JP2012182949A - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力端子に関するより多くの故障モード区別して検出することのできる負荷駆動装置を提供する。
【解決手段】ハイサイドとローサイドにそれぞれ設けたスイッチング手段により、負荷の駆動を制御する負荷駆動装置が、各スイッチング手段と対応する出力端子を結ぶ電流経路に接続され、各スイッチング手段がオフのときに電源電圧よりも低い所定電圧を発生する低電圧発生手段と、故障検出手段を備える。故障検出手段は、スイッチング手段がともにオフのときの各電流経路の電圧と、一方のみをオンさせたときの、オフ状態のスイッチング手段側電流経路の電圧及びオン状態のスイッチング手段に流れる電流と、スイッチング手段をともにオンさせたときの各スイッチング手段に流れる電流から、ハイサイド電源ショート、ローサイド電源ショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープン、及び端子間ショートを区別して検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、負荷に対してハイサイドとローサイドの両側にそれぞれ設けたスイッチング手段により、負荷の駆動を制御する負荷駆動装置に関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、負荷に対してハイサイドとローサイドの両側にそれぞれ設けたスイッチング手段により、負荷の駆動を制御する負荷駆動装置が知られている。
特許文献1には、負荷駆動装置としてエンジン始動制御装置が示されている。このエンジン始動制御装置では、負荷としてのスタータリレーにおけるコイルのハイサイドとローサイドにそれぞれスイッチング手段が設けられ、両スイッチング手段をオンさせることで、コイルへの通電を行い、スタータリレーをオン(駆動)するようになっている。
ハイサイドスイッチング手段は、イグニッションスイッチを介して車両バッテリのプラス端子に接続されたイグニッション系電源ラインとハイサイド出力端子(プラス側出力端子)とを連通又は遮断するように設けられている。一方、ローサイドスイッチング手段は、バッテリのマイナス端子に接続されたグランドラインとローサイド出力端子(マイナス側出力端子)とを連結又は遮断するように設けられている。
ハイサイド出力端子とハイサイドスイッチング手段とを結ぶ第1電流経路(プラス側出力経路)は、プルアップ用抵抗を介してイグニッション系電源ラインに接続されている。一方、ローサイド出力端子とローサイドスイッチング手段とを結ぶ第2電流経路(マイナス側出力経路)は、プルダウン用抵抗を介してグランドラインに接続されている。
そして、イグニッションスイッチがオン状態で、且つ、ハイサイドスイッチング手段とローサイドスイッチング手段がともにオフされている場合の、第1電流経路の電圧(VmH)及び第2電流経路の電圧(VmL)から、故障を検出するように構成されている。
また、イグニッションオフ時故障検出手段を備えている。このイグニッションオフ時故障検出手段は、イグニッションスイッチがオフされているときのマイナス側出力経路の電圧から、プラス側出力端子のバッテリショート故障が発生しているか否かを判定する。
特開2005−307851号公報
上記エンジン始動制御装置においては、端子間ショート故障が生じた場合、モニタ信号SmH(VmH)、SmL(VmL)の値、及びスタータリレーのオン/オフ制御(すなわち、エンジンの回転有無)が、ローサイド電源ショート故障と同じ値を示す。このため、ローサイド電源ショート故障を、出力端子に関する他の故障と区別して検出することができない。なお、端子間ショート故障とは、2つの出力端子が負荷を介さずに電気的に接続される故障である。また、ローサイド電源ショート故障とは、ローサイド出力端子が電源の高電位側出力端子の電圧にショートする故障(特許文献1の表1に示すSTA−端子バッテリショート)である。
ところで、電源ショート(バッテリショート)、グランドショート、端子オープンの3つの故障モードを区別して検出できるように構成されたハイサイド駆動回路、ローサイド駆動回路が知られている。このハイサイド駆動回路を図11、ローサイド駆動回路を図12に示す。
図11に示すハイサイド駆動回路22は半導体チップにICとして構成されており、車両に搭載される負荷12の駆動を制御すべく、負荷12のハイサイド出力端子13と接続されている。このハイサイド駆動回路22は、ハイサイドトランジスタ30、ハイサイド低電圧源32、ハイサイド電圧モニタ33、及びハイサイド電流モニタ34を有している。そして、ハイサイド低電圧源32、ハイサイド電圧モニタ33、及びハイサイド電流モニタ34により、ダイアグ回路35が構成されている。また、ハイサイド電圧モニタ33及びハイサイド電流モニタ34による2bitダイアグ値が、シリアル通信回路36を通じて、外部(例えばマイコン)に送信されるようになっている。
ハイサイドトランジスタ30は、負荷12への通電有無を切り替えるスイッチング手段として、電源の高電位側とハイサイド出力端子13とを連通又は遮断するものである。図11では、バッテリ電圧VB(例えば14V)にドレインが接続され、ハイサイド出力端子13とハイサイドトランジスタ30とを結ぶ第1電流経路31にソースが接続されたnチャネル型MOSFETからなる。このハイサイドトランジスタ30のゲートに入力される駆動信号が例えばハイレベルとなると、ハイサイドトランジスタ30はオンし、これにより、負荷12に電流が流れるようになっている。
ハイサイド低電圧源(ハイサイド低電圧発生手段)32は、ハイサイドトランジスタ30がオフのときに、バッテリ電圧VB(14V)よりも低くグランド電圧(0V)よりも高い所定の第1電圧(例えば2.4V)を発生するものである。このハイサイド低電圧源32は、第1電流経路31に接続されている。
ハイサイド電圧モニタ33は、ハイサイドトランジスタ30がオフされているときの第1電流経路31の電圧を検出し、この検出電圧を、所定の閾値電圧(例えば1.6V、3.2Vの2値)と比較してダイアグ判定する。その判定結果は、シリアル通信回路36を介して外部に出力される。なお、2つの閾値電圧は、上記した第1電圧の公差に基づいて設定される。
例えばハイサイド出力端子13が正常であるか、グランド電圧にショートしている場合、検出電圧がローレベル閾値電圧1.6Vを下回る。このとき、ハイサイド電圧モニタ33は、ハイサイド出力端子13が正常であると判定し、2bitダイアグ値‘00’を出力する。
また、第1電流経路31とハイサイド出力端子13との間に断線が生じている、すなわちハイサイド出力端子13がオープンである場合、検出電圧が上記第1電圧とほぼ一致し、1.6V以上3.2V以下の範囲内となる。このとき、ハイサイド電圧モニタ33は、ハイサイド出力端子13がオープンであると判定し、2bitダイアグ値‘01’を出力する。
また、ハイサイド出力端子13が、バッテリ電圧VBにショートしている場合、検出電圧が、バッテリ電圧(14V)とほぼ等しくなり、ハイレベル閾値電圧3.2Vを超える。このとき、ハイサイド電圧モニタ33は、ハイサイド出力端子13にバッテリショートが生じていると判定し、2bitダイアグ値‘10’を出力する。
ハイサイド電流モニタ34は、ハイサイドトランジスタ30をオンさせたときに、ハイサイドトランジスタ30に流れる電流(ドレイン−ソース間電流Ids)を検出し、この検出電流を所定の閾値と比較して、過電流が流れているか否かをダイアグ判定する。その判定結果は、シリアル通信回路36を介して外部に出力される。
ハイサイド出力端子13がグランド電圧にショートすると、過電流が流れ、検出電流が閾値を超える。このとき、ハイサイド電流モニタ34は、過電流が流れていると判定し、2bitダイアグ値‘11’を出力する。一方、過電流が流れていない正常状態にあると、検出電流は閾値未満となる。このとき、ハイサイド電流モニタ34は、過電流が流れていない正常状態にあると判定し、2bitダイアグ値‘00’を出力する。この過電流検出により、正常とグランドショートとを区別することができる。
このように、ハイサイドトランジスタ30がオフされているときの第1電流経路31の電圧と、ハイサイドトランジスタ30をオンさせたときの過電流有無とにより、ハイサイド出力端子13に関する3つの故障モード、バッテリショート、グランドショート、オープンを区別して検出することができる。
また、図12に示すローサイド駆動回路23も半導体チップにICとして構成されており、車両に搭載される負荷12の駆動を制御すべく、負荷12のローサイド出力端子14と接続されている。このローサイド駆動回路23は、ローサイドトランジスタ40、ローサイド低電圧源42、ローサイド電圧モニタ43、及びローサイド電流モニタ44を有している。そして、ローサイド低電圧源42、ローサイド電圧モニタ43、及びローサイド電流モニタ44により、ダイアグ回路45が構成されている。また、ローサイド電圧モニタ43及びローサイド電流モニタ44による2bitダイアグ値が、シリアル通信回路46を通じて、外部(例えばマイコン)に送信されるようになっている。
図12に示すローサイドトランジスタ40は、負荷12への通電有無を切り替えるスイッチング手段として、電源の低電位側とローサイド出力端子14とを連通又は遮断するものである。図12では、図11に示すハイサイドトランジスタ30同様、nチャネル型のMOSFETからなる。そして、グランド(0V)にソースが接続され、ローサイド出力端子14とローサイドトランジスタ40とを結ぶ第2電流経路41にドレインが接続されている。このローサイドトランジスタ40のゲートに入力される駆動信号が例えばハイレベルとなると、ローサイドトランジスタ40はオンし、これにより、負荷12に電流が流れる。
