JP2012172593A - 内燃機関 - Google Patents

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Yasunori Ichikizaki
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Abstract

【課題】異物の混入を防止しつつ、シリンダヘッドカバーの製造作業を簡易に行えると共に、シリンダヘッドカバーの小型化を図ることができる内燃機関を提供する。
【解決手段】エンジンEは、シリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の上部に取り付けられたシリンダヘッドカバー4と、シリンダヘッドカバー4の内部に形成される動弁室内に配置され、カムシャフト44を有する動弁機構と、を備える。シリンダヘッドカバー4には、動弁室内に潤滑油を注入するためのオイル注入口41が形成されると共に、オイル注入口41から動弁室内への異物の混入を防止する異物混入防止部材43が設けられる。異物混入防止部材43には、潤滑油を通流するための通流孔43dが形成されると共に、チェーンガイド47の一部を視認可能な開口部43cが形成される。チェーンガイド47の一部は、開口部43c内又は開口部43cの近傍に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関に関するものである。
従来、エンジン(内燃機関)は、シリンダヘッドと、シリンダヘッドの上部に取り付けられたシリンダヘッドカバーと、シリンダヘッドカバーの内部に形成される動弁室内に配置された動弁機構と、を備えている。シリンダヘッドカバーは、エンジンの内部にオイルを注入するためのオイル注入口と、オイル注入口を開閉可能に覆うオイルフィラーキャップと、を有している(例えば、特許文献1−2参照)。そして、オイル交換の際には、オイルフィラーキャップを取り外し、オイル注入口からエンジンの内部にオイルが注入されるようになっている。
また、一般的に、図7に示すように、オイル注入口300からエンジン100の内部に異物(例えば、ボルト等の他部品)が落下(混入)するのを防止することを目的として、オイル注入口300の下部内周面には、異物混入防止部材500が設けられている。当該異物混入防止部材500には、数ミリ程度の通流孔500A,500Aが穿設されており、オイルの通流を許容する一方、異物の落下を防止できるように構成されている。
なお、図7は、従来の異物混入防止部材500を示す断面図である。
ところで、前記異物混入防止部材500を備えたエンジン100においては、オイル注入口300の下部内周面に異物混入防止部材500が設けられている上、異物混入防止部材500の通流孔500Aの大きさが数ミリ程度であるため、オイル注入口300からシリンダヘッドカバー200の内部を視認できなかった。そのため、動弁機構の装着状態を確認する際、その都度シリンダヘッドカバー200をシリンダヘッドから取り外す必要があり、確認作業が煩雑になるという問題があった。
そこで、このような問題を解決する手段として、シリンダヘッドカバー200の内部を外部から視認できるように、シリンダヘッドカバー200の適所に視認用の開口部を設ける方法が考えられる。
特開2005−120965号公報 特開2009−209863号公報
ところが、このような方法では、視認用の開口部を別途設けるため、オイル注入口を形成する作業に加えて、視認用の開口部を形成する作業が必要になり、シリンダヘッドカバーを製造する作業に多大な手間を要する。
また、前記異物混入防止部材を備えたエンジンにおいては、異物混入防止部材と動弁機構との干渉を避けるために、両者の間に所定のクリアランスを確保する必要があり、その分シリンダヘッドカバーの高さ寸法が大きくなってしまい、エンジンの大型化を招いていた。そのため、エンジンの周辺にある配管や補機等と干渉しやすく、配置箇所に制約があり、レイアウトの自由度が低かった。