JP2012192675A - 印刷装置、及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エラー解除における確認処理において、用紙に対する損傷を低減することが可能な印刷装置、及び印刷方法を提供する。
【解決手段】印刷装置は、用紙が前記キャリッジの下方を経由して排紙される搬送経路において、前記キャリッジより上流に配置され用紙の有無を検出する第1の紙検出センサーと、前記キャリッジを主走査方向に移動させる駆動手段の駆動負荷を判定するキャリッジ負荷判定手段と、エラー発生により印刷動作を停止させた後に、前記第1の紙検出センサーにより用紙が検出された場合に、前記キャリッジ負荷判定手段による判定を待たずに紙詰まりエラーを通知し、前記第1の紙検出センサーにより用紙が検出されない場合に、前記キャリッジ負荷判定手段により駆動負荷を判定させ、前記判定された負荷が所定の閾値を超える場合は、紙詰まりエラーを通知するエラー通知決定手段と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、搬送経路を通じて搬送された用紙に対して記録を行う印刷装置及び印刷方法に関する。
従来、インク等の液体を用紙等の媒体に噴射して画像を形成する印刷装置が知られている。このような印刷装置の一例として、液体の噴射を行う記録ヘッドをキャリッジにより主走査方向に移動させることで、複数ライン毎に印刷を行うシリアルプリンターが知られている。このシリアルプリンターにおいては、用紙を主走査方向と直交する副走査方向に搬送しつつ、キャリッジ(記録ヘッド)を主走査方向に移動させて液体を記録していく。
上記した印刷装置において、用紙が装置内部の搬送経路において詰まることにより、印刷動作を停止させる場合がある。紙詰まりが発生した場合、利用者は用紙を搬送経路内から取り除き、エラー状態を取り除く必要がある。そのため、搬送経路において紙詰まりが発生したことをキャリッジを移動させるモーター等の駆動手段の駆動負荷を用いて検出し、利用者にエラー通知を行うものが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−274442号公報
印刷装置がエラー通知を行った場合、同印刷装置は印刷動作を一端停止し、利用者がエラー原因を除去するまで待機する。また、利用者が印刷動作の復帰を促す操作等を行った場合、印刷装置はエラー原因が除去されたか否かを確認する必要がある。このとき、エラー原因である用紙の紙詰まりを駆動手段の駆動負荷により確認する場合、駆動負荷を計測するためにキャリッジを再度移動させる必要がある。しかしながら、紙詰まりを起こした用紙が除去されていない場合、とキャリッジが用紙と再度干渉することで用紙を損傷させてしまうも想定される。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、エラー解除における確認処理において、用紙に対する損傷を低減することが可能な印刷装置、及び印刷方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明では、インクを噴射する記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動するキャリッジと、用紙を搬送する搬送ローラーと、を有する印刷装置であって、前記用紙が前記キャリッジの下方を経由して排紙される搬送経路において、前記キャリッジより上流に配置され用紙の有無を検出する第1の紙検出センサーと、前記キャリッジを主走査方向に移動させる駆動手段の駆動負荷を判定するキャリッジ負荷判定手段と、エラー発生により印刷動作を停止させた後に、前記第1の紙検出センサーにより用紙が検出された場合に、前記キャリッジ負荷判定手段による判定を待たずに紙詰まりエラーを通知し、前記第1の紙検出センサーにより用紙が検出されない場合に、前記キャリッジ負荷判定手段により駆動負荷を判定させ、前記判定された負荷が前記閾値を超える場合は、紙詰まりエラーを通知するエラー通知決定手段と、を有する構成としてある。
上記のように構成された発明では、エラー通知決定手段は、第1の紙検出センサーにより用紙が存在すると判定された場合は、紙詰まりエラーを通知し利用者に紙の除去を促す。また、エラー通知決定手段は、第1の紙検出センサーが用紙を検出しない場合でも、キャリッジ負荷判定手段により判定された駆動手段の負荷が閾値を超える場合は、紙詰まりエラーを通知する。
