JP2012178678A - 通信システム、通信方法、プログラム、および通信装置 - Google Patents

通信システム、通信方法、プログラム、および通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ホームゲートウェイ装置のG3ポート数より多い数のIPファクスからG3ファクス機能を用いたデータ送信をすることができる通信システム、通信方法、プログラム、および通信装置を提供する。
【解決手段】IPファクス機能を備えた第1の通信装置と、IPファクス機能とG3ファクス機能を備えた第2の通信装置と、第1の通信装置をIP網に接続するためのLANポートと第2の通信装置を回線交換網に接続するためのG3ポートを備えたゲートウェイ装置とを含み、第1の通信装置、第2の通信装置とがそれぞれ前記ゲートウェイ装置と接続された通信システムであって、第1の通信装置は、IP網を経由した通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知した場合に送信すべきデータを第2の通信装置に送信し、第2の通信装置は、第1の通信装置から送信されたデータをG3ファクス機能を用いて通信相手端末に送信する。
【選択図】図3

Description

この発明は、IPファクス機能を備えた通信装置からG3ファクス機能を備えた通信装置へデータ送信を行う通信システムに関する。また当該通信システムを用いた通信方法、プログラム、および当該通信システムに用いられる通信装置に関する。
通信網の発達により、従来から用いられてきた回線交換網に加えIP網(Internet Protocol Network)が登場した。回線交換網は公衆電話網とも呼ばれ、主に電話回線用に用いられるいわゆるアナログ交換網である。一方IP網はインターネットプロトコルを用いて情報の伝送を行うネットワークであり、扱われるデータはデジタルデータである。このような通信網を利用して通信を行う場合、回線交換網を用いるかIP網を用いるかによって扱われるデータも通信手順も異なるため、いずれの通信網を利用するかによって通信端末にもそのための仕組みが必要となる。
具体的には、例えば回線交換網を用いたファクシミリ装置の代表としていわゆるG3ファクシミリ装置(以下、G3ファクスと言う)があるが、G3ファクス同士による通信では、呼の設定、伝送速度や機能の交渉、画像データの符号化・伝送、呼の切断といったアナログファクス特有の手順を踏む。一方IP網を用いたいわゆるIPファクシミリ装置(以下、IPファクスと言う)では、例えばITU−T(国際電気通信連合)勧告のT.37に準拠してメールサーバを利用した蓄積交換方式による伝送の仕組みが必要となる。したがって、送信端末がIPファクスの場合、通常、受信端末としてIPファクスとしか通信することができず、IPファクスからG3ファクスに対してデータ送信することはできない。
IPファクスからG3ファクスへデータ送信しようとした場合、送信端末であるIPファクスからまずIP網に接続し、その後回線交換網に接続する途中でゲートウェイ(Gateway)装置を経由させる必要がある。ゲートウェイ装置はIPファクスの信号の意味を解釈してG3ファクス向けのメッセージに翻訳して送信する。この場合例えばVoIP(Voice over Internet Protocol)ゲートウェイ装置を利用することができる。VoIPゲートウェイ装置は、IP網と回線交換網などの異なる網間で伝送されるデータの変換やプロトコル変換等を行うために用いられる装置である。IPファクスからG3ファクスに送信を行う場合、VoIPゲートウェイ装置は、IPファクスから送信された分割された状態のパケットデータを結合してアナログデータに変換したのち回線交換網に送信する。同様に、送信端末がG3ファクスであり受信端末がIPファクスである場合にも、VoIPゲートウェイ装置を用いてデータ伝送が可能となる。
一方でデータ通信の発展に伴い、通信網にもさらなる要求が高まっている。最近サービスが開始されたNGN網(Next Generation Network)は、IP技術を用いて回線交換網を構築し直すことによって両者の長所を取り込んだ通信網である。すなわち、NGN網は、回線交換網の特徴である簡便性や強固なセキュリティを維持しながら多彩なサービスを柔軟に提供できるIP網の長所を取り入れた次世代通信網である。NGN網によるサービスが開始されたことにより、より安全、高速、広帯域、高品質な通信が実現できるようになった。
NGN網を用いた伝送においてはゲートウェイ装置として主にホームゲートウェイ(Home Gateway)装置が用いられる。ホームゲートウェイ装置は、通常、家庭ネットワーク(Home Network)に用いられるゲートウェイ装置であり、従来のゲートウェイ装置の信号の翻訳機能(プロトコル変換等)のほか、サーバ機能等を備えたものである。このホームゲートウェイ装置を用いることにより、通信端末をNGN網に接続することができる。ホームゲートウェイ装置はLAN(Local Area Network)ポートとG3ポートを備え、LANポートにはIPファクスを接続することができ、G3ポートにはG3ファクスを接続することができる。
ところでファクシミリ装置の中には上述した回線交換網とIP網のどちらにも接続できる仕組みを持ち、回線交換網経由でもIP網経由でも通信を行えるものがある。特許文献1には、公衆電話網(回線交換網)経由で相手端末に発呼した後、相手端末から送られてくる手順信号に基づいて相手端末にIP網経由のファクシミリ受信能力があるかどうかを判定し、受信能力があると判定された場合にはIP網経由で発呼するファクシミリ装置が開示されている。
しかしながら、NGN網に接続されるホームゲートウェイ装置が備えるG3ポートのポート数には制限があり、ホームゲートウェイ装置にはG3ポート数分のG3ファクスしか接続できない。すなわち、特許文献1に記載されたファクシミリ装置をホームゲートウェイ装置を用いてNGN網に接続しようとした場合、ホームゲートウェイ装置のG3ポート数に制限を受け、柔軟性のあるシステムを構築できないという課題があった。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る通信システムは、IPファクス機能を備えた第1の通信装置と、IPファクス機能とG3ファクス機能を備えた第2の通信装置と、第1の通信装置をIP網に接続するためのLANポートと第2の通信装置を回線交換網に接続するためのG3ポートを備えたゲートウェイ装置と、を含み、第1の通信装置が前記ゲートウェイ装置のLANポートに接続され、第2の通信装置がゲートウェイ装置のG3ポートに接続された通信システムであって、第1の通信装置は、IP網を経由した通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知する手段を備え、通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知した場合に送信すべきデータを第2の通信装置に送信し、第2の通信装置は、第1の通信装置から送信されたデータをG3ファクス機能を用いて通信相手端末に送信することを特徴とする。
