JP6224914B2 - ファクシミリ装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

ファクシミリ装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ファクシミリ装置、その制御方法、及びプログラムに関するものである。
近年、IP網を利用してファクシミリ(FAX)通信を行う方法が確立されてきている。IP網を利用したインターネットファクシミリ(IPFAX)通信において、呼接続プロトコルにはSIP(Session Initiation Protocol)が使用され、データ通信にはT.38プロトコルが使用されている。T.38を使ったIPFAX通信においても、T.30で定義されたDIS(Digital Identification Signal)とDCS(Digital Command Signal)の交換により、能力交換が行われる。受信機はDISで自機の能力宣言を送信機に送り、送信機はDISと自機の能力の範囲内で通信に用いるモード選択を行いその結果をDCSで受信機側に伝える。DIS/DCSには、Network(NW)速度による高速通信可能な装置(IAFD:Internet Aware FAX Device)であるか否かを示すビットが定義されている。ここでのNetwork速度とは、G3FAX通信よりも早い速度を示す。IP網を介したファクシミリ通信を実行可能であったとしても、アナログ回線を介したG3FAX通信の速度にしか対応していない装置(例えば、G3FAX装置に接続されるゲートウェイ装置)は、上述した高速通信可能な装置に該当しない。IPFAX通信時にDIS/DCSの能力交換によりお互いがIAFDモードであった場合は、DCSでは速度選択の値を無視してNWの速度で通信が行われる。このようにIP網を介して通信を行うため、従来のG3FAXと比べ高速な通信が可能になっている。
一方、T.38プロトコルにおいてもG3FAX同様、受信に失敗した画像データのエラー訂正が可能なECM(Error Correction Mode)通信と、リカバリ(エラー訂正)を行わずその分中間手順を省いたNon−ECM通信が規定されている。ECM通信の場合は、画像データをHDLC(High−level Data Link Control procedure)フレームに分割し、そのフレームを最大256個まとめて1ブロックとしたものを送信する。受信機は、全て正常に受信できて、次のブロックの受信準備が完了した場合はMCF(Message Confirmation)応答を返す。ECM通信の場合は、1ブロックのサイズが最大約64KBと決まっており、直ぐにMCF応答が返せない場合はT5タイマにより1分間のフロー制御が許容されている。即ち、MCF応答を行うまでの時間制限に1分間の猶予が設けられている。したがって、ECM通信では、MCF応答が間に合わずエラーになることはない。
しかし、Non−ECM通信の場合は、画像の送信単位がブロックではなくページであり、さらには、ECM通信のような1分間のフロー制御はプロトコルとして規定されていないため、MCF応答が返せない(返すのが間に合わない)可能性もある。Non−ECM通信時に受信機が規定時間内にMCF応答を返せるようにするための時間調整に関する従来技術として、特許文献1には、ITU−T T.4勧告で規定されている、FAX通信の最小伝送時間設定に関する技術が開示されている。
特開2001−298551号公報
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する問題がある。例えば、T.30勧告によると、IAFD同士の通信の場合、送信機はDCSの最小伝送時間を0msにしなければならない、と定められている。これは、小さいラインデータの場合にNW速度に合わせて末尾に0のビット列であるフィルを挿入してしまうと非常に多量なダミーデータをIP網に送出してしまうことになるので、これを避けるためである。したがって、IAFD同士の通信においては、G3FAXのような最小伝送時間による時間調整は使うことができず、IPFAX機同士のNon−ECM通信において、MCF応答が規定時間内に返せないという問題が残る。一方、これを避けるために常にIAFDと宣言しないことはECM通信まで速度が低下してしまうので好ましくない。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、IPFAXにおけるNon−ECM受信時においても、規定時間内にMCF応答を返すことを可能とするための仕組みを提供することを目的とする。
本発明は、ファクシミリ通信の受信側として機能するファクシミリ装置であって、前記ファクシミリ通信におけるファクシミリ装置の能力を示す受信側情報を前記ファクシミリ通信における送信側装置に送信する送信手段と、前記送信手段による送信に応じて前記送信側装置から送信される、該送信側装置の能力を示す送信側情報を受信する受信手段と、前記ファクシミリ装置と前記送信側装置との少なくとも一方がインターネットファクシミリ通信においてネットワーク速度による通信が可能な装置でない場合、又は、前記ファクシミリ装置と前記送信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリが可能なECM通信が設定されている場合には、ファクシミリ受信を開始し、前記ファクシミリ装置と前記送信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリを行わないNon−ECM通信が設定されている場合には、前記送信手段によって前記受信側情報として前記ネットワーク速度による通信が可能な装置でないことを示す情報を設定して再送信を行わせる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、ファクシミリ通信の送信側として機能するファクシミリ装置であって