JP5534952B2 - 画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
、低線数スクリーン(b)をそれぞれ形成した場合のトナー層高さの違いを示している(低線数スクリーンの方がトナー層高さが高い)。また図12には、トナー層高さと電位との関係を示している。
ナー像を転写する画像形成方法において、前記像担持体に階調の異なる複数のパッチ画像を形成し、前記パッチ画像の単位面積あたりの電荷量であるトナー電荷量を算出し、前記パッチ画像の単位面積あたりのトナー量を検出し、それぞれの前記パッチ画像ごとに得られた前記トナー電荷量、及び前記トナー量から、前記トナー電荷量と前記トナー量との関係を求め、シート材に転写されるトナー像の階調ごとの画像信号値の分布を取得し、前記関係と、取得された前記画像信号値の分布とから該トナー像の総電荷量を算出し、前記総電荷量から該トナー像をシート材に転写可能な転写電圧を設定し、設定された転写電圧によってシート材へのトナー像の転写を行うことを特徴とする。
(1:画像形成装置の概略構成)
図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置において、特に像担持体周辺の概略構成を示すものである。
現像剤)と同極性であり、本実施の形態では負極性のトナーを用いているので、感光体ド
ラム2の表面は負極性に一様に帯電されることになる。一様に帯電した感光体ドラム2の表面に対して、露光ユニット9がレーザ光によって走査露光を行い、感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。そして現像装置3から静電潜像に対してトナーが供給され、静電潜像がトナー像として可視化される。
上記プロセスを行う画像形成方法、及び上記構成を有する画像形成装置では、現像時に静電潜像に供給されるトナー量は、トナーの単位重量あたりの電荷量(Q/M)に大きく依存する。さらに上記で説明したように、トナーの単位重量あたりの電荷量(Q/M)は、環境変化や経時変化に加え、「選択現像の影響」によって変化する(図2)。つまり、良好な画像品質を得るためには、「選択現像の影響」を考慮した画像形成条件の制御を行う必要がある。
「選択現像の影響」に起因するトナーの単位重量あたりの電荷量(Q/M)の変化を知るために、本実施の形態では、まず感光体ドラム2の表面に、階調の異なる3つのパッチ画像を形成する。パッチ画像は、出力像が形成されない、例えばシート材の紙間に相当する領域に形成されるものである。本実施の形態では、出力可能な最大濃度に対して濃度比が25%、50%、75%のパッチ画像を形成した。なお、ここでは3つのパッチ画像を形成しているが、パッチ画像は2つ以上形成されていればよい。
パッチ画像形成時に露光ユニット9によって感光体ドラム2表面に形成された静電潜像の潜像電位Viを、露光工程後かつ現像工程前に表面電位センサ5によって検出する。その後、静電潜像に各濃度比(最大濃度に対して25%、50%、75%の濃度)に応じてトナーが供給され、現像工程後、トナーが供給された状態のパッチ画像の表面電位Vtを表面電位センサ6によって検出する。なお、ここで用いられる表面電位センサ5、6(電位測定手段)には、市販されている非接触タイプのものが用いられているが、用いられる表面電位センサは特に限定されるものではない。
現像工程後、光センサ7によって、各々のパッチ画像に供給されている単位面積あたりのトナー量(M/S)を検出する(以下、単位面積あたりのトナー量(M/S)を単に「トナー量(M/S)」とする)。光センサ7(反射光量測定手段)は、パッチ画像に光を照射し、パッチ画像表面に対して略45度の角度で赤外線を入射させ、略45度で反射する反射光の光量からパッチ画像のトナー量(M/S)を検出するものである。具体的には、測定結果としての反射光量をトナー量(M/S)に変換する変換LUT(ルックアップテーブル)を予め準備しておき、その変換LUTに基づいて、検出された反射光量をトナー量(M/S)に変換している。階調が異なるとトナー量(M/S)も異なるので、ここではそれぞれのパッチ画像ごとに異なった反射光量が検出される。
