JP2012183222A - 洗濯物乾燥補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既存のハンガーに着脱可能であるとともに、容易に設置状態が変動せず、かつ、衣服の対向する生地が接近し難い構造の洗濯物乾燥補助具を提供する。
【解決手段】 洗濯物乾燥補助具は、ハンガーAの水平部材Hの嵌入を許容する嵌入部1と、嵌入部1に連続され、この嵌入部1に上記水平部材Hを嵌入するとき、水平部材Hに対して直交方向に配置される直交アーム2と、直交アーム2の両端近傍から延出する略平行な洗濯物当接部3,4を備える。直交アーム2は、水平部材Hに直交し、洗濯物の対向面の接近を抑制して空気の流通を良くする。嵌入部1は、水平部材Hに嵌入して固定され、容易に変形せずに衣服の内部に空気を流入させる。洗濯物当接部3,4は、直交アーム2の両端近傍から略平行して設けられ、洗濯物の対向する生地の双方を大きく離し、対向面の接触を解消する。これにより、洗濯物の乾燥時間の短縮を図ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、洗濯物を乾燥させる際に使用するハンガーの洗濯物乾燥補助具に関するものである。
従来から、一般家庭においては、ハンガーに洗濯物を掛けて物干竿に吊下することで乾燥させることが行われている。その際に使用されるハンガーは、上端にフックを有する掛止部と、この掛止部の下端に連続して斜状に構成された二つの肩掛け部材と、この肩掛け部材の両端の間に設けられた水平部材とを備えているものが一般的であった。このようなハンガーは細い線状材で構成されているか、または薄肉に成形されたものであるため、ハンガーを使用して衣服等の洗濯物を乾燥させるとき、ハンガーを挟んで対向する洗濯物の生地が接近し易く、所々で接触することがあった。また、場合によっては対向する生地が密着することがあった。このような状態では、接触または密着した部分の乾燥が不十分となっていた。また、特に厚手の衣服では、このような接触または密着により十分な乾燥に長時間がかかるものであった。
そこで、洗濯物の乾燥を促進させる発明として、水平部材に可動部材が内蔵されたハンガーがあった(特許文献1)。この発明は、ハンガーの水平部材の長手方向中央部に形成された長孔に可動部材が嵌め込まれており、この可動部材の中心軸を90度回転させることにより、水平部材に対して略直角に突出させた姿勢にするものであった。
また、同じくハンガーに可動部材が設けられている発明として、サポーター付き洗濯ハンガーがあった(特許文献2)。この発明は、水平部材と肩掛け部材の中央近辺に環状の回転式サポーター(可動部材)が設けられており、この可動部材の中心軸を45度または90度に回転させることにより、水平部材に対して鋭角または直角に突出させた姿勢にするものであった。
上記特許文献1および特許文献2に開示されるハンガーでは、当該ハンガーに設けられている可動部材を、ハンガーの水平部材から突出した姿勢に維持することで衣服の対向する生地が接近することを回避し、洗濯後の衣服の内部に空気を流入させることを可能とするものであった。
さらに、上記以外にもハンガーに可動部材が複数個所設けられている衣服用ハンガーがあった(特許文献3)。この発明は、支持部材(水平部材)に複数の回転棒が設けられ、これらの回転棒に連続して枠体が形成されているものであった。これらの枠体は、回転棒を中心軸とした回転により、支持部材に対して直角に突出した姿勢を維持させることができるものであり、上記枠体を複数個設けることで、衣服の対向する生地が複数の個所で接近することを防止し、衣服の内部における空気の流入量を増大させるものであった。
特開2000−308562号公報(図1) 実用新案登録第3066455号公報(図1) 特開2007−144102号公報(図1)
しかしながら、特許文献1ないし3にかかる発明は、ハンガー自体を改良して設けられた構造であるため、可動部材または枠体をハンガー本体から取り外すことができず、既存のハンガーをそのまま利用することができないという問題があった。
また、特許文献2の回転式サポーター(可動部材)または特許文献3の枠体を突出させた状態で洗濯物を乾燥する場合には、回転式サポーターまたは枠体を係止させる構造とはなっておらず、何らかの衝撃または屋外での強風等により回転式サポーターまたは枠体が回転するときには、通常のハンガーと同じ状態となってしまう可能性があった。また、特許文献1の可動部材の側面には、角度制限用のストッパーが設けられているものの、可動部材の回転方向によっては、上記の様に通常のハンガーと同様の形態となってしまう可能性があった。
