JP2012174642A - リチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセス - Google Patents

リチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセス Download PDF

Info

Publication number
JP2012174642A
JP2012174642A JP2011038420A JP2011038420A JP2012174642A JP 2012174642 A JP2012174642 A JP 2012174642A JP 2011038420 A JP2011038420 A JP 2011038420A JP 2011038420 A JP2011038420 A JP 2011038420A JP 2012174642 A JP2012174642 A JP 2012174642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lithium secondary
positive electrode
secondary battery
electrode material
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011038420A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Ozawa
清 小澤
Takashi Mochiku
高士 茂筑
Hiroki Fujii
宏樹 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute for Materials Science
Original Assignee
National Institute for Materials Science
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute for Materials Science filed Critical National Institute for Materials Science
Priority to JP2011038420A priority Critical patent/JP2012174642A/ja
Publication of JP2012174642A publication Critical patent/JP2012174642A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

【課題】本発明は、高放電容量化が可能であり、高サイクルの電池特性を示すリチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセスを提供することを課題とする。
【解決手段】一般式LiMnCo1−x3−(1−x)/2で表され、0.7<x<1.0であるリチウム二次電池正極材化合物を用いることによって前記課題を解決できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、リチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセスに関する。
エネルギー産業は、環境問題と密接に関連する。そのため、近年、重要な問題であるとの認識が深まっている、エネルギーの一つである電流を構成する電荷を蓄積する電池には、様々なタイプのものがあり、リチウム二次電池は、高いエネルギー密度、技術の蓄積の点から注目を浴びている。
しかし、リチウム二次電池は、高放電容量化、高サイクル特性化に加え、低コスト化、安全性の点が重要な課題とされている。
リチウム二次電池の構成材料をそれぞれ最適なものとすることにより、高放電容量化、サイクル特性の改善が図れる可能性がある。特に、正極材は、Liイオンの取り込み放出に重要な材料である。なお、正極材からLiイオンを引き抜くのが充電であり、正極材にLiイオンを取り込むのが放電である。正極材には、主として遷移金属酸化物が用いられている。
マンガンはコバルトと比べると安価であり、さらに毒性も低いため、マンガンをベースとした酸化物は、実用的なリチウム二次電池の正極材として期待されている。様々な結晶系をもったLi−Mn酸化物が知られているが、一般に、層状のLi−Mn酸化物(単斜晶系あるいは斜方晶系LiMnO)のサイクル特性は、スピネル型のLi−Mn酸化物のそれよりも優れているといわれる。しかし、実用的観点からは、より一層のサイクル特性の向上が必要である。
層状Li−Mn酸化物のサイクル特性を阻害している理由は、充放電に伴って結晶系がスピネル型に移行することにある。これに関して、わずかなマンガンをコバルトに置換した層状LiMn1−yCo(三方晶系、空間群R−3m)では、このような変化が阻害され、サイクル特性が特段に向上することが知られている(非特許文献1)。しかし、後述するように、この化合物の合成方法は複雑であり、大量生産には適していない。実用的にはより簡便な合成方法が求められる。
発明者らは、Li−Mn酸化物の一つであるLiMnO(単斜晶系、空間群C2/m)中のMn4+の一部をCo3+に置換した化合物(化学組成LiMnCo1−x3−(1−x)/2)を新規に合成し、この化合物の充放電特性が一定の条件下での充放電プロセスにおいて著しく向上することを見出した。
本出願特許は、本化合物の合成方法及び組成と電池特性との関連、さらに良好なサイクル特性を得るための充放電条件について記載するものである。
非特許文献1は、層状LiMn1−yCo(0≦y≦0.5)(三方晶系、空間群R−3m)の合成と電池特性に関するものである。文献で記載された化合物LiMn1−yCoの合成方法は技術的に複雑である。まず、マンガン、及びコバルトの酢酸塩を溶解した水溶液に炭酸ナトリウム(NaCO)を加え、生成した沈殿物を大気中、670−800℃で加熱処理してNaMn1−yCoの組成を持つ化合物を合成する。その後、NaMn1−yCoを、LiBrを溶解させた有機溶媒n−ヘキサン中に分散させ、150oCで還流させながら6〜8h、NaとLiとのイオン交換反応を行って、LiMn1−yCoを得るものである。
