JP2012187964A - 車両用サスペンションのブッシュ装置 - Google Patents

車両用サスペンションのブッシュ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012187964A
JP2012187964A JP2011051600A JP2011051600A JP2012187964A JP 2012187964 A JP2012187964 A JP 2012187964A JP 2011051600 A JP2011051600 A JP 2011051600A JP 2011051600 A JP2011051600 A JP 2011051600A JP 2012187964 A JP2012187964 A JP 2012187964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic member
support shaft
stopper
outer cylinder
vehicle suspension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011051600A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Tanida
純児 谷田
Masaru Ouchi
大 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2011051600A priority Critical patent/JP2012187964A/ja
Publication of JP2012187964A publication Critical patent/JP2012187964A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

【課題】部品点数の増加、異音の発生を抑制すると共に、非線形のバネ特性を有する車両用サスペンションのブッシュ装置を提供する。
【解決手段】外筒21の内周面に設けられ、支持軸部22を挿通する開口部21bを備えた平板状の突出片部21aと、支持軸部22の外周面であり、弾性部材23の一方側の端面に接合する位置に設けられた平板状のストッパ部22aと、外筒21の内周面と開口部21bに挿通した支持軸部22の外周面との間を接合した弾性部材23とを有し、軸方向から見て、突出片部21aとストッパ部21bの一部が重なるように配置して、突出片部21aとストッパ部22bとの間に弾性部材23を挟み込むようにしたブッシュ装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、車両のサスペンション等に用いるブッシュ装置に関する。
トレーリングアーム、アッパーアーム、ロアアームを有する従来の車両用サスペンションにおいて、トレーリングアームは、サスペンションブッシュ(ブッシュ装置)を介して、サイドメンバに取り付ける構造としている。このような構造において、サスペンションブッシュの軸方向を車両左右方向に取り付ける場合、その軸方向に非線形のバネ特性を持たせてサスペンションブッシュの軸方向での過大な変位を制限できるようにするため、下記の特許文献1、2に示すような構造のサスペンションブッシュを用いている。
特開2002−048176号公報(図1等) 特開2006−046588号公報(図1等)
特許文献1、2に示すような構造のサスペンションブッシュでは、その軸方向に非線形特性を持たせるために、ストッパやストッパを機能させる部材(例えば、特許文献1の支軸3のフランジ3a(ストッパの機能を有する)、特許文献2のストッパ部材27等)を別途設けていた。このような構成をとると、必然的に部品点数が増えてしまう上、構造が複雑となっていた。又、特許文献1、2の構成では、ストッパに対して弾性体や外筒を当接させ、弾性体の軸方向での変形をコントロールすることで、軸方向での非線形特性を持たせているが、弾性体や外筒がストッパに当接する際に擦れ音や打音等の異音が発生しやすいという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、部品点数の増加、異音の発生を抑制すると共に、非線形のバネ特性を有する車両用サスペンションのブッシュ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る車両用サスペンションのブッシュ装置は、
車両用サスペンションのアーム部材を車体に弾性的に連結するブッシュ装置であって、
前記ブッシュ装置は、筒状に形成されて外周面が前記アーム部材に装着される外筒と、前記外筒内に挿通された状態で設けられ、前記車体側に連結されて前記アーム部材を支持する支持軸部と、前記外筒の内周面と前記支持軸部の外周面との間に設けられ、前記外筒及び前記支持軸部に接合される弾性部材とを備え、
