JP2012188947A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続運転時で保持器が摩耗し、運転停止及び起動時保持器の下面と下レースの上面が全面接触して保持器と下レースの摩擦抵抗が増加するのを防止し、入力の低い密閉型圧縮機を実現する。
【解決手段】保持器154の下面162と下レース158の上面166とが全面接触するのを防止する接触回避機構の凸部168を、保持器154の下面162に設け、起動時、保持器154と下レース158との全面接触を回避することにより、摩擦抵抗が増えるのを防ぎ、保持器の下面が摩耗して強度が劣化するのを防止できるので、入力の増加を抑え、信頼性を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、冷凍冷蔵装置等に用いられる密閉型圧縮機に関するものである。
従来、この種の密閉型圧縮機は、効率向上を目的にシャフトと軸受の間にスラストボールベアリングを採用し、摺動ロスを低減したものがある(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上記従来の密閉型圧縮機を説明する。
図16は、特許文献1に記載された従来の密閉型圧縮機の正面断面図、図17は、従来の密閉型圧縮機の運転時の要部断面拡大図、図18は、従来の密閉型圧縮機の長時間運転後運転停止時の要部断面拡大図を示すものである。
図16乃至図18において、密閉容器1内には、電動要素2と、この電動要素2により回転駆動される圧縮要素4がそれぞれ収納され、底部にオイル6を貯留している。電動要素2と圧縮要素4は、一体に組み立てられ、複数のコイルばね(図示せず)により密閉容器1内に弾性的に支持されている。
圧縮要素4は、主軸部10とツバ部12を介して形成された偏心軸部14を備えたシャフト16と、圧縮室20を形成するシリンダブロック22と、シリンダブロック22に設けられシャフト16を支持する軸受26と、圧縮室20内で往復運動するピストン28と、ピストン28と偏心軸部14を連結するコンロッド30と、ツバ部12の下面31と軸受26の上端面32との間に配設したスラストボールベアリング34を備え、レシプロ式圧縮機を形成している。
シャフト16は、一端が密閉容器1内に貯留したオイル6に浸漬した給油機構36と、給油機構36によって主軸部10へ汲み上げられたオイル6の一部を、上端面32に供給する給油溝38を有している。
電動要素2は、シリンダブロック22の下方に固定された固定子40と、主軸部10に焼嵌め等で固定された回転子42から構成されている。
スラストボールベアリング34は、SUJ2等の軸受鋼でできた複数のボール52と、ボール52を保持する樹脂製の保持器54と、ボール52の上下に各々配設された上レース56および下レース58を有している。ボール52は、保持器54に設けたボール収納部60の中で保持され、ボール52とボール収納部60の間には、ボール52がボール収納部60の中で自由に転がれるように、微小隙間(図示せず)が設けてある。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。
電動要素2に外部電源(図示せず)より通電がされると、回転子42が回転し、これに伴ってシャフト16が回転し、偏心軸部14の運動がコンロッド30を介してピストン28に伝わる。これにより、ピストン28は、圧縮室20内で往復運動を行い、圧縮要素4が所定の圧縮動作を行う。この時、シャフト16の給油機構36は、オイル6を汲み上げ、各摺動部(図示せず)を潤滑し、その一部は、給油溝38から上端面32に供給され、スラストボールベアリング34を潤滑する。
スラストボールベアリング34は、回転子42とシャフト16の自重による鉛直下方の荷重を、ボール52により点接触で支持し、ツバ部12の下面31と軸受26の上端面32の間に生じる摩擦力を低減する。これにより、密閉型圧縮機の入力を低減し、効率を向上する。
特開2005−127305号公報
しかしながら、上記従来の構成では、ボール52が保持器54のボール収納部60中で摺動しながら回転するため、運転時間が長くなると、ボール52とボール収納部60との間の摺動回数が過度に増え、ボール収納部60が摩耗し、ボール収納部60の直径が徐々に広がる。
ボール収納部60の直径が広がっても運転時、保持器54とボール52は共にシャフト16を中心に回転しているため、保持器54より比重の大きなボール52には大きな遠心力が発生し、ボール52がボール収納部60の外周壁面を外側に向かって遠心力で押さえながら回転する。そのため、保持器54は下レース58の上面を浮上して回転する。
しかし、保持器54は、運転時間が長くなるとボール収納部60の直径が広がっているため、運転停止時は、図18に示すように、ボール52の表面の一部に掛かり保持ができなくなって下レース58の上面へずれ落ち、保持器54の下面と下レース58の上面全体が一様に亘って接触する。
また、下レース58の上面にオイルが残っている場合、オイル6の表面張力によって保持器54と下レース58が吸着状態にある。この状態で密閉型圧縮機が起動すると、保持器54は、ボール52に遠心力が発生し、ボール52がボール収納部60の外周壁を外側に向かって遠心力で押し、その状態で保持器54が下レース58の上面66を浮上するまで下レース58と摺動しながら回転する。その結果、起動初期、保持器54と下レース58の摩擦抵抗が増え、入力が増加するという課題を有していた。
