JP2009217376A - 交通情報生成システム、交通情報生成装置、及び交通情報生成方法 - Google Patents

交通情報生成システム、交通情報生成装置、及び交通情報生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自車両が走行しない車線についての交通情報を生成する。
【解決手段】自車両が走行する車線と異なる車線を走行する他車両の速度に関する速度情報をセンサ200を介して収集する他車走行データ収集部10と、他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する観測地点に関する地点情報を収集する自車走行データ収集部20と、収集された他車両の速度情報及び自車両の地点情報を情報センタ3000に送信する車載送受信部30とを有する情報処理装置100と、他車両の速度情報と自車両の地点情報を受信するセンタ送受信部3010と、受信された他車両の速度情報と自車両の地点情報に基づいて、他車両の走行する車線の交通情報を生成する交通情報生成部3030と、を有する情報センタ3000とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、走行する車両から収集された情報に基づいて交通情報を生成する交通情報生成システム、交通情報生成装置、及び交通情報生成方法に関する。
この種の技術に関し、プローブカーから取得されたプローブ情報と過去から現在に渡って蓄積されたプローブ情報群とを用いて、プローブカー前方区間における渋滞状況を予測する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2002−251698号公報
しかしながら、従来の技術では、プローブカーが実際に走行する道路の車両情報のみを収集するため、プローブカーが走行していない道路の車両情報を収集することができず、交通情報を提供できるエリアが狭くなるという問題があった。
本発明は、自車両が走行する車線と異なる車線を走行する他車両の速度に関する速度情報と、他車両の速度情報を得る際に自車両が走行する観測地点に関する地点情報とに基づいて、その他車両の走行する車線の交通情報を生成することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、自車両が実際に走行しない車線についての交通情報を生成することができるので、提供できる交通情報の対象エリアを拡大することができる。
本実施形態の交通情報生成システム1000は、移動する車両を用いて渋滞状況等の交通状況を観測する、いわゆるプローブカーシステムの一態様であり、車両側から情報センタ側に集約された情報に基づいて交通情報を生成する。
<第1実施形態>
以下、第1実施形態に係る交通情報生成システム1000を、図面に基づいて説明する。図1は交通情報生成システム1000のブロック構成の一例を示す図である。
図1に示すように、交通情報生成システム1000は、自車両に搭載された車載機2000と、この車載機2000と相互に情報の授受が可能な情報センタ3000を備える。各車両に搭載される車載機2000は、各観測地点で得た情報を情報センタ3000に集約する。そして、情報センタ3000は集約された情報に基づいて、各車線の交通情報を生成する。特に、本実施形態の交通情報生成システム1000は、情報を提供する車載器2000を搭載する車両(プローブ車両ともいう)が走行する車線以外の、他車両が走行する車線の交通情報をも生成する。
プローブ車両に搭載される車載機2000は、情報処理装置100と、センサ200と、車両のコントローラ300と、ナビゲーション装置400とを備え、情報処理装置100が、センサ200、コントローラ300及びナビゲーション装置400を介して収集された情報を、情報センタ3000へ送出する。なお、これら情報処理装置100と、センサ200と、コントローラ300と、ナビゲーション装置400とは、CAN(Controller Area Network)などの車載LANにより接続され、相互に情報の授受が可能である。
図1に示すように、情報処理装置100は、他車走行データ収集部10と、他車走行データメモリ11と、自車走行データ収集部20と、自車走行データメモリ21と、車載送受信部30とを有する。
この他車走行データ収集部10は、自車両が走行する車線と異なる車線を走行する他車両の速度に関する速度情報を収集する。具体的に、他車走行データ収集部10は、車載のセンサ200を介して他車両の速度に関する速度情報を取得し、これを他車走行データメモリ11に蓄積する。また、他車走行データ収集部10は、他車両の速度情報を収集できなかった場合、他車両の速度情報が得られなかった旨の情報を収集し、その観測時刻とともに他車走行データメモリ11に蓄積する。
他車両の速度に関する速度情報を検知又は計測するセンサ200は、情報処理装置100側の要求に従い、他車両の速度、相対速度その他の他車両の速度情報を検知又は計測し、その結果を情報処理装置100へ送出する。センサ200としては、車車間通信機能を有する無線LAN210、速度センサ220、障害物検知センサ230、ドライブレコーダ等が備えるカメラ240を用いる。
具体的に、センサ200としての無線LAN210は、他車両側にて検知又は計測された他車両の速度に関する速度情報を、無線通信回線を介して間接的に得る。また、センサ200としての速度センサ220は、自車両に搭載され、自車両を追い抜く他車両又は自車両とすれ違うときの自車両を基準とした他車両の相対速度を計測し、相対速度を含む速度情報を得る。さらに、センサ200としての障害物検知センサ230は、自車両と他車両との距離及び自車両の速度を異なるタイミングで2回測定し、測定結果に基づいて他車両の相対速度を計測して他車両の速度情報を得る。また、センサ200としてのカメラ240は、所定間隔で自車両周囲を撮像し、所定時間内にすれ違った他車両の台数、他車両とすれ違う時間の間隔を検知し、所定時間内にすれ違った他車両の台数、他車両とすれ違う時間の間隔に基づいて、自車両の隣接車線または自車両の対向車線を走行する他車両の速度を得る。