前記外筒は、その内周面に周方向に沿って設けられ、前記弾性部材の内部へ突出するよう形成された平板状の突出片部を有し、
前記支持軸部は、その外周面に周方向に沿って突出するよう形成され、少なくとも前記弾性部材の軸方向一方側の端面に接合されて前記弾性部材の軸方向での変位を抑制するストッパ部を有し、
前記突出片部と前記ストッパ部とが、前記支持軸部の軸方向から見て互いに重なるように配置され、前記突出片部と前記ストッパ部との間に前記弾性部材を挟み込む構成とされていることを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る車両用サスペンションのブッシュ装置は、
上記第1の発明に記載の車両用サスペンションのブッシュ装置において、
前記ストッパ部は、前記支持軸部の軸方向から見た外形が前記外筒の内径よりも小さく形成されていることを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る車両用サスペンションのブッシュ装置は、
上記第1又は第2の発明に記載の車両用サスペンションのブッシュ装置において、
前記ストッパ部は、前記支持軸部において前記弾性部材の軸方向一方側の端面と接合される位置と他方側の端面と接合される位置の2箇所に配置され、前記弾性部材を軸方向両側から挟み込むよう設けられていることを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る車両用サスペンションのブッシュ装置は、
上記第3の発明に記載の車両用サスペンションのブッシュ装置において、
前記外筒内の略中心部には前記突出片部で囲まれた開口部が形成されており、
前記支持軸部の軸方向一方側及び他方側に設けられる前記ストッパ部のうち少なくとも一方が、前記開口部に挿通可能な形状とされていることを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る車両用サスペンションのブッシュ装置は、
上記第4の発明に記載の車両用サスペンションのブッシュ装置において、
前記開口部は楕円形状又は長孔状の形状を成し、前記ストッパ部は、前記開口部に挿通可能な楕円形状又は長尺状の形状を成し、前記支持軸部は、前記開口部の長手方向に対して前記ストッパ部の長手方向が交差した状態で配置されることを特徴とする。
第1の発明によれば、外筒内に突出された突出片部と支持軸部から突出されたストッパ部とにより弾性部材を挟むように構成することで、弾性部材の軸方向での変位が抑制されるので、ブッシュ装置の軸方向に非線形のバネ特性を持たせることができる。又、外筒やストッパ部が弾性部材に接合されて常に接触している(隙間がない)ので、弾性部材が外筒やストッパ部に当接することで発生する異音を抑制することができる。しかも、ストッパ部は一体で形成されるので、部品点数の増加も抑えることができる。
第2の発明によれば、ストッパ部を外筒の内径より小さくすることで、ストッパ部に外筒が接触しない構成とされている。これにより確実に異音の発生を防止することができる。
第3の発明によれば、ストッパ部を弾性部材の軸方向一方側及び他方側の両端面に接合される位置に配置してもよく、この場合、ブッシュ装置の軸方向でのバネ特性をより細かに設定することが可能となる。
第4の発明によれば、ストッパ部を開口部に挿通可能な形状としたので、支持軸部を外筒内に容易に挿通することができ、その組立が容易となる。
第5の発明によれば、開口部を楕円形状又は長孔状の形状とし、ストッパ部を開口部に挿通可能な楕円形状又は長尺状の形状とし、開口部の長手方向に対してストッパ部の長手方向が交差した状態で支持軸部を配置したので、突出片部とストッパ部とにより弾性部材を挟む構成となり、弾性部材の軸方向での変位を抑制し、ブッシュ装置の軸方向に非線形のバネ特性を持たせることができる。
車両用サスペンションの概略構成図である。 本発明に係る車両用サスペンションのブッシュ装置の実施形態の一例(実施例1)を示す図であり、トレーリングアームに取り付けた状態における斜視図である。 図2に示した車両用サスペンションのブッシュ装置の正面図である。 図3に示した車両用サスペンションのブッシュ装置の断面図であり、(a)は、図3のA−A線の断面図、(b)は、図3のB−B線の断面図である。 図2〜図4に示した車両用サスペンションのブッシュ装置の構成を説明する図であり、(a)は、主要部品を説明する図、(b)は、主要部品の組立を説明する図である。 図2〜図5に示した車両用サスペンションのブッシュ装置のバネ特性を示すグラフである。 本発明に係る車両用サスペンションのブッシュ装置の実施形態の他の一例(実施例2)を示す図であり、(a)は、図3におけるA−A線の断面図に該当し、(b)は、図3におけるB−B線の断面図に該当する。 図7に示した車両用サスペンションのブッシュ装置の構成及び組立を説明する図であり、(a)は、主要部品を説明する図、(b)〜(e)は、主要部品の組立を説明する図である。 図7〜図8に示した車両用サスペンションのブッシュ装置のバネ特性を示すグラフである。