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、異物の混入を防止しつつ、シリンダヘッドカバーの製造作業を簡易に行えると共に、シリンダヘッドカバーの小型化を図ることができる内燃機関を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、シリンダヘッドと、前記シリンダヘッドの上部に取り付けられたシリンダヘッドカバーと、前記シリンダヘッドカバーの内部に形成される動弁室内に配置され、カム軸を有する動弁機構と、を備えた内燃機関であって、前記シリンダヘッドカバーには、前記動弁室内にオイルを注入するためのオイル注入口が形成されると共に、前記オイル注入口から前記動弁室内への異物の混入を防止する異物混入防止部材が設けられており、前記異物混入防止部材には、前記オイルを通流するための通流孔が形成されると共に、前記動弁機構の少なくとも一部を視認可能な開口部が形成され、前記動弁機構の少なくとも一部は、前記開口部内又は前記開口部の近傍に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、異物混入防止部材において、動弁機構の少なくとも一部を視認可能な開口部が形成されることにより、異物混入防止部材の通流孔を利用して(通流孔の形成と同時に)視認用の開口部を形成できるため、シリンダヘッドカバーに視認用の開口部を別途設ける必要がなくなり、シリンダヘッドカバーの製造作業を簡易に行うことができる。
また、動弁機構の少なくとも一部が、開口部内又は開口部の近傍に配置されていることにより、異物混入防止部材と動弁機構との干渉を避けつつ、両者のクリアランスを小さくできるため、その分シリンダヘッドカバーの高さ寸法を小さくでき、ひいては内燃機関の小型化を図れる。そのため、内燃機関の周辺にある配管や補機等と干渉し難くなり、レイアウトの自由度が高まる。
更に、動弁機構の少なくとも一部が、開口部内又は開口部の近傍に配置されていることにより、開口部からの異物の混入を防止できるため、異物混入防止機能を損なうことなく、製造作業の効率化及び内燃機関の小型化を実現できる。
また、前記異物混入防止部材は、前記オイル注入口から下方に離間して設けられており、前記異物混入防止部材と前記オイル注入口との間には、所定の容積を有する空間部が形成されているように構成するのが好ましい。
異物混入防止部材がオイル注入口の上部に近い程、異物混入防止部材とオイル注入口の上部との間の空間容積が小さくなるため、オイル注入量が、異物混入防止部材の通流孔からのオイル通流量を上回ると、オイル注入口からオイルが溢れ出しやすくなる一方、溢れ出さないようにオイルを注入すると、オイルの注入作業に時間がかかることになる。そこで、オイル注入口から下方に離間して異物混入防止部材が設けられ、異物混入防止部材とオイル注入口との間に所定の容積を有する空間部が形成される構成とすることにより、オイル注入口の下部内周面に異物混入防止部材が設けられる従来の発明(図7参照)と比較して、異物混入防止部材とオイル注入口の上部との間の空間容積が大きくなるため、オイルがオイル注入口から溢れ難くなり、オイルの注入作業の時間を短縮できる。
なお、本発明では、動弁機構の少なくとも一部が、開口部内又は開口部の近傍に配置されていることにより、所定の容積を有する空間部が形成されるようにしてもシリンダヘッドカバーの高さ寸法の増大を抑制できる。
また、前記異物混入防止部材には、他の部位よりも前記オイル注入口側に窪ませた窪部が形成されているように構成するのが好ましい。
かかる構成によれば、異物混入防止部材において、他の部位よりもオイル注入口側に窪ませた窪部が形成されることにより、窪部に沿わせて動弁機構を配置でき、異物混入防止部材と動弁機構との干渉を避けつつ、両者のクリアランスを小さくできるため、その分シリンダヘッドカバーの高さ寸法を小さくでき、ひいては内燃機関の小型化を図れる。
また、オイル注入口側に窪ませた窪部が形成されることにより、注入されたオイルが、その自重により窪部の面を伝って通流孔に流れ込みやすくなるため、異物混入防止部材にオイルが滞留し難くなる。
また、前記動弁機構は、クランク軸と前記カム軸とに巻き掛けられ、前記クランク軸の動力を前記カム軸に伝達すると共に、前記シリンダヘッドカバーの一側面側に配置された駆動チェーンと、前記駆動チェーンに当接して配置され、前記駆動チェーンをガイドするチェーンガイドと、を有し、前記チェーンガイドの少なくとも一部は、前記開口部内又は前記開口部の近傍に配置されているように構成するのが好ましい。
