JP2012179785A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体噴射特性のばらつきを抑制することができると共に小型化することができる
液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】第1の圧電アクチュエーター300Aに接続された第1の電極配線110A
と、第1の圧電アクチュエーター300Aの上面及び下面の少なくとも一方を通過して、
第2の圧電アクチュエーター300Bに接続された第2の電極配線110Bと、第2の圧
電アクチュエーター300Bの上面側及び下面側の少なくとも一方には、電気的に絶縁さ
れて第1の圧電アクチュエーター300Aにおける第2の電極配線110Bと実質的に剛
性が揃ったダミー配線111Aと、を具備する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に液体としてイ
ンクを吐出するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
液体噴射ヘッド等に用いられる圧電素子は、電気機械変換機能を呈する圧電材料、例え
ば、結晶化した誘電材料からなる圧電体層を、2つの電極で挟んで構成されたものがある
。なお、液体噴射ヘッドの代表例としては、例えば、インク滴を吐出するノズル開口と連
通する圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧電素子により変形させて圧力
発生室のインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘ
ッド等がある(例えば、特許文献1参照)。
ここで、圧電素子(圧電アクチュエーター)の高密度化に伴い、圧電素子に接続する配
線を引き回すためのスペースが必要で、ヘッドの面積が大型化してしまうという問題があ
る。
このため、振動板内に配線を設けるようにしたインクジェット式記録ヘッドが提案され
ている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−144847号公報 特許第4581605号公報
しかしながら、圧電素子に接続する配線を通す位置によって複数の圧電アクチュエータ
ーの間で剛性にばらつきが生じ、各圧電アクチュエーターの変位特性にばらつきが生じて
、液体の噴射特性が均一にできないという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドだけではなく、インク以外の液体
を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、液体噴射特性のばらつきを抑制することができると共
に小型化することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする
上記課題を解決する本発明の態様は、少なくとも第1の圧力発生室と第2の圧力発生室
とが配設された流路形成基板と、前記第1の圧力発生室に圧力を付与して、当該第1の圧
力発生室に連通するノズル開口から液体を噴射させる第1の圧電アクチュエーターと、前
記第2の圧力発生室に圧力を付与して、当該第2の圧力発生室に連通するノズル開口から
液体を噴射させる第2の圧電アクチュエーターと、前記第1の圧電アクチュエーターに接
続された第1の電極配線と、前記第1の圧電アクチュエーターの上面及び下面の少なくと
も一方を通過して、前記第2の圧電アクチュエーターに接続された第2の電極配線と、前
記第2の圧電アクチュエーターの上面側及び下面側の少なくとも一方には、電気的に絶縁
されて前記第1の圧電アクチュエーターにおける前記第2の電極配線と実質的に剛性が揃
ったダミー配線と、を具備することを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、電極配線を圧電アクチュエーターの上面又は下面を通過させることに
より、流路形成基板の小型化を図ることができると共に、圧電アクチュエーターの高密度
化を図ることができる。また、ダミー配線を設けることによって圧電アクチュエーターの
変位特性のばらつきを低減して、液体噴射特性のばらつきを抑制することができる。
ここで、前記第1の圧電アクチュエーター及び前記第2の圧電アクチュエーターが、前
記流路形成基板の一方面側に振動板を介して設けられており、該振動板が、少なくとも第
1の振動板と第2の振動板とが積層されて構成されていると共に、前記第2の電極配線が
前記第1の振動板と前記第2の振動板との間に設けられていることが好ましい。これによ
れば、電極配線を2つの振動板の間に設けることで、電極配線を平坦面上に配置すること
が可能となり、電極配線を凹凸面に設ける場合に比べて付き周りを向上し、断線が発生す
るのを確実に抑制することができる。
また、前記圧電アクチュエーターが一方向に並設された列が、前記一方向と交差する方
向に複数列並設されており、前記第1の圧電アクチュエーターが、前記圧電アクチュエー
ターの列を構成する当該圧電アクチュエーターであると共に、前記第2の圧電アクチュエ
ーターが、前記第1の圧電アクチュエーターの列以外の列を構成する当該圧電アクチュエ
ーターであることが好ましい。これによれば、複数列の圧電アクチュエーターの列によっ
て、ノズル開口の多列化及び高密度化を実現できる。
また、前記一方向と交差する方向で互いに隣り合う前記圧電アクチュエーターの列の各
圧電アクチュエーターは、当該一方向と交差する方向で異なる位置に配置されていること
が好ましい。これによれば、ノズル開口を高解像度で配置することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする
液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体噴射特性のばらつきを抑制することができると共に小型化が可能
な液体噴射装置を実現できる。
実施形態1に係る記録ヘッドの概略斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの配線構成を模式的に示す平面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 他の実施形態に係る記録ヘッドの断面図である。 一実施形態にかかる記録装置の概略構成を示す図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録
ヘッドの概略構成を示す斜視図であり、図2は、インクジェット式記録ヘッドの配線構成
を模式的に示した平面図であり、図3は、図2のA−A′線断面図、図4は、図2のB−
B′線断面図、図5は、図2のC−C′線断面図、図6は、図2のD−D′線断面図であ
る。
図1及び図3に示すように、液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッド
Iを構成する流路形成基板10は、本実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基
板からなり、その一方の面には、振動板を構成する二酸化シリコンからなる厚さ0.5〜
2μmの第1の振動板である弾性膜50が形成されている。
流路形成基板10には、一方の面とは反対側の面となる他方面側から異方性エッチング
することにより、圧力発生室12が形成されている。そして、複数の隔壁11によって区
画された圧力発生室12が同じ色のインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される
方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の
方向と称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向に並設された
列が複数列、本実施形態では、4列設けられている。この圧力発生室12が第1の方向に
沿って形成された圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向と
称する。
また、流路形成基板10の圧力発生室12が開口する他方面側(弾性膜50とは反対面
側)には、各圧力発生室12と連通するノズル開口21が穿設されたノズルプレート20
が、接着剤や熱溶着フィルム等を介して接合されている。なお、ノズルプレート20は、
例えば、ガラスセラミックス、シリコン単結晶基板、ステンレス鋼等からなる。
なお、圧力発生室12は、当該圧力発生室12の第1の方向に並設された列が、当該圧
力発生室12の第2の方向に4列設けられている。ここで、一つの圧力発生室列に形成さ
れた圧力発生室12は、当該列の隣の圧力発生室列に形成された圧力発生室12との関係
では、第1の方向において、ずれて形成されている。すなわち、圧力発生室12は隣の圧
力発生室12の列の圧力発生室12との関係では、千鳥状に配置されている。また、圧力
発生室12に合わせて、ノズル開口21も同様に千鳥状に配置されている。これにより、
高解像度の印刷が可能となっている。
一方、このような流路形成基板10のノズルプレート20とは反対側の面には、上述し
たように、厚さが例えば1.0μmの第1の振動板である弾性膜50が形成され、この弾
性膜50上には、厚さが例えば、約0.4μmの酸化ジルコニウムからなる第2の振動板
である絶縁体膜55が形成されている。また、本実施形態では、詳しくは後述するが、弾
性膜50と絶縁体膜55との間には、電極配線110及びダミー配線111が設けられて
いる。さらに、この絶縁体膜55上には、厚さが例えば、約0.2μmの第1電極60と
、厚さが例えば、約1.0μmの圧電体層70と、厚さが例えば、約0.05μmの第2
電極80とが積層形成されている。ここで、本実施形態では、第1電極60、圧電体層7
0及び第2電極80と、を圧電アクチュエーター300と称する。一般的には、第1電極
60又は第2電極80の何れか一方の電極を共通電極とし、他方の電極及び圧電体層70
を各圧力発生室12毎にパターニングして構成する。そして、ここでは2つの電極によっ
て挟まれた圧電体層70の領域が、両電極への電圧の印加により電圧歪みが生じる部分で
あり、この領域を本実施形態では圧電体能動部という。
本実施形態では、図1〜図3に示すように、第1電極60を複数の圧力発生室12に相
対向する領域に亘って連続して設ける。この実施形態では、第1電極60は、複数の圧力
発生室列に亘って形成されている。もちろん、複数の圧力発生室列同士で第1電極60を
分割して形成してもよく、1つの圧力発生室列に亘って形成されていればよい。つまり、
第1電極60は、複数の圧電アクチュエーター300の共通電極となっている。これに対
し、第2電極80及び圧電体層70を圧力発生室12毎に切り分けることで、第2電極8
0を各圧電アクチュエーター300の個別電極としている。すなわち、圧電体能動部は、
圧電体層70が第1電極60及び他の第2電極80と切り分けられた第2電極80によっ
て、圧力発生室12に相対向する領域に設けられていることになる。
また、本実施形態では、第1電極60を圧電アクチュエーター300の共通電極とし、
第2電極80を圧電アクチュエーター300の個別電極としているが、駆動回路や配線の
都合でこれを逆にしても支障はない。なお、上述した例では、弾性膜50、絶縁体膜55
及び第1電極60と、弾性膜50と絶縁体膜55との間に設けられた電極配線110及び