また、請求項8に係る通信方法は、IPファクス機能を備えた第1の通信装置と、IPファクス機能とG3ファクス機能を備えた第2の通信装置と、第1の通信装置をIP網に接続するためのLANポートと第2の通信装置を回線交換網に接続するためのG3ポートを備えたゲートウェイ装置と、を含み、第1の通信装置がゲートウェイ装置のLANポートに接続され、第2の通信装置がゲートウェイ装置のG3ポートに接続された通信システムが実行する通信方法であって、第1の通信装置が、IP網を経由した通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知した場合に送信すべきデータを第2の通信装置に送信し、第2の通信装置は、第1の通信装置から送信されたデータをG3ファクス機能を用いて通信相手端末に送信することを特徴とする。
さらに、請求項9に係るプログラムは、請求項8に記載した通信方法を、請求項1乃至7のいずれか1項に記載した通信システムに実行させることを特徴とする。
さらに、請求項10に係る通信装置は、ゲートウェイ装置のLANポートに接続される通信装置であって、IP網を経由した通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知する手段を備え、通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知した場合に、通信相手端末に送信すべきデータをゲートウェイ装置のG3ポートに接続された他の通信装置にIP網を経由せずに送信することを特徴とする。
本発明によれば、ホームゲートウェイ装置のLANポートに接続されたIPファクスが、同じホームゲートウェイ装置のG3ポートに接続されたG3ファクスにデータの転送要求を出し、そのG3ファクスが通信相手端末のG3ファクスと通信を行うことにより、IPファクスからでも通信相手端末のG3ファクスにデータ送信を行うことができる。すなわち、ホームゲートウェイ装置のG3ポート数より多い数のIPファクスからG3ファクス機能を用いたデータ送信をすることができ、柔軟性のあるシステム構築が可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置1が接続されるネットワークの構成を示す図である。 本実施形態に係る通信手順を示す概念図である。 第1の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。 第2の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。 第3の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。 転送機能を有効にするか無効にするかを入力するための操作部13としての入力画面の一例である。 第4の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。 送信が失敗だった場合に他のG3ファクスから送信するかどうかを問い合せるための操作部13としての入力画面の一例である。 第5の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。 第6の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。
以下、図1〜図11を用いて本発明の実施形態について説明する。
<<第1の実施形態>>
<ファクシミリ装置のハードウェア構成>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
このファクシミリ装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、プログラム記憶部12、操作部13、表示部14、読取部15、記録部16、画像処理部17、画像蓄積部18、システム制御部19、記憶部20、伝送制御部21、網制御部22を含んで構成されている。
CPU11は後述する制御プログラムに基づいて装置全体の制御を行う。具体的には、プログラム記憶部12に記憶された制御プログラムに基づいて、画像処理部17、システム制御部19、伝送制御部21、網制御部22等に指示を出し、各部にそれぞれの機能を実現させる。プログラム記憶部12はROM(Read Only Memory)等により構成され、ファクシミリ装置1全体を制御するための制御プログラムを格納している。操作部13はタッチパネル等により構成され、使用者がこの装置を動作させるための各種操作を行うために用いられる。表示部14はディスプレイ等により構成され、各種情報を表示するために用いられる。操作部13や表示部14はファクシミリ装置とは異なる装置として構成されていてもよい。例えばファクシミリ装置が単機能装置としてのファクシミリ装置ではなくコピー機能やプリンタ機能等も備えた複合機でありかつその複合機にパーソナルコンピュータを接続して指示を入力するような形態の場合には、パーソナルコンピュータ側に操作部13や表示部14を構成することもできる。また操作部13と表示部14は必要に応じてオペレーションパネルのような両者を兼用した同一のハードウェアとして構成することもできる。読取部15はスキャナ等により構成され、送信原稿を読み取るために用いられる。記録部16は受信した画像データ等を記録紙に記録出力するものである。画像処理部17は制御プログラムに従ってデータの符号化・復号のほか拡大・縮小等の画像処理を行うものである。画像蓄積部18はRAM(Random Access Memory)等により構成され、例えば受信した画像データを記憶・蓄積するものである。システム制御部19はCPU11の指示に基づいて制御プログラムに従ってファクシミリ装置1全体を制御する。記憶部20はRAM等により構成され、制御プログラムが使用するワークエリアとなるものであり、装置の動作を制御するシステムデータや各種情報を記憶するものである。伝送制御部21はCPU11の指示に基づいて制御プログラムに従ってITU−T勧告T.30、T.37、T.38等に基づく伝送手順に従って、本ファクシミリ装置1が実現するG3ファクス機能あるいはIPファクス機能の通信プロトコルを制御するものである。網制御部22はCPU11の指示に基づいて制御プログラムに従って回線交換網あるいはNGN網を介したデータ通信の通信制御を行うものである。