ローサイド低電圧源(ローサイド低電圧発生手段)42は、ローサイドトランジスタ40がオフのときに、バッテリ電圧VB(例えば14V)よりも低く、グランド電圧(0V)よりも高い所定の第2電圧(例えば2.8V)を発生するものである。このローサイド低電圧源42は、第2電流経路41に接続されている。
ローサイド電圧モニタ43は、ローサイドトランジスタ40がオフされているときの第2電流経路41の電圧を検出し、この検出電圧を、所定の閾値電圧(例えば2.2V、3.6Vの2値)と比較してダイアグ判定する。その判定結果は、シリアル通信回路46を介して出力される。なお、2つの閾値電圧は、上記した第2電圧の公差に基づいて設定される。
例えば、ローサイド出力端子14に、グランド電圧にショートするグランドショートが生じた場合、検出電圧はローレベル閾値電圧2.2Vを下回る。このとき、ローサイド電圧モニタ43は、ローサイド出力端子14に、グランドショートが生じたものと判定し、2bitダイアグ値‘10’を出力する。
また、第2電流経路41とローサイド出力端子14との間に断線が生じている、すなわちローサイド出力端子14がオープン状態にある場合、検出電圧は、上記第2電圧とほぼ一致し、2.2V以上3.6V以下の範囲内となる。このとき、ローサイド電圧モニタ43は、ローサイド出力端子14がオープン状態であると判定し、2bitダイアグ値‘01’を出力する。
また、ローサイド出力端子14が正常であるか、バッテリショートのいずれかの場合、検出電圧は、バッテリ電圧(14V)とほぼ等しくなり、ハイレベル閾値電圧3.6Vを超える。このとき、ローサイド電圧モニタ43は、ローサイド出力端子14が正常であると判定し、2bitダイアグ値‘00’を出力する。
ローサイド電流モニタ44は、ローサイドトランジスタ40をオンさせたときに、ローサイドトランジスタ40に流れる電流(ドレイン−ソース間電流Ids)を検出し、この検出電流を所定の閾値と比較して、過電流が流れているか否かをダイアグ判定する。その判定結果は、シリアル通信回路46を介して出力される。
ローサイド出力端子14がバッテリ電圧VBにショートすると、過電流が流れ、検出電流が閾値を超える。このとき、ローサイド電流モニタ44は、過電流が流れていると判定し、2bitダイアグ値‘11’を主力する。一方、過電流が流れていない正常状態にあると、検出電流は閾値未満となる。このとき、ローサイド電流モニタ44は、過電流が流れていない正常状態にあると判定し、2bitダイアグ値‘00’を出力する。この過電流検出により、正常とバッテリショートとを区別することができる。
このように、ローサイドトランジスタ40がオフされているときの第2電流経路41の電圧と、ローサイドトランジスタ40をオンさせたときの過電流有無とにより、ローサイド出力端子14に関する3つの故障モード、バッテリショート、グランドショート、オープンを区別して検出することができる。
そして、特許文献1に記載のエンジン始動制御装置同様、信頼性を向上させるために、図11に示すハイサイド駆動回路22と図12に示すローサイド駆動回路23とで、負荷12の駆動を制御する負荷駆動回路も考えられる。この負荷駆動回路を図13に示す。図13の負荷駆動回路は、図11に示すハイサイド駆動回路22と、図12に示すローサイド駆動回路23を組み合わせた構成となっている。この負荷駆動回路では、両トランジスタ30,40のゲートに入力される駆動信号が例えばハイレベルとなると、両トランジスタ30,40がともにオンし、これにより、負荷12に電流が流れることとなる。
また、図14は、図13に示す負荷駆動回路において、両トランジスタ30,40がともにオフされたときの、ハイサイド電圧モニタ33の検出電圧とダイアグ判定値、ローサイド電圧モニタ43の検出電圧とダイアグ判定値、及び出力端子13,14に関する故障モードとの関係を示す図(真理値を示す図)である。一方、図15は、図13に示す負荷駆動装置において、両トランジスタ30,40をともにオンさせたときのハイサイド電流モニタ34によるダイアグ判定値、ローサイド電流モニタ44によるダイアグ判定値、及び出力端子13,14に関する故障モードとの関係を示す図(真理値を示す図)である。なお、図15においては、ハイサイド電圧モニタ33の検出電圧と、ローサイド電圧モニタ43の検出電圧を参考記載している。
図14に示すように、両トランジスタ30,40がともにオフされたとき、ハイサイド出力端子13がバッテリ電圧VBにショートするハイサイドバッテリショート、又は、ローサイド出力端子14がバッテリ電圧VBにショートするローサイドバッテリショートが生じていると、電流経路31,41の電圧はバッテリ電圧VBの値(14V)とほぼ等しくなる。このため、両電圧モニタ33、43によるダイアグ判定値だけでは、いずれの出力端子13,14にバッテリショートが生じたのかを区別して検出することができない。
また、ハイサイド出力端子13がグランドにショートするハイサイドグランドショート、又は、ローサイド出力端子14がグランドにショートするローサイドグランドショートが生じていると、電流経路31,41の電圧はグランド(0V)とほぼ等しくなる。このため、いずれの出力端子13,14にグランドショートが生じたのかを区別して検出することができない。
また、出力端子13,14がともに正常であれば、低電圧源32,42の生じる電圧により、電流経路31,41の電圧は例えば2.2〜3.0Vとなる。ハイサイド出力端子13と負荷12との間で電気的な接続状態が絶たれるハイサイドオープン、又は、ローサイド出力端子14と負荷12との間で電気的な接続状態が絶たれるローサイドオープンが生じている場合にも、低電圧源32,42の生じる電圧により、電流経路31,41の電圧は例えば2.2〜2.6Vとなる。ハイサイド出力端子13とローサイド出力端子14がショートする端子間ショートが生じている場合にも、低電圧源32,42の生じる電圧により、電流経路31,41の電圧は例えば2.2〜3.0Vとなる。このため、両電圧モニタ33、43によるダイアグ判定値だけでは、正常と、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14のオープン、端子間ショートを、区別して検出することができない。
一方、図15に示すように、両トランジスタ30,40をともにオンさせたとき(負荷12の駆動時)、ローサイドバッテリショートが生じていると、ローサイドトランジスタ40に過電流が流れる。また、ハイサイドグランドショートが生じていると、ハイサイドトランジスタ30に過電流が流れる。また、端子間ショートが生じていると、両トランジスタ30,40に過電流が流れる。このため、ローサイドバッテリショート、ハイサイドグランドショート、及び端子間ショートについては、他の故障モード及び正常と区別して検出することができる。
しかしながら、出力端子13,14がともに正常であれば、過電流は流れない。また、ハイサイドバッテリショートの場合も、電位差が殆ど生じないため、過電流は流れない。また、ローサイドグランドショートの場合も、電位差が殆ど生じないため、過電流は流れない。さらには、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14のオープンの場合にも、過電流は流れない。このため、両電流モニタ34、44によるダイアグ判定値だけでは、正常、ハイサイド出力端子13のバッテリショート、ローサイド出力端子14のグランドショート、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14のオープンを、区別して検出することができない。
本発明は上記問題点に鑑み、出力端子に関するより多くの故障モード区別して検出することのできる負荷駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に請求項1,2に記載の負荷駆動装置は、
負荷の一端に接続されるハイサイド出力端子と、
負荷の他端に接続されるローサイド出力端子と、
負荷への通電有無を切り替えるスイッチング手段としての、電源の高電位側とハイサイド出力端子とを連通又は遮断するハイサイドスイッチング手段、及び、電源の低電位側とローサイド出力端子とを連通又は遮断するローサイドスイッチング手段と、
ハイサイド出力端子とハイサイドスイッチング手段とを結ぶ第1電流経路に接続され、ハイサイドスイッチング手段がオフのときに電源の電圧よりも低い所定の第1電圧を発生するハイサイド低電圧発生手段と、
ローサイド出力端子と前記ローサイドスイッチング手段とを結ぶ第2電流経路に接続され、ローサイドスイッチング手段がオフのときに電源の電圧よりも低い所定の第2電圧を発生するローサイド低電圧発生手段と、
スイッチング手段がオフされているときの該スイッチング手段に対応する電流経路の電圧と、スイッチング手段をオンさせたときの該スイッチング手段に流れる電流から、何れの故障が生じているかを区別して検出する故障検出手段と、を備える。
そして、請求項1に記載の故障検出手段は、
2つのスイッチング手段がともにオフされているときの2つの電流経路の電圧と、2つのスイッチング手段のいずれか一方のみをオンさせたときの、オフ状態のスイッチング手段側電流経路の電圧及びオン状態のスイッチング手段に流れる電流と、2つのスイッチング手段をともにオンさせたときの2つのスイッチング手段にそれぞれ流れる電流から、
ハイサイド出力端子が電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイド電源ショート故障、ローサイド出力端子が電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイド電源ショート故障、ハイサイド出力端子が電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイドグランドショート故障、ローサイド出力端子が電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイドグランドショート故障、2つの出力端子の少なくとも一方と負荷との間で電気的な接続状態が絶たれた故障であるオープン故障、及び2つの出力端子が負荷を介さずに電気的に接続された故障である端子間ショート故障を区別して検出することを特徴とする。