さらに、従来の構成は、起動毎に保持器54と下レース58が摺動するため、保持器54の下面が摩耗し、保持器54の強度が劣化するという課題も有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ボール収納部60の径が広がり、運転停止時、保持器54がボール52の表面の一部に掛かり保持ができなくなって下レース58の上面へずれ落ちても、保持器54の下面と下レース58の上面との全面接触を防止し、保持器54と下レース58の間の摩擦抵抗の増加を防ぎ、保持器54の下面の摩耗の発生を抑制し、入力の増加を抑えた高効率で、高信頼性の密閉型圧縮機を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の密閉型圧縮機は、保持器に、保持器の下面と下レースの上面が全面接触するのを防止する接触回避機構を形成したもので、運転時間が長くなり、ボール収納部が摩耗し、ボール収納部の直径が広がっても、保持器に設けた接触回避機構により、運転停止時および起動時における保持器とレースの全面接触を防止することができる。その結果、保持器と下レースとの摩擦抵抗の増加を抑制し、また、保持器の下面の摩耗に起因した保持器の強度劣化を防止することができるという作用を有す
る。
本発明の密閉型圧縮機は、保持器に設けた接触回避機構により、起動時の保持器の下面とレースの上面との全面接触を防止することができる。そのため、保持器と下レースによる摩擦抵抗の増加を防ぎ、入力の増加を抑えることができる。
本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の正面断面図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時の断面拡大図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の保持器の平面図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後における運転停止時の断面拡大図 本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時の断面拡大図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の保持器の平面図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後における運転停止時の断面拡大図 本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時の断面拡大図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の保持器の平面図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後における運転停止時の断面拡大図 本発明の実施の形態4における密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時の断面拡大図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の保持器の平面図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後における運転停止時の断面拡大図 本発明の実施の形態5における密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時時の断面拡大図 同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後における運転停止時の断面拡大図 従来の密閉型圧縮機の正面断面図 従来の密閉型圧縮機の運転時の要部断面拡大図 従来の密閉型圧縮機の長時間運転後の運転停止時の要部断面拡大図
第1の発明は、密閉容器内に、オイルと、固定子と回転子を備えた電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素を、主軸部と、前記主軸部の先端に形成されたツバ部と、前記ツバ部を介して形成され、かつ前記主軸部の軸心と平行する軸方向に延出した偏心軸部を備えるシャフトと、圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに設けられ、かつ前記シャフトを支持する軸受と、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結するコンロッドと、前記ツバ部と前記軸受の上端面との間に配設されたスラスト軸受を具備する構成とし、前記スラスト軸受を、複数のボールと、前記ボールをボール収納部で転動自在に保持する樹脂製の保持器と、前記ボールの上下に各々配設された上レースと下レースを備える構成とし、さらに、前記保持器に、前記保持器の下面と前記下レースの上面との全面接触を防止する接触回避機構を設けたものである。