上の説明ではIPファクスとG3ファクスの両方の機能を有するファクシミリ装置1を例として挙げているが、G4ファクス機能等、ファクシミリの他の通信機能を備えていてもよい。この場合、例えばG4ファクスであれば、該当するITU−T勧告T.62、T.70等に基づく伝送手順を制御する制御プログラムを備えるとともにISDN回線に接続するための網制御部を備えておく。
以上の構成により本実施形態のファクシミリ装置1の機能が実現される。画像を伝送するというファクシミリ装置本来の機能は一般に周知のファクシミリ装置と同様である。すなわち、使用者による操作部13からの指示により読取部15によって送信原稿が読み取られ、画像処理部17により所定の画像処理が行われ、伝送制御部21や網制御部22等によって相手端末との通信制御がなされて相手端末に画像を伝送する。
<ネットワーク構成>
図2は、本発明の第1の実施形態に係るファクシミリ装置1が接続されるネットワークの構成を示す図である。
図2のネットワークは、送信端末としてのIPファクス31および送信端末としてのG3ファクス32、ホームゲートウェイ装置(以下、HGWと言う)33、34、NGN網35、メディアゲートウェイ(Media Gateway)装置36、受信端末としてのG3ファクス37、38を含んで構成される。
IPファクス31およびG3ファクス32は、いずれも図1を用いて説明した構成のファクシミリ装置1が用いられる。すなわち、これらのファクシミリ装置はいずれもハードウェア構成としては同一でありIPファクスとG3ファクスの両方の通信機能を備えたものであるが、本実施形態で用いられる機能との関係から、IPファクス31あるいはG3ファクス32として異なる表現を用いている。HGW33、34およびNGN網35は、先に背景技術の欄で説明したものと同等のものである。HGW33は複数のLANポート39と複数のG3ポート40を備えており、LANポート39にはIPファクス31が接続され、G3ポート40にはG3ファクス32が接続される。またHGW34も同様に、複数のLANポート41と複数のG3ポート42を備えている。図2においてはG3ファクス37がG3ポート42に接続されている状態を示している。メディアゲートウェイ装置36は回線交換網とIP網とを接続するためのゲートウェイ装置の一種である。メディアゲートウェイ装置36は、回線交換網を介して通信が行われるG3ファクス38をNGN網35に接続するために用いられている。G3ファクス37、38はいずれも従来より周知の一般的なG3ファクスである。つまり受信側端末としては特殊な構成は必要なく一般的な構成のG3ファクスを用いることができる。本実施形態においては、受信側端末として、HGW34を経由してG3ファクス37が接続された例とメディアゲートウェイ装置36を経由してG3ファクス38が接続された例を示している。
以上のネットワーク構成において、本実施形態に係る処理手順の概要を図3を用いて説明する。
<第1の実施形態の処理手順>
図3は、本実施形態に係る通信手順を示す概念図である。
図3において、IPファクス31、G3ファクス32、HGW33、34、NGN網35、G3ファクス37はいずれも図2に示したものと同等のものであり、同一の符号を用いて示している。また点線の矢印(a)、(b)、(c)、(d)は、通信手順を示しており信号またはデータの流れを示している。
(通信手順(a))
送信側端末であるIPファクス31は、受信側端末であるG3ファクス37に通信を試みる。
(通信手順(b))
IPファクス31は、受信側端末であるG3ファクス37から返送される信号に基づき、相手端末(G3ファクス37)がIPファクスではないことを検知する。
(通信手順(c))
IPファクス31は、HGW33にIPファクス31と並列に接続されているG3ファクス32に、G3ファクス37に送信したいデータを送信してG3ファクス37への転送を要求する。ここで、IPファクス31とG3ファクス32の間の通信は、IP網を用いたIPファクス通信である。
(通信手順(d))
G3ファクス32は、IPファクス31から転送要求が来たことを検知し、IPファクス31から送信されたデータをG3ファクス37に転送する。
以上の通信手順を含んだ処理手順を、図4を用いてより詳細に説明する。
図4は、第1の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。
図4において、IPファクス31(送信側端末)、G3ファクス32(送信側端末)、HGW33、34、G3ファクス37(受信側端末)は、いずれも図2または図3に示したものと同等のものであり、同一の符号を用いて示している。
図4の説明に先立ち、図4の説明に用いる用語の説明の一覧を表1に示す。
Figure 2012178678

以下に説明する処理はプログラム記憶部12に格納された制御プログラムによるソフトウェア処理によって実現される。またソフトウェアが共働するハードウェアとしては図1に示したCPU11、プログラム記憶部12、画像蓄積部18、システム制御部19、記憶部20、伝送制御部21、網制御部22等によって実現される。すなわち、プログラム記憶部12に格納された制御プログラムを用いてCPU11が各部に指示を出すことによって以下の処理が実行される。
図4に示した(手順1)〜(手順3)はそれぞれ次の手順を示している。
(手順1)は、送信側端末であるIPファクス31が受信側端末のG3ファクス37に対して通信を試みる手順を示している。IPファクス31から相手端末に送信を試みた結果、相手端末がG3ファクスであるため通信できないことが検知される(上述した(通信手順(a),(b))に対応)。(手順2)は、IPファクス31と同一のHGW33に接続されているG3ファクス32へ、IPファクス31がデータを送信し、転送要求する手順を示している(上述した(通信手順(c))に対応)。(手順3)は、転送要求を受けたG3ファクス32が受信側端末のG3ファクス37にデータ送信する手順を示している(上述した(通信手順(d))に対応)。また以下の説明においてカッコで示した符号は、(手順1)〜(手順3)の各手順の中の個々の手順を示しており、図4の符号と対応している。以下、(手順1)〜(手順3)をさらに詳細に説明する。
(手順1)
(1)送信側端末であるIPファクス31は、受信側端末であるG3ファクス37と通信するために、HGW33に対して接続要求を行う(INVITE)。
(2)HGW33は、HGW34に対してセッション確立要求を行う。