動弁機構のうち、チェーンガイドが異物混入防止部材に最も近接する部品である場合、かかる構成によれば、チェーンガイドの少なくとも一部が、開口部内又は開口部の近傍に配置されていることにより、異物混入防止部材とチェーンガイドとの干渉を避けつつ、両者のクリアランスを小さくできるため、その分シリンダヘッドカバーの高さ寸法を小さくでき、ひいては内燃機関の小型化を図れる。
本発明によれば、異物の混入を防止しつつ、シリンダヘッドカバーの製造作業を簡易に行えると共に、シリンダヘッドカバーの小型化を図ることができる内燃機関を提供することができる。
本実施形態に係る自動車のエンジンの側面図である。 図1のI−I線断面図である。 図2のII−II線断面斜視図である。 (a)乃至(d)は、変形例に係る自動車のエンジンの異物混入防止部材を示す断面図である。 (a)及び(b)は、他の変形例に係る自動車のエンジンの異物混入防止部材を示す断面図である。 他の変形例に係る自動車のエンジンの異物混入防止部材を示す断面図である。 従来の異物混入防止部材を示す断面図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、本発明を自動車のエンジンに適用した場合を例にとって説明する。
図1は、実施形態に係る自動車のエンジンEの側面図である。図2は、図1のI−I線断面図であり、図3は、図2のII−II線断面斜視図である。
図1に示すように、自動車用のエンジン(内燃機関)Eは、下から順に、オイルパン1と、シリンダブロック2と、シリンダヘッド3と、シリンダヘッドカバー4と、を積み重ねて構成されている。エンジンEの側面には、チェーンケース5が設けられており、タイミングチェーン46等を覆っている。
オイルパン1は、潤滑油(オイル)を貯留する部材であり、エンジンEの内部を流下してきた潤滑油を受ける上側オイルパン11と、この上側オイルパン11の下側に取り付けられ、潤滑油を貯留する下側オイルパン12と、の2部材で構成されている。
シリンダブロック2は、内部にピストンを有するシリンダやクランクシャフト21が回転自在に収容されるクランクケースから構成されると共に、各種の運動部品を収納する部材である。シリンダブロック2の側面から突出するクランクシャフト21の端部21a(図2参照)には、駆動側スプロケットホイール22が設置されている。なお、図示は省略するが、クランク軸としてのクランクシャフト21には、コンロッドを介してピストンが連結されており、このピストンがシリンダ内を上下に摺動することで、クランクシャフト21が回転する。
シリンダヘッド3は、図示は省略するが、燃焼室と、この燃焼室に空気を供給する吸気ポートと、燃焼室から排気を排出する排気ポートと、吸気ポート及び排気ポートを開閉するバルブと、を有している。シリンダヘッド3の側部には、排気ポートからの排気を外部に導出するためのエキゾーストマニホールド31が設置されている。また、シリンダヘッド3の反対側の側部には、吸気ポートに空気を導入するためのインテークマニホールド(図示省略)が設置されている。
シリンダヘッドカバー4は、シリンダヘッド3の上部に設置されたカムシャフト44を含む動弁機構を覆う部材である。シリンダヘッドカバー4の両端部4a、4bのうち、一方の端部4aは、シリンダヘッド3の側面よりもチェーンケース5側に突出しており、チェーンケース5の上部を覆っている。シリンダヘッドカバー4の端部4aの下部は、チェーンケース5の上部と連通している。シリンダヘッドカバー4の端部4aの上面には、上方に向かって膨出する膨出部4cが形成されている。膨出部4cには、潤滑油を注入するためのオイル注入口41が上下方向に貫通して形成されると共に、オイル注入口41を開閉可能に覆うオイルフィラーキャップ42が設置されている。オイル注入口41の下方には、オイル注入口41からの異物の落下を防止する異物混入防止部材43が設置されている。
オイル注入口41、オイルフィラーキャップ42及び異物混入防止部材43については、図2及び図3を参照して後に詳しく説明する。
図2に示すように、カムシャフト44は、互いに軸方向が平行となるように2本並設されている。カム軸としてのカムシャフト44,44の一端部には、従動側スプロケットホイール45,45が夫々設置されている。カムシャフト44の両端部は、シリンダヘッドカバー4に回転可能に支持されている。