かかる構成とすることにより、長期に亘る使用に伴い、前記ボール収納部が摩耗してボ
ール収納部の径が広がっても、前記保持器に設けた接触回避機構により、運転停止時、および起動時における保持器と下レースとの全面接触を防止することができる。その結果、前記保持器と下レースの接触に起因する摩擦抵抗の増加と、摩耗に起因する保持器の強度劣化を抑制することができ、さらに、保持器の下面の摩耗に起因する入力の増加を抑え、圧縮機の信頼性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記接触回避機構を、前記保持器の下面より突出する凸部により構成し、前記凸部を、前記保持器の外周側に設けたものである。
かかる構成とすることにより、前記シャフトの給油機構によってオイルが前記保持器の内側から保持器と下レースの間に供給され、そのオイルが遠心力で保持器と下レースの外周側に飛散する時に、オイルを前記凸部に衝突させることができる。前記凸部に衝突したオイルは、滴下し、下レースの上面を転がるボールの潤滑に供されるため、スラスト軸受の潤滑性を向上させることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記接触回避機構を、前記保持器の下面より突出する凸部により構成し、前記凸部を、前記ボールが転走する下レースの転走面上の軌道と重なる位置に設けたものである。
かかる構成とすることにより、起動時、前記凸部は、前記ボールが転走する下レースの転走面上の軌道(面)をすべって回り、停止する時は、軌道(面)上に残った摩耗粉や微小なごみを取り除く作用を行う。したがって、前記ボールと下レースの信頼性を向上させることができる。
第4の発明は、第1の発明において、前記接触回避機構を、前記保持器の下面より突出する凸部により構成し、前記凸部を、前記保持器の内周側に設けたものである。
かかる構成とすることにより、スラスト軸受の外周側は、ボールの保持器からの露出が確保された状態にある。そのため、前記シャフトの給油機構によって前記ピストンやコンロッドに供給され、跳ね返ったオイルが、スラスト軸受の外周側からボール側へ流入し易くなる。したがって、オイルが前記保持器の外周側から保持器と下レースの間に供給され易くなり、下レースの上面を転がるボールの潤滑を良化し、ボールと下レースの信頼性を向上させることができる。
第5の発明は、第1の発明において、前記接触回避機構を、前記保持器の外周側壁から突出するホルダーと、前記ホルダーの下面より突出する凸部により構成したものである。
かかる構成とすることにより、前記保持器の強度アップがはかれ、長期における保持器の耐久性を確保することができる。また、保持器が高温状態にさらされても、ホルダーが冷却フィンの役目を果たし、保持器の温度上昇を抑制して保持器の熱歪を小さく抑えることができ、前記スラスト軸受の耐久性と信頼性を向上させることができる。
第6の発明は、第1の発明において、前記接触回避機構を、前記保持器の下面において、内周側から外周側に向かって該保持器の軸方向の肉厚が厚くなる傾斜面で形成したものである。
かかる構成とすることにより、長期使用に伴い、前記ボール収納部が摩耗してボール各収納部の径が広がり、運転停止時に前記保持器が下レースの上面にずれ落ちることになっても、前記保持器の外周側のみが下レースと線接触するため、起動時における保持器と下レースとの全面接触を防止することができる。したがって、起動時における前記保持器と
下レースとの摩擦抵抗の増加を抑制し、また、摩擦に伴う保持器の下面の摩耗によって保持器の強度が劣化することを防止することもでき、圧縮機の入力の増加を抑え、信頼性を向上させることができる。
さらに、前記保持器の下面が傾斜面となるように、軸方向の肉厚を変化させているため、保持器から露出するボールの表面は、内側ほど多く露出している。その結果、前記シャフトの給油機構により、保持器の内側から供給されたオイルがボールに付着しやすくなり、ボールの潤滑を良好な状態にして、信頼性をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における密閉型圧縮機の正面断面図、図2は、同実施の形態1における密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時の断面拡大図、図3は、同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の保持器の平面図、図4は、同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後の運転停止時の断面拡大図である。
図1乃至図4において、密閉容器101内には、電動要素102と、この電動要素102により回転駆動される圧縮要素104がそれぞれ収納配置され、さらに内底部に、オイル106を貯留している。電動要素102と圧縮要素104は、一体に組み立てられ、複数のコイルばね108により、密閉容器101内に弾性的に支持されている。
次に、圧縮要素104の主な構成について説明する。
シャフト110は、主軸部112の先端にツバ部114が形成され、そのツバ部114に、主軸部112の軸心と平行する軸方向に延出した偏心軸部116が形成されている。
