JP2012185668A - 情報提供装置、方法及びシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、車両通行に支障が生じるイベントの通知情報を車両5に提供する情報提供装置1に関する。この装置1は、記イベントの発生を検出して通知情報を生成する生成手段102と、情報提供すべき提供対象の属性と、その属性ごとの優先順位を定めた抽出ポリシーPL1を記憶する記憶手段105と、抽出ポリシーPL1に含まれるいずれかの属性に適合する対象車両を抽出し、当該属性に対応する優先順位を対象車両に付与する抽出手段103と、付与された優先順位の順序で対象車両に通知情報を通知する通知手段101とを備える。
【選択図】 図3
Description
このVICSは、各種の路側センサ(車両感知器やループコイル等)から収集した車両台数や車両速度等よりなる定点観測情報に基づいて、各路線での渋滞やリンク旅行時間を含む交通情報を集計し、その交通情報を、光ビーコンによる狭域通信やFM放送等の広域通信によってドライバーに提供するものである。
このプローブシステムは、例えば特許文献1及び2に示すように、実際に道路を走行する車両(プローブ車両)を移動体センサとして利用するものであり、現時点の車両位置や時刻を含むプローブ情報を無線通信によって各プローブ車両から収集し、中央装置等の交通制御装置にて交通情報を生成するものである。
しかし、上記通知情報をブロードキャストで配信すると、通信帯域を圧迫することになるとともに、イベントの通知情報が不要な車両にも無差別に配信され、却って混乱を招く恐れがある。また、ブロードキャストによる配信では、必ずしもイベントの通知情報が車両に確実に届くとは限らない。
この場合、迅速な通知が必要と考えられる、イベントの発生地点から近い車両に対する通知が遅れるのを防止することができる。
その理由は、優先順位が最も高い属性に適合する対象車両である以上、その優先順位に従って通知を行うことが実情に適っているからである。
かかる限定を行えば、複雑な経路探索処理を行わずに、イベントの発生地点から上流側に位置する車両を効率よく見つけることができ、処理速度を向上することができる。
かかる限定を行えば、イベントの発生地点から上流側に位置する車両を経路探索処理によって特定する場合に、その探索処理の演算負荷を低減することができる。
また、本発明の情報提供システムでは、前記通知情報の生成元である前記情報提供装置が、前記イベントの発生地点から上流側に遡る道路が進入する前記通知エリアをカバーする上流側の他装置に、当該通知エリアへの進入ポイントと前記通知情報とを通知することにより、生成元である情報提供装置の通知エリアに隣接する他の通知エリアを担当する情報提供装置に、通知情報を伝搬させるようになっている。
その理由は、通知情報の伝搬範囲を何らかの基準で制限しないと、通知情報がほぼ無限に伝搬され続け、イベントの発生地点から遠すぎて通知情報が不要な車両にも、通知情報が通知される恐れがあるからである。
このようにすれば、イベントによる通行阻害の影響が重大となる場合には、通知情報の伝搬範囲を広げ、それほど重大でない場合にはその伝搬範囲を比較的絞るなど、実情に即した柔軟な運用を行うことができる。
その理由は、例えば数時間以上前の交通事故などの古いイベントは、現時点ではそのイベントが解消している可能性があり、そのような古いイベントの通知情報を何時までも車両に通知すると、却ってドライバーに混乱が生じる恐れがあるからである。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、本発明を適用した情報提供システムの全体構成図である。
本実施形態の情報提供システムは、情報提供装置1、車載装置2を搭載したプローブ車両(以下、単に「車両」ともいう。)5、路側センサ3、中央装置4、車載装置2と無線通信する路側通信機6などを含む。
情報提供装置1は、本実施の形態において、中央装置4の管轄エリア内の交差点のそれぞれに設置された交通信号制御機のうちの1つに組み込まれている。路側通信機6は、ITS無線機などの広域無通信機よりなり、中央装置4の管轄エリア内の適所に設置されている。
車載装置2は、プローブ車両5の移動観測情報としてのプローブ情報(走行軌跡)を生成し、その情報を路側通信機6にアップリンク送信する。プローブ情報には、車両位置、通過時刻、車両速度、方位及び車両IDなどが含まれる。
車載装置2は、車両5に搭載されたCAN(Controller Area Network )バスモニタから取得した電子機器の制御信号や、車載カメラの画像データに基づいて、例えば次のようなイベントを検出可能である。