さらに、特許文献1および2の発明にあっては、可動部材が棒状または環状であるため、衣服の生地に対して垂直に接触させたとしても、洗濯された衣服の丈が長い場合(例えば、ワンピース)には、衣服の下端部分において対向する生地が接近し易くなり、衣服の乾燥の程度が部分的に異なることとなり得るものであった。
本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、既存のハンガーに着脱可能であるとともに、容易に設置状態が変動せず、かつ、衣服の対向する生地が接近し難い構造の洗濯物乾燥補助具を提供することである。
そこで、本発明は、上端にフックを有する掛止部と、この掛止部の下端に連続して斜状に構成された二つの肩掛け部材と、この肩掛け部材の両端の間に設けられた水平部材とを備えたハンガーに使用される洗濯物乾燥補助具であって、上記水平部材の嵌入を許容する嵌入部と、この嵌入部に連続され、該嵌入部に上記水平部材を嵌入するとき、該水平部材に対して直交方向に配置される直交アームと、この直交アームの両端近傍から延出する略平行な洗濯物当接部とを備えたことを特徴とする洗濯物乾燥補助具を要旨とする。
上記構成によれば、ハンガーの水平部材に嵌入部を嵌入することにより、直交アームが水平部材に対して直交方向に突出することとなり、その直交アームの先端に設けられている洗濯物当接部が洗濯物に当接して、対向する生地の接近を抑制することとなる。これにより、ハンガーに掛けた衣服の対向する生地を接触させない状態で乾燥させることができる。
上記発明において、洗濯物当接部は、洗濯物との当接する当接面が適宜面積を有するとともに、一方が他方よりも長く設けられている洗濯物当接部とすることができる。
上記構成によれば、当接面の面積を大きくすることにより、洗濯物当接部と生地との摩擦力を大きくし、洗濯物と当接面との位置が移動することを抑制できる。また、洗濯物当接部を長くすることにより、襟刳りが開いた衣服の洗濯物を乾燥させる際に、洗濯物当接部で衣服を当接している部分が、衣服から外れることなく当接状態を維持することができる。
また、上記各発明において、洗濯物当接部は、長手方向に適宜間隔を有しつつ複数の貫通孔が設けられている洗濯物当接部とすることもできる。
上記構成によれば、洗濯物当接部に複数の貫通孔を設けることで、適当な摩擦力を有しつつ、洗濯物との接触面積を小さくし、乾燥を促進させるとともに、これらの貫通孔から外部の空気が流入し、洗濯物の乾燥をさらに促進させることができる。
また、上記各発明において、直交アームは、一方の洗濯物当接部から前記嵌入部までの距離と他方の洗濯物当接部から前記嵌入部までの距離とが、異なる長さで設けられた直交アームとすることができる。
上記構成によれば、長さが異なる直交アームとすることで、洗濯物の種類により、水平部材から離れた位置に洗濯物の一方の生地を維持させることも可能となる。特に、長尺な側の直交アームにより洗濯物の対向面を大きく開くことができる。
また、上記各発明において、嵌入部は、所定方向に切り込まれた複数の嵌入溝を有する嵌入部であり、上記嵌入溝は、先端の嵌入溝が最も幅寸法が大きく、溝底部に向かって段階的に幅寸法を小さく構成してなる嵌入溝とすることができる。
上記構成によれば、洗濯物乾燥用として利用するハンガーの水平部材の肉厚または直径が異なる場合であっても取り付けることが可能となり、種々のハンガーを使用することができる。
また、上記各発明において、直交アームは、連続する一本の棒状部材で構成され、その表面の一部において前記嵌入部と連続し、該嵌入部が連続する表面の反対側表面に取手部を備えた直交アームとすることができる。
上記構成によれば、取手部が直交アームに連続して設けられることから、当該取手部を使用することにより、ハンガーとの着脱を行うことができる。特に、ハンガーから補助具全体を取り外す際に、取手部を引っ張ることにより、容易に行うことができる。
さらに、上記発明において、取手部は、先端にフックを備えた取手部とすることもできる。
上記構成によれば、取手部の先端にフックを設けることにより、補助具を物干竿に吊下させておくことも可能となり、また、長期間使用しないときには、クローゼット、収納タンス等の竿状部材に掛けることができ、収納に便利な構造となっている。
本発明によれば、嵌入部をハンガーの水平部材に嵌入して使用する構成であるから、既存のハンガーに取り付け可能である。使用時は直交アームがハンガーの水平部材に直交することとなるから、洗濯物の対向面の接近を抑制して、空気の流通を良くすることができる。さらに、補助具は嵌入部がハンガーの水平部材に嵌入して固定されることから、洗濯物を屋外で乾燥させる場合でも、容易に変形せずに衣服の内部に空気を流入させることができる。これらにより、結果的には洗濯物の乾燥時間を短縮させることが可能となる。
