JP2012191836A - 永久磁石型回転電機 - Google Patents

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Abstract


【課題】大型化することなく、組み立て性のよい永久磁石型回転電機を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、永久磁石型回転電機は、固定子と、磁化コイルと、回転子と、ケースとを備える。前記固定子は、駆動用の磁気回路を形成する電機子コイルを有する。前記磁化コイルは、磁化用の磁気回路を形成する。前記回転子は、固定磁力磁石と、前記固定磁力磁石が配置された回転子鉄心と、可変磁力磁石を有する。前記固定磁力磁石は、前記可変磁力磁石よりも前記駆動用の磁気回路近傍に配置される。前記可変磁力磁石は、前記固定磁力磁石よりも前記磁化用の磁気回路近傍に配置される。前記ケースは、前記固定子及び前記回転子を収容する。
【選択図】図1

Description

本実施形態は、永久磁石型回転電機に関する。
先進国や新興国を含めて、世界規模で二酸化炭素とエネルギー消費が増加している。これらを改善するためには、システムの省エネルギーが効果的である。電気自動車、電車、エレベータ、家電機器などでは、高効率を得るために永久磁石モータが適用されている。例えば、自動車では、低速・高トルクの状態から、高速・低トルクの状態まで、幅広い運転領域を必要とする。したがって、永久磁石モータは、中・高速域や軽負荷時では、効率が低下する。そこで、運転状況に応じて永久磁石の磁力を直接的に変化させる可変磁力メモリモータや界磁コイル方式、巻線切り替え方式等の可変磁力モータが注目されている。
可変磁力メモリモータは、回転子に磁力、磁化方向が変化しない固定磁力磁石と、磁力、磁化方向が可変の可変磁力磁石とを配置しで磁界を発生する。可変磁力磁石の磁力が大きく変化すると、磁石全体による電機子コイルの鎖交磁束量も変化する。回転子内の可変磁力磁石の磁力、磁化方向は、固定子の外周側に配置された磁化コイルに極短時間のパルス状の磁化電流を通電させることで発生する磁化コイルの磁界によって変化する。
特開2008−289300号公報
しかしながら、磁化コイルが固定子の外周側に配置されている場合、磁化コイルは、固定子鉄心に挟み込む必要がある。固定子は、磁化コイルの分、軸長が長くなる。結果として、永久磁石型回転電機は大型化し、組み立て性は複雑化する。
この発明は、大型化することなく、組み立て性のよい永久磁石型回転電機を提供することを目的とする。
実施形態によれば、永久磁石型回転電機は、固定子と、磁化コイルと、回転子と、ケースとを備える。前記固定子は、駆動用の磁気回路を形成する電機子コイルを有する。前記磁化コイルは、磁化用の磁気回路を形成する。前記回転子は、固定磁力磁石と、前記固定磁力磁石が配置された回転子鉄心と、可変磁力磁石を有する。前記固定磁力磁石は、前記可変磁力磁石よりも前記駆動用の磁気回路近傍に配置される。前記可変磁力磁石は、前記固定磁力磁石よりも前記磁化用の磁気回路近傍に配置される。前記ケースは、前記固定子及び前記回転子を収容する。
第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機の縦断面図。 第1の実施形態に係る端板の構成を概略的に示す図。 第1の実施形態に係る回転子鉄心の径方向の断面図。 第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機の制御システムのブロック図。 第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機の制御システムのブロック図。 第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機の制御システムのブロック図。 第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機における磁束の様子を示す図。 第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機における磁束の様子を示す図。 第1の実施形態に係る端板の他の構成を概略的に示す図。 第1の実施形態に係る端板の他の構成を概略的に示す図。 第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機の変形例を示す縦断面図。 第2の実施形態に係る永久磁石型回転電機の縦断面図。 第3の実施形態に係る永久磁石型回転電機の縦断面図。
以下に、図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。なお、実施形態を通して共通の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は、実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際の装置と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
図1は、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aの軸方向の縦断面図である。永久磁石型回転電機1aは、回転子2、固定子3、ケース4を備える。第1の実施形態では、軸方向と直交する方向を径方向という。