本発明に係る車両用サスペンションのブッシュ装置の実施形態を図1〜図9を参照して説明する。
最初に、本発明のブッシュ装置が用いられる車両用サスペンションを、図1を参照して説明する。なお、参考のため、車両の前側、上側、外側を図1中に図示しており、図1は、車両後方左側の車両用サスペンションとなる。
本発明のブッシュ装置20(30)が用いられる車両用サスペンション10は、タイヤ11を支持するものであり、サイドメンバ12(車体)に取り付けられたトレーリングアーム13(アーム部材)と、車体側(例えば、クロスメンバ;図示省略)に取り付けられ、トレーリングアーム13と連結するロアアーム14及びアッパーアーム15とを有する。車両用サスペンション10において、トレーリングアーム13は、ブッシュ装置20(30)を介して、サイドメンバ12に弾性的に連結されており、このブッシュ装置20(30)は、その軸方向が車両左右方向となるように配置されている。
(実施例1)
ここで、本発明のブッシュ装置の実施形態の一例である実施例1について、図2〜図6を用いて説明する。
図2は、本実施例のブッシュ装置をトレーリングアームに取り付けた状態の斜視図であり、図3は、その正面図である。又、図4(a)は、図3のA−A線の断面図であり、図4(b)は、図3のB−B線の断面図である。又、図5(a)は、本実施例のブッシュ装置の主要部品を説明する図であり、図5(b)は、その主要部品の組立を説明する図である。又、図6は、本実施例のブッシュ装置のバネ特性を示すグラフである。
ブッシュ装置20は、図2〜図3に示すように、トレーリングアーム13の端部に取り付けられており、ブッシュ装置20の軸方向が車両左右方向となるように配置されている。
このブッシュ装置20は、図4〜図5に示すように、円筒形状の外筒21と、外筒21内に挿通された状態で設けられた円柱状の支持軸部22と、外筒21の内周面と支持軸部22の外周面との間に設けられ、外筒21と支持軸部22に接合された弾性部材23とからなる。弾性部材23としては、ゴム等が適用可能である。この外筒21の外周面がトレーリングアーム13に装着される。なお、外筒21、支持軸部22は、円筒形状、円柱状に限らず、多角筒形状、多角柱状のような形状でもよい。
外筒21の内周面には、その周方向に沿って、弾性部材23の内部へ突出するよう形成された平板状の突出片部21aが1つ設けられており、この突出片部21aは、外筒21の内周面に垂直に、外筒21の軸方向の中央位置に配置されている。又、外筒21内部の略中心部には、突出片部21aで囲まれた開口部21bが設けられており、この開口部21bに支持軸部22を挿通している。
一方、支持軸部22の外周面には、その周方向に沿って外側に突出するよう形成された平板状のストッパ部22aが1つ設けられており、このストッパ部22aは、支持軸部22の外周面に垂直に、弾性部材23の軸方向車両外側の端面に接合する位置に配置されている。つまり、ストッパ部22aは、弾性部材23より車両外側になるように配置されており、弾性部材23の軸方向車両外側への変位を抑制している。なお、ストッパ部22aと弾性部材23の端面とは加硫接着等により接着されている。又、ストッパ部22aは、支持軸部22の軸方向から見た外形が外筒21の内径よりも小さく形成されて、ストッパ部22aが外筒21に接触しない構成としており、これにより、確実に異音の発生を防止することができる。加えて、ストッパ部22aは支持軸部22と一体で形成されるので、部品点数の増加も抑えることができる。
又、支持軸部22の両端部は平板状の形状に形成されており、この部分にはボルト孔22bが設けられている。このボルト孔22bにボルトを挿通し、サイドメンバ12に固定することで、トレーリングアーム13が、ブッシュ装置20を介して、サイドメンバ12に連結されて、支持されることになる。
そして、本実施例では、外筒21の開口部21bに支持軸部22を挿通したとき、ブッシュ装置20の軸方向から見て、突出片部21aとストッパ部22aの一部が、それらの周方向において、重なるように配置されており、これにより、突出片部21aとストッパ部22aとの間に弾性部材23を挟み込む構成としている。又、突出片部21aやストッパ部22aが弾性部材23に接合されて常に接触している(隙間がない)ので、弾性部材23が突出片部21aやストッパ部22aに当接することで発生する異音を抑制することができる。
又、本実施例においては、開口部21bを楕円形状の長孔とし、又、ストッパ部22aを長尺(長丸)状の形状とし、開口部21bの長手方向に対して、ストッパ部22aの長手方向を交差した状態(ここでは90°で交差した状態)で配置することで、図5(b)に示すようなラップ部Lを設けている。このラップ部Lにおいて、突出片部21aとストッパ部22aとの間に弾性部材23を挟み込む構造となる。なお、開口部21b、ストッパ部22aは、図5(b)に示すラップ部Lのように、それらの周方向において、一部が重なるようにできれば、必ずしも90°で交差させる必要はなく、他の交差角度でもよい。又、形状は、楕円形状や長尺(長丸)状の形状に限らず、他の形状でもよい。
