JP2015027900A - ベルトクリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリーニングローラーによる搬送ベルトのクリーニング効率を向上させ、効果の高いベルトクリーニングを行うことができるベルトクリーニング装置を提供することにある。
【解決手段】ベルトクリーニング装置360は、搬送ベルト324に圧接されるクリーニングローラー363を備える。クリーニングローラーはモーター363aによって回転駆動される。コントローラー366は、搬送ベルト324に付着した汚れのうち、搬送ベルトの駆動方向の汚れの長さを算出する。また、コントローラーは、算出された汚れの長さに応じてクリーニングローラーの搬送ベルトに対する相対回転速度を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】ベルトクリーニング装置360は、搬送ベルト324に圧接されるクリーニングローラー363を備える。クリーニングローラーはモーター363aによって回転駆動される。コントローラー366は、搬送ベルト324に付着した汚れのうち、搬送ベルトの駆動方向の汚れの長さを算出する。また、コントローラーは、算出された汚れの長さに応じてクリーニングローラーの搬送ベルトに対する相対回転速度を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ベルトクリーニング装置及び画像形成装置に関する。
インクジェット記録装置は、小型で安価、動作音が静粛等の理由により、プリンター、複写機、複合機等に広く用いられている。インクジェット記録装置では、インクジェットヘッドに設けられた複数のノズルからインク滴を吐出して被記録媒体(例えば、コピー用紙)上に画像形成を行う。
特許文献1にはインクジェット記録装置の一例が開示されている。特許文献1に開示のインクジェット記録装置は、搬送ベルトによって被記録媒体を搬送し、搬送ベルト上の被記録媒体に向けてインクジェットヘッドがインク滴を吐出して画像形成を行う。
斯かる構造のインクジェット記録装置では、ジャム(紙詰まり)が生じた場合等において、搬送ベルトにインクが付着し、そのインクによって、次に搬送される被記録媒体が汚れることがある。
上記問題を解消するため、特許文献1のインクジェット記録装置は、搬送ベルトに付着したインクを除去するベルトクリーニング装置を備える。当該ベルトクリーニング装置は、搬送ベルトに付着したインクを吸収するクリーニングローラーを有する。
クリーニングローラーは、軸線周りに回転可能なローラーと、ローラーの外周面に巻き付けられるクリーニング材とを備える。クリーニング材は不織布やスポンジ等の吸液性が良好な素材によって形成されている。
しかしながら、特許文献1に記載のベルトクリーニング装置は、クリーニングローラーによるクリーニング効率に関して、解決すべき課題があった。具体的には、クリーニングローラーの外周面のインク吸収効率(単位面積当たりのインク吸液量)が周方向に不均一になるという問題がある。
例えば、搬送ベルトへのインク付着部分がクリーニングローラーと搬送ベルトとの接触点を通過する間にクリーニングローラーが360°以上回転すると、クリーニングローラーの外周面上でインクが重なり合うことになる。この場合、インクが重なり合う部分では、インクが重なり合わない部分と比べて吸液効率が低下する。
本発明は上記課題に鑑みて創案されたものであり、その目的は、クリーニングローラーによる搬送ベルトのクリーニング効率を向上させ、効果の高いベルトクリーニングを行うことができるベルトクリーニング装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、被記録媒体を搬送する搬送ベルトをクリーニングするベルトクリーニング装置であって、前記搬送ベルトに圧接されるクリーニングローラーと、前記クリーニングローラーを回転駆動する駆動手段と、前記搬送ベルトに付着した汚れにおける前記搬送ベルトの駆動方向の長さを算出する汚れ長さ算出手段と、前記汚れ長さ算出手段の算出結果に応じて前記クリーニングローラーの前記搬送ベルトに対する相対回転速度を制御するクリーニング制御手段とを備える。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様のベルトクリーニング装置と、前記被記録媒体に対して画像形成を行う画像形成部とを備える画像形成装置である。