即ち、本発明では、キャリッジを駆動させる必要がある駆動負荷の判定より前に、第1の紙検出センサーにより用紙の有無を検出することで、この第1の紙検出センサーにより紙詰まりを起こした用紙を検出できた場合は、キャリッジを駆動させて駆動負荷の判定を行う必要がなくなるため、用紙等が損傷する確率を低減させることができる。
外装ケースを取り外した状態のインクジェット式記録装置の斜視図を示す。 プリンター11内部に形成された用紙Pの搬送経路及びこの搬送経路に配置される各種ローラーを示す側面図である。 プリンター11の制御ブロックを説明するブロック構成図である。 プリンター11による印刷動作を説明するフローチャートである。 ステップS180において、制御部37により実行される処理を説明するフローチャートである。 各モーターの駆動負荷の判定を説明する図である。 第2の実施形態に係る図4のステップS180において実行される処理を説明するフローチャートである。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態:
2.第2の実施形態:
3.その他の実施形態:
1.第1の実施形態:
以下、図を参照して、この発明に係る印刷装置を具体化した第1の実施の形態について説明する。なお、以下では、印刷装置としてプリンター11を例に説明を行う。
図1は、外装ケースを取り外した状態のインクジェット式記録装置の斜視図を示す。図1に示すように、プリンター11は、上側が開口する略四角箱状の本体ケース12を備え、この本体ケース12内に架設されたガイド軸13には記録手段としてのキャリッジ14が主走査方向Xに沿って往復動可能な状態で設けられている。キャリッジ14が背面側で固定された無端状のタイミングベルト15は、本体ケース12の背板内面上に配設された一対のプーリー16,17に巻き掛けられ、一方のプーリー16と駆動軸が連結された駆動手段としてのキャリッジモーター(以下、「CRモーター18」という)が正逆転駆動されることにより、キャリッジ14は主走査方向Xに往復動する構成となっている。
キャリッジ14の下部には、インクを噴射する記録ヘッド(記録手段)19が設けられ、さらに本体ケース12内において記録ヘッド19と対向する下方位置には、記録ヘッド19とターゲットとしての用紙Pとの間隔を規定するプラテン20がX方向に延びる状態で配置されている。また、キャリッジ14の上部には、ブラック用およびカラー用の各インクカートリッジ21,22が着脱可能に装填されている。記録ヘッド19は、各インクカートリッジ21,22から供給された各色のインクを、色ごとのノズルから噴射(吐出)する。
プリンター11の背面側には、給紙トレイ23と、給紙トレイ23上に積重された多数枚の用紙Pのうち最上位の1枚のみを分離して副走査方向Y(搬送方向の上流側から下流側に向かう方向)に供給する自動給紙装置(Auto Sheet Feeder)とが設けられている。
また、本体ケース12の図1における右側下部には紙送りモーター(以下、「PFモーター25」という)が配設され、PFモーター25が駆動されることにより、搬送ローラー31及び排紙ローラー32(いずれも図2を参照)が回転駆動されて、用紙Pが副走査方向Yへ搬送されるようになっている。そして、このプリンター11では、キャリッジ14を主走査方向Xに往復動させながら記録ヘッド19のノズルから用紙Pに向けてインクを噴射する印刷動作と、用紙Pを副走査方向Yに所定の搬送量で搬送する紙送り動作とを略交互(但し、各動作タイミングは一部重複)に繰り返すことで、用紙Pに文字や画像等の印刷が施されるようになっている。
また、プリンター11には、キャリッジ14の移動距離に比例する数のパルスを出力するリニアエンコーダー26がガイド軸13に沿って延びるように架設されており、リニアエンコーダー26の出力パルスを用いて求められるキャリッジ14の移動位置、移動方向及び移動速度に基づいて、キャリッジ14の速度制御及び位置制御が行われるようになっている。なお、プリンター11においてキャリッジ14がホームポジション(キャリッジ移動経路上の印刷領域(すなわち、記録ヘッド19が用紙Pに対してインクを噴射することにより記録を施す記録領域)外の一端部(図1における右端位置))に位置した際のキャリッジ14の直下には、記録ヘッド19のノズル目詰まり等を予防・解消するためのクリーニング等を行うメンテナンス装置28が配設されている。また、プラテン20の下側には、メンテナンス装置28が記録ヘッド19のノズルから吸引したインクが廃棄される廃液タンク29が設けられている。