ここで、ブッシュ装置20の組立手順を、図5を参照して説明する。
支持軸部22の端部、具体的には、ストッパ部22aが設けられていない方の端部を、外筒21の開口部21aに挿通する。その後、支持軸部22のストッパ部22aが外筒21の突出片部21aと一部重なるようにするため、ストッパ部22aの長手方向が開口部21bの長手方向と交差する位置となるように、支持軸部22を回転する。その後、外筒21と支持軸部22の間にゴムからなる弾性部材23を射出成形し、加硫接着により外筒21と支持軸部22とを接合し固定する。このような組立手順により、ブッシュ装置20が形成される。
次に、上記構成のブッシュ装置20のバネ特性を図6のグラフに示す。なお、比較のため、線形特性を有するブッシュ装置のバネ特性も併記した(グラフ中の「BASE」)。
図6のグラフに示すように、ブッシュ装置20の軸方向の内側方向に入力があるとき、つまり、トレーリングアーム13が車両の内側方向に変位するときは、弾性部材23の弾性変形を拘束するものがないので、弾性部材23自体の弾性特性となり、線形特性を有するブッシュ装置と同様に、そのバネ特性は線形特性となる。一方、ブッシュ装置20の軸方向の外側方向に入力があるとき、つまり、トレーリングアーム13が車両の外側方向に変位するときは、弾性部材23の弾性変形をストッパ部22aで拘束し、弾性部材23を圧縮するので、変位量が小さいときには略線形であっても、変位量が大きくなると線形特性から大きくずれる非線形特性となる。
上述したように、本実施例のブッシュ装置20においては、特許文献1、2に示されるような複雑な構造とする必要はなく、簡単な構成で、軸方向のバネ特性を非線特性とすることができる。その結果、部品コストを低減でき、又、異音が発生しにくくなり、更に、艤装性も向上する。
(実施例2)
次に、本発明のブッシュ装置の他の実施形態である実施例2について説明する。
本実施例のブッシュ装置も、実施例1同様、図1に示した車両用サスペンション10に用いられるものであり、実施例1の図2〜図3に示したように、その軸方向が車両左右方向となるように、トレーリングアーム13の端部に取り付けられている。従って、ここでは、図1〜図3を前提とし、図7〜図9を用いて、説明を行う。
図7は、本実施例のブッシュ装置の断面図であり、図7(a)は、図3のA−A線に該当する断面図、図7(b)は、図3のB−B線に該当する断面図である。又、図8(a)は、本実施例のブッシュ装置の主要部品を説明する図であり、図8(b)〜(e)は、その主要部品の組立を説明する図である。又、図9は、本実施例のブッシュ装置のバネ特性を示すグラフである。
本実施例のブッシュ装置30も、円筒形状の外筒31と、外筒31内に挿通された状態で設けられた円柱状の支持軸部32と、外筒31の内周面と支持軸部32の外周面との間に設けられ、外筒31と支持軸部32に接合された弾性部材33とからなる。弾性部材33としては、ゴム等が適用可能である。この外筒31の外周面がトレーリングアーム13に装着される。なお、外筒31、支持軸部32も、円筒形状、円柱状に限らず、多角筒形状、多角柱状のような形状でもよい。
外筒31の内周面には、その周方向に沿って、弾性部材33の内部へ突出するよう形成された平板状の突出片部31aが1つ設けられており、この突出片部31aは、外筒31の内周面に垂直に、外筒31の軸方向の中央位置に配置されている。又、外筒31内部の略中心部には、突出片部31aで囲まれた開口部31bが設けられており、この開口部31bに支持軸部32を挿通している。
一方、支持軸部32の外周面には、その周方向に沿って外側に突出するよう形成された平板状のストッパ部32aが2つ設けられており、このストッパ部32aは、支持軸部32の外周面に垂直に、弾性部材33の軸方向両方の端面に接合する位置に各々配置されている。つまり、2つのストッパ部32aは、弾性部材33を軸方向両側(車両外側及び内側)から挟み込みように配置されており、弾性部材33の軸方向車両外側への変位及び内側への変位を抑制することになる。又、ストッパ部32aは、支持軸部32の軸方向から見た外形が外筒31の内径よりも小さく形成されて、ストッパ部32aが外筒31に接触しない構成としており、これにより、確実に異音の発生を防止することができる。加えて、ストッパ部32aは支持軸部32と一体で形成されるので、部品点数の増加も抑えることができる。
又、支持軸部32の両端部は平板状の形状に形成されており、この部分にボルト孔32bが設けられている。このボルト孔32bにボルトを挿通し、サイドメンバ12に固定することで、トレーリングアーム13が、ブッシュ装置30を介して、サイドメンバ12に連結されて、支持されることになる。
