JP2012175384A - マイクロフォン、コネクタ部、ピンプラグホルダ及びピンプラグホルダの製造方法。 - Google Patents

マイクロフォン、コネクタ部、ピンプラグホルダ及びピンプラグホルダの製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】コストを低減することができるマイクロフォン等の技術を提供すること。
【解決手段】マイクロフォン100は、一方向(Y軸方向)に長い円筒形状のマイクロフォン筐体10と、マイクロフォン筐体10の後端部側において、マイクロフォン筐体10の内部に収納されたコネクタ部20とを有する。コネクタ部20は、ピンプラグ30と、ピンプラグ30を保持するピンプラグホルダ40とを有する。ピンプラグホルダ40は、鋼板、アルミニウム板等の金属板60が湾曲されて筒形状とされることで形成される。このように、鋼板等の金属板60を湾曲してピンプラグホルダ40を形成することで、従来の挽き物機械加工などに比べて、安価にピンプラグホルダ40を形成することができる。
【選択図】図2

Description

本技術は、マイクロフォンに取り付けられる、ピンプラグを保持するピンプラグホルダ等の技術に関する。
近年、コネクタを介してマイクケーブルと着脱可能に構成されたマイクロフォンが広く知られている。このようなマイクロフォンでは、一般的に、マイクロフォン側にオス型の3ピンタイプのコネクタが取り付けられ、マイクケーブル側にメス型のコネクタが取り付けられる。現在、このようなコネクタとして、XLR型コネクタが広く使用されている。
下記特許文献1に記載のマイクロフォンは、円筒状のマイクロフォンケース10と、3本のピンを有する出力コネクタ20と、内部に出力コネクタ20が固定された状態で、マイクロフォンケースの後端側の内部に固定される円筒状のコネクタケース24とを含む。
特開2009−212765号公報(段落[0027]〜[0031]図1)
例えば、特許文献1のコネクタケース等のコネクタを保持する部材は、一般的に、挽き物機械加工、ダイキャスト等の方法により製造されている。コネクタケースを保持する部材は、このような方法により製造されているため、高価な部品とされている。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、コストを低減することができるマイクロフォン等の技術を提供することにある。
本発明の一形態に係るマイクロフォンは、マイクロフォン筐体と、ピンプラグと、ピンプラグホルダとを具備する。
前記マイクロフォン筐体は、筒状とされる。
前記ピンプラグは、基部と、前記基部に支持されるピンとを有する。
前記ピンプラグホルダは、前記ピンプラグを内部に収納して保持し、前記マイクロフォン筐体の内部に収納されて保持され、金属板が曲げられて筒形状とされることで形成される。
このマイクロフォンでは、金属板を曲げて筒形状とすることでピンプラグホルダを形成することができる。これにより、マイクロフォンのコストを低減することができる。
上記マイクロフォンにおいて、前記ピンプラグホルダは、前記ピンプラグホルダの外周面から外方に突出し、前記マイクロフォン筐体の内周面と当接する突起部とを有していてもよい。
このような突起部を設けることにより、金属板の厚さが、ピンプラグの外径とマイクロフォン筐体の内径との差に一致しないような場合にも、突起部を介してピンプラグホルダをマイクロフォン筐体に適切に密着させることができる。
上記マイクロフォンにおいて、前記金属板は、前記金属板が曲げられる方向に直行する方向に第1の縁部及び第2の縁部を有していてもよい。
この場合、前記ピンプラグホルダは、前記金属板が曲げられて筒形状とされるときに前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に間隔が開けられることで形成され、プラグソケットを前記ピンプラグに案内するガイド穴を有していてもよい。
ピンプラグには、ピンプラグのピンがプラグソケットのソケットに適切に差し込まれるようにプラグソケットを案内するガイドが設けられている場合がある。この形態では、金属板が曲げられて筒形状とされるときに、金属板の第1の縁部と前記第2の縁部との間に間隔を開けることで、ガイド穴を形成することができる。
本発明の一形態に係るコネクタ部は、ピンプラグと、ピンプラグホルダとを具備する。
前記ピンプラグは、基部と、前記基部に支持されるピンとを有する。
前記ピンプラグホルダは、前記ピンプラグを内部に収納して保持し、筒状のマイクロフォン筐体の内部に収納されて保持され、金属板が曲げられて筒形状とされることで形成される。
本発明の一形態に係るピンプラグホルダは、ピンプラグホルダ本体を具備する。