化合物LiMn1−yCoは、コバルト含有量の少ない領域、特にy=0.1で優れた電池特性(サイクル特性)を示す。このような良好なサイクル特性は、化合物中のわずかなMn3+がCo3+に置換することによってMn3+(3d)スピンによるヤーン・テラー効果が抑えられ、その結果、結晶の対称性が維持され、充放電に伴うスピネル化が抑制されるためと考えられている。
非特許文献2は、LiMnOの合成と電池特性に関するものである。化合物は、リチウム及びマンガンの炭酸塩(LiCO,MnCO)を出発化合物として、これらを混合したものを大気中、800℃で加熱処理することで合成できることが記載されている。しかし、その電池特性は非特許文献1に記載されたLiMn1−yCo(y=0.1)のそれと比べると著しく劣る。
非特許文献3は、LiCoOとLiMnOの固溶体(Li[CoLi(1/3−x/3)Mn(2/3−2x/3)]O)の合成と電池特性に関するものである。化合物は、マンガンの酢酸塩(Mn(CHCo・4HO)、コバルトの硝酸塩(Co(NO・6HO)、及びリチウムの酢酸塩(CHCOLi・2HO)あるいは硝酸リチウム(LiNO)を出発化合物として、これらを蒸留水に溶解させ、その後水溶液を蒸発させて得た沈殿物を、大気中、1000℃で加熱処理することによって合成できる。電池特性(サイクル特性)は、コバルト含有量に大きく依存し、含有量の比較的多いx=0.5、すなわち、Li[Co0.5Li0.17Mn0.33]Oにおいて最も良好な値を示すことが記載されている。
非特許文献4は、LiNiOとLiMnOの固溶体(Li[Ni0.2Li0.2Mn0.6]O)の合成と電池特性に関するものである。化合物は、マンガン及びニッケルの硫酸塩、それと炭酸リチウムを出発化合物として合成できることが記載されている。マンガン、ニッケルの硫酸塩を溶解した水溶液に、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)を加えることによって、マンガン及びニッケルの炭酸塩の沈殿を生成させる。生成した沈殿物を乾燥後、これに炭酸リチウムを加え、混合後、大気中、600℃で6h加熱処理して化合物を得るものである。電池特性は一回目の充電プロセスのみの値が記載されているが、その値は非常に大きい値(350mAhg−1)であることが報告されている。
本出願特許で報告するLiMnCo1−x3−(1−x)/2(単斜晶系、空間群C2/m)は新規の化合物である。本化合物は、一定の条件下での充放電プロセスにおいて、電池特性に優れた三方晶系の空間群R−3m構造(LiMnCo1−x)へと構造的な変化を起こすという特徴をもつ。このような構造的変化についても、これまでの先行技術文献には記載されていない新規の現象である。
J.Solid State Chem.,145,549−556,1999 Chem.Mater.,15,1984−1992,2003 J.Electrochem.Soc.,151,A720−A727,2004 J.Am.Chem.Soc.,128,8694−8698,2006
Li−Co−Mn酸化物系正極材では、材料生産の低コスト化、非毒性化の観点からは、コバルト含有量が少ない化合物の方が有利である。一方、電池特性の観点からは、層状構造をもつ化合物、特にLiMn1−yCo(三方晶系、空間群R−3m)が有利である(非特許文献1)。しかし、前述したように、LiMn1−yCoの合成プロセスは、複雑であり、正極材の大量生産も困難なことが予想される。実用的には、より簡易なLiMn1−yCoの合成方法の開発、あるいは代替化合物の開発が求められる。
本発明は、高放電容量化が可能であり、高サイクルの電池特性を示すリチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセスを提供することを課題とする。
本発明者は、リチウム二次電池の正極材の改良に関する研究開発の過程で、LiMnO(単斜晶系、空間群C2/m)中のMn4+の一部をCo3+に置換した化合物LiMnCo1−x3−(1−x)/2(0.5≦x≦1.0)を新規に合成した。
この化合物は極めて簡単な手法で合成できるだけでなく、0.7<x<1.0の化合物を正極材としたリチウム二次電池の電池特性が、電位範囲2.0−4.8Vの充放電プロセスで、著しく向上することを見出した。このような電池特性の向上は、充放電に伴って、化合物構造が非特許文献1で示した層状LiMnCo1−x(空間群R−3m)へと変化することによるものと考えられる。これらの知見は、リチウム二次電池におけるマンガン系正極材の実用化にとって意義のあるものであり、本発明を提出するに至った。
本発明は、以下の構成を有する。
(1)本発明のリチウム二次電池正極材化合物は、一般式でLiMnCo1−x3−(1−x)/2で表され、0.7<x<1.0であることを特徴とする。
(2)本発明の(1)に記載のリチウム二次電池正極材化合物は、結晶構造が単斜晶、空間群C2/mであることが好ましい。
(3)本発明のリチウム二次電池正極材化合物の製造方法は、(1)又は(2)に記載のリチウム二次電池正極材化合物の製造方法であって、コバルト酸化物、マンガン酸化物及びリチウム水酸化物あるいは炭酸リチウムの混合物を、酸素気流中、500〜1200oCで1h以上の条件で加熱処理することを特徴とする。
(4)本発明の充放電プロセスは、(1)又は(2)に記載のリチウム二次電池正極材化合物を用いたリチウム二次電池セルで、上限電位を4.8V以上5.0V未満として充放電することを特徴とする。
本発明のリチウム二次電池正極材化合物は、一般式LiMnCo1−x3−(1−x)/2で表され、0.7<x<1.0である構成なので、正極材としてリチウム二次電池に用いた場合に、充放電に伴って構造が三方晶、空間群R−3mの結晶系へと変化し、その結果、高放電容量化でき、電池のサイクル特性を向上させることができる。
本発明のリチウム二次電池正極材化合物は、結晶構造が単斜晶、空間群C2/mである構成なので、正極材としてリチウム二次電池に用いた場合に、充放電に伴って構造が三方晶、空間群R−3mの結晶系へと変化し、その結果、高放電容量化でき、電池のサイクル特性を向上させることができる。