(2−2)で検出したパッチ画像の潜像電位Vi、表面電位Vtを用い、表面電位Vtから潜像電位Viから引くことで(Vt−Vi)、各々のパッチ画像のトナー電位Vを算出する。そして感光体ドラム2の材料物性値等から算出した感光体ドラム2のドラム静電容量Cと、ここで求めたトナー電位Vとから、パッチ画像の単位面積あたりのトナー電荷量(Q/S)を算出する。トナー電荷量(Q/S)の算出は、画像形成装置に設けられた不図示の算出手段において行われる。この算出手段を制御部に設けてもよい。なお、単位面積あたりのトナー電荷量(Q/S)を以下では単に「トナー電荷量(Q/S)」と称する。
上記(2−1)〜(2−4)のプロセスによって、階調の異なる各々のパッチ画像の「トナー量(M/S)」と「トナー電荷量(Q/S)」が算出される。そして得られた値に基づいて、「トナー量(M/S)」を横軸、「トナー電荷量(Q/S)」を縦軸にとったグラフにおいて、各々のパッチ画像のデータを近似的に線形補完する(図3の太線)。本実施の形態では、濃度比が25%、50%、75%のパッチ画像を用いているので、広い階調幅において「トナー量(M/S)」と「トナー電荷量(Q/S)」の関係が得られることになる。なお、図3のグラフにおける「傾き」が、パッチ画像の単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)に相当する。
(2−5)で得られる「トナー量(M/S)」と「トナー電荷量(Q/S)」との関係から、高濃度ベタ画像(以下ベタ画像)の単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)がわか
る。このとき、(2−5)で得られたベタ画像の単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)が、所望のトナーの電荷量よりも大きかった場合、図13に示すように潜像電位を埋めるトナーは想定よりも少なくなる。これは、トナー電荷量が大きいほど、少ないトナー量で潜像電位を埋めることが可能なためである。したがって、このような状態でベタ画像を印字すると、所望のベタ画像の濃度よりも薄い画像が出力されることになる。
、暗部電位Vdと、現像バイアス電位Vdevとの電位差である)。
(2−6)でVcontや露光のレーザー強度を変更した場合、ベタ画像濃度は所望の濃度と一致したが、単位面積当たりの「トナー電荷量(Q/S)」が変わり、ベタ画像のトナー電荷量(Q/S)も変わってしまう。この場合、転写条件(以下、転写電圧)を変更せずに印字すると画像不良が発生する虞がある。そこで、トナー電荷量(Q/S)に応じた転写電圧の設定値を変更する方法を以下に示す。
「トナー量(M/S)」と「トナー電荷量(Q/S)」の関係を表すグラフにおいて、本実施の形態(太線)と従来例(点線)とを比較する(図3)。図3に示すように、従来例では1階調分のパッチ画像を出力し、その一点のデータから線形近似して高濃度画像におけるトナー電荷量(Q/S)を予測している。そのため、特に高濃度画像では、トナー電荷量(Q/S)の実験値(実線)と大きなずれが生じている。このように、想定しているトナー電荷量(Q/S)が実際のトナー電荷量(Q/S)の値よりも大きくなると、転写電圧を必要以上に大きな値に設定してしまい、異常放電による突き抜けなどの画像欠陥が生じる虞がある。
本発明の第2の実施の形態に係る画像形成方法、画像形成装置について説明を行う。本実施の形態は、「像形状(トナー層高さ)の違いによる影響」を考慮した上で、画像形成条件を制御している点が特徴である。なお、画像形成装置の構成は上記第1の実施の形態とほぼ同一であるので、同一の部分に関しては同一の符号を付してその説明を省略する。また、以下では「像形状(トナー層高さ)」を単に「トナー層高さ」を称して説明を行う。
本実施の形態では、「トナー層高さ」を考慮すべく、トナー量(M/S)が等しく、空間周波数が異なる(線数が異なる)2つのパッチ画像を感光体ドラム2上に出力し、得られたデータに基づいて転写電圧を制御している。以下、この制御方法について説明する。なお、ここでは形成されるパッチ画像は2つとしているが、パッチ画像は複数個形成されればよく、3つ以上であってもよい。