図1に示すように、駆動側スプロケットホイール22と従動側スプロケットホイール45,45には、駆動チェーンとしてのタイミングチェーン46が巻き掛けられている。これにより、クランクシャフト21の回転が、タイミングチェーン46を介して、カムシャフト44に伝達されることとなる。また、カムシャフト44の回転に応じて、シリンダヘッド3のバルブが開閉されることとなる。タイミングチェーン46は、シリンダヘッドカバー4とチェーンケース5とに跨って設置されている。
図2に示すように、カムシャフト44の上方(タイミングチェーン46を挟んで従動側スプロケットホイール45,45と反対側)には、チェーンガイド47が設置されており、タイミングチェーン46に摺接(当接)してその振動を抑制している。
なお、本実施形態では、シリンダヘッドカバー4の内部が、特許請求の範囲でいう「動弁室」に相当し、シリンダヘッドカバー4の内部に配置されるカムシャフト44、従動側スプロケットホイール45、タイミングチェーン46、チェーンガイド47が、特許請求の範囲でいう「動弁室内に配置される動弁機構」に相当する。
続いて、オイル注入口41、オイルフィラーキャップ42及び異物混入防止部材43について、図2及び図3を参照して詳細に説明する。
オイル注入口41は、図2に示すように、エンジンEの外部と内部とを連通する貫通孔であり、例えば、平面視円形状に形成される。オイル注入口41は、エンジンEの外部に臨む上側開口41aと、エンジンEの内部に臨む下側開口41bと、を有している。潤滑油を注入する際には、オイルフィラーキャップ42を取り外し、オイル注入口41からエンジンEの内部に潤滑油を注入する。
オイルフィラーキャップ42は、図2に示すように、オイル注入口41を開閉可能に覆う樹脂製の部材である。オイルフィラーキャップ42は、オイル注入口41に挿入される挿入部42aと、挿入部42aの上部に一体に形成され、オイル注入口41の上側開口41aを覆うキャップ部42bと、キャップ部42bの上部に一体に形成され、オイルフィラーキャップ42を着脱する際に使用される把持部42cと、から構成されている。
異物混入防止部材43は、オイルフィラーキャップ42を取り外しているときに、ボルト(締結部品)等の異物がオイル注入口41から動弁室内へ落下するのを防止する部材である。
異物混入防止部材43は、図2に示すように、断面視凹状を呈する板状の部材であり、オイル注入口41から下方に離間して設けられた底壁部43aと、底壁部43aとシリンダヘッドカバー4の内壁4dとを繋ぐ側壁部43bと、から構成されている。
底壁部43aは、図2及び図3に示すように、オイル注入口41の開口面積よりも大きい面積を有する平面視略円形状の壁部である。底壁部43aには、平面視矩形状の開口部43cが上下方向に貫通して形成されている。開口部43cは、図2に示すように、その一部がオイル注入口41と上下方向でオーバーラップ(重畳)するように設けられている。開口部43c内には、チェーンガイド47の一部が配置されており、このチェーンガイド47の一部は、開口部43cからオイル注入口41側に向かって突出している。これにより、オイル注入口41からチェーンガイド47を視認できるようになっている。開口部43cとチェーンガイド47との間には、ボルト等の異物が通過できない程度の僅かな間隙Gが形成されている。本実施形態では、開口部43cが、チェーンガイド47の一部に対応する位置に形成され、エンジンEの製造時やメンテナンス時に動弁機構の配置を規定する目安となっている。
また、図3に示すように、底壁部43aには、潤滑油を通流するための複数の通流孔43d,43d…が上下方向に貫通して形成されている。通流孔43dは、平面視円形状又は円弧状(半円状)を呈しており、円弧状の通流孔43dは、底壁部43aのうち、側壁部43bとの境界部分付近に設けられている。通流孔43dは、開口部43cよりも小さな開口面積を有する。すなわち、通流孔43dは、数ミリ径の貫通孔であり、潤滑油の通流を許容する一方、ボルト等の異物の落下を防止できるように構成されている。