また、洗濯物当接部を直交アームの両端近傍から略平行して設ける構成であるから、洗濯物の対向する生地の双方を大きく離すことができ、洗濯物の対向面の接触を解消することができる。
本発明の第一の実施形態を示す斜視図である。 本発明の第一の実施形態を示す側面図である。 本発明の第一の実施形態の使用態様を説明する説明図である。 本発明の第一の実施形態の使用態様を説明する説明図である。 本発明の第二の実施形態を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態における洗濯物乾燥補助具は、図1に示すように、一般的なハンガーAの水平部材Hに装着して使用するものであって、水平部材Hの嵌入を許容する嵌入部1と、この嵌入部1に連続され、当該嵌入部1に上記水平部材Hを嵌入するとき、この水平部材Hに対して直交方向に配置される直交アーム2と、この直交アーム2の両端近傍から延出する略平行な洗濯物当接部3,4とから構成されている。直交アーム2は、適宜長さの長尺な棒状に形成され、また、適当な幅寸法を有している。そして、嵌入部1は、直交アーム2の中央付近から下方に突出するように設けられており、直交アーム2の幅寸法と同程度の肉厚を有している。なお、直交アーム2の上部には、取手部5が設けられている。
ここで、嵌入部1は、図1に示すように、直交アーム2の長手方向に対して直交方向に切り込まれて開口する開口溝11が構成されると共に、この開口溝11に連続しつつ略円柱状の中空に形成される嵌入溝12が構成されている。これらの開口溝11および嵌入溝12は、嵌入部1の肉厚方向全体に設けられ、対向する突出片13,14が形成されている。この嵌入部1は、全体が適当な弾性力を有する合成樹脂によって構成され、上記開口溝11は、嵌入溝12の内径よりも幅寸法が狭くなっている。従って、対向する突出片13,14は、開口溝11を開放する方向に弾性変形可能となっており、ハンガーAの水平部材Hを嵌入溝12に嵌入させる場合には、上記突出片13,14の弾性変形により、開口溝11を開放させることが可能となるのである。すなわち、上記開口溝11内に水平部材Hを押圧して嵌入させるとき、対向する突出片13,14は、一時的に離隔する方向に開放するが、嵌入溝12内に水平部材Hが嵌入された後には、弾性変形の復元力により対向する突出片13,14が近接して、係止する方向に閉じることとなり、結果として、嵌入溝12が水平部材Hを抱持することとなる。
上記の様に水平部材Hを嵌入させるため、嵌入溝12の内径は、水平部材Hの外径と同径とするか、または外径よりも若干小径とすることにより、弾性変形による復元力を強く利用することができ、水平部材Hとの密着性を良好にすることができる。
直交アーム2は、前述のように、連続する一本の棒状部材で構成され、その表面の一部において上記嵌入部1に連続するものである。さらに、上記直交アーム2の両端には、洗濯物当接部3,4が設けられている。
そこで、洗濯物当接部3,4は、図1に示すように、長尺な平板状の部材で構成されており、直交アーム2の両端からそれぞれ垂直方向に延出されるように設けられている。また、上記二つの洗濯物当接部3,4は、互いに略平行となるように設けられている。ここで、両洗濯物当接部3,4は、それぞれ直交アーム2の先端から分岐しており、一方が比較的短尺であり、他方が長尺となるように配置されている。そして、両洗濯物当接部3,4の長尺部分は、共に同一方向に延出するように構成されている。
このとき、洗濯物当接部3,4には、洗濯物を当接させるための平面部31,41が設けられており、その平面部31,41は、一定の面積を有している。ここで、当接面の面積を大きくすることにより、洗濯物当接部3,4と洗濯物の生地との摩擦力を大きくし、洗濯物と当接面との位置が移動することを抑制できる。この平面部31,41は、平滑な表面であってもよいが、適当な摩擦力を有することができれば凹凸面としてもよい。
また、上記平面部31,41には、長手方向に一定の間隔で複数の貫通孔32・・・,42・・・を設ける構成としてもよい。このような貫通孔32・・・,42・・・により、空気の流動が可能となるものである。このように、平面部31,41に複数の貫通孔を設ける構成によれば、適当な摩擦力を有しつつ、洗濯物との接触面積を小さくし、乾燥を促進させるとともに、これらの貫通孔32,42から外部の空気が流入し、洗濯物の乾燥をさらに促進させることができる。
このような構成の洗濯物当接部3,4は、嵌入部1からの距離に差異を有するように設けることも可能である。すなわち、直交アーム2に設けられる嵌入部1の位置を調整するのである。以下に詳述する。