車載装置2は、これらのイベントを検出すると、そのイベント種別、発生地点(例えば絶対位置)及び発生時刻などをプローブ情報に含め、その情報を路側通信機6にアップリンク送信する。
また、路側通信機6は、情報提供装置1や中央装置4が生成した交通情報を各装置1,4から受信すると、その交通情報を車載装置2にダウンリンク送信する。
この路側センサ3は、交差点等に流入する車両台数や車両速度を計測する目的で、高速道路や主要な幹線道路に設置されている。
なお、図1において、仮想線で囲まれた範囲Aは、1つの情報提供装置1に割り当てられた「通知エリア」を示している。すなわち、通知エリアAは、1つの情報提供装置1からの指令により1又は複数の路側通信機6がダウンリンク送信可能な通信エリアを示している。
また、各端末1には、各種アプリケーションプログラムの動作基盤となるソフトウェアエージェント(以下、単に「エージェント」ともいう。)1Aがインストールされている。エージェント1Aは、他の端末1のエージェント1Aと通信を行いつつ協調動作することで、後述の各種機能を端末1に実行させる。
図2は、複数のエージェント1Aの通知エリアAの配置例を示す道路平面図である。
図2の例では、所定範囲のエリアが合計9個の通知エリアA1〜A9(たとえば10km四方のエリア)に分割されており、それらの通知エリアA1〜A9の各々が1つのエージェントAg1〜Ag9が担当する通知エリア(本実施形態では、イベント発生の監視範囲でもある。)とされている。
図3は、情報提供装置1のエージェント1Aの機能ブロック図である。この図3に示すエージェント1Aの各機能は、当該エージェント1Aが各端末1の演算処理装置(CPU)において実行されることで発揮される。
図3に示すように、エージェント1Aは、機能部として、通信制御部101、情報生成部102、対象車両抽出部103及び転送判定部104を備えている。
通信制御部101は、路側通信機6からプローブ情報を受信すると、それを中央装置4に転送するとともに情報生成部102に送る。通信制御部101は、自身の通知エリアAに送信すべきイベントの通知情報がある場合には、それを路側通信機6にユニキャストでダウンリンク送信させる。
また、通信制御部101は、他のエージェント1Aからイベントの通知情報を受信すると、それを転送判定部104に送る。転送判定部104は、送られた通知情報を他のエージェント1Aに転送すべきか否かを、自端末1の記憶装置105に格納された「転送ポリシーPL2」(図5)に基づいて判定し、その判定結果を通信制御部101に返す。
逆に、通信制御部101は、転送判定部104の判定結果が否定的である場合には、上記ダウンリンク送信を行うが、異なるエージェント1Aに対する通知情報の転送は行わない。
第1の通知情報は、自身の通知エリアAで車両5に提供する通知情報であり、第2の通知情報は、他のエージェント1Aに転送する通知情報である。
(b) イベントの発生時刻
(c) イベントの危険レベル
(d) 他の端末の通知エリアへの進入ポイント
上記(c)の危険レベルは、プローブ情報に記されたイベント種別に応じて情報生成部102が判定するものである。例えば、イベントが交通事故の場合、大規模道路で発生したなら「大」、中規模道路なら「中」、小規模道路なら「小」などと判定される。
情報生成部102は、エージェント1Aの機能或いは端末1のアプリケーションソフトの機能として経路探索を実行することができ、情報生成部102は、イベントの発生地点を含む或いは近いリンクを出発リンクとして、上流側に遡る経路探索を行う。
この場合、途中で分岐ノードに到達した場合には、出来るだけイベントの発生地点から遠ざかるリンクを選択するように経路を探索し、発生地点の上流側で最初に別の通知エリアAに到達した地点を、その通知エリアAへの進入ポイントとする。
次に、エージェント1Aの対象車両抽出部(以下、単に「抽出部」ともいう。)103が行う、第1の通知情報を提供すべき対象車両の抽出処理について説明する。
抽出部103は、まず、通知エリアA内におけるイベントの発生地点への流入経路に含まれるプローブ車両5をすべて特定し、その車両5を第1の通知情報を提供する対象車両の候補とする。また、抽出部103は、自端末1の記憶装置105に格納された「抽出ポリシーPL1」(図4)に従って、その候補の中から対象車両を抽出する。
図4に示すように、本実施形態の抽出ポリシーPL1は、情報提供すべき対象車両の「属性」と、その属性ごとの優先順位(優先度)を定めたものである。図4中の優先順位は、その数値が小さいほど優先されることを意味する。また、図4において、属性1〜属性7は、後続車両のイベント回避を重視した属性であり、属性8〜属性10は、交通流の最適化を重視した属性である。なお、交通流を最適化することを目的として情報を提供する場合には、第1の通知情報として、上述の(a)〜(c)に加えて、イベント発生箇所を回避するため代替路情報を含めるのが好ましい。