センサ200は、検知又は計測された他車両の速度情報を、その速度情報が得られた際におけるタイミング情報(時刻情報)とともに他車走行データ収集部10に送出する。なお、他車両の速度情報が得られた際とは、他車両の速度情報が検知されたときである。
他方、自車走行データ収集部20は、ナビゲーション装置400を介して
自車両が走行する地点の位置(緯度、経度、地図座標値等)、地点通過時刻、その他の地点に関する地点情報を収集し、自車走行データメモリ21に蓄積する。ナビゲーション装置400は、情報処理装置100側の要求に従い、GPSシステムを備えた現在位置検出部410及びタイマ450から現在位置(地点の位置)及び地点の通過時刻を継続的に検出し、情報処理装置100へ送出する。
また、本形態の自車走行データ収集部20は、コントローラ300を介して、他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する観測地点における自車両の速度情報を収集し、自車走行データメモリ21に蓄積する。自車両の速度情報は車速センサ310から取得する。コントローラ300は、情報処理装置100側の要求に従い、自車両の車速を経時的に検知し、その結果を情報処理装置100へ送出する。自車走行データメモリ21は、他車両の速度情報を得た観測地点に関する地点情報と、観測地点通過時の自車両の速度情報とを蓄積する。地点情報はその地点情報が得られた(観測時の)時刻を対応づけて蓄積する。同様に自車両の速度情報はその速度情報が得られた(観測時の)時刻を対応づけて蓄積する。
なお、特に限定されないが、他車走行データ収集部10、自車走行データ収集部20は、CPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),FPGA(Field Programmable Gate Array)などの一般的な動作回路を組み合わせて構成される。また、他車走行データメモリ11、自車走行データメモリ21は、たとえば、キャッシュメモリ、メインメモリ、HDD,CD,MD,DVD、光ディスク、FDD等の一般的な記録媒体を使用する。
次に、車載送受信部30について説明する。車載送受信部30は、送信データ作成部31と、通信デバイス32とを有し、収集された他車両の速度情報及び自車両の地点情報を情報センタ3000に送信する。
送信データ作成部31は、他車走行データメモリ11及び自車走行データメモリ21を参照して、情報センタ3000に送信する送信データを作成する。送信データ作成部31は、他車走行データメモリ11から他車両の速度情報を取得し、この他車両の速度情報に対応する地点情報(この他車両の速度情報が得られた際に自車両が走行する観測地点の地点情報)を自車走行データメモリ21から取得する。このとき、送信データ作成部31は、他車両の速度情報が得られた時刻をキーに、これに対応する自車両の地点情報を自車走行データメモリ21から抽出する。そして、送信データ作成部31は、他車両の速度情報と、自車両の地点情報とを対応づけた送信データを作成する。また、送信データ作成部31は、他車走行データ収集部10が他車両の速度情報を収集できなかった場合は、他車両の速度情報が得られなかった旨の情報を、その観測時刻に対応づけた送信データを作成する。
通信デバイス32は、送信データ作成部31により作成されたデータを情報センタ3000に送信する。通信デバイス32は、情報センタ3000と情報の授受を行うことができるものであれば特に限定されず、携帯電話網、UWB(Ultra Wide Band)やDSRC(Dedicated Short Range Communication)などの無線LAN、地上波データ放送波、衛星放送波などを用いる。
続いて、情報センタ3000について説明する。情報センタ3000は、センタ送受信部3010と、他車走行データメモリ3011と、自車走行データメモリ3021と、交通情報生成部3030と、交通情報データメモリ3050とを有し、車載機2000の情報処理装置100から受信された情報に基づいて、交通情報を生成する。
センタ送受信部3010は、車載機2000の情報処理装置100により送出された情報を受信する。センタ送受信部3010は、車載機2000の車載送受信部30と情報の送受信ができるものであれば特に限定されず、携帯電話網、UWB(Ultra Wide Band)やDSRC(Dedicated Short Range Communication)などの無線LAN、地上波データ放送波、衛星放送波などが用いられる。
センタ送受信部3010は、車載機2000の情報処理装置100から受信された他車両の速度情報を他車走行データメモリ3011に蓄積し、同じく受信された自車両の地点情報および/または速度情報を自車走行データメモリ3021に蓄積する。また、交通情報データメモリ3050は、VICSセンタ4000から取得された交通情報を蓄積する。これらの他車走行データメモリ3011、自車走行データメモリ3021、及び交通情報データメモリ3050は、たとえば、キャッシュメモリ、メインメモリ、HDD,CD,MD,DVD、光ディスク、FDD等の一般的な記録媒体を用いる。
続いて、交通情報生成部3030について説明する。交通情報生成部3030は、CPU(Central Processing Unit),MPU(Micro Processing Unit),DSP(Digital Signal Processor),FPGA(Field Programmable Gate Array)などの一般的な動作回路を組み合わせて構成される。