、前記ファクシミリ通信における受信側装置の能力を示す受信側情報を該受信側装置から受信する受信手段と、前記受信手段による受信に応じて前記ファクシミリ装置の能力を示す送信側情報を送信する送信手段とを備え、前記ファクシミリ装置と前記受信側装置との少なくとも一方がインターネットファクシミリ通信においてネットワーク速度による通信が可能な装置でない場合、又は、前記ファクシミリ装置と前記受信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリが可能なECM通信が設定されている場合には、前記受信側装置の指示によってファクシミリ送信を開始し、前記ファクシミリ装置と前記受信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリを行わないNon−ECM通信が設定されている場合には、前記ネットワーク速度による通信が可能な装置でないことを示す情報が設定された前記受信側情報を前記受信手段によって再受信することを特徴とする。
本発明は、IPFAXにおけるNon−ECM受信時においても、規定時間内にMCF応答を返すことを可能とするための仕組みを提供できる。
IPFAX装置のブロック図及びネットワーク構成を示す図。 ECM通信時のプロトコルを示す図。 Non−ECM通信時のプロトコルを示す図。 第1の実施形態に係る処理手順を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る登録メニュー・アドレス帳を示す図。 第2の実施形態に係るUI画面を示す図。 第2の実施形態に係る送信時の実施例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る受信時の実施例を示すフローチャート。 第3の実施形態に係る処理手順を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1の実施形態>
<ファクシミリ装置の構成>
以下では、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態の機能が搭載されているT.30及びT.38に準拠したIPFAX装置(ファクシミリ装置)のハードウェア構成と通信網の接続について説明する。
301は、本発明の機能が搭載されているT.30及びT.38に準拠し、G3FAX(アナログ電話回線を利用したファクシミリ通信)とIPFAX(IP網を利用したインターネットファクシミリ通信)に対応したFAX装置1である。FAX装置301は、アナログ公衆網324及び構内IP網321に接続されている。なお、接続されるIP網は構内IP網に限らず、公衆IP網でもよい。325は、T.30に準拠したアナログのG3FAX装置3である。FAX装置301はアナログ公衆網324を介してG3FAX325とFAX通信が可能である。323はSIPサーバである。322はT.38に準拠したIPFAX装置2である。FAX装置301はSIPサーバ323、構内IP網321を介してIPFAX装置322と通信可能である。
FAX装置301は画像の入出力機能を有するものであり、紙原稿の入力及び紙への印刷出力を行うものである。FAX装置301は入力した画像情報を紙に印刷したり、デジタルデータとして保存したり構内IP網やFAXを経由して他の機器へ転送することも可能である。FAX装置301は構内IP網321に常時接続して、他の画像処理装置やPC(Personal Computer)やサーバと一緒に運用されることが一般的である。PCからのプリントデータや、他の端末からの画像情報を受信し、紙への印刷出力も可能である。
続いて、FAX装置301の内部構成について説明する。FAX装置301の動作はユーザインタフェース(UI)302からユーザが指示を行うことが可能である。FAX装置301は商用電源に接続され電源部315よりFAX装置301内部に電力を供給し動作する。バス310は、スキャナI/F制御部307、CPU314、ROM311、RAM312、HDD313、プリンタI/F制御部305、UI制御部303、画像処理部308、ネットワークI/F制御部309、及びMODEM316を電気信号で接続しデータ伝送することができる。バス310は、CPU314からの制御信号や各ユニット間のデータ信号が送受信されるシステムバスとして利用される。
CPU314は、FAX装置301の制御ソフトウェアプログラムをROM311やHDD313から読み込みRAM312に展開して実行し装置全体の制御を行う。ROM311は、リードオンリーメモリであり、装置のブートプログラムや固定パラメータ等が格納されておりフラッシュメモリを用いることが多い。RAM312は、ランダムアクセスメモリの機能を持ち半導体メモリが接続されており、CPU314がFAX装置301を制御する際に、一時的な作業データや画像データや印刷データの格納などにも使用する。HDD313は、ハードディスクドライブであり、画像データ、印刷データ、宛先登録情報の格納など、様々なデータの格納に使用する。また、RAM312及びHDD313は、CPU314が画像データの画像処理や符号化復号化や解像度変換の作業を行う作業領域としても使用される。
画像処理部308は、画像データを高画質化する画像処理や解像度変換や符号化復号化をハードウェアで行うものである。また、RAM312及びHDD313は、CPU314が伝送するデータの符号/復号化やIPパケットを処理する作業を行う作業領域としても使用される。UI制御部303は、UI302を制御し、各種情報の表示、ユーザからの指示入力を受け付ける。