前記ピンプラグホルダ本体は、基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグを内部に収納して保持し、筒状のマイクロフォン筐体の内部に収納されて保持され、金属板が曲げられて筒形状とされることで形成される。
本発明の一形態に係るピンプラグホルダの製造方法は、金属板を用意することを含む。
基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグを内部に収納して保持し、筒状のマイクロフォン筐体の内部に収納されるピンプラグホルダが、前記金属板を曲げて筒形状とすることで形成される。
このように、金属板を曲げて筒形状とすることでピンプラグホルダを形成することで、コストを低減することができる。
上記ピンプラグホルダの製造方法において、さらに、前記金属板の一方の面側から突出する突起部を前記金属板に形成してもよい。
このような突起部を設けることにより、金属板の厚さが、ピンプラグの外径とマイクロフォン筐体の内径との差に一致しないような場合にも、突起部を介してピンプラグホルダをマイクロフォン筐体に適切に密着させることができる。
上記ピンプラグホルダの製造方法において、前記金属板は、前記金属板が曲げられる方向に直行する方向に第1の縁部及び第2の縁部を有していてもよい。
この場合、前記金属板を曲げてピンプラグホルダを形成するステップは、前記金属板が曲げられて筒形状とされるときに、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に間隔を開けてもよい。
このように、金属板の第1の縁部と前記第2の縁部との間に間隔を開けることで、プラグソケットをピンプラグに案内するガイド穴を形成することができる。
以上のように、本技術によれば、コストを低減することができるマイクロフォン等の技術を提供することができる。
本技術の一形態に係るマイクロフォンを示す斜視図である。 マイクロフォンの後端部側の拡大図であり、コネクタ部を示す分解斜視図である。 マイクロフォンの後端部側の側方断面図である。 マイクロフォンを後端部側から見た図である。 ピンプラグ(コネクタ部)に対して着脱可能なプラグソケットを示す斜視図である。 ピンプラグホルダの製造方法を説明するための模式図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[マイクロフォン100の全体構成及び各部の構成]
図1は、本技術の一形態に係るマイクロフォン100を示す斜視図である。図1に示すように、マイクロフォン100は、一方向(Y軸方向)に長い円筒形状のマイクロフォン筐体10と、マイクロフォン筐体10の後端部側において、マイクロフォン筐体10の内部に収納されたコネクタ部20とを有する。
マイクロフォン筐体10は、前端部側の側面に2つの集音開口11を有している。なお、図1では、2つの集音開口11のうち、一方の集音開口11が示されている。
図2は、マイクロフォン100の後端部側の拡大図であり、コネクタ部20を示す分解斜視図である。図3は、マイクロフォン100の後端部側の側方断面図である。図4は、マイクロフォン100を後端部側から見た図である。なお、図3では、マイクロフォン筐体10及びピンプラグホルダ40が断面として表示され、それ以外の部分については、断面として表示されていない。
これらの図に示すように、コネクタ部20は、ピンプラグ30と、ピンプラグ30を保持するピンプラグホルダ40とを有する。本実施形態では、ピンプラグ30の一例として、XLR型の出力コネクタを例に挙げている。なお、以降の説明では、コネクタ部20の正面側を前方側、反対側を後方側として説明する。コネクタ部20の前方側は、マイクロフォン100の後方側に対応し、コネクタ部20の後方側は、マイクロフォン100の前方側に対応する。
ピンプラグ30は、基部31と、基部31に支持される3本のピン32とを有する。基部31は、円柱形状とされており、絶縁性の合成樹脂等により形成される。基部31の側周面には、側周面から外方に突出するガイドボス33がY軸方向(円柱の軸方向)に沿って設けられている。また、基部31の側周面の上部には、基部31の中心側に向けてネジ穴34が形成されている。基部31に設けられたガイドボス33は、ピンプラグ30がピンプラグホルダ40に取り付けられる際に、ピンプラグホルダ40に設けられたガイド穴42に案内される。
3本のピン32の後端側には、それぞれリード線35が設けられている。リード線35は、マイクロフォン筐体10の内部に配置される配線基板50に半田36等により半田付けされており、これにより、ピン32は、配線基板50と電気的に接続される。なお、図示は省略されているが、配線基板50上には、マイクロフォン100に必要な各種の電子部品が搭載されている。
ピンプラグホルダ40は、円筒形状とされており、内部にピンプラグ30を収納して保持し、かつ、マイクロフォン筐体10の後端部側の内部に収納されて保持される。
