコイル巻部211Cとが略平行となるように中枠5に設ける。
このようにアモルファス箔材51A,51Bが埋め込まれた中枠5は、例えばインサート成形によって製造することができる。
このようにアモルファス箔材51A,51Bが埋め込まれた中枠5は、例えばインサート成形によって製造することができる。
なお、この中枠5は、外装ケース100のサイズによっては、図7に示すように、図6に示す中枠と比較して、外周面が大きいものであってもよい。このような場合、アンテナ21に対する側面側アモルファス箔材51Aの配置位置を、図6に示す中枠の場合と同様にしておくことが好ましい。
〔電波修正時計の作用効果〕
このような本実施形態によれば、次の効果が得られる。
アモルファス箔材51A,51Bとアンテナ21との距離は、アンテナ21の受信性能の観点からは重要であり、例えば、共通のモジュール10を用いてサイズや形状などが異なる時計を製造する場合には、アンテナ21の同調周波数を所望の値とするために、アモルファス箔材51A,51Bをアンテナ21に対し最適な位置に配置することが求められる。また、アモルファス箔材51A,51Bがアンテナ21に近接しすぎるとアンテナ21に入るべき電波が少なくなり、受信性能が低下する。これに対し、
本実施形態では、外装ケース100とアンテナ21間に配置されている中枠5にアモルファス箔材51A,51Bが設けられている。そして、この中枠5は、通常は合成樹脂などで形成され、複雑な成形やアモルファス箔材51A,51Bとの一体成形が可能である。そのため、本実施形態のように、中枠5にアモルファス箔材51A,51Bを設ける場合に、中枠5内であればアモルファス箔材51A,51Bの配置を自由に設定できるので、アモルファス箔材51A,51Bをアンテナ21に対し最適な位置に配置することができる。そして、共通のモジュール10を用いてサイズや形状などが異なる時計を製造する場合でも、中枠5の厚さ寸法、幅寸法、平面形状などが異なっても、図6および図7に示すように、アンテナ21に対するアモルファス箔材51A,51Bの配置位置を共通化できるので、アンテナ特性を良好にできる。
また、本実施形態では、従前より時計の部品として用いられている中枠5にアモルファス箔材51A,51Bを設けている。そのため、新たな部品が不要で簡単に外装ケース100とアンテナ21との間にアモルファス箔材51A,51Bを配置できるため、アモルファス箔材51A,51Bを配置することで、時計が大型化したり、厚さ寸法が増大することを防止できる。
なお、アモルファス箔材51A,51Bとアンテナ21との距離が僅かにでも変化すると、アンテナ21の同調周波数が変動し、受信性能が低下する。これに対し、本実施形態のように、中枠5にアモルファス箔材51A,51Bを設ける場合には、アンテナ21とアモルファス箔材51A,51Bとの距離を固定することができるため、アンテナ21の同調周波数は変動しない。
このような本実施形態によれば、次の効果が得られる。
アモルファス箔材51A,51Bとアンテナ21との距離は、アンテナ21の受信性能の観点からは重要であり、例えば、共通のモジュール10を用いてサイズや形状などが異なる時計を製造する場合には、アンテナ21の同調周波数を所望の値とするために、アモルファス箔材51A,51Bをアンテナ21に対し最適な位置に配置することが求められる。また、アモルファス箔材51A,51Bがアンテナ21に近接しすぎるとアンテナ21に入るべき電波が少なくなり、受信性能が低下する。これに対し、
本実施形態では、外装ケース100とアンテナ21間に配置されている中枠5にアモルファス箔材51A,51Bが設けられている。そして、この中枠5は、通常は合成樹脂などで形成され、複雑な成形やアモルファス箔材51A,51Bとの一体成形が可能である。そのため、本実施形態のように、中枠5にアモルファス箔材51A,51Bを設ける場合に、中枠5内であればアモルファス箔材51A,51Bの配置を自由に設定できるので、アモルファス箔材51A,51Bをアンテナ21に対し最適な位置に配置することができる。そして、共通のモジュール10を用いてサイズや形状などが異なる時計を製造する場合でも、中枠5の厚さ寸法、幅寸法、平面形状などが異なっても、図6および図7に示すように、アンテナ21に対するアモルファス箔材51A,51Bの配置位置を共通化できるので、アンテナ特性を良好にできる。
また、本実施形態では、従前より時計の部品として用いられている中枠5にアモルファス箔材51A,51Bを設けている。そのため、新たな部品が不要で簡単に外装ケース100とアンテナ21との間にアモルファス箔材51A,51Bを配置できるため、アモルファス箔材51A,51Bを配置することで、時計が大型化したり、厚さ寸法が増大することを防止できる。
なお、アモルファス箔材51A,51Bとアンテナ21との距離が僅かにでも変化すると、アンテナ21の同調周波数が変動し、受信性能が低下する。これに対し、本実施形態のように、中枠5にアモルファス箔材51A,51Bを設ける場合には、アンテナ21とアモルファス箔材51A,51Bとの距離を固定することができるため、アンテナ21の同調周波数は変動しない。