プリンタI/F制御部305は、プリンタ304を制御する装置である。スキャナI/F制御部307は、スキャナ306を制御する装置である。ネットワークI/F制御部309は、構内IP網321とのデータの送受信を制御し、TCPやUDPなどのIPパケットの解析や生成を行う。IPパケットの送受信により送信或いは受信するデータは一旦RAM312やHDD313に保存された後CPU314で解釈してプロトコル規定に従って処理される。また、FAX装置301はネットワークI/F制御部309及び構内IP網321を経由して、SIPセッションを利用して相手機との呼接続及びデータ通信を行うことが可能である。CPU314は構内IP網321からネットワークI/F制御部309でT.38パケットを受信して解析を行う。MODEM316は電話回線から変調された信号を復調したり、逆に装置からの信号を変調し電話回線に送出したりするものである。NCU317は電話回線とFAXのインタフェース部分にあたり、電話回線から伝達される信号を検知してMODEM316に伝えたり、電話回線をFAXや電話機326に切り替えたりする回線制御を行う。
ここで、FAX装置301がT.38でFAX通信を行う際のデータの流れを説明する。SIPサーバ323には予め電話番号とその番号が示す接続先URI(Uniform Resource Identifier)との対応が登録されているものとする。ここでURIとはIP網上での相手先アドレスを示す識別子のことである。
まず、FAX装置301がIPFAX装置322とIPFAX通信を行う場合について説明する。CPU314はスキャナI/F制御部307を通じてスキャナ306を動作させて原稿の読み込みを行い、画像データを取得する。画像データの取得が終わると、ネットワークI/F制御部309において、SIPサーバ323に対してSIPの接続要求(INVITE信号)が送信される。SIPサーバ323ではそのINVITE信号を受信し、そこに含まれる相手先電話番号から対応するURIを検索し、一致したURI(ここではIPFAX装置322)に対してINVITE信号を転送する。IPFAX装置322はそのINVITE信号を受信可能であれば200OK信号をSIPサーバ323経由でFAX装置301へ送信する。これによりFAX装置301とIPFAX装置322の間で呼が接続されたことになる。その後、CPU314はスキャンした画像データを画像処理部308にてJBIG等の符号化データに変換する。そして符号化データはネットワークI/F制御部309でT.38パケットに変換され構内IP網321を経由してIPFAX装置322へ転送される。また、IPFAX装置322から送出されたT.38パケットは構内IP網321を経由してネットワークI/F制御部309に到達し、符号化されたデジタルの画像データが取り出されCPU314へ送られる。JBIG等で符号化されたデジタル画像データを生の画像データに復号化し受信データとしてプリンタI/F制御部305へ送りプリンタ304でプリントする。
<T.38プロトコルによる通信>
次に、図2及び図3を参照して、T.38プロトコルによる2つの通信方法について説明する。図2は、受信に失敗した画像データのエラー訂正が可能なECM(Error Correction Mode)通信を示す。図3は、リカバリ(エラー訂正)を行わずその分中間手順を省いたNon−ECM通信を示す。
図2に示すECM通信では、画像データをHDLC(High−level Data Link Control procedure)フレームに分割し、そのフレームを最大256個まとめて1ブロックとしたものを送信する。受信機(受信側装置)は1ブロックと、そのブロックの終わりを示す手順信号(PPS−Q信号)を受け終わると、受信したフレームの番号を確認する。ここで、PPS−Q信号とは、PPS−EOP、PPS−MPS、PPS−NULLの総称を示す。受信できなかったフレームがあった場合は再送要求のPPR(Partial Page Request)応答を返す。全て正常に受信できて、次のブロックの受信準備が完了した場合はMCF(Message Confirmation)応答を返す。
ここで、MCF応答を返す場合、即ち、受信準備が完了するためには受信したデータの復号処理や格納処理まで終了している必要がある。このとき、受信機の性能によっては復号処理に時間が掛り、直ぐにMCF応答が返せない場合もある。そこで、ECM通信ではT5タイマにより1分間のフロー制御が許容されている。即ち、MCF応答を行うまでの時間制限に1分間の猶予が設けられている。
受信機は復号処理が間に合わず、直ぐにMCF応答が返せない場合はPPS−Q信号に対して一旦RNR(Receive Not Ready)応答を返すことができる。送信機(送信側装置)はそれを受けて再び受信状態の問い合わせのためにRR(Receive Ready)信号を送信する。ECM通信ではこのRNR−RRのやり取りを最大1分間続けることができ、その間に受信準備を終わらせMCF応答が返せれば通信エラーにはならない。なお、ECM通信の1ブロックのサイズは最大約64KBと上限が決まっているため、1分間のフロー制御の間にほぼ確実にMCF応答を返すことが可能になっている。例えIPFAX機同士で非常に高速に通信を行ったとしてもECM通信であればMCF応答が間に合わずにエラーになることはない。
一方、図3に示すNon−ECM通信の場合は、画像の送信単位がブロックではなくページである。従って、原稿サイズや解像度によっては1ページのデータサイズが非常に大きくなる場合がある。しかし、Non−ECM通信ではECM通信のような1分間のフロー制御はプロトコルとして規定されていない。このため、受信した画像サイズが大きく復号処理が間に合わなかったとしても、受信機はRNR応答を返すことはできない。受信機は送信機がページの終わりを示すQ信号を3s間隔で最大3回再送してくる間に、MCF応答が返せないと通信エラーになってしまう。つまり、Non−ECM受信の場合、MCFを返すまでの猶予時間は約9s程度しかない。