交通情報生成部3030は、自車線交通情報生成部3032と他車線交通情報生成部3031とを備え、センタ送受信部3010を介して受信された他車両の速度情報と自車両の地点情報に基づいて、他車両の走行する車線の交通情報を生成する。交通情報生成部3030は、交通情報データメモリ3050に蓄積された交通情報(VICS情報)を参照して、VICSの交通情報を考慮する交通情報を生成できる。
自車線交通情報生成部3032は、情報を提供する車両(プローブ車両)が走行する車線の交通情報を生成する。つまり、提供された自車両(プローブ車両)の速度情報や地点情報に基づいて、その自車両(プローブ車両)が実際に走行する車線の交通情報を生成する。
他方、他車線交通情報生成部3031は、情報を提供する車両(プローブ車両)が走行していない車線の交通情報を生成する。もちろん、他車線交通情報生成部3031は、その車線を走行する他車両から提供されたプローブ情報(位置及び速度)を参照して、交通情報を生成してもよい。
以下、他車両が走行する車線の交通情報の生成手法について説明する。
第一の手法として、他車線交通情報生成部3031は、自車両が走行する車線とは異なる車線を走行する他車両の速度情報と、その他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する観測地点に関する地点情報に基づいて、その自車両が走行していない他車両が走行する車線の交通情報を生成する。つまり、他車両の速度又は相対速度を、その速度又は相対速度が観測された観測地点に対応づけてプロットすると、観測地点乃至観測地点が連なる車線ごとの速度又は相対速度の集合を得ることができる。一般に、ある地点における車両の速度が大きければ(車両が比較的速い速度で流れていれば)交通は円滑であると判断でき、ある地点における車両の速度が小さければ(車両の流れが遅ければ)交通は渋滞していると判断できる。また、自車両の観測地点の集合を連ねた線は自車両が走行する車線であるが、この車線には並走する車線(追い越し車線、登坂車線、右左折用車線)又は対向する車線が隣接するため、自車両の観測地点に基づいて他車両が走行する車線を特定することができる。このため、自車両の観測地点と他車両の速度又は相対速度に基づいて、自車両が実際に走行していない、他車両が走行する車線についての交通情報を得ることができる。
なお、他車線交通情報生成部3031は、地図情報3033を参照し、観測地点が属する道路リンクごとに、観測地点における速度を整理すれば、その道路リンクに隣接する他車両が走行する道路リンクの交通情報を得ることができる。また、他車線交通情報生成部3031は、アクセス可能な地図情報3033を参照し、観測地点が属する車線に隣接する他の車線(対向車線、並走車線)を、他車両が走行する車線として特定し、得られた道路リンクごとの交通情報を、特定された他車両が走行する車線の交通情報として扱うことができる。このとき、隣接する車線が対向車線であるか並走車線であるかは、自車両との相対速度に基づいて判断することができる。つまり、相対速度が所定値以上である場合、他車両は対向車線を走行すると判断し、相対速度が所定値未満である場合、他車両は並走車線を走行すると判断することができる。
このように、検知された他車両の速度情報と自車両の地点情報とに基づいて、自車両が走行していない車線の交通情報を得ることができ、交通情報が生成・提供できるエリアを拡大することができる。
また、他車線交通情報生成部3031は、車載機2000側の他車走行データ収集部10が他車両の相対速度を収集できる場合は、他車両の相対速度から他車両の絶対速度を求める。つまり、車載機2000のセンサ200(例えば、速度センサ210、障害物検知センサ230、カメラ240)が他車両の速度を直接的に観測する場合は、自車両との相対速度が観測されるが、この場合、他車線交通情報生成部3031は、車載機2000側の自車走行データ収集部20を介して収集された、他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する観測地点における自車両の速度情報を取得し、他車両の相対速度と自車両の速度情報とから、観測地点における他車両の(絶対)速度を算出する。
そして、前述するように、算出された他車両の速度を、その速度が観測された観測地点に対応づけてプロットすることにより、観測地点乃至観測地点が連なる車線ごとの速度の集合を得て、その速度の分布に基づいて自車両が走行する車線とは異なる車線について、交通情報を得ることができる。
このように、検知された他車両の相対速度と自車両の観測地点における速度情報とに基づいて、自車両が走行していない車線の交通情報を得ることができ、交通情報が生成・提供できるエリアを拡大することができる。
また、第二の手法として、他車線交通情報生成部3031は、自車両が一の道路リンクを走行する際に、複数の他車両の速度情報が得られた場合は、それら複数の速度情報を平均し、その平均速度に基づいてその道路リンクに関する交通情報を生成する。
具体的に、他車線交通情報生成部3031は、上述するように、センタ送受信部3010を介して受信された他車両の相対速度と自車両の速度情報とから、観測地点における他車両の速度を算出する。そして、アクセス可能な地図情報3033を参照し、観測地点に基づいて、他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する道路リンクを比較する。参照する地図情報3033は道路リンクとこの道路リンクに属する地点の位置とが対応づけられた道路リンク情報を含む。自車両が一の道路リンクを走行する際に得た他車両の速度情報から算出された他車両の速度を平均する。つまり、道路リンクが共通する観測地点において観測された他車両の速度情報から算出された他車両の速度を平均する。