又、本実施例の場合、ストッパ部32aを開口部31bに挿通しなければならないので、ストッパ部32aを開口部31bに挿通可能な形状、大きさとしており、ここでは、ストッパ部32aの形状を開口部31bに相似する形状とすると共に、その大きさを開口部31bより小さくしている。なお、ストッパ部32aは、2つのうち少なくとも一方を、開口部31bに挿通可能な形状、大きさとすれば十分である。
そして、本実施例でも、外筒31の開口部31bに支持軸部32を挿通したとき、ブッシュ装置30の軸方向から見て、突出片部31aとストッパ部32aの一部が、それらの周方向において、重なるように配置しており、これにより、突出片部31aとストッパ部32aとの間に弾性部材33を挟み込む構成としている。又、突出片部31aやストッパ部32aが弾性部材33に接合されて常に接触している(隙間がない)ので、弾性部材33が突出片部31aやストッパ部32aに当接することで発生する異音を抑制することができる。
又、本実施例においては、開口部31bを長孔(長丸)状の形状とし、又、ストッパ部32aを開口部31bに相似する長尺(長丸)状の形状とし、開口部31bの長手方向に対して、ストッパ部32aの長手方向を交差した状態(ここでは90°で交差した状態)で配置することで、図8(e)に示すようなラップ部Lを設けている。このラップ部Lにおいて、突出片部31aとストッパ部32aとの間に弾性部材33を挟み込む構造となる。なお、開口部31b、ストッパ部32aは、図8(e)に示すラップ部Lのように、それらの周方向において、一部が重なるようにできれば、必ずしも90°で交差させる必要はなく、他の交差角度でもよく、又、形状は、長孔状や長尺状の形状に限らず、楕円形状等の他の形状でもよい。
ここで、ブッシュ装置30の組立手順を、図8を参照して説明する。
支持軸部32を外筒31の開口部31aに挿通する。このときは、開口部31aの長手方向とストッパ部32aの長手方向が一致するように、支持軸部32を回転しておく(図8(b)、(c)参照)。その後、支持軸部32のストッパ部32aが外筒31の突出片部31aと一部重なるようにするため、ストッパ部32aの長手方向が開口部31bの長手方向と交差する位置となるように、支持軸部32を回転する(図8(d)、(e))。その後、外筒31と支持軸部32の間にゴムからなる弾性部材33を射出成形し、加硫接着により外筒31と支持軸部32とを接合し固定する。このような組立手順により、ブッシュ装置30が形成される。
次に、上記構成のブッシュ装置30のバネ特性を図9のグラフに示す。なお、比較のため、線形特性を有するブッシュ装置のバネ特性も併記した(グラフ中の「BASE」)。
図9のグラフに示すように、ブッシュ装置30の軸方向の内側方向に入力があるとき、つまり、トレーリングアーム13が車両の内側方向に変位するときは、弾性部材33の弾性変形をストッパ部32aで拘束し、弾性部材33を圧縮するので、変位量が小さいときには略線形であっても、変位量が大きくなると線形特性から大きくずれる非線形特性となる。同様に、ブッシュ装置30の軸方向の外側方向に入力があるとき、つまり、トレーリングアーム13が車両の外側方向に変位するときも、弾性部材33の弾性変形をストッパ部32aで拘束し、弾性部材33を圧縮するので、変位量が小さいときには略線形であっても、変位量が大きくなると線形特性から大きくずれる非線形特性となる。
本実施例の場合、2つのストッパ部32aの中央の位置に突出片部31aを配置しているので、ブッシュ装置30のバネ特性は、0点に対して点対称な非線形特性となっているが、2つのストッパ部32aに対する突出片部31aの位置を変更することで、つまり、突出片部31aの内側、外側の弾性部材33の量(厚み)を変更することで、図9に示す非線形特性を車両外側にシフトしたり、車両内側にシフトしたりすることも可能であり、車両外側と内側の特性を変えることができる。つまり、ブッシュ装置30の軸方向でのバネ特性をより細かに設定することが可能となる。
上述したように、本実施例のブッシュ装置30においても、特許文献1、2に示されるような複雑な構造とする必要はなく、簡単な構成で、軸方向のバネ特性を非線特性とすることができる。その結果、部品コストを低減でき、又、異音が発生しにくくなり、更に、艤装性も向上する。
本発明は、車両用サスペンションのブッシュ装置に好適なものであるが、非線形のバネ特性を必要とするブッシュ装置であれば、他の部分にも適用可能である。
10 車両用サスペンション
13 トレーリングアーム
20、30 ブッシュ装置
21、31 外筒
21a、31a 突出片部
22、32 支持軸部
22a、32a ストッパ部
23、33 弾性部材

Claims (5)

  1. 車両用サスペンションのアーム部材を車体に弾性的に連結するブッシュ装置であって、
    前記ブッシュ装置は、筒状に形成されて外周面が前記アーム部材に装着される外筒と、前記外筒内に挿通された状態で設けられ、前記車体側に連結されて前記アーム部材を支持する支持軸部と、前記外筒の内周面と前記支持軸部の外周面との間に設けられ、前記外筒及び前記支持軸部に接合される弾性部材とを備え、