ただし、G3FAXの場合はNon−ECM通信の最大速度は14.4kbpsであるため、この程度の速度であれば、画像データの受信自体に時間が掛かるので、受信機はその間にも復号処理を進めることができる。このことから最近のG3FAX装置の場合は前述した猶予期間が9s程しかなくてもMCF応答が間に合わないということはほとんどない。しかし、IPFAXの場合は、数Mbpsという速度で高速に通信が行われるため、非常に大きな画像であっても直ぐに受信が終わってしまう。このため、受信機が復号処理に掛けられる時間が前述した約9s程しかないケースがある。復号処理のためのハードを搭載していないIPFAX装置の場合は、この約9sの間に復号処理が終わらず、MCF応答が返せないこともある。
また、Non−ECM通信時に受信機が規定時間内にMCF応答を返せるようにするための時間調整に関する技術としてITU−T T.4勧告で規定されている「最小伝送時間設定」がある。最小伝送時間とは受信機が1ライン処理するのに最低必要な時間のことを意味する。1ラインの伝送時間がこの最小伝送時間よりも短くならないように送信機側で小さいラインデータに対しては末尾に0のビット列(フィル)を追加するようになっている。このフィルは時間調整のためのダミーデータであるため、受信機側で画像データから取り除かれる。送信機は受信機がDIS(受信側情報)で宣言してくる最小伝送時間を下回らないように、DCS(送信側情報)で最小伝送時間の通知を行い、画像データにフィルの挿入を行うようになっている。しかし、上述したように、T.30勧告によると、IAFD同士の通信の場合、NW速度(ネットワーク速度)に合わせてフィルを挿入してしまうと非常に多量なダミーデータをIP網に送出してしまうことになるため、送信機はDCSの最小伝送時間を0msにしなければならないと規定されている。したがって、IAFD同士の通信においては、G3FAXのような最小伝送時間による時間調整は使うことができない。そこで、本実施形態に係るファクシミリ装置は、IPFAXにおけるNon−ECM受信時においても、常に規定時間内にMCF応答を返す仕組みを提供する。
<処理手順>
次に、図4を参照して、本実施形態に係る処理手順について説明する。ここでは、IPFAX受信時のDIS再送及び、画像受信フェーズに移行するまでの処理手順について説明する。つまり、ここでは、FAX装置301がIPFAXにおける受信機として動作する例について説明する。本フローチャートの処理は、CPU314がFAX装置301の制御ソフトウェアプログラムをROM311やHDD313から読み込み、RAM312に展開して実行する。また、本フローチャートにおいてS402、S406、S407のDIS、CFR(Confirmation To Receive)の送信処理は、CPU314がネットワークI/F制御部309にてT.38のパケット生成を行う。そしてそのパケットをネットワークI/F制御部309から構内IP網321へ送信する。またS403のDCSの受信処理は、IP網321から受けたT.38パケットをネットワークI/F制御部309が受信し、そのT.38パケットをCPU314が解析する。そして、DCSの制御信号情報を取得し、RAM312に記憶することで実行される。説明が煩雑になるため、以降は単に、送信する、受信する、と記述する。
S401において、CPU314は、自機のIAFDモード(NW速度による高速通信可能なモード)を示すフラグをONにしてRAM312に保存する。S402において、CPU314は、IAFDモードONを示すBit123(IP−FAX装置能力を示すフラグ)を1にしたDISを送信する。
ここで、DIS/DCSのビットについて説明する。相手機がECMかNon−ECMか、またIAFDか否かはFAXの能力交換で使われるDIS/DCSのビットに定義されているため、これ見ることで判別が可能になっている。ECMのモードを示すビットは27ビット目に、IAFDか否かを示すビットは123ビット目に割り当てられている。
Bit27 0:Non−ECM 1:ECM
Bit123 0:IAFDでない 1:IAFDである。
続いて、S403において、CPU314は、相手機から送られてきたDCSを受信する。S404において、CPU314は、S403で受信したDCSのBit123の値及びRAM312に保存されている自機のIAFDモードを示す変数の値を取得し、両者がともにIAFDモードONを示す値であるか否かを判定する。少なくとも何れかがIAFDモードOFFであれば、S407に進みCFRを送信した後に、S408で画像受信フェーズに移行し、ファクシミリ受信を開始する。
一方、S404で両者ともIAFDモードONであれば、S405において、CPU314は、DCSのBit27の値を取得し、送信機の選択がECMか否かを判定する。送信機の選択がECMであればS407、S408に進み画像受信フェーズに移行し、ファクシミリ受信を開始する。そうでなければS406に進み、CPU314は、RAM312に保存されている自機のIAFDモードを示すフラグをOFFに更新する。さらに、CPU314は、IAFDモードOFFを示すようにBit123を0に設定したDISを生成し、再送する。ここで、送信側装置は、当該DISを再受信する。
再送した後はS403に戻り、CPU314は、DCSを受信する。一度、S406において、自機のIAFDモードをOFFにすると2回目以降のS404の判定において、判定結果が必ずNOになるため、IAFDモードをOFFに変更してDISの再送を行うのは1回限りとなる。つまり、仮にS406でIAFDモードOFFのDISの送信を行ったにもかかわらず相手機が再びIAFDモードONでDCSを送信してきたとしても無限ループには陥らない。
以上説明したように、本実施形態によれば、IPFAX受信時に、最初自機はIAFDであるとしてDIS宣言するが、送信機がIAFDかつNon−ECMとDCS通知してきた場合のみ、自身はIAFDではないとしてDIS宣言をやり直す。これにより、送信機に対して画像送信速度をNW速度からG3FAXの速度に切り替えさせることができる。こうすることで、画像受信に掛る時間が延びてその分復号処理にかける時間に充てられるため、MCF応答を規定時間内に行うことが可能になる。