図2は、プリンター11内部に形成された用紙Pの搬送経路及びこの搬送経路に配置される各種ローラーを示す側面図である。図2に示すように、プリンター11の内部には、給紙トレイ23に積重された用紙Pをプラテン20を経由して、プリンター11外部に排紙する搬送経路が形成されている。また、この搬送経路上において、給紙トレイ23の搬送方向上流側には、給紙トレイ23に積重された複数の用紙から搬送対象となる用紙を取り出す分離ローラー33が配設されている。そして、記録ヘッド19の記録位置(つまりプラテン20)を搬送方向に挟んだ前後の位置には、搬送ローラー31及び排紙ローラー32がそれぞれ回転可能な状態に配設されている。
分離ローラー33は、給紙トレイ23と搬送ローラー31の用紙搬送方向上流側との間に設けられ、PFモーター25から不図示のクラッチ手段を介して伝達される動力により回転する。そのため、この分離ローラー33の回転面と接触した給紙トレイ23上の用紙Pは、同分離ローラー33の回転により搬送方向に巻き取られ、搬送ローラー31側に送られる。以下、このように分離ローラー33から搬送ローラー31へ用紙が受け渡されることを「紙送り動作」と記載する。
搬送ローラー31は駆動ローラー31Aと従動ローラー31Bとの一対からなり、排紙ローラー32は駆動ローラー32Aと従動ローラー32Bとの一対からなる。本実施形態では、搬送ローラー31は、PFモーター25(図1参照)の駆動力が伝達されて両駆動ローラー31A,32Aが回転駆動される。そのため、分離ローラー33により搬送された用紙Pは、搬送ローラー31に渡され、図2における左方向(副走査方向Y)へ搬送される。
搬送ローラー31のやや搬送方向上流側の位置(即ち、キャリッジ14より上流側)には、第1の紙検出センサー35が設けられている。第1の紙検出センサー35は、例えば接触式センサー(スイッチ式センサー)からなり、給紙された用紙Pの先端が検知レバー(図示略)に当たってこれを変位させることでオンし、用紙Pの後端が通過して検知レバーがバネ力で元の待機位置に復帰したときにオフする。この第1の紙検出センサー35により、搬送経路内に用紙が存在するか否かを判断することができるし、同様に分離ローラー33による搬送ローラー31への紙送り動作が行われたことを検出することができる。
なお、第1の紙検出センサー35は、用紙Pの紙端を検知可能であればよく、光学式センサー等の非接触式センサーも採用できる。
さらに、キャリッジ14のプラテン20と対向する面には、第2の紙検出センサー36が設けられている。第2の紙検出センサー36は、非接触側のセンサーであることが望ましい。この第2の紙検出センサー36により、キャリッジ14の下方に用紙Pが搬送されたことを検出することが可能となる。また、キャリッジ14の主走査方向(X方向)への移動を組み合わせることで、印刷動作の際に用紙Pの幅(搬送される用紙PのX方向の幅)を検出することができる。
図3は、プリンター11の制御ブロックを説明するブロック構成図である。図3に示すように、プリンター11には、該プリンター11の駆動を統括制御するマイクロコンピューター等からなる制御部37が設けられている。この制御部37は、第1の紙検出センサー35並びに第2の紙検出センサー36からの入力、リニアエンコーダー26(厳密には、受光側)、PFモーター25に取付けられたエンコーダー25a、及びに、図示しない外装ケースに設けられた操作ボタン38からの入力に基づき、CRモーター18、記録ヘッド19、PFモーター25の駆動を制御する。更に、上記各入力に基づいて、図示しない外装ケースに設けられたモニター39の表示を制御する。
図4は、プリンター11による印刷動作を説明するフローチャートである。以下、印刷を行う場合に制御部37が実行する印刷動作について、図4のフローチャートに基づき説明する。
図4に示すように、まずステップS110において、制御部37は、ユーザーにより操作ボタン38が操作されて印刷が開始されたか否かを判定する。そして、その判定結果が否定判定である場合(ステップS110:NO)、制御部37は、その後において操作ボタン38の操作に基づき印刷が開始されるまで、周期的にステップS110の処理を繰り返す。その一方、その判定結果が肯定判定である場合(ステップS110:YES)、制御部37は、その処理をステップS120に移行する。