    前記外筒は、その内周面に周方向に沿って設けられ、前記弾性部材の内部へ突出するよう形成された平板状の突出片部を有し、
    前記支持軸部は、その外周面に周方向に沿って突出するよう形成され、少なくとも前記弾性部材の軸方向一方側の端面に接合されて前記弾性部材の軸方向での変位を抑制するストッパ部を有し、
    前記突出片部と前記ストッパ部とが、前記支持軸部の軸方向から見て互いに重なるように配置され、前記突出片部と前記ストッパ部との間に前記弾性部材を挟み込む構成とされている
    ことを特徴とする車両用サスペンションのブッシュ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用サスペンションのブッシュ装置において、
    前記ストッパ部は、前記支持軸部の軸方向から見た外形が前記外筒の内径よりも小さく形成されている
    ことを特徴とする車両用サスペンションのブッシュ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用サスペンションのブッシュ装置において、
    前記ストッパ部は、前記支持軸部において前記弾性部材の軸方向一方側の端面と接合される位置と他方側の端面と接合される位置の2箇所に配置され、前記弾性部材を軸方向両側から挟み込むよう設けられている
    ことを特徴とする車両用サスペンションのブッシュ装置。
  4. 請求項3に記載の車両用サスペンションのブッシュ装置において、
    前記外筒内の略中心部には前記突出片部で囲まれた開口部が形成されており、
    前記支持軸部の軸方向一方側及び他方側に設けられる前記ストッパ部のうち少なくとも一方が、前記開口部に挿通可能な形状とされている
    ことを特徴とする車両用サスペンションのブッシュ装置。
  5. 請求項4に記載の車両用サスペンションのブッシュ装置において、
    前記開口部は楕円形状又は長孔状の形状を成し、前記ストッパ部は、前記開口部に挿通可能な楕円形状又は長尺状の形状を成し、前記支持軸部は、前記開口部の長手方向に対して前記ストッパ部の長手方向が交差した状態で配置される
    ことを特徴とする車両用サスペンションのブッシュ装置。
JP2011051600A 2011-03-09 2011-03-09 車両用サスペンションのブッシュ装置 Pending JP2012187964A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011051600A JP2012187964A (ja) 2011-03-09 2011-03-09 車両用サスペンションのブッシュ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011051600A JP2012187964A (ja) 2011-03-09 2011-03-09 車両用サスペンションのブッシュ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012187964A true JP2012187964A (ja) 2012-10-04

Family

ID=47081613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011051600A Pending JP2012187964A (ja) 2011-03-09 2011-03-09 車両用サスペンションのブッシュ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012187964A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101471582B1 (ko) * 2013-10-18 2014-12-10 제갈희재 향상된 내구성을 갖는 래디어스 로드
KR101512424B1 (ko) * 2013-10-18 2015-04-16 제갈희재 향상된 내구성을 갖는 래디어스 로드
WO2015128502A1 (de) * 2014-02-28 2015-09-03 Boge Elastmetall Gmbh Elastomerlager
US10359091B2 (en) 2014-10-03 2019-07-23 Bridgestone Corporation Vibration damping device

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4139582C1 (en) * 1991-11-30 1992-11-12 Bayerische Motoren Werke Ag, 8000 Muenchen, De Rubber bearing suitable for car bodywork components - has layer of elastic material between outer and inner parts with ribs facing each other
