JP2012185212A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 文字や細線の部分のトナーの飛散を抑制する。
【解決手段】 中間転写ベルト6に向けて光を照射するレーザ発振器501と、レーザ発振器501から照射され、短手方向の幅が所定の幅以下の細線のパッチ像602で反射される光を受光するラインセンサ504と、ラインセンサ504の各受光素子から出力される電流値から細線のパッチ像602のトナー高さHt2kを検知するCPU800を有する画像形成装置において、CPU800は、細線のパッチ像602を、像担持体の搬送方向に直交する方向の長さが所定の長さ以下となるように、中間転写ベルト6上に形成させる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置において、形成されるトナー像のトナーの載り量測定および画像濃度制御に関するものである。
電子写真方式を採用したフルカラーの画像形成装置においては、複数の色成分の各々に対応して形成された静電潜像を、各色成分のトナーを含む現像剤を用いて現像することで各色成分のトナー像が形成される。これら各色成分のトナー像を転写部で重ねて転写することで原画像に応じたフルカラーのトナー像が形成される。このトナー像は、定着部で熱と圧力が加えられることにより紙などの記録材上に定着された後、印刷物として画像形成装置から出力される。
この画像形成装置が形成するトナー像の濃度は、形成されるトナー像における単位面積あたりのトナーの量(以降、トナー載り量と称す。)によって決定される。
しかし、複数色成分のトナー像を重ねてフルカラーのトナー像を形成する際に、重ねて形成されるトナー像のトナー載り量が上限値を超えてしまうと、同極性に帯電したトナー同士が反発し合い、トナーの飛び散りが発生してしまう。また、トナー像を記録材に定着させる際に、この重ねられたトナー像のトナー載り量が定着しきれない程多いと、定着器から加えられる熱と圧力により記録材中の水分が水蒸気として噴出し、定着できなかったトナーを飛散させてしまう。
このトナーの飛散は、線画や文字のような幅の細い部分で発生しやすいことがわかっている。線画に対応する部分でトナーの飛散が発生すると、原画像の線幅よりも太い線画が形成されてしまい、また、文字に対応する部分でトナーの飛散が発生すると、文字が読めなかったり、読みづらくなってしまう。
そこで、像担持体上に形成された細線のトナー像の高さを検知し、トナー像の高さがトナーの飛散が抑制される高さとなるように、感光体の帯電電位、現像条件、露光条件、転写条件などの画像形成条件を制御するものが知られている(例えば、特許文献1)。具体的には、像担持体上に形成された細線のトナー像に、この細線のトナー像の幅よりも小さいスポット径のレーザ光を照射し、この細線のトナー像で反射された光を受光する受光素子上の受光位置から、細線のトナー像のトナー付着量に相当する高さが検知される。なお、トナー像の高さとは、像担持体の表面に垂直な方向のトナー像の高さである。この細線のトナー像の高さは、トナー付着量が増加することによって高くなり、また、トナー付着量が減少することによって低くなる。細線のトナー像で反射された光が受光される受光素子上の受光位置は、この細線のトナー像の高さに応じて変化するため、この受光位置を検知することによって、細線のトナー像の高さを求めることができる。
特開2007−199591号公報
しかし、特許文献1の方法は、文字や細線の部分の画像形成条件を、この文字や細線を形成する線の長手方向に区別無く、長手方向が像担持体の搬送方向に直交する方向となる細線のトナー像の高さに基づき決定していた。
ところが、本発明者らの実験によれば、細線の長手方向が像担持体の搬送方向となる細線のトナー像の高さは、細線の長手方向が像担持体の搬送方向に直交する方向となる細線のトナー像の高さよりも高くなることがわかった。
そのため、特許文献1の方法により決定された画像形成条件によって文字や細線の部分のトナー像を形成し、このトナー像の高さを抑えた場合であっても、トナーの飛散が発生してしまう可能性がある。
そこで、本発明では、長手方向が像担持体の搬送方向となる線が含まれる場合であっても文字や細線の部分のトナーの飛び散りを抑制することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像形成装置は、画像データに応じたトナー像を像担持体に形成する像形成手段と、前記像形成手段に形成させる画像データを入力する入力手段と、測定用のトナー像を表す画像データが記憶された記憶部と、前記記憶部に記憶された画像データに応じて、前記像形成手段に、所定の幅以下の測定用のトナー像を、前記像担持体の搬送方向に直交する方向の長さが所定の長さよりも短くなるように形成させる制御手段と、前記像担持体に向けて光を照射する照射手段と、前記照射手段から照射され、測定用のトナー像で反射される光を受光することにより、前記像担持体の表面に垂直な方向の測定用のトナー像の高さに応じた信号を出力する出力手段と、前記像形成手段が前記入力手段から入力される画像データに応じたトナー像を形成する場合、前記出力手段から出力される信号に基づき、該画像データに含まれる所定の幅以下の細いトナー像を形成するための画像形成条件を特定する特定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、長手方向が像担持体の搬送方向となる線が含まれる場合であっても文字や細線の部分のトナーの飛び散りを抑制することができる。
画像形成装置を示す概略断面図 トナー高さセンサユニットを示す要部概略図 トナー高さセンサユニットが測定したパッチ像の光強度から受光位置を検出する動作を示す図 受光位置差とトナー高さとの対応関係を示す図 第1の実施形態の画像形成装置の制御ブロック図 トナー像の幅とトナー高さとの対応関係を表す図 第1の実施形態の中間転写ベルトに担持されるベタのパッチ像と細線のパッチ像の概略図 第1の実施形態の画像形成装置が画像を形成する処理を表すフローチャート図 第1の実施形態の信号レベルの上限値を特定する処理を表すフローチャート図 第1の実施形態のブラックのトナー高さ比を特定する処理を表すフローチャート図 第1の実施形態の細線のパッチ像を形成するための画像形成条件を特定する処理を表すフローチャート図 ページ記述言語で記述された画像の記述例を示す図 画像データを展開した様子を示す概略図 第1の実施形態の信号レベルを補正する処理を表すフローチャート図 第2の実施形態の中間転写ベルトに担持されるベタのパッチ像と細線のパッチ像の概略図
(第1の実施形態)
図1は本実施形態の画像形成装置100の概略断面図である。本実施形態では、各色成分のトナー像を形成する4つの像形成部StY、StM、StC、StKが1列に配列された画像形成装置を用いる。
像形成部StYがイエローのトナー像を形成し、像形成部StMがマゼンタのトナー像を形成し、像形成部StCがシアンのトナー像を形成し、像形成部StKがブラックのトナー像を形成する。
像形成部StYは、イエローの色成分のトナー像を担持する感光ドラム1Yと、この感光ドラム1Yを帯電する帯電器2Yと、感光ドラム1Yにイエローの色成分に対応した静電潜像を形成するため、感光ドラム1Yを露光する露光装置3Yを有している。さらに、像形成部StYは、感光ドラム1Y上に形成された静電潜像を、トナーを有する現像剤を用いてトナー像として顕像化する現像器4Yと、感光ドラム1Y上のトナー像を後述の中間転写ベルト6に転写する一次転写ローラ7Yを有している。また、像形成部StYは、トナー像を転写した後に感光ドラム1Y上に残留したトナーを除去するドラムクリーナ8Yも有している。
その他の像形成部StM、StC、StKも、以上説明したイエローのトナー像を形成する像形成部StYと同様の構成であるため、イエローのトナー像を形成する像形成部StYに対応する構成には同じ番号に異なる符号を付して説明を省略する。
前述の中間転写ベルト6は、トナー像が担持される像担持体であり、各像形成部StY、StM、StC、StKで形成された各色成分のトナー像を重ねて担持することでフルカラーのトナー像が形成される。
また、中間転写ベルト6の周囲には、この中間転写ベルト6上のトナー像を紙などの記録材Pへ転写するための二次転写ローラ9、および、二次転写対向ローラ12が配設されている。さらに、この中間転写ベルト6に担持されたトナー像の高さを検知する後述のトナー高さセンサユニット5と、中間転写ベルト6から記録材Pへと転写されずに残留したトナーを除去するベルトクリーナ11が配設されている。
次に、本実施形態の画像形成装置100が、不図示の読取装置によって原稿を読み取ることにより生成する画像データや、PC等から入力される画像データに応じた画像を出力する画像形成動作について説明する。
各像形成部StY、StM、StC、StKにおいて、先ず、帯電器2Y、2M、2C、2Kが感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを一様に帯電する。次いで、露光装置3Y、3M、3C、3Kが各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに画像データの各色成分の濃度の値に応じた露光光を照射することで、この画像データの静電潜像が色成分毎に形成される。その後、感光ドラム1Y、1M、1C、1K上の静電潜像は現像器4Y、4M、4C、4Kによって各色成分のトナー像として顕像化される。