本発明によれば、クリーニングローラーによる搬送ベルトのクリーニング効率を向上させ、効果の高いベルトクリーニングを行うことができる。
以下、図面を参照して本発明による実施形態を説明する。図1は本発明によるベルトクリーニング装置を備えたインクジェット記録装置1の概略構成を示す模式図であり、図2はインクジェット記録装置1に備えられる搬送ユニット320と昇降ユニット360の斜視図であり、図3は図1の要部拡大図である。
図1に示すように、インクジェット記録装置1は、装置筐体100と、装置筐体100の内部の下方に配置された給紙部200と、給紙部200の上方に配置されたインクジェット記録方式の画像形成部300と、画像形成部300の一方側に配置された用紙搬送部400と、画像形成部300の他方側に配置された用紙排出部500と、用紙先端検知器601と、第1用紙検知器602と、第2用紙検知器603と、用紙浮き検知器604とを備える。
給紙部200は、装置筐体100に着脱自在の給紙カセット201と、給紙ローラー202と、ガイド板203とを備える。給紙ローラー202は給紙カセット201の一端側の上方に配置されている。ガイド板203は、給紙ローラー202と用紙搬送部400との間に配置されている。
給紙カセット201内には複数の被記録媒体としての用紙Pが積み重ねられた状態で収納されている。給紙ローラー202は、給紙カセット201内の用紙Pを一枚ずつ取り出す。ガイド板203は、給紙ローラー202が取り出した用紙Pを用紙搬送部400に案内する。
用紙搬送部400は、略C字形の用紙搬送路401と、用紙搬送路401の入口側に設けられた搬送ローラー対402と、用紙搬送路401の出口側に設けられたレジストローラー対403と、ガイド板404とを備える。
搬送ローラー対402は、給紙部200から給紙される用紙Pを挟んで用紙搬送路401に送出する。レジストローラー対403は、用紙搬送路401から供給される用紙Pの斜行補正を行う。そして、レジストローラー対403は、印字のタイミングと用紙Pの搬送とを同期させるために用紙Pを一時待機させた後、用紙Pを印字タイミングに合わせてガイド板404に送出する。ガイド板404は、レジストローラー対403と画像形成部300との間に配置されており、レジストローラー対403が送出した用紙Pを画像形成部300に案内する。
画像形成部300は、記録ヘッド312と、タンクユニット316と、搬送ユニット320(図2参照)と、乾燥部330と、昇降ユニット360(図2参照)とを備える。
図3に示すように、搬送ユニット320は、支持ローラー321と、駆動ローラー322と、複数のテンションローラー323と、搬送ベルト324と、送出ローラー325と、吸引ユニット(図示せず)とを備える。
搬送ベルト324は無端状で、支持ローラー321、駆動ローラー322、及びテンションローラー323を囲むように張設されている。搬送ベルト324には厚さ方向に貫通する複数の貫通孔(図示せず)が穿孔されている。
吸引ユニットの内部にはファンや真空ポンプ等の吸引手段が設置されている。吸引手段を駆動すると、吸引ユニットの内部に負圧が発生する。負圧は搬送ベルト324の複数の貫通孔を介して搬送ベルト324の一方の面に支持された用紙Pに作用し、用紙Pが搬送ベルト324上に吸引される。
駆動ローラー322はモーター322aによって回転駆動され、搬送ベルト324を用紙Pの搬送方向である第1方向(矢印D1方向)及び第1方向と背反する第2方向に回転させる。テンションローラー323は支持ローラー321と駆動ローラー322との間に配置され、搬送ベルト324にテンションを付与する。送出ローラー325は、ガイド板404によって案内される用紙Pを用紙搬送方向の下流側へ送り出す。
記録ヘッド312は、用紙搬送方向の上流側から下流側に向けて並設された4個のインクジェットヘッドとしてのノズルヘッド312K、312C、312M、及び312Yを有する。
タンクユニット316(図1参照)は、用紙搬送方向の上流側から下流側に向けて並設された4個のインクタンク316K、316C、316M、及び316Yを有する。
ノズルヘッド312K、312C、312M、及び312Yの各々は、搬送ベルト324の幅方向(Y方向)に配列された複数のノズルを備える。記録ヘッド312はライン型と称される。例えば、ライン型の記録ヘッド312は、装置筐体100に固定されている。