回転子2は、回転軸201、端板202、回転子鉄心203、バッキングプレート204、回転子鉄心205、端板206を備える。回転子2は、空隙(エアギャップ)を隔てて固定子3と対向する。端板202、回転子鉄心203、バッキングプレート204、回転子鉄心205、端板206は、回転軸201に嵌るように開口が形成されている。回転子2は、端板202、回転子鉄心203、バッキングプレート204、回転子鉄心205、端板306の順で回転軸201に嵌められて(設けられて)いる。つまり、回転子2は、端板202(後述する可変磁力磁石2022)及び端板206(後述する可変磁力磁石2062)を回転子鉄心203及び回転子鉄心205よりも軸方向の端部に有する。
回転軸201は、軸方向にわたって均一な外径で構成された円柱状である。回転軸201は、軸方向の中央に、周方向にわたって形成された凸部201aを備える。凸部201aは、回転軸201に対する回転鉄心203、205の位置決め及び回転子2の組み立て性に寄与するものである。回転子2の組み立てについては後述する。回転軸201は、例えば鉄で構成されている。回転軸201は、磁路の一部を構成する。
端板202は、回転子鉄心203の接面全面に対して押圧を発生させる程度の大きさで構成されている。端板202は、軸方向のサイズが例えば10mm程度である。端板202の構成については後述する。
回転子鉄心203は、鉄にケイ素を添加することによって製造された電磁鋼板を積層して構成される。電磁鋼板は、例えば厚み0.3mm程度の環状薄板である。回転子鉄心203は、円柱形状である。回転子鉄心203は、一端側が凸部201aと接するように回転軸201に嵌められている。回転子鉄心203は、複数の固定磁力磁石2031を備える。第1の実施形態では、固定磁力磁石とは、永久磁石型回転電機1aの運転時に磁力を変化させない永久磁石をいう。例えば、固定磁力磁石は、保持力の大きな希土類永久磁石(NdFeB系磁石等)である。回転子鉄心203における固定磁力磁石2031の配置は、後述する。
バッキングプレート204は、軸方向の幅が凸部201aの幅と略同じである。バッキングプレート204は、径方向に凸部201aと対向する位置に配置されている。バッキングプレート204は、回転子鉄心203と回転子鉄心205によって、軸方向の両側から挟まれることで、回転軸201に固定されている。バッキングプレート204は、端板202による押圧により回転子鉄心203が変形すること、端板206による押圧により回転子鉄心205が変形することを防止する。さらに、バッキングプレート204は、非磁性部材(例えばアルミ)で構成され、回転子鉄心203と回転子鉄心205とを磁気的に遮断(分断)するスペーサとして機能する。つまり、バッキングプレート204は、回転子鉄心203と回転子鉄心205が接触するのを防止する。
回転子鉄心205は、回転子鉄心203と同様に構成されている。回転子鉄心205は、一端側が凸部201aと接するように回転軸201に嵌められている。回転子鉄心205は、複数の固定磁力磁石2051を備える。回転子鉄心205における固定磁力磁石2051の配置は、後述する。
端板206は、回転子鉄心205の接面全面に対して押圧を発生させる程度の大きさで構成されている。端板206は、軸方向のサイズが例えば10mm程度である。
図2は、端板202及び端板206の構成の一例を概略的に示す図である。端板202は、フレーム2021及び複数の可変磁力磁石2022を備える。同様に、端板206は、フレーム2061及び複数の可変磁力磁石2062を備える。フレーム2021及びフレーム2061は、例えばアルミで構成されている。端板202は、環状のフレーム2021に複数の可変磁力磁石2022が周方向に配置されている。複数の可変磁力磁石2022は、所定の隙間をあけた等間隔でフレーム2021に配置されている。第1の実施形態では、可変磁力磁石とは、磁界によって磁化の状態(磁力の大きさ、方向)が変化させられる永久磁石をいう。例えば、可変磁力磁石は、保持力が固定磁力磁石よりも小さく100〜500kA/m程度である。例えば、可変磁力磁石は、サマリウム・コバルト磁石である。可変磁力磁石2022は、磁化容易方向が軸方向と一致するようにフレーム2021に配置されている。端板206についても同様である。なお、フレーム2021及びフレーム2061は、可変磁力磁石2022及び可変磁力磁石2062の磁路を阻害しないように、軸方向に可変磁力磁石2022及び可変磁力磁石2062とは対向しない。これは、フレーム2021及びフレーム2061が可変磁力磁石2022及び可変磁力磁石2062の磁路を阻害することによる永久磁石型回転電機1aの性能の低下を防止するためである。
次に、回転軸201に対する端板202、回転子鉄心203、バッキングプレート204、回転子鉄心205、端板306の固定について説明する。
端板202は、軸方向に回転子鉄心203をバッキングプレート204と挟むように回転軸201に配置されている。端板202は、回転子鉄心203と接する面と逆側の面をナット501によって止められている。ナット501は、端板202が回転子鉄心203をバッキングプレート204及び凸部201aに対して押し付ける力を発生させるために用いられる。また、ナット501は、容易に端板202及び回転子鉄心203を回転軸201に固定できる。端板202は、ナット501の押圧により、回転子鉄心203をバッキングプレート204及び凸部201aに押し付けることで、回転軸201に固定する。なお、ナット501の外径は、端板202に配置された可変磁力磁石2022と対向しない程度の大きさである。これは、ナット501が可変磁力磁石2022の磁路を阻害することによる永久磁石型回転電機1aの性能の低下を防止するためである。