ピンプラグホルダ40は、鋼板、アルミニウム板等の金属板60(図6参照)が湾曲されて筒形状とされることで形成される。このように、鋼板等の金属板60を湾曲してピンプラグホルダ40を形成することで、従来の挽き物機械加工などに比べて、安価にピンプラグホルダ40を形成することができる。これにより、ピンプラグホルダ40及びマイクロフォン100のコストを低減することができる。なお、ピンプラグホルダ40の製法についての詳細は、後述する。
ピンプラグホルダ40は、ピンプラグホルダ40の下側において後方側へ向けて延出する延出部46を有している。この延出部46は、配線基板50を下側から支持する金属性の支持部材51に対してネジ72等によりネジ止めされている。金属性の支持部材51は、配線基板50と等電位とされており、従って、ピンプラグホルダ40は、基板電位と等電位とされる。
ピンプラグホルダ40には、ピンプラグホルダ40を前方側から見て(マイクロフォン100を後方側から見て)右上の位置に、ガイド穴42が形成されている。ガイド穴は、ピンプラグホルダ40に対してY軸方向(円筒の軸方向)に沿って形成されている。ガイド穴42は、ピンプラグホルダ40の前方側で開放されており、ピンプラグホルダ40の後方側で閉じられている。なお、ピンプラグホルダ40の後方側でガイド穴42が閉じられている箇所を係止部43と呼ぶ。
ガイド穴42は、ピンプラグ30がピンプラグホルダ40の前方側から挿入される際に、ピンプラグ30の基部31に設けられたガイドボス33を案内する。係止部43は、ピンプラグ30がピンプラグホルダ40の奥まで挿入されたときに、ピンプラグ30の基部31に設けられたガイドボス33を係止する。これにより、ピンプラグ30がピンプラグホルダ40に対して正確に位置決めされる。なお、このガイド穴42は、ピンプラグ30に対してプラグソケット80(図5参照)が着脱される際には、プラグソケット80をピンプラグ30に対して案内する。
ピンプラグホルダ40の上部の後方側には、ネジ穴44が形成されている。マイクロフォン筐体10にも、ピンプラグホルダ40のネジ穴44及びピンプラグ30のネジ穴34に対応してネジ穴12が設けられている。ネジ71は、マイクロフォン筐体10の外側からマイクロフォン筐体10に設けられたネジ穴12、ピンプラグホルダ40に設けられたネジ穴44、ピンプラグ30の基部31に設けられたネジ穴34にねじ込まれ、マイクロフォン筐体10、ピンプラグホルダ40及びピンプラグ30をネジ止めする。
ピンプラグホルダ40の上部の前方側には、プラグソケット80(図5参照)に設けられたラッチ84と係合するラッチ穴45が形成されている。
また、ピンプラグホルダ40には、ピンプラグホルダ40の外周面から外方に突出し、マイクロフォン筐体10の内周面に当接する突起部41が設けられている。本実施形態では、突起部41は、ピンプラグホルダ40の周方向に沿って120度間隔で、それぞれ2つずつ形成されている(図2、図4参照)。本実施形態では、突起部41の形状は、円柱形状とされている。
ここで、ピンプラグホルダ40に突起部41が形成されている理由について説明する。
ピンプラグホルダ40は、ピンプラグ30とマイクロフォン筐体10との間に介在される部材であるので、ピンプラグホルダ40の厚みは、典型的には、ピンプラグ30の外径とマイクロフォン筐体10の内径との差と一致させる必要がある。
一方、本技術では、コスト低減等を目的として、鋼板等の金属板60を湾曲することによりピンプラグホルダ40を形成することとしている。金属板60の厚みはJIS(Japanese Industrial Standards)等の公的な標準により定められているので、金属板60の厚さは、公的な基準で定められている厚さの中から何れかを選択する必要がある。
そうすると、金属板60の厚さが、ピンプラグ30の外径とマイクロフォン筐体10の内径との差に一致しない場合が想定される。
そこで、本実施形態では、ピンプラグホルダ40の外周面から突出し、マイクロフォン筐体10の内周面に当接する突起部41を設けることとしている。これにより、金属板60の厚さが、ピンプラグ30の外径とマイクロフォン筐体10の内径との差に一致しないような場合でも、突起部41を介してピンプラグホルダ40をマイクロフォン筐体10に密着させることができる。
なお、本実施形態では、ピンプラグ30の外径が16mmとされ、マイクロフォン筐体10の内径が18mmとされた。また、ピンプラグホルダ40を形成する金属板60として、厚みが0.8mmの金属板60が用いられた。また、突起部41は、高さが0.2mmとされ、直径が1mmとされた。