シリンダブロック120は、鋳物で鋳造され、円筒上の圧縮室122と、シャフト110の主軸部112を鉛直方向に支持する軸受124が形成されている。ピストン126は、圧縮室122内に往復自在に嵌入されている。ピストン126と偏心軸部116は、コンロッド128で連結されている。
スラスト軸受130は、ツバ部114の下面132と軸受124の上端面134の間に配設され、シャフト110に作用する主にスラスト方向(鉛直下方方向)の荷重を受ける。
シャフト110は、下端136に、密閉容器101内に貯留したオイル106に浸漬する給油機構138を有し、主軸部112には、給油機構138によって汲み上げられたオイル106の一部を、上端面134に導く給油溝140を有している。
電動要素102は、シリンダブロック120の下方に固定された固定子142と、主軸部112に焼嵌め等で固定された回転子144から構成されている。
スラスト軸受130は、一般にスラストボールベアリングと称されもので、SUJ2等の軸受鋼でできた複数のボール152と、ボール152を保持するナイロン等の樹脂で成型された保持器154と、ボール152の上下に各々配設された上レース156および下レース158を有している。ボール152は、保持器154に設けたボール収納部160の中で保持され、ボール152とボール収納部160の間には、ボール152が、ボール収納部160の中で自由に転がれるように微小隙間(図示ぜず)が設けられている。
保持器154の下面162の外周側164には、保持器154の下面162と下レース158の上面166との間の全面接触を防止する凸部168が、均等に4箇所形成され、接触回避機構を形成している。凸部168の高さHは、ボール152の直径をD、保持器154の肉厚をTとすると(H<D/2−T/2)の式で計算される値で定義され、運転時において、凸部168が下レース158の上面166に接触して回転しないように規定されている。
以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作と作用を説明する。
外部電源(図示せず)から電動要素102に通電がされると、回転子144が回転し、これに伴ってシャフト110が回転し、偏心軸部116の運動がコンロッド128を介してピストン126に伝わる。これに伴い、ピストン126は、圧縮室122内で往復運動を行い、圧縮要素104が所定の圧縮動作を行う。
このとき、シャフト110の給油機構138は、オイル106を汲み上げ、各摺動部(図示せず)を潤滑し、その一部は、給油溝140から上端面134に供給され、スラスト軸受130を潤滑する。
スラスト軸受130は、回転子144とクランクシャフト110の自重による鉛直下方の荷重をボール152によって点接触で支持し、ツバ部114の下面132と軸受124の上端面134の間に生じる摩擦力を低減させる。そのため、密閉型圧縮機の入力を低減し、効率の向上に作用する。
密閉型圧縮機の連続運転時間が長くなると、ボール152とボール収納部160との間の摺動回数が過度に増えて、ボール収納部160が摩耗し、ボール収納部160の直径が徐々に広がる。
運転時は、ボール収納部160の直径が広がっても、保持器154とボール152は、共にシャフト110を中心に回転しているため、保持器154より比重の大きなボール152には大きな遠心力が発生している。そのため、ボール152は、ボール収納部60の外周壁面を外側に向かって遠心力で押さえながら回転する。この状態では、保持器154は、下レース158の上面166を浮上して回転している。
運転が停止すると、図4に示すように保持器154は、ボール収納部160の直径が広がっていることに起因し、ボール152の表面の一部に掛かり保持ができなくなり、下レース158の上面166へすべり落ちる。
しかし、本実施の形態1においては、保持器154の下面162に、保持器154の下面162と下レース158の上面166との全面接触を防止するための接触回避機構を形成する凸部168が、外周側164において均等に4箇所形成されているため、保持器154は、下レース158に全面接触することなく、下レース158の上面166において凸部168によって部分接触状態で支持される。
そのため、圧縮機の起動時において、保持器154が下レース158の上面166で回転しても、保持器154と下レース158とは全面接触していないので、摩擦抵抗を小さく抑えることができる。その結果、保持器154の下面162が摩耗し、保持器154の強度が劣化するのを防止することができ、入力の増加を抑えた高効率で、高信頼性の密閉型圧縮機を実現することができる。
また、凸部168が、保持器154の下面162の外周側164に形成されているので、シャフト110の給油機構138によって、保持器154の内側から保持器154と下レース158の間へ遠心力で飛散しながら供給されたオイル106は、凸部168に当たり、滴下する。そのため、下レース158の上面を転がるボール152は、潤滑が良化され、さらに信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態1において保持器154の下面に凸部が均等に4箇所形成されている構成としたが、3箇所以上であれば同じ効果得ることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時の断面拡大図、図6は、同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の保持器の平面図、図7は、同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後における運転停止時の断面拡大図である。