一方、端板206は、軸方向に回転子鉄心205をバッキングプレート204と挟むように回転軸201に配置されている。端板206は、回転子鉄心205と接する面と逆側の面をナット502によって止められている。ナット502は、端板206が回転子鉄心205をバッキングプレート204及び凸部201aに対して押し付ける力を発生させるために用いられる。また、ナット502は、容易に端板206及び回転子鉄心205を回転軸201に固定できる。端板206は、ナット502の押圧により、回転子鉄心205をバッキングプレート204及び凸部201aに押し付けることで、回転軸201に固定する。なお、ナット502の外径は、端板206に配置された可変磁力磁石2062と対向しない程度の大きさである。これは、ナット501が可変磁力磁石2062の磁路を阻害することによる永久磁石型回転電機1aの性能の低下を防止するためである。
固定子3は、固定子鉄心301、電機子コイル302を備える。固定子3は、回転子2と同軸(同心状)にケース4に取り付けられている。
固定子鉄心301は、鉄にケイ素を添加することによって製造された電磁鋼板を積層して構成される。固定子鉄心301は、軸方向の大きさが回転子鉄心203及び回転子鉄心2045と対向する大きさで構成されている。固定子鉄心203は、軸方向に延びた複数のスロットが内部に形成されている。
電機子コイル302は、固定子鉄心301の内部に形成されたスロットに、U相−V相−W相の順に埋め込まれている。電機子コイル302は、コイルエンドが固定子鉄心301の軸方向の両端面から張り出している。電機子コイル302は、駆動用の磁気回路を形成する。
ケース4は、軸方向の両端が閉じた形状である。ケース4は、回転子2、固定子3を内部に収容する。ケース4は、磁性体(例えば鉄)で構成されている。ケース4は、磁路の一部を構成する。ケース4は、ケース本体401、蓋体402、軸受403、軸受404を備える。
ケース本体401は、径方向を覆う円筒部4011及び軸方向の一方(図1の左側)を塞ぐ環状部4012を備える。ケース本体401は、軸方向の他方(図1の右側)が開いた形状である。ケース本体401の軸方向の他方は、後述する蓋体502によって塞がれる。ケース本体401は、環状部4012の中心部に開口が形成されている。ケース本体401は、この開口部分に軸受403が配置されている。軸受403は、回転軸201の一端端を回転自在に受ける。
円筒部4011は、端板202と回転子鉄心203の接触位置と径方向に対向する位置に段差部4011aを備える。段差部4011aは、周方向にわたって円筒部4011に形成されている。円筒部4011は、段差部4011aから一端側(環状部4012側)までの内径が段差部4011aから他端側(蓋体402側)までの内径よりも小さくなるように構成されている。固定子3は、軸方向に段差部4011aと接するように嵌め込まれることで、径方向に回転子2と対向するようにケース本体401に取り付けられる。段差部4011aは、ケース本体401に対して固定子3を位置決めする。なお、固定子3は、段差部4011aから他端側(蓋体402側)までの内径と略同じ外径で構成されている。固定子3は、例えば、ネジ503でケース本体401に固定される。なお、固定子3は、ネジ503を使用することなく焼ばめでケース本体401に固定されてもよく、ケース本体401に対する固定手法は限定されない。
環状部4012は、周方向にわたって軸方向に凹んだ溝部4012aが内面(端板202と対向する面)に形成されている。溝部4012aは、環状部5012において、端板202と対向する位置に形成されている。
溝部4012aには、環状の磁化コイル504が嵌め込まれて配置されている。磁化コイル504は、直流電圧で励磁されることにより、可変磁力磁石2022を磁化する磁界を発生させる機能を有する。つまり、磁化コイル504は、磁化用の磁気回路を形成する。
さらに、環状部4012には、回転軸201と同心状に巻かれた環状のラミネート鉄心505が配置されている。ラミネート鉄心505は、可変磁力磁石2022と軸方向に対向するように環状部4012に配置されている。ラミネート鉄心505は、可変磁力磁石2022と軸方向に対向する環状部4012において渦電流が流れるのを防止する機能を有する。ケース本体401は、磁化コイル504及びラミネート鉄心505が配置された状態で、樹脂で含浸されている。
蓋体402は、環状であり、中心部に開口が形成されている。蓋体402は、この開口部分に軸受404が配置されている。軸受404は、回転軸201の他端端を回転自在に受ける。蓋体402は、ケース本体401の軸方向の他方を塞ぐ(閉じる)ように、ケース本体401に接合されている。例えば、蓋体402は、ネジ止めによってケース本体401に接合されるが、接合手法は限定されない。蓋体402は、周方向にわたって軸方向に凹んだ溝部402aが内面(端板206と対向する面)に形成されている。溝部402aは、蓋体402において、端板206と対向する位置に形成されている。