そして、前述のように、算出された他車両の平均速度を、道路リンクに対応づけることにより、道路リンクごとの平均速度の集合を得ることができる。さらに、その平均速度の分布に基づいて、その道路リンクが属する車線(自車両が走行する車線とは異なる車線)の交通情報を得ることができる。
このように、一の道路リンクを走行する際に得た2以上の速度情報(他車両)を平均することにより、平準化された値に基づいて交通情報を生成することができる。
さらにまた、第三の手法として、他車線交通情報生成部3031は、第一及び第2の手法により得た他車両の速度情報に基づいて、予め準備された渋滞度評価基準を参照し、他車両の走行する車線の交通情報を生成する。
具体的に、他車線交通情報生成部3031は、アクセス可能な地図情報3033を参照し、自車両の地点情報に基づいて、他車両の速度情報が検知された際に自車両が走行する観測地点を含む道路リンク(道路リンクの識別子、道路リンクの属性等)を特定し、算出された他車両の速度又は平均速度に基づいて、予め準備された渋滞度評価基準を参照し、他車両の走行する車線の渋滞度に関する交通情報を生成する。
渋滞度評価基準の一例を図2に示す。図2に示すように、本例の渋滞度評価基準は、所定の車線を走行する車両の速度帯とその車線の渋滞度とが対応づけられている。つまり、一般道路に属する車線、首都高速道路等の都内の高速道路に属する車線、東名高速道路等の都市間を結ぶ高速道路に属する車線といって車線の属性ごとに、「渋滞している」と判断される車速帯、渋滞しているというほどではないが「混雑している」と判断される車速帯、及び順調に車が流れていると判断される車速帯とが対応づけられている。
他車線交通情報生成部3031は、渋滞度評価基準を参照し、他車両の速度情報が得られた際の自車両の観測地点を含む道路リンクの属性に応じて、他車両の速度又は平均速度に基づいて渋滞度を判断し、その車線の渋滞度に関する交通情報を生成する。
加えて、第四の手法として、他車線交通情報生成部3031は、アクセス可能な地図情報3033を参照し、自車両の地点情報に基づいて、他車両の速度情報が得られた際に自車両が走行する観測地点を含む道路リンクの長さを求め、先述する手法により算出された他車両の速度又は平均速度と道路リンクの長さとに基づいて、他車両がその道路リンクを通過するために要する通過所要時間に関する交通情報を生成する。つまり、他車両の速度情報が得られた際に自車両が走行する道路リンクの長さを、他車両が対向走行又は並行走行する道路リンクの長さと擬制し、その道路リンクの長さを算出された他車両の速度又は平均速度で除することにより、その道路リンクを通過する時間を求める。
また、他車線交通情報生成部3031は、異なる観測地点において共通の他車両に関する速度情報が取得された場合は、各観測地点における他車両の速度情報に基づいて、異なる観測地点の間を他車両が走行するために要する所要時間に関する交通情報を生成する。他車線交通情報生成部3031は、プローブ車両(情報処理装置100を搭載する車両)から異なる2つの観測地点で観測された他車両の速度情報が取得し、その他車両が同一の車両である場合は、その2点間を走行するための所要時間を算出することができる。つまり、二つの観測地点間の距離を、二つの速度情報の一方又はその平均速度で除することにより、その二つの観測地点間を通過するために要する時間を求めることができる。
なお、取得された速度情報に係る他車両が同一車両であるか否かの判断手法は特に限定されないが、例えば、他車両の速度情報の得られた時刻が所定時間以内であり、速度情報が得られた観測地点同士が所定距離以内であり、かつ得られた速度情報の値が所定値未満である場合、両車両は同一の他車両と判断することができる。また、先に得られた一の観測地点における他車両の速度情報から予測される、その他車両の移動位置とその移動位置の通過時刻と、後に得られた他の観測地点とその観測地点の通過時刻とが略一致する場合は、同一車両と判断することができる。また、車車間通信機能を介して車両のID情報を取得し、取得されたID情報が一致する場合は、同一車両と判断することができる。
さらにまた、第五の手法として、他車線交通情報生成部3031は、他車走行データ収集部10が他車両の速度情報を収集できなかった旨の情報を、センタ送受信部3010を介して取得された場合は、自車両が走行する車線と異なる車線(対向車線、並走車線)は渋滞していない旨の交通情報を生成する。つまり、他車両の速度情報が得られない場合は、他車両が隣接車線を走行していないと擬制し、その隣接車線の交通量は少なく、渋滞していないと判断する。
続いて、図3から図7に基づいて、交通情報生成システム1000の動作を説明する。
図3は、交通情報生成システム1000の動作手順を示すフローチャート図である。
センサ200は、他車両の速度又は相対速度などの速度に関する速度情報を検知する。他車走行データ収集部10は、センサ200を介して他車両の速度情報を収集し、他車走行データメモリ11に蓄積する。速度情報はセンサ200が検知又は計測を行った時刻と対応づけて、他車走行データメモリ11に蓄積する。また、他車走行データ収集部10は、センサ200を介して速度情報が得られなかった旨の情報についても取得し、検知又は計測を試みた時間と対応づけて、他車走行データメモリ11に蓄積する(S104)。
自車走行データ収集部20は、ナビゲーション装置400を介して自車両の地点情報を収集し、自車走行データ収集部21に蓄積する(S102、S104))。地点情報は、他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する観測地点の位置、観測地点を通過する際(観測時)の時刻である。また、自車走行データ収集部20は、必要に応じて、車載のコントローラ300を介して自車両の速度情報を収集し、自車走行データメモリ21に蓄積する(S103、S104)。自車両の速度情報は、他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する観測地点における自車両の速度である。さらに、自車走行データ収集部20は、自車両の走行に関するプローブ情報として、自車両の位置とその位置を通過する際の速度を対応づけて自車走行データ収集部21に蓄積する。