(3)HGW34から先に宛先に該当するIPファクスがないため、HGW34は通信不可である旨の応答を送信元に返す。すなわちHGW34は、HGW34には本データ送信の宛先に該当するIPファクスが接続されていないことを検知し、HGW33に対してセッション確立不可の応答を行う。
(4)HGW33は、IPファクス31に対してアクセスを容認できない(通信が行えない)旨の通知を行う(488)。これによって、IPファクス31は、IP網を経由した通信相手端末(G3ファクス37)がIPファクス機能を備えていないことを検知することができる。この検知は、前述した伝送制御部21によってなされる。
(5)IPファクス31は、HGW33に対して接続要求(INVITE)に対する応答を受け取った旨を通知する(ACK)。
以上の(手順1)により、IPファクス31から宛先の端末に通信を試みた結果、受信側端末がIPファクスではなく通信ができないことが検知される。
(手順2)
(6)IPファクス31は、G3ファクス32に対してダイアリングを行う(dialing)。ここでのIPファクス31とG3ファクス32の間の通信は、IP網を用いたIPファクス通信である。
(7)G3ファクス32は、IPファクス31に対して着信したことと自機がファクシミリ装置であることを通知する(CED)。
(8)G3ファクス32は、IPファクス31に対して自機の能力を通知する(DISおよびNSF)。ここで、自機の能力の通知はDISおよびNSFなる信号によって行われるが、DIS信号は一般のファクシミリに共通した能力を通知するために用いられ、NSF信号はその機種固有の能力を通知するために用いられる。
(9)IPファクス31は、G3ファクス32に対して送信モードの通知を行う(DCSまたはNSS)。この通知が、IPファクス31からG3ファクス32への転送要求であり、NSS信号の中に転送要求である旨と宛先端末の情報を入れておくことによって実現される。
(10)IPファクス31は、G3ファクス32に対してトレーニング通信を行う(TCF)。
(11)IPファクス31は、G3ファクス32に対してG3ファクス37に送信したいデータを送信する(PIX)。
(12)IPファクス31は、G3ファクス32に対して送信終了を通知する(EOP)。
(13)G3ファクス32は、IPファクス31に対して正常受信した旨を通知する(MCF)。
(14)IPファクス31は、G3ファクス32に対して回線を切断する旨を通知する(DCN)。その後、回線を切断する。
以上の手順により、IPファクス31からG3ファクス32へデータを送信し、転送要求が行われる。
(手順3)
(15)送信側端末のG3ファクス32は、受信側端末のG3ファクス37を宛先としてダイアリングを行う(dialing)。ダイアリング情報はHGW33によって受信される。
(16)HGW33は、G3ファクス37が接続されているHGW34に対してセッション確立要求を行う。
(17)HGW34は、宛先端末であるG3ファクス37に対してダイアリングを行う(dialing)。
(18)G3ファクス37は、HGW34に対して、着信したことと自機がファクシミリ装置であることを通知する(CED)。
(19)HGW34は、HGW33に対してセッションが確立した旨の応答を行う。
(20)手順(18)のCED信号を受信したHGW33は、G3ファクス32に対して宛先端末(G3ファクス37)が着信したことと宛先端末がファクシミリ装置であることを通知する(CED)。
(21)G3ファクス37は、HGW34に自機の能力を通知する(DISおよびNSF)。
(22)手順(21)のDIS信号およびNSF信号を受信したHGW33は、G3ファクス32に対してG3ファクス37の能力を通知する(DISおよびNSF)。
(23)G3ファクス32は、HGW33に対して送信モードの通知を行う(DCSまたはNSS)。
(24)HGW33から手順(23)のDCS信号またはNSS信号を受信したHGW34は、G3ファクス37に対してG3ファクス32の送信モードを通知する(DCSまたはNSS)。
(25)G3ファクス32は、HGW33に対してトレーニング通信を行う(TCF)。
(26)HGW33から手順(25)のTCF信号を受信したHGW34は、G3ファクス37に対してトレーニング通信を行う(TCF)。
(27)G3ファクス32は、HGW33にG3ファクス37に送信したいデータを送信する(PIX)。
(28)HGW33から手順(27)のPIX信号を受信したHGW34は、G3ファクス37に対しそのデータを送信する(PIX)。
(29)G3ファクス32は、HGW33に対して送信終了を通知する(EOP)。
(30)HGW33から手順(29)のEOP信号を受信したHGW34は、G3ファクス37に対して送信終了を通知する(EOP)。
(31)G3ファクス37は、HGW34に対して正常受信した旨を通知する(MCF)。
(32)HGW34から手順(31)のMCF信号を受信したHGW33は、G3ファクス32に対してG3ファクス37が正常受信した旨を通知する(MCF)。
(33)G3ファクス32は、HGW33に対して、G3ファクス37との回線を切断する旨を通知する(DCN)。
(34)HGW33は、HGW34とのセッションの切断を行う。
(35)HGW34から手順(33)のDCN信号を受信したHGW34は、G3ファクス37に対して回線を切断する旨を通知する(DCN)。その後、回線を切断する。
以上の手順により、G3ファクス32がIPファクス31から受信した送信データのG3ファクス37への転送が完了する。
なお本実施形態においてはIPファクス31からG3ファクス37へのデータ送信が失敗した場合にG3ファクス32を介してデータ送信するようにしているが、G3ファクス32からG3ファクス37への送信も失敗した場合に、いずれの機能を用いても送信できなかった旨を表示部14に表示するようにも構成できる。この場合上述した手順(19)においてセッションが確立した旨の応答ではなくセッションの確立ができなかった旨の応答が来ることになるので、その後にG3ファクス32はいずれの機能を用いても送信できなかった旨を表示部14に表示する。さらにこの情報をG3ファクス32からIPファクス31に送信し、IPファクス31において表示するようにしてもよい。
<第1の実施形態の効果>
第1の実施形態によれば、HGW33のLANポート39に接続されたIPファクス31が同じHGW33のG3ポート40に接続されたG3ファクス32にデータ転送要求を出すことにより、実質的にIPファクス31からG3ファクス37にデータ送信することができる。G3ファクス32はHGW33に接続された複数のIPファクス31から転送要求を受け付けることができるので、見かけ上はHGW33に接続されたIPファクスと同じ数だけのG3ファクスを備えているような通信を行うことができる。すなわち、G3ポート数より多い送信端末からG3ファクス送信をすることができ、柔軟性のあるシステム構築が可能となる。