ダミー配線111が振動板として作用する。
圧電体層70は、第1電極60上に形成される電気機械変換作用を示す圧電材料、特に
圧電材料の中でも一般式ABOで示されるペロブスカイト構造を有する金属酸化物から
なる。圧電体層70としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の強誘電体材
料や、これに酸化ニオブ、酸化ニッケル又は酸化マグネシウム等の金属酸化物を添加した
もの等が好適である。具体的には、チタン酸鉛(PbTiO)、チタン酸ジルコン酸鉛
(Pb(Zr,Ti)O)、ジルコニウム酸鉛(PbZrO)、チタン酸鉛ランタン
((Pb,La),TiO)、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン((Pb,La)(Zr
,Ti)O)又は、マグネシウムニオブ酸ジルコニウムチタン酸鉛(Pb(Zr,Ti
)(Mg,Nb)O)等を用いることができる。圧電体層70の厚さについては、製造
工程でクラックが発生しない程度に厚さを抑え、且つ十分な変位特性を呈する程度に厚く
形成する。ここでは、圧電体層70は、1〜5μm前後の厚さとし、本実施形態では、1
.3μmで形成した。また、圧電体層70の製造方法としては、例えば、ゾル−ゲル法、
MOD(Metal-Organic Decomposition)法、スパッタリング法又はレーザーアブレーシ
ョン法等のPVD(Physical Vapor Deposition)法等のいわゆる薄膜形成方法を採用す
ることができる。また、印刷法で代表されるようなバルク状の圧電体膜も採用することが
できる。
また、図3に示すように、圧電アクチュエーター300は、保護膜200によって覆わ
れている。保護膜200は、耐湿性を有する絶縁材料からなる。本実施形態では、保護膜
200を圧電体層70の側面と第2電極80の側面及び上面の周縁部を覆い、且つ複数の
圧電アクチュエーター300に亘って連続して設けるようにした。すなわち、第2電極8
0の上面の略中心領域である主要部は、保護膜200が設けられておらず、第2電極80
の上面の主要部を開口する開口部201が設けられている。
開口部201は、保護膜200を厚さ方向に貫通して圧電アクチュエーター300の第
1の方向に沿って矩形状に開口するものであり、例えば、流路形成基板10上の全面に亘
って保護膜200を形成した後、選択的にパターニングすることで形成することができる
このように圧電アクチュエーター300の圧電体層70を保護膜200で覆うことによ
り、大気中の水分等に起因する圧電体層70の破壊を防止することができる。ここで、こ
のような保護膜200の材料としては、耐湿性を有する材料であればよく、例えば、公知
の絶縁性無機材料または絶縁性樹脂材料などが好適に用いられる。公知の絶縁性無機材料
としては、例えば、酸化シリコン(SiO)、酸化タンタル(TaO)、酸化アルミ
ニウム(AlO)等を用いるのが好ましく、特に、無機アモルファス材料である酸化ア
ルミニウム(AlO)、例えば、アルミナ(Al)を用いるのが好ましい。公知
の絶縁性樹脂材料としては、例えば、公知の感光性樹脂材料を用いてもよいし、非感光性
樹脂材料を用いてもよい。絶縁性樹脂材料が、感光性樹脂材料である場合、公知の不飽和
結合含有重合性化合物、光重合開始剤等も含んでいてもよい。具体的には、絶縁性樹脂材
料は、フォトレジストであってもよいし、ポリイミド、サイクロテン、ベンゾシクロブテ
ン(BCB)、ポリビニルアルコール誘導体等の樹脂組成物であってもよい。保護膜20
0の材料として酸化アルミニウムを用いた場合、保護膜200の膜厚を100nm程度と
比較的薄くしても、高湿度環境下での水分透過を十分に防ぐことができる。また、保護膜
200に開口部201を設けることにより、保護膜200が圧電アクチュエーター300
(圧電体能動部)の変位を阻害するのを抑制し、インク吐出特性を良好に維持することが
できる。
なお、保護膜200は、圧電アクチュエーター300の少なくとも圧電体層70の露出
された表面(側面)を覆うように設ければよく、各圧電アクチュエーター300毎に保護
膜を設け、複数の圧電アクチュエーター300に亘って不連続となるようにしてもよい。
この保護膜200上には、例えば、金(Au)等からなるリード電極90が設けられて
いる。リード電極90は、一端部側が保護膜200に設けられた第1コンタクトホール2
02を介して第2電極80に接続されている。また、リード電極90の他端部は、弾性膜
50と絶縁体膜55との間に設けられた電極配線110に接続されている。具体的には、
第1電極60及び絶縁体膜55には、内周面が保護膜200によって覆われた厚さ方向に
貫通する貫通孔である第2コンタクトホール61が設けられており、リード電極90の他
端部は、この第2コンタクトホール61を介して電極配線110と接続されている。
ここで、弾性膜50と絶縁体膜55との間に設けられた電極配線110について以下に
詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、電極配線110は、弾性膜50と絶縁体膜55との間に設
けられた、金属又は金属酸化物等の導電性材料で形成されたものである。この電極配線1
10は、一端部が、流路形成基板10の第2の方向の一端部側に設けられ、一端部側では
、フレキシブルプリントケーブルなどのテープ基板と接続される。そして、電極配線11
0の他端部側は、各圧電アクチュエーター300にまで延設されて、第2コンタクトホー
ル61を通るリード電極90と導通している。
ここで、図2に示すように、流路形成基板10に設けられた圧電アクチュエーター30
0の列を、電極配線の一端部側から近い順に1列目の圧電アクチュエーター300A、2