この場合、ピンプラグホルダ40の内径は、ピンプラグホルダ40の外径に合わせて16mmとされる。この場合、ピンプラグホルダ40の外径は、17.6mm(2×0.8mm+16mm=17.6mm)となる。ピンプラグホルダ40をマイクロフォン筐体10内に装着したとき、ピンプラグホルダ40の外周面と、マイクロフォン筐体10の内周面との間には、0.2mm((18mm−17.6mm)/2=0.2mm)の隙間ができる。しかしながら、ピンプラグホルダ40の外周面には、0.2mmの突起部41が設けられているため、突起部41を介してピンプラグホルダ40をマイクロフォン筐体10に密着させることができる。
ピンプラグホルダ40が製造される場合、ピンプラグ30の外径とマイクロフォン筐体10の内径との差よりも小さく、かつ、上記差に最も近い厚さの金属板60が選択される。そして、その厚さの金属板60でピンプラグホルダ40を形成したときの、ピンプラグホルダ40の外径と、マイクロフォン筐体10の内径との差が考慮され、突起部41の高さが調整される。このようにして、金属板60の厚みと、突起部41の高さとを調整することで、マイクロフォン筐体10の内径の大きさにかかわらず、突起部41を介してピンプラグホルダ40をマイクロフォン筐体10に密着させることができる。
ここで、ピンプラグ30に対して着脱可能であり、マイクケーブルの一端部側に設けられるプラグソケット80について説明する。
図5は、ピンプラグ30(コネクタ部20)に対して着脱可能なプラグソケット80を示す斜視図である。図5では、プラグソケット80の一例として、XLR型の入力コネクタが示されている。
図5に示すように、プラグソケット80は、ピンプラグホルダ40内に差し込まれる円柱状の差込部81を有しており、この差込部81には、ピンプラグ30の3つのピン32に対応する3つのソケット82が形成されている。差込部81の外周面には、外周面から外方へ突出するガイドボス83がY軸方向(円柱の軸方向)に沿って設けられている。また、プラグソケット80の上部には、ラッチ84と、ラッチ84を押圧操作可能な押圧部85とを有するラッチ機構86が設けられている。
プラグソケット80がピンプラグ30(コネクタ部20)に対して差し込まれるとき、差込部81の外周面に設けられたガイドボス83がピンプラグホルダ40に設けられたガイド穴42に案内されることで、3つのピン32が、3つのソケット82に対して正確に差し込まれる。プラグソケット80がコネクタ部20の奥まで差し込まれると、プラグソケット80のラッチ84がラッチ穴45に係合して、プラグソケット80がピンプラグ30(コネクタ部20)から外れてしまうことが防止される。
[ピンプラグホルダ40の製造方法]
次に、ピンプラグホルダ40の製造方法について説明する。
図6は、ピンプラグホルダ40の製造方法を説明するための模式図である。なお、図6では、ピンプラグホルダ40の延出部46は、省略されている。
まず、図6(A)に示すように、打ち抜き加工等により、鋼板等の金属板から所定形状の金属板60が切り出される。この場合、金属板60として、上記したように、ピンプラグ30の外径とマイクロフォン筐体10の内径との差よりも小さく、かつ、上記差に最も近い厚さの金属板60が選択される。
所定形状に切り出された金属板60は、略矩形の形状を有しており、金属板60が湾曲される方向に直交する方向に第1の縁部61及び第2の縁部62を有している。第1の縁部61及び第2の縁部62には、それぞれ係止部43の一部を構成する突出部63、64が設けられている。
次に、図6(B)に示すように、金属板60にネジ穴44及びラッチ穴45が形成される。ラッチ穴45は、例えば、プレス加工などにより形成される。また、図6(B)に示すように、金属板60の上面側(ピンプラグホルダ40の内周面側)から6箇所にプレス加工等を施すことにより、金属板60の下面側(ピンプラグホルダ40の外周面側)に突起部41を形成する。なお、この突起部41が形成されるときのプレス加工により、金属板60の上面側(ピンプラグ30の内周面側)には、突起部41に対応する位置に溝47が形成される。このときのプレス加工の圧力の調整により、突起部41の高さが調整される。突起部41の高さは、上記したように、ピンプラグホルダ40の外径と、マイクロフォン筐体10の内径との差が考慮されて設定される。
次に、図6(C)に示すように、曲げ加工により金属板60が湾曲されて筒形状とされ、これにより、ピンプラグホルダ40が形成される。金属板60が湾曲されて筒形状とされるとき、第1の縁部61と、第2の縁部62との間には、間隔が開けられ、これにより、ピンプラグホルダ40にガイド穴42が形成される。つまり、本実施形態では、第1の縁部61と第2の縁部62との間に間隙を形成して、ガイド穴42として利用しているので、金属板60を湾曲させて筒形状とするときに、第1の縁部61と第2の縁部62とを溶接する等の処理が不要となる。これにより、さらにコストを削減することができる。
[作用等]