このように、本発明では、対応するスイッチング手段がオフのときに、各電流経路に対して電源よりも低電圧を供給する低電圧発生手段を備える。このため、スイッチング手段がオフされているときの該スイッチング手段に対応する電流経路の電圧は、故障モードに応じて、電源電圧程度、低電圧発生手段による電圧程度、接地電圧程度のいずれかとなる。その上で、故障診断手段は、1)2つのスイッチング手段がともにオフ、2)いずれか一方のスイッチング手段のみをオン、3)2つのスイッチング手段をともにオン、の3つの条件における電圧又は電流から、出力端子に関する故障を区別して検出する。
上記図14に示したように、1)の条件単独では、いずれの出力端子に電源ショートが生じたのかを区別して検出することができない。また、いずれの出力端子にグランドショートが生じたのかを区別して検出することができない。さらには、正常と、ハイサイド出力端子又はローサイド出力端子のオープン、端子間ショートを、区別して検出することができない。一方、上記図15に示したように、3)の条件単独では、正常、ハイサイド電源ショート、ローサイドグランドショート、ハイサイド出力端子又はローサイド出力端子のオープンを、区別して検出することができない。
ところが、1)、3)の2つの条件を用いると、ハイサイド電源ショート、ローサイド電源ショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、及び端子間ショートを区別して検出することができる。しかしながら、オープンは、正常と同じとなり、オープン故障を区別して検出することができない。
これに対し、2)の条件としてハイサイドスイッチング手段のみをオンさせる場合、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、及びオープンを、正常のみならず、他の故障モードと区別して個別に検出することができる。一方、2)の条件としてローサイドスイッチング手段のみをオンさせる場合、ハイサイド電源ショート、ローサイド電源ショート、及びオープンを、正常のみならず、他の故障モードと区別して個別に検出することができる。このように、2)の条件としていずれのスイッチング手段をオンとしても、オープン故障を、正常のみならず、他の故障モードと区別して個別に検出することができる。
以上から、本発明によれば、出力端子に関する6つの故障モード(ハイサイド電源ショート、ローサイド電源ショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープン、端子間ショート)を区別して検出することができる。すなわち、従来よりも出力端子に関するより多くの故障モード区別して検出することができる。
例えば上記特許文献1では、出力端子に関し、ハイサイド電源ショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープンの4つの故障モードしか区別できないが、本発明では、さらにローサイド電源ショート及び端子間ショートを、それぞれ個別に検出することができる。6つの故障モードを区別して検出できる点については、その詳細を実施形態にて説明する。
なお、上記特許文献1では、ハイサイドスイッチング手段がイグニッション系電源ラインとハイサイド出力端子を連通又遮断するように構成されている。しかしながら、本発明では、ハイサイドスイッチング手段が接続される電源として、イグニッション系電源ラインに限定されるものではない。
また、請求項2に記載の故障検出手段は、
2つのスイッチング手段がともにオフされているときの2つの電流経路の電圧と、ハイサイドスイッチング手段のみをオンさせたときの、第2電流経路の電圧及びハイサイドスイッチング手段に流れる電流と、ローサイドスイッチング手段のみをオンさせたときの、第1電流経路の電圧及びローサイドスイッチング手段に流れる電流から、
ハイサイド電源ショート故障、ローサイド電源ショート故障、ハイサイドグランドショート故障、ローサイドグランドショート故障、及びオープン故障を区別して検出することを特徴とする。
このように、本発明も、対応するスイッチング手段がオフのときに、各電流経路に対して電源よりも低電圧を供給する低電圧発生手段を備える。このため、スイッチング手段がオフされているときの該スイッチング手段に対応する電流経路の電圧は、故障モードに応じて、電源電圧程度、低電圧発生手段による電圧程度、接地電圧程度のいずれかとなる。その上で、故障診断手段が、1)2つのスイッチング手段がともにオフ、2)ハイサイドスイッチング手段のみをオン、3)ローサイドスイッチング手段のみをオン、の3つの条件における電圧又は電流から、出力端子に関する故障を区別して検出する。
上記したように、1)の条件単独では、いずれの出力端子に電源ショートが生じたのかを区別して検出することができない。また、いずれの出力端子にグランドショートが生じたのかを区別して検出することができない。さらには、正常と、ハイサイド出力端子又はローサイド出力端子のオープン、端子間ショートを、区別して検出することができない。これに対し、2)の条件では、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープンを、正常のみならず、他の故障モードと区別して個別に検出することができる。また、3)の条件では、ハイサイド電源ショート、ローサイド電源ショート、オープンを、正常のみならず、他の故障モードと区別して個別に検出することができる。
以上から、本発明によれば、5つの故障モード(ハイサイド電源ショート、ローサイド電源ショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープン)を区別して検出することができる。すなわち、従来よりも出力端子に関するより多くの故障モード区別して検出することができる。5つの故障モードを区別して検出できる点については、その詳細を実施形態にて説明する。
なお、本発明でも、ハイサイドスイッチング手段が接続される電源として、イグニッション系電源ラインに限定されるものではない。
上記した発明は、請求項3に記載のように、負荷は、コイルへの通電によりオンすることで車両のスタータモータに電力を供給するスタータリレーであり、
ハイサイド出力端子は、スタータリレーを構成するコイルの一端に接続され、ローサイド出力端子は、コイルの他端に接続される構成(エンジン始動制御装置)に好適である。
次に、請求項4に記載の負荷駆動装置は、
コイルへの通電によりオンすることで車両のスタータモータに電力を供給するスタータリレーのコイルの一端に接続されるハイサイド出力端子と、
コイルの他端に接続されるローサイド出力端子と、
コイルへの通電有無を切り替えるスイッチング手段としての、電源の高電位側とハイサイド出力端子とを連通又は遮断するハイサイドスイッチング手段、及び、電源の低電位側とローサイド出力端子とを連通又は遮断するローサイドスイッチング手段と、
ハイサイド出力端子とハイサイドスイッチング手段とを結ぶ第1電流経路に接続され、ハイサイドスイッチング手段がオフのときに電源の電圧よりも低い所定の第1電圧を発生するハイサイド低電圧発生手段と、
ローサイド出力端子とローサイドスイッチング手段とを結ぶ第2電流経路に接続され、ローサイドスイッチング手段がオフのときに電源の電圧よりも低い所定の第2電圧を発生するローサイド低電圧発生手段と、
スイッチング手段がオフされているときの該スイッチング手段に対応する電流経路の電圧と、スイッチング手段をオンさせたときの該スイッチング手段に流れる電流から、何れの故障が生じているかを区別して検出する故障検出手段と、を備える。
そして、故障検出手段は、
2つのスイッチング手段がともにオフされているときの2つの電流経路の電圧と、2つのスイッチング手段をともにオンさせたときの、2つのスイッチング手段にそれぞれ流れる電流及び車両のエンジンの回転有無から、
ハイサイド電源ショート故障、ローサイド電源ショート故障、ハイサイドグランドショート故障、ローサイドグランドショート故障、オープン故障、及び端子間ショート故障を区別して検出することを特徴とする。
このように、本発明も、対応するスイッチング手段がオフのときに、各電流経路に対して電源よりも低電圧を供給する低電圧発生手段を備える。このため、スイッチング手段がオフされているときの該スイッチング手段に対応する電流経路の電圧は、故障モードに応じて、電源電圧程度、低電圧発生手段による電圧程度、接地電圧程度のいずれかとなる。その上で、故障診断手段が、1)2つのスイッチング手段がともにオフ、2)2つのスイッチング手段をともにオン、3)さらに2)においてのエンジン回転有無から、出力端子に関する故障を区別して検出する。
上記したように、1)、2)の2つの条件を用いると、ハイサイド電源ショート、ローサイド電源ショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、及び端子間ショートを区別して検出することができる。しかしながら、オープンは、正常と同じとなり、オープン故障を区別して検出することができない。
これに対し、2)の条件において、いずれかの出力端子にオープンが生じていると、コイルに電流は流れず、エンジンは始動(回転)しない。一方、両出力端子が正常である場合には、両スイッチング手段のオンによりコイルに電流が流れ、エンジンが回転する。このように、2つのスイッチング手段をともにオンさせた状態でのエンジン回転有無により、オープンと正常とを区別することができる。