本発明のリチウム二次電池正極材化合物の製造方法は、コバルト酸化物、マンガン酸化物及びリチウム水酸化物の混合物を、酸素気流中、500〜1200oCで1h以上の条件で加熱処理する構成なので、容易に、本発明のリチウム二次電池正極材化合物を製造することができる。
本発明の充放電プロセスは、先に記載のリチウム二次電池正極材化合物を用いたリチウム二次電池セルで、上限電位を4.8V以上5.0V未満として充放電する構成なので、高放電容量化が可能であり、高サイクル特性の電池特性を示すリチウム二次電池セルを提供することができる。
本発明の電池セルの一例を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A’線における断面図である。 電流電圧特性測定装置の一例を示す模式図である。 LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.5,0.7,0.9,1.0)のXRDパターンである。 LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.7,0.9)の充放電曲線(充放電位範囲:2.0−4.8V,電流密度:10mAg−1)を示すグラフであって、(a)は1回目のグラフであり、(b)は50回目サイクル後のグラフである。 LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.5,0.7,0.9,1.0)のサイクル特性(充放電位範囲:2.0−4.8V,電流密度:10mAg−1)である。 LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.7,0.9)のサイクル特性(充放電位範囲:2.0−4.6V,電流密度:10mAg−1)である。 LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.7,0.9)のサイクル特性(充放電位範囲:2.0−4.8V,電流密度:20mAg−1)である。 合成直後、充放電反応(上限電圧4.6V、4.8V)を行った後のLiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.9)のXRDパターンである。 LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.7,0.8,0.9)のサイクル特性(充放電位範囲:2.0−4.8V,電流密度:20mAg−1)である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセスについて説明する。
(本発明の実施形態)
<リチウム二次電池正極材化合物>
本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物は、LiMnO(単斜晶系、空間群C2/m)中のMn4+の一部をCo3+に置換した化合物、一般式LiMnCo1−x3−(1−x)/2で表され、0.7<x<1.0であるLi−Co−Mn酸化物系化合物である。
前記材料は固形材料であり、粒子状又は粉末とすることが好ましい。粘着性材料と混錬して、ペレット状の正極材を成形しやすく、前記粘着性材料に均一に分散できるためである。
xの値は0.7超1.0未満である。この範囲の材料を用いることにより、充放電に伴い構造変化は起こり、その結果、高放電容量化が可能となり、リチウム二次電池のサイクル特性を向上させることができる。xを0.7以下とした場合には、正極材として電池に用いた場合に、サイクル特性を向上させることができない。一方、xを1.0として、Coを含有させない場合には、著しく電池性能を劣化させる。
xの値が0.7超1.0未満の範囲の中ではxの値を上げるに従い、サイクル特性は向上するが、1.0の近傍では、サイクル特性が劣化する。そのため、xの値は0.80以上0.99以下が好ましく、0.85以上0.98以下がより好ましく、xが0.9の近傍のときに、サイクル特性が特によい。
本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物は、Li欠損部が設けられていてもよい。Li欠損部とは、一般式LiMnCo1−x3−(1−x)/2で表され、0.7<x<1.0であるLi−Co−Mn酸化物系化合物のLiが欠損された部分である。Li欠損部を設けることにより、充放電により、空間群C2/mから空間群R−3mへの変化を容易にし、その結果、高放電容量化でき、電池のサイクル特性を向上させることができる。
<リチウム二次電池正極材化合物の製造方法>
本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物は、Li[Li0.2Ni0.2Mn0.6]Oの合成手法を参考にして(非特許文献4)、溶液からの共沈法、それに続く加熱処理法によって合成することができる。
すなわち、LiMnCo1−x3−(1−x)/2(0.7<x<1.0)のxを任意の値とした組成に従って秤量した硫酸マンガン水和物(MnSO・5HO)と硫酸コバルト水和物(CoSO・7HO)を蒸留水中に溶解させる。
次に、水溶液に、硫酸コバルト水和物及び硫酸マンガン水和物のモル量と同量の炭酸ナトリウム(NaCO)を加え、炭酸コバルト及び炭酸マンガンの共沈殿物が生成させる。
次に、生成させた共沈殿物は、所定のポアーサイズのメンブランフィルターを用いて吸引ろ過してから、蒸留水で十分に洗浄する。ポアーサイズは0.05μm以上とする。
次に、大気中、所定の乾燥温度で乾燥させる。乾燥温度は100℃以上とすることが好ましい。
次に、乾燥させた粉末は、大気中、所定の温度条件で加熱処理し、コバルト酸化物とマンガン酸化物の混合物を生成する。所定の温度条件は、300〜800℃で1h以上とする。
次に、この混合物に、先の任意のxの値の組成に従って秤量した水酸化リチウム水和物(LiOH・HO)を添加して、乳鉢中で十分な混合を行う。
次に、この混合物を、大気中、あるいは酸素気流中、所定の温度条件で加熱処理を行う。所定の温度条件は、500〜1200℃で1h以上とする。
以上の工程により、目的とする任意のxの値の組成のLiMnCo1−x3−(1−x)/2(0.7<x<1.0)のLi−Co−Mn酸化物系化合物を生成することができる。