図11に示したように、低線数スクリーンと高線数スクリーンの場合はトナー層高さがそれぞれ異なる。低濃度領域や高濃度領域では、低線数スクリーンと高線数スクリーンの間でトナー層高さの差異はほとんどないが、中間調領域では、低線数スクリーンと高線数スクリーン間でトナー層高さの差異が顕著になる。そこで本実施の形態では、感光体ドラム2の紙間に相当する部分に「空間周波数」の異なる複数のパッチ画像を形成し、トナー層高さの影響を考慮して、トナー電荷量(Q/S)を算出した。なお、ここでは最大濃度に対する画像比率(出力ピクセル)が49%(低線数スクリーン)、52%(高線数スクリーン)のパッチ画像を形成した(図4)。
まず、各々のパッチ画像のトナー電荷量(Q/S)を検出する。検出プロセスは第1の実施の形態と同様である。すなわち、パッチ画像のトナー電位V(Vt−Vi)を求め、
算出手段によって感光体ドラム2の材料物性値等からトナー電荷量(Q/S)を算出する。
図5に示す「トナー層高さの実測値を示すグラフ」から、各々のパッチ画像(低線数スクリーンと高線数スクリーン)に対応するトナー層高さを求める。そして求められたトナー層高さと、(1−2)で求めたトナー電荷量(Q/S)とから、図6に示す「トナー層高さとトナー電荷量(Q/S)の関係」を求め、各々のパッチ画像に対応する2点のデータから関係式(直線式)を算出する。この関係式を用いることによって、以後はトナー層高さが求まればトナー電荷量(Q/S)を算出することができるので、算出されたトナー電荷量(Q/S)に基づいて転写電圧を設定すればよい。
本実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、ベタ画像を転写可能な転写電圧を設定値として用いている。すなわち、予めベタ画像のトナー層高さを求め、(1−3)で求めた「トナー層高さとトナー電荷量(Q/S)の関係」からベタ画像のトナー電荷量(Q/S)を算出する。本実施の形態では、ベタ画像のトナー層高さが1.5層程度の高さ構造になっていると想定される。この場合、平均トナー層高さを求めると、ほぼトナー粒子の粒径と同じになる。そこでトナー電荷量(Q/S)を算出するにあたり、(1−3)で求めた関係式にトナー粒子の平均粒径である6(μm)を代入することにより、ベタ画像のトナー電荷量(Q/S)を精度良く求めることができる(図7)。
トナー電荷量(Q/S)を求めた後の潜像形成条件設定プロセスは第1の実施の形態と同じであるため、その説明は省略する。
トナー電荷量(Q/S)を求めた後の転写電圧の設定プロセスは第1の実施の形態と同じである。つまり、「トナー電荷量(Q/S)」×「シート材の幅寸法」×「プロセススピード(シート材の搬送速度)」を行うことによって求められた「シート材1枚分のトナー総電荷量(Q)」を、変換LUTを用いて適切な転写電圧に変換する。
図8に示すように、従来では比較的線数の低い(トナー層高さの高い)パッチ画像のみ出力しているので、トナー層高さが高い状態のみのトナー電位を測定しており、それによって得られたトナー電荷量(Q/S)は、実際のそれよりも大きくなってしまう。これに対して本実施の形態では、空間周波数の異なる2つのパッチ画像を形成しているので、トナー層高さの違いがトナー電荷量(Q/S)に及ぼす影響を知ることができる。さらに、得られた関係式からトナー層高さの影響を考慮したトナー電荷量(Q/S)を算出することができる。このように、中間調領域でより適切なトナー電荷量(Q/S)を算出することができると、適切な転写電圧を設定でき、良好な画像を得ることができる。また、本実施の形態では第1の形態と同様に、転写電流値を直接制御してもよい。
図9を参照して、本発明の第3の実施の形態に係る画像形成方法、画像形成装置について説明を行う。本実施の形態は、「選択現像の影響」、及び「像形状(トナー層高さの2次元分布)の違いによる影響」の両方を考慮した上で、画像形成条件を制御している点が特徴である。なお、画像形成装置の構成は上記第1の実施の形態と同一であるので、同一の部分に関しては同一の符号を付してその説明は省略する。
第1の実施の形態では、「選択現像の影響」を考慮したトナー電荷量を算出し、その値を用いた制御方法について説明した。一方で第2の実施の形態では、同じ階調でもスクリーンによりトナーの載り方が異なるため、パッチ画像と印字画像のスクリーンが違うときにトナー電荷量に誤差が生じる場合があるため、「トナー層高さの影響」を考慮した制御方法について説明した。
まず、第1の実施の形態と同様に、「階調の異なる複数のパッチ画像」を感光体ドラム2上の紙間に相当する部分に形成する。さらに、第2の実施の形態で説明した「空間周波数」の異なる複数のパッチ画像を形成する。