例えば、候補車両の車両位置が「イベント箇所」から上流側にあり、かつ、イベント箇所から300mの地点である場合には、抽出部103は、その候補車両については、「属性1」に該当するため対象車両として抽出し、優先順位として「1」を付与する。
同様に、候補車両の車両位置が「イベント箇所」から上流側にあり、かつ、イベント箇所から2000mの地点である場合には、抽出部103は、その候補車両については、「属性2」に該当するため対象車両として抽出し、優先順位として「9」を付与する。
また、イベント箇所から下流側に位置する車両5の場合には、イベント箇所に戻って通行阻害を受ける可能性が殆どななく、通知情報が不要と考えられる。従って、図4の抽出ポリシーPL1では、すべての属性1〜10がイベント箇所から上流側に位置する車両5を提供対象としている。
その理由は、イベント箇所に近い車両5ほど迅速な通知が必要と考えられるので、より高い優先順位を設定して通知の遅れを防止せねばならないからである。
その理由は、優先順位が最も高い属性に適合する以上、その最も高い優先順位に従って対象車両に通知情報を通知するのが実情に適っているからである。
通信制御部101は、優先順位が小さい車両IDの順序で、情報生成部102が生成した第1の通信情報を路側通信機6に送り、自身の通知エリアAにてユニキャストでダウンリンク送信させる。
前述の通り、本実施形態では、特定のエージェント1Aの通知エリアAにおいてイベントが発生した場合に、いかなる範囲の他のエージェント1Aまで第2の通知情報を伝搬させるかを、各エージェント1Aの転送判定部104が、所定の転送ポリシーに基づいて判定している。
各エージェント1Aの通信制御部101は、転送判定部104が肯定的な判定を行った第2の通知情報に限り、他のエージェント1Aに対する情報転送を行う。
図5に示すポリシー内容のうち、「固定範囲」とは、転送する範囲を固定的に定めるものであり、図例では、ホップ数が所定回数以下の第2の通知情報、或いは、イベントの発生地点から所定距離以下の第2の通知情報に限り、他のエージェント1Aに第2の通知情報を通知するものである。
従って、かかるホップ数を用いて転送する範囲を限定するには、エージェント1A間で送受信する第2の通知情報にホップ数の格納フィールドを定義し、他のエージェント1Aに転送した場合にそのフィールド値をインクリメントする処理が必要である。
このため、イベントの規模が大きくて通行阻害の影響が重大なほど、第2の通知情報の伝搬範囲が広がるようになっている。
このため、後続車両への影響が大きい高速道路ほど、第2の通知情報の伝搬範囲が広がるようになっている。なお、変動範囲1と変動範囲2とは重畳適用することもできる。
図2に戻り、本実施形態のエージェント1A間で行われる協調処理の例を説明する。
ここでは、エージェントAg6の通知エリアA6にある車両C8が交通事故に遭遇したと仮定している。
この場合、エージェントAg6は、自エリアA6の事故車両C8をその車両C8からのプローブ情報によって検出し、自エリアA6で通知する第1の通知情報を生成する。
次に、エージェントAg6は、抽出ポリシーPL1に従って対象車両の抽出処理を実行し、自エリアA6内において事故車両C8の上流側に位置する車両C7を対象車両として抽出する。
また、エージェントAg6は、進入ポイントP1で接続する通知エリアA5のエージェントAg5に、進入ポイントP1の位置情報を含む第2の通知情報を転送する。
また、エージェントAg5は、抽出ポリシーPL1に従って対象車両の抽出処理を実行し、自エリアA5内において進入ポイントP1の上流側に位置する車両C2と車両C5を対象車両として抽出する。
そして、エージェントAg5は、自エリアA5にある路側通信機を用いて、車両C2と進入C5宛のユニキャストにて第1の通知情報をダウンリンク送信する。
また、エージェントAg5は、進入ポイントP2で接続する通知エリアA2のエージェントAg2に、進入ポイントP2の位置情報を含む第2の通知情報を転送する。
古いイベントの通知情報を何時までも車両に通知すると、却ってドライバーに混乱が生じる恐れがあるからである。
図6〜図8は、前述の抽出ポリシー(図4)の適用例を示す道路線形図である。
図6において、事故車両C0から距離が2km離れた上流側の位置を車両C1が走行しており、その上流側の分岐点の更に上流側を車両C2が走行している。
また、車両C3は事故が発生した道路と下流側で合流する、事故と無関係と考えられる道路を走行している。
また、車両C2は「属性2」、「属性3」及び「属性8」に該当し、それらの優先順位はそれぞれ「9」、「10」及び「6」であるから、車両C2は優先順位が「6」の対象車両である。なお、車両C3は該当する属性がないので対象車両ではない。