また第1の実施形態によれば、IPファクス31からの送信もG3ファクス32からの送信も失敗した場合にその状況を表示部14に表示できるので、使用者はその送信状況を確認することができる。
<<他の実施形態>>
次に、本発明に係る第2〜第6の実施形態について説明する。
第2〜第6の実施形態において用いられるファクシミリ装置の基本構成やネットワーク構成等については図1〜図4に示したものと同様であるため、以下の説明では異なる部分を中心に説明する。
<<第2の実施形態>>
第2の実施形態は、IPファクス31から転送要求されたデータを、G3ファクス32がG3ファクス37に転送した結果の通信結果レポートを、IPファクス31から出力するようにしたものである。
<ファクシミリ装置のハードウェア構成>
第2の実施形態のファクシミリ装置としては、第1の実施形態において説明した図1の構成のファクシミリ装置1を用いることができる。ただし、後述する手順(44)に関して、上述した手順(9)におけるNSS信号の中にあらかじめ送信を識別する識別子x(ファクシミリ通信Xを識別する識別子をxとする)を入れておく仕方、ならびに、手順(44)におけるNSS信号に識別子xおよび通信結果レポートの出力要求を表す情報を入れておく仕方については、次のように行う。
操作部13から使用者によって送信指示がなされると、IPファクス31のシステム制御部19はこの送信に対応したシリアル番号を発生させ、当該シリアル番号に対応した識別子xを記憶部20に記憶させる。また同様に、操作部13から使用者によって通信結果レポートの出力要求がなされると、システム制御部19は出力要求があった旨の情報を記憶部20に記憶させる。記憶部20に記憶された識別子xは上述した手順(9)においてNSS信号を送信する際に読み出され、NSS信号の中に情報として入れ込むようにする。また手順(44)においてNSS信号を送信する際には、記憶部20から識別子xと通信結果レポートの出力要求を表す情報が読み出され、NSS信号の中に入れ込むようにする。通信結果レポートの作成方法については従来周知の方法により作成できるのでここでは説明を割愛する。
<第2の実施形態の処理手順>
図5は、第2の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。図5において、IPファクス31とG3ファクス32は図2および図3に示したものと同様の装置である。
図4を用いて説明した第1の実施形態の手順(1)〜(35)は第2の実施形態においても同様に行われる。そして、第1の実施形態の手順(35)のあとに、本実施形態に係る手順が実行される。
図5においては、図4に示した手順(1)〜(35)をまとめて簡略化し、符号(40)を付してある。手順(1)〜(35)については手順(9)の一部を除き先に説明したのと同じであるため、ここでは説明を割愛する。なお手順(9)の違いについては後述する。第2の実施形態では手順(40)に引き続き、以下の手順が行われる。
(手順4)は、IPファクス31からG3ファクス32を介してG3ファクス37へのデータ送信が完了したのちに、その通信結果レポートをIPファクス31が出力するものである。以下、図5を参照しながら説明する。
(手順4)
(41)G3ファクス32は、IPファクス31に対してダイアリングを行う(dialing)。
(42)IPファクス31は、G3ファクス32に対して着信したことと自機がファクシミリ装置であることを通知する(CED)。
(43)IPファクス31は、G3ファクス32に対して自機の能力を通知する(DISおよびNSF)。
(44)G3ファクス32は、IPファクス31に対して送信モードの通知を行う(DCSまたはNSS)。このとき上述した第1の実施形態の手順(9)で説明したNSS信号に、あらかじめ送信を識別する識別子x(ファクシミリ通信Xを識別する識別子をxとする)を情報として入れておく。そして、本手順におけるNSS信号には、識別子xと通信結果レポートの出力要求を表す情報を入れておく。識別子xによってこの通信がファクシミリ通信Xに関するものであることがIPファクス31によって検知され、また、通信結果レポートの出力要求を表す情報によってこの通信で送信されてくる情報が通信結果レポートであるということがIPファクス31によって認識される。
(45)G3ファクス32は、IPファクス31に対してトレーニング通信を行う(TCF)。
(46)G3ファクス32は、IPファクス31に対しデータ送信を行う(PIX)。ここでの送信データは通信結果レポートの画像データである。このデータを受けて、IPファクス31は記録部16から通信結果レポートを記録出力する。なおここでいう通信結果レポートは、受信側端末であるG3ファクス32が正常に受信できた場合のほか、送信を失敗した場合のレポートとしてもよいし、その両方をレポートするようにしてもよい。さらに、送信処理を完了した日時等、適宜必要な情報をレポートするようにできる。
(47)G3ファクス32は、IPファクス31に対して送信終了を通知する(EOP)。
(48)IPファクス31は、G3ファクス32に対して正常受信した旨を通知する(MCF)。
(49)G3ファクス32は、IPファクス31に対して回線を切断する旨を通知する(DCN)。その後、回線を切断する。
<第2の実施形態の効果>
第2の実施形態によれば、G3ファクス32から受信側ファクスであるG3ファクス37に送信を行った通信結果レポートをIPファクス31において確認、出力することができる。なお本実施形態においては通信結果レポートを記録部16から記録出力するようにしているが、記録出力せずに表示部14に表示させたり、また図示しないスピーカーによって音声として出力するなどの形態が適用できることはいうまでもない。
<<第3の実施形態>>
第3の実施形態は、第2の実施形態と同様に、G3ファクス32が受信側端末のG3ファクス37にIPファクス31から送信されたデータを転送した結果を表す通信結果レポートを、IPファクス31から出力するものである。
<第3の実施形態のハードウェア構成>
第3の実施形態のファクシミリ装置としては、第1の実施形態において説明した図1の構成のファクシミリ装置1を用いることができる。ただし、後述する手順(54)に関して、あらかじめG3ファクス32が自機の中に掲示板ボックスを開設しそこに通信結果レポートの画像を登録しておく仕方、ならびに、手順(53)におけるNSF信号に掲示板ボックスのボックス番号に係る情報を入れておく仕方については、次のように行う。