以上説明したように、本実施形態では、鋼板、アルミニウム板等の金属板60を湾曲してピンプラグホルダ40を形成しているため、従来の挽き物機械加等に比べて、安価にピンプラグホルダ40を形成することができる。これにより、ピンプラグホルダ40及びマイクロフォン100のコストを低減することができる。また、ピンプラグホルダ40を金属板60で形成することで、ラッチ穴45等もプレス加工等により簡単に形成することができ、さらにコストを低減することができる。また、ピンプラグホルダ40を金属板60で形成することで、EMC(Electro-Magnetic Compatibility)にも効果がある。なお、金属板60として、表面処理の不要なステンレス鋼板が用いられてもよい。これにより、2次処理が不要となる。
また、本実施形態では、ピンプラグホルダ40の外周面から外方に突出する突起部41が設けられている。これにより、金属板60の厚さが、ピンプラグ30の外径とマイクロフォン筐体10の内径との差に一致しないような場合でも、突起部41を介してピンプラグホルダ40をマイクロフォン筐体10に密着させることができる。すなわち、金属板60の厚みと、突起部41の高さとを調整することで、マイクロフォン筐体10の内径の大きさにかかわらず、突起部41を介してピンプラグホルダ40をマイクロフォン筐体10に密着させることができる。
また、ピンプラグホルダ40は、突起部41を介してマイクロフォン筐体10の内周面と当接しているが、それ以外の部分は、マイクロフォン筐体10と当接していない。これにより、ピンプラグ30(コネクタ部20)にプラグソケット80が差し込まれてマイクロフォン100が使用されるときのプラグソケット80からの不要な振動を、金属板60で形成されたピンプラグホルダ40の弾性により吸収させることができる。これにより、マイクロフォン100の音質を向上させることができる。
また、本実施形態では、金属板60を湾曲させて筒形状とするときに、第1の縁部61と第2の縁部62との間に間隙を形成して、ガイド穴42として利用しているので、第1の縁部61と第2の縁部62とを溶接する等の処理が不要となる。これにより、さらにコストを削減することができる。
[各種変形例]
以上の説明では、ピンプラグ30のピン32の数が3本である場合について説明したが、ピン32の数については、1本や2本、あるいは4本以上であってもよく、ピン32の数は、特に限定されない。
以上の説明では、ピンプラグホルダ40について「筒形状」との表現を用いたが、ピンプラグホルダ40は、概して筒形状を有していればよい。すなわち、ピンプラグホルダ40は、周方向で完全に繋がっている必要はない。また、以上の説明では、ピンプラグホルダ40が円筒形状である場合について説明したが、ピンプラグホルダは、角筒形状であっても構わない。例えば、コネクタの規格としてピンプラグ30の基部31が四角柱形状を有している場合、これに合わせて、ピンプラグホルダ40を角筒形状としてもよい。なお、この場合、典型的には、マイクロフォン筐体10も角筒形状とされる。
以上の説明では、突起部41の数が6つである場合について説明したが、突起部41の数は、特に限定されない。以上の説明では、突起部41の形状が円柱形状である場合について説明した。しかし、突起部41の形状は、三角柱形状、四角柱形状、あるいは、それ以上の多角柱形状であってもよく、突起部41の形状は、特に限定されない。あるいは、突起部41は、ピンプラグホルダ40の外周面において、Y軸方向(筒の軸方向)に沿って、Y軸方向に長い形状で形成されていてもよいし、周方向に沿って、周方向に長い形状で形成されていてもよい。
なお、本技術は、以下の構成も取ることができる。
(1) 筒状のマイクロフォン筐体と、
基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグと、
前記ピンプラグを内部に収納して保持し、前記マイクロフォン筐体の内部に収納されて保持され、金属板が曲げられて筒形状とされることで形成されるピンプラグホルダと
を具備するマイクロフォン。
(2)前記(1)に記載のマイクロフォンであって、
前記ピンプラグホルダは、前記ピンプラグホルダの外周面から外方に突出し、前記マイクロフォン筐体の内周面と当接する突起部を有する
マイクロフォン。
(3)前記(1)又は(2)に記載のマイクロフォンであって、
前記金属板は、前記金属板が曲げられる方向に直行する方向に第1の縁部及び第2の縁部を有し、
前記ピンプラグホルダは、前記金属板が曲げられて筒形状とされるときに前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に間隔が開けられることで形成され、プラグソケットを前記ピンプラグに案内するガイド穴を有する
マイクロフォン。
(4) 基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグと、