車載送受信部30の送信データ作成部31は、他車両の速度情報と、この速度情報が観測された際の自車両の地点情報とを対応づけた送信データを作成する(S105)。また、他車両の速度情報が他車両の相対速度である場合、送信データ作成部31は、他車両の速度情報と、速度情報が観測された際の自車両の地点情報と、速度情報が観測された際の自車両の速度とを対応づけた送信データを作成する。
図4から図6は、他車両の速度情報、自車両の地点情報、自車両の速度情報から作成される送信データの例を示す図である。
図4は、上り方向及び下り方向がそれぞれ一車線の都市内高速道路において、自車両が対向車線を走行する他車両の速度情報を得て、作成された送信データの例を示す図である。送信データ作成部31は、センサ200を介して得た他車両の速度情報(60km/h)と、他車両の速度情報を測定された地点(緯度及び経度)及び時刻とを含む送信データを作成する。
図5は、自車両が走行する車線とT字状に他の車線が直交する一般道路の交差点において、自車両が、走行車線と直交する車線の右方向から接近する他車両の速度情報を得て、作成された送信データの例を示す図である。送信データ作成部31は、センサ200を介して得た他車両の速度情報(60km/h)と、他車両の速度情報を測定された地点(緯度及び経度)及び時刻とを含む送信データを作成する。なお、他車両の移動方向は、障害物検知センサ230、カメラ240の検知結果に基づいて、他車両の移動履歴に基づいて判断することができる。
図6は、上り方向又は下り方向が三車線の都市間高速道路において、自車両が並走する2台の他車両(他車両1及び他車両2)の速度情報を得て、作成された送信データの例を示す図である。送信データ作成部31は、センサ200を介して得た他車両1の速度情報(60km/h)と、他車両1の速度情報を測定された地点(緯度及び経度)及び時刻とを含む送信データを作成する。他車両2についても同様の送信データを作成する。
さらに、送信データ作成部31は、自車両の走行する地点の位置とその地点を通過する際の時刻を対応づけた自車両のプローブ情報の送信データを作成する
車載送受信部30の通信デバイス32は、送信データ作成部31により作成された送信データを情報センタ3000へ送信する(S106)。
これを受けて、情報センタ3000のセンタ送受信部3010は、車載送受信部30から送出された情報を受信する(S201)。センタ送受信部3010は、受信された他車両に関する情報を他車走行データメモリ3011に蓄積し、受信された自車両に関する情報を自車走行データメモリ3021に蓄積する。なお、センタ送受信部3010は、自車両が走行しない車線を走行する他車両からプローブ情報(他車両の位置及び速度)を受信し、他車走行データメモリ3011に蓄積することができる。
交通情報生成部3030は、他車走行データメモリ3011及び自車走行データメモリ3021に蓄積された情報を用いて、自車両が走行していない、他車両の走行する車線の交通情報を生成する。
まず、交通情報生成部3030は、他車両の相対速度と、その他車両の相対速度が得られた際の自車両の速度とから、自車両の他車両の速度を算出する(S202)。なお、センサ200が他車両の速度を検知する場合は、その値を用いる。
交通情報生成部3030は、地図情報3033において定義された一の(共通する)道路リンクを走破する度に交通情報を作成する(S203)。
自車線交通情報生成部3032は、情報処理装置100が搭載されたプローブ車両から得た、地点情報と速度情報(プローブ情報)に基づいて、プローブ車両が走行する自車線の交通情報を生成する。
他方、他車線交通情報生成部3031は、自車両が一の道路リンクを走破する間に、他車両の速度情報を得られた場合は(S204でYes)、S205へ処理を進める。他車線交通情報生成部3031は、自車両が一の道路リンクを走破する間に、複数の他車両の速度情報が得られたか否かを判断する(S205)。他車両の速度情報を複数得た場合は、S206へ処理を進める。そして、他車線交通情報生成部3031は、自車両が共通の道路リンクを走行する際に得た複数の他車両の速度(他車両の相対速度と自車両の速度から算出された他車両の速度)を平均し、これをその道路リンクを走行する車両の速度とする(S206)。これにより、平準化した速度に基づいて交通情報を生成することができる。
続いて、他車線交通情報生成部3031は、他車両の平均速度に基づいて、予め定義された渋滞度評価基準(図2に例示)を参照して、自車両が走行する車線とは異なる車線(他車両が走行する車線)の渋滞度に関する交通情報を生成する(S207)。さらに、他車線交通情報生成部3031は、他車両の速度情報が得られた際に自車両が走行する観測地点を含む道路リンクの長さと、S206にて算出された他車両の平均速度とに基づいて、その道路リンクを走行するために要する通過所要時間に関する交通情報を生成する(S208)。これにより、ユーザが認識しやすい通過所要時間に関する交通情報を生成することができる。
また、他車線交通情報生成部3031は、異なる観測地点で得られた、共通の他車両に関する速度情報が取得された場合は、各観測地点における他車両の速度情報に基づいて、異なる観測地点の間を他車両が走行するために要する所要時間に関する交通情報を生成する。たとえば、図7に示すように、自車両が観測地点1と観測地点2において、共通の他車両の速度情報を得た場合、観測地点1の位置と観測地点2の位置を比較して、両地点の距離を算出するとともに、観測地点1における他車両の速度情報と観測地点2における他車両の速度情報との平均速度を算出する。観測地点間の距離0.5kmを平均速度55kmで除し、観測地点1と観測地点2の間を通過するための所要時間33秒を得る。これにより、観測地点間で速度情報が得られない場合でも、観測地点間を走行するのに要する所要時間を得ることができる。