本実施の形態2においては、スラスト軸受部を除く圧縮機の構成を、実施の形態1の圧縮機の構成と同じとするため、圧縮機の全体に関わる構成については、先の実施の形態1で用いた図1とその説明を援用し、ここでの説明を省略する。
また、スラスト軸受において、先の実施の形態1と同じ構成要件については、同一の符号を付して説明する。
図5乃至図7において、スラスト軸受130aは、一般にスラストボールベアリングと称されるもので、SUJ2等の軸受鋼でできた複数のボール152と、ボール152を保持するナイロン等の樹脂で成型された保持器154aと、ボール152の上下に各々配設された上レース156および下レース158を有している。ボール152は、保持器154aに設けたボール収納部160aの中で保持され、ボール152とボール収納部160aの間には、ボール152が、ボール収納部160aの中で自由に転がれるように微小隙間(図示ぜず)が設けられている。
保持器154aの下面162aには、保持器154aの横幅の中心を結ぶ中心円周172上において、保持器154aの下面162aと下レース158の上面166の全面接触を防止する凸部168aが、均等に4箇所形成され、接触回避機構を形成している。中心円周172は、換言すると、ボール152が転走する下レース158の転走面上の軌道と重なる位置関係にある。
ここで、凸部168aの高さHは、ボール152の直径をD、保持器154aの肉厚をTとすると、先の実施の形態1と同様に、(H<D/2−T/2)の式で定義され、運転時において、凸部168aが下レース158の上面166に接触しないように規定されている。
以上のように構成されたスラスト軸受130aについて、以下その動作と作用を説明する。
密閉型圧縮機の連続運転時間が長くなると、ボール152とボール収納部160aとの間の摺動回数が過度に増えて、ボール収納部160aが摩耗し、ボール収納部160aの直径が徐々に広がる。
運転時は、ボール収納部160aの直径が広がっても、保持器154aとボール152は、共にシャフト110を中心に回転しているため、保持器154aより比重の大きなボ
ール152には大きな遠心力が発生している。そのため、ボール152は、ボール収納部160aの外周壁面を外側に向かって遠心力で押さえながら回転する。この状態では、保持器154aは、下レース158の上面166を浮上して回転している。
運転が停止すると、図7に示すように保持器154aは、ボール収納部160aの直径が広がっていることに起因し、ボール152の表面の一部に掛かり保持ができなくなり、下レース158の上面166へすべり落ちる。
しかし、本実施の形態2においては、保持器154aの下面162aに、保持器154aの横幅の中心を結ぶ中心円周172(ボール152が転走する下レース158の転走面上の軌道)上に、凸部168aが均等に4箇所形成されているため、保持器154aは、下レース158に全面接触することなく、下レース158の上面166において凸部168aによって部分接触状態で支持される。
そのため、圧縮機の起動時において、保持器154aが下レース158の上面166で回転しても、保持器154aと下レース158とは全面接触していないので、摩擦抵抗を小さく抑えることができる。その結果、保持器154aの下面162が摩耗し、保持器154の強度が劣化するのを防止することができ、入力の増加を抑えた高効率で、高信頼性の密閉型圧縮機を実現することができる。
また、圧縮機の起動初期は、凸部168aが、保持器154aの下面162aにおいて、保持器154aの横幅の中心を結ぶ中心円周172上に形成されているので、ボール152が転走する下レース158の転走面上の軌道をすべって回る。その結果、起動時に転走面上に残った摩耗粉や微小なごみを取り除き、ボール152と下レース158の傷つきや摩耗を防止することができ、信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態2において保持器154aの下面に凸部が均等に4箇所形成されている構成としたが、3箇所以上であれば同じ効果得ることができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3における密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時の断面拡大図、図9は、同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の保持器の平面図、図10は、同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後における運転停止時の断面拡大図である。
本実施の形態3においても、スラスト軸受部を除く圧縮機の構成を、実施の形態1の圧縮機の構成と同じとするため、圧縮機の全体に関わる構成については、先の実施の形態1で用いた図1とその説明を援用し、ここでの説明を省略する。