感光ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色成分のトナー像は、この感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの回転に伴い一次転写ローラ7Y、7M、7C、7Kが中間転写ベルト6を介して感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを押圧する一次転写ニップ部へ搬送される。この一次転写ニップ部において、感光ドラム1Y、1M、1C、1K上の各色成分のトナー像は一次転写ローラ7Y、7M、7C、7Kから一次転写電圧が印加され、中間転写ベルト6上に順次重ねて転写される。これにより、中間転写ベルト6上にはフルカラーのトナー像が形成される。また、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに残留したトナーは、ドラムクリーナ8Y、8M、8C、8Kによって除去される。
中間転写ベルト6に転写されたトナー像は、二次転写ローラ9が中間転写ベルト6を介して二次転写対向ローラ12を押圧する二次転写ニップ部に搬送される。一方、記録材Pはタイミングを調整されてフルカラーのトナー像と接触するように二次転写ニップ部へと搬送され、二次転写電圧が印加された二次転写ローラ9により、中間転写ベルト6上のフルカラーのトナー像が転写される。トナー像を担持した記録材Pは定着器10へと搬送され、このトナー像が熱と圧力によって定着される。また、二次転写ニップ部で記録材Pに転写されずに中間転写ベルト6に残留したトナーは、ベルトクリーナ11によって除去される。
また、本実施形態の画像形成装置100は、露光装置3Y、3M、3C、3Kが感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを露光することで、濃度を測定するためのトナー像(以降、パッチ像と称す。)に対応した静電潜像を形成する。この静電潜像が現像器4Y、4M、4C、4Kによって顕像化されると、この顕像化されたパッチ像が一次転写ローラ7Y、7M、7C、7Kにより中間転写ベルト6上に転写される。中間転写ベルト6上に形成されたパッチ像は、前述のトナー高さセンサユニット5によって、濃度に相当するトナー高さが検知される。つまり、トナー像の濃度はトナー付着量によって決まり、トナー付着量が増えると、それはトナー高さとして検知できることによるものである。なお、トナー高さとは、中間転写ベルト6の表面に垂直な方向のパッチ像の高さである。
次に、図2と図3と図4を用いて、図1のトナー高さセンサユニット5が中間転写ベルト6上に形成されたパッチ像のトナー高さを検知する方法について説明する。
図2(a)、および、図2(b)は、図1に示したトナー高さセンサユニット5の要部概略図である。中間転写ベルト6は図面に向かって手前側から奥側へ移動する。
トナー高さセンサユニット5は、照射手段としてのレーザ発振器501、集光レンズ502、受光レンズ503、受光手段としてのラインセンサ504から構成される。
レーザ発振器501は、測定光(波長850[nm])を集光レンズ502を介して中間転写ベルト6上にスポット径が200[μm]となるように照射する。
ラインセンサ504は、多数の受光素子を一列に並べた受光面を有する構成となっている。また、本実施形態のラインセンサ504の各受光素子は、受光する光強度に応じた電圧を出力する構成となっている。また、各受光素子のピッチは、平均粒径のトナー1個分、パッチ像のトナー高さが変化した場合にも、受光位置の変化を検出できる構成とすればよい。
図2(a)は、パッチ像710が、レーザ発振器501から光が照射される照射領域に到達する前の状態を示した図である。レーザ発振器501から照射された測定光が中間転写ベルト6で反射され、ラインセンサ504で受光された様子を示している。
図2(b)は、中間転写ベルト6が図面に向かって手前側から奥側へ移動し、パッチ像710が照射領域へと搬送された状態を示した図である。レーザ発振器501から照射された測定光がパッチ像710で反射され、ラインセンサ504で受光された様子を示している。
次に、トナー高さセンサユニット5が中間転写ベルト6からの反射光と、パッチ像710からの反射光とを受光する方法について説明する。
先ず、図2(a)のように、レーザ発振器501から測定光を照射させると、測定光はレーザ発振器501から集光レンズ502を介して中間転写ベルト6上に照射される。この測定光は、中間転写ベルト6の表面で反射され、反射光Gのように受光レンズ503を介してラインセンサ504上の受光位置Poに結像される。ここで、反射光Gは、中間転写ベルト6からの反射光の内、受光レンズ503の中心を通過する光の重心位置を表したものである。また、受光レンズ503に入射できなかった反射光は、不図示の遮蔽板によって遮られる構成となっている。
次に、測定光を照射させた状態で、中間転写ベルト6が図面に向かって手前側から奥側に移動すると、図2(b)のように、中間転写ベルト6に担持されたパッチ像710が照射領域へと到達する。このとき、レーザ発振器501から照射される測定光は、パッチ像710で反射され、反射光Tのように受光レンズ503を介してラインセンサ504上の受光位置Ptに結像される。ここで、反射光Tは、パッチ像710からの反射光の内、受光レンズ503の中心を通過する光の重心位置を表したものである。また、受光レンズ503に入射できなかった反射光は、不図示の遮蔽板によって遮られる構成となっている。
次に、この中間転写ベルト6からの反射光の受光位置Poと、パッチ像710からの反射光の受光位置Ptとの受光位置差ΔPtを求める方法について説明する。
図3(a)は、図2(a)のラインセンサ504で測定される中間転写ベルト6の表面で反射された光の光強度Doの分布(強度分布)である。本実施形態において、中間転写ベルト6からの反射光の受光位置Poは、この反射光の光強度Doが最大値となる受光面上の位置となっている。
図3(b)は、図2(b)のラインセンサ504で測定されるパッチ像710の表面で反射された光の光強度Dtの分布(強度分布)である。本実施形態において、パッチ像710からの反射光の受光位置Ptは、この反射光の光強度Dtが最大値となる受光面上の位置となっている。なお、図3(b)には、図2(a)の中間転写ベルト6の表面で反射された光の光強度Doの分布を破線で示した。
図3(b)より、中間転写ベルト6からの反射光の受光位置Poと、パッチ像710からの反射光の受光位置Ptとは、パッチ像710のトナー高さ分異なることとなる。そのため、本実施形態では、トナー高さセンサユニット5により、中間転写ベルト6からの反射光の受光位置Poと、パッチ像710からの反射光の受光位置Ptとが検出される。次いで、受光位置Poと受光位置Ptとの差分(受光位置差ΔPt)から、パッチ像710のトナー高さHtが特定される。
図4は、受光位置差ΔPtとトナー高さとの対応関係を示すデータを示した図である。パッチ像710からの反射光の受光位置Ptと、中間転写ベルト6からの反射光の受光位置Poとの差分(受光位置差ΔPt)から、図4の受光位置差ΔPtとトナー高さとの対応関係を示すデータを参照することで、パッチ像710のトナー高さHtが求まる。なお、受光位置差ΔPtとトナー高さとの対応関係を示すデータは、後述のROM910(図5)に予め格納されている。
本実施形態では、このようにして求めたトナー高さHtが目標値となる濃度に対応するトナー高さとなるように画像形成条件が調整されることで、目標値となる濃度のトナー像を形成するための画像形成条件を決定することができる。なお、画像形成条件とは、図1の帯電器2Y、2M、2C、2Kの帯電電圧、図1の露光装置3Y、3M、3C、3Kの露光光量や露光時間、図1の現像器4Y、4M、4C、4Kの現像バイアスなどである。
また、本実施形態では、中間転写ベルト6からの反射光の受光位置と、パッチ像710からの反射光の受光位置とを検出する構成としてラインセンサ504を用いたが、受光素子が2次元に配列された受光面を有するエリアセンサを用いる構成としてもよい。
しかしながら、長手方向が中間転写ベルト6の搬送方向となる所定の幅よりも細いパッチ像は、レーザ発振器501から測定光が照射される中間転写ベルト6上の位置に搬送されず、そのトナー高さを検知できない場合がある。そのため、本実施形態では、後述の図7で説明するように、所定の幅よりも細いパッチ像が複数、中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向へ並べて形成させる。これによって、所定の幅よりも細いパッチ像のいずれか1つがレーザ発振器501から測定光が照射される中間転写ベルト6上の位置を通過することによって、そのトナー高さが検知される。
図5は、本実施形態の画像形成装置の制御ブロック図である。
図5において、CPU800は画像形成装置全体を制御する制御回路である。ROM910は記憶部であり、画像形成装置で実行する各種処理を制御するための制御プログラムが格納されている。また、ROM910には、画像形成条件を特定するために、像形成部StY、StM、StC、StKに形成させるパッチ像の画像形成条件が記憶されている。さらに、ROM910には、図4の受光位置差ΔPtとトナー高さとの対応関係を示すデータと、前述の平均トナー高さ比Raveと細線領域の信号レベルの上限値Trとの対応関係を示すデータ(表1)が予め記憶されている。また、RAM920は、CPU800が処理のために使用するシステムワークメモリである。
読取装置200は原稿を読み取るリーダであり、公知の構成によって原稿から作成した画像データをCPU800に転送する。
インターフェース300は、PCなどの外部装置から入力される画像データをCPU800に転送する。