前記ピンプラグを内部に収納して保持し、筒状のマイクロフォン筐体の内部に収納されて保持され、金属板が曲げられて筒形状とされることで形成されるピンプラグホルダと
を具備するコネクタ部。
(5) 基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグを内部に収納して保持し、筒状のマイクロフォン筐体の内部に収納されて保持され、金属板が曲げられて筒形状とされることで形成されるピンプラグホルダ本体
を具備するピンプラグホルダ。
(6)金属板を用意し、
基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグを内部に収納して保持し、筒状のマイクロフォン筐体の内部に収納されるピンプラグホルダを、前記金属板を曲げて筒形状とすることで形成する
ピンプラグホルダの製造方法。
(7)前記(6)に記載のピンプラグホルダの製造方法であって、さらに、
前記金属板の一方の面側から突出する突起部を前記金属板に形成する
ピンプラグホルダの製造方法。
(8)前記(6)又は(7)に記載のピンプラグホルダの製造方法であって、
前記金属板は、前記金属板が曲げられる方向に直行する方向に第1の縁部及び第2の縁部を有し、
前記金属板を曲げてピンプラグホルダを形成するステップは、前記金属板が曲げられて筒形状とされるときに、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に間隔を開ける
ピンプラグホルダの製造方法。
10…マイクロフォン筐体
20…コネクタ部
30…ピンプラグ
31…基部
32…ピン
40…ピンプラグホルダ
41…突起部
42…ガイド穴
60…金属板
61…第1の縁部
62…第2の縁部
80…プラグソケット
100…マイクロフォン

Claims (8)

  1. 筒状のマイクロフォン筐体と、
    基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグと、
    前記ピンプラグを内部に収納して保持し、前記マイクロフォン筐体の内部に収納されて保持され、金属板が曲げられて筒形状とされることで形成されるピンプラグホルダと
    を具備するマイクロフォン。
  2. 請求項1に記載のマイクロフォンであって、
    前記ピンプラグホルダは、前記ピンプラグホルダの外周面から外方に突出し、前記マイクロフォン筐体の内周面と当接する突起部を有する
    マイクロフォン。
  3. 請求項1に記載のマイクロフォンであって、
    前記金属板は、前記金属板が曲げられる方向に直行する方向に第1の縁部及び第2の縁部を有し、
    前記ピンプラグホルダは、前記金属板が曲げられて筒形状とされるときに前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に間隔が開けられることで形成され、プラグソケットを前記ピンプラグに案内するガイド穴を有する
    マイクロフォン。
  4. 基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグと、
    前記ピンプラグを内部に収納して保持し、筒状のマイクロフォン筐体の内部に収納されて保持され、金属板が曲げられて筒形状とされることで形成されるピンプラグホルダと
    を具備するコネクタ部。
  5. 基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグを内部に収納して保持し、筒状のマイクロフォン筐体の内部に収納されて保持され、金属板が曲げられて筒形状とされることで形成されるピンプラグホルダ本体
    を具備するピンプラグホルダ。
  6. 金属板を用意し、
    基部と、前記基部に支持されるピンとを有するピンプラグを内部に収納して保持し、筒状のマイクロフォン筐体の内部に収納されるピンプラグホルダを、前記金属板を曲げて筒形状とすることで形成する
    ピンプラグホルダの製造方法。
  7. 請求項6に記載のピンプラグホルダの製造方法であって、さらに、
    前記金属板の一方の面側から突出する突起部を前記金属板に形成する
    ピンプラグホルダの製造方法。
  8. 請求項6に記載のピンプラグホルダの製造方法であって、
    前記金属板は、前記金属板が曲げられる方向に直行する方向に第1の縁部及び第2の縁部を有し、
    前記金属板を曲げてピンプラグホルダを形成するステップは、前記金属板が曲げられて筒形状とされるときに、前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に間隔を開ける
    ピンプラグホルダの製造方法。
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