図2に示すように、直交アーム2の長さは、嵌入部1を起点とした場合に、洗濯物当接部3から嵌入部1までの距離Xは、洗濯物当接部4から嵌入部1までの距離Yより長いものとなっている。本実施形態では、距離Xと距離Yの長さの割合は、3:2に構成されている。上記距離Xの長さと距離Yの長さを異なるものとすることで、洗濯物の種類により、水平部材Hから離れた位置に洗濯物の一方の生地を維持させることも可能となる。特に、距離X側の直交アームにより洗濯物の対向面を大きく開くことができるので、外部から洗濯物内部への空気の流入を距離Y側より多くとることができるのである。
さらに、図2のように、洗濯物当接部3と洗濯物当接部4とは、全長において異なる長さとなっている。すなわち、洗濯物当接部3の全長Z1を洗濯物当接部4の全長Z2より長くする構成となっている。本実施形態では、全長Z1と全長Z2の長さの割合は、3:2に構成されている。
このようにすることで、例えば、襟刳りが大きく開いた衣服の洗濯物を乾燥させる場合において、上記補助具を使用した際の襟刳り側に位置する洗濯物当接部3の全長Z1を長くすることで、襟刳りの大きさによる洗濯物当接部の全長が不足することがないので、当接状態を維持することができる。
また、洗濯物当接部4は、本実施形態では衣服の洗濯物の後部を開口させる構成となっているので、上記洗濯物当接部3および洗濯物当接部4により、対向する生地の接近を抑制し、衣服の対向する生地を開口させた状態で乾燥することができる。
なお、前述の取手部5は、図1において示したように、直交アーム2に連続して設けられ、嵌入部1の反対側に位置する構成となっている。この取手部5は、略直方体状に形成され、両側の長面部分は内側に湾曲した形状となっている。このようにすることで、取手部5が指で把持し易くなり、ハンガーAとの着脱を行うことができる。ハンガーAから補助具全体を取り外す際には、取手部5を引っ張ることにより容易に行うことができるのである。さらに、肉厚方向に貫通孔51を穿設してもよい。この場合には、紐などを挿通させて引張ることも可能となる。
次に、本実施形態の使用態様について説明する。図3は、一般的なハンガーAに衣服の洗濯物Wを掛けた状態を示している。この図に示すように、一般的なハンガーAは、上端にフックを有する掛止部Fと、この掛止部Fの下端に連続して斜状に構成された二つの肩掛け部材S1,S2と、この肩掛け部材S1,S2の両端の間に設けられた水平部材Hとを備えている。この様な一般的なハンガーAに単純に洗濯物Wを掛ける場合には、図示のように洗濯物Wの当接する生地W1,W2が接近または密着することとなっていた。
本実施形態の洗濯物乾燥補助具は、図4に示すように、上記ハンガーAの水平部材Hを嵌入溝12に嵌入させることにより取り付けるのである。このとき、嵌入部1における開口溝11および嵌入溝12は、直交アーム2に対して直交するように形成されているため、水平部材Hに嵌入部1を嵌入させるとき、この直交アーム2は、必然的に水平部材Hに対して直交する状態となるのである。このように直交アーム2が水平部材Hに対して直交する状態としつつ、ハンガーAに、通常どおり洗濯物Wを掛けることにより、洗濯物Wの乾燥用として使用できるのである。
本実施形態を形成する各部の構成は上記のとおりであるから、洗濯物乾燥補助具をハンガーAに取り付けることができるのである。そして、洗濯物乾燥補助具の取付位置は、図4に示したように、ハンガーAに対して直交する位置に設置されることとなるので、ハンガーAに衣服の洗濯物Wを掛けるとき、直交アーム2の先端に設けられている洗濯物当接部3,4が洗濯物Wの対向する生地W1,W2に当接し、その結果、対向する生地W1,W2の接近を抑制することとなるのである。これにより、洗濯物Wの内部は洗濯物当接部3,4により洗濯物Wの対向面が外側に開くことになるため、空気の流通を促進しつつ乾燥させることができる。
また、本実施形態の洗濯物乾燥補助具は、ハンガーAの水平部材Hに着脱可能となることから、両者を分離することができる。さらに、嵌入溝12は、嵌入部1の肉厚方向に十分な長さで設けられていることから、嵌入部1に水平部材Hを嵌入することにより、直交アーム2が水平部材Hとの直交状態を維持することができ、何らかの衝撃を受けるときであっても直交アーム2の状態を継続させることができる。
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。本実施形態は、上記第一の実施形態と同様の構成であるが、第一の実施形態における嵌入溝12の溝幅の寸法を段階的に異ならせたものである。
本実施形態は、図5に示すように、嵌入部101先端に位置する第一の嵌入溝112の幅寸法を最も大きく構成し、溝底部に向かって、段階的に幅寸法を小さくする構成としている。詳細には、開口溝111に連続して第一の嵌入溝112が形成され、この第一の嵌入溝112に連続して第二の嵌入溝113が形成されている。そして、この第二の嵌入溝113に連続して、第三の嵌入溝114が形成されているのである。