列目の圧電アクチュエーター300B、3列目の圧電アクチュエーター300C、4列目
の圧電アクチュエーター300Dとする。このとき、1列目の圧電アクチュエーター30
0Aの第2電極80に電気的に接続された電極配線110Aは、本実施形態では、圧電ア
クチュエーター300Aの一端側から圧電アクチュエーター300Aの下面を通過して、
圧電アクチュエーター300Aの他端側まで設けられる。そして、圧電アクチュエーター
300Aの他端側でリード電極90と接続されている。
また、2列目の圧電アクチュエーター300Bに電気的に接続された電極配線110B
は、1列目の圧電アクチュエーター300Aの下面を通過して、そのまま、圧電アクチュ
エーター300Bの一端側から圧電アクチュエーター300Bの下面を通過して、圧電ア
クチュエーター300Bの他端側で圧電アクチュエーター300Bに対応したリード電極
90と接続されている。
さらに、3列目の圧電アクチュエーター300Cに電気的に接続された電極配線110
Cは、1列目の圧電アクチュエーター300Aと2列目の圧電アクチュエーター300B
との下面を通過して、そのまま、圧電アクチュエーター300Cの一端側から圧電アクチ
ュエーター300Cの下面を通過して、圧電アクチュエーター300Cの他端側で圧電ア
クチュエーター300Cに対応したリード電極90と接続されている。
また、4列目の圧電アクチュエーター300Dに接続された電極配線110Dは、1列
目の圧電アクチュエーター300A、2列目の圧電アクチュエーター300B及び3列目
の圧電アクチュエーター300Cの下面を通過して、そのまま、圧電アクチュエーター3
00Dの一端側から圧電アクチュエーター300Dの下面を通過して、圧電アクチュエー
ター300Dの他端側で圧電アクチュエーター300Dに対応したリード電極90と接続
されている。
すなわち、1列目の圧電アクチュエーター300Aを第1の圧電アクチュエーターとし
、2列目の圧電アクチュエーター300Bを第2の圧電アクチュエーターとすると、第1
の圧電アクチュエーター(300A)に第1の電極配線(電極配線110A)が接続され
、第2の圧電アクチュエーター(300B)に第2の電極配線(電極配線110B)が接
続され、第2の電極配線(110B)は、第1の圧電アクチュエーター(300A)の下
面を通過して設けられている。
また、2列目の圧電アクチュエーター300Bを第1の圧電アクチュエーターとし、3
列目の圧電アクチュエーター300Cを第2の圧電アクチュエーターとしても、同じよう
に、第1の圧電アクチュエーター(300B)に第1の電極配線(110B)が接続され
、第2の圧電アクチュエーター(300C)に第2の電極配線(110C)が接続され、
第2の電極配線(110C)は、第1の圧電アクチュエーター(300B)の下面を通過
して設けられている。
さらに同様に、3列目の圧電アクチュエーター300Cを第2の圧電アクチュエーター
とした場合に、1列目の圧電アクチュエーター300Aを第1の圧電アクチュエーターと
すれば、第1の圧電アクチュエーター(300A)に第1の電極配線(110A)が接続
され、第2の圧電アクチュエーター(300C)に第2の電極配線(110C)が接続さ
れ、第2の電極配線(110C)は、第1の圧電アクチュエーター(300A)の下面を
通過して設けられていることになる。
また、同様に、4列目の圧電アクチュエーター300Dを第2の圧電アクチュエーター
とした場合、1列目の圧電アクチュエーター300Aを第1の圧電アクチュエーターとす
れば、第1の圧電アクチュエーター(300A)に第1の電極配線(110A)が接続さ
れ、第2の圧電アクチュエーター(300D)に第2の電極配線(110D)が接続され
、第2の電極配線(110D)は、第1の圧電アクチュエーター(300A)の下面を通
過して設けられていることになる。
同様に、4列目の圧電アクチュエーター300Dを第2の圧電アクチュエーターとした
場合において、2列目の圧電アクチュエーター300Bを第1の圧電アクチュエーターと
すれば、第1の圧電アクチュエーター(300B)に第1の電極配線(110B)が接続
され、第2の圧電アクチュエーター(300D)に第2の電極配線(110D)が接続さ
れ、第2の電極配線(110D)は、第1の圧電アクチュエーター(300B)の下面を
通過して設けられていることになる。
同様に、4列目の圧電アクチュエーター300Dを第2の圧電アクチュエーターとした
場合において、3列目の圧電アクチュエーター300Cを第1の圧電アクチュエーターと
すれば、第1の圧電アクチュエーター(300C)に第1の電極配線(110C)が接続
され、第2の圧電アクチュエーター(300D)に第2の電極配線(110D)が接続さ
れ、第2の電極配線(110D)は、第1の圧電アクチュエーター(300C)の下面を
通過して設けられていることになる。
このように、複数の圧電アクチュエーター300の列(300A〜300D)において
、何れか一つの列を構成する圧電アクチュエーター300を第1の圧電アクチュエーター
とし、第1の圧電アクチュエーターが形成された列よりも配線電極の一端(外部配線との
接続部)から遠い側に存在して、他の列を構成する圧電アクチュエーター300を第2の
圧電アクチュエーターとすれば、全ての圧電アクチュエーター300の列において、第1
の圧電アクチュエーター300に第1の電極配線110が接続され、第2の圧電アクチュ
エーター300に第2の電極配線が接続され、第2の電極配線は、第1の圧電アクチュエ
ーターの下面を通過して設けられていることになる。
そして、このような圧電アクチュエーター300(300A〜300D)と、電極配線
110(110A〜110D)との関係において、第2の圧電アクチュエーター300に
は、第1の圧電アクチュエーター300における第2の電極配線110と実質的に同じ剛