通常、受信機のDIS宣言では、自機がIPFAX装置であればBit123を1(IAFDである)として宣言し、G3FAX装置であれば0(IAFDではない)として宣言を行う。そして、IAFDである送信機は、受信機のDISのBit123を見て、1であれば相手機はIAFDであると判断し、DCSのBit123を1に設定して高速で送信を行う。0であれば、相手機はGWに接続されたG3FAX装置であると判断し、DCSのBit123を0に設定してG3のスピードで送信を行うようになっている。従って、送信機がIAFDであったとしても、DISによりIAFDでないと宣言し直すことにより、通信速度をG3の速度に落とすことが可能になる。
<第2の実施形態>
以下では、図5乃至図8を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。上記実施形態では、本実施形態では、FAX送信又はFAX受信する際に自機がECM可能か否かを決定する制御について説明する。まず、図5を参照して、本実施形態において、データを送信する際に操作画面に表示される、アドレス帳登録メニュー及び、ファクス送受信設定メニューについて説明する。
501はアドレス帳登録である。アドレス帳登録には複数の宛先を登録することが可能になっている。宛先毎に電話番号508、511、ECM設定509、512、IPFAXかG3FAXかを区別するための種別510、513、の設定などは含まれる。なお、これ以外にも宛先として登録可能な項目が存在する実施例もあるが、ここでは省略する。
宛先504は、種別510に示すようにIPFAXの宛先である。宛先電話番号508は044−12345678で、ECM509はONが登録されている。また宛先505は、種別513に示すようにG3FAX宛先であり、宛先電話番号511は044−87654321で、ECM512はOFFが登録されている。
アドレス帳から宛先を選択してFAX送信を行う場合は、宛先毎に設定された種別を参照することでIP宛先かG3宛先かの判別が可能である。また、アドレス帳からのFAX送信の場合は、後述する送信時のECM選択決定においてこの宛先毎に登録されたECM設定509、512を参照する。
502は、ファクス送信設定メニューである。506は、本体の送信ECM設定登録である。506はアドレス帳501に登録されていない新規宛先によるFAX送信を行う際に、後述する送信時のECM選択決定で用いられる。
503はファクス受信設定メニューである。507は本体の受信ECM設定登録である。507は後述するFAX受信時のECM選択決定で用いられる。ファクス送信設定502及びファクス受信設定503は、何れもECM設定以外の項目も登録可能な実施例もあるが、ここでは省略する。
次に、図6を参照して、本実施形態に係るUI302について説明する。UI302からFAX送信時の宛先入力や原稿の読み取りモードなどの詳細設定を行うことが可能である。アドレス帳に登録されていない新規宛先の場合はテンキー602を用いて電話番号の入力を行う。また、新規宛先の場合は種別選択ボタン601よりIPFAX宛先なのかG3FAX宛先なのかの選択を行う。また、既にアドレス帳に登録されている宛先を選ぶ場合は603のアドレス帳ボタンより選択が可能になっている。したがって、アドレス帳ボタン603が押下されると、既に登録されているアドレスのリストが表示される。
<処理手順>
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態に係るFAX送信時及びFAX受信時に能力交換に用いるECMモードの決定の処理手順について説明する。なお、FAX通信のECMモードは最終的には相手機との能力交換により決定されるが、ここで説明するのはその能力交換のときに自機がECM可能か否かを決めるための処理手順である。
まず、図7を参照して、ファクシミリ送信時の決定フローについて説明する。本フローチャートの処理はCPU314がFAX装置301の制御ソフトウェアプログラムをROM311やHDD313から読み込みRAM312に展開して実行する。
S701において、UI302よりユーザから入力された宛先情報をUI制御部303が受信し、CPU314は、宛先情報から新規宛先かアドレス帳に登録されている宛先かを判定する。新規宛先であった場合はS702に進み、CPU314は、宛先情報の中から種別情報を参照し、IPFAX宛先かG3FAX宛先かを判定する。IPFAX宛先と判定されるとS704に進み、CPU314は、RAM312に保存されているファクス送信設定502のECMの値306は読み出さず、能力交換に用いるECMはONであると決定し、処理を終了する。
一方、S702でG3FAX宛先と判定するとS703に進み、CPU314は、RAM312に保存されているファクス送信設定502のECMの値306を読み出し、ONであるか否かを判定する。当該値がONであればS704に進み、CPU314は、能力交換に用いるECMもONであると決定し、OFFであればS707に進み、能力交換に用いるECMの値はOFFであると決定し、処理を終了する。
S701で入力された宛先がアドレス帳501に既に登録されている宛先であると判定された場合はS705に進み、CPU314は、宛先毎に登録された種別情報をRAM312から読み出し、宛先がIPFAXかG3FAXかを判定する。宛先がIPFAX宛先であればS704に進み、CPU314は、RAM312に保存されている宛先毎のECM509、512の値は読み出さずに、能力交換に用いるECMはONであると決定し、処理を終了する。
一方、宛先がG3FAX宛先であればS706に進み、CPU314は、RAM312に保存されている宛先毎のECM509、512の値を読み出し、ONであるか否かを判定する。当該値がONであればS704に進み、CPU314は、能力交換に用いるECMの値もONであると決定し、OFFであればS707に進み能力交換に用いるECMの値はOFFであると決定する。