溝部402aには、環状の磁化コイル506が嵌め込まれて配置されている。磁化コイル506は、直流電圧で励磁されることにより、可変磁力磁石2062を磁化する磁界を発生させる機能を有する。つまり、磁化コイル506は、磁化用の磁気回路を形成する。
さらに、蓋体402には、回転軸201と同心状に巻かれた環状のラミネート鉄心507が配置されている。ラミネート鉄心507は、可変磁力磁石2062と軸方向に対向するように蓋体402に配置されている。ラミネート鉄心507は、ラミネート鉄心505と同様に、可変磁力磁石2062と軸方向に対向する蓋体402において渦電流が流れるのを防止する機能を有する。蓋体402は、磁化コイル506及びラミネート鉄心507が配置された状態で、樹脂で含浸されている。
図3は、第1の実施形態に係る回転子鉄心203及び回転子鉄心205の径方向の断面図である。図3は、回転軸201に取り付けられた回転子鉄心203及び回転子鉄心205の相対的な位置関係を示している。回転子鉄心203は、周方向にわたって凹部203a及び凸部203bが交互に等間隔で形成されている。回転子鉄心203は、一例として、4つの凹部203a及び4つの凸部203bが形成されている。つまり、凹部203a同士、凸部203b同士は、90度間隔である。各凹部203aは、固定磁力磁石2031が埋め込まれている(配置されている)。固定磁力磁石2031は、エアギャップ面が全てN極である。
回転子鉄心205は、周方方向にわたって凹部205aと凸部205bが交互に等間隔で形成されている。回転子鉄心205は、一例として、4つの凹部205aと4つの凸部205bが形成されている。つまり、凹部205a同士、凸部205b同士は、90度間隔である。各凹部205aは、固定磁力磁石2051が埋め込まれている(配置されている)。固定磁力磁石2051は、エアギャップ面が全てS極である。回転子鉄心205の凸部205bは、回転子鉄心203の固定磁力磁石2031と軸方向に対向する。言い換えると、回転子鉄心205の固定磁力磁石2051は、回転子鉄心203の凸部203bと軸方向に対向する。つまり、回転子鉄心203と回転子鉄心205は、周方向に1極分(45度)だけずらされた状態で回転軸201に配置されている。
以上より、回転子2は、固定磁力磁石2031、2051と、可変磁力磁石2022、2062を有する。そして、固定磁力磁石2031、2051は、可変磁力磁石2022、2062よりも電機子コイル302が形成する駆動用の磁気回路近傍に配置されている。一例として、固定磁力磁石2031、2051は、径方向において、可変磁力磁石2022、2062よりも電機子コイル302に近い。可変磁力磁石2022、2062は、固定磁力磁石2031、2051よりも磁化コイル504、506が形成する磁化用の磁気回路近傍に配置されている。一例として、可変磁力磁石2022、2062は、軸方向において、固定磁力磁石2031、2051よりも磁化コイル504、506に近い。なお、磁化コイルは、1つのみ永久磁石型回転電機1aに配置されていてもよい。
次に、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aの組み立て手順について説明する。なお、組み立て手順は、一例であり、本明細書に記載の変形例に応じて任意に変更可能である。はじめに、磁化コイル504及びラミネート鉄心505をケース本体401に嵌め込み、ケース本体401を樹脂で含浸する。同様に、磁化コイル506及びラミネート鉄心507を蓋体402に嵌め込み、蓋体402を樹脂で含浸する。次に、固定子3をケース本体401に嵌め込み、固定子3をネジ503でケース本体401に固定する。
次に、以下に示すように回転子2を構成する。はじめに、バッキングプレート204を回転軸201に挿入し、軸方向の両側から回転子鉄心203及び回転子鉄心205を回転軸201に挿入する。なお、回転子鉄心203及び回転子鉄心205は、図3で示したような相対的な位置関係で回転軸201に挿入される。次に、端板102及び端板206を軸方向の両側から回転軸201に挿入する。次に、ナット501を締め付けることにより、端板202を介して回転子鉄心203を回転軸201に固定する。同様に、ナット502を締め付けることにより、端板を206介して固定子鉄心205を回転軸201に固定する。
次に、回転軸201の一端側を軸受403に挿入する。次に、軸受404に回転軸201の他端側を挿入しつつ、蓋体402をケース本体401に接合する。
次に、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aの制御系について説明する。図4Aは、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aの制御システムを示すブロック図である。図4Aに示す制御システムは、バッテリー600、DC/DCコンバータ601、インバータ602、スイッチング回路603を備える。
DC/DCコンバータ601は、バッテリー600の直流電圧を所定の直流電圧に変換する。DC/DCコンバータ601は、昇圧回路として機能する。DC/DCコンバータ601は、インバータ602と接続されている。