性となるダミー配線111が設けられている。
すなわち、第1の圧電アクチュエーターである1列目の圧電アクチュエーター300A
には、第2の圧電アクチュエーターである2列目の圧電アクチュエーター300Bの第2
の電極配線110Bが下面を通過して設けられているため、圧電アクチュエーター300
Bが、下面に第2の電極配線110Bが設けられた圧電アクチュエーター300Aと同じ
剛性となるように、圧電アクチュエーター300Bの下面を通過するダミー配線111A
が設けられている。
同様に、3列目の圧電アクチュエーター300Cに接続される電極配線110C(第2
の電極配線)は、1列目の圧電アクチュエーター300Aと2列目の圧電アクチュエータ
ー300Bとの下面を通過している。このため、3列目の圧電アクチュエーター300C
には、1列目の圧電アクチュエーター300Aにおける第2の電極配線110Cと同じ剛
性となるダミー配線111Bと、2列目の圧電アクチュエーター300Bにおける第2の
電極配線110Cと同じ剛性となるダミー配線111Cとが設けられている。
また、同様に、4列目の圧電アクチュエーター300Dに接続される電極配線110D
(第2の電極配線)は、1列目の圧電アクチュエーター300Aと2列目の圧電アクチュ
エーター300Bと3列目の圧電アクチュエーター300Cとの下面を通過している。こ
のため、4列目の圧電アクチュエーター300Dには、1列目の圧電アクチュエーター3
00Aにおける第2の電極配線110Dと同じ剛性となるダミー配線111Dと、2列目
の圧電アクチュエーター300Bにおける第2の電極配線110Dと同じ剛性となるダミ
ー配線111Eと、3列目の圧電アクチュエーター300Cにおける第2の電極配線11
0Dと同じ剛性となるダミー配線111Fとが設けられている。
つまり、1列目の圧電アクチュエーター300Aには、自身に接続される電極配線11
0Aと、2列目の圧電アクチュエーター300Bに接続される電極配線110Bと、3列
目の圧電アクチュエーター300Cに接続される電極配線110Cと、4列目の圧電アク
チュエーター300Dに接続される電極配線110Dとの合計4本の電極配線110が下
面を通過して設けられている(図2及び図5参照)。
また、2列目の圧電アクチュエーター300Bには、自身に接続される電極配線110
Bと、3列目の圧電アクチュエーター300Cに接続される電極配線110Cと、4列目
の圧電アクチュエーター300Dに接続される電極配線110Dとの3本の電極配線11
0と、1本のダミー配線111Aとの合計4本が下面を通過して設けられている。
また、3列目の圧電アクチュエーター300Cには、自身に接続される電極配線110
Cと、4列目の圧電アクチュエーター300Dに接続される電極配線110Dとの2本の
電極配線110と、2本のダミー配線111B、111Cとの合計4本が下面を通過して
設けられている。
さらに、4列目の圧電アクチュエーター300Dには、自身に接続される電極配線11
0Dと、3本のダミー配線111D、111E、111Fとの合計4本が下面を通過して
設けられている。
これにより、圧電アクチュエーター300A、300B、300C、300Dと振動板
とで構成される駆動部において、全ての剛性のばらつきを低減して、圧電アクチュエータ
ー300A〜300Dの変位特性のばらつきを抑制し、インク(液体)の噴射特性のばら
つきを抑制することができる。
ちなみに、各圧電アクチュエーター300B〜300Dにダミー配線111を設けない
と、圧電アクチュエーター300A〜300Dには異なる本数の電極配線110が下面を
通過して設けられることになり、圧電アクチュエーター300A〜300Dの剛性にばら
つきが生じ、変位特性にばらつきが生じてインク吐出特性にばらつきが生じてしまう。
また、本実施形態では、弾性膜50と絶縁体膜55との間に電極配線110を設けるよ
うにしたため、電極配線110を圧電アクチュエーター300上(第1電極60や絶縁体
膜55上)を引き回すためのスペースが不要となる。したがって、流路形成基板10を小
型化して、圧電アクチュエーター300を高密度に配設することが可能となる。
なお、ダミー配線111(111A〜111F)は、少なくとも圧力発生室12に相対
向する領域に亘って連続して設けられている。すなわち、ダミー配線111は、圧電アク
チュエーター300の下面を通過する電極配線110と同じ剛性となるように設ける必要
があり、圧電アクチュエーター300の下面を通過する電極配線110は、圧力発生室1
2に相対向する領域に圧力発生室12を跨って設けられているため、この電極配線110
と同じ剛性とするには、ダミー配線111を圧力発生室12に相対向する領域に圧力発生
室12を跨って設ける必要がある。ちなみに、圧電アクチュエーター300の下面とは、
圧電アクチュエーター300の圧電体能動部の下面のことである。したがって、本実施形
態では、圧電体能動部の端部は第2電極80によって規定されているため、ダミー配線1
11は、第2電極80に相対向する領域、すなわち、第2電極80側から平面視した際に
重複する領域に設けられていればよい。しかしながら、振動板の圧力発生室12に相対向
する領域で、圧電体能動部以外の領域の剛性についても圧電アクチュエーター300の変
位に与える影響は大きいため、ダミー配線111は、圧電体能動部以外の領域も含む振動
板の圧力発生室12に相対向する領域に設けるのが好適である。このダミー配線111は
、電極配線110、リード電極90、第1電極60、第2電極80とは電気的に接続され
ていない。
また、図1及び図4に示すように、流路形成基板10の電極配線110の端部が設けら
れた一端部側では、電極配線110は、リード電極90と同じ材料で同一層からなる端子