レーザ発振器501は、CPU800からの信号に応じて中間転写ベルト6上に測定光を照射する。ラインセンサ504は、中間転写ベルト6からの反射光を受光することで、又は、パッチ像からの反射光を受光することで、各受光素子から光強度に応じた電圧を出力する。なお、CPU800は、このラインセンサ504の各受光素子から出力される光強度に応じた電圧の値から、最大電圧値を出力する受光素子の位置を反射光の受光位置として検知する。
像形成部StY、StM、StC、StKは、CPU800からの指示により、ROM910、又は、RAM920に格納された画像形成条件を用いて、各色成分のトナー像を中間転写ベルト6上に形成する。
表示パネル930は、画像形成装置の異常を報知するための液晶画面を有する。CPU800から異常を報知する信号が入力されることにより、異常の内容を表示する構成となっている。
駆動モータ130は、ステッピングモータであり、CPU800からの信号に応じた電流が印加されると図1の駆動ローラ13を回転させる。この駆動ローラ13が回転することにより、図1の中間転写ベルト6を矢印C方向へ駆動させる。
本実施形態では、所定の幅よりも太いトナー像のトナー高さに基づき所定の濃度のトナー像を形成させるための画像形成条件が特定される。この画像形成条件は、各色成分のトナー像を重ねて形成するときに、同一画素位置の信号レベルの合計が閾値以下で形成される所定の幅よりも太いトナー像が、環境変動や現像剤の劣化によっても、トナーの飛び散りを発生しない値に設定されている。ここで、信号レベルとは、画像データに応じたトナー像を形成するときの各画素における階調に相当しており、トナー載り量を変化させるパラメータである。なお、同一画素位置の信号レベルの合計が閾値を超える場合には、所定の幅よりも太いトナー像であってもトナーの飛び散りが発生してしまう。そのため、同一画素位置の信号レベルの合計が、トナーの飛散が発生する信号レベルの上限値よりも大きい場合、各色成分の信号レベルの合計が上限値以下となるように、各色成分の信号レベルが補正される。
これにより、画像データに応じたトナー像を形成したときのトナー高さをトナーの飛び散りが抑制される目標高さ以下に制限することができる。
実験によれば、各色成分のトナー像を重ねたトナー高さが35[μm]より高くなるトナー像を定着した場合、トナーの飛び散りが発生した。また、1色のトナー像を最大信号レベルで形成したときのトナー高さは14[μm]となる。つまり、最大濃度のトナー像を2.5色分より多く重ねたときにトナーの飛び散りが発生していることが分かる。
本実施形態では、信号レベルを0から100までの100段階で表し、1色のトナー像が最大濃度で形成されるときの信号レベルを100とする。つまり、最大濃度のトナー像を4色分重ねたときの信号レベルが400となる。
本実施形態では、各色成分のトナー像を重ねた状態での信号レベルの合計が250以下となるように、各色成分の信号レベルが式1から式4を用いて補正される。この式1から式4は、各色成分の信号レベルの合計が上限値以下となるように、各色成分の信号レベルの合計と上限値との比率を、色成分毎の信号レベルに乗じている。
式1から式4において、Trは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分のトナー像を重ねて形成するときの信号レベルの上限値である。式1から式4において、複数のトナー像を重ねた状態でのトナー高さを2.5色分に抑える場合、Trは250となる。
また、式1から式4において、Y0は補正前のイエローのトナー像を形成するときの信号レベルであり、M0は補正前のマゼンタの信号レベルであり、C0は補正前のシアンの信号レベルであり、K0は補正前のブラックの信号レベルである。
さらに、式1において、Y1は補正後のイエローのトナー像の信号レベルであり、上限値Trを各色成分の補正前の信号レベルの合計値で除した値に、補正前のイエローの信号レベルを乗ずることで算出される。
同様に、式2において、M1は補正後のマゼンタのトナー像の信号レベルであり、上限値Trを各色成分の補正前の信号レベルの合計値で除した値に、補正前のマゼンタの信号レベルを乗ずることで算出される。
また、式3において、C1は補正後のシアンのトナー像の信号レベルであり、上限値Trを各色成分の補正前の信号レベルの合計値で除した値に、補正前のシアンの信号レベルを乗ずることで算出される。
また、式4において、K1は補正後のブラックのトナー像の信号レベルであり、上限値Trを各色成分の補正前の信号レベルの合計値で除した値に、補正前のブラックの信号レベルを乗ずることで算出される。
ここで、信号レベルがイエロー90、マゼンタ80、シアン70、ブラック30(信号レベルの合計が270)で、線幅が0.3[mm]の細線のトナー像を形成する場合を例に説明する。このトナー像の信号レベルの上限値を250とすると、信号レベルの上限値Trは250となる。各色成分の信号レベルは、式1から式4を用いて、イエローの信号レベルが83、マゼンタの信号レベルが74、シアンの信号レベルが65、ブラックの信号レベルが28に補正される。
なお、本実施形態では、各色成分の信号レベルの合計が250以下となるような場合、信号レベルの補正を実施しないものとする。
しかしながら、各色成分の信号レベルを、その合計が250以下となるように補正しても、文字や線画のトナー像において、トナーの飛び散りが発生してしまう場合がある。そこで、本実施形態では、長手方向が中間転写ベルト6の搬送方向となる所定の幅以下となるパッチ像のトナー高さに基づき、所定の幅以下のトナー像を形成するときの画像形成条件を特定する。この特定された画像形成条件を用いて形成されるトナー像は、長手方向が中間転写ベルト6の搬送方向となる所定の幅以下のトナー像のトナー高さを、トナーの飛び散りが抑制されたトナー高さ以下に制限することができる。さらに、この特定された画像形成条件を用いて形成されるトナー像は、長手方向が中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向となる所定の幅以下のトナー像のトナー高さも、トナーの飛び散りが抑制されたトナー高さ以下に制限することができる。
図6は、中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向の長さが夫々異なる複数のトナー像のトナー高さを検知した結果を示す図である。これらトナー像は、記録解像度が600[dpi]の画像形成装置により、中間転写ベルト6の搬送方向に600画素分の長さの直線のトナー像を、この搬送方向に直交する方向の幅を1画素から24画素まで1画素刻みに変化させて形成されたものである。なお、記録解像度が600[dpi]の画像形成装置は、1画素が約42[μm]である。
図6より、中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向の幅が150[μm]から300[μm]のトナー像は、この幅が500[μm]よりも太いトナー像に比べて20[%]以上、トナー高さが増加していることがわかる。また、このトナー像のトナー高さは、温度や湿度、トナーの帯電量によって変化してしまう。
そこで、本実施形態では、色成毎に、短手方向の幅が500[μm]の細線のパッチ像が形成され、この細線のパッチ像からトナー高さが検知される。次いで、複数のトナー像を重ねて形成する際、文字や細線の部分のトナー像を形成するための信号レベルの合計の上限値Trが、細線のトナー像のトナー高さに応じて変更される。そのため、幅が500[μm]以下のトナー像は、その信号レベルが、幅が500[μm]よりも太いトナー像の信号レベルの上限値と異なる上限値以下となるように補正される。これにより、幅が500[μm]以下のトナー像は、そのトナー高さがトナーの飛び散りを抑制した量に制限される。
以下、幅が500[μm]以下のトナー像を形成する場合の、各色成分の信号レベルの上限値Trを特定する方法について説明する。
まず、色成分毎に最大濃度のベタのパッチ像が形成され、このベタのパッチ像のトナー高さHt1が最大濃度に相当するトナー高さとなるように画像形成条件が調整される。ここで、ベタのパッチ像とは、均一にトナーが担持された状態のトナー像である。なお、Ht1yはイエローのベタのパッチ像のトナー高さであり、Ht1mはマゼンタのベタのパッチ像のトナー高さであり、Ht1cはシアンのベタのパッチ像のトナー高さであり、Ht1kはブラックのベタのパッチ像のトナー高さである。
次いで、ベタのパッチ像のトナー高さHt1y、Ht1m、Ht1c、Ht1kが最大濃度に対応するトナー高さとなる画像形成条件で色成分毎に細線のパッチ像が形成される。次いで、各色成分の細線のパッチ像のトナー高さHt2y、Ht2m、Ht2c、Ht2kが求められる。なお、Ht2yはイエローの細線のパッチ像のトナー高さであり、Ht2mはマゼンタの細線のパッチ像のトナー高さであり、Ht2cはシアンの細線のパッチ像のトナー高さであり、Ht2kはブラックの細線のパッチ像のトナー高さである。
次いで、式5から式8により、ベタのパッチ像のトナー高さHt1y、Ht1m、Ht1c、Ht1kを基準とした細線のパッチ像のトナー高さHt2y、Ht2m、Ht2c、Ht2kの割合を算出する。
Ry=Ht2y/Ht1y …(式5)
Rm=Ht2m/Ht1m …(式6)
Rc=Ht2c/Ht1c …(式7)
Rk=Ht2k/Ht1k …(式8)