以上から、本発明によれば、出力端子に関する6つの故障モード(ハイサイド電源ショート、ローサイド電源ショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープン、端子間ショート)を区別して検出することができる。すなわち、従来よりも出力端子に関するより多くの故障モード区別して検出することができる。6つの故障モードを区別して検出できる点については、その詳細を実施形態にて説明する。
特に本発明によれば、スイッチング手段の切替がオフからともにオンの1回で済むため、負荷駆動までのタイムラグを短縮することができる。
なお、本発明でも、ハイサイドスイッチング手段が接続される電源として、イグニッション系電源ラインに限定されるものではない。
第1実施形態に係る負荷駆動装置負荷駆動装置が適用された電子制御装置の概略構成を示す図である。 第1実施形態において、マイコンが実行する処理内容を示すフローチャートである。 図2に示すステップS11において、ハイサイドスイッチング手段のみをオンさせるときの、ダイアグ判定値と両出力端子に関する故障モードとの関係を示す図である。 図2に示すステップS11において、ハイサイドスイッチング手段のみをオンさせるときの、各条件のダイアグ判定値と両出力端子に関する故障モードとの関係を示す図である。 図2に示すステップS11において、ローサイドスイッチング手段のみをオンさせるときの、ダイアグ判定値と両出力端子に関する故障モードとの関係を示す図である。 図2に示すステップS11において、ローサイドスイッチング手段のみをオンさせるときの、各条件のダイアグ判定値と両出力端子に関する故障モードとの関係を示す図である。 第2実施形態において、マイコンが実行する処理内容を示すフローチャートである。 各条件状態のダイアグ判定値と両出力端子に関する故障モードとの関係を示す図である。 第3実施形態において、マイコンが実行する処理内容を示すフローチャートである。 各条件のダイアグ判定値、エンジン回転有無、及び両出力端子に関する故障モードの関係を示す図である。 ハイサイド駆動回路の概略構成を示す図である。 ローサイド駆動回路の概略構成を示す図である。 図11に示すハイサイド駆動回路と、図12に示すローサイド駆動回路を組み合わせてなる負荷駆動回路の概略構成を示す図である。 図13に示す負荷駆動回路において、両スイッチング手段がオフされているときの、ダイアグ判定値と両出力端子に関する故障モードとの関係を示す図である。 図13に示す負荷駆動装置において、両スイッチング手段をオンさせたときの、ダイアグ判定値と両出力端子に関する故障モードとの関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下に示す各実施形態において、上記した図11〜図13と共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。
(第1実施形態)
以下、本実施形態に係る負荷駆動装置が適用された電子制御装置について、図面を用いて説明する。本実施形態の電子制御装置(以下、ECUと示す)は、車両のエンジンを制御するものであるが、エンジンの始動に関する部分が負荷駆動装置に相当する。
図1に示すように、ECU20の外部において、スタータモータ10のマイナス側端子は、車載バッテリ11のマイナス端子の電圧であるグランド電圧(0V)に常時接続されている。スタータモータ10のプラス側端子は、スタータリレー12の接点を介して、バッテリ11のプラス端子の電圧であるバッテリ電圧Vbatに接続されるようになっている。このため、スタータリレー12のコイル12aに電流が流されて、スタータリレー12がオンすると、スタータモータ10にバッテリ電圧Vbatが供給されてスタータモータ10が動作し、その結果、エンジンがクランキングされる。このスタータリレー12が、特許請求の範囲に記載の負荷に相当する。
スタータリレー12のコイル12aの一端は、ECU20において該コイル12aへ電流を流すために設けられたハイサイド出力端子13に接続されており、コイル12aの他端は、ECU20において該コイル12aから電流を引き込むために設けられたローサイド出力端子14に接続されている。
また、ECU20の外部には、接点の一方がバッテリ11のプラス端子に接続され、接点の他方がECU20に接続された給電用のメインリレー15が設けられている。そして、例えば図示しないイグニッションスイッチがオンされると、メインリレー15がオンして、ECU20にバッテリ電圧Vbatが、動作用のバッテリ電圧VB(+B)として供給されるようになっている。また、ECU20には、メインリレー15からのバッテリ電圧VBとは別に、バッテリ11のプラス端子から直接的にバッテリ電圧Vbatが常時供給される。
ECU20は、エンジンを制御するための各種処理を行うマイクロコンピュータ(以下、マイコンと示す)21と、上記図11〜図13に示した負荷駆動回路(ハイサイド駆動回路22及びローサイド駆動回路23)と、電源回路24と、クランクセンサ16から、クランク軸の回転に応じて出力される回転パルス信号を波形整形し、マイコン21に入力する入力回路25と、を備えている。
電源回路24は、メインリレー15を介して供給される上記バッテリ電圧VBから、マイコン21や周辺回路が動作するための駆動電圧(例えば5V)を生成して出力する。また、常時供給されるバッテリ電圧Vbatからスタンバイ電圧(例えば3.3V)を生成して出力する。このスタンバイ電圧は、マイコン21内のRAMのうち、継続して保存すべきデータが格納されるスタンバイRAMに供給されるデータ保持用の電源電圧として用いられる。
また、電源回路24は、上記駆動電圧の出力開始時から駆動電圧が安定すると見なされる一定時間だけ、マイコン21にリセット信号を出力するパワーオンリセット機能も備えている。このため、マイコン21は、電源回路24が駆動電圧の出力を開始すると、初期状態から動作を開始することとなる。
ハイサイド駆動回路22及びローサイド駆動回路23は、図11〜図13に示した構成と基本的に同じである。すなわち、スイッチング手段としてのトランジスタ30,40、電流経路31,41、低電圧源32,42、電圧モニタ33,43、電流モニタ34,44、及びシリアル通信回路36,46を、それぞれ備えている。また、低電圧源32,42、電圧モニタ33,43、及び電流モニタ34,44により、ダイアグ回路35,45が構成されている。
ハイサイドトランジスタ(ハイサイドスイッチング手段)30は、nチャネル型MOSFETからなり、バッテリ電圧VB(例えば14V)にドレインが接続され、ハイサイド出力端子13とハイサイドトランジスタ30とを結ぶ第1電流経路31にソースが接続されている。一方、ローサイドトランジスタ(ローサイドスイッチング手段)40もnチャネル型のMOSFETからなり、グランド(0V)にソースが接続され、ローサイド出力端子14とローサイドトランジスタ40とを結ぶ第2電流経路41にドレインが接続されている。
また、ハイサイド低電圧源(ハイサイド低電圧発生手段)32は、第1電流経路31に接続されており、ハイサイドトランジスタ30がオフのときに、バッテリ電圧VB(電源電圧)よりも低くグランド電圧(0V)よりも高い所定の第1電圧(例えば2.4V)を発生する。一方、ローサイド低電圧源(ローサイド低電圧発生手段)42は、第2電流経路41に接続されており、ローサイドトランジスタ40がオフのときに、バッテリ電圧VB(例えば14V)よりも低くグランド電圧(0V)よりも高い所定の第2電圧(例えば2.8V)を発生する。
さらに、本実施形態では、ハイサイド駆動回路22が、ハイサイドトランジスタ30のゲートに接続されたプリドライバ回路37を有している。そして、マイコン21から、ハイサイドトランジスタ30を駆動するために出力されるゲート駆動信号は、上記プリドライバ回路37により制御に適切な値(電圧値)に調整され、ハイサイドトランジスタ30のゲートに入力されるようになっている。同様に、ローサイド駆動回路23は、ローサイドトランジスタ40のゲートに接続されたプリドライバ回路47を有している。そして、マイコン21から、ローサイドトランジスタ40を駆動するために出力されるゲート駆動信号は、上記プリドライバ回路47により制御に適切な値(電圧値)に調整され、ローサイドトランジスタ40のゲートに入力されるようになっている。
また、両駆動回路22,23のシリアル通信回路36,46は、シリアル通信バスを介してマイコン21に接続されている。そして、電圧モニタ33,43及び電流モニタ34,44から出力される2bitダイアグ値は、シリアル通信回路36,46及びシリアル通信バスを介して、マイコン21に入力されるようになっている。
このように構成されるECU20において、マイコン21は、電源回路24から出力される一定の駆動電圧を受けて動作を開始し、その後、図示しないスタータスイッチがオンされるなどして、エンジンを始動すべき条件が成立すると、ゲート駆動信号をハイレベルにして、ハイサイドトランジスタ30とローサイドトランジスタ40をともにオンさせる。すると、スタータリレー12のコイル12aに電流が流れ、スタータリレー12がオンしてスタータモータ10が作動し、エンジンが始動されることとなる。
また、万が一、ハイサイド出力端子13がバッテリ電圧VBにショートするハイサイドバッテリショート、又は、ローサイド出力端子14がグランド電圧にショートするローサイドグランドショートが発生しても、正常な出力端子側のトランジスタ(30又は40)がオフすれば、コイル12aへの通電は停止される。すなわち、コイル12aへの通電/非通電、ひいてはスタータリレー12のオン/オフを、正常時と同様に制御することができる。また、2つのトランジスタ30,40のうちの一方に、オン状態のままになってしまうオン故障が生じた場合にも、正常な方のトランジスタ(30又は40)のオン/オフにより、コイル12aへの通電/非通電を制御することができる。このため、スタータリレー12(コイル12a)のハイサイド(上流側)とローサイド(下流側)との一方だけにスイッチング手段を設ける構成よりも、信頼性を向上させることができる。