なお、本実施形態では、マンガン、コバルト原料としてそれぞれの硫酸塩を使用したが、硫酸塩の代わりにそれぞれの硝酸塩、酢酸塩あるいは塩化物塩を使用してもよい。それらを用いた場合でも炭酸コバルト及び炭酸マンガンの共沈殿物を生成することができ、以下、上記共沈殿物を生成後の工程を実施することにより、目的とする化合物の合成を行うことができる。
<正極材>
本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物を用いた正極材は、電子導電材料と混合物からなる。更に、前記混合物は、粘着性材料を添加すると、例えば、ペレット状に成形しやすくなる。
粘着性材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の他、ポリビニルデンフロライド(PVDF)、あるいはそれらの共重合体ポリマーなどを挙げることができる。
導電性材料の添加は、正極材の導電特性を向上させ、電池の性能を向上させることができる。導電性材料としては、アセチレンカーボンブラックの他、カーボンブラック、カーボンナノパウダー、カーボンナノチューブ、グラフィンなどを挙げることができる。
<正極材の製造方法>
まず、本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物に導電性材料と粘着性材料をそれぞれ所定の割合で添加し、メノウ乳鉢中で十分に混合する。例えば、導電性材料と粘着性材料として、それぞれアセチレンカーボンブラック、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末を用い、それぞれ10wt%の割合で添加する。
次に、この混合体をアルミニウムメッシュあるいはアルミニウムシート上にプレスする。
次に、真空中、所定の温度条件で加熱して、混合物に含まれる水分を十分に除去する。所定の温度条件は、100℃以上の温度で1h以上加熱する条件とする。
以上の工程により、本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物を用いた正極材を製造することができる。
<リチウム二次電池セル>
図1は、本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物を用いたリチウム二次電池セルの一例を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)のA−A’線における断面図である。
図1に示すように、リチウム二次電池セル11は、第1の導電性部材21と、第1の導電性部材21に接して配置された絶縁性部材23と、絶縁性部材23を介して、第1の導電性部材21と絶縁接合された第2の導電性部材25と、第1の導電性部材21と第2の導電性部材25との間に設けられた空洞部内に、第1の導電性部材21に接して配置された陰極材22と、前記空洞部内に、陰極材22と離間して、かつ、第2の導電性部材25に接して配置された正極材24と、前記空洞部内に充填され、陰極材22と正極材24とを浸漬する電解液26と、を有して概略構成されている。
正極材24は、略円板状に成形されたペレットとされている。正極材24は、本発明の実施形態である正極材用蓄電材料を含有し、例えば、導電性材料及び粘着性材料が混合されてなる。
第1の導電性部材21及び第2の導電性部材25は、それぞれ、平面視円形状であり、一面側に凹部が備えられており、凹部同士を向き合わせて、第1の導電性部材21と第2の導電性部材25とを嵌合可能とされている。このような電池セルとして、例えば、2032型コインセル(宝泉株式会社製)を挙げることができる。
絶縁性部材23は、第1の導電性部材21と第2の導電性部材25とが接触しないように配置されている。絶縁性部材としてはOリング等を用いることができる。
電解液26に用いる電解質としては、例えば、1MLiPF[EC/DEC=1/1=(V/V)](EC:Ethylene carbonate,DEC:Diethyl carbonate)(宇部興産株式会社製)を挙げることができる。
<リチウム二次電池セルの製造方法>
まず、グローブボックス内に、第1の導電性部材21及び第2の導電性部材25からなるリチウム二次電池セルを準備する。
次に、本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物を用いた正極材を製造後直ちにグローブボックス内に移動し、第2の導電性部材25の凹部側に配置する。
次に、対極となる負極材として金属リチウムホイルを第1の導電性部材25の凹部側に配置する。
次に、第2の導電性部材25の凹部に、電解液26を満たす。
次に、第1の導電性部材21と第2の導電性部材25とが接触しないように絶縁性部材23を配置してから、第1の導電性部材21と第2の導電性部材25とを嵌合して、電池セルの内部を密封して、外部と隔絶する。
以上の工程により、図1に示すリチウム二次電池セル11を製造することができる。
<充放電プロセス>
図2は、本発明の実施形態である充放電プロセスに用いる電流電圧特性測定装置の一例を示す模式図である。
図2に示すように、電流電圧特性測定装置31で、電圧計Vと電流計Aは直列に接続され、配線30の一端が第1の導電部材21に接続されるとともに、配線30の他端が第2の導電性部材25に接続されている。
電圧を変化させて、電流値の測定(電流測定)を行うことにより、リチウム二次電池セル11の充放電量(電気容量)の測定を行うことができる。
本発明の実施形態である充放電プロセスは、本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物を用いたリチウム二次電池セルを用い、充放電の上限電位を4.8V以上5.0V未満とすることが好ましい。これにより、LiMnCo1−x3−(1−x)/2のLiMnCo1−x(空間群R−3m)への構造変化が起こり、その結果、Liイオンの取り込み放出を容易にかつ迅速に行うことができ、高放電容量化でき、優れたサイクル特性を得ることができる。上限電位を4.8V未満とすると、優れたサイクル特性を得ることができない。また、5.0V以上とすると、電解液26が電気分解するおそれが発生する。