ノズルヘッド312Kの複数のノズルの各々は、ノズルヘッド312K内に形成された加圧室(図示せず)に連通している。加圧室はノズルヘッド312K内に形成されたインク液室(図示せず)に連通している。インク液室はインク供給ポンプ(図示せず)に連通している。そして、インク供給ポンプはインクタンク316Kに連通している。
ノズルヘッド312Cの複数のノズルの各々は、ノズルヘッド312C内に形成された加圧室(図示せず)に連通している。加圧室はノズルヘッド312C内に形成されたインク液室(図示せず)に連通している。インク液室はインク供給ポンプ(図示せず)に連通している。そして、インク供給ポンプはインクタンク316Cに連通している。
ノズルヘッド312Mの複数のノズルの各々は、ノズルヘッド312M内に形成された加圧室(図示せず)に連通している。加圧室はノズルヘッド312M内に形成されたインク液室(図示せず)に連通している。インク液室はインク供給ポンプ(図示せず)に連通している。そして、インク供給ポンプはインクタンク316Mに連通している。
ノズルヘッド312Yの複数のノズルの各々は、ノズルヘッド312Y内に形成された加圧室(図示せず)に連通している。加圧室はノズルヘッド312Y内に形成されたインク液室(図示せず)に連通している。インク液室はインク供給ポンプ(図示せず)に連通している。そして、インク供給ポンプはインクタンク316Yに連通している。
ノズルヘッド312K、312C、312M、及び312Yは、搬送ベルト324によって搬送される用紙Pにインクを吐出して用紙P上に画像を形成する。
再び図1に戻ってインクジェット記録装置1のその他の構成を説明する。
乾燥部330は、乾燥機332と、ガイド板334とを備える。乾燥機332は、用紙Pに温風を送風して、記録ヘッド312から用紙P上に吐出されたインク滴を乾燥させる。なお、乾燥部330は省略されてもよい。例えば、インクの種類等により、乾燥部330を設けてインクを乾燥させる必要がなければ乾燥部330を省略できる。ガイド板334は、搬送ユニット320が送出した用紙Pを用紙排出部500に案内する。
用紙排出部500は、排出ローラー対501と、排出トレイ502とを備える。排出トレイ502は、装置筐体100に形成された排出口101から外部に突出するように装置筐体100に固定されている。乾燥機332を通過した用紙Pは、排出ローラー対501によって排出口101の方向に送出され、排出トレイ502に案内されて排出口101を介して装置筐体100の外部に排出される。
用紙先端検知器601は、ガイド板404によって案内される用紙Pの先端を検知する。第1用紙検知器602と第2用紙検知器603とは用紙Pを検知する。第1用紙検知器602はノズルヘッド312Kとノズルヘッド312Cとの間に設置されている。第2用紙検知器603はノズルヘッド312Yに対して用紙Pの搬送方向下流側に設置されている。用紙先端検知器601、第1用紙検知器602、及び第2用紙検知器603は、例えば反射型のセンサーによって構成され、本発明の詰まり検知手段として機能する。また、第1用紙検知器602及び第2用紙検知器603は本発明のセンサーとして機能する。
用紙浮き検知器604は、送出ローラー325(後述)によって用紙搬送方向下流側へ送り出される用紙Pの搬送ベルト324からの浮きを検知する。例えば、用紙Pの先端がカール状に捲れ上がっていると、用紙Pが記録ヘッド312と搬送ベルト324との間を通過することができず、ジャムが発生する場合がある。用紙浮き検知器604は、ジャムが発生する程度に用紙Pが搬送ベルト324から浮き上がっている場合に作動する。用紙浮き検知器604は、例えばリミットスイッチによって構成される。
用紙浮き検知器604が作動した場合、コントローラー366は、インクジェット記録装置1を停止させ、当該用紙Pの除去を要求するメッセージを表示部(図示せず)に表示する。ユーザーがインクジェット記録装置1のカバー(図示せず)を開いて当該用紙Pを除去し、カバーを閉めると、インクジェット記録装置1が起動する。
図2に示すように、昇降ユニット360は、昇降ユニット本体362と、搬送ユニット320を昇降させる昇降部(図示せず)と、昇降部の位置を検知する昇降検知部(図示せず)と、クリーニングローラー363(図1参照)と、コントローラー366(図1参照)とを備える。昇降ユニット360は本発明のベルトクリーニング装置として機能する。