なお、式5において、Ryはイエローのトナー高さ比であり、イエローのベタのパッチ像のトナー高さHt1yに対するイエローの細線のパッチ像のトナー高さHt2yの比率である。また、式6において、Rmはマゼンタのトナー高さ比であり、マゼンタのベタのパッチ像のトナー高さHt1mに対するマゼンタの細線のパッチ像のトナー高さHt2mの比率である。式7において、Rcはシアンのトナー高さ比であり、シアンのベタのパッチ像のトナー高さHt1cに対するシアンの細線のパッチ像のトナー高さHt2cの比率である。式8において、Rkはブラックのトナー高さ比であり、ブラックのベタのパッチ像のトナー高さHt1kに対するブラックの細線のパッチ像のトナー高さHt2kの比率である。また、実験によれば、各色成分のトナー高さ比Ry、Rm、Rc、Rkは、1から2.5の間で変化する。
式9に示すように、イエローのトナー高さ比Ryと、マゼンタのトナー高さ比Rmと、シアンのトナー高さ比Rcと、ブラックのトナー高さ比Rkとの平均値を求める。このトナー高さ比の平均値は後述の説明において、各色成分のトナー像を重ねて形成するときの信号レベルの上限値Trを特定するために用いられる。以降、前述の平均値を平均トナー高さ比Raveと称す。
Rave=(Ry+Rm+Rc+Rk)/4 ・・・(式9)
なお、トナーの飛び散りは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色成分のトナー像を重ねた状態で発生する。そのため、本実施形態では、信号レベルの上限値Trを各色成分のトナー高さ比Ry、Rm、Rc、Rkの平均値Raveから求めている。
表1は、本願発明者達が実験により決定したトナーの飛び散りを発生させないための細線領域の信号レベルの上限値Trと平均トナー高さ比Raveとの対応関係を示したデータである。
ここで、細線領域とは、所定の幅以下でトナーを担持する文字や線画の領域である。なお、本実施形態では、14ポイント以下の文字と、太さが500[μm]以下の線とが細線領域と判定される。
また、本実施形態では、500[μm]よりも広い幅でトナーを担持する領域の信号レベルの上限値Trを250とした。500[μm]よりも太い幅でトナーを担持する領域の信号レベルの上限値Trを250とした理由は、環境変動や現像剤の劣化によっても、500[μm]よりも広い幅のトナー像のトナー高さがトナーの飛散を発生させるほど高くならないためである。
本実施形態では、表1のデータに則って、平均トナー高さ比Raveに応じた細線領域の信号レベルの上限値Trが設定される。例えば、トナー高さ比Raveが1.0より大きく1.2以下の場合、細線領域の信号レベルの上限値Trは240に設定され、トナー高さ比Raveが1.2より大きく1.4以下の場合、細線領域の信号レベルの上限値Trは230に設定される。
次に、ブラックのトナー高さ比Rkを求める場合に形成するブラックのベタのパッチ像601と、ブラックの細線のパッチ像602について説明する。図7(a)は中間転写ベルト6上に形成されたベタのパッチ像601と細線のパッチ像602の全体図であり、図7(b)は細線のパッチ像602の一部を拡大して示した拡大図である。
図7(a)より、像担持体としての中間転写ベルト6上に形成されたブラックのベタのパッチ像601は、中間転写ベルト6の搬送方向の長さが8[mm]、この搬送方向に直交する方向の長さが8[mm]で形成されている。なお、ベタのパッチ像601は、中間転写ベルト6の搬送方向の長さと、この搬送方向に直交する方向の長さの両方が500[μm]よりも長くなっている。また、細線のパッチ像602は、中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向に4つ並べて1パターンとし、搬送方向に40パターン形成される。複数の細線のパッチ像602は、中間転写ベルト6が、この中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向へ移動しても、いずれかの細線のパッチ像602が照射領域Rに到達するように形成される。
これは、細線のパッチ像602が、レーザ発振器501から光が照射される中間転写ベルト6上の照射領域(図7(b)のR)から外れた位置を通過してしまい、この細線のパッチ像602のトナー高さが検知できないことを防止するためである。本実施形態では、中間転写ベルト6の搬送方向に並ぶ複数の細線のパッチ像602のパターンが、この搬送方向に直交する方向の一方側へ1画素分の長さ(42[μm])ずつずらして形成される。これによって、いずれかの細線のパッチ像602が照射領域Rに到達でき、そのトナー高さが検知される。
中間転写ベルト6上に形成された細線のパッチ像602は、中間転写ベルト6の搬送方向の長さが2.28[mm]、搬送方向に直交する方向の長さが254[μm]で形成される。また、細線のパッチ像602は、その長手方向が中間転写ベルト6の搬送方向となるように形成される。なお、本実施形態において、細線のパッチ像602の中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向の幅(254[μm])は、記録解像度が600[dpi]の画像形成装置において6画素分の幅に等しい。また、レーザ発振器501から照射されるレーザ光が中間転写ベルト6上に形成する照射領域Rは、スポット径が200[μm]であり、細線のパッチ像602の幅よりも小さい。
本実施形態では、イエロー、マゼンタ、シアンについても、中間転写ベルト6上にベタのパッチ像601と、細線のパッチ像602とが、前述の寸法で形成される。ベタのパッチ像601の寸法を示すデータと、細線のパッチ像602の寸法を示すデータとは、ROM910に記憶されている。ここで、ROM910は測定用のトナー像を表す画像データが記憶された記憶部として機能する。また、本実施形態では、各色成分の細線のパッチ像602の短手方向の幅を6画素分の幅としたが、この幅は、トナーの飛び散りが発生しやすい500[μm]以下の幅であれば、どのような幅であってもよい。この場合、先ず、各色成分の信号レベルの合計を上限値Tr以下となるように補正して6画素分の幅の細線のトナー像を形成する。そして、この細線のトナー像がトナーの飛び散りの発生しないトナー高さとなるように、上限値Trと平均トナー高さ比Raveとの対応関係を設定する必要がある。なお、6画素分の幅の細線のトナー像を基準とした理由は、細線のトナー像を同じ画像形成条件で幅を変えて形成した場合、6画素分の幅の細線のトナー像が最もトナー高さが高くなり、トナーの飛散を発生しやすいことが実験結果により判明したためである。
また、好ましくは、ベタのパッチ像601と細線のパッチ像602とが最大濃度で形成される。中間転写ベルト6上に面積階調法で形成されたトナー像は、その濃度が高くなるに従い、つまり、信号レベルが大きくなるに従い、その表面が平滑な状態となる。そのため、信号レベルが100で形成されたパッチ像は、信号レベルが100よりも低い値で形成されたパッチ像に比べて、前述の受光位置を精度良く特定することができる。これにより、各色成分のベタのパッチ像のトナー高さHt1y、Ht1m、Ht1c、Ht1kと、各色成分の細線のパッチ像のトナー高さHt2y、Ht2m、Ht2c、Ht2kとから平均トナー高さ比Raveを精度良く算出することができる。
図8は本実施形態の画像形成装置が画像を形成する際のCPU800(図5)の動作を説明するフローチャートである。以下、本実施形態の画像形成装置が画像を形成する画像形成処理を図8に表すフローチャートを用いて詳細に説明する。なお、図8のフローチャートの処理はCPU800(図5)がROM910(図5)に格納されたプログラムを読み出すことにより実行される。
先ず、CPU800は、画像形成装置の主電源がオンされると、画像形成条件を特定する処理を行い(S100)、各色成分のトナー像を重ねるときの信号レベルの上限値Trを特定する処理を行い(S101)、枚数カウント値pを0にリセットする(S102)。なお、ステップS100の画像形成条件を特定する処理は図9で後述し、また、ステップS101の信号レベルの上限値Trを特定する処理は図10で後述する。
次いで、CPU800は、コピーを開始する信号が入力されるまで待機し(S103)、PCなどの外部装置からインターフェース300を介して画像データが入力されると、信号レベルを補正する処理を行う(S104)。また、本実施形態では、CPU800がインターフェース300から転送される画像データの信号レベルを補正する構成としたが、CPU800が読取装置200により読み取られた原稿の画像データの信号レベルを補正する構成としてもよい。ステップS104において、インターフェース300又は読取装置200は画像データを入力する入力手段として機能する。なお、ステップS104の信号レベルを補正する処理は図14で後述するため、詳細な説明を省略する。
次いで、CPU800は、像形成部StY、StM、StC、StKにより画像形成を行い(S105)、枚数カウント値pを1増加させる(S106)。ステップS106において、記録材1枚分の画像形成が行われる度に枚数カウント値pが1増加される。また、ステップS105では、CPU800が像形成部StY、StM、StC、StKにより、ステップS104において補正された信号レベルに基づいたトナー像を形成する。各色成分のトナー像は中間転写ベルト6(図1)上で重ねて形成される。ステップS105において、像形成部StY、StM、StC、StKは、像担持体としての中間転写ベルト6上に各色成分のトナー像を形成する像形成手段として機能する。
次いで、CPU800は、枚数カウント値pが1000であるか否かを判定する(S107)。ステップS107において、枚数カウント値pが1000に達していない場合、CPU800は、入力された画像データに対応する画像を全て形成したか否かを判定する(S111)。ステップS111において、入力された画像データに対応する画像を全て形成していない場合、CPU800は、ステップS104へ移行し信号レベルを補正する処理を行う。