また、スラスト軸受において、先の実施の形態1と同じ構成要件については、同一の符号を付して説明する。
図8乃至図10において、スラスト軸受130bは、一般にスラストボールベアリングと称されるもので、SUJ2等の軸受鋼でできた複数のボール152と、ボール152を保持するナイロン等の樹脂で成型された保持器154bと、ボール152の上下に各々配設された上レース156および下レース158を有している。ボール152は、保持器154bに設けたボール収納部160bの中で保持され、ボール152とボール収納部160bとの間には、ボール152が、ボール収納部160bの中で自由に転がれるように微小隙間(図示ぜず)が設けられている。
保持器154bの下面162bの内周側174には、保持器154bの下面162bと下レース158の上面166との間の全面接触を防止する凸部168bが、均等に4箇所形成され、接触回避機構を形成している。凸部168bの高さHは、ボール152の直径をD、保持器154bの肉厚をTとすると、先の実施の形態1と同様に、(H<D/2−T/2)の式で定義され、運転時において、凸部168bが下レース158の上面166に接触しないように規定されている。
以上のように構成されたスラスト軸受130bについて、以下その動作と作用を説明する。
密閉型圧縮機の連続運転時間が長くなると、ボール152とボール収納部160bとの間の摺動回数が過度に増えて、ボール収納部160bが摩耗し、ボール収納部160bの直径が徐々に広がる。
運転時は、ボール収納部160bの直径が広がっても、ボール152と保持器154bは、共にシャフト110を中心に回転しているため、保持器154bより比重の大きなボール152には大きな遠心力が発生している。そのため、ボール152は、ボール収納部160bの外周壁面を外側に向かって遠心力で押さえながら回転する。この状態では、保持器154bは、下レース158の上面166を浮上して回転している。
運転が停止すると、図10に示すように保持器154bは、ボール収納部160bの直径が広がっていることに起因し、ボール152の表面の一部に掛かり保持ができなくなり、下レース158の上面166へすべり落ちる。
しかし、本実施の形態3においては、保持器154bの下面162bの内周側174に、凸部168bが均等に4箇所形成されているため、保持器154bは、下レース158に全面接触することなく、下レース158の上面166において凸部168bによって部分接触状態で支持される。
そのため、圧縮機の起動時において、保持器154bが下レース158の上面166で回転しても、保持器154bと下レース158とは全面接触していないので、摩擦抵抗を小さく抑えることができる。その結果、保持器154bの下面162が摩耗し、保持器154の強度が劣化するのを防止することができ、入力の増加を抑えた高効率で、高信頼性の密閉型圧縮機を実現することができる。
また、接触回避機構を形成する凸部168bは、保持器154bの下面162bの内周側174に均等に4箇所形成されているため、保持器154bと下レース158の間の外周側164bには遮蔽物がない構成となっている。そのため、シャフト110の給油機構138により供給されたオイル106は、ピストン126やコンロッド128に供給された後に跳ね返り、その跳ね返ったオイル106が、保持器154bの外周側から保持器154bと下レース158の間に供給され易くなっている。その結果、下レース158の上面を転がるボール152の潤滑が良化し、ボール152と下レース158の信頼性をさらに向上させることができる。
なお、本実施の形態3において保持器154bの下面に凸部が均等に4箇所形成されている構成としたが、3箇所以上であれば同じ効果得ることができる。
(実施の形態4)
図11は、本発明の実施の形態4における密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時の断面拡大図、図12は、同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の保持器の平面
図、図13は、同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後における運転停止時の断面拡大図である。
本実施の形態4においても、スラスト軸受部を除く圧縮機の構成を、実施の形態1の圧縮機の構成と同じとするため、圧縮機の全体に関わる構成については、先の実施の形態1で用いた図1とその説明を援用し、ここでの説明を省略する。
また、スラスト軸受において、先の実施の形態1と同じ構成要件については、同一の符号を付して説明する。
図11乃至図13において、スラスト軸受230は、一般にスラストボールベアリングと称されるもので、SUJ2等の軸受鋼でできた複数のボール152と、ボール152を保持するナイロン等の樹脂で成型された保持器254と、ボール152の上下に各々配設された上レース156および下レース158を有している。ボール152は、保持器254に設けたボール収納部260の中で保持され、ボール152とボール収納部260との間には、ボール152が、ボール収納部260の中で自由に転がれるように微小隙間(図示ぜず)が設けられている。