そして、次のステップS120において、制御部37は、CRモーター18を駆動すると共に、記録ヘッド19及びPFモーター25を制御し、印刷動作と紙送り動作とを交互に繰り返して用紙Pに印刷が施されるようにする。なお、印刷動作において、制御部37は、キャリッジ14が所定の印刷速度(例えば、本実施形態では200〜300cps(characters per second):字/秒)で移動するようにCRモーター18を制御する。
さらに、ステップS130において、制御部37は、エラーが発生しているか否かを判断する。エラーの発生は、第1の紙検出センサー35並びに第2の紙検出センサー36から出力される検出信号の有無や、CRモーター18及びPFモーター25の駆動負荷に応じて発生する。そして、その判定結果が否定判定である場合(ステップS130:NO)、制御部37は、ステップS140において、印刷動作が終了したか否かを判定し、該印刷動作が終了していない場合(ステップS140:NO)、先のステップS130に戻り、同ステップS130の処理を繰り返す。その一方、印刷動作が終了している場合は(ステップS140:YES)、制御部37は、ステップS150において、CRモーター18の駆動を停止させた後、本印刷動作を終了する。
一方、ステップS130において、エラーが発生している場合(ステップS130:YES)、ステップS160において、制御部37はCRモーター18及びPFモーター25の駆動を停止させ、印刷動作を停止する。そのため、プリンター11が印刷動作を停止させた状態で、利用者がエラーの原因(例えば、紙詰まりを起こした用紙)を取り除き、操作ボタン38のエラー解除ボタンを操作すると(ステップS170:YES)、以下、プリンター11では確認処理が行われる。
確認処理は、利用者がエラーが解消しているか否かを判断するために行われる。即ち、プリンター11のエラー原因が紙詰まりであって、利用者が紙詰まりを起こした用紙を取り除くことなくエラー解除ボタンを操作した場合、当然エラーが解消したこととはならない。まして、この状態で印刷動作を復帰させると、紙詰まりを悪化させることもありうる。そのため、本実施形態に係るプリンター11では、ステップS180における確認動作において、以下の処理を行なうことによりエラー原因が除去されているかを判断する。
図5は、ステップS180において、制御部37により実行される処理を説明するフローチャートである。以下、図5を参照してステップS180の処理を詳細に説明する。なお、図5に示す処理により制御部37は、本発明に係るエラー通知決定手段を実現する。
ステップS210では、制御部37は第1の紙検出センサー35からの出力をもとに、用紙Pが搬送経路内において残存しているか否かを判断する(第1の検出工程)。即ち、第1の紙検出センサー35が用紙Pを検出した場合、当該用紙Pが利用者に取り除かれることなく搬送経路内に残存していることとなり、エラー原因が除去されたこととはならない。そのため、このような状態を第1の紙検出センサー35により検出し、用紙Pが検出された場合、制御部37は印刷動作に復帰しない。
そして、制御部37は、ステップS220においてエラー通知1を行い、図4のステップS190に進む(第1の通知工程)。例えば、プリンター11では、用紙Pを搬送経路内から取り除くことを利用者に促すエラー通知がモニター39に表示される。そして、利用者がモニター39に表示されたエラーを確認し、適切な処理(この場合は用紙Pを取り除く)を行うと、エラー原因が除去される(ステップS190:YES)ため、制御部37はステップS140に進み、印刷動作を再開する。一方、用紙Pが利用者により取り除かれず、今だ、エラー原因が除去されていない場合は(ステップS190:NO)、ステップS180による処理を繰返す
図5のステップS210において、第1の紙検出センサー35により用紙Pの検出がなされない場合(ステップS210:NO)、ステップS230において、制御部37は、CRモーター18以下の、各モーターの駆動負荷を参照する。即ち、このステップでは、エラー原因が各モーター(CRモーター18を除く)の駆動負荷に起因するものか否かを判断する。そのため、本実施形態では、PFモーター25を駆動させてその駆動負荷を参照する。なお、各モーターにおける駆動負荷の参照方法については後述する。