第1、第2の実施の形態と同様に、パッチ画像のトナー電位V(Vt−Vi)を求め、光センサ7によってトナー量(M/S)を検出し、トナー電荷量(Q/S)を算出する。そしてトナー量(M/S)に対する単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)の関係式を算出し、この関係を表すグラフにおける切片を求める。次に、第1の実施の形態と同様にトナー電荷量(Q/S)を算出し、第2の実施の形態で説明したようにトナー層高さの影響が大きい中間調領域の単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)を求める。図9に示す場合には、トナー層高さの影響を考慮すると、第1の実施の形態で算出したトナー量(M/S)に対する単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)の直線からずれる。
第1の実施の形態と同様に、階調の異なる少なくとも2つ以上のパッチ画像を出力して、トナー電位Vおよびトナー量(M/S)の検出を行うことで、特に選択現像の影響が大きい高濃度領域において、より適切なトナー電荷量(Q/S)を検出することができる。さらにトナー量(M/S)が等しく、空間周波数が異なる少なくとも2つ以上のパッチ画像を出力してトナー電位Vおよびトナー量(M/S)の検出を行うことで、トナー層高さの影響が大きい中間調領域において、より適切なトナー電荷量(Q/S)を検出できる。
本発明の第4の実施の形態に係る画像形成方法、画像形成装置について説明を行う。本
実施の形態は、第1の実施の形態とほぼ同様であるが、印字画像の画像信号値(積分値)を用いて画像形成条件を制御している点が特徴である。
(1−1:単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)の算出)
単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)の算出プロセスは第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
第1の実施の形態では、図3に示す関係を求めた後に、ベタ画像のトナー電荷量(Q/S)を算出し、「トナー電荷量(Q/S)」×「シート材の幅寸法」×「プロセススピード(シート材の搬送速度)」によってトナー総電荷量(Q)を算出している。これに対して本実施の形態では、まず信号取得手段としての画像処理部(RIPコントローラ)において印字画像の画像信号値の頻度分布テーブル(所謂、ヒストグラム)を取得する。その後、図10に示すように、上記(1−1)で得られた単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)と画像信号値の頻度分布テーブルとを掛け合わせ、さらに積算し、印字画像に応じた記録紙の1枚分のトナー総電荷量(Q)を算出する。
トナー電荷量(Q/S)を求めた後の潜像形成条件設定プロセスは第1の実施の形態と同じであるため、その説明は省略する。
トナー総電荷量(Q)を求めた後の転写電圧の設定プロセスは第1の実施の形態と同じである。つまり、「印字画像1枚分のトナー総電荷量(Q)」を、変換LUTを用いて適切な転写電圧に変換する。また、第1及び第2の形態と同様に、転写電流値を制御してもよい。
本実施の形態によれば、「選択現像の影響」を考慮しつつ、さらに画像信号値毎の単位重量あたりのトナー電荷量(Q/M)を用いて転写電流値を設定するので、最適な転写電流値を設定することができ、良好な画像品質を得ることが可能になる。
2 感光体ドラム
3 現像装置
4 中間転写ベルト
5 表面電位センサ
6 表面電位センサ
7 光センサ
8 転写ローラ
9 露光ユニット
Claims (8)
- 回転可能な像担持体の表面を一様に帯電し、
帯電した前記像担持体の表面を走査露光して静電潜像を形成し、
前記静電潜像にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像し、
トナー像を被転写体に転写する転写手段に転写電圧を印加して被転写体にトナー像を転写する画像形成方法において、
前記像担持体に階調の異なる複数のパッチ画像を形成し、