本実施形態は、上記のような構成であるから、ハンガーAの水平部材H(図4参照)に対し、嵌入部101を装着するとき、当該水平部材Hの肉厚または直径に最適な嵌入溝112〜114を選択することが可能となる。従って、洗濯物乾燥用として利用するハンガーが複数種類の寸法である場合、それらの水平部材の肉厚または直径が異なることがあっても、それらを適宜取り付けることが可能となり、種々のハンガーを使用することができる。
本発明の実施形態は上記のとおりであるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。従って、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態をとることができる。例えば、図5に示すように、取手部5は、フックを備えた取手部105とすることもできる。このようにすることで、補助具を物干竿に吊下させておくことも可能となり、また、長期間使用しないときには、クローゼット、収納タンス等の竿状部材に掛けることができ、収納に便利な構造となっている。
また、図6に示すように、洗濯物当接部3,4の形状を弧状に湾曲させた構成とした洗濯物当接部203,204にすることもできる。このようにすることで、洗濯物の内部の対向面を膨らませた状態で、洗濯物当接部に当接させることが可能となるのである。
さらに、洗濯物当接部3,4の貫通孔32,42の形状、大きさ、位置、範囲について種々の形態を採用することができる。例えば、図7に示すように、洗濯物当接部303,304に多数の貫通孔332・・・,342・・・を設けることも可能である。
1,101 嵌入部
2,102 直交アーム
3,4,203,204,303,304 洗濯物当接部
5,105 取手部
11,111 開口溝
12,112,113,114 嵌入溝
13,14 突出片
31,41 平面部
32,42,332,342 貫通孔
51 貫通孔
A ハンガー
F 掛止部
S1,S2 肩掛け部材
H 水平部材
X,Y 距離
Z1,Z2 全長

Claims (7)

  1. 上端にフックを有する掛止部と、この掛止部の下端に連続して斜状に構成された二つの肩掛け部材と、この肩掛け部材の両端の間に設けられた水平部材とを備えたハンガーに使用される洗濯物乾燥補助具であって、
    上記水平部材の嵌入を許容する嵌入部と、この嵌入部に連続され、該嵌入部に上記水平部材を嵌入するとき、該水平部材に対して直交方向に配置される直交アームと、この直交アームの両端近傍から延出する略平行な洗濯物当接部とを備えたことを特徴とする洗濯物乾燥補助具。
  2. 前記洗濯物当接部は、洗濯物との当接する当接面が適宜面積を有するとともに、一方が他方よりも長く設けられている洗濯物当接部である請求項1記載の洗濯物乾燥補助具。
  3. 前記洗濯物当接部は、長手方向に適宜間隔を有しつつ複数の貫通孔が設けられている洗濯物当接部である請求項1または2記載の洗濯物乾燥補助具。
  4. 前記直交アームは、一方の洗濯物当接部から前記嵌入部までの距離と他方の洗濯物当接部から前記嵌入部までの距離とが、異なる長さで設けられた直交アームである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の洗濯物乾燥補助具。
  5. 前記嵌入部は、所定方向に切り込まれた複数の嵌入溝を有する嵌入部であり、上記嵌入溝は、先端の嵌入溝が最も幅寸法が大きく、溝底部に向かって段階的に幅寸法を小さく構成してなる嵌入溝である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の洗濯物乾燥補助具。
  6. 前記直交アームは、連続する一本の棒状部材で構成され、その表面の一部において前記嵌入部と連続し、該嵌入部が連続する表面の反対側表面に取手部を備えた直交アームである請求項1ないし5のいずれか1項に記載の洗濯物乾燥補助具。
  7. 前記取手部は、先端にフックを備えた取手部である請求項6記載の洗濯物乾燥補助具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6399624B1 (ja) * 2017-09-19 2018-10-03 一広 清水 ハンガー用補助具
JP2020526709A (ja) * 2017-07-10 2020-08-31 張博全 携帯用送風装置

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