次に、本実施形態に係るECU20において、マイコン21がスタータリレー12を制御しつつ、スタータリレー12の駆動回路の故障(特に出力端子13,14に関する故障)を検出するために実行する処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。
マイコン21は、イグニッションスイッチがオンされてメインリレー15がオンし、電源回路24から駆動電圧(5V)が出力されると、動作を開始して図2の処理を実行する。このマイコン21の動作開始時には、両トランジスタ30,40に対するゲート駆動信号がローレベルとされ、両トランジスタ30,40がオフ状態とされる。また、図示しないスタータスイッチがオンされるなどして、エンジンを始動すべき条件が成立する。
そして、両トランジスタ30,40がオフの状態で、S10にて、両電圧モニタ33、43から出力される2bitダイアグ値を、シリアル通信回路36,46を介して読み取り、内蔵メモリ(スタンバイRAM又はその他一般的なRAM)に記憶する。
次に、S11にて、2つのトランジスタ30,40のうち、いずれか一方に対するゲート駆動信号をハイレベルにして、該当するトランジスタ(30又は40)をオンさせる。そして、2つのトランジスタ30,40の一方をオン、他方をオフとした状態で、S12にて、オフさせている側の電圧モニタ(33又は43)から出力された2bitダイアグ値と、オンさせている側の電流モニタ(34又は44)から出力された2bitダイアグ値を、シリアル通信回路36,46を介して読み取り、内蔵メモリに記憶する。
次に、S13にて、2つのトランジスタ30,40のうち、オンしていない方のゲート駆動信号をハイレベルにして、該当するトランジスタ(30又は40)をオンさせる。そして、2つのトランジスタ30,40がともにオンの状態で、S14にて、両電流モニタ34,44から出力される2bitダイアグ値を、シリアル通信回路36,46を介して読み取り、内蔵メモリに記憶する。なお、S13の時点で、出力端子13,14がともに正常、ハイサイドバッテリショート、ローサイドグランドショートのいずれかの場合、スタータリレー12がオンして、スタータモータ10にバッテリ電圧Vbatが供給され、スタータモータ10が動作することとなる。
次に、S15にて、内蔵メモリに記憶された各条件のダイアグ値を読み出し、3つの条件(両方オフ、一方のみオン、両方オン)において各駆動回路22,23から出力された2bitダイアグ値を用いて、出力端子13,14の状態を判定する。この判定は、内蔵メモリに予め記憶された故障モードと各ダイアグ値との関係を示すマップ(図4、図6参照)を用いて行われる。そして、S15での端子状態判定結果に基づいて、S16にて、出力端子13,14に故障がない(正常)か否かを判定する。
S16にて、故障がないと判定した場合には、S17に進み、通常負荷駆動処理を継続する。ここでは、スタータリレー12のオン、すなわちスタータモータ10の動作を継続させる。そして、スタータモータ10の動作によりエンジンがクランキングされ、エンジンの始動が完了すると、マイコン21は、トランジスタ30,40に対するゲート駆動信号をローレベルにして、両トランジスタ30,40をオフさせる。すると、スタータリレー12がオフして、エンジンのクランキングが停止される。
一方、S16にて、故障があると判定した場合には、S18に進み、両トランジスタ30,40に対するゲート駆動信号をローレベルにして、両トランジスタ30,40をオフとする。これにより、S13にてスタータリレー12がオンした場合にも、直ちにスタータリレー12がオフされることとなる。そして、S19にて、現在故障が発生していることを車両の使用者(ユーザー)に通知する。このとき、故障有無だけでなく、故障モードについても通知することもできる。
以上により、マイコン21によるスタータリレー12制御と、スタータリレー12の駆動回路の故障検出の処理が終了となる。なお、本実施形態では、S10,S12,S14,S15の処理が、特許請求の範囲に記載の故障検出手段に相当する。
また、上記処理に加え、S16で故障ありと判定した場合、S15の判定結果(3つの条件の2bitダイアグ値)を、マイコン21内のスタンバイRAMに記憶させるようにし、その故障内容を、車両のディーラーや修理工場などにおいて、ECU20に接続される故障診断装置(図示略)により読み出すことができるようにしても良い。
次に、図1に示す構成のECU20において、図2に示す処理を実行することによる効果について、図3〜図6を用いて説明する。
両トランジスタ30,40がともにオフされたときの、ハイサイド電圧モニタ33の検出電圧とダイアグ判定値、ローサイド電圧モニタ43の検出電圧とダイアグ判定値、及び出力端子13,14に関する故障モードとの関係については、上記したとおりである(図14参照)。両方オフとしたときの2bitダイアグ値のみでは、いずれの出力端子13,14にバッテリショート(電源ショート)が生じたのかを区別して検出することができない。また、いずれの出力端子13,14にグランドショートが生じたのかを区別して検出することができない。さらには、正常と、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14のオープン、端子間ショートを、区別して検出することができない。
また、両トランジスタ30,40をともにオンさせたときのハイサイド電流モニタ34によるダイアグ判定値、ローサイド電流モニタ44によるダイアグ判定値、及び出力端子13,14に関する故障モードとの関係については、上記したとおりである(図15参照)。両方オンとしたときの2bitダイアグ値のみでは、正常、ハイサイドバッテリショート(ハイサイド電源ショート)、ローサイドグランドショート、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14のオープンを、区別して検出することができない。
図3は、上記S11にてハイサイドトランジスタ30をオンさせたときの、ハイサイド電流モニタ34によるダイアグ判定値、ローサイド電圧モニタ43によるダイアグ判定値、及び出力端子13,14に関する故障モードとの関係を示している。なお、ハイサイド電圧モニタ33の検出電圧を参考記載している。
また、図4は、上記S11にてハイサイドトランジスタ30をオンさせた場合の、3つの条件(両方オフ、ハイサイドトランジスタ30のみオン、両方オン)の2bitダイアグ値と出力端子13,14に関する故障モードとの関係をまとめたものである。
図3に示すように、ハイサイドトランジスタ30のみオンされたとき、ハイサイド出力端子13がグランド電圧にショートするハイサイドグランドショートが生じると、バッテリ電圧VBとハイサイド出力端子13の電位差により、過電流が流れる。このため、ハイサイド電流モニタ34は、ハイサイドグランドショートしている場合に過電流が流れていると判定し、過電流が流れていることを示す2bitダイアグ値‘11’を出力する。それ以外の故障及び正常の場合には、過電流が流れないため、ハイサイド電流モニタ34は、過電流が流れていない(正常である)と判定し、2bitダイアグ値‘00’を出力する。
また、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14がグランド電圧にショートしている場合に、検出電圧がグランド電圧にほぼ等しくなり、ローサイド閾値電圧(2.2V)を下回る。このとき、ローサイド電圧モニタ43は、グランドショートが生じていると判定し、2bitダイアグ値‘10’を出力する。また、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14がオープンの場合、検出電圧が低電圧源32,42の生じる電圧にほぼ等しくなる。このときローサイド電圧モニタ43は、オープンが生じていると判定し、2bitダイアグ値‘01’を出力する。それ以外(正常、ハイサイドバッテリショート、ローサイドバッテリショート、端子間ショート)の場合、検出電圧がバッテリ電圧VB(14V)とほぼ等しくなり、ハイレベル閾値電圧(3.6V)を上回る。このとき、ローサイド電圧モニタ43は、出力端子13,14が正常であると判定し、2bitダイアグ値‘00’を出力する。
このため、ハイサイドトランジスタ30のみをオンさせると、図4に示すように、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、及びオープンを、正常のみならず、他の故障モードと区別して個別に検出することができる。
そして、3つの条件(両方オフ、一方のみオン、両方オン)における各駆動回路22,23からの2bitダイアグ値を用いることで、図4に示すように、出力端子13,14に関する6つの故障モード(ハイサイドバッテリショート、ローサイドバッテリショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープン、端子間ショート)を、区別して検出することができる。
一方、図5は、上記S11にてローサイドトランジスタ40をオンさせたときの、ハイサイド電圧モニタ33によるダイアグ判定値、ローサイド電流モニタ44によるダイアグ判定値、及び出力端子13,14に関する故障モードとの関係を示している。なお、ローサイド電圧モニタ43の検出電圧を参考記載している。