また、このアモルファス箔材51A,51Bは、薄くしかも透磁率が高いため、このアモルファス箔材51A,51Bを副磁路部材として用いることにより、時計の更なる小型化や薄型化を図ることができる。また、このようにアモルファス箔材51A,51Bを中枠に埋め込むことにより、電波修正時計1が落下した場合のように衝撃などが加わった場合でも、アモルファス箔材51A,51Bを中枠で保護できて強度をアップでき、耐衝撃性能も向上できる。
本実施形態では、外装ケース100の裏蓋130およびモジュール10との間に配置された裏面側中枠部5Bに、裏面側アモルファス箔材51Bが設けられている。この裏面側アモルファス箔材51Bにより、外装ケース100の裏蓋130で発生する渦電流損失を低減することができる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、以上述べた実施の形態に対し、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、以上述べた実施の形態に対し、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができる。
例えば、前記実施形態では、中枠5は、裏蓋130およびモジュール10との間に配置された裏面側中枠部5Bを有していたが、これに限定されない。中枠5は、裏面側中枠部5Bを有さない円筒状の部材であってもよい。
また、前記実施形態では、中枠5の側面側中枠部5Aには、側面側アモルファス箔材51Aを埋め込み、中枠5の裏面側中枠部5Bには、裏面側アモルファス箔材51Bを埋め込んだが、これらのアモルファス箔材51A,51Bは別体でなくてもよい。つまり、中枠5に一体となったアモルファス箔材を埋め込んでもよい。また、中枠5に埋め込む副磁路部材の数も限定されない。
さらに、中枠5の側面側中枠部5Aにのみ、側面側アモルファス箔材51Aを埋め込んだ構成としてもよい。また、中枠5の裏面側中枠部5Bにのみ、裏面側アモルファス箔材51Bを埋め込んだ構成としてもよい。
また、前記実施形態では、中枠5の側面側中枠部5Aには、側面側アモルファス箔材51Aを埋め込み、中枠5の裏面側中枠部5Bには、裏面側アモルファス箔材51Bを埋め込んだが、これらのアモルファス箔材51A,51Bは別体でなくてもよい。つまり、中枠5に一体となったアモルファス箔材を埋め込んでもよい。また、中枠5に埋め込む副磁路部材の数も限定されない。
さらに、中枠5の側面側中枠部5Aにのみ、側面側アモルファス箔材51Aを埋め込んだ構成としてもよい。また、中枠5の裏面側中枠部5Bにのみ、裏面側アモルファス箔材51Bを埋め込んだ構成としてもよい。
また、中枠5のサイズや外周形状は、外装ケース100のサイズや内周形状に応じて適宜設定すればよく、限定されない。例えば、中枠5の外周形状は、丸型の他に、角型やバケット型であってもよい。
前記実施形態では、中枠5と一体に裏面側中枠部5Bを設けていたが、これに限定されない。例えば、電波修正時計1は、外装ケース100の裏蓋130およびモジュール10の間に配置される裏面側中枠(図示略)を更に備え、この裏面側中枠において、アンテナ21と裏蓋130との間に位置する部分には、裏面側アモルファス箔材51Bが設けられていてもよい。
このように、中枠5とは別体である裏面側中枠(図示略)を設ける場合、中枠5と一体に裏面側中枠部5Bを設ける場合と比較して、部品の形状が単純であるために、中枠5を容易に製造できる。なお、前記実施形態のように中枠5と一体に裏面側中枠部5Bを設ける場合には、中枠5とは別体である裏面側中枠を設ける場合と比較して、組み立て時の部品の数が少ないので、時計の組み立て性に優れている。
このように、中枠5とは別体である裏面側中枠(図示略)を設ける場合、中枠5と一体に裏面側中枠部5Bを設ける場合と比較して、部品の形状が単純であるために、中枠5を容易に製造できる。なお、前記実施形態のように中枠5と一体に裏面側中枠部5Bを設ける場合には、中枠5とは別体である裏面側中枠を設ける場合と比較して、組み立て時の部品の数が少ないので、時計の組み立て性に優れている。
前記実施形態では、中枠5にアモルファス箔材51A,51Bを埋め込む方法として、インサート成形を採用したが、これに限定されない。例えば、中枠5に予め凹部などを設けておき、この凹部に接着や印刷などの方法により、副磁路部材を設ける方法を採用してもよい。
前記実施形態では、副磁路部材としてアモルファス箔材を用いたが、これに限定されない。副磁路部材としては、フェライトシートなどの磁性箔体を用いてもよいし、アモルファス粉末に合成樹脂を混ぜて成形したものや、フェライトコアなどの磁性体を用いてもよい。ただし、アモルファス箔材やフェライトシートなどの磁性箔体を用いたほうが、厚さ寸法を小さくでき、かつ、磁気特性に優れている点で好ましい。
さらに、アンテナ21によって受信する無線情報としては、時刻情報を含む長波標準電波に限定されない。例えば、アンテナ21は、300MHz帯の微弱電波無線、400MHz帯の特定小電力無線、非接触ICカードおよびキーレスエントリーなどに用いられる135kHz帯の無線などの各種無線信号を受信するものでもよい。これらの無線を受信する場合には、長波標準電波に比べて周波数が高いため、コイル212のターン数は少なくてよく、アンテナ21も小さくできる。