クリーニングローラー363は、駆動手段としてのモーター363aによって、第1方向と同じ方向及び第2方向と同じ方向に回転可能である。ここで、例えば、「クリーニングローラー363が第1方向と同じ方向に回転する」とは、「クリーニングローラー363における搬送ベルト324と当接する箇所が第1方向と同じ方向に回転する」ことをいう。この場合、クリーニングローラー363を回転駆動するモーター363aの回転方向は、搬送ベルト324を第1方向に駆動するモーター322a(図3参照)の回転方向と背反する方向となる。
クリーニングローラー363は吸液性を有する弾性材により形成される。クリーニングローラー363の材料は、搬送ベルト324及びクリーニングローラー363の劣化や、クリーニングローラー363と搬送ベルト324との摺動音を抑制するために、摩擦係数が低い方が好ましい。そのような材料としては、例えば、連続気孔を有する多孔質体を用いることができる。連続気孔を有する多孔質体を使用する場合、気孔径が小さい方がクリーニングローラー363の表面が平滑になり、インクの堰き止め能力が向上する。また、平均気孔率が高いほど、吸液量が増加する。
そのような多孔質体としては、例えば、アイオン株式会社製のポリウレタン製スポンジであるソフラスN(商品名)を挙げることができる。なお、ソフラスNの平均気孔径は25μm、平均気孔率は83%である。ソフラスNを用いてクリーニングローラー363を形成する場合には、例えば、直径12mmの金属シャフトの外周面に厚さ6mmのシート状のソフラスNを巻き付けることによってクリーニングローラー363が形成される。
図4は搬送ユニット320と昇降ユニット360とを制御する制御系のブロック図である。コントローラー366は、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピューターにより構成される。CPUはROMに格納されたプログラムに従って所定の処理を実行する。
コントローラー366は、タイマー366a、汚れ長さ算出手段366b、回転速度算出手段366c、及びクリーニング制御手段366dを含む。汚れ長さ算出手段366b、回転速度算出手段366c、及びクリーニング制御手段366dは、ROMに格納されたプログラムにより構成されている。
タイマー366aは、用紙先端検知器601が用紙Pの先端を検知した時点からの経過時間を計測する。
汚れ長さ算出手段366bは、タイマー366aが計測した経過時間と、第1用紙検知器602及び第2用紙検知器603の検知結果とに基づいて、搬送ベルト324に付着したインクI(図3参照)における搬送ベルト324の駆動方向の長さL1を算出する。長さL1の算出方法の詳細については後述する。
回転速度算出手段366cは、汚れ長さ算出手段366bの算出結果に応じてクリーニングローラー363の回転速度を算出する。すなわち、クリーニングローラー363が360°回転する間にクリーニングローラー363の外周面と搬送ベルト324とが接触する接触領域における搬送ベルト324の駆動方向の長さを長さL2とすると、回転速度算出手段366cは、長さL2が長さL1と一致するようにクリーニングローラー363の回転速度を算出する。本実施形態では、クリーニングローラー363が搬送ベルト324の駆動方向と背反する方向に回転するため、長さL2は、クリーニングローラー363の外周面の周方向の長さと、クリーニングローラー363が360°回転する間の搬送ベルト324の進行長さとの和となる。
クリーニング制御手段366dは、昇降機構367を制御して搬送ユニット320を上昇及び下降させる。また、クリーニング制御手段366dは、モーター322a及びモーター363aを制御して搬送ベルト324のクリーニングを実行する。
次に、図3〜図6を参照して本実施形態の作用及び効果を説明する。図5はインクジェット記録装置1に備えられた搬送ベルトのクリーニング方法を示すフローチャートである。図6は搬送ユニット320と昇降ユニット360の動作説明図であり、図6(a)は画像形成時を示し、図6(b)はクリーニング時を示す。
インクジェット記録装置1が画像形成を開始し、レジストローラー対403(図1参照)が用紙Pをガイド板404に送出すると、図5のステップS10において、用紙先端検知器601が用紙Pの先端を検知する。そして、用紙Pの先端検知から所定時間経過後にノズルヘッド312K、312C、312M、及び312Mからインクが吐出され始め、吐出されたインクが用紙P上に画像を形成する。画像形成時には、搬送ベルト324が第1方向(図3の矢印D1方向)に駆動される。