送信指示とあわせて操作部13から使用者によって通信結果レポートの出力要求がなされると、IPファクス31のシステム制御部19は出力要求があった旨の情報を記憶部20に記憶させる。記憶部20に記憶された出力要求があった旨の情報は、上述した手順(9)においてNSS信号を送信する際にNSS信号の中に取り込むようにする。一方でG3ファクス32のシステム制御部19は、通信が開始された段階であらかじめ自機の記憶部20に通信結果レポートを保存しておくための掲示板ボックスを開設するとともに当該掲示板ボックスのボックス番号に相当する識別子yを発生させる。このボックス番号に相当する識別子yは、手順(8)におけるNSF信号の中に取り込んで、IPファクス31に通知しておく。掲示板ボックスを開設するタイミングは、手順(8)より前であればどのタイミングであってもよい。例えば、手順(6)のダイアリング信号を受信したときでもでもよいし、手順(7)で着信通知を発信した後などであってもかまわない。なおここでいう掲示板ボックスは、記憶部20に形成される仮想的な郵便受けのようなものであり、通信結果レポートの画像は出力されるまでの間ここに一時的に記憶される。また記憶部20には上述したボックス番号の識別子yも記憶される。
<第3の実施形態の処理手順>
図6は、第3の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。図6において、IPファクス31とG3ファクス32は図2および図3に示したものと同様の装置である。
図4を用いて説明した第1の実施形態の手順(1)〜(35)は第3の実施形態においても同様に行われる。そして、第1の実施形態の手順(35)のあとに、本実施形態に係る手順が実行される。
図6においては、図4に示した手順(1)〜(35)をまとめて簡略化し、符号(40)を付してある。手順(1)〜(35)については手順(9)の一部を除き先に説明したのと同じであるため、ここでは説明を割愛する。なお手順(9)の違いについては後述する。第3の実施形態では手順(40)に引き続き、以下の手順が行われる。
(手順5)は、IPファクス31からG3ファクス32を介してG3ファクス37へのデータ送信が完了したのちに、その通信結果レポートをIPファクス31が出力するものである。以下、図6を参照しながら説明する。
(手順5)
(51)IPファクス31は、G3ファクス32に対してダイアリングを行う(dialing)。
(52)G3ファクス32は、IPファクス31に対して着信したことと自機がファクシミリ装置であることを通知する(CED)。
(53)G3ファクス32は、IPファクス31に対して自機の能力を通知する(DISおよびNSF)。
(54)IPファクス31は、G3ファクス32に対して送信モードの通知を行う(DCSおよびNSS)。IPファクス31は本手順(54)におけるDCS信号の中にボックス番号を指定する識別子yを含めてG3ファクス32に通知することによって通信結果レポートの画像を取得する(手順(46)を参照)。なお第2の実施形態において説明したのと同様に、通信結果レポートの形態は適宜定めることができる。
(55)G3ファクス32は、IPファクス31に対して自機の能力を通知する(DISおよびNSF)。
(56)G3ファクス32は、IPファクス31に対して送信モードの通知を行う(DCSまたはNSS)。
以降の手順については第2の実施形態の手順(45)〜(49)と同様のため、図6においては図5と同一の符号を付し、その説明を割愛する。
<第3の実施形態の効果>
第3の実施形態によれば、G3ファクス32から受信側ファクスであるG3ファクス37に送信を行った通信結果レポートをIPファクス31において確認、出力することができる。なお通信結果レポートを記録出力する代わりに表示部14に表示させたり図示しないスピーカーによって音声として出力したりできることは前述した第2の実施形態の場合と同様である。
<<第4の実施形態>>
第4の実施形態は、第1の実施形態の機能を有効とするか無効とするかをあらかじめ設定できるものである。すなわち、使用者が送信要求する際に、あらかじめ第1の実施形態の機能(受信側のファクス(G3ファクス37)がIPファクスの通信機能を有していない場合にIPファクス31がG3ファクス32に対して転送要求する機能)を有効とするか無効とするかを設定することができる。
<ファクシミリ装置のハードウェア構成>
第4の実施形態のファクシミリ装置としては、第1の実施形態において説明した図1の構成のファクシミリ装置1を用いることができる。ただし、本実施形態においてはIPファクス31とは異なる装置(例えばパーソナルコンピュータ)として構成された操作部13からIPファクス31に指示を出すものとして説明する。また上述した転送機能を有効にするか無効にするかを設定するために、操作部13には転送機能を有効にするか無効にするかを入力できるようにしておく。図7は、転送機能を有効にするか無効にするかを入力するための操作部13としての入力画面の一例である。操作部13(表示部14と兼用されているものとする)にこのような表示を行う仕方は、プログラム記憶部12に記憶された制御プログラムに基づいてCPU11からの指示に基づきシステム制御部19が行う。
<第4の実施形態の処理手順>
図8は、第4の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。図8において、IPファクス31、G3ファクス32、HGW33、HGW34は、図2および図3に示したものと同様の装置である。また図8において、操作部13は図1に示したものと同等の機能を有するものである。
使用者はあらかじめ図7に示した操作部13から、本機能を有効にするか無効にするかを設定したうえで送信をスタートする。その後、図4に示した第1の実施形態の手順(1)〜(5)が実行される。図8に示したように、本機能を有効にすることが設定されていた場合には、手順(5)のあとに第1の実施形態の手順(6)以降の処理を実行する。一方本機能を無効にすることが設定されていた場合には、手順(5)をもって通信を終了する。
なお図8に沿って各処理手順を説明すれば、以下のようになる。
(61)使用者は操作部13から本機能を有効にするか無効にするかを設定する。
(62)送信をスタートする。
(1)〜(5)第1の実施形態の手順(1)〜(5)と同じ手順が実行される。
(63)IPファクス31は本機能を有効にするか無効にするかの設定を確認する。
(64)設定が「有効」になっていた場合、第1の実施形態の手順(6)以降を実行する。設定が「無効」になっていた場合には、通信を終了する。