以上により、装置の送信ECM506又はアドレス帳のECM509、512がOFFに設定されていたとしても、IPFAX送信時は常にECMがONとして動作することができる。これによりIPFAX通信時に自機(送信機側)のECM設定のせいで、MCF応答が間に合わず通信エラーになる可能性のあるNon−ECM通信になってしまうことを防止することができる。
次に、図8を参照して、FAX受信時の決定フローについて説明する。本フローチャートの処理はCPU314がFAX装置301の制御ソフトウェアプログラムをROM311やHDD313から読み込みRAM312に展開して実行する。
装置にファクシミリ着信があると、G3FAXの場合はNCU317がアナログ公衆網324からの呼出し信号を検知し、CPU314に着信したことを伝える。IPFAXの場合はネットワークI/F制御部309が構内IP網321からのINVITE信号受信を検知し、CPU314に着信したことを伝える。S801において、CPU314は、着信を検知すると、その通知元を判定し、IPFAX受信なのかG3FAX受信なのか判定する。
IPFAX受信であればS802に進み、CPU314は、能力交換に用いるECMはONであると決定し、処理を終了する。一方、G3FAX受信であればS803に進み、CPU314は、RAM312に格納されているファクス受信設定503のECMの値507を読み出し、ECM設定がONか否かを判定する。ECMがONであればS802に進み、CPU314は、能力交換で用いるECMの値はONであると決定し、処理を終了する。一方、OFFであればS804に進み、CPU314は、能力交換で用いるECMの値がOFFであると決定し、処理を終了する。
以上により、装置の受信ECM507がOFFに設定されていたとしても、IPFAX受信時は常にECMがONとして動作することができる。これによりIPFAX通信時に自機(受信機側)のECM設定のせいで、MCF応答が間に合わず通信エラーになる可能性のあるNon−ECM通信になってしまうことを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、自機のECM設定がOFFに設定されていたとしてもIPFAX通信の場合はECM=ONで能力交換を行う。近年は、IPFAXとG3FAXの両方に対応しているFAX装置も多数存在している。G3FAXの場合、接続されている回線が定常的にノイズの多い回線であると、ECM通信においてはPPRによるフレーム再送が頻発し、通信がなかなか終了しないようなケースがある。このため、装置のECM設定をOFFにして利用するケースがある。しかし、IPFAX通信の場合はECMをOFFにしてしまうと上記課題が存在するため、ECMはONで利用することが好ましい。また、IPFAXの場合は次の理由からECMをOFFにして利用するメリットもあまり無い。それは、TCP環境であればNW層でパケット損失に対する再送やエラー訂正があるためフレームをロスすることがないということである。また、UDP環境であっても定常的にパケット損失が発生するような環境は考えにくいということである。従って、IPFAXの場合はECM通信でPPRの頻発により通信が終わらないというケースが考えにくいためである。FAX、IPFAXの能力交換では、相手機がECMの能力を持っていたとしても、自機がNon−ECMで宣言してしまうとその通信はNon−ECMになってしまう。このことを避けるために、本実施形態では、IPFAX通信の場合は装置のECM設定によらず常にECMとして宣言を行っている。
<第3の実施形態>
以下では、図9を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、上記第1及び第2の実施形態を合わせた制御について説明する。図9は、ファクシミリ着信した際の能力交換に用いるECMモード決定及び、DISの再送信に関する処理手順を示す。本フローチャートの処理はCPU314がFAX装置301の制御ソフトウェアプログラムをROM311やHDD313から読み込みRAM312に展開して実行する。また本フローチャートのS907、S911、S912で行うDIS、CFRの送信処理、S908で行うDCSの受信処理はIPFAX通信とG3FAX通信とで実行方法が異なるため、予めここで実施方法について説明をしておく。DIS、CFRの送信処理に関して、IPFAX通信の場合はCPU314がネットワークI/F制御部309にてDIS、CFRのT.38パケットの生成を行い、そのパケットをネットワークI/F制御部309から構内IP網321に対して送信を行う。G3FAXの場合はCPU314がDIS、CFRの制御信号データを、MODEM316を使って変調しアナログのFAX信号に変換する。そして、そのアナログのFAX信号をアナログ公衆網324に対して送出する。DCSの受信処理に関して、IPFAXの場合は、構内IP網321から受けたT.38パケットをネットワークI/F制御部309が受信する。CPU314はそのT.38パケットを解析し、DCSの制御信号情報を取り出してRAM312に記憶する。G3FAXの場合はアナログ公衆網324から受けたFAXのアナログ信号をMODEM316が復調しDCSの制御信号情報を取得する。取得したDCSの制御信号をRAM312に記憶する。説明が煩雑になるため、以降は単に、送信する、受信する、と記述する。
装置にファクシミリ着信があると、G3FAXの場合はNCU317がアナログ公衆網324からの呼出し信号を検知し、CPU314に着信したことを伝える。IPFAXの場合はネットワークI/F制御部309が構内IP網321からのINVITE信号受信を検知し、CPU314に着信したことを伝える。S901において、CPU314は、着信を検知すると、その通知元を判別し、IPFAX受信なのかG3FAX受信なのか判定する。IPFAX受信であればS902において、CPU314は、自機のIAFDモードを示すフラグをONに設定してRAM312に保存する。続いてS903において、CPU314は、能力交換に用いるECMがONであると決定する。