部91が、絶縁体膜55に設けられた第3コンタクトホール56を介して接続されている
。この端子部91によって絶縁体膜55と弾性膜50との間に設けられた電極配線110
は、絶縁体膜55上に引き出されている。
そして、端子部91には、各圧電アクチュエーター300を駆動する駆動信号を供給す
る駆動回路(図示無し)が直接又は配線等を介して接続される。
また、図3及び図6に示すように、圧電アクチュエーター300が形成された流路形成
基板10上には、圧電アクチュエーター300に対向する領域に、圧電アクチュエーター
300の運動を阻害しない程度の空間を有する圧電アクチュエーター保持部31を有する
保護基板30が、接着剤等によって接合されている。圧電アクチュエーター300は、こ
の圧電アクチュエーター保持部31内に配置されているため、外部環境の影響を殆ど受け
ない状態で保護されている。なお、圧電アクチュエーター保持部31は、密封されていて
も、密封されていなくてもよい。また、圧電アクチュエーター保持部31は、各圧電アク
チュエーター300毎に独立して設けてもよく、複数の圧電アクチュエーター300に亘
って連続して設けるようにしてもよい。本実施形態では、圧電アクチュエーター保持部3
1を複数の圧電アクチュエーター300の列に亘って列毎に連続して設けるようにした。
さらに、保護基板30上の圧電アクチュエーター保持部31に相対向する領域には、複
数の個別流路の共通のインク室(液体室)となるマニホールド100が設けられている。
本実施形態では、マニホールド100は、保護基板30の流路形成基板10との接合面と
は反対側の面に設けられた凹部で形成されている。すなわち、マニホールド100は、保
護基板30の流路形成基板10とは反対側に開口しており、マニホールド100の開口は
コンプライアンス基板40によって封止されている。なお、マニホールド100は、各圧
力発生室12の列毎(圧電アクチュエーター300の列毎)に個別に設けられている。本
実施形態では、圧力発生室12の第2の方向に並設された列を4列設けたため、マニホー
ルド100は、圧力発生室12の列に対応して4個設けられている。また、各マニホール
ド100は、圧力発生室12の第1の方向で保護基板30の両端部近傍まで設けられてい
る。
また、保護基板30には、圧力発生室12に対応して、マニホールド100と連通する
厚さ方向に貫通した貫通孔101が設けられている。貫通孔101は、本実施形態では、
各圧力発生室12毎に独立して設けるようにした。なお、貫通孔101を各列の複数の圧
力発生室12に亘って1つ設けるようにしてもよい。
また、弾性膜50、絶縁体膜55及び第1電極60には、保護基板30の貫通孔101
に連通する連通孔102が設けられており、マニホールド100からのインクは、貫通孔
101及び連通孔102を介して各圧力発生室12に供給される。
このような保護基板30の材料としては、例えば、ガラス、セラミックス材料、金属、
樹脂等が挙げられるが、流路形成基板10の熱膨張率と略同一の材料で形成されているこ
とが好ましく、本実施形態では、流路形成基板10と同一材料であるシリコン単結晶基板
を用いている。
また、保護基板30のマニホールド100が開口する面(流路形成基板10とは反対側
の面)には、封止膜41及び固定板42からなるコンプライアンス基板40が接合されて
いる。このコンプライアンス基板40によってマニホールド100の開口が封止されてい
る。
封止膜41は、剛性が低く可撓性を有する材料、例えば、厚さが数μm程度のポリフェ
ニレンサルファイド(PPS)フィルム等からなる。
また、固定板42は、例えば、厚さが数十μm程度のステンレス鋼(SUS)などの金
属などの硬質の材料からなる。固定板42は、図1に示すように、保護基板30のマニホ
ールド100の周囲に亘って設けられており、マニホールド100に相対向する領域は厚
さ方向に完全に除去された開口部43となっている。そして、このような固定板42の開
口部43によって、マニホールド100の一方面は、可撓性を有する封止膜41のみで封
止された撓み変形可能な可撓部46となっている。この可撓部46が撓み変形することに
よってマニホールド100内の圧力変動を吸収する。なお、特に図示しないが、コンプラ
イアンス基板40には、マニホールド100にインクを供給するための導入口が設けられ
ており、マニホールド100には、導入口を介して外部からインクが供給される。
このような本実施形態のインクジェット式記録ヘッドIでは、図示しない外部インク供
給手段と接続した導入口からインクを取り込み、マニホールド100からノズル開口21
に至るまで内部をインクで満たした後、図示しない駆動回路からの記録信号に従い、圧力
発生室12に対応するそれぞれの第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加し、弾
性膜50、電極配線110、ダミー配線111、絶縁体膜55、第1電極60、圧電体層
70及び第2電極80をたわみ変形させることにより、各圧力発生室12内の圧力が高ま
りノズル開口21からインク滴が吐出する。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに
限定されるものではない。例えば、上述した実施形態1では、電極配線110及びダミー
配線111を弾性膜50と絶縁体膜55との間に設けるようにしたが、特にこれに限定さ
れず、電極配線110及びダミー配線111の何れか一方又は両方は、圧電アクチュエー
ター300の上面を通過するように配置してもよい。ここで、このような例を図7に示す
。なお、図7は、本発明の他の実施形態に係るインクジェット式記録ヘッドの断面図であ
る。
図7に示すように、弾性膜50と絶縁体膜55との間には、電極配線110が設けられ