従って、図6の場合には、エージェント1Aは、車両C2→車両C1の順で第1の通知情報を送信し、車両C3には第1の通知情報を送信しない。
また、車両C3は事故が発生した道路と下流側で合流する、事故と無関係と考えられる道路を走行している。図6の例との違いは、車両C2の下流側の分岐点で分岐する分岐路が、図示左側に膨らんだ逆方向代替路となっている点にある。
また、車両C2は「属性2」、「属性3」及び「属性9」に該当し、それらの優先順位はそれぞれ「9」、「10」及び「8」であるから、車両C2は優先順位が「8」の対象車両である。なお、車両C3は該当する属性がないので対象車両ではない。
従って、図7の場合にも、エージェント1Aは、車両C2→車両C1の順で第1の通知情報を送信し、車両C3には第1の通知情報を送信しない。
また、車両C3は、分岐点B1にて一般道路へ迂回できる位置を走行しており、車両C4は、分岐点B2にて高速道路へ流入できる位置を走行している。
車両C2は「属性2」と「属性3」に該当し、それらの優先順位はそれぞれ「9」と「10」であるから、車両C2は優先順位が「9」の対象車両である。
また、車両C4は、「属性2」と「属性8」に該当し、それらの優先順位はそれぞれ「9」と「6」であるから、車両C4は優先順位が「6」の対象車両である。
従って、図8の場合には、エージェント1Aは、車両C1→車両C4→車両C3→車両C2の順で第1の通知情報を送信する。
以上の通り、本実施形態の情報提供装置1(エージェント1A)によれば、抽出ポリシーPL1に含まれるいずれかの属性1〜10に適合する対象車両を抽出して、当該属性1〜10に対応する優先順位を対象車両に付与し、付与された優先順位の順序で対象車両に通知情報を通知するようになっている。
図9は、対象車両の候補の別の探索方法を示す説明図である。
図9において、距離Rは予め定められた一定距離の半径であり、車両C0は事故車両である。K0は事故車両C0の走行軌跡であり、K2は後続の車両C2の走行軌跡である。
また、車両C2と車両C3は、事故車両C0の走行軌跡K0に沿って走行中であり、車両C4は、車両C2の走行軌跡K2に沿って走行中であるものとする。
次に、エージェント1Aは、事故車両C0の走行軌跡K0に沿って走行する一次車両(図9では車両C2と車両C3)のうち、所定距離内或いは所定時間内のものを探索し、これについても対象車両の候補に含める。
以下、同様にして、車両の走行軌跡を順次遡って所定のN次車両まで探索し、これについても対象車両の候補に含める。
図10は、対象車両の候補の別の探索方法を示す説明図である。
図10において、中心に沿って破線を付した道路は「幹線道路」であり、破線を付していない道路はそれ以外の「小規模道路」である。
また、第2の変形例では、エージェント1Aは、求めた経路を一定時間保持しておき、その時間内に経路上に現れた車両についても対象車両の候補に含める。このため、上記の経路探索で対象車両の候補から外れた車両(図10では車両C2と車両C5)であっても、幹線道路に流入した時点で候補に含めることができる。
図11は、通知エリアAの変形例を示す道路平面図である。
上述の実施形態では、図2に示すように、各エージェントAg1〜Ag9の通知エリアA1〜A9がメッシュエリアとなっていたが、通知エリアは、例えば図11に示すように、丸形の平面形状でかつ互いに重複する部分があってもよい。
1) 2次メッシュ(10km四方)のエリアをエージェントで監視させる。
2) 高速道路と一般道路を別エリアとして別のエージェントで監視させる。
3) 所定のリンク番号の範囲のリンクを1つのエージェントで監視させる。
また、日別や時間帯別で通知エリアAに対する監視の仕方を変化させることもできる。例えば、同じ範囲の1つの通知エリアAを、混雑時には複数のエージェント1Aにて監視させ、それ以外の通常時は1つのエージェント1Aにて監視させることにしてもよい。
上述の実施形態(変形例を含む。)は例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、エージェント1Aは中央装置4のコンピュータに実装することにしてもよい。この場合、中央装置4が本発明の情報提供装置を構成することになる。実装するコンピュータは、1または複数であってもよい。
上述の実施形態では、プローブ車両5を利用したセンシングによって交通事故や道路障害などのイベントを検出しているが、その検出情報に代えて或いはそれに加えて、道路に設置した路側センサ(例えば、画像センサ)によって得られた検出情報を情報提供装置1に送信するようにしてもよい。
なお、この場合、プローブ情報には車両5の出発地と目的地とを含めることにし、走行予定経路の探索を情報提供装置1(エージェント1A)側で行うことにしてもよい。