また、図6は、上記S11にてローサイドトランジスタ40をオンさせた場合の、3つの条件(両方オフ、ローサイドトランジスタ40のみオン、両方オン)の2bitダイアグ値と出力端子13,14に関する故障モードとの関係をまとめたものである。
図5に示すように、ローサイドトランジスタ40のみオンされたとき、ローサイド出力端子14がバッテリ電圧VBにショートしていると、過電流が流れる。このとき、ローサイド電流モニタ44は、過電流が流れていると判定し、過電流が流れていることを示す2bitダイアグ値‘11’を出力する。
また、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14がバッテリ電圧VBにショートしている場合、検出電圧はバッテリ電圧VBにほぼ等しくなり、ハイレベル閾値電圧(3.2V)を上回る。このとき、ハイサイド電圧モニタ33は、バッテリショートが生じていると判定し、2bitダイアグ値‘10’を出力する。また、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14がオープンの場合、検出電圧は低電圧源32,42の生じる電圧にほぼ等しくなる。このとき、ハイサイド電圧モニタ33は、オープンが生じていると判定し、2bitダイアグ値‘01’を出力する。それ以外(正常、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、端子間ショート)の場合、検出電圧がグランド電圧(0V)とほぼ等しくなり、ローレベル閾値電圧(1.6V)を下回る。このとき、ローサイド電圧モニタ43は、出力端子13,14が正常であると判定し、2bitダイアグ値‘00’を出力する。
このため、ローサイドトランジスタ40のみをオンさせると、図6に示すように、ハイサイドバッテリショート、ローサイドバッテリショート、及びオープンを、正常のみならず、他の故障モードと区別して個別に検出することができる。
そして、3つの条件(両方オフ、一方のみオン、両方オン)における各駆動回路22,23からの2bitダイアグ値を用いることで、図6に示すように、出力端子13,14に関する6つの故障モード(ハイサイドバッテリショート、ローサイドバッテリショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープン、端子間ショート)を、区別して検出することができる。
以上から、本実施形態によれば、従来よりも出力端子13,14に関するより多くの故障モード区別して検出することができる。例えば上記特許文献1では、出力端子に関し、ハイサイドバッテリショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープンの4つの故障モードしか区別できないが、本発明では、さらにローサイドバッテリショート及び端子間ショートを、それぞれ個別に検出することができる。
また、上記特許文献1では、ハイサイドトランジスタがイグニッション系電源ラインとハイサイド出力端子を連通又遮断するように構成されている。しかしながら、本実施形態では、ハイサイドトランジスタが接続される電源として、イグニッション系電源ラインに限定されない。例えば図1に示したように、一般的なバッテリ電源(+B)を用いることができる。
(第2実施形態)
本実施形態において、ECU20の構成は、第1実施形態と同じである。このECU20において、マイコン21がスタータリレー12を制御しつつ、スタータリレー12の駆動回路の故障(特に出力端子13,14に関する故障)を検出するために実行する処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。
マイコン21は、イグニッションスイッチがオンされてメインリレー15がオンし、電源回路24から駆動電圧(5V)が出力されると、動作を開始して図7の処理を実行する。本実施形態でも、マイコン21の動作開始時には、両トランジスタ30,40に対するゲート駆動信号がローレベルとされ、両トランジスタ30,40がオフ状態とされる。また、図示しないスタータスイッチがオンされるなどして、エンジンを始動すべき条件が成立する。
そして、両トランジスタ30,40がオフの状態で、S20にて、両電圧モニタ33、43から出力される2bitダイアグ値を、シリアル通信回路36,46を介して読み取り、内蔵メモリ(スタンバイRAM又はその他一般的なRAM)に記憶する。ここまでの処理は、図2と同じである。
次に、S21にて、2つのトランジスタ30,40のうち、ハイサイドトランジスタ30に対するゲート駆動信号をハイレベルにして、ハイサイドトランジスタ30をオンさせる。そして、ハイサイドトランジスタ30をオン、ローサイドトランジスタ40をオフとした状態で、S22にて、ローサイド電圧モニタ43から出力される2bitダイアグ値と、ハイサイド電流モニタ34から出力される2bitダイアグ値を、シリアル通信回路36,46を介して読み取り、内蔵メモリに記憶する。その後、S23にて、ハイサイドトランジスタ30に対するゲート駆動信号をローレベルとし、ハイサイドトランジスタ30をオフさせる。
次に、S24にて、2つのトランジスタ30,40のうち、ローサイドトランジスタ40に対するゲート駆動信号をハイレベルにして、ローサイドトランジスタ40をオンさせる。そして、ハイサイドトランジスタ30をオフ、ローサイドトランジスタ40をオンとした状態で、S25にて、ハイサイド電圧モニタ33から出力される2bitダイアグ値と、ローサイド電流モニタ44から出力される2bitダイアグ値を、シリアル通信回路36,46を介して読み取り、内蔵メモリに記憶する。
次に、S26にて、内蔵メモリに記憶された各条件のダイアグ値を読み出し、3つの条件(両方オフ、ハイサイドトランジスタ30のみオン、ローサイドトランジスタ40のみオン)において各駆動回路22,23から出力される2bitダイアグ値を用いて、出力端子13,14の状態を判定する。この判定は、内蔵メモリに予め記憶された故障モードと各ダイアグ値との関係を示すマップ(図8参照)を用いて行われる。そして、S26の端子状態判定結果に基づいて、S27にて、出力端子13,14に故障がない(正常)か否かを判定する。
S27にて、故障がないと判定した場合には、S28に進み、ハイサイドトランジスタ30に対するゲート駆動信号をハイレベルにして、ハイサイドトランジスタ30をオンさせる。これにより、S29にて、スタータリレー12がオンする。そして、スタータモータ10にバッテリ電圧Vbatが供給され、スタータモータ10が動作する。その結果、エンジンがクランキングされる。このS29での通常負荷駆動処理とは、スタータリレー12がオンして、スタータモータ10が動作することである。そして、エンジンの始動が完了すると、マイコン21は、トランジスタ30,40に対するゲート駆動信号をローレベルにして、両トランジスタ30,40をオフさせる。すると、スタータリレー12がオフして、エンジンのクランキングが停止される。
一方、S27にて、故障があると判定した場合には、S30に進み、ローサイドトランジスタ40に対するゲート駆動信号をローレベルにして、ローサイドトランジスタ40もオフとする。そして、S31にて、現在故障が発生していることを車両の使用者(ユーザー)に通知する。
以上により、マイコン21によるスタータリレー12制御と、スタータリレー12の駆動回路の故障検出の処理が終了となる。なお、本実施形態では、S20,S22,S25,S26の処理が、特許請求の範囲に記載の故障検出手段に相当する。
また、本実施形態においても、上記処理に加え、S27で故障ありと判定した場合、S26の判定結果(3つの条件の2bitダイアグ値)を、マイコン21内のスタンバイRAMに記憶させるようにし、その故障内容を、車両のディーラーや修理工場などにおいて、ECU20に接続される故障診断装置(図示略)により読み出すことができるようにしても良い。
次に、ECU20において、図7に示す処理を実行することによる効果について、図8を用いて説明する。図8は、3つの条件(両方オフ、ハイサイドトランジスタ30のみオン、ローサイドトランジスタ40のみオン)の2bitダイアグ値と出力端子13,14に関する故障モードとの関係をまとめたものである。各条件の2bitダイアグ値と出力端子13,14に関する故障モードとの関係については、上記図14、図3、図5を参照されたい。
図8に示すように、ハイサイドトランジスタ30のみオンされたとき、ハイサイド出力端子13がグランド電圧にショートしていると、過電流が流れる。このとき、ハイサイド電流モニタ34は、過電流が流れていると判定し、過電流が流れていることを示す2bitダイアグ値‘11’を出力する。それ以外の故障又は正常の場合には、過電流が流れない。このとき、ハイサイド電流モニタ34は、過電流が流れていない(正常である)ことを示す2bitダイアグ値‘00’を出力する。
ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14がグランド電圧にショートしている場合、検出電圧はグランド電圧(0V)にほぼ等しくなり、ローレベル判定閾値2.2V)を下回る。このとき、ローサイド電圧モニタ43は、グランドショートが生じていると判定し、2bitダイアグ値‘10’を出力する。また、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14がオープンの場合、検出電圧は低電圧源32,42の生じる電圧にほぼ等しくなる。このとき、ローサイド電圧モニタ43は、オープンが生じていると判定し、2bitダイアグ値‘01’を出力する。それ以外の故障又は正常の場合、検出電圧はバッテリ電圧(14V)とほぼ等しくなり、ハイレベル閾値電圧(3.6V)を超える。このとき、ローサイド電圧モニタ43は、2bitダイアグ値‘00’を出力する。