ている。また、圧電アクチュエーター300の上面、すなわち、流路形成基板10とは反
対側の面には、ダミー配線111Gが設けられている。この場合には、ダミー配線111
Gが第2電極80と接続されることになるが、電気的に何らかの機能を果たすために配置
している訳ではない。また、ダミー配線111Gが第2電極80と接続されることになる
が、電極配線110、第1電極60、リード電極90には接続されていない。このような
構成としても、上述した実施形態1と同様に、流路形成基板10が大型化(面積の増大)
するのを抑制して、圧電アクチュエーター300の電極配線110を一方向に引き出すこ
とができる。また、ダミー配線111Gを設けることで、全ての圧電アクチュエーター3
00の変位特性のばらつきを抑制して、インク吐出特性のばらつきを抑制することができ
る。勿論、電極配線110を圧電アクチュエーター300の上面に設けてもよい。すなわ
ち、ダミー配線111Gと電極配線110とを上面に設けてもよい。この場合には、振動
板として、弾性膜50又は絶縁体膜55の何れか一方を設けるようにしてもよく、また、
第1電極60のみが振動板となるようにしてもよい。もちろん、ダミー配線を圧電アクチ
ュエーター300の下面、すなわち、弾性膜50と絶縁体膜55との間に設け、電極配線
110を圧電アクチュエーター300の上面を通過するように設けてもよい。ちなみに、
圧電アクチュエーター300の上面に電極配線110を設ける場合、圧電アクチュエータ
ー300上と絶縁体膜55(保護膜200)上との段差のある面に設けることになり、圧
電アクチュエーター300の側面への付き周り不良による断線の虞がある。このため、電
極配線110は、圧電アクチュエーター300の下面を通過するように設けることで、電
極配線110を平坦面に配置して、付き周り不良による断線等を確実に抑制することがで
きる。なお、ダミー配線については、剛性を揃えるために設けているため、断線しても構
わない。このため、ダミー配線は、上述のように圧電アクチュエーター300の上面に設
けてもよい。
また、上述した実施形態1では、圧電アクチュエーター300の下面を通過する電極配
線110及びダミー配線111として、弾性膜50と絶縁体膜55との間に設けるように
したが、特にこれに限定されず、電極配線110及びダミー配線111は、圧電アクチュ
エーター300の下面であれば、絶縁体膜55と第1電極60との間に設けるようにして
もよい。ただし、電極配線110が第1電極60と導通しないように、電極配線110と
第1電極60との間に絶縁層を設ける必要がある。
さらに、例えば、上述した実施形態1では、第1電極60を絶縁体膜55上、すなわち
、絶縁体膜55の圧電体層70側の面上で引き回すようにしたが、特にこれに限定されず
、例えば、第1電極60を圧電アクチュエーター300の領域に設け、第1電極60に接
続された電極配線を、圧電アクチュエーター300の上面又は下面を通過するように設け
てもよい。すなわち、第1電極60に接続された電極配線を第2電極80に接続された電
極配線110と同様に設けるようにしてもよい。
また、上述した実施形態1では、電極配線110B、110C、110Dを圧電アクチ
ュエーター300Aの下面を通過するようにしたが、特にこれに限定されない。例えば、
圧電アクチュエーター300Aの列と圧電アクチュエーター300Bの列とに接続された
電極配線110A、110Bを流路形成基板10の一端部側に引き出し、圧電アクチュエ
ーター300Cの列と圧電アクチュエーター300Dの列とに接続された電極配線110
C、110Dを流路形成基板10の他端部側に引き出すようにしてもよい。この場合、電
極配線110Bは圧電アクチュエーター300Aの下面を通過し、電極配線110Cは圧
電アクチュエーター300Dの下面を通過するように設ければよい。これに合わせてダミ
ー配線111も設ければよい。すなわち、第1の圧電アクチュエーターと第2の圧電アク
チュエーターとの組み合わせは、上述した実施形態1に限定されるものではなく、種々の
組み合わせが可能である。
また、上述した実施形態1では、流路形成基板10として、結晶面方位が(110)面
のシリコン単結晶基板を例示したが、特にこれに限定されず、例えば、結晶面方位が(1
00)面のシリコン単結晶基板を用いるようにしてもよく、また、SOI基板、ガラス等
の材料を用いるようにしてもよい。
また、これら各実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連
通するインク流路を具備する記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記
録装置に搭載される。図8は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である
図8に示すように、インクジェット式記録ヘッドを有する記録ヘッドユニット1A及び
1Bは、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、こ
の記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けら
れたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット1A及
び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するも
のとしている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を
介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッドユニット1A及び1Bを搭載したキ
ャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5
に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラーなどにより給紙された紙
等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになって
いる。
また、上述したインクジェット式記録装置IIでは、インクジェット式記録ヘッドI(
ヘッドユニット1A、1B)がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例
示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクジェット式記録ヘッドIが固定されて
、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装
置にも本発明を適用することができる。
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録
ヘッドを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが
、本発明は、広く液体噴射ヘッド及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク
以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドや液体噴射装置にも勿論適用することができる。そ
の他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種
の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッ
ド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる
電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げら
れ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用できる。
I インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 II インクジェット式記録
装置(液体噴射装置)、 10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 20 ノズルプ
レート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 40 コンプライアンス基板、 5
0 弾性膜、 55 絶縁体膜、 60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電
極、 90 リード電極、 91 端子部、 100 マニホールド、 110、110
A〜110D 電極配線、 111、111A〜111G ダミー配線、 200 保護
膜、 201 開口部、 300、300A〜300D 圧電アクチュエーター

Claims (5)

  1. 少なくとも第1の圧力発生室と第2の圧力発生室とが配設された流路形成基板と、
    前記第1の圧力発生室に圧力を付与して、当該第1の圧力発生室に連通するノズル開口
    から液体を噴射させる第1の圧電アクチュエーターと、
    前記第2の圧力発生室に圧力を付与して、当該第2の圧力発生室に連通するノズル開口
    から液体を噴射させる第2の圧電アクチュエーターと、
    前記第1の圧電アクチュエーターに接続された第1の電極配線と、
    前記第1の圧電アクチュエーターの上面及び下面の少なくとも一方を通過して、前記第
    2の圧電アクチュエーターに接続された第2の電極配線と、
    前記第2の圧電アクチュエーターの上面側及び下面側の少なくとも一方には、電気的に
    絶縁されて前記第1の圧電アクチュエーターにおける前記第2の電極配線と実質的に剛性
    が揃ったダミー配線と、を具備することを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記第1の圧電アクチュエーター及び前記第2の圧電アクチュエーターが、前記流路形
    成基板の一方面側に振動板を介して設けられており、
    該振動板が、少なくとも第1の振動板と第2の振動板とが積層されて構成されていると
    共に、前記第2の電極配線が前記第1の振動板と前記第2の振動板との間に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記圧電アクチュエーターが一方向に並設された列が、前記一方向と交差する方向に複
    数列並設されており、
    前記第1の圧電アクチュエーターが、前記圧電アクチュエーターの列を構成する当該圧
    電アクチュエーターであると共に、前記第2の圧電アクチュエーターが、前記第1の圧電
    アクチュエーターの列以外の列を構成する当該圧電アクチュエーターであることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記一方向と交差する方向で互いに隣り合う前記圧電アクチュエーターの列の各圧電ア
    クチュエーターは、当該一方向と交差する方向で異なる位置に配置されていることを特徴
    とする請求項3記載の液体噴射ヘッド。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴
    射装置。
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