次に、ステップS20において、コントローラー366は、用紙Pの先端検知からの経過時間tが閾値Q1以上か否かを判定し、t≧Q1の場合(YES)には、ステップS30において、第1用紙検知器602がONか否かを判定する。第1用紙検知器602がONの場合(YES)には、コントローラー366は、ジャムが発生していないと判定する。
次に、ステップS40において、コントローラー366は、経過時間tが閾値Q2以上か否かを判定し、t≧Q2の場合(YES)には、ステップS50において、第2用紙検知器603がONか否かを判定する。第2用紙検知器603がONの場合(YES)には、コントローラー366は、ジャムが発生していないと判定する。そして、搬送ベルト324が用紙Pを乾燥部330に送出する。
ステップS30において、第1用紙検知器602がOFFの場合(NO)には、コントローラー366は、用紙浮き検知器604と第1用紙検知器602との間でジャムが発生したと判定してインクジェット記録装置1を停止し、詰まった用紙Pの除去を要求するメッセージを表示部(図示せず)に表示する。
同様に、ステップS50において、第2用紙検知器603がOFFの場合(NO)には、コントローラー366は、第1用紙検知器602と第2用紙検知器603との間でジャムが発生したと判定してインクジェット記録装置1を停止し、詰まった用紙Pの除去を要求するメッセージを表示部(図示せず)に表示する。
インクジェット記録装置1の表示部に、詰まった用紙Pの除去を要求するメッセージが表示された場合、ユーザーが、インクジェット記録装置1のカバー(図示せず)を開いて詰まった紙を除去し、カバーを閉めると、搬送ベルト324のクリーニングが開始する。
ステップS60において、汚れ長さ算出手段366bが搬送ベルト324に付着したインクIの長さL1(図3参照)を算出する。すなわち、ノズルヘッド312K、312C、312M、及び312Mがインクの吐出を開始してからインクジェット記録装置1が停止するまでの間のノズルヘッド312K、312C、312M、及び312Mのインク吐出時間に基づいて長さL1を算出する。なお、長さL1は計算値であるので、実際に搬送ベルト324に付着したインクの長さとは異なる場合もある。
次に、ステップS70において、回転速度算出手段366cは、汚れ長さ算出手段366bの算出結果に応じてクリーニングローラー363の回転速度を算出する。すなわち、長さL2が長さL1と一致するようにクリーニングローラー363の回転速度を算出する。
例えば、回転速度算出手段366cがクリーニングローラー363の回転速度を算出する前のクリーニングローラー363の回転速度がVに設定されていたとすると、この回転速度Vに基づいて算出された長さL2が長さL1よりも大きい場合には、クリーニングローラー363の回転速度をVよりも大きくして長さL2が長さL1と等しくなるようにする。一方、回転速度Vに基づいて算出された長さL2が長さL1よりも小さい場合には、クリーニングローラー363の回転速度を回転速度Vよりも小さくして長さL2が長さL1と等しくなるようにする。
そして、ステップS80において、搬送ベルト324のクリーニングが実行される。すなわち、クリーニング制御手段366dが昇降機構367を駆動して、図6(a)の位置にある搬送ユニット320を下降させ、図6(b)に示すように、搬送ベルト324をクリーニングローラー363に当接させる。
次に、クリーニング制御手段366dはモーター322aを駆動して搬送ベルト324を矢印D2方向に駆動する。そして、クリーニング制御手段366dはモーター363aを駆動してクリーニングローラー363を矢印D3方向に回転させる。搬送ベルト324とクリーニングローラー363との相対運動によって、搬送ベルト324に付着したインク等の異物がクリーニングローラー363によって拭き取られる。
本実施形態では、搬送ベルト324に付着したインクIがクリーニングローラー363と搬送ベルト324との接触点を通過する間にクリーニングローラー363が360°回転する。したがって、クリーニングローラー363の外周面上でインクIが重なり合うことがなく、クリーニングローラー363の外周面のクリーニング効率が周方向に略均一となる。したがって、インクIを効率よく吸収することができ、効果の高いベルトクリーニングを行うことができる。