側壁部43bは、図3に示すように、底壁部43aの外周に沿う曲面状(筒状)の壁部である。側壁部43bは、図2に示すように、底壁部43aと共に、オイル注入口41の下側開口41bを下方から覆っている。シリンダヘッドカバー4には、底壁部43aとオイル注入口41の下側開口41bとの間であって、底壁部43aと側壁部43bと内壁4dとによって囲まれた所定の容積を有する空間部Sが形成されている。
なお、異物混入防止部材43は、シリンダヘッドカバー4と一体に形成してもよいし、別体に形成してもよい。
本実施形態に係るエンジンEは、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態に係るエンジンEによれば、異物混入防止部材43において、動弁機構のチェーンガイド47の一部を視認可能な開口部43cが形成されることにより、異物混入防止部材43の通流孔43dを利用して(通流孔43dの形成と同時に)開口部43cを形成できるため、シリンダヘッドカバー4に視認用の開口部を別途設ける必要がなくなり、シリンダヘッドカバー4の製造作業を簡易に行うことができる。
また、チェーンガイド47の一部が、開口部43c内に配置されると共に、開口部43cからオイル注入口41側に突出していることにより、異物混入防止部材43とチェーンガイド47との干渉を避けつつ、両者のクリアランスを小さくできるため、その分シリンダヘッドカバー4の高さ寸法を小さくでき、ひいてはエンジンEの小型化を図れる。そのため、エンジンEの周辺にある配管や補機等と干渉し難くなり、レイアウトの自由度が高まる。
また、チェーンガイド47の一部が、開口部43c内に配置されると共に、開口部43cからオイル注入口41側に突出していることにより、開口部43cからの異物の落下を防止できるため、異物混入防止機能を損なうことなく、製造作業の効率化及びエンジンEの小型化を実現できる。
なお、チェーンガイド47と開口部43cとの間に形成される間隙Gを適宜調整することにより、開口部43cからの潤滑油の通流を許容する一方、異物の混入を防止できる。
また、開口部43cが、動弁機構の配置を規定する目安となるようにチェーンガイド47の一部に対応する位置に形成されているため、エンジンEの製造時やメンテナンス時等に、開口部43cを視認するだけで動弁機構が適正な位置にあるか否かの確認を行うことができる。
また、オイル注入口41の下方に配置された異物混入防止部材43において、開口部43cが形成されることにより、潤滑油の注入作業とチェーンガイド47の装着状態の確認作業とを一度に行えるため、作業性がよい。
異物混入防止部材43がオイル注入口41の上側開口41aに近い程、異物混入防止部材43とオイル注入口41の上側開口41aとの間の空間容積が小さくなるため、潤滑油の注入量が、通流孔43dからの潤滑油の通流量を上回ると、オイル注入口41から潤滑油が溢れ出しやすくなる一方、溢れ出さないように潤滑油を注入すると、潤滑油の注入作業に時間がかかることになる。
そこで、本実施形態では、異物混入防止部材43とオイル注入口41の下側開口41bとの間に所定の容積を有する空間部Sが形成される構成としたことにより、オイル注入口の下部内周面に異物混入防止部材が設けられる従来の発明(図7参照)と比較して、異物混入防止部材43とオイル注入口41の上側開口41aとの間の空間容積が大きくなるため、潤滑油がオイル注入口41から溢れ難くなり、潤滑油の注入作業の時間を短縮できる。
なお、本実施形態では、チェーンガイド47の一部が、開口部43cからオイル注入口41側に突出していることにより、空間部Sが形成されるようにしてもシリンダヘッドカバー4の高さ寸法の増大を抑制できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本実施形態では、自動車用のエンジンEを例にとって説明したが、本発明に係る内燃機関は、船舶や汎用機等の自動車以外のエンジンに適用可能であるのは勿論である。
本実施形態では、チェーンガイド47の一部を、開口部43c内に配置すると共に、開口部43cからオイル注入口41側に突出する構成としたが、これに限定されるものではない。
例えば、図4(a)及び(b)に示すように、チェーンガイド47の一部は、開口部43c内に配置され、開口部43cからオイル注入口41側に突出しない構成としてもよい。この場合、図4(a)に示すように、チェーンガイド47の最上部47aと開口部43cの上側開口面43cとの高さ位置が一致するようにしてもよいし、図4(b)に示すように、最上部47aが上側開口面43cよりも下方に位置するようにしてもよい。チェーンガイド47と開口部43cとの間には、図4(a)及び(b)に示すように、ボルト等の異物が通過できない程度の僅かな間隙Gが形成されている。