保持器254の外周壁には、均等に4箇所のホルダー280が設けてあり、ホルダー280の下面282は、保持器254の下面262と同一面となるように形成されている。
そして、ホルダー280の下面282には、保持器254の下面262と下レース158の上面166との間の全面接触を防止する凸部268が各々形成され、接触回避機構を形成している。凸部268の高さHは、ボール152の直径をD、保持器254の肉厚をTとすると、先の実施の形態1と同様に、(H<D/2−T/2)の式で定義され、運転時において、凸部268が下レース158の上面166に接触しないように規定されている。
以上のように構成されたスラスト軸受230について、以下その動作と作用を説明する。
密閉型圧縮機の連続運転時間が長くなると、ボール152とボール収納部260との間の摺動回数が過度に増えて、ボール収納部260が摩耗し、ボール収納部260の直径が徐々に広がる。
運転時は、ボール収納部260の直径が広がっても、保持器254とボール152は、共にシャフト110を中心に回転しているため、保持器254より比重の大きなボール152には大きな遠心力が発生している。そのため、ボール152は、ボール収納部260の外周壁面を外側に向かって遠心力で押さえながら回転する。この状態では、保持器254は、下レース158の上面を浮上して回転している。
運転が停止すると、図13に示すように保持器254は、ボール収納部260の直径が広がっていることに起因し、ボール152の表面の一部に掛かり保持ができなくなり、下レース158の上面166へずれ落ちる。
しかし、本実施の形態4においては、保持器254の外周壁に設けた4つのホルダー280の各下面282に、凸部268を形成しているため、保持器254の下面262と下レース158の上面166との全面接触が防止されている。したがって、保持器254は、下レース158に全面接触することなく、下レース158の上面166において凸部268によって部分接触状態で支持される。
そのため、圧縮機の起動時において、保持器254が下レース158の上面166で回転しても、保持器254と下レース158とは全面接触していないので、摩擦抵抗を小さく抑えることができる。その結果、保持器254の下面262が摩耗し、保持器254の強度が劣化するのを防止することができ、入力の増加を抑えた高効率で、高信頼性の密閉型圧縮機を実現することができる。
また保持器254の外周壁に、複数のホルダー280を設けることにより、保持器254の強度を高めることができるため、運転時間が長くなり、ボール収納部260が摩耗しても、保持器254の強度劣化を抑制することができる。
さらに、保持器254が高温状態にさらされても、ホルダー280が冷却フィンの役目を果たし、保持器254の温度上昇を抑制するため、保持器254の熱歪を小さく抑え、さらに保持器254の耐久性を向上させることができる。
なお、本実施の形態4において保持器254に、下面に凸部を有するホルダー280が均等に4箇所形成されている構成としたが、3箇所以上であれば同じ効果得ることができる。
(実施の形態5)
図14は、本発明の実施の形態5における密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の運転時の断面拡大図、図15は、同密閉型圧縮機を構成するスラスト軸受部の長時間運転後における運転停止時の断面拡大図である。
本実施の形態5においても、スラスト軸受部を除く圧縮機の構成を、実施の形態1の圧縮機の構成と同じとするため、圧縮機の全体に関わる構成については、先の実施の形態1で用いた図1とその説明を援用し、ここでの説明を省略する。
また、スラスト軸受において、先の実施の形態1と同じ構成要件については、同一の符号を付して説明する。
図14および図15において、スラスト軸受330は、一般にスラストボールベアリングと称されるもので、SUJ2等の軸受鋼でできた複数のボール152と、ボール152を保持するナイロン等の樹脂で成型された保持器354と、ボール152の上下に各々配設された上レース156および下レース158を有している。ボール152は、保持器354に設けたボール収納部(図示せず)の中で保持され、ボール152とボール収納部との間には、先の実施の形態1と同様に、ボール152がボール収納部の中で自由に転がれるように微小隙間(図示ぜず)が設けてある。
保持器354は、その下面362が、内周側374から外周側364に向かって保持器354の鉛直方向(軸方向)の肉厚が厚くなるように、傾斜した面に形成されている。したがって、保持器354における下面362の外周側364の縁が、下レース158の上面166と線接触することにより、全面接触を防止するための接触回避機構を形成している。
以上のように構成されたスラスト軸受330について、以下その動作と作用を説明する。
密閉型圧縮機の連続運転時間が長くなると、ボール152とボール収納部との間の摺動回数が過度に増えて、ボール収納部が摩耗し、ボール収納部の直径が徐々に広がる。
運転時は、ボール収納部の直径が広がっても、保持器354とボール152は、共にシャフト110を中心に回転しているため、保持器354より比重の大きなボール152には大きな遠心力が発生している。そのため、ボール152は、ボール収納部の外周壁面を外側に向かって遠心力で押さえながら回転する。この状態では、保持器354は、下レース158の上面を浮上して回転している。