なお、本実施形態では、クリーニングローラー363が搬送ベルト324のクリーニングを行う際に、クリーニングローラー363が搬送ベルト324の駆動方向と背反する方向に回転駆動される。その場合、搬送ベルト324のクリーニングローラー363に対する相対移動速度が大きくなり、クリーニングローラー363と搬送ベルト324との摩擦力が大きくなるため、搬送ベルト324のクリーニング効果が向上する。なお、クリーニングローラー363を搬送ベルト324の駆動方向と同じ方向に回転駆動してもよい。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、本実施形態に種々の改変を施すことができる。
例えば、本実施形態では、クリーニングローラーによる搬送ベルトのクリーニング効果を向上するために、汚れ長さ算出手段が算出した汚れの長さに応じてクリーニングローラーの回転速度を制御しているが、クリーニングローラーの回転速度と搬送ベルトの駆動速度との両方を制御してもよく、搬送ベルトの駆動速度のみを制御してもよい。
また、本実施形態では、クリーニングローラーが360°回転する間のクリーニングローラーの外周面と搬送ベルトとの接触領域の長さと、汚れ長さ算出手段が算出した汚れの長さとが一致するようにしているが、クリーニングローラーによる搬送ベルトのクリーニング効率が向上するのであれば、この限りではない。例えば、クリーニングローラーが360°回転する間のクリーニングローラーの外周面と搬送ベルトとの接触長さは、汚れ長さ算出手段が算出した汚れの長さよりも長くなるようにしてもよい。
また、本実施形態では、被記録媒体を検知する2つのセンサーの検知結果とインクジェットヘッドのインク吐出時間とに基づいて搬送ベルトに付着するインクの長さを算出しているが、被記録媒体を検知するセンサーは3つ以上でもよいし、1つでもよい。
また、本実施形態では、用紙の詰まりを検知する詰まり検知手段の検知結果とインクジェットヘッドのインク吐出時間とに基づいて搬送ベルトに付着する汚れ長さを算出しているが、搬送ベルトに付着する汚れの長さを他の手段で算出してもよい。例えば、レーザー光を対象物に照射して対象物の寸法を計測する手段を用いて搬送ベルトに付着する汚れの長さを算出してもよい。
また、本実施形態では、貫通孔を有する搬送ベルトをクリーニングするベルトクリーニング装置に本発明を適用した場合について説明したが、貫通孔を有しない搬送ベルトをクリーニングするベルトクリーニング装置に本発明を適用することもできる。
また、本実施形態では、インクジェット記録装置が用紙に画像形成を行う場合について説明したが、インクジェット記録装置が画像形成を行う被記録媒体は用紙以外のもの(例えば、プラスチックシート、布帛)であってもよい。
また、本実施形態では、装置筐体に固定されたライン型の記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に本発明を適用した場合について説明したが、本発明は、そのようなインクジェット記録装置に限定されるものではない。例えば、装置筐体に対して移動する記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に本発明を適用してもよい。例えば、シリアル型の記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に本発明を適用してもよい。
また、本実施形態では、インクジェット記録方式の画像形成部を備える画像形成装置に本発明を適用した場合について説明したが、インクジェット記録方式以外の画像形成部(例えば、電子写真方式の画像形成部)を備える画像形成装置に本発明を適用することもできる。例えば、電子写真方式の画像形成部の中間転写ベルトのベルトクリーニング装置に本発明を適用してもよい。
その他にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で本実施形態に種々の改変を施すことができる。
1 インクジェット記録装置(画像形成装置)
300 画像形成部
312K、312C、312M、312Y ノズルヘッド(インクジェットヘッド)
324 搬送ベルト
360 昇降ユニット(ベルトクリーニング装置)
363 クリーニングローラー
363a モーター(駆動手段)
366 コントローラー
366a タイマー(詰まり検知手段)