一方、ステップS111において、入力された画像データに対応する画像を全て形成した場合、CPU800は、ステップS103へ移行し、ユーザによってコピーを開始する信号が入力されるまで待機する。
また、ステップS107において、枚数カウント値pが1000に達している場合、CPU800は、画像形成条件の特定処理(S108)を行い、信号レベルの上限値Trを特定する処理(S109)を行い、枚数カウント値pを0にリセットする(S110)。本実施形態では、記録材1000枚分の画像が形成される度に画像形成条件の特定処理と、信号レベルの上限値Trを特定する処理が実行される。なお、これらの処理は、現像剤の劣化によって細線のトナー像のトナー高さが高くなると考えられる枚数の画像が形成される度に実行される構成としてもよい。また、これらの処理は、画像形成装置の温度や湿度が所定値以上変化したことを不図示のセンサが検知したことに応じて実行される構成としてもよい。また、ユーザからの指示によってこれらの処理が実行される構成としてもよい。
なお、ステップS108は、前述のステップS100と同じ処理であるため、後述の図9に示す画像形成条件の特定処理で詳細に説明する。また、ステップS109は、前述のステップS101と同じ処理であるため、後述の図10に示す信号レベルの上限値Trを特定する処理で説明する。
次いで、CPU800は、入力された画像データに対応する画像を全て形成したか否かを判定する前述のステップS111へ移行する。
次に、図8のステップS100とステップS108において実行される画像形成条件の特定処理について図9のフローチャートに基づき説明する。なお、ステップS108はステップS100と同様の処理である。また、このフローチャートの処理はCPU800がROM910に格納されたプログラムを読み出すことにより実行される。以降の説明において、各色成分のベタのパッチ像601は、イエローのベタのパッチ像601y、マゼンタのベタのパッチ像601m、シアンのベタのパッチ像601c、ブラックのベタのパッチ像601kと称している。
先ず、CPU800は、像形成部StKにより、ROM910に格納されている画像形成条件を用いてブラックのベタのパッチ像601kを、中間転写ベルト6上に形成する(S200)。次いで、CPU800は、レーザ発振器501とラインセンサ504により、中間転写ベルト6上に形成されるブラックのベタのパッチ像601kから、トナー高さHt1kを検知する(S201)。ここで、中間転写ベルト6上に担持されたベタのパッチ像601kは、この中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向の長さが8[mm]となっている。そのため、中間転写ベルト6が寄り移動によって、中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向へ1[mm]移動しても、ベタのパッチ像601kが照射領域を通過できないということはない。本実施形態では、ベタのパッチ像601kの形成を開始してから経過する時間を計時し、ベタのパッチ像601kが確実に照射領域に到達するタイミングでベタのパッチ像601kで反射される光の受光位置が検知される。なお、照射領域にベタのパッチ像601kが到達するタイミングは、予め測定され、ROM910に記憶されている。
次いで、CPU800は、ステップS201で検知したトナー高さHt1kが、予めROM910に記憶されているブラックのベタのパッチ像601kの目標高さであるか否かを判定する(S202)。本実施形態では、ブラックのベタのパッチ像601kが最大濃度で形成されたときの目標高さを14[μm]とする。この目標高さは、X−rite社製の分光濃度計504型で測定した濃度が1.6(最大濃度に相当)となるトナー像を形成し、このトナー像をトナー高さセンサユニット5で検知した時のトナー高さである。
ステップS202において、トナー高さHt1kが目標高さとならなければ、CPU800は、像形成部StKの画像形成条件を変更し(S203)、ステップS200へ移行する。なお、ステップS203において、CPU800は、像形成部StKの画像形成条件を変更した後、この変更した画像形成条件をRAM920に格納する。また、ステップS200において、CPU800は、像形成部StKにより、ステップS203で変更した画像形成条件を用いて、ブラックのベタのパッチ像601kを再度形成する。CPU800は、ステップS200からステップS203を繰り返すことにより、トナー高さHt1kが目標高さとなるまで、画像形成条件を変更しながらブラックのベタのパッチ像601kを形成する。本実施形態では、ベタのパッチ像601kのトナー高さに基づき最大濃度でトナー像を形成するための画像形成条件が特定されているが、濃度の異なる複数のベタのパッチ像601kを形成し、全階調を形成するための画像形成条件が特定される構成としてもよい。
一方、ステップS202において、トナー高さHt1kが目標高さとなると、CPU800は、像形成部StCにより、ROM910に格納されている画像形成条件を用いてシアンのベタのパッチ像601cを、中間転写ベルト6上に形成する(S204)。次いで、CPU800は、レーザ発振器501とラインセンサ504により、中間転写ベルト6上に形成されるシアンのベタのパッチ像601cから、トナー高さHt1cを検知する(S205)。シアンのベタのパッチ像601cのトナー高さHt1cを検知する方法は、前述のブラックのベタのパッチ像601kのトナー高さHt1kを検知する方法と同じである。
次いで、CPU800は、ステップS205で検知したトナー高さHt1cが、予めROM910に記憶されているシアンのベタのパッチ像601cの目標高さであるか否かを判定する(S206)。本実施形態では、シアンのベタのパッチ像601cが最大濃度で形成されたときの目標高さを14[μm]とする。ステップS206において、トナー高さHt1cが目標高さとならなければ、CPU800は、像形成部StCの画像形成条件を変更し(S207)、ステップS204へ移行する。なお、ステップS207において、CPU800は、像形成部StCの画像形成条件を変更した後、この変更した画像形成条件をRAM920に格納する。また、ステップS204において、CPU800は、像形成部StCにより、ステップS207で変更した画像形成条件を用いて、シアンのベタのパッチ像601cを再度形成する。CPU800は、ステップS204からステップS207を繰り返すことにより、トナー高さHt1cが目標高さとなるまで、画像形成条件を変更しながらシアンのベタのパッチ像601cを形成する。
一方、ステップS206において、トナー高さHt1cが目標高さとなると、CPU800は、マゼンタのベタのパッチ像601mを最大濃度で形成するための画像形成条件を特定する処理へ移行する。ステップS208からステップS211において、CPU800は、マゼンタの像形成部StMにより、トナー高さHt1mが目標高さとなるまで、画像形成条件を変更しながらマゼンタのベタのパッチ像601mを形成する。ここで、目標高さは、本実施形態のマゼンタのベタのパッチ像601mが最大濃度で形成されたときの目標高さであり、14[μm]とした。なお、ステップS208からステップS211は、前述のブラックの像形成部StK、シアンの像形成部StCが最大濃度のトナー像を形成するための画像形成条件を特定する処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ステップS210において、トナー高さHt1mが目標高さとなると、CPU800は、イエローのベタのパッチ像601yを最大濃度で形成するための画像形成条件を特定する処理へ移行する。ステップS212からステップS215において、CPU800は、イエローの像形成部StYにより、トナー高さHt1yが目標高さとなるまで、画像形成条件を変更しながらイエローのベタのパッチ像601yを形成する。ここで、目標高さは、本実施形態のイエローのベタのパッチ像601yが最大濃度で形成されたときの目標高さであり、14[μm]とした。なお、ステップS212からステップS215は、前述のブラックの像形成部StK、シアンの像形成部StC、マゼンタの像形成部StMがトナー像を形成するための画像形成条件を特定する処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
CPU800は、イエローの像形成部StYがトナー像を形成するための画像形成条件を特定すると、画像形成条件の特定処理を終了する。ここで、CPU800は、各色成分のトナー像を形成するための画像形成条件を特定する基準特定手段として機能する。
次に、図8のステップS101、又は、ステップS109において実行される信号レベルの上限値Trを特定する処理について図10のフローチャートに基づき説明する。なお、ステップS109はステップS101と同様の処理である。このフローチャートの処理は、CPU800がROM910に格納されたプログラムを読み出すことにより実行される。
先ず、CPU800は、ブラックのトナー高さ比Rkの特定処理(S300)、シアンのトナー高さ比Rcの特定処理(S301)、マゼンタのトナー高さ比Rmの特定処理(S302)、イエローのトナー高さ比Ryの特定処理(S303)を行う。これら、各トナー高さ比Ry、Rm、Rc、Rkの特定処理の詳細については、図11で後述する。