運転が停止すると、図15に示すように保持器354は、ボール収納部の直径が広がっていることに起因し、ボール152の表面の一部に掛かり保持ができなくなり、下レース158の上面166へずれ落ちる。
しかし、本実施の形態5においては、保持器354の下面362が、内周側374から外周側364に向かって、保持器354の鉛直方向(軸方向)の肉厚が厚くなるように傾斜させることで、下面362と下レース158の上面166との距離を、外周側364が内周側374よりも短くなるため、保持器354は、下レース158に全面接触することなく、保持器354の外周側364のみが下レース158の上面166で線接触し、支持される。
そのため、圧縮機の起動時において、保持器354が下レース158の上面166で回転しても、保持器354と下レース158とは全面接触していないので、摩擦抵抗を小さく抑えることができる。その結果、保持器354の下面362が摩耗し、保持器354の強度が劣化するのを防止することができ、入力の増加を抑えた高効率で、高信頼性の密閉型圧縮機を実現することができる。
また保持器354の鉛直方向(軸方向)の肉厚は、内周側374が外周側364より薄いため、ボール152の表面は、内周側374ほど保持器354から多く露出している。そのため、シャフト110の給油機構138から保持器354の内側へ供給されたオイル106は、ボール152に付着し易い。その結果、下レース158の上面166を転がるボール152の潤滑が良化し、信頼性を向上させることができる。
以上のように、本発明にかかる密閉型圧縮機は、保持器に接触回避機構を形成したことで、入力の増加を抑え、信頼性を向上させることができるので、自販機、冷凍ショーケース、除湿機などの用途にも適用できる。
101 密閉容器
102 電動要素
104 圧縮要素
106 オイル
110 シャフト
112 主軸部
114 ツバ部
116 偏心軸部
120 シリンダブロック
122 圧縮室
124 軸受
126 ピストン
128 コンロッド
130 スラスト軸受
130a スラスト軸受
130b スラスト軸受
134 上端面
142 固定子
144 回転子
152 ボール
154 保持器
154a 保持器
154b 保持器
156 上レース
158 下レース
162 下面
162a 下面
162b 下面
164 外周側
164b 外周側
166 上面
168 凸部
168a 凸部
168b 凸部
172 中心円周上
174 内周側
230 スラスト軸受
254 保持器
268 凸部
280 ホルダー
282 下面
330 スラスト軸受
354 保持器
362 下面
364 外周側
374 内周側

Claims (6)

  1. 密閉容器内に、オイルと、固定子と回転子を備えた電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素を収容し、前記圧縮要素を、主軸部と、前記主軸部の先端に形成されたツバ部と、前記ツバ部を介して形成され、かつ前記主軸部の軸心と平行する軸方向に延出した偏心軸部を備えるシャフトと、圧縮室を形成するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに設けられ、かつ前記シャフトを支持する軸受と、前記圧縮室内で往復運動するピストンと、前記ピストンと前記偏心軸部とを連結するコンロッドと、前記ツバ部と前記軸受の上端面との間に配設されたスラスト軸受を具備する構成とし、前記スラスト軸受を、複数のボールと、前記ボールをボール収納部で転動自在に保持する樹脂製の保持器と、前記ボールの上下に各々配設された上レースと下レースを備える構成とし、さらに、前記保持器に、前記保持器の下面と前記下レースの上面との全面接触を防止する接触回避機構を設けた密閉型圧縮機。
  2. 前記接触回避機構を、前記保持器の下面より突出する凸部により構成し、前記凸部を、前記保持器の外周側に設けた請求項1記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記接触回避機構を、前記保持器の下面より突出する凸部により構成し、前記凸部を、前記ボールが転走する下レースの転走面上の軌道と重なる位置に設けた請求項1記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記接触回避機構を、前記保持器の下面より突出する凸部により構成し、前記凸部を、前記保持器の内周側に設けた請求項1記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記接触回避機構を、前記保持器の外周側壁から突出するホルダーと、前記ホルダーの下面より突出する凸部により構成した請求項1記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記接触回避機構を、前記保持器の下面において、内周側から外周側に向かって該保持器の軸方向の肉厚が厚くなる傾斜面で形成した請求項1記載の密閉型圧縮機。
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