366b 汚れ長さ算出手段
366c クリーニング制御手段
601 用紙先端検知器(詰まり検知手段)
602 第1用紙検知器(詰まり検知手段、センサー)
603 第2用紙検知器(詰まり検知手段、センサー)
P 用紙(被記録媒体)
300 画像形成部
312K、312C、312M、312Y ノズルヘッド(インクジェットヘッド)
324 搬送ベルト
360 昇降ユニット(ベルトクリーニング装置)
363 クリーニングローラー
363a モーター(駆動手段)
366 コントローラー
366a タイマー(詰まり検知手段)
366b 汚れ長さ算出手段
366c クリーニング制御手段
601 用紙先端検知器(詰まり検知手段)
602 第1用紙検知器(詰まり検知手段、センサー)
603 第2用紙検知器(詰まり検知手段、センサー)
P 用紙(被記録媒体)
Claims (9)
- 被記録媒体を搬送する搬送ベルトをクリーニングするベルトクリーニング装置であって、
前記搬送ベルトに圧接されるクリーニングローラーと、
前記クリーニングローラーを回転駆動する駆動手段と、
前記搬送ベルトに付着した汚れにおける前記搬送ベルトの駆動方向の長さを算出する汚れ長さ算出手段と、
前記汚れ長さ算出手段の算出結果に応じて前記クリーニングローラーの前記搬送ベルトに対する相対回転速度を制御するクリーニング制御手段と
を備える、ベルトクリーニング装置。
- 前記汚れ長さ算出手段が算出した前記長さを長さL1とし、前記クリーニングローラーが360°回転する間に前記クリーニングローラーの外周面と前記搬送ベルトとが接触する接触領域における前記搬送ベルトの駆動方向の長さを長さL2とすると、
前記クリーニング制御手段は、前記長さL1>前記長さL2の場合には前記相対回転速度を小さくし、前記長さL1<前記長さL2の場合には前記相対回転速度を大きくする、請求項1に記載のベルトクリーニング装置。
- 前記クリーニング制御手段は、前記長さL1=前記長さL2となるように前記相対回転速度を制御する、請求項2に記載のベルトクリーニング装置。
- 前記クリーニングローラーが前記搬送ベルトのクリーニングを行う際に、前記クリーニングローラーを前記搬送ベルトの駆動方向と背反する方向に回転させる、請求項1から請求項3のうちの1項に記載のベルトクリーニング装置。
- 請求項1から請求項4のうちの1項に記載のベルトクリーニング装置と、
前記被記録媒体に対して画像形成を行う画像形成部と
を備える、画像形成装置。
- 前記画像形成部は、インクを吐出するインクジェットヘッドを備えるインクジェット記録方式である、請求項5に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、前記搬送ベルトの駆動方向に配列された複数の前記インクジェットヘッドを備える、請求項6に記載の画像形成装置。
- 前記被記録媒体の詰まりを検知する詰まり検知手段をさらに備え、
前記汚れ長さ算出手段は、前記詰まり検知手段の検知結果と前記インクジェットヘッドのインク吐出時間とに基づいて前記汚れの長さを算出する、請求項6又は請求項7に記載の画像形成装置。
- 前記詰まり検知手段は、前記被記録媒体を検知するセンサーを複数備え、前記複数のセンサーは、前記搬送ベルトの搬送方向に間隔をおいて設置されている、請求項8に記載の画像形成装置。
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---|---|---|---|
JP2013157789A JP2015027900A (ja) | 2013-07-30 | 2013-07-30 | ベルトクリーニング装置及び画像形成装置 |
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JP2021030502A (ja) * | 2019-08-20 | 2021-03-01 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
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- 2013-07-30 JP JP2013157789A patent/JP2015027900A/ja active Pending
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