そして、エラー原因が各モーターの駆動負荷に起因する場合、少なくとも、キャリッジ14と用紙Pとの干渉による紙詰まりがエラー原因でないと判断できるため(ステップS240:YES)、図4のステップS190に進み、エラーが除去されていれば、ステップS140に進み印刷動作を再開する。一方、エラー原因が各モーターの駆動負荷に起因しない場合は(ステップS230:NO)、以下、キャリッジ14を動作させて紙詰まり検出動作を行う。
印刷動作中において、用紙Pがキャリッジ14と干渉し紙詰まりが生じると、該用紙Pがキャリッジ14及び記録ヘッド19の移動範囲内に入り込み、印刷動作に伴って主走査方向Xに沿って往復移動するキャリッジ14や記録ヘッド19と当接することがある。すると、用紙Pによってキャリッジ14の移動が阻害されるため、CRモーター18の駆動負荷が大きくなる。
例えば、用紙Pが搬送方向(副走査方向Y)における印刷領域(プラテン20上)よりも上流側と下流側の両方で搬送ローラー31と排紙ローラー32とに挟持されていた場合、その用紙Pは主走査方向Xへの移動が抑制された状態にある。そのため、キャリッジ14もしくは記録ヘッド19は、そうした用紙Pに対して主走査方向Xにおける移動途中に当接することにより移動が阻害され、CRモーター18の駆動負荷が大きくなる。
また、例えば、用紙Pが搬送方向(副走査方向Y)において搬送ローラー31と排紙ローラー32との一方に挟持されている場合や、キャリッジ14及び記録ヘッド19の移動範囲内に破れた用紙Pの一部だけが残存している場合、そうした用紙Pはキャリッジ14と共に移動してキャリッジ14の移動を許容する場合がある。しかし、キャリッジ14に押されて移動した用紙Pは、主走査方向Xにおいてキャリッジ14と当接する側とは反対側の端縁が本体ケース12などに当接して移動規制されるようになると、キャリッジ14の移動を阻害してCRモーター18の駆動負荷が大きくなる。
そのため、ステップS250では、制御部37はキャリッジ14を主走査方向(X方向)に移動させて、このときのCRモーター18の駆動負荷を監視し、用紙Pとキャリッジ14が干渉しているか否かを判断する。ステップS250の処理により、制御部37は、本発明に係るキャリッジ負荷判定手段を実現する。
図6は、各モーターの駆動負荷の判定を説明する図である。ここで、図6Aは、用紙Pがキャリッジ14に干渉していない状態で、エンコーダー(リニアエンコーダー26)が検出する所定期間でのパルス数を示す。また、図6Bは、用紙Pがキャリッジ14に干渉している状態で、エンコーダー(リニアエンコーダー26)が検出する所定期間でのパルス数を示す。
即ち、キャリッジ14と用紙Pとが干渉していない場合、CRモーター18には用紙Pの干渉に起因する負荷が掛からないため、所定期間T1でのパルスのカウント数は速度に応じて一定の値を取る。一方、キャリッジ14と用紙Pとが干渉している場合、CRモーター18には用紙Pの干渉に起因する負荷がかかるため、所定期間T1でのパルスのカウント数が上記した一定の値とはならない。例えば、図6では、期間T1において図6Aのパルスのカウント数に比べて、図6Bのパルスのカウント数が減少している。そのため、制御部37は、リニアエンコーダー26により検出されたパルスのカウント数をもとにCRモーター18の駆動負荷Ld_crを判断することが可能となる。
そして、ステップS260において、制御部37は第2の紙検出センサー36が用紙Pをキャリッジ14の下方で検出した場合、又はCRモーター18の駆動負荷が閾値Sを超えた場合(ステップS260:YES)、ステップS220において、紙詰まりエラー2を出力する。そのため、ステップS250、260の処理により、本発明の第2の検出工程を、そして、ステップS220の処理により本発明の第2の通知工程を実現する。
ここで、第2の紙検出センサー36はキャリッジ14のプラテン20と対向する面に配置されているため、用紙Pがキャリッジ14の下方に存在すれば第2の紙検出センサー36が用紙を検出することも可能である。そのため、第2の紙検出センサー36が用紙Pを検出した場合は、制御部37は、ステップS220において紙詰まりエラーを通知し、図4のステップS190に戻る。そして、利用者がモニター39に表示されたエラーを確認し、適切な処理(この場合は用紙Pを取り除く)を行うと、エラー原因が除去されるため(ステップS190:YES)、制御部37はステップS140に進み、印刷動作を再開する。