また、電波を用いた無線通信に限らず、電磁結合方式や電磁誘導方式などの他の無線通信方式を用いてもよい。なお、電磁結合や電磁誘導方式は、通信機器同士を近接させる必要があるが、ステンレスなどの非磁性体であれば金属部分でも透過して通信が可能なため、アンテナが内蔵されるケースをステンレスなどの金属製で構成できる利点がある。
さらに、前記アンテナ21を用いて通信する無線情報としては、時刻情報に限らない。例えば、電波修正時計1内にICカード機能を内蔵させ、電車の定期券や各種プリペイドICカードのような情報を送受信するために利用してもよい。例えば、ケース内にICチップとアンテナなどを組み込み、ICカードを用いた改札機や入退室管理機、各種の課金支払機などに腕時計を近接させて情報をやり取りできるようにしてもよい。この場合、別途、ICカードを出し入れする必要がなく、時計をはめた手を近付けるだけでよいため、操作性を非常に向上することができる。
従って、本発明のアンテナ内蔵式電子時計に内蔵されるアンテナ21としては、標準電波を受信する場合のような受信専用に用いるものでもよいし、非接触ICを用いたタグのように、情報を送受信するために用いてもよいし、さらには送信専用に用いてもよく、これらは本発明を適用する電子時計の種類に応じて適宜選択すればよい。
従って、本発明のアンテナ内蔵式電子時計に内蔵されるアンテナ21としては、標準電波を受信する場合のような受信専用に用いるものでもよいし、非接触ICを用いたタグのように、情報を送受信するために用いてもよいし、さらには送信専用に用いてもよく、これらは本発明を適用する電子時計の種類に応じて適宜選択すればよい。
1…電波修正時計、2…受信手段、10…モジュール、21…アンテナ、100…外装ケース、5…中枠、5A…側面側中枠部、5B…裏面側中枠部、51A…側面側アモルファス箔材、51B…裏面側アモルファス箔材、130…裏蓋。
Claims (4)
- 金属製の外装ケースと、外部無線情報を受信するアンテナと、前記アンテナで受信された前記外部無線情報を処理する受信手段と、前記アンテナおよび前記受信手段が内部に収納されるモジュールと、前記外装ケースおよび前記モジュールの間に配置される中枠とを備え、
前記中枠において、前記アンテナと前記外装ケースとの間に位置する部分には、前記外装ケースより透磁率が大きい磁性材料で構成された副磁路部材が設けられている
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記副磁路部材は、前記中枠に埋め込まれているアモルファス箔材である
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
前記中枠は、前記外装ケースおよび前記モジュールの間に配置された側面側中枠部と、前記外装ケースの裏蓋および前記モジュールの間に配置された裏面側中枠部とを備え、
前記裏面側中枠部には、前記アンテナと前記裏蓋との間に、前記磁性材料で構成された裏面側副磁路部材が設けられている
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載のアンテナ内蔵式電子時計において、
このアンテナ内蔵式電子時計は、前記外装ケースの裏蓋および前記モジュールの間に配置される裏面側中枠をさらに備え、
前記裏面側中枠において、前記アンテナと前記外装ケースの裏蓋との間に位置する部分には、前記磁性材料で構成された裏面側副磁路部材が設けられている
ことを特徴とするアンテナ内蔵式電子時計。
Priority Applications (1)
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JP2011059000A JP2012194094A (ja) | 2011-03-17 | 2011-03-17 | アンテナ内蔵式電子時計 |
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2007132771A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Casio Comput Co Ltd | 時計装置 |
JP2007170991A (ja) * | 2005-12-22 | 2007-07-05 | Seiko Epson Corp | アンテナ内蔵式電子時計 |
JP2010133814A (ja) * | 2008-12-04 | 2010-06-17 | Casio Computer Co Ltd | 電波腕時計 |
-
2011
- 2011-03-17 JP JP2011059000A patent/JP2012194094A/ja not_active Withdrawn
Patent Citations (3)
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