次いで、CPU800は、ステップS300からステップS303により特定したトナー高さ比Ry、Rm、Rc、Rkから、前述の式9によって、平均トナー高さ比Raveを算出する(S304)。次いで、CPU800は、ステップS304で求めた平均トナー高さ比Raveが1.0以下であるか否かを判定する(S305)。ステップS305において、平均トナー高さ比Raveが1.0以下であれば、CPU800は、各色成分のトナー像を重ねるときの信号レベルの上限値Trを250に設定し(S306)、信号レベルの上限値Trを特定する処理を終了する。
一方、ステップS305において、CPU800は、平均トナー高さ比Raveが1.0より大きいと判定した場合、平均トナー高さ比Raveが1.2以下であるか否かを判定する(S307)。ステップS307において、平均トナー高さ比Raveが1.2以下であれば、CPU800は、各色成分のトナー像を重ねるときの信号レベルの上限値Trを240に設定し(S308)、信号レベルの上限値Trを特定する処理を終了する。
一方、ステップS307において、CPU800は、平均トナー高さ比Raveが1.2より大きいと判定した場合、平均トナー高さ比Raveが1.4以下であるか否かを判定する(S309)。ステップS309において、平均トナー高さ比Raveが1.4以下であれば、CPU800は、各色成分のトナー像を重ねるときの信号レベルの上限値Trを230に設定し(S310)、信号レベルの上限値Trを特定する処理を終了する。
一方、ステップS309において、CPU800は、平均トナー高さ比Raveが1.4より大きいと判定した場合、平均トナー高さ比Raveが1.6以下であるか否かを判定する(S311)。ステップS311において、平均トナー高さ比Raveが1.6以下であれば、CPU800は、各色成分のトナー像を重ねるときの信号レベルの上限値Trを220に設定し(S312)、信号レベルの上限値Trを特定する処理を終了する。
一方、ステップS311において、CPU800は、平均トナー高さ比Raveが1.6より大きいと判定した場合、平均トナー高さ比Raveが1.8以下であるか否かを判定する(S313)。ステップS313において、平均トナー高さ比Raveが1.8以下であれば、CPU800は、各色成分のトナー像を重ねるときの信号レベルの上限値Trを210に設定し(S314)、信号レベルの上限値Trを特定する処理を終了する。
ここで、平均トナー高さ比Raveが1.8より大きい場合、細線のパッチ像602y、602m、602c、602kは、ベタのパッチ像601y、601m、601c、601kに比べて、そのトナー高さが1.8倍の高さよりも高くなっていることになる。
そのため、ステップS214において、平均トナー高さ比Raveが1.8よりも大きい場合、CPU800は、細線のパッチ像のトナー高さが高くなり過ぎていることを報知するための信号を表示パネル930へ出力する(S315)。この信号によって表示パネル930は、細線のパッチ像602y、602m、602c、602kのトナー高さHt2y、Ht2m、Ht2c、Ht2kが高くなり過ぎていることを報知する表示を行う。
次いで、CPU800は、像形成部StY、StM、StC、StKによる画像形成動作の実行を禁止し(S316)、信号レベルの上限値Trを特定する処理と、図8の画像形成処理を終了させる。これは、信号レベルの上限値を210よりも小さい値としてしまうと、形成するトナー像の濃度が許容できる濃度よりも低くなってしまうためである。
図11は、ブラックのトナー高さ比Rkの特定処理を示したフローチャート図である。以下、ブラックの細線のパッチ像602kのトナー高さを検知し、ブラックのトナー高さ比Rkを算出する処理について、図11を用いて説明する。なお、イエロー、マゼンタ、シアンについても、同様の方法でトナー高さ比Ry、Rm、Rcを特定するが、その詳細な説明を省略する。
先ず、CPU800は、ブラックのトナー高さ比Rkの特定処理を開始すると、レーザ発振器501から光を照射させ、ラインセンサ504から出力される電流値から、前述の方法により、中間転写ベルト6で反射される光の受光位置を検知する(S400)。ここで、ラインセンサ504の各受光素子から出力される電流値は、中間転写ベルト6で反射される光を受光するラインセンサ504の受光面上の受光位置に応じた第1の信号に相当する。
次いで、CPU800は、時間カウント値tを0にリセットし(S401)、像形成部StKにより前述の一群の細線のパッチ像602kを形成する(S402)。ステップS402において、CPU800は、細線のパッチ像602kを、RAM920に格納されている最大濃度のトナー像を形成するための画像形成条件で形成する。ここで、CPU800は、像形成部StKにより細線のパッチ像602kを形成する測定用画像形成手段として機能する。なお、RAM920には、前述の図8に示した画像形成条件の特定処理により特定された、最大濃度のトナー像を形成するための画像形成条件が、各色成分に対応付けて格納されている。本実施形態では、図9の画像形成条件の特定処理において形成したベタのパッチ像601kのトナー高さが目標高さとなるときの信号レベルを100(最大濃度)としており、この信号レベルで細線のパッチ像602kが形成される。
次いで、CPU800は、レーザ発振器501から光を照射させ、ラインセンサ504からの出力電流を検出する(S403)。ラインセンサ504の各受光素子から出力される電流値は、各受光素子が受光した光の光強度の値に応じて変化する。そのため、各受光素子の出力電流の合計は、ラインセンサ504に受光される光の反射光量に相当する。
次いで、CPU800は、ステップS403により検出された反射光量が閾値以上であるか否かを判定する(S404)。ここで、閾値とは、レーザ発振器501から光を照射させ、中間転写ベルト6上の照射領域がブラックのトナーで覆われている状態で、ラインセンサ504の各受光素子から出力される電流の合計値である。そのため、CPU800は、ラインセンサ504の各受光素子から出力される電流値の合計が閾値以上である場合、中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向で、細線のパッチ像602kのほぼ中央にレーザ発振器501からの光が照射されていると判定する。
ステップS404において、CPU800は、ラインセンサ504の各受光素子からの出力電流の合計が閾値以上であれば、前述の方法により、ブラックの細線のパッチ像602kで反射される光の受光位置を検知する(S405)。ここで、ラインセンサ504の各受光素子から出力される電流値は、細線のパッチ像602kで反射される光を受光するラインセンサ504の受光面上の受光位置に応じた第2の信号に相当する。また、ラインセンサ504は、細線のパッチ像のトナー高さに応じた信号を出力する出力手段として機能する。
次いで、CPU800は、ステップS400で検知した中間転写ベルト6からの反射光の受光位置と、ステップS405で検知した細線のパッチ像602kの受光位置とから、前述の方法により、トナー高さHt2kを検知する(S406)。ここで、CPU800は、細線のパッチ像のトナー高さに応じた信号を出力する出力手段として機能する。
次いで、CPU800は、時間カウント値tが所定値以上であるか否かを判定する(S407)。なお、所定値とは、CPU800が一群の細線のパッチ像602kの形成を開始してから、これら細線のパッチ像602kの全てが照射領域を通過するまでに要する時間である。
一方、ステップS404において、CPU800は、反射光量が閾値よりも小さい場合、細線のパッチ像602kからの反射光の受光位置を検知せずに、前述のステップS407へ移行する。ステップS404において、反射光量が閾値よりも小さい場合、つまり、ラインセンサ504の各受光素子からの出力電流の合計が閾値よりも小さい場合、CPU800は、照射領域に細線のパッチ像602kが到達していないと判定する。
ステップS407において、時間カウント値tが所定値よりも小さい場合、CPU800は、全てのブラックの細線のパッチ像602kが照射領域を通過していないと判定し、時間カウント値tを1増加させ(S408)、ステップS403へ移行する。CPU800は、ステップS403からステップS408を繰り返すことにより、いずれかのブラックのパッチ像602が照射領域に到達するまで、ラインセンサ504から出力される電流値を検知し続ける。
一方、ステップS407において、時間カウント値tが所定値以上となると、CPU800は、ステップS406で検知したトナー高さHt2kの最大値をブラックの細線のパッチ像602kのトナー高さHt2kに決定する(S409)。
次いで、CPU800は、ベタのパッチ像601kのトナー高さHt1kと、ステップS409で決定された細線のパッチ像602kのトナー高さHt2kとから、トナー高さ比Rkを算出し(S410)、ブラックのトナー高さ比Rkの特定処理を終了する。なお、ステップS410において、ベタのパッチ像601kのトナー高さHt1kは、前述の画像形成条件の特定処理(図10)において検知されたトナー高さHt1kを用いればよい。
ここで、前述のステップS404で用いる閾値は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックで分光特性が異なるため、色成分毎に予め測定され、ROM910に格納されている。
次に図8の画像形成処理のステップS104において実行される信号レベルを補正する処理について説明する。本実施形態のCPU800は、画像データをビットマップデータに展開し、文字と線画と写真画像のそれぞれの画素毎に、各色成分の信号レベルを合計する。この合計値が、上限値Trを特定する処理(図10)で特定された上限値Tr以下となるように、画素毎の各色成分の信号レベルを補正する。