前記パッチ画像の単位面積あたりの電荷量であるトナー電荷量を算出し、
前記パッチ画像の単位面積あたりのトナー量を検出し、
それぞれの前記パッチ画像ごとに得られた前記トナー電荷量、及び前記トナー量から、前記トナー電荷量と前記トナー量との関係を求め、
前記関係に基づいて、設定されているベタ画像の単位面積あたりのトナー量から、該ベタ画像のトナー電荷量を算出し、
前記ベタ画像のトナー電荷量から画像形成に必要な潜像形成条件を設定し、
前記ベタ画像のトナー電荷量から前記ベタ画像の総電荷量を算出し、
前記総電荷量から前記ベタ画像を被転写体に転写可能な転写電圧を設定し、
設定された転写電圧を用いて被転写体へのトナー像の転写を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 回転可能な像担持体の表面を一様に帯電し、
帯電した前記像担持体の表面を走査露光して静電潜像を形成し、
前記静電潜像にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像し、
トナー像を被転写体に転写する転写手段に転写電圧を印加して被転写体にトナー像を転写する画像形成方法において、
前記像担持体に単位面積あたりのトナー量が等しく空間周波数が異なる複数のパッチ画像を形成し、
前記パッチ画像の単位面積あたりの電荷量であるトナー電荷量を算出し、
それぞれの前記パッチ画像ごとに得られた前記トナー電荷量と、前記パッチ画像のトナー層高さとの関係を求め、
前記関係に基づいて、取得されているベタ画像のトナー層高さから該ベタ画像のトナー
電荷量を算出し、
前記ベタ画像のトナー電荷量から画像形成に必要な潜像形成条件を設定し、
前記ベタ画像のトナー電荷量から前記ベタ画像の総電荷量を算出し、
前記総電荷量から前記ベタ画像を被転写体に転写可能な転写電圧を設定し、
設定された転写電圧によって被転写体へのトナー像の転写を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 回転可能な像担持体の表面を一様に帯電し、
帯電した前記像担持体の表面を走査露光して静電潜像を形成し、
前記静電潜像にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像し、
トナー像を被転写体に転写する転写手段に転写電圧を印加して被転写体にトナー像を転写する画像形成方法において、
前記像担持体に階調の異なる複数のパッチ画像を形成し、
前記パッチ画像の単位面積あたりの電荷量であるトナー電荷量を算出し、
前記パッチ画像の単位面積あたりのトナー量を検出し、
それぞれの前記パッチ画像ごとに得られた前記トナー電荷量、及び前記トナー量から、前記トナー電荷量と前記トナー量との関係を求め、
被転写体に転写されるトナー像の階調ごとの画像信号値の分布を取得し、
前記関係と、取得された前記画像信号値の分布とから被転写体に転写されるトナー像の総電荷量を算出し、
前記総電荷量から画像形成に必要な潜像形成条件を設定し、
前記総電荷量から該トナー像を被転写体に転写可能な転写電圧を設定し、
設定された転写電圧によって被転写体へのトナー像の転写を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 回転可能な像担持体の表面を一様に帯電し、
帯電した前記像担持体の表面を走査露光して静電潜像を形成し、
前記静電潜像にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像し、
トナー像を被転写体に転写する転写手段に転写電圧を印加して被転写体にトナー像を転写する画像形成方法において、
前記像担持体に階調の異なる複数のパッチ画像と、単位面積あたりのトナー量が等しく空間周波数が異なる複数のパッチ画像とを形成し、
前記階調の異なる複数のパッチ画像の単位面積あたりの電荷量であるトナー電荷量を算出し、
前記階調の異なる複数のパッチ画像の単位面積あたりのトナー量を検出し、
それぞれの前記階調の異なる複数のパッチ画像ごとに得られた前記トナー電荷量、及び前記トナー量から、前記トナー電荷量と前記トナー量との関係を求め、
さらに前記単位面積あたりのトナー量が等しく空間周波数が異なる複数のパッチ画像の単位面積あたりの電荷量であるトナー電荷量を算出し、