S205に戻り、他車両の速度情報を複数得られなかった場合は、S210へ処理を進める。他車線交通情報生成部3031は、予め定義された渋滞度評価基準(図2に例示)を参照する(S210)。そして、他車両の速度情報に基づいて、他車両が走行する車線の渋滞度を判定する(S211)。
図4に示す送信データが得られた場合、他車線交通情報生成部3031は、他車両の速度情報(60km/h)に基づいて、図2に示す渋滞度評価基準の都市内高速道路の欄を参照し、他車両が走行する車線の渋滞度は順調であると判定する。また、図5に示す送信データが得られた場合、他車線交通情報生成部3031は、他車両の速度情報(60km/h)に基づいて、図2に示す渋滞度評価基準の一般道路の欄を参照し、他車両が走行する車線の渋滞度は順調であると判定する。さらに、図6に示す送信データが得られた場合、他車線交通情報生成部3031は、他車両の速度情報(60km/h)に基づいて、図2に示す渋滞度評価基準の都市間高速道路の欄を参照し、他車両が走行する車線の渋滞度は順調であると判定する。
さらに、他車線交通情報生成部3031は、他車両の速度情報が得られた際に自車両が走行する観測地点を含む道路リンクの長さと、S204で得た他車両の速度とに基づいて、その道路リンクを走行するために要する通過所要時間に関する交通情報を生成する(S212)。
図4に示す送信データが得られた場合、他車線交通情報生成部3031は、他車両の速度情報(60km/h)とリンク長0.5kmとに基づいて、他車両がこの道路リンクを通過するために要する時間(30秒)を算出する。図5に示す送信データが得られた場合、他車線交通情報生成部3031は、他車両の速度情報(60km/h)とリンク長1.5kmとに基づいて、他車両がこの道路リンクを通過するために要する時間(90秒)を算出する。図6に示す送信データが得られた場合、他車線交通情報生成部3031は、他車両1及び2の速度情報(60km/h)とリンク長1.0kmとに基づいて、他車両がこの道路リンクを通過するために要する時間(60秒)を算出する。
S204に戻り、他車両の速度情報が得られなかった場合、すなわち、他車線交通情報生成部3031が、車載送受信部30から「他車両の速度情報が得られなかった」旨の情報が取得された場合、自車両が走行する車線とは異なる車線(自車両が走行する車線と隣接する車線)の渋滞度は順調であると判定し、その旨の交通情報を生成する(S213)。さらに、他車線交通情報生成部3031は、他車両の速度情報が得られなかった際に自車両が走行する観測地点を含む道路リンクの長さと、地図情報3033に含まれるその道路リンクの制限速度とに基づいて、その道路リンクを走行するために要する通過所要時間に関する交通情報を生成する(S214)。
そして、生成された交通情報は、センタ送受信部3010を介して各車両の情報処理装置100へ配信される。情報処理装置100は、取得された交通情報をナビゲーション装置400の交通情報メモリ440に蓄積する。ナビゲーション装置400の経路探索部420は、情報センタ3000が生成し、提供する渋滞情報、交通量情報、交通流情報その他の交通情報を用いて経路探索、経路誘導を実行し、表示部430を介して推奨経路及び交通情報の提示を行う。
本実施形態の交通情報生成システム1000は、以上のように構成され、動作するので、以下の効果を奏する。
本交通情報生成システム1000は、自車両に搭載された情報処理装置100が、自車両の走行しない車線を走行する他車両の速度情報を収集し、収集された他車両の速度情報を情報センタ3000に集約して、他車両が走行する車線についての交通情報を生成するため、自車両が走行しない車線についての交通情報を生成することができる。つまり、自車両が走行する車線の対向車両、自車両が走行する車線と並走する車線(追い越し車線、登坂車線、右左折用車線など)、自車両が走行していない車線についての交通情報を生成することができる。これにより、提供できる交通情報の対象エリアを拡大し、交通情報提供サービスエリアのカバー率を向上させることができる。
また、自車両が走行していないものの、実際に走行する他車両の走行情報を用いて交通情報を生成するため、過去に蓄積されたプローブ情報を用いた交通情報に比して、高い精度の交通情報を生成し、提供することができる。
さらにまた、情報提供装置100が搭載された車両側から、自車両が走行する車線についてのプローブ情報(位置及び速度)に加えて、他車両が走行する車線についてのプローブ情報(位置及び速度)を得ることができるため、情報センタ3000に集約される情報量を増加させ、交通情報の精度を向上させることができる。
そして、情報センタ3000により生成された交通情報は、再度自車両に搭載された情報処理装置100に配信されるため、各車両のユーザは生成された交通情報を共有することができる。
さらに、移動中の自車両が他車両の相対速度を得た場合は、自車両の速度を用いて他車両の速度を算出し、算出された他車両の速度に基づいて他車両が走行する車線の交通情報を生成するため、精度の高い交通情報を提供することができる。
また、自車両が一の道路リンクを走行する際に得た他車両の速度情報を平均し、この平均速度に基づいて交通情報を生成するため、交通情報の精度を向上させることができる。
さらに、予め、車線を走行する車両の速度帯と車線の渋滞度とを対応づけた渋滞度評価基準を参照して、車線の交通情報を生成するため、ユーザが交通状態を認識しやすい交通情報を生成することができる。
また、他車両の速度が得られた際に自車両が走行する観測地点を含む道路リンクの長さに基づいて、他車両が道路リンクを通過するために要する時間に関する交通情報を生成するため、ユーザが認識しやすい交通情報を生成することができる。