ところで本実施形態においては転送機能を有効にするか無効にするかをあらかじめ設定しておくようにしているが、IPファクス31から通信を試みた際に相手側ファクスがG3ファクスであって送信失敗した場合に、自動的に転送機能を有効にし送信側のG3ファクス32からデータ送信するように構成してもよい。さらに上述したものを組み合わせて、転送機能を有効にするか無効にするかをあらかじめ設定するものと、送信失敗した場合に自動的に転送機能を有効にしてデータ送信するものとを、設定により選択できるような構成にしてもよい。
<第4の実施形態の効果>
第4の実施形態によれば、IPファクス31からG3ファクス32を介してG3ファクス37へデータ送信する機能を、使用者のニーズによって有効または無効に設定できる。あるいはIPファクス31からの送信が失敗した場合に、自動でG3ファクス32を経由した送信を行うことができる。さらにそれらの方式を設定により選択することができる。
<<第5の実施形態>>
第5の実施形態は、第1の実施形態において最初のIPファクス31による送信が失敗だった場合、その時点で、他のG3ファクスから送信するかどうかを入力画面(操作部13)を用いて選択できるようにしたものである。使用者は入力画面から送信することを選択することによって他のG3ファクス(G3ファクス32)から送信を行うことができる。他のG3ファクスから送信することを選択しなかった場合、データを送信せずに通信を終了する。
<ファクシミリ装置のハードウェア構成>
第5の実施形態のファクシミリ装置としては、第1の実施形態において説明した図1の構成のファクシミリ装置1を用いることができる。ただし、使用者が送信するかどうかの選択を行えるようにするために、送信が失敗だった場合に入力画面(操作部13)に転送機能を有効にするか無効にするか問い合せる表示を行い、使用者が選択できるようにしておく。図9は、送信が失敗だった場合に他のG3ファクスから送信するかどうかを問い合せるための操作部13としての入力画面の一例である。入力画面にこのような表示を行う仕方は、プログラム記憶部12に記憶された制御プログラムに基づいてCPU11からの指示に基づきシステム制御部19が行う。
<第5の実施形態の処理手順>
図10は、第5の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。図10において、IPファクス31、G3ファクス32、HGW33、HGW34は、図2および図3に示したものと同様の装置である。また図10において、操作部13は図1に示したものと同等の機能を有するものである。
図4を用いて説明した第1の実施形態の手順(1)〜(5)において送信が失敗だった場合、図9に示したような他のG3ファクスから送信を行うかどうか(転送要求するかどうか)の入力画面(操作部13)が表示部14に表示される。使用者が他のG3ファクスから送信を行うことを選択した場合には、IPファクス31はG3ファクス32にデータ送信と転送要求を行う。以降の手順は第1の実施形態の手順(6)〜(35)と同様である。一方、使用者が送信することを選択しなかった場合には、手順(5)をもって通信を終了する。
なお図10に沿って各処理手順を説明すれば、以下のようになる。
(71)IPファクス31からの送信が失敗だった場合、IPファクス31は使用者にG3ファクス32からの送信を行うかどうかを選択させるための入力画面を表示する。
(72)使用者が送信することを選択した場合、IPファクス31はG3ファクス32に転送要求を出す。使用者が送信することを選択しなかった場合には、通信を終了する。
<第5の実施形態の効果>
第5の実施形態によれば、最初にIPファクス31から送信を試み失敗した場合に、その時点で、入力画面(操作部13)を用いて他のG3ファクスから送信するかどうかを選択できるようにしたので、必要に応じてG3ファクス32に転送要求をすることができる。
<<第6の実施形態>>
第6の実施形態は、第1の実施形態において最初のIPファクス31による送信が失敗であり、かつ、転送要求後のG3ファクス32からの送信が成功した場合、相手側のファクシミリがG3ファクスであることを記憶し、次回同じ宛先に送信しようとする場合には初めからG3ファクス32へ転送要求を行うものである。
<ファクシミリ装置のハードウェア構成>
第6の実施形態のファクシミリ装置としては、第1の実施形態において説明した図1の構成のファクシミリ装置1を用いることができる。ただし、IPファクス31はG3ファクス32経由の送信が成功した場合、その宛先のファクシミリがG3ファクスであることを記憶部20に記憶する。この場合、装置の電源を切っても情報を保持しておく必要があるので、記憶部20としてはSRAM等の不揮発性の記憶手段を用いる必要がある。このような処理を行う仕方は、プログラム記憶部12に記憶された制御プログラムに基づいてCPU11からの指示に基づきシステム制御部19が行う。
<第6の実施形態の処理手順>
図11は、第6の実施形態に係る処理手順を示すシーケンス図である。図11において、IPファクス31、G3ファクス32、HGW33、HGW34は、図2および図3に示したものと同様の装置である。また図11において、操作部13は図1に示したものと同等の機能を有するものである。
図4を用いて説明した第1の実施形態の手順(1)〜(35)は第6の実施形態においても同様に行われる。そして、第1の実施形態の手順(35)のあとに、本実施形態に係る手順が実行される。
図11においては、図4に示した手順(1)〜(35)をまとめて簡略化し、符号(40)を付してある。手順(1)〜(35)については先に説明したのと同じであるため、ここでは説明を割愛する。第6の実施形態では手順(40)に引き続き、以下の手順が行われる。
(手順6)は、最初のIPファクス31による送信が失敗であり、かつ転送要求後のG3ファクス32からの送信が成功した場合に、次回同じ宛先に送信する場合に初めから当該G3ファクスへ送信を行う手順であり、手順(40)に引続き、次の手順が実行される。以下これを図11を参照しながら説明する。
(手順6)
(81)IPファクス31は、第1の実施形態の通信の宛先がG3ファクスであることを記憶部20に記憶する。
(82)使用者は操作部13から送信要求を行う。
(83)IPファクス31は、宛先が記憶されているかどうかを確認する。
(84)宛先が記憶されている場合、宛先がG3ファクスかIPファクスかを確認する。
(85)宛先がG3ファクス(G3ファクス37)であった場合、IPファクスの機能を用いた送信を試みることなく初めからG3ファクス32へダイヤリング(dialing)し、転送要求を行う。
<第6の実施形態の効果>