図12は、外部装置のPCから画像形成装置に入力される、ページ記述言語により記述された画像データの例である。ページ記述言語で記述された画像データは、(a)テキストデータと、(b)グラフィックスデータと、(c)ラスタイメージデータに大別される。
画像データの91は、ビットマップデータへ展開すると文字に変換されるテキストデータを記述したコマンドである。このテキストデータ91は、文字の内容、文字の色とその信号レベル(濃度)、記録材P上の配置する位置、文字サイズ、文字間隔を指定している。画像データの92は、ビットマップデータへ展開すると線画に変換されるグラフィックスデータを記述したコマンドである。このグラフィックスデータ92は、線の色とその信号レベル(濃度)、線の始点と終点の座標、線の太さを指定している。画像データの93は、ビットマップデータへ展開すると写真画像に変換されるラスタイメージデータを記述したコマンドである。このラスタイメージデータ93は、写真画像の色成分数、各ドットの信号レベル(濃度)、写真画像をレイアウトする位置などが指示されている。このように、ページ記述言語で記載された画像データは、文字と線画と写真画像とに、そのコマンドによって識別することができる。
図13は図12の画像データをビットマップデータに展開した様子を示した概略図である。なお、図13の80は、記録材1枚分の領域を示している。文字オブジェクト81は、テキストデータ91(図12)を展開した様子を表したものである。また、線画オブジェクト82は、グラフィックスデータ92(図12)を展開した様子を表したものである。また、写真画像オブジェクト83は、ラスタイメージデータ93(図12)を展開した様子を表したものである。
本実施形態では、画像データが入力されると、CPU800が画像データの各コマンドを順次、ビットマップデータに展開しながら、オブジェクト(文字オブジェクト、線画オブジェクト、写真画像オブジェクト)毎に信号レベルの補正を行う。以下、図8のステップS104に示した信号レベルを補正する処理を図14に表すフローチャートに基づいて説明する。なお、このフローチャートの処理はCPU800がROM910に格納されたプログラムを読み出すことにより実行される。
先ず、CPU800は、画像データを読み取り、この画像データを展開した結果が線画オブジェクトであるか否かを判定する(S500)。ここで、CPU800は、読み取った画像データの展開中のコマンドがグラフィックスデータである場合、このコマンドを展開した結果が線画オブジェクトであると判定する。ステップS500において、画像データを展開した結果が線画オブジェクトである場合、CPU800は、後述のステップS502へ移行する。
一方、ステップS500において、画像データを展開した結果が線画オブジェクトでない場合、CPU800は、この画像データを展開した結果が文字オブジェクトであるか否かを判定する(S501)。ここで、CPU800は、展開中のコマンドがテキストデータである場合、このコマンドを展開した結果が文字オブジェクトであると判定する。ステップS501において、画像データを展開した結果が文字オブジェクトでない場合、CPU800は、この画像データを展開した結果が写真画像オブジェクトであると判定し、後述のステップS506へ移行する。
一方、ステップS501において、画像データを展開した結果が文字オブジェクトである場合、CPU800は、この文字オブジェクトが細線領域を有しているか否かを判定する(S502)。このとき、CPU800は、画像データから、この画像データのコマンドによって指定される文字サイズが所定の文字サイズ以下となる文字を識別する。なお、本実施形態では、所定の文字サイズを14[ポイント]とする。
また、前述のステップS500において、画像データを展開した結果が線画オブジェクトである場合、CPU800は、この線画オブジェクトが細線領域を有しているか否かを判定する(S502)。このとき、CPU800は、画像データから、この画像データのコマンドによって指定される線の太さが所定の太さ以下となる線画を識別する。なお、本実施形態では、所定の線の太さを500[μm]とする。
ステップS502において、展開した文字オブジェクト、又は、展開した線画オブジェクトが細線領域を有している場合、CPU800は、信号レベルの合計が250より大きいか否かを判定する(S503)。ステップS503において、CPU800は、画像データがテキストデータである場合、指定される文字の色とその信号レベル(濃度)から、各色成分の信号レベルの合計が250より大きいか否かを判定する。また、ステップS503において、CPU800は、画像データがグラフィックスデータである場合、指定される線の色とその信号レベル(濃度)から、各色成分の信号レベルの合計が250より大きいか否かを判定する。ステップS503において、信号レベルの合計が250より大きい場合、CPU800は、前述の式1から式4により、各色成分の信号レベルを補正し(S504)、後述のステップS509へ移行する。ステップS504において、前述の式1から式4の上限値Trは、前述の上限値Trを特定する処理(図10)において設定された上限値Trを用いる。ステップS504において、CPU800は、平均トナー高さ比Raveによって特定された上限値Trに基づき、同一画素位置の信号レベルを補正することにより、所定の幅以下のトナー像を形成するための画像形成条件を特定する特定手段として機能する。
一方、ステップS503において、信号レベルの合計が250以下である場合、CPU800は、以下の式10から式13により、各色成分の信号レベルを補正し(S505)、後述のステップS509へ移行する。ステップS505において、各色成分の信号レベルの合計が250以下のトナー像は、信号レベルの合計が250より大きい値となるために信号レベルが補正されたトナー像よりも濃い濃度で形成されないように、各色成分の信号レベルが補正される。なお、式10から式13では、前述のステップS101において特定された上限値Trと、細線のトナー像のトナー高さがベタのトナー像のトナー高さと同じ場合の信号レベルの上限値(本実施形態では250)との割合を、色成分毎の信号レベルに乗じている。
なお、式10から式13の上限値Trは、前述の上限値Trを特定する処理(図10)においてRAM920に格納された上限値Trを用いる。
式10から式13において、Y0は補正前のイエローのトナー像を形成するときの信号レベルであり、M0は補正前のマゼンタの信号レベルであり、C0は補正前のシアンの信号レベルであり、K0は補正前のブラックの信号レベルである。
また、式10から式13において、Y1は補正後のイエローのトナー像を形成するときの信号レベルであり、M1は補正後のマゼンタの信号レベルであり、C1は補正後のシアンの信号レベルであり、K1は補正後のブラックの信号レベルである。
ステップS501において、画像データを展開した結果が文字オブジェクトでない場合、CPU800は、信号レベルの合計が250より大きいか否かを判定する(S506)。このとき、CPU800は、画像データによって指定される各ドットの信号レベル(濃度)から、各色成分の信号レベルの合計が250より大きいか否かを判定する。
また、ステップS502において、展開した文字オブジェクト、又は、線画オブジェクトが細線領域を有していない場合、CPU800は、信号レベルの合計が250より大きいか否かを判定する(S506)。ステップS506において、CPU800は、画像データがテキストデータである場合、指定される文字の色とその信号レベル(濃度)から、各色成分の信号レベルの合計が250より大きいか否かを判定する。また、ステップS506において、CPU800は、画像データがグラフィックスデータである場合、指定される線の色とその信号レベル(濃度)から、各色成分の信号レベルの合計が250より大きいか否かを判定する。ステップS506において、信号レベルの合計が250より大きい場合、CPU800は、前述の式1から式4の上限値Trを250として、各色成分の信号レベルを補正し(S507)、後述のステップS509へ移行する。
一方、ステップS506において、信号レベルの合計が250以下である場合、CPU800は、信号レベルの補正を行わず(S508)、後述のステップS509へ移行する。
次いで、CPU800は、前述のステップS500からステップS508によって、展開中のコマンドの信号レベルを変換すると、画像データに記述された全てのコマンドの信号レベルを変換したか否かを判定する(S509)。ステップS509において、全てのコマンドの信号レベルを変換している場合、CPU800は、信号レベルを補正する処理を終了し、前述の画像形成処理(図8)のステップS105へ移行する。
一方、ステップS509において、全てのコマンドの信号レベルを変換していない場合、CPU800は、ステップS500へ移行し、全てのコマンドの信号レベルを変換するまで、信号レベルを補正する処理を続ける。
これにより、本実施形態では、入力される画像データに対応する画像を形成する際に、所定のサイズ以下となる文字と、所定の太さ以下の線画とを、トナーの飛び散りが抑制されるトナー載り量で形成することができる。
また、本実施形態では、ベタのパッチ像601y、601m、601c、601kの濃度を検知する換わりにこのベタのパッチ像601y、601m、601c、601kのトナー高さHt1y、Ht1m、Ht1c、Ht1kを検知している。つまり、トナー高さセンサユニット5がベタのパッチ像の濃度を検知する濃度検知手段として機能している。しかし、ベタのパッチ像601y、601m、601c、601kの濃度を検知する濃度検知手段としては、トナー高さセンサユニット5に限定されない。例えば、中間転写ベルト6に向けて光を照射する発光部と、この発光部が発光することによりベタのパッチ像で反射される光を受光する受光部とを有し反射光量から濃度を検知する公知の濃度センサを用いる構成としてもよい。