本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物は、一般式LiMnCo1−x3−(1−x)/2で表され、0.7<x<1.0である構成であり、上限電位を4.8V以上に設定した充放電プロセスに伴い構造がLiMnCo1−x(空間群R−3m)へと変化することによって、Liイオンの取り込み放出を容易にすることができ、正極材として電池に用いた場合に、高放電容量化が可能となり、電池のサイクル特性を向上させることができる。
なお、本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物から、容易に、電導性材料及び粘着性材料と混合して、Liイオンの取り込み放出が容易で、成形容易で、かつ充放電プロセスにおいて電池のサイクル特性を向上させることが可能な正極材を形成することができる。この正極材は、実用的なリチウム二次電池セルの作製に利用するものである。
本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物は、結晶構造が単斜晶、空間群C2/mである構成なので、正極材としてリチウム二次電池に用いた場合に、充放電に伴って構造が三方晶、空間群R−3mの結晶系へと変化させることができ、その結果、高放電容量化でき、電池のサイクル特性を向上させることができる。
本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物の製造方法は、コバルト酸化物、マンガン酸化物及びリチウム水酸化物の混合物を、酸素気流中、500〜1200℃で1h以上の条件で加熱処理する構成なので、容易に、本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物を製造することができる。
本発明の実施形態である充放電プロセスは、本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物を用いたリチウム二次電池セルで、上限電位を4.8V以上5.0V未満として充放電する構成なので、高放電容量化が可能であり、高サイクル特性の電池特性を示すリチウム二次電池セルを提供できる。
本発明の実施形態であるリチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセスは、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で、種々変更して実施することができる。本実施形態の具体例を以下の実施例で示す。しかし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<合成とキャラクタリゼーション>
LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.9)で表されるLi−Co−Mn酸化物系化合物を、従来の合成手法を参考にして、溶液からの共沈法、それに続く加熱処理法によって合成した(非特許文献4)。
すなわち、まず、所定の値x=0.9に従って秤量した硫酸マンガン水和物(MnSO・5HO)と硫酸コバルト水和物(CoSO・7HO)を蒸留水中に溶解させた。
次に、その水溶液に、硫酸コバルト水和物及び硫酸マンガン水和物のモル量と同量の炭酸ナトリウム(NaCO)を加え、炭酸コバルト及び炭酸マンガンの共沈殿物を生成した。
次に、生成した共沈殿物を、0.2μmのポアーサイズのメンブランフィルターを用いて吸引ろ過し、蒸留水で十分に洗浄した後、大気中、120℃で乾燥した。
次に、乾燥させた粉末を、大気中、500℃で5h加熱処理し、コバルト酸化物とマンガン酸化物の混合物を得た。
次に、この混合物に、所定の値x=0.9に従って秤量した水酸化リチウム水和物(LiOH・HO)を添加し、乳鉢中で十分な混合を行った。
次に、混合物を、酸素気流中、850℃で10h加熱処理を行い、LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.9)で表されるLi−Co−Mn酸化物系化合物(実施例1の試料)を得た。
(実施例2、比較例1〜3)
所定の値xを0.8(実施例2)、0.5(比較例1)、0.7(比較例2)、1.0(比較例3)のいずれか所定の値とした他は、実施例1と同様にして、実施例2、比較例1〜3の試料を作製した。
(XRD測定)
実施例1、比較例1〜3の試料の粉末X線回折(XRD)測定を行った。
図3は、実施例1、比較例1〜3の試料のXRDパターンである。つまり、LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.5,0.7,0.9,1.0)のXRDパターンである。
XRDパターンは、生成物が基本的にLiMnO(単斜晶系、空間群C2/m)であることを示している。
(リチウム二次電池セルの作製)
実施例1、比較例1〜3の試料を正極材として、次のようにしてリチウム二次電池セルを作製した。
まず、実施例1、比較例1〜3の試料にそれぞれアセチレンカーボンブラック、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末をそれぞれ10wt%の割合で添加した。
次に、メノウ乳鉢中で十分に混合してから、アルミニウムメッシュ上にプレスした。
次に、アルミニウムメッシュ上にプレスした混合物を、真空中、140℃で4h加熱し、混合物に含まれる水分を十分に除去した。
加熱後、混合物を、直ちにグローブボックス内に移動し、これらを正極材としてリチウム二次電池セルを作製した。
リチウム二次電池セルには、2032型コインセル(宝泉株式会社製)を使用した。
また、電解質には、1MLiPF[EC/DEC=1/1=(V/V)](EC:Ethylene carbonate,DEC:Diethyl carbonate)(宇部興産株式会社製)を使用した。
また、対極となる負極材には金属リチウムホイルを使用した。
これにより、実施例1、比較例1〜3のリチウム二次電池を作製した。
(電池特性の評価方法)
実施例1、比較例1〜3のリチウム二次電池の電池特性を調べた。電池特性(充放電特性)は、sm−8充放電装置(北斗電工株式会社)を用い、23℃で評価した。
(電池特性1)
まず、実施例1、比較例4のリチウム二次電池を用いて、電流密度10mAg−1、上限電位及び下限電位をそれぞれ2.0及び4.8Vとし、充電→休止(10min)→放電の順序で充放電測定を行った。