第6の実施形態によれば、最初にIPファクス31から送信を試み失敗であり、かつ、転送要求後のG3ファクス32からの送信が成功した場合に、次回同じ宛先に送信しようとする場合には初めから当該G3ファクスへの送信を行うことができるので、使用者の負担を軽減することができる。
なお以上第1〜第6の実施形態は、互いに矛盾することがない限り、互いに組み合わせて適用することができる。例えば第4の実施形態では第1の実施形態の機能を有効とするか無効とするかをあらかじめ設定できるものである。一方、第5の実施形態では最初のIPファクス37による送信が失敗だった場合、その時点で、入力画面から選択することにより他のG3ファクスから送信するかどうかを選択できるようにしたものである。これら両者を組み合わせて、第1の実施形態の機能を有効とするか無効とするかをあらかじめ設定でき、使用者が有効にすると設定した場合に、最初のIPファクス37による送信が失敗だった場合に、その時点で、入力画面から選択することにより他のG3ファクスから送信するかどうかを選択できるようにしてもよい。
1 ファクシミリ装置
11 CPU
12 プログラム記憶部
13 操作部
14 表示部
15 読取部
16 記録部
17 画像処理部
18 画像蓄積部
19 システム制御部
20 記憶部
21 伝送制御部
22 網制御部
31 IPファクス(送信側端末)
32 G3ファクス(送信側端末)
33 HGW
34 HGW
35 NGN網
37 G3ファクス(受信側端末)
39 LANポート
40 G3ポート
41 LANポート
42 G3ポート
特開2004−282468号公報

Claims (10)

  1. IPファクス機能を備えた第1の通信装置と、
    IPファクス機能とG3ファクス機能を備えた第2の通信装置と、
    前記第1の通信装置をIP網に接続するためのLANポートと前記第2の通信装置を回線交換網に接続するためのG3ポートを備えたゲートウェイ装置と、
    を含み、前記第1の通信装置が前記ゲートウェイ装置の前記LANポートに接続され、前記第2の通信装置が前記ゲートウェイ装置の前記G3ポートに接続された通信システムであって、
    前記第1の通信装置は、
    前記IP網を経由した通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知する手段を備え、前記通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知した場合に送信すべきデータを前記第2の通信装置に送信し、
    前記第2の通信装置は、
    前記第1の通信装置から送信された前記データをG3ファクス機能を用いて前記通信相手端末に送信する
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載した通信システムにおいて、
    前記IP網がNGN網であり、前記ゲートウェイ装置がホームゲートウェイ装置であることを特徴とする通信システム。
  3. 請求項1または2に記載した通信システムにおいて、
    前記前記第2の通信装置が前記通信相手端末に前記データを送信する機能を、有効にするか無効にするかを設定する手段を備えたことを特徴とする通信システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載した通信システムにおいて、
    前記第1の通信装置が前記通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知した場合に、前記第2の通信装置に前記データを送信するかどうかを使用者が選択するための選択手段を備えたことを特徴とする通信システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載した通信システムにおいて、
    前記第2の通信装置による送信が失敗した場合に前記第1の通信装置による送信も前記第2の通信装置による送信も失敗した旨を表示することを特徴とする通信システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載した通信システムにおいて、
    前記第1の通信装置による送信が失敗しかつ前記第2の通信装置による送信が成功した場合に、前記通信相手端末がG3ファクスであることを記憶し、前記通信相手端末へのデータ送信の際には前記第1の通信装置による送信を試みることなく前記第2の通信装置にデータを送信することを特徴とする通信システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載した通信システムにおいて、
    前記第2の通信装置から前記通信相手端末に前記データを送信した結果の通信結果レポートを、前記第1の通信装置から出力することを特徴とする通信システム。
  8. IPファクス機能を備えた第1の通信装置と、
    IPファクス機能とG3ファクス機能を備えた第2の通信装置と、
    前記第1の通信装置をIP網に接続するためのLANポートと前記第2の通信装置を回線交換網に接続するためのG3ポートを備えたゲートウェイ装置と、
    を含み、前記第1の通信装置が前記ゲートウェイ装置の前記LANポートに接続され、前記第2の通信装置が前記ゲートウェイ装置の前記G3ポートに接続された通信システムが実行する通信方法であって、
    前記第1の通信装置が、
    前記IP網を経由した通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知した場合に送信すべきデータを前記第2の通信装置に送信し、
    前記第2の通信装置は、
    前記第1の通信装置から送信された前記データをG3ファクス機能を用いて前記通信相手端末に送信する
    ことを特徴とする通信方法。
  9. 前記請求項8に記載した通信方法を、前記請求項1乃至7のいずれか1項に記載した通信システムに実行させることを特徴とするプログラム。
  10. ゲートウェイ装置のLANポートに接続される通信装置であって、
    IP網を経由した通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知する手段を備え、前記通信相手端末がIPファクス機能を備えていないことを検知した場合に、前記通信相手端末に送信すべきデータを前記ゲートウェイ装置のG3ポートに接続された他の通信装置に前記IP網を経由せずに送信することを特徴とする通信装置。
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