JPH05238287A (ja) * 1992-02-26 1993-09-17 Mazda Motor Corp 車両の衝撃コントロール構造及び衝撃コントロール方法
JPH06129461A (ja) * 1992-10-19 1994-05-10 Toyota Motor Corp クッション組立体
JPH0835533A (ja) * 1994-07-25 1996-02-06 Toyota Motor Corp ブッシュ組付構造
US20100322704A1 (en) * 2007-02-01 2010-12-23 Qing Xin Chen Joint and Anchor Pin Assembly

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4139582C1 (en) * 1991-11-30 1992-11-12 Bayerische Motoren Werke Ag, 8000 Muenchen, De Rubber bearing suitable for car bodywork components - has layer of elastic material between outer and inner parts with ribs facing each other
JPH05238287A (ja) * 1992-02-26 1993-09-17 Mazda Motor Corp 車両の衝撃コントロール構造及び衝撃コントロール方法
JPH06129461A (ja) * 1992-10-19 1994-05-10 Toyota Motor Corp クッション組立体
JPH0835533A (ja) * 1994-07-25 1996-02-06 Toyota Motor Corp ブッシュ組付構造
US20100322704A1 (en) * 2007-02-01 2010-12-23 Qing Xin Chen Joint and Anchor Pin Assembly

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101471582B1 (ko) * 2013-10-18 2014-12-10 제갈희재 향상된 내구성을 갖는 래디어스 로드
KR101512424B1 (ko) * 2013-10-18 2015-04-16 제갈희재 향상된 내구성을 갖는 래디어스 로드
WO2015128502A1 (de) * 2014-02-28 2015-09-03 Boge Elastmetall Gmbh Elastomerlager
US10359091B2 (en) 2014-10-03 2019-07-23 Bridgestone Corporation Vibration damping device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9010716B2 (en) Vibration-damping device
JP5603390B2 (ja) 筒形防振装置
JP2012097770A (ja) タンク用ゴムクッション
WO2014069441A1 (ja) 防振装置
JP2006234046A (ja) 防振装置
JP2012187964A (ja) 車両用サスペンションのブッシュ装置
WO2017056546A1 (ja) ブラケット付き筒形防振装置
JP7200024B2 (ja) スタビライザブッシュ
WO2006112092A1 (ja) スタビライザブッシュ
JP6156172B2 (ja) モータ
JP5959918B2 (ja) ブラケット及び防振連結ロッド
WO2019131511A1 (ja) 防振装置
WO2016189925A1 (ja) 防振装置
JP2013181615A (ja) ギヤの騒音低減構造
JP2013050176A (ja) 筒型防振装置
JP2019203566A (ja) 液封入式防振装置
JP2013221595A (ja) 軸受構造体および製造方法
JP2014066297A (ja) 筒型防振装置
KR102551641B1 (ko) 차량용 다이나믹 댐퍼
JP2014008856A (ja) スタビライザブッシュ
JP2016211691A (ja) ゴムブッシュ
JP2013177924A (ja) ブラケット及び防振連結ロッド
JP2018091463A (ja) 防振ブッシュ
JP2013144503A (ja) サスペンション装置
JP2009083643A (ja) スタビライザブッシュ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130322

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140513