図4は、LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.7,0.9)の充放電曲線(充放電位範囲:2.0−4.8V,電流密度:10mAg−1)を示すグラフであって、(a)は1回目のサイクルの充放電曲線であり、(b)は50回目のサイクルの充放電曲線である。
図4に示すように、1回目の充放電曲線では、x=0.7,0.9の両方において、充放電プロセスで不可逆的な容量が観察された。例えば、x=0.7では、充電容量は348mAh/gであったが、放電容量は247mAhg−1であった。また、x=0.9では、充電容量は110mAhg−1であったが、放電容量は74mAhg−1であった。
一方、x=0.7では、充電曲線で、4.5V付近に大きなプラトー(平坦部)が見られた。これは次式(1)で表される酸化還元反応に対応したプラトーと考えられる(非特許文献4)。次式(1)の酸化還元反応は不可逆反応であり、充放電の不可逆容量の原因の一つと考えられる。
一方、図4の50サイクル後の充放電曲線では、x=0.7,0.9ともに可逆的な充放電容量が観察できた。さらに、x=0.9の充放電容量は、x=0.7の充放電容量よりも大きな値となった。これは、x=0.9の場合、充放電反応に伴い電池特性を向上させるような構造的変化が起こっていることを示唆している。
また、図4で50サイクル目の充放電曲線は、非特許文献1で報告されているLiMn1−yCo(y=0.1)(R−3m)の場合に非常によく似ている。これは、後述するように、化合物が充放電に伴って同じような結晶構造に変化したことによると考えられる。
(電池特性2)
次に、実施例1、比較例1〜3のリチウム二次電池を用いて、電流密度10mAg−1、上限電位及び下限電位をそれぞれ2.0及び4.8Vとし、充電→休止(10min)→放電の順序で充放電測定を行った。
図5は、LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.5,0.7,0.9,1.0)を正極材としたリチウム二次電池セルのサイクル特性である。横軸にサイクル数、縦軸に放電容量を示す。
LiMnCo1−x3−(1−x)/2のサイクル特性は、xの値、すなわち化合物の組成に大きく依存していた。
図5では、x=0.9で最も良好なサイクリング特性が得られている。x=0.9は、充放電位範囲2.0−4.8V、電流密度10mAg−1という条件下で、60サイクル後でも236mAhg−1という極めて高い放電容量を保持していた。
x=0.9のサイクル特性では、初期のサイクルで急激な放電容量の上昇が見られた。例えば、1回目の放電容量は74mAhg−1であるが、2回目以降のサイクルから急激な容量の上昇が見られ、7サイクルでは234mAhg−1まで上昇した。
このような初期のサイクルの充放電に伴う電池特性の向上という現象は他の化合物のサイクルでは見られなかった。これは、x=0.9付近の組成をもつLiMnCo1−x3−(1−x)/2化合物特有のものと考えられる。
下記(充放電に伴う構造的変化)でも報告するように、このような現象は、充放電反応に伴う化合物の構造の変化に起因すると考えられた。
x=0.9では、8サイクルから35サイクルにかけて、わずかな放電容量の減少が観察された。この原因については測定温度の低下が考えられるが、詳細について現時点では不明である。
一方、コバルトの含有しない化合物、すなわち、比較例3(x=1.0)の場合、放電容量は、すべてのサイクルにわたり他の化合物と比べて著しく小さな値を示した。この結果は非特許文献2の記載とも符合する。
(電池特性3)
次に、上限電位を4.6Vとした他は、測定条件を電池特性2の場合と同様にして、充放電測定を行った。
図6は、LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.7,0.9)のサイクル特性(充放電位範囲:2.0−4.6V,電流密度:10mAg−1)である。
図6では、x=0.7及び0.9の放電容量は、図5と比べて、すべてのサイクルにわたり著しく小さな値を示した。特に、x=0.9では、最大で114mAhg−1の放電容量を示したが、この値は図3の最大値(240mAhg−1)の半分以下であった。
これらの結果は、LiMnCo1−x3−(1−x)/2を正極材としたリチウム二次電池で、高性能な電池特性を得るためには、充放電位範囲の設定が重要であることを示している。
(電池特性4)
次に、電流密度を20mAg−1とした他は、測定条件を電池特性2の場合と同様にして、充放電測定を行った。
図7は、LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.7,0.9)のサイクル特性(充放電位範囲:2.0−4.8V,電流密度:20mAg−1)である。
x=0.7及びx=0.9ともに、放電容量はわずかに小さくなるが、図5の場合とほぼ同じようなサイクル挙動が見られた。
しかし、特に注目すべきは、x=0.9のサイクル特性はx=0.7よりも優れている点である。
例えば、x=0.7の場合、最大の放電容量は3サイクルでの230mAhg−1であったが、60サイクルでは154mAhg−1まで減少し、その減少率は33.0%であった。
一方、x=0.9の場合、最大の放電容量は11サイクルでの196mAhg−1であったが、60サイクルでは170mAhg−1まで減少し、その減少率は13.3%に過ぎなかった。
(電池特性5:充放電に伴う構造的変化)
充放電に伴う正極材の構造的変化を調べるために、合成直後の実施例1の試料(x=0.9)のXRD測定、及び充放電反応(上限電圧4.6V、4.8V、下限電位2.0V、電流密度10mAg−1で10回の充放電サイクル)を行った後の実施例1の試料(x=0.9)のXRD測定を行った。
図8は、合成直後、充放電反応(充放電電位範囲2.0−4.6V及び2.0−4.8 V)を行った後のLiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.9)のXRDパターンである。
図8で、合成直後の生成物の回折線は基本的にLiMnO(C2/m)構造でアサインできるが、充放電の上限電位が4.6Vから4.8Vに変化するにつれて、正極材がLiMnO(R−3m)構造へと変化しているのが確認できた。
これは充電プロセスの高電位側で、以下の式で表されるような構造的変化が生じていることを示唆している。
(電池特性6)