インバータ602は、DC/DCコンバータ601で変換された直流電圧が供給される。インバータ602は、DC/DCコンバータ601からの直流電圧に基づく直流電力を3相の交流電力に変換する。インバータ602は、電機子コイル302と接続されている。インバータ602は、電機子コイル302のU相、V相、W相それぞれに3相の交流電力を供給する。
スイッチング回路603は、一端側がDC/DCコンバータ601の出力側(言い換えると、インバータ602の直流電源側)に接続されている。つまり、スイッチング回路603は、インバータ602に供給されるためのDC/DCコンバータ601で変換された直流電圧が供給される。スイッチング回路603は、他端側が磁化コイル504及び磁化コイル506と接続されている。スイッチング回路603は、磁化コイル504及び磁化コイル506にパルス状の直流電圧を供給し、磁化コイル504及び磁化コイル506を励磁する。スイッチング回路603は、可変磁力磁石2022及び可変磁力磁石2062の磁化の状態を変化させる場合に一時的に磁化コイル504及び磁化コイル506を励磁するように制御する。なお、磁化コイル504及び磁化コイル506を励磁するための直流電圧は、DC/DCコンバータ601で昇圧される。
図4Bは、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aの制御システムの変形例である。図4Bに示す制御システムは、バッテリー600、DC/DCコンバータ601、インバータ602、スイッチング回路603を備える。スイッチング回路603は、図4Aに示す例とは異なり、一端側がバッテリー600に接続され、他端側が磁化コイル504及び磁化コイル506と接続されている。
図4Aまたは図4Bに示す制御システムは、磁化コイル504及び磁化コイル506の励磁に複雑な構成を要しないため、駆動用制御と励磁用制御の両方をDC/DCコンバータ601で重畳してまかなえる。したがって、制御システムは、永久磁石型回転電機1aを駆動するためのDC/DCコンバータ601、インバータ602にスイッチング回路603を加えるだけで、簡易に構成できる。
図4Cは、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aの制御システムの他の変形例である。図4Cに示す制御システムは、バッテリー600、DC/DCコンバータ601、インバータ602、スイッチング回路603に加えて、DC/DCコンバータ604を備える。
DC/DCコンバータ604は、DC/DCコンバータ601と同様に、バッテリー600の直流電圧を所定の直流電圧に変換する。DC/DCコンバータ604は、昇圧回路として機能する。スイッチング回路603は、一端側がDC/DCコンバータ604の出力側に接続されている。スイッチング回路603は、他端側が磁化コイル504及び磁化コイル506と接続されている。
図4Cに示す制御システムは、図4Aまたは図4Bに示す制御システムよりもDC/DCコンバータ604だけ構成が多い。しかしながら、図4Aまたは図4Bに示す制御システムは、駆動用制御と励磁用制御の両方をDC/DCコンバータ601で重畳してまかなっているため、永久磁石型回転電機1aの回転能力を最大限に活かせない可能性がある。さらに、図4Aまたは図4Bに示す制御システムは、駆動用制御と励磁用制御の重畳制御による発熱を防止するため、DC/DCコンバータ601を大型化する必要がある。これに対して、図4Cに示す制御システムでは、励磁用のDC/DCコンバータ604は、駆動用のDC/DCコンバータ601と別個の構成であり、磁化コイル504及び磁化コイル506の励磁に複雑な構成を要しない。そのため、DC/DCコンバータ604は、発熱対策をするために大型化する必要がない。したがって、図4Cに示す制御システムは、構成部材の数が増えたとしても、全体として小型化できる。さらに、駆動用のDC/DCコンバータ601は、励磁用のDC/DCコンバータ604と別個の構成であるため、図4Cに示す制御システムは、永久磁石型回転電機1aの回転能力を最大限に活かせる。
次に、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aの作用について説明する。図5及び図6は、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aの軸方向の縦断面図である。はじめに、電機子コイル302の鎖交磁束の増磁について説明する。
図5は、電機子コイル302の鎖交磁束を最大化する場合(増磁状態)の磁化コイル504及び可変磁力磁石2022による磁束の様子(破線矢印)、磁化コイル506及び可変磁力磁石2062による磁束の様子(一点鎖線矢印)を示す。磁化コイル504は、可変磁力磁石2022が回転子鉄心203をS極に磁化する磁束(磁界)を発生させるように、可変磁力磁石2022を磁化する磁束(磁界)を一時的に破線矢印方向に発生させる。可変磁力磁石2022は、磁化コイル504による磁束(磁界)で磁化し、破線矢印方向に磁束(磁界)を発生させる。したがって、回転子鉄心203のエアギャップ面は、周方向にわたって凸部203bの極性(S極)と固定磁力磁石2031の極性(N極)が交互に形成される。