このため、ハイサイドトランジスタ30のみをオンさせると、図8に示すように、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、及びオープンを、正常のみならず、他の故障モードと区別して個別に検出することができる。
一方、ローサイドトランジスタ40のみオンされたとき、ローサイド出力端子14がバッテリ電圧VBにショートしていると、過電流が流れる。このとき、ローサイド電流モニタ44は、過電流が流れていると判定し、過電流が流れていることを示す2bitダイアグ値‘11’を出力する。それ以外の故障又は正常の場合には、過電流が流れない。このため、ローサイド電流モニタ44は、過電流が流れていない(正常である)ことを示す2bitダイアグ値‘00’を出力する。
ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14がバッテリ電圧にショートしている場合、検出電圧はバッテリ電圧VB(14V)にほぼ等しくなり、ハイレベル閾値電圧(3.2V)を上回る。このとき、ハイサイド電圧モニタ33は、バッテリショートが生じていると判定し、2bitダイアグ値‘10’を出力する。また、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14がオープンの場合、検出電圧は低電圧源32,42の生じる電圧にほぼ等しくなる場合。このとき、ハイサイド電圧モニタ33は、オープンが生じていると判定し、2bitダイアグ値‘01’を出力する。それ以外の故障又は正常の場合、検出電圧はグランド電圧(0V)とほぼ等しくなり、ローレベル閾値電圧(1.6V)を下回る。このとき、ハイサイド電圧モニタ33は、2bitダイアグ値‘00’を出力する。
このため、ローサイドトランジスタ40のみをオンさせると、図8に示すように、ハイサイドバッテリショート、ローサイドバッテリショート、及びオープンを、正常のみならず、他の故障モードと区別して個別に検出することができる。
そして、3つの条件(両方オフ、ハイサイドトランジスタ30のみオン、ローサイドトランジスタ40のみオン)における各駆動回路22,23からの2bitダイアグ値を用いることで、図8に示すように、出力端子13,14に関する5つの故障モード(ハイサイドバッテリショート、ローサイドバッテリショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープン)を、区別して検出することができる。
以上から、本実施形態によれば、従来よりも出力端子13,14に関するより多くの故障モード区別して検出することができる。
なお、本実施形態では、先にハイサイドトランジスタ30のみをオンし、ハイサイドトランジスタ30をオフした後、ローサイドトランジスタ40のみをオンとする例を示した。しかしながら、先にローサイドトランジスタ40のみをオンし、ローサイドトランジスタ40をオフした後、ハイサイドトランジスタ30のみをオンしても良い。
(第3実施形態)
本実施形態において、ECU20の構成は、第1実施形態と同じである。このECU20において、マイコン21がスタータリレー12を制御しつつ、スタータリレー12の駆動回路の故障(特に出力端子13,14に関する故障)を検出するために実行する処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。
マイコン21は、イグニッションスイッチがオンされてメインリレー15がオンし、電源回路24から駆動電圧(5V)が出力されると、動作を開始して図2の処理を実行する。このマイコン21の動作開始時には、両トランジスタ30,40に対するゲート駆動信号がローレベルとされ、両トランジスタ30,40がオフ状態とされる。また、図示しないスタータスイッチがオンされるなどして、エンジンを始動すべき条件が成立する。
そして、両トランジスタ30,40がオフの状態で、S40にて、両電圧モニタ33、43から出力される2bitダイアグ値を、シリアル通信回路36,46を介して読み取り、内蔵メモリ(スタンバイRAM又はその他一般的なRAM)に記憶する。
次に、S41にて、2つのトランジスタ30,40のゲート駆動信号をともにハイレベルにして、両トランジスタ30,40をオンさせる。そして、2つのトランジスタ30,40がともにオンの状態で、S42にて、両電流モニタ34,44から出力される2bitダイアグ値を、シリアル通信回路36,46を介して読み取り、内蔵メモリに記憶する。なお、S41の時点で、出力端子13,14がともに正常、ハイサイドバッテリショート、ローサイドグランドショートのいずれかの場合、スタータリレー12がオンして、スタータモータ10にバッテリ電圧Vbatが供給され、スタータモータ10が動作することとなる。
次に、S43にて、その時点(2つのトランジスタ30,40がともにオン)でエンジン回転があるか否かを、上記したクランクセンサ16からの回転パルス信号に基づいて判定する。すなわち、エンジン回転有無情報を取得し、内蔵メモリに記憶する。
そして、S44にて、内蔵メモリに記憶された各条件のダイアグ値及びエンジン回転有無情報を読み出し2つの条件(両方オフ、両方オン)において各駆動回路22,23から出力された2bitダイアグ値と両方オンのときに取得されたエンジン回転有無情報を用いて、出力端子13,14の状態を判定する。この判定は、内蔵メモリに予め記憶された故障モードと各ダイアグ値(エンジン回転情報含む)との関係を示すマップ(図10参照)を用いて行われる。そして、S44での端子状態判定結果に基づいて、S45にて、出力端子13,14に故障がない(正常)か否かを判定する。
S45にて、故障がないと判定した場合には、S46に進み、通常負荷駆動処理を継続する。ここでは、スタータリレー12のオン、すなわちスタータモータ10の動作を継続させる。そして、スタータモータ10の動作によりエンジンがクランキングされ、エンジンの始動が完了すると、マイコン21は、トランジスタ30,40に対するゲート駆動信号をローレベルにして、両トランジスタ30,40をオフさせる。すると、スタータリレー12がオフして、エンジンのクランキングが停止される。
一方、S45にて、故障があると判定した場合には、S47に進み、両トランジスタ30,40に対するゲート駆動信号をローレベルにして、両トランジスタ30,40をオフとする。これにより、S41にてスタータリレー12がオンした場合にも、直ちにスタータリレー12がオフされることとなる。そして、S48にて、現在故障が発生していることを車両の使用者(ユーザー)に通知する。このとき、故障有無だけでなく、故障モードについても通知することもできる。
以上により、マイコン21によるスタータリレー12制御と、スタータリレー12の駆動回路の故障検出の処理が終了となる。なお、本実施形態では、S40,S42,S43,S44の処理が、特許請求の範囲に記載の故障検出手段に相当する。
また、上記処理に加え、S45で故障ありと判定した場合、S44の判定結果(3つの条件の2bitダイアグ値)を、マイコン21内のスタンバイRAMに記憶させるようにし、その故障内容を、車両のディーラーや修理工場などにおいて、ECU20に接続される故障診断装置(図示略)により読み出すことができるようにしても良い。
次に、ECU20において、図9に示す処理を実行することによる効果について、図10を用いて説明する。
両トランジスタ30,40がともにオフされたときの、ハイサイド電圧モニタ33の検出電圧とダイアグ判定値、ローサイド電圧モニタ43の検出電圧とダイアグ判定値、及び出力端子13,14に関する故障モードとの関係については、上記したとおりである(図14参照)。両方オフとしたときの2bitダイアグ値のみでは、いずれの出力端子13,14にバッテリショート(電源ショート)が生じたのかを区別して検出することができない。また、いずれの出力端子13,14にグランドショートが生じたのかを区別して検出することができない。さらには、正常と、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14のオープン、端子間ショートを、区別して検出することができない。
また、両トランジスタ30,40をともにオンさせたときのハイサイド電流モニタ34によるダイアグ判定値、ローサイド電流モニタ44によるダイアグ判定値、及び出力端子13,14に関する故障モードとの関係については、上記したとおりである(図15参照)。両方オンとしたときの2bitダイアグ値のみでは、正常、ハイサイドバッテリショート、ローサイドグランドショート、ハイサイド出力端子13又はローサイド出力端子14のオープンを、区別して検出することができない。
図10は、2つの条件(両方オフ、両方オン)の2bitダイアグ値及びエンジン回転有無情報と、出力端子13,14に関する故障モードとの関係をまとめたものである。
図10に示すように、トランジスタ30,40がともにオフのときの2bitダイアグ判定値と、トランジスタ30,40をともにオンさせたときの2bitダイアグ判定値の2つの条件を用いると、ハイサイドバッテリショート、ローサイドバッテリショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、及び端子間ショートを区別して検出することができる。しかしながら、オープンは、正常と同じとなり、オープン故障を区別して検出することができない。
これに対し、トランジスタ30,40をともにオンさせたときに、いずれかの出力端子13,14にオープンが生じていると、コイル12aに電流は流れず、エンジンは始動(回転)しない。一方、両出力端子13,14が正常である場合には、両トランジスタ30,40のオンによりコイル12aに電流が流れ、エンジンが回転する。このように、2つのトランジスタ30,40をともにオンさせた状態でのエンジン回転有無により、オープンと正常とを区別することができる。なお、正常、ハイサイドバッテリショート、ローサイドグランドショートのときに、エンジンは回転する。