また、本実施形態では、ベタのパッチ像の濃度に基づき画像形成条件が特定される換わりに、ベタのパッチ像のトナー高さHt1y、Ht1m、Ht1c、Ht1kが、最大濃度で形成されるベタのパッチ像のトナー高さとなるときの画像形成条件が特定されている。しかしながら、画像形成条件を特定する基準特定手段も、この構成に限定されない。例えば、前述の反射光量から濃度を検知する濃度センサによる測定結果に基づき、画像形成条件を特定する構成としてもよい。また、例えば、サービスマンやユーザが記録材に定着されたトナー像の濃度を確認しながら、直接、画像形成条件を変更する構成としてもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態は、前述した第1の実施形態に対して下記に示す点において相違する。本実施形態のその他の要素は、前述の第1の実施形態に対応するものと同一なので説明を省略する。
第1の実施形態では、細線のパッチ像602のパターンが、中間転写ベルト6の搬送方向で先行する細線のパッチ像602に対して、この搬送方向に直交する方向の一方側へ移動されて形成されている。本実施形態では、中間転写ベルト6の搬送方向に対して所定の角度傾けた細線のパッチ像602が形成される。
図15(a)は中間転写ベルト6上に形成されたベタのパッチ像601と細線のパッチ像602の全体図であり、図15(b)は細線のパッチ像602を拡大して示した拡大図である。
本実施形態において、中間転写ベルト6上に形成される1つの細線のパッチ像602は、中間転写ベルト6の搬送方向に対して10[°]傾いた状態で、この搬送方向に直交する方向の長さが254[μm]となるように形成されている。また、1つの細線のパッチ像602は、中間転写ベルト6の搬送方向の長さが11[mm]となる。この細線のパッチ像602は、中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向へ4つ並べて形成される。これにより、細線のパッチ像602が、レーザ発振器501から光が照射される中間転写ベルト6上の照射領域Rから外れた位置を通過してしまい、この細線のパッチ像602のトナー高さが検知できないことを防止することができる。複数の細線のパッチ像602が担持される中間転写ベルト6の領域の幅は、中間転写ベルト6が、この搬送方向に直交する方向へ移動しうる距離以上であればよい。
第1と第2の実施形態では、中間転写ベルト6上の細線のパッチ像602を形成し、この細線のパッチ像のトナー高さを検知する構成とした。しかしながら、画像形成部StY、StM、StC、StKの感光ドラム1Y、1M、1C、1K上に担持された細線のトナー像のトナー高さを検知する構成としてもよく、また、記録材上に転写された細線のトナー像のトナー高さを検知する構成としてもよい。像担持体として感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを用いる場合、この像担持体上の細線のトナー像のトナー高さを検知するため、各感光ドラムに1つずつトナー高さセンサユニット5を設ける構成とすればよい。
また、第1と第2の実施形態では、中間転写ベルト6上に形成される所定の幅の細線のパッチ像からトナー高さを検知し、検知結果に基づき細線領域を形成するときの画像形成条件が特定される構成となっている。しかしながら、中間転写ベルト6上に、この中間転写ベルト6の搬送方向に直交する方向の幅が異なる複数の細線のパッチ像が形成され、これらパッチ像のトナー高さに基づき、トナー像の幅に応じた画像形成条件が特定される構成としてもよい。
StY イエローの像形成部
StM マゼンタの像形成部
StC シアンの像形成部
StK ブラックの像形成部
200 読取装置
300 インターフェース
501 レーザ発振器
504 ラインセンサ
6 中間転写ベルト
602 細線のパッチ像
800 CPU
910 ROM

Claims (11)

  1. 画像データに応じたトナー像を像担持体に形成する像形成手段と、
    前記像形成手段に形成させる画像データを入力する入力手段と、
    測定用のトナー像を表す画像データが記憶された記憶部と、
    前記記憶部に記憶された画像データに応じて、前記像形成手段に、所定の幅以下の測定用のトナー像を、前記像担持体の搬送方向に直交する方向の長さが所定の長さよりも短くなるように形成させる制御手段と、
    前記像担持体に向けて光を照射する照射手段と、
    前記照射手段から照射され、測定用のトナー像で反射される光を受光することにより、前記像担持体の表面に垂直な方向の測定用のトナー像の高さに応じた信号を出力する出力手段と、
    前記像形成手段が前記入力手段から入力される画像データに応じたトナー像を形成する場合、前記出力手段から出力される信号に基づき、該画像データに含まれる所定の幅以下の細いトナー像を形成するための画像形成条件を特定する特定手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、長手方向が前記像担持体の搬送方向となる複数の前記測定用のトナー像のそれぞれを、前記搬送方向に直交する方向へずらしながら形成させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記複数の測定用のトナー像のそれぞれを前記搬送方向に直交する方向の一方側へ1画素ずらして形成させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記測定用のトナー像を前記像担持体の搬送方向に対して所定の角度傾けて形成させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記測定用のトナー像が担持される前記像担持体の領域の、前記像担持体の搬送方向に直交する方向の長さは、前記像担持体が、前記搬送方向に直交する方向へ移動しうる距離よりも長いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 画像形成装置はさらに、前記像形成手段が前記入力手段から入力される画像データに応じて形成する前記所定の幅よりも太いトナー像の濃度の検知結果から、前記像形成手段が前記入力手段から入力される画像データに応じて前記所定の幅よりも太いトナー像を形成するときの画像形成条件を特定する基準特定手段を有し、
    前記特定手段は、前記基準特定手段により特定される画像形成条件を、前記出力手段から出力される前記所定の幅以下の細い測定用のトナー像の前記高さに応じた信号に基づき調整することにより、前記像形成手段が前記入力手段から入力される画像データに応じて形成するトナー像の幅に応じた画像形成条件を特定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置はさらに、前記制御手段が前記記憶部に記憶される画像データに応じて前記像形成手段に形成させる、前記所定の幅よりも太い測定用のトナー像の濃度の検知結果から、前記像形成手段が前記入力手段から入力される画像データに応じて前記所定の幅よりも太いトナー像を形成するときの画像形成条件を特定する基準特定手段を有し、
    前記特定手段は、前記基準特定手段により特定される画像形成条件を、前記出力手段から出力される前記所定の幅以下の細い測定用のトナー像の前記高さに応じた信号に基づき調整することにより、前記像形成手段が前記入力手段から入力される画像データに応じて形成するトナー像の幅に応じた画像形成条件を特定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記出力手段は、前記照射手段から照射され、前記制御手段が前記記憶部に記憶される画像データに応じて前記像形成手段に形成させる、前記所定の幅よりも太い測定用のトナー像で反射される光を受光することにより、前記所定の幅よりも太い測定用のトナー像の前記高さに応じた信号を出力し、
    前記基準特定手段は、前記出力手段から出力される前記所定の幅よりも太い測定用のトナー像の前記高さに応じた信号に基づき、前記像形成手段が前記入力手段から入力される画像データに応じて前記所定の幅よりも太いトナー像を形成するときの画像形成条件を特定することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記所定の幅以下の測定用のトナー像は、前記基準特定手段により特定される画像形成条件で形成されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記所定の幅以下の測定用のトナー像は、前記基準特定手段により、前記像形成手段が前記入力手段から入力される画像データに応じて前記所定の幅よりも太いトナー像を形成するときの画像形成条件を特定する際に形成されるトナー像と同じ画像形成条件で形成されることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記照射手段により、前記制御手段が前記像形成手段に形成させる前記所定の幅以下の測定用のトナー像に照射された光の径は、該測定用のトナー像の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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