一方、磁化コイル506は、可変磁力磁石2062が回転子鉄心205をN極に磁化する磁束(磁界)を発生させるように、可変磁力磁石2062を磁化する磁束(磁界)を一時的に一点鎖線矢印方向に発生させる。可変磁力磁石2062は、磁化コイル506による磁束(磁界)で磁化し、一点鎖線矢印方向に磁束(磁界)を発生させる。したがって、回転子鉄心205のエアギャップ面は、周方向にわたって凸部205bの極性(S極)と固定磁力磁石2051の極性(N極)が交互に形成される。つまり、回転子鉄心203と回転子鉄心205の軸方向に対向する極性は、周方向にわたって同じである。
電機子コイル302の鎖交磁束は、回転子鉄心203からの磁束と回転子鉄心205からの磁束の方向が同じであるため増磁状態となり、永久磁石型回転電機1aのトルクは、大きくなる。さらに、例えば、永久磁石型回転電機1aの低速域では、スイッチング回路603は、磁化コイル504及び磁化コイル506による磁束が電機子コイル302の鎖交磁束を増磁させるように磁化コイル504及び磁化コイル506に連続的に電流を流すことによって、短時間にトルクを増大させるように磁化コイル504及び磁化コイル506を励磁させてもよい。そうすると、永久磁石型回転電機1aのトルクは、鉄道や電機自動車等の交通システムにおいて、最大負荷時の発進時、急勾配坂道発進時、障害物乗り越え時などの極短時間に最大トルクが必要な場合、可変磁力磁石2022及び可変磁力磁石2062による鎖交磁束が最大になる方向に磁化コイル504及び磁化コイル506に最大許容電流を流した時に、仕様の最大トルクとなる。
次に、電機子コイル302の鎖交磁束の減磁について説明する。
図6は、電機子コイル302の鎖交磁束を最小化する場合(減磁状態)の磁化コイル504及び可変磁力磁石2022による磁束(磁界)の様子(破線矢印)、磁化コイル506及び可変磁力磁石2062による磁束(磁界)の様子(一点鎖線矢印)を示す。磁化コイル504は、可変磁力磁石2022が回転子鉄心203をN極に磁化する磁束(磁界)を発生させるように、可変磁力磁石2022を磁化する磁束(磁界)を一時的に破線矢印方向に発生させる。可変磁力磁石2022は、磁化コイル504による磁束(磁界)で磁化し、破線矢印方向に磁束(磁界)を発生させる。したがって、回転子鉄心203のエアギャップ面は、周方向にわたって凸部203bの極性(N極)と固定磁力磁石2031の極性(N極)が同極性に形成される。
一方、磁化コイル506は、可変磁力磁石2062が回転子鉄心205をS極に磁化する磁束(磁界)を発生させるように、可変磁力磁石2062を磁化する磁束(磁界)を一時的に一点鎖線矢印方向に発生させる。可変磁力磁石2062は、磁化コイル506による磁束(磁界)で磁化し、一点鎖線矢印方向に磁束(磁界)を発生させる。したがって、回転子鉄心205のエアギャップ面は、周方向にわたって凸部205bの極性(S極)と固定磁力磁石2051の極性(S極)が同極性に形成される。つまり、回転子鉄心203と回転子鉄心205の軸方向に対向する極性は、周方向にわたって異なる。そのため、永久磁石型回転電機1aは、トルクが発生しない。言い換えると、電機子コイル302の鎖交磁束は、回転子鉄心203からの磁束と回転子鉄心205からの磁束が互いに打ち消し合うため減磁状態となる。
電機子コイル302に発生する鎖交磁束による誘起電圧は最小となり、永久磁石型回転電機1aの回転数を高めてもインバータ602の許容電圧以下となる。そのため、永久磁石型回転電機1aは、回転数を高めることができる。さらに、例えば、永久磁石型回転電機1aの高速域では、スイッチング回路603は、磁化コイル504及び磁化コイル506による磁束が電機子コイル302の鎖交磁束を減磁させるように磁化コイル504及び磁化コイル506を励磁させてもよい。例えば、永久磁石型回転電機1aは、鉄道や電機自動車等の交通システムにおいて、最高回転数で運転時に車輪やタイヤが空転した瞬間の場合、可変磁力磁石2022及び可変磁力磁石2062による鎖交磁束が減少する方向であって、永久磁石型回転電機1aとインバータ602の許容過電圧以下になるように磁化コイル504及び磁化コイル506に電流を流す。したがって、永久磁石型回転電機1aは、回転数をさらに高めることができる。
次に、第1の実施形態の変形例について説明する。回転軸201は、凸部201aが形成されていなくてもよい。これは、回転軸201に凸部201aが形成されていなくても、バッキングプレオート204が端板202による押圧により回転子鉄心203が変形すること、端板206による押圧により回転子鉄心205が変形することを防ぎ、回転子鉄心203と回転子鉄心205が互いに接触することも防止できるためである。
また、ケース本体401における磁化コイル504の位置は、軸方向に端板203と対向する位置に限定されない。磁化コイル504は、発生させる磁束(磁界)が可変磁力磁石2022を通るように、ケース本体401に配置されていればよい。同様に、蓋体402における磁化コイル506の位置は、軸方向に端板206と対向する位置に限定されない。磁化コイル506は、発生させる磁束(磁界)が可変磁力磁石2062を通るように、蓋体402に配置されていればよい。
また、端板202及び端板206は、図2で示した例以外にも図7、図8で示すような構成であってもよい。図7に示す例では、端板202は、複数の可変磁力磁石2022が周方向にほとんど隙間なくフレーム2021に配置されている。端板206についても同様である。図8に示す例では、端板202は、周方向に分割されていない円環状の1つの可変磁力磁石2022がフレーム2021に配置されている。端板206についても同様である。端板202及び端板206が図7または図8に示すように構成されている場合、ラミネート鉄心505及びラミネート鉄心507は、ケース4に配置されていなくてもよい。これは、図7または図8に示すように構成された可変磁力磁石2022または可変磁力磁石2062と対向したケース4の部分では、回転子2が回転しても、通過する磁束の量が変化しないので、ケース4では、渦電流がほとんど流れないためである。