本変形例によっても、前記した実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。すなわち、チェーンガイド47の一部が、開口部43c内に配置されていることにより、異物混入防止部材43とチェーンガイド47との干渉を避けつつ、両者のクリアランスを小さくできるため、その分シリンダヘッドカバー4の高さ寸法を小さくでき、ひいてはエンジンEの小型化を図れる。そのため、エンジンEの周辺にある配管や補機等と干渉し難くなり、レイアウトの自由度が高まる。
また、チェーンガイド47の一部が、開口部43c内に配置されていることにより、開口部43cからの異物の落下を防止できるため、異物混入防止機能を損なうことなく、製造作業の効率化及びエンジンEの小型化を実現できる。
なお、チェーンガイド47と開口部43cとの間に形成される間隙Gを適宜調整することにより、開口部43cからの潤滑油の通流を許容する一方、異物の混入を防止できる。
また、図4(c)及び(d)に示すように、チェーンガイド47の一部は、開口部43cの近傍に配置され、開口部43cからオイル注入口41側に突出しない構成としてもよい。この場合、図4(c)に示すように、チェーンガイド47の最上部47aと開口部43cの下側開口面43cとの高さ位置が一致するようにしてもよいし、図4(d)に示すように、最上部47aが下側開口面43cよりも下方に位置するようにしてもよい。チェーンガイド47と開口部43cとの間には、図4(c)及び(d)に示すように、ボルト等の異物が通過できない程度の僅かな間隙Gが形成されている。
ちなみに、異物混入防止部材43に開口部43cを形成しない場合には、異物混入防止部材43とチェーンガイド47の一部との干渉を避けるために、両者の間に所定のクリアランスを確保する必要がある。そこで、異物混入防止部材43に開口部43cを形成すると、異物混入防止部材43とチェーンガイド47の一部とが干渉せず、両者の距離を、異物混入防止部材43に開口部43cを形成しない場合よりも近付けることが可能になるため、チェーンガイド47の一部を開口部43cの近傍に配置することができる。
本変形例によっても、前記した実施形態と略同様の作用効果を奏することができる。すなわち、チェーンガイド47の一部が、開口部43cの近傍に配置されていることにより、異物混入防止部材43とチェーンガイド47との干渉を避けつつ、両者のクリアランスを小さくできるため、その分シリンダヘッドカバー4の高さ寸法を小さくでき、ひいてはエンジンEの小型化を図れる。そのため、エンジンEの周辺にある配管や補機等と干渉し難くなり、レイアウトの自由度が高まる。
また、チェーンガイド47の一部が、開口部43cの近傍に配置されていることにより、開口部43cからの異物の落下を防止できるため、異物混入防止機能を損なうことなく、製造作業の効率化及びエンジンEの小型化を実現できる。
なお、チェーンガイド47と開口部43cとの間に形成される間隙Gを適宜調整することにより、開口部43cからの潤滑油の通流を許容する一方、異物の混入を防止できる。
本実施形態では、異物混入防止部材43とオイル注入口41の下側開口41bとの間に、空間部Sを形成したが、図5に示すように空間部Sを省略してもよい。
この場合、例えば、図5(a)に示すように、異物混入防止部材43は、その上面が下側開口41bの開口面と面一となるように、オイル注入口41の直下に設けられてもよい。また、図5(b)に示すように、異物混入防止部材43は、オイル注入口41の下部内周面に設けられてもよい。
本実施形態の開口部43cは、チェーンガイド47の一部に対応する位置に形成されたが、これに限定されるものではなく、例えば、動弁機構を構成するロッカーアームやカムシャフト44のカム等に対応する位置に形成されてもよい。この場合、ロッカーアームやカム等の一部は、オイル注入口41から視認できるように構成される。また、オイル注入口41の開口位置や異物混入防止部材43の配置箇所が適宜変更される。