さらにまた、一の車両が異なる地点で得た共通の他車両に関する速度情報に基づいて、異なる観測地点の間を他車両が走行するために要する所要時間に関する交通情報を生成するため、他車両の速度情報が収集されなかった区間についても所要時間に関する交通情報を得ることができる。
加えて、情報センタ3000は、他車両の速度情報が得られなかった旨の情報が受信された場合に、自車両が走行する車線とは異なる車線は渋滞していない旨の交通情報を生成するため、他車両の交通情報が得られないことに基づいて有用な交通情報を得ることができる。
なお、本明細書では、本発明に係る交通情報生成システムの一態様として、車載機2000に搭載された情報処理装置100と、情報センタ3000とを備える交通情報生成システム1000を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、本明細書では、他車走行情報収集手段の一例としての他車走行データ収集部10と、自車走行情報収集手段の一例としての自車走行データ収集部20と、車載送受信手段としての車載送受信部30と、を備える情報処理装置100を、発明を実施するための最良の形態として説明するが、本発明に係る情報処理装置はこれに限定されるものではない。
また、本明細書では、情報センタのセンタ送受信手段の一例としてのセンタ送受信部3010と、交通情報生成手段の一例としての交通情報生成部3030と、を備える情報センタ3000を、発明を実施するための最良の形態として説明するが、本発明に係る情報処理装置はこれに限定されるものではない。
<第2実施形態>
第1実施形態では、車両に搭載された情報処理装置100が得た情報を情報センタ3000に集約し、情報センタ3000が交通情報を生成する交通情報生成システム1000について説明するが、第2実施形態では、交通情報の生成を車両側において実行する。
第2実施形態として、交通情報生成を車載装置側で実行する車載された交通情報生成装置のブロック構成を図8に示す。
図8に示すように、交通情報生成装置110は、図1に示す情報処理装置100と同様に、他車走行データ収集部10´と、他車走行データメモリ11´と、自車走行データ収集部20´と、自車走行データメモリ21´とを有する。他車走行データ収集部10´は図1の他車走行データ収集部10に相当し、他車走行データメモリ11´は図1の他車走行データメモリ11に相当し、自車走行データ収集部20´は図1の自車走行データ収集部20に相当し、自車走行データメモリ21´は図1の自車走行データメモリ21に相当する。
ここでは、重複する説明を避けるため、対応する構成に関する第1実施形態の説明を第2実施形態の説明に引用する。
また、本実施形態の交通情報生成装置110は、交通情報生成部40を備える。この交通情報生成部40の機能は、第1実施形態において情報センタ3000が備える交通情報生成部3030に相当する。つまり、交通情報生成部40は、他車走行データ収集部10´により収集された他車両の速度情報と、自車走行データ収集部20´により収集された自車両の地点情報とに基づいて、他車両の走行する車線の交通情報を生成する。この交通情報生成部40が行う交通情報の生成手法は、情報センタ3000の交通情報生成部3030の手法と共通する。交通情報生成部40の他車線交通情報生成部41は、図1の他車線交通情報生成部3031に対応し、同じく自車線交通情報生成部42は図1の自車線交通情報生成部3032に対応し、同じく地図情報43は図1の地図情報3033に対応する。
図9は、第2実施形態に係る交通情報生成装置110の制御手順を示すフローチャート図である。図9に示す処理は、図3のフローチャート図に示す処理と基本的に共通する。図9に示すS301の処理は、図3に示すS101からS104の処理に対応する。 S302において、交通情報生成装置の交通情報生成部40は、他車走行データ収集部10´により収集され、他車走行データメモリ11´に蓄積された他車両の走行情報と、自車走行データ収集部20´により収集され、自車走行データメモリ21´に蓄積された自車両の地点情報及び速度情報とに基づいて、他車両の速度を算出する。この処理は、図3のS202の処理に対応する。
この処理に続く、S303〜S314の処理は、図3のS203〜S214の処理に対応する。
ここでは、重複する説明を避けるため、対応する処理に関する第1実施形態の説明を第2実施形態の説明に引用する。
本実施形態の交通情報生成装置は、以上のように構成され、動作するので、第1実施形態の交通情報提供システム1000と同様の効果を奏する。
なお、本明細書では、本発明に係る交通情報生成装置の一態様として、車載機2000に搭載された交通情報生成装置110を例にして説明をするが、本発明はこれに限定されるものではない。つまり、本明細書では、他車走行情報収集手段の一例としての他車走行データ収集部10´と、自車走行情報収集手段の一例としての自車走行データ収集部20´と、交通情報生成手段としての交通情報生成部40と、を備える交通情報生成装置を、発明を実施するための最良の形態として説明するが、本発明に係る交通情報生成装置はこれに限定されるものではない。
以上説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
交通情報生成システムのブロック構成の一例を示す図である。 渋滞度評価基準の一例を示す図である。 交通情報生成システムの制御手順を示すフローチャート図である。 送信データの第1の作成例を説明するための図である。 送信データの第2の作成例を説明するための図である。 送信データの第3の作成例を説明するための図である。 同一の他車両について複数の速度情報を得た場合の、交通情報の導出方法を説明するための図である。 交通情報生成装置のブロック構成の一例を示す図である。 交通情報生成装置の制御手順を示すフローチャート図である。