前記階調の異なる複数のパッチ画像から求めた前記関係と、前記単位面積あたりのトナー量が等しく空間周波数が異なる複数のパッチ画像のトナー電荷量とから関係式を求め、
前記関係式に基づいて、ベタ画像のトナー電荷量を算出し、
前記ベタ画像のトナー電荷量から画像形成に必要な潜像形成条件を設定し、
前記ベタ画像のトナー電荷量から前記ベタ画像の総電荷量を算出し、
前記総電荷量から前記ベタ画像を被転写体に転写可能な転写電圧を設定し、
設定された転写電圧によって被転写体へのトナー像の転写を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成方法において、
前記総電荷量から該トナー像を被転写体に転写可能な転写電圧を設定する代わりに、
前記総電荷量から前記ベタ画像を被転写体に転写可能な転写電流値を設定し、
設定された転写電流値によって被転写体へのトナー像の転写を行うことを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1又は4に記載の画像形成方法によって被転写体に画像を形成する画像形成装置であって、
回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を一様に帯電する帯電手段と、
帯電した前記像担持体の表面を走査露光して静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
前記転写手段に印加する転写電圧及び前記露光手段の潜像形成条件を制御する制御手段と、
前記像担持体の表面において前記パッチ画像の潜像電位を検出する潜像電位検出手段と、
前記像担持体上で前記パッチ画像の電位を検出するパッチ画像電位検出手段と、
前記像担持体上で前記パッチ画像の単位面積あたりのトナー量を検出するトナー量検出手段と、
前記潜像電位検出手段及び前記パッチ画像電位検出手段の検出結果に基づいて前記パッチ画像ごとに前記トナー電荷量を算出する算出手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成方法によって被転写体に画像を形成する画像形成装置であって、
回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を一様に帯電する帯電手段と、
帯電した前記像担持体の表面を走査露光して静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
前記転写手段に印加する転写電圧及び前記露光手段の潜像形成条件を制御する制御手段と、
前記像担持体の表面において前記パッチ画像の潜像電位を検出する潜像電位検出手段と、
前記像担持体上で前記パッチ画像の電位を検出するパッチ画像電位検出手段と、
前記潜像電位検出手段及び前記パッチ画像電位検出手段の検出結果に基づいて前記パッチ画像ごとに前記トナー電荷量を算出する算出手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3に記載の画像形成方法によって被転写体に画像を形成する画像形成装置であって、
回転可能な像担持体と、
前記像担持体の表面を一様に帯電する帯電手段と、
帯電した前記像担持体の表面を走査露光して静電潜像を形成する露光手段と、
前記静電潜像にトナーを供給して前記静電潜像をトナー像として現像する現像手段と、
前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
前記転写手段に印加する転写電圧及び露光手段の潜像形成条件を制御する制御手段と、
前記像担持体の表面において前記パッチ画像の潜像電位を検出する潜像電位検出手段と、
前記像担持体上で前記パッチ画像の電位を検出するパッチ画像電位検出手段と、
前記像担持体上で前記パッチ画像の単位面積あたりのトナー量を検出するトナー量検出
手段と、
前記潜像電位検出手段及び前記パッチ画像電位検出手段の検出結果に基づいて前記パッチ画像ごとに前記トナー電荷量を算出する算出手段と、
被転写体に転写されるトナー像の階調ごとの画像信号値の分布を取得する信号取得手段と、
を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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