また、図6に示すように、異物混入防止部材43において、開口部43cとは別に窪部43eが形成されてもよい。図6は、他の変形例に係る自動車のエンジンEの異物混入防止部材43を示す断面図である。
窪部43eは、動弁機構を構成する部品Xの形状に合わせて、底壁部43aの一部を、他の部位よりもオイル注入口41側(上側)に窪ませて形成されている。窪部43eは、断面視略逆V字状を呈しており、斜め上方に向かって延出する一対の傾斜部43f,43fから構成されている。傾斜部43f,43fは、上方に向かうにつれて互いの間隔が狭まって上端同士が結合している。窪部43eの形状は、例えば、断面視逆U字状や曲面形状(円弧形状)等にしてもよい。
本変形例によれば、窪部43eに沿わせて動弁機構の部品Xを配置でき、異物混入防止部材43と動弁機構との干渉を避けつつ、両者のクリアランスを小さくできるため、その分シリンダヘッドカバー4の高さ寸法を小さくでき、ひいてはエンジンEの小型化を図れる。また、注入された潤滑油が、その自重により窪部43eの傾斜部43fを伝って通流孔43dに流れ込みやすくなるため、底壁部43aの上面に潤滑油が滞留し難くなる。
E エンジン(内燃機関)
2 シリンダブロック
21 クランクシャフト(クランク軸)
22 駆動側スプロケットホイール
3 シリンダヘッド
4 シリンダヘッドカバー
41 オイル注入口
41a 上側開口
41b 下側開口
42 オイルフィラーキャップ
43 異物混入防止部材
43a 底壁部
43b 側壁部
43c 開口部
43d 通流孔
43e 窪部
43f 傾斜部
44 カムシャフト(カム軸,動弁機構)
45 従動側スプロケットホイール(動弁機構)
46 タイミングチェーン(駆動チェーン,動弁機構)
47 チェーンガイド(動弁機構)
S 空間部
X 部品(動弁機構)

Claims (4)

  1. シリンダヘッドと、
    前記シリンダヘッドの上部に取り付けられたシリンダヘッドカバーと、
    前記シリンダヘッドカバーの内部に形成される動弁室内に配置され、カム軸を有する動弁機構と、
    を備えた内燃機関であって、
    前記シリンダヘッドカバーには、前記動弁室内にオイルを注入するためのオイル注入口が形成されると共に、前記オイル注入口から前記動弁室内への異物の混入を防止する異物混入防止部材が設けられており、
    前記異物混入防止部材には、前記オイルを通流するための通流孔が形成されると共に、前記動弁機構の少なくとも一部を視認可能な開口部が形成され、
    前記動弁機構の少なくとも一部は、前記開口部内又は前記開口部の近傍に配置されていることを特徴とする内燃機関。
  2. 前記異物混入防止部材は、前記オイル注入口から下方に離間して設けられており、
    前記異物混入防止部材と前記オイル注入口との間には、所定の容積を有する空間部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記異物混入防止部材には、他の部位よりも前記オイル注入口側に窪ませた窪部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記動弁機構は、
    クランク軸と前記カム軸とに巻き掛けられ、前記クランク軸の動力を前記カム軸に伝達すると共に、前記シリンダヘッドカバーの一側面側に配置された駆動チェーンと、
    前記駆動チェーンに当接して配置され、前記駆動チェーンをガイドするチェーンガイドと、を有し、
    前記チェーンガイドの少なくとも一部は、前記開口部内又は前記開口部の近傍に配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関。
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JP2014105631A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Mahle Filter Systems Japan Corp シリンダヘッドカバー
JP2019190407A (ja) * 2018-04-26 2019-10-31 ダイハツ工業株式会社 オイル注入口構造

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