同様に、CRモーター18の駆動負荷Ld_crが閾値Sを超える場合(ステップS260:YES)、制御部37は、紙詰まりエラー2を出力する。なお、閾値Sはキャリッジ14の移動が許容されている場合のCRモーター18の駆動負荷よりも大きく、且つ、キャリッジ14の移動が用紙Pによって阻害された場合のCRモーター18の駆動負荷よりも小さくなるように設定されている。より具体的には、駆動負荷をリニアエンコーダー26のパルス数によりカウントする場合、駆動負荷が高くなるとパルスのカウント数は下がるため、駆動負荷を示す閾値Sをカウント数により判断するものであってもよい。
以下、図4のステップS190に戻り、利用者がモニター39に表示されたエラーを確認し、適切な処理を行うと、エラー原因が除去されるため(ステップS190:YES)、制御部37はステップS140に進み、印刷動作を再開する。一方、図6のステップS260において、第2の紙検出センサー36が用紙Pを検出せず、及び駆動負荷Ld_crが閾値Sを下回った場合は、エラー原因が解消していると見なしステップS190に進む。
以上、説明したように第1の実施形態に係るプリンター11によれば、以下のような効果を得ることができる。
即ち、エラー発生によりプリンター11が動作を停止させてから、印刷動作を復帰させる際に、エラー原因が除去された否かを判断する必要があるが、このとき、CRモーター18の駆動負荷の判定を行う頻度を低減させることができ、用紙Pの損傷させる確率を低減させることができる。即ち、紙詰まりが発生した場合でも、第1の紙検出センサー35により用紙の有無を検出できた場合は印刷動作を復帰させないため、CRモーター18の駆動負荷の判定を回避することができ、用紙Pとキャリッジ14と再度干渉させることがない。一方、第1の紙検出センサー35により用紙Pが検出できない場合は、キャリッジ14を駆動させて駆動負荷の判定を行い、適格に紙詰まりの有無を検出することができる。
さらに、エラーがキャリッジ14と用紙Pとの干渉である場合でも、第2の紙検出センサー36により用紙Pの検出を行うことができれば、エラー通知を行うため、エラー通知に係る処理をより早くすることができる。
2.第2の実施形態:
以下、第2の実施形態に係る処理を説明する。図7は、第2の実施形態に係る図4のステップS180において実行される処理を説明するフローチャートである。第2の実施形態に係る処理では、第2の紙検出センサー36による用紙Pの検出がなされない場合にのみ、CRモーター18の駆動負荷の判定を行う点で第1の実施形態に係る処理と異なる。
図7のステップS210において、第1の紙検出センサー35により用紙Pの検出がなされない場合(ステップS310:NO)、各モーター(CRモーター18以外)の駆動負荷を判断する(ステップS330)。そして、エラー原因がCRモーター以外のモーターの駆動負荷によるものでない場合(ステップS340:NO)、制御部37は第2の紙検出センサー36が用紙Pを検出しているか否かを判断する(ステップS350)。ここで、第2の紙検出センサー36が用紙Pを検出した場合、キャリッジ14とプラテン20の間に用紙Pが存在しているため、制御部37は、ステップS320に進みエラー通知を行う。
一方、ステップS350において、第2の紙検出センサー36が用紙Pを検出しない場合(ステップS350:NO)、ステップS360では、制御部37はキャリッジ14を主走査方向(X方向)に移動させて、このときのCRモーター18の駆動負荷を監視し、用紙Pとキャリッジ14が干渉しているか否かを判断する。そのため、CRモーター18の駆動負荷Ld_crが閾値Sを超える場合(ステップS370:YES)、制御部37は、ステップS320において紙詰まりエラー2を出力する。
以上、説明した第2の実施形態では、上記した第1の実施形態に係るプリンター11の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
エラー原因がキャリッジ14と用紙Pとの干渉である場合でも、第2の紙検出センサー36により用紙Pの検出を行うことができれば、CRモーター18の駆動負荷の判定を行うことなくエラー通知を行うことができるため、第1の実施形態に比べて、駆動負荷の判定を行う回数をより減らすことができる。
例えば、用紙Pがキャリッジ14の下方に位置した状態で紙詰まりを起こせば、第2の紙検出センサー36によりCRモーター18の駆動負荷の判定を行うことができるため、CRモーター18の駆動負荷の判定を行うことなくエラー通知を行うことができる。
3.その他の実施形態:
CRモーター18の駆動負荷の判定は、リニアエンコーダー26を用いたパルス数のカウント以外の手法であってもよい。例えば、CRモーター18は、キャリッジ14を一定速度で移動させる制御を行うため、キャリッジ14の移動が制限されて上昇したCRモーター18の電流値から、CRモーター18の駆動負荷Ld_crを取得してもよい。
なお、本発明は上記実施例に限られるものでないことは言うまでもない。即ち、上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること、上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、上記実施例の中で開示されていないが、公知技術等に基づいて当業者が上記実施例の中で開示した部材および構成等の代用として想定し得る部材および構成等と適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること、は本発明の一実施例として開示されるものである。
11…プリンター、12…本体ケース、13…ガイド軸、14…キャリッジ、15…タイミングベルト、16…プーリー、17…プーリー、18…CRモーター、19…記録ヘッド、20…プラテン、21,22…インクカートリッジ、23…給紙トレイ、25…PFモーター、25a…エンコーダー、26…リニアエンコーダー、28…メンテナンス装置、29…廃液タンク、31…搬送ローラー、32…排紙ローラー、33…分離ローラー、35…第1の紙検出センサー、36…第2の紙検出センサー、37…制御部、38…操作ボタン、39…モニター

Claims (4)

  1. インクを噴射する記録ヘッドを搭載し主走査方向に往復移動するキャリッジと、用紙を搬送する搬送ローラーと、を有する印刷装置であって、
    前記用紙が前記キャリッジの下方を経由して排紙される搬送経路において、前記キャリッジより上流に配置され用紙の有無を検出する第1の紙検出センサーと、
    前記キャリッジを主走査方向に移動させる駆動手段の駆動負荷を判定するキャリッジ負荷判定手段と、
    エラー発生により印刷動作を停止させた後に、前記第1の紙検出センサーにより用紙が検出された場合に、前記キャリッジ負荷判定手段による判定を待たずに紙詰まりエラーを通知し、
    前記第1の紙検出センサーにより用紙が検出されない場合に、前記キャリッジ負荷判定手段により駆動負荷を判定させ、前記判定された負荷が所定の閾値を超える場合は、紙詰まりエラーを通知するエラー通知決定手段と、を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記キャリッジに搭載され、同キャリッジの下方に位置する用紙の有無を検出する第2の紙検出センサーを有し、
    前記エラー通知決定手段は、更に、前記第2の紙検出センサーにより用紙が検出された場合に、紙詰まりエラーを通知することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記エラー通知決定手段は、前記第2の紙検出センサーによる検出を前記キャリッジ負荷判定手段による駆動負荷の判定より先に行い、
    前記第2の紙検出センサーにより用紙が検出された場合に、紙詰まりエラーを通知することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 搬送ローラーにより用紙を搬送させて、キャリッジによりインクを噴射する記録ヘッドを主走査方向に往復移動させつつ印刷を行う印刷方法であって、
    当該印刷装置の内部において紙詰まりが発生した場合に、
    前記用紙が前記キャリッジの下方を経由して排紙される搬送経路において前記キャリッジより上流に設置される第1の紙検出センサーにより、用紙の有無を検出させる第1の検出工程と、
    前記第1の紙検出センサーにより用紙が検出された場合に紙詰まりエラーを通知する第1の通知工程と、
    前記第1の紙検出センサーにより用紙が検出されない場合に、前記キャリッジを主走査方向に移動させて、同キャリッジを駆動させる駆動手段の駆動負荷が所定の閾値を超えるか否かを判定する第2の検出工程と、
    前記判定された負荷が前記閾値を超える場合は、紙詰まりエラーを通知する第2の通知工程と、を有することを特徴とする印刷方法。
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