このように、本実施形態によれば、出力端子に関する6つの故障モード(ハイサイド電源ショート、ローサイド電源ショート、ハイサイドグランドショート、ローサイドグランドショート、オープン、端子間ショート)を区別して検出することができる。すなわち、従来よりも出力端子に関するより多くの故障モード区別して検出することができる。
特に本実施形態では、トランジスタの切り替えが、ともにオフからともにオンの1回で済むため、上記実施形態に較べて、負荷駆動までのタイムラグを短縮することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
車両のスタータリレー12を負荷とする例を示したが、負荷としては上記例に限定されるものではない。ハイサイドとローサイドの両側にそれぞれ設けたスイッチング手段により、その駆動が制御されるものであれば良い。
また、ハイサイド駆動回路22とローサイド駆動回路23をともに半導体チップとして有する例を示した。しかしながら、半導体チップ(別チップ)に限定されるものではない。
10・・・スタータモータ
11・・・バッテリ
12・・・スタータリレー(負荷)
13・・・ハイサイド出力端子
14・・・ローサイド出力端子
20・・・電子制御装置
21・・・マイコン
22・・・ハイサイド駆動回路
23・・・ローサイド駆動回路
30,40・・・トランジスタ(スイッチング手段)
31,41・・・電流経路
32,42・・・低電圧源(低電圧発生手段)
33,43・・・電圧モニタ
34,44・・・電流モニタ

Claims (4)

  1. 負荷の一端に接続されるハイサイド出力端子と、
    前記負荷の他端に接続されるローサイド出力端子と、
    前記負荷への通電有無を切り替えるスイッチング手段としての、電源の高電位側と前記ハイサイド出力端子とを連通又は遮断するハイサイドスイッチング手段、及び、前記電源の低電位側と前記ローサイド出力端子とを連通又は遮断するローサイドスイッチング手段と、
    前記ハイサイド出力端子と前記ハイサイドスイッチング手段とを結ぶ第1電流経路に接続され、前記ハイサイドスイッチング手段がオフのときに前記電源の電圧よりも低い所定の第1電圧を発生するハイサイド低電圧発生手段と、
    前記ローサイド出力端子と前記ローサイドスイッチング手段とを結ぶ第2電流経路に接続され、前記ローサイドスイッチング手段がオフのときに前記電源の電圧よりも低い所定の第2電圧を発生するローサイド低電圧発生手段と、
    前記スイッチング手段がオフされているときの該スイッチング手段に対応する前記電流経路の電圧と、前記スイッチング手段をオンさせたときの該スイッチング手段に流れる電流から、何れの故障が生じているかを区別して検出する故障検出手段と、を備え、
    前記故障検出手段は、
    2つの前記スイッチング手段がともにオフされているときの2つの前記電流経路の電圧と、2つの前記スイッチング手段のいずれか一方のみをオンさせたときの、オフ状態のスイッチング手段側電流経路の電圧及びオン状態のスイッチング手段に流れる電流と、2つの前記スイッチング手段をともにオンさせたときの2つの前記スイッチング手段にそれぞれ流れる電流から、
    前記ハイサイド出力端子が前記電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイド電源ショート故障、前記ローサイド出力端子が前記電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイド電源ショート故障、前記ハイサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイドグランドショート故障、前記ローサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイドグランドショート故障、2つの前記出力端子の少なくとも一方と前記負荷との間で電気的な接続状態が絶たれた故障であるオープン故障、及び2つの前記出力端子が前記負荷を介さずに電気的に接続された故障である端子間ショート故障を区別して検出することを特徴とする負荷駆動装置。
  2. 負荷の一端に接続されるハイサイド出力端子と、
    前記負荷の他端に接続されるローサイド出力端子と、
    前記負荷への通電有無を切り替えるスイッチング手段としての、電源の高電位側と前記ハイサイド出力端子とを連通又は遮断するハイサイドスイッチング手段、及び、前記電源の低電位側と前記ローサイド出力端子とを連通又は遮断するローサイドスイッチング手段と、
    前記ハイサイド出力端子と前記ハイサイドスイッチング手段とを結ぶ第1電流経路に接続され、前記ハイサイドスイッチング手段がオフのときに前記電源の電圧よりも低い所定の第1電圧を発生するハイサイド低電圧発生手段と、
    前記ローサイド出力端子と前記ローサイドスイッチング手段とを結ぶ第2電流経路に接続され、前記ローサイドスイッチング手段がオフのときに前記電源の電圧よりも低い所定の第2電圧を発生するローサイド低電圧発生手段と、
    前記スイッチング手段がオフされているときの該スイッチング手段に対応する前記電流経路の電圧と、前記スイッチング手段をオンさせたときの該スイッチング手段に流れる電流から、何れの故障が生じているかを区別して検出する故障検出手段と、を備え、
    前記故障検出手段は、
    2つの前記スイッチング手段がともにオフされているときの2つの前記電流経路の電圧と、前記ハイサイドスイッチング手段のみをオンさせたときの、前記第2電流経路の電圧及び前記ハイサイドスイッチング手段に流れる電流と、前記ローサイドスイッチング手段のみをオンさせたときの、前記第1電流経路の電圧及び前記ローサイドスイッチング手段に流れる電流から、
    前記ハイサイド出力端子が前記電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイド電源ショート故障、前記ローサイド出力端子が前記電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイド電源ショート故障、前記ハイサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイドグランドショート故障、前記ローサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイドグランドショート故障、及び2つの前記出力端子の少なくとも一方と前記負荷との間で電気的な接続状態が絶たれた故障であるオープン故障を区別して検出することを特徴とする負荷駆動装置。
  3. 前記負荷は、コイルへの通電によりオンすることで車両のスタータモータに電力を供給するスタータリレーであり、
    前記ハイサイド出力端子は、前記スタータリレーを構成するコイルの一端に接続され、前記ローサイド出力端子は、前記コイルの他端に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の負荷駆動装置。
  4. コイルへの通電によりオンすることで車両のスタータモータに電力を供給するスタータリレーの前記コイルの一端に接続されるハイサイド出力端子と、
    前記コイルの他端に接続されるローサイド出力端子と、
    前記コイルへの通電有無を切り替えるスイッチング手段としての、電源の高電位側と前記ハイサイド出力端子とを連通又は遮断するハイサイドスイッチング手段、及び、前記電源の低電位側と前記ローサイド出力端子とを連通又は遮断するローサイドスイッチング手段と、
    前記ハイサイド出力端子と前記ハイサイドスイッチング手段とを結ぶ第1電流経路に接続され、前記ハイサイドスイッチング手段がオフのときに前記電源の電圧よりも低い所定の第1電圧を発生するハイサイド低電圧発生手段と、
    前記ローサイド出力端子と前記ローサイドスイッチング手段とを結ぶ第2電流経路に接続され、前記ローサイドスイッチング手段がオフのときに前記電源の電圧よりも低い所定の第2電圧を発生するローサイド低電圧発生手段と、
    前記スイッチング手段がオフされているときの該スイッチング手段に対応する前記電流経路の電圧と、前記スイッチング手段をオンさせたときの該スイッチング手段に流れる電流から、何れの故障が生じているかを区別して検出する故障検出手段と、を備え、
    前記故障検出手段は、
    2つの前記スイッチング手段がともにオフされているときの2つの前記電流経路の電圧と、2つの前記スイッチング手段をともにオンさせたときの、2つの前記スイッチング手段にそれぞれ流れる電流及び前記車両のエンジンの回転有無から、
    前記ハイサイド出力端子が前記電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイド電源ショート故障、前記ローサイド出力端子が前記電源の高電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイド電源ショート故障、前記ハイサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるハイサイドグランドショート故障、前記ローサイド出力端子が前記電源の低電位側端子の電圧にショートした故障であるローサイドグランドショート故障、2つの前記出力端子の少なくとも一方と前記負荷との間で電気的な接続状態が絶たれた故障であるオープン故障、及び2つの前記出力端子が前記負荷を介さずに電気的に接続された故障である端子間ショート故障を区別して検出することを特徴とする負荷駆動装置。
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