一方、S901でG3FAX受信であると判定するとS904において、CPU314は、自機のIAFDモードを示すフラグをOFFに設定してRAM312に保存する。続いて、S905において、CPU314は、RAM312に格納されているファクス受信設定503のECMの値507を読み出し、ECMがONであるか否かを判定する。ECMがONであればS903に進み、CPU314は、能力交換で用いるECMの値はONであると決定する。OFFであればS906に進み、CPU314は、能力交換で用いるECMの値はOFFであると決定する。
能力交換に用いるECMの値が決定するとS907に進み、CPU314は、決定されたECMの値に応じてDISのBit27の値を設定し、DISを送信する。続いて、S908において、CPU314は、DCSを受信し、その制御信号情報の値からECMのモードを示すBit27の値及びIAFDモードを示すBit123の値を取得する。
S909において、CPU314は、RAM312に保存してある自機のIAFDモードの値を読み出し、その自機のIAFDモードの値とS908で取得したDCSのIAFDモードの値がともにONであるか否かを判定する。ともにONであればS912に進み、CPU314は、CFRを送信し、さらにS913で画像受信フェーズに移行する。どちらか一方でもOFFであればS910に進み、CPU314は、DCSのECMモードがONであるか否かを判定する。ECMがONであればS912に進み、CPU314は、CFRを送信し、S913で画像受信フェーズへ移行する。ECMがOFFであればS911に進み、CPU314は、自機のIAFDモードを示すフラグをOFFに更新してRAM312に保存する。さらに、IAFDモードをOFF、つまりBit123を0に設定したDISの再送信を行う。ここで、送信側装置は、当該DISを再受信する。再送信を行った後はS908に戻りDCSの受信処理を行う。
図4と同様に、一度S911において自機のIAFDモードをOFFにすると2回目以降にS909の判定に入った場合、判定結果が必ずNOになるため、IAFDモードをOFFに変更してDISの再送を行うのは1回限りである。つまり、仮にS911でIAFDモードOFFのDISの送信を行ったにもかかわらず相手機が再びIAFDモードONでDCSを送信してきたとしても無限ループには陥らない。
以上により、装置の受信ECM507がOFFに設定されていたとしても、IPFAX受信時は常にECMがONとして動作することができる。これによりIPFAX受信時に自機(受信機)側のECM設定のせいで、MCF応答が間に合わず通信エラーになる可能性のあるNon−ECM通信になってしまうことを防止することができる。また、送信機がIAFDモードかつNon−ECMと宣言してきたとしても、自機(受信機)側でIAFDモードOFFのDISを再送することにより、送信機が送るスピードをNW速度からアナログのG3速度に落とすことができる。そのため、自機(受信機)が確実にMCF応答を規定時間内に返すことができるようになる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. ファクシミリ通信の受信側として機能するファクシミリ装置であって、
    前記ファクシミリ通信におけるファクシミリ装置の能力を示す受信側情報を前記ファクシミリ通信における送信側装置に送信する送信手段と、
    前記送信手段による送信に応じて前記送信側装置から送信される、該送信側装置の能力を示す送信側情報を受信する受信手段と、
    前記ファクシミリ装置と前記送信側装置との少なくとも一方がインターネットファクシミリ通信においてネットワーク速度による通信が可能な装置でない場合、又は、前記ファクシミリ装置と前記送信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリが可能なECM通信が設定されている場合には、ファクシミリ受信を開始し、
    前記ファクシミリ装置と前記送信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリを行わないNon−ECM通信が設定されている場合には、前記送信手段によって前記受信側情報として前記ネットワーク速度による通信が可能な装置でないことを示す情報を設定して再送信を行わせる制御手段と、
    を備えることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記送信手段は、ファクシミリ着信に対して初めに前記受信側情報を送信する際に、前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であることを示す情報を設定して該受信側情報を送信することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  3. 前記送信手段は、ファクシミリ着信に対して初めに前記受信側情報を送信する際に、該ファクシミリ着信が前記インターネットファクシミリ通信であれば前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であることを示す情報を設定して該受信側情報を送信し、該ファクシミリ着信が前記インターネットファクシミリ通信でなければ前記ネットワーク速度による通信が可能な装置でないことを示す情報を設定して該受信側情報を送信することを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
  4. 前記送信手段は、ファクシミリ着信に対して前記受信側情報を送信する際に、さらに、前記ファクシミリ着信が前記インターネットファクシミリ通信である場合、又は、該ファクシミリ着信が前記インターネットファクシミリ通信でなく、かつ、前記ファクシミリ装置の設定が前記ECM通信に設定されている場合には前記ECM通信を設定して前記受信側情報を送信し、