また、回転子鉄心203及び回転子鉄心205は、図9に示すように、固定磁力磁石2031及び固定磁力磁石2051が軸方向に対向するように、回転軸201に配置されていてもよい。なお、固定磁力磁石2031のエアギャップ面の極性は、固定磁力磁石2051のエアギャップ面の極性と同極性(S極であってもN極であってもよい)である。
図9に示すような回転子2を備える永久磁石型回転電機1aにおける、電機子コイル302の差交磁束の増磁について説明する。磁化コイル504及び磁化コイル506は、回転子鉄心203の凸部203bの極性及び回転子鉄心205の凸部205bの極性が同極性となるように、可変磁力磁石2022及び可変磁力磁石2062をそれぞれ磁化する磁束(磁界)を一時的に発生させる。回転子鉄心203及び回転子鉄心205の対向する極性は、周方向にわたって同じである。電機子コイル302の鎖交磁束は、回転子鉄心203からの磁束と回転子鉄心205からの磁束の方向が同じであるため増磁状態となる。
次に、図9に示すような回転子2を備える永久磁石型回転電機1aにおける、電機子コイル302の鎖交磁束の減磁について説明する。磁化コイル504及び磁化コイル506は、回転子鉄心203の凸部203bの極性及び回転子鉄心205の凸部205bの極性が逆極性となるように、可変磁力磁石2022及び可変磁力磁石2062をそれぞれ磁化する磁束(磁界)を一時的に発生させる。電機子コイル302の鎖交磁束は、回転子鉄心203の凸部203bからの磁束と回転子鉄心205の凸部205bからの磁束が互いに打ち消し合うため、減磁状態となる。
第1の実施形態によれば、永久磁石型回転電機1aは、運転状況に応じて可変磁力磁石2022及び可変磁力磁石2062の磁力を直接的に変化させることで、低速・高トルクの状態から、高速・低トルクの状態まで、幅広い運転領域で動作可能となる。さらに、第1の実施形態によれば、永久磁石型回転電機1aは、上記構成により、大型化することなく、組み立て性がよくなる。
次に、第2の実施形態について説明する。図10は、第2の実施形態に係る永久磁石型回転電機1bの軸方向の縦断面図である。第2の実施形態では、回転軸201は、軸方向の中央よりも環状部4012側に、周方向にわたって形成された凸部201bを備える。凸部201bは、端板202と接する。端板206は、第1の実施形態と同様に、ナット502によって止められている。つまり、第2の実施形態では、端板202、回転子鉄心203、バッキングプレート204、回転子鉄心205、端板206は、軸方向の一端側から凸部201bで、他端側からナット602で挟むことで回転軸201に固定されている。凸部201bは、端板202に配置された可変磁力磁石2022と対向しない程度の大きさである。これは、凸部201bが可変磁力磁石2022の磁路を阻害することによる永久磁石型回転電機1aの性能の低下を防止するためである。第2の実施形態は、凸部201bが第1の実施形態で説明したナット501と同様の機能を奏するので、第1の実施形態に比べて部品点数が減少し、凸部201b側の固定強度が増す。
次に、第2の実施形態に係る永久磁石型回転電機1bの組み立てに手順ついて説明する。なお、以下に示す組み立て手順は、一例であり、本明細書に記載の変形例に応じて任意に変更可能である。はじめに、磁化コイル504及びラミネート鉄心505をケース本体401に嵌め込み、ケース本体401を樹脂で含浸する。同様に、磁化コイル506及びラミネート鉄心507を蓋体402に嵌め込み、蓋体402を樹脂で含浸する。
次に、固定子3をケース本体401に嵌め込み、固定子3をネジ503でケース本体401に固定する。次に、端板202、回転子鉄心203、バッキングプレート204、回転子鉄心205、端板206の順で回転軸201に挿入する。次に、ナット504を締め付けることにより、端板202、回転子鉄心203、バッキングプレート204、回転子鉄心205、端板206を回転軸201に固定する。次に、回転軸201の一端側を軸受403に挿入する。次に、軸受404に回転軸201の他端側を挿入しつつ、蓋体402をケース本体401に接合する。
第2の実施形態によれば、永久磁石型回転電機1bは、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aと同様に動作し、さらに、大型化することなく、組み立て性がよくなる。
次に、第3の実施形態について説明する。図11は、第3の実施形態に係る永久磁石型回転電機1cの軸方向の縦断面図である。第3の実施形態では、第1の実施形態と異なり、磁化コイル504及び磁化コイル506は、ケース4にではなく、固定子3に配置されている。さらに、第3の実施形態では、バッキングプレート303が回転子3に設けられていない。