次に、電流密度を20mAg−1とした他は、測定条件を電池特性2の場合と同様にして、x=0.8のLiMnCo1−x3−(1−x)/2の充放電測定を行った。
図9は、LiMnCo1−x3−(1−x)/2(x=0.7,0.8,0.9)のサイクル特性(充放電位範囲:2.0−4.8V,電流密度:20mAg−1)である。
x=0.8(実施例2)の場合のサイクル特性は、x=0.9(実施例1)よりわずかに劣るが、x=0.7(比較例2)よりも優れた傾向を示した。
本発明で新規に報告するマンガン酸化物系のリチウム二次電池正極材LiMnCo1−x3−(1−x)/2(0.7<x<1.0)は、合成方法の簡易であり、また、それを利用したリチウム二次電池は、高放電容量化でき、高サイクル特性が実現できる。また、優れた電池特性に加え、Co含有量が少ないというコスト面での利点をもち、実用的・経済的な正極材化合物となり得ることが期待でき、電池産業、エネルギー産業等において利用可能性がある。
11…リチウム二次電池、21…第1の導電性部材、22…陰極材、23…絶縁性部材、24…正極材、25…第2の導電性部材、26…電解液、30…配線、31…電流電圧特性測定装置。

Claims (4)

  1. 一般式LiMnCo1−x3−(1−x)/2で表され、0.7<x<1.0であることを特徴とするリチウム二次電池正極材化合物。
  2. 結晶構造が単斜晶系、空間群C2/mであることを特徴とする請求項1に記載のリチウム二次電池正極材化合物。
  3. 請求項1又は2に記載のリチウム二次電池正極材化合物の製造方法であって、コバルト酸化物、マンガン酸化物及びリチウム水酸化物の混合物を、酸素気流中、500〜1200oCで1h以上の条件で加熱処理することを特徴とするリチウム二次電池正極材化合物の製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載のリチウム二次電池正極材化合物を用いたリチウム二次電池セルで、上限電位を4.8V以上5.0V未満として充放電することを特徴とする充放電プロセス。
JP2011038420A 2011-02-24 2011-02-24 リチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセス Pending JP2012174642A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011038420A JP2012174642A (ja) 2011-02-24 2011-02-24 リチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011038420A JP2012174642A (ja) 2011-02-24 2011-02-24 リチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012174642A true JP2012174642A (ja) 2012-09-10

Family

ID=46977357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011038420A Pending JP2012174642A (ja) 2011-02-24 2011-02-24 リチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012174642A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012221945A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Lico Technology Corp リチウムイオン電池用のc2/m構造の正極材料
JP2016042412A (ja) * 2014-08-13 2016-03-31 旭化成株式会社 リチウムイオン二次電池
WO2022119156A1 (ko) * 2020-12-04 2022-06-09 주식회사 에코프로비엠 양극 활물질 및 이를 포함하는 리튬 이차전지

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005071807A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 水系リチウム二次電池
JP2008207997A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Tokyo Institute Of Technology リチウムマンガン複合酸化物
JP2009274940A (ja) * 2008-05-19 2009-11-26 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 陽イオン規則構造を有する単斜晶系リチウムマンガン系複合酸化物およびその製造方法
JP2011216235A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Namics Corp リチウムイオン二次電池

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005071807A (ja) * 2003-08-25 2005-03-17 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 水系リチウム二次電池
JP2008207997A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Tokyo Institute Of Technology リチウムマンガン複合酸化物
JP2009274940A (ja) * 2008-05-19 2009-11-26 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 陽イオン規則構造を有する単斜晶系リチウムマンガン系複合酸化物およびその製造方法
JP2011216235A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Namics Corp リチウムイオン二次電池