    前記ファクシミリ着信が前記インターネットファクシミリ通信でなく、かつ、前記ファクシミリ装置の設定が前記ECM通信に設定されていない場合には前記Non−ECM通信を設定して前記受信側情報を送信することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のファクシミリ装置。
  5. ファクシミリ通信の送信側として機能するファクシミリ装置であって、
    前記ファクシミリ通信における受信側装置の能力を示す受信側情報を該受信側装置から受信する受信手段と、
    前記受信手段による受信に応じて前記ファクシミリ装置の能力を示す送信側情報を送信する送信手段と
    を備え、
    前記ファクシミリ装置と前記受信側装置との少なくとも一方がインターネットファクシミリ通信においてネットワーク速度による通信が可能な装置でない場合、又は、前記ファクシミリ装置と前記受信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリが可能なECM通信が設定されている場合には、前記受信側装置の指示によってファクシミリ送信を開始し、
    前記ファクシミリ装置と前記受信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリを行わないNon−ECM通信が設定されている場合には、前記ネットワーク速度による通信が可能な装置でないことを示す情報が設定された前記受信側情報を前記受信手段によって再受信することを特徴とするファクシミリ装置。
  6. 前記送信手段は、前記送信側情報を送信する際に、さらに、
    前記ファクシミリ通信が前記インターネットファクシミリ通信である場合、又は、該ファクシミリ通信が前記インターネットファクシミリ通信でなく、かつ、前記ファクシミリ装置の設定が前記ECM通信に設定されている場合には前記ECM通信を設定して前記送信側情報を送信し、
    前記ファクシミリ通信が前記インターネットファクシミリ通信でなく、かつ、前記ファクシミリ装置の設定が前記ECM通信に設定されていない場合には前記Non−ECM通信を設定して前記送信側情報を送信することを特徴とする請求項5に記載のファクシミリ装置。
  7. 前記送信手段は、前記送信側情報を送信する際に、さらに、
    前記ファクシミリ通信が前記インターネットファクシミリ通信である場合、又は、該ファクシミリ通信が前記インターネットファクシミリ通信でなく、かつ、前記受信側装置に対するアドレス帳の設定が前記ECM通信に設定されている場合には前記ECM通信を設定して前記送信側情報を送信し、
    前記ファクシミリ通信が前記インターネットファクシミリ通信でなく、かつ、前記受信側装置に対するアドレス帳の設定が前記ECM通信に設定されていない場合には前記Non−ECM通信を設定して前記送信側情報を送信することを特徴とする請求項5に記載のファクシミリ装置。
  8. ファクシミリ通信の受信側として機能するファクシミリ装置の制御方法であって、
    記ファクシミリ通信におけるファクシミリ装置の能力を示す受信側情報を前記ファクシミリ通信における送信側装置に送信する送信ステップと、
    記送信ステップによる送信に応じて前記送信側装置から送信される、該送信側装置の能力を示す送信側情報を受信する受信ステップと、
    記ファクシミリ装置と前記送信側装置との少なくとも一方がインターネットファクシミリ通信においてネットワーク速度による通信が可能な装置でない場合、又は、前記ファクシミリ装置と前記送信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリが可能なECM通信が設定されている場合には、ファクシミリ受信を開始し、
    前記ファクシミリ装置と前記送信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリを行わないNon−ECM通信が設定されている場合には、前記送信ステップにおいて前記受信側情報として前記ネットワーク速度による通信が可能な装置でないことを示す情報を設定して再送信を行わせる制御ステップと、
    を実行することを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  9. ファクシミリ通信の送信側として機能するファクシミリ装置の制御方法であって、
    記ファクシミリ通信における受信側装置の能力を示す受信側情報を該受信側装置から受信する受信ステップと、
    記受信ステップによる受信に応じて前記ファクシミリ装置の能力を示す送信側情報を送信する送信ステップと
    を実行し、
    前記ファクシミリ装置と前記受信側装置との少なくとも一方がインターネットファクシミリ通信においてネットワーク速度による通信が可能な装置でない場合、又は、前記ファクシミリ装置と前記受信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリが可能なECM通信が設定されている場合には、前記受信側装置の指示によってファクシミリ送信を開始し、
    前記ファクシミリ装置と前記受信側装置とが前記ネットワーク速度による通信が可能な装置であって、かつ、前記送信側情報において受信に失敗した画像データのリカバリを行わないNon−ECM通信が設定されている場合には、前記ネットワーク速度による通信が可能な装置でないことを示す情報が設定された前記受信側情報を前記受信ステップにおいて再受信することを特徴とするファクシミリ装置の制御方法。
  10. 請求項8または9に記載のファクシミリ装置の制御方法における各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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