符号の説明
1000…交通情報生成システム
2000…車載機
100…情報処理装置
10…他車走行データ収集部
20…自車走行データ収集部
30…車載送受信部
200…センサ
300…コントローラ
400…ナビゲーション装置
3000…情報センタ
3010…センタ送受信部
3030…交通情報生成部
110…交通情報生成装置

Claims (9)

  1. 車両に搭載される情報処理装置と、前記情報処理装置により集約された情報から交通情報を生成する情報センタとを備えた交通情報生成システムであって、
    前記情報処理装置は、
    自車両が走行する車線と異なる車線を走行する他車両の速度に関する速度情報を収集する他車走行情報収集手段と、
    前記他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する観測地点に関する地点情報を収集する自車走行情報収集手段をさらに備え、
    前記収集された他車両の速度情報及び自車両の地点情報を前記情報センタに送信する車載送受信手段と、を備え、
    前記情報センタは、
    前記情報処理装置から前記他車両の速度情報と前記自車両の地点情報とを含む情報を受信するセンタ送受信手段と、
    前記センタ送受信手段を介して受信された前記他車両の速度情報と前記自車両の地点情報に基づいて、前記他車両の走行する車線の交通情報を生成する交通情報生成手段と、を有する交通情報生成システム。
  2. 請求項1に記載の交通情報生成システムにおいて、
    前記他車走行情報収集手段が収集する速度情報は、前記他車両の相対速度を含み、
    前記情報処理装置の自車走行情報収集手段は、さらに、前記他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する観測地点における自車両の速度情報を収集し、
    前記車載送受信手段は、前記自車両の速度情報を、前記他車両の速度情報とともに前記情報センタに送信し、
    前記情報センタの交通情報生成手段は、前記センタ送受信手段を介して受信された前記他車両の相対速度と前記自車両の速度情報とから、前記観測地点における前記他車両の速度を算出し、前記算出された他車両の速度に基づいて前記他車両の走行する車線の交通情報を生成する交通情報生成システム。
  3. 請求項2に記載の交通情報生成システムにおいて、
    前記情報センタの交通情報生成手段は、前記センタ送受信手段を介して受信された前記他車両の相対速度と前記自車両の速度情報とから、前記観測地点における前記他車両の速度を算出し、
    アクセス可能な地図情報を参照し、前記観測地点に基づいて、前記他車両の速度情報を得た際に自車両が走行する道路リンクを比較し、前記自車両が一の道路リンクを走行する際に得た前記他車両の速度情報から算出された前記他車両の速度を平均し、この平均速度に基づいて前記他車両が走行する車線の交通情報を生成する交通情報生成システム。
  4. 請求項2又は3に記載の交通情報生成システムにおいて、
    前記情報センタの交通情報生成手段は、アクセス可能な地図情報を参照し、前記自車両の地点情報に基づいて、前記他車両の速度情報が検知された際に自車両が走行する観測地点を含む道路リンクを特定し、前記算出された他車両の速度又は平均速度に基づいて、所定の車線を走行する車両の速度帯と当該車線の渋滞度とを対応づけた渋滞度評価基準を参照し、前記他車両の走行する車線の渋滞度に関する交通情報を生成する交通情報生成システム。
  5. 請求項2又は3に記載の交通情報生成システムにおいて、
    前記情報センタの交通情報生成手段は、アクセス可能な地図情報を参照し、前記自車両の地点情報に基づいて、前記他車両の速度情報が得られた際に自車両が走行する観測地点を含む道路リンクの長さを求め、
    前記算出された他車両の速度又は平均速度と前記道路リンクの長さとに基づいて、前記他車両が前記道路リンクを通過するために要する通過所要時間に関する交通情報を生成する交通情報生成システム。
  6. 請求項2又は3に記載の交通情報生成システムにおいて、
    前記情報センタの交通情報生成手段は、異なる観測地点で得られた、共通の他車両に関する速度情報が取得された場合は、前記各観測地点における他車両の速度情報に基づいて、前記異なる観測地点の間を他車両が走行するために要する所要時間に関する交通情報を生成する交通情報生成システム。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の交通情報生成システムにおいて、
    前記車載送受信手段は、前記他車走行情報収集手段が他車両の速度情報を収集できなかった場合に、他車両の速度情報が得られなかった旨の情報を前記情報センタ側に送信し、
    前記情報センタの交通情報生成手段は、前記センタ送受信手段が前記他車両の速度情報が得られなかった旨の情報が受信された場合は、前記自車両が走行する車線と異なる車線は渋滞していない旨の交通情報を生成する交通情報生成システム。
  8. 自車両が走行する車線と異なる車線を走行する他車両の速度情報を収集する他車走行情報収集手段と、
    前記他車走行情報を得る際に自車両が走行する観測地点に関する地点情報を収集する自車走行情報収集手段と、
    前記収集された前記他車両の速度情報と前記自車両の地点情報とに基づいて、前記他車両の走行する車線の交通情報を生成する交通情報生成手段と、を有する車両に搭載された交通情報生成装置。
  9. 自車両が走行する車線と異なる車線を走行する他車両の速度情報と前記他車走行情報を得る際に自車両が走行する観測地点に関する地点情報とに基づいて、前記他車両の走行する車線に関する交通情報を生成する交通情報の生成方法。
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