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012221945A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Lico Technology Corp リチウムイオン電池用のc2/m構造の正極材料
JP2016042412A (ja) * 2014-08-13 2016-03-31 旭化成株式会社 リチウムイオン二次電池
WO2022119156A1 (ko) * 2020-12-04 2022-06-09 주식회사 에코프로비엠 양극 활물질 및 이를 포함하는 리튬 이차전지

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10297822B2 (en) Positive active material for nonaqueous electrolyte secondary battery, method of manufacturing the positive active material, electrode for nonaqueous electrolyte secondary battery, nonaqueous electrolyte secondary battery and method of manufacturing the secondary battery
JP4877660B2 (ja) リチウム二次電池用活物質、その製造方法及びリチウム二次電池
Wang et al. Electrochemical properties of 0.6 Li [Li1/3Mn2/3] O2–0.4 LiNixMnyCo1− x− yO2 cathode materials for lithium-ion batteries
KR101574958B1 (ko) 리튬 이차전지용 활물질, 리튬 이차전지 및 그 제조방법
JP6324051B2 (ja) リチウム二次電池用正極活物質、並びにこれを含むリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池
JP6600944B2 (ja) リチウム二次電池
CN109565045B (zh) 锂二次电池用正极活性物质、其制造方法和锂二次电池
JP5757138B2 (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質、リチウム遷移金属複合酸化物、非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法、及び非水電解質二次電池
JPWO2015083330A1 (ja) リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用電極及びリチウム二次電池
JP6020204B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2019149222A (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質、遷移金属水酸化物前駆体、遷移金属水酸化物前駆体の製造方法、非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法、非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池
JP4706991B2 (ja) リチウム二次電池の製造方法
CN115939370A (zh) 钠离子正极材料及其制备方法、二次电池
JP2018041657A (ja) リチウム二次電池用正極活物質、その製造方法、リチウム二次電池用電極、及びリチウム二次電池
CN109618555A (zh) 锂过渡金属复合氧化物、过渡金属氢氧化物前体、过渡金属氢氧化物前体的制造方法、锂过渡金属复合氧化物的制造方法、非水电解质二次电池用正极活性物质、非水电解质二次电池用电极、非水电解质二次电池和蓄电装置
JPWO2015004856A1 (ja) リチウム二次電池用混合活物質、リチウム二次電池用電極及びリチウム二次電池
JP6460575B2 (ja) リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用電極、及びリチウム二次電池
WO2013125798A1 (ko) 리튬 이차전지용 양극 활물질의 제조 방법
JP5207152B2 (ja) リチウム二次電池用活物質、リチウム二次電池及びその製造方法
JP2012174642A (ja) リチウム二次電池正極材化合物、その製造方法及び充放電プロセス
JP5757140B2 (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質、リチウム遷移金属複合酸化物、その正極活物質等の製造方法、及び非水電解質二次電池
JP2018073752A (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質、非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法、非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池
JP6834363B2 (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質、非水電解質二次電池用電極及び非水電解質二次電池
JP6394956B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP5686060B2 (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質、非水電解質二次電池及び非水電解質二次電池の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140618

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20141014