磁化コイル504は、固定子鉄心301において、端板202(言い換えると可変磁力磁石2022)と径方向に対向する位置に配置されている。同様に、磁化コイル506は、固定子鉄心301において、端板206(言い換えると可変磁力磁石2062)と径方向に対向する位置に配置されている。なお、磁化コイル504及び磁化コイル506の固定子鉄心301における位置は、これに限定されない。磁化コイル504は、発生させる磁束(磁界)が可変磁力磁石2022を通るように、固定子鉄心301に配置されていればよい。例えば、磁化コイル504は、固定鉄心301において、回転子鉄心203と径方向に対向する位置に配置されていてもよい。磁化コイル506も同様に、固定鉄心301において、回転子鉄心205と径方向に対向する位置に配置されていてもよい。なお、磁化コイル504が電機子コイル302と近接して固定子鉄心301に配置されている場合、磁化コイル504と電機子コイル302の間には、紙などの絶縁材が配置されていてもよい。これは、磁化コイル504と電機子コイル302が直接接することによる永久磁石型回転電機1cの性能の低下を防止するためである。同様に、磁化コイル506と電機子コイル302の間にも絶縁材が配置されていてもよい。
第3の実施形態では、第1の実施形態と異なり、以下の理由により、回転子3にバッキングプレート204が設けられていない。第3の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、回転軸2に凸部201aが設けられている。回転軸201の凸部201aは、バッキングプレート204と同様に、端板202による押圧により回転子鉄心203が変形すること、端板206による押圧により回転子鉄心205が変形することを防止できる。さらに、回転軸201の凸部201aは、バッキングプレート204と同様に、回転子鉄心203と回転子鉄心205の間に隙間を形成するため、互いに接触することを防止できる。
次に、第3の実施形態に係る永久磁石型回転電機1cの組み立て手順について説明する。なお、以下に示す組み立て手順は、一例であり、本明細書に記載の変形例に応じて任意に変更可能である。はじめに、ラミネート鉄心505をケース本体401に嵌め込み、ケース本体401を樹脂で含浸する。同様に、ラミネート鉄心507を蓋体402に嵌め込み、蓋体402を樹脂で含浸する。
次に、固定子鉄心301に磁化コイル504及び磁化コイル506を配置し、固定子鉄心301を樹脂で含浸する。次に、固定子3をケース本体401に嵌め込み、固定子3をネジ503でケース本体401に固定する。次に、バッキングプレート204は回転軸201に挿入しないが、第1の実施形態と同様に回転子201を構成する。次に、回転子2が固定された回転軸201の一端側を軸受403に挿入する。次に、軸受404に回転軸201の他端側を挿入しつつ、蓋体402をケース本体401に接合する。
第3の実施形態によれば、永久磁石型回転電機1cは、第1の実施形態に係る永久磁石型回転電機1aと同様に動作し、さらに、大型化することなく、組み立て性がよくなる。
上記第1の実施形態から第3の実施形態は、適宜組み合わせてもよい。本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1a…永久磁石型回転電機、1b…永久磁石型回転電機、1c…永久磁石型回転電機、2…回転子、3…固定子、4…ケース、201…回転軸、201a…凸部、201b…凸部、202…端板、203…回転子鉄心、203a…凹部、203b…凸部、204…バッキングプレート、205…回転子鉄心、205a…凹部、205b…凸部、206…端板、301…固定子鉄心、302…電機子コイル、401…ケース本体、402…蓋体、402a…溝部、403…軸受、404…軸受、501…ナット、502…ナット、503…ネジ、504…磁化コイル、505…ラミネート鉄心、506…磁化コイル、507…ラミネート鉄心、600…バッテリー、601…DC/DCコンバータ、602…インバータ、603…スイッチング回路、604…DC/DCコンバータ、2021…フレーム、2022…可変磁力磁石、2031…固定磁力磁石、2051…固定磁力磁石、2061…フレーム、2062…可変磁力磁石、4011…円筒部、4011a…段差部、4012…環状部、4012a…溝部。

Claims (6)

  1. 駆動用の磁気回路を形成する電機子コイルを有する固定子と、
    磁化用の磁気回路を形成する磁化コイルと、
    固定磁力磁石と、前記固定磁力磁石が配置された回転子鉄心と、可変磁力磁石を有し、前記固定磁力磁石は前記可変磁力磁石よりも前記駆動用の磁気回路近傍に配置され、前記可変磁力磁石は前記固定磁力磁石よりも前記磁化用の磁気回路近傍に配置された回転子と、
    前記固定子及び前記回転子を収容するケースと、
    を備える永久磁石回転電機。
  2. 前記回転子は、前記可変磁力磁石を前記回転子鉄心よりも軸方向の端部に有する、請求項1記載の永久磁石回転電機。
  3. 前記磁化コイルは、前記ケースに配置されている、請求項1記載の永久磁石型回転電機。
  4. 前記磁化コイルは、前記固定子に配置されている、請求項1記載の永久磁石型回転電機。
  5. 前記可変磁力磁石と対向するように前記ケースに配置されたラミネート鉄心を備える、請求項1記載の永久磁石型回転電機。
  6. 前記磁化コイルに連続的に電流を流すことによって、短時間にトルクを増大させる、請求項1記載の永久磁石型回転電機。
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