2 車載装置
3 路側センサ
4 中央装置
5 プローブ車両
6 路側通信機
101 通信制御部(通知手段、取得手段)
102 情報生成部(生成手段)
103 対象車両抽出部(抽出手段)
104 転送判定部
105 記憶装置(記憶手段)
P1 進入ポイント
P2 進入ポイント
PL1 抽出ポリシー
PL2 転送ポリシー
Claims (12)
- 車両通行に支障が生じるイベントの通知情報を車両に提供する情報提供装置であって、
プローブ情報を取得する手段と、
前記イベントの発生を検出して前記通知情報を生成する生成手段と、
情報提供すべき対象車両の属性と、その属性ごとの優先順位を定めた抽出ポリシーを記憶する記憶手段と、
前記プローブ情報により特定した車両のうちから、前記抽出ポリシーに含まれるいずれかの前記属性に適合する対象車両を抽出し、当該属性に対応する優先順位を前記対象車両に付与する抽出手段と、
付与された前記優先順位の順序で前記対象車両に前記通知情報を通知する通知手段と、
を備えていることを特徴とする情報提供装置。 - 前記抽出ポリシーに含まれるすべての前記属性は、前記イベントの発生地点から上流側に位置する車両を提供対象としている請求項1に記載の情報提供装置。
- 前記抽出ポリシーの前記属性は、前記イベントの発生地点から所定距離未満に存在する車両を提供対象とする第1属性と、その所定距離以上に存在する車両を提供対象とする第2属性とを含み、前記第1属性の方が前記第2属性よりも優先順位が高く設定されている請求項1又は2に記載の情報提供装置。
- 前記抽出手段は、前記対象車両が複数の前記属性に適合する場合には、複数の前記属性の優先順位のうちで最も高いものを当該対象車両の優先順位とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 前記抽出手段は、前記対象車両の抽出を行う候補を、前記イベントに遭遇した車両の走行軌跡に沿う一次車両、この一次車両の走行軌跡に沿う二次車両、及び、以下同様に走行軌跡を用いて探索した所定のN次車両に限定する請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 前記抽出手段は、前記対象車両の抽出を行う候補を、幹線道路を走行中の車両に限定する請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報提供装置。
- 前記通知情報の通知エリアが互いに隣接するように配置された請求項1に記載の複数の情報提供装置よりなる情報提供システムであって、
各々の前記情報提供装置は、他の前記情報提供装置から前記通知情報を取得する取得手段を更に備えており、
前記通知情報の生成元である前記情報提供装置が、前記イベントの発生地点から上流側に遡る道路が進入する前記通知エリアをカバーする上流側の他装置に、当該通知エリアへの進入ポイントと前記通知情報とを通知することを特徴とする情報提供システム。 - 前記通知情報の生成元でない前記情報提供装置は、通知された前記進入ポイントから上流側に遡る道路が進入する前記通知エリアをカバーする上流側の他装置に、当該通知エリアへの進入ポイントと前記通知情報とを通知する請求項7に記載の情報提供システム。
- 前記通知情報の生成元でない前記情報提供装置は、ホップ数が所定回数以下の前記通知情報、或いは、前記イベントの発生地点から所定距離以下の前記通知情報に限り、他の前記情報提供装置に前記通知情報を通知する請求項8に記載の情報提供システム。
- 前記通知情報の生成元でない前記情報提供装置は、前記イベントの規模や前記イベントが発生した道路種別に応じて、前記所定回数又は前記所定距離を変動させる請求項9に記載の情報提供システム。
- 前記情報提供装置は、前記イベントの発生時刻から所定時間以内の前記通知情報に限りその通知を行い、当該所定時間を超えた前記通知情報については破棄する請求項7〜10のいずれか1項に記載の情報提供システム。
- 車両通行に支障が生じるイベントの通知情報を車両に提供する情報提供方法であって、
プローブ情報を取得するステップと、
前記イベントの発生を検出して前記通知情報を生成するステップと、
情報提供すべき対象車両の属性と、その属性ごとの優先順位を定めた抽出ポリシーを記憶する記憶手段を参照して、前記プローブ情報より特定した車両のうちから、前記抽出ポリシーに含まれるいずれかの前記属性に適合する対象車両を抽出し、当該属性に対応する優先順位を前記対象車両に付与するステップと、
付与された前記優先順位の順序で前記対象車両に前記通知情報を通知するステップと、
を含むことを特徴とする情報提供方法。
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