JP2012172282A - 花輪用台座及びこれを用いた慶弔用花輪 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タオル製の造花を配設した状態の花輪用台座を単独で搬送できるようにし、また花輪用台座の重さを大幅に増大させることなく、座盤から取り外した状態においても、座盤に取り付けていた時と変わらない状態を保つことのできる花輪用台座を提供すること。
【解決手段】 タオル製の造花を収容する1又は2以上の開口部が設けられた上面部と、当該上面部の縁部分を囲んで当該上面部の背面方向に延在する側壁部とを具備し、当該上面部の背面には、側壁部の延在方向に突出して、その先端部分が当該側壁部の端部と略面一となる脚部が設けられている花輪用台座とする。
【選択図】図7

Description

本発明は慶弔用の花輪に関し、更に詳細には、造花をあしらった状態で搬送できるようにした花輪用台座およびこれを用いた慶弔用花輪に関する。
従来から一般の家庭で弔事が起きた場合や、会社、商店などで、慶事が起きた場合には、冠婚葬祭場、当事者の家屋や寺院、その他の建物の周辺に花輪を飾り付けることが行われている。この花輪は、円環状に成形した輪芯に多数の造花を刺し、輪芯の正面中心部には、喪主名、寄贈者名などを表示した表示板を設置し、輪芯の裏側には、花輪を支える支脚を取付けた構造を有するように製作されていた。
そしてこの花輪の輪芯は、平坦ないし中央が盛り上がった花輪枠組構造となっており、その取付面に大小様々の色、形の造花や矢羽根を多数差し込んで慶弔の雰囲気に応じた荘厳さ、華やかさを見る人に印象付けるように構成されている。しかしながら、このような花輪は全体が非常にかさばることから、葬儀や開店祝い等の現場まで運搬する場合においても運搬効率が悪く一度に多数の花輪を運搬することができないという問題点を有していた。
また花輪は葬儀やお祝い事において欠かすことができないものとなっている。しかしながら生花の花輪であると、式典が終わってしまえば、枯れるのを待つだけであり、そして枯れてしまえば捨てざるを得ないものとなっていた。また造花の花輪であれば再利用も可能であるが、複数回の使用によっては造花が色あせたり、造花の配列が乱れてしまうなどの問題の他、使い回しの感が否めないといった問題があった。
そこで従前においては、タオルを花のように折り畳んで、これを造花のように配置した花環も使用されている。このようなタオル製の造花を用いた花輪では、タオルを保持するための台座が使用されるのが通例であり、このタオル製造花の花輪に使用する台座について、特許文献1が提案され、また本願出願人も以下の特許文献1及び2を提案している。
特許文献1(実公平4−49133号公報)は、安価で造花の装着が簡便な台座を提供するべく、所要の径から成る段ボール又はブリキ板のシート盤の外周を所要に分割して中心に向けて所要の深さの三角形状の切り溝を切除して設け、各切り溝の頂部を結ぶ直線上に裏面から折れ目を刻み、上記分割して形成された各扇型よりシート盤の中心に寄って外周を前記折れ目に近接した所要の径の抜き孔を穿設し、シート盤の中心に穿設した大径孔と前記抜き孔間には小径口の抜き孔を穿設し、前記折れ目より外周部を直角に折曲して切り溝の両側縁を接合して成る花輪用台座が提案されている。
しかしながら、この特許文献1にかかる花輪用台座は、造花を立てる面が平面であるため立体感に乏しく華やかさに欠けるばかりか、紙の切口が破損し易く反復の使用が困難であったことから、本願出願人は、これまでに以下の特許文献を提案している。
特許文献2(実用新案登録第3069904号公報)では、花輪としたときに立体感があり豪華となるように、針金製で大小2重の径の輪を作り、この間に小さな花立て用の輪を多数並設し、小径の輪と大径の輪の間に高さを設けてなる花輪用台座を提案している。
また特許文献3(実用新案登録第3122745号公報)では、顧客が満足する見栄えの花輪を飾ることが出来る花輪用台座を提供している。この特許文献では、中央リングと、その中央リングの周りを囲むように10個のリングが環状に配列された第一リング列と、その第一リング列の周りを囲むように個のリングが環状に配列された第二リング列と、その第二リング列の周りを囲むように22個のリングが環状に配列された第三リング列、その第三リング列の周りを囲む外周リングとを具備する花輪用台座とすることにより、全体として40個〜60個の花輪を飾れ、且つ花輪が三重になるため、二重では不足していた壮麗な感じが充分に得られ、中央リングが第一リング列より飛び出しているため、中央リングが第一リング列と同じ平面にある場合よりも強い立体感を得られ、外周リングに造花を巻き付けることにより縁取りを強調できる花輪用台座が実現している。
実公平4−49133号公報 実用新案登録第3069904号公報 実用新案登録第3122745号公報
上記のとおり、生花や造花を用いた花輪の場合は、葬儀や式典が終わった後における有効活用が困難であり、資源の無駄になることから、従前においてもタオルを用いた造花により花輪を形成することは提案されている。
特に前記特許文献1では、タオル製の造花を保持するための台座を、段ボール又はブリキ板で製造し、脚に係止された座盤に固定されて陳列されるものとなっているが、この花輪用台座は、脚に係止した座盤に設置した状態で葬儀場や式典の会場まで搬送されるものとなっており、タオル製の造花を配設した状態で流通させるのに適したものとはなっていない。このため、当該花輪用台座では搬送コストが嵩み、搬送できる範囲も限界があるものとなっていた。
また、タオルで製造する造花を美しく見栄え良く形成するためには、製造者の感性のみならず専門的な技術やノウハウも要し、またタオル製の造花を花輪用台座に設ける場合にも、どのような色合いの造花を、どのように配列するかについても、研ぎ澄まされた感性、専門的な技術・ノウハウを要するものとなっている。
そこで本発明では、タオル製の造花を配設した状態の花輪用台座を単独で搬送できるように構成することを第一の課題とする。
また、タオル製の造花は花輪用台座に設けられる所、従来では葬儀や式典が終わった後、直ちに当該花輪用台座からタオル製の造花を取り外さなければならなかった。これは花輪用台座が紙で形成されている場合には、脚に係止された座盤に固定されることにより一定の形態を保つことが可能であるものの、この座盤から取り外された状態では、タオル製造花の重さにより変形してしまい、見栄え良く保存することが困難であった為である。しかしながら、紙の厚みを増やしたのでは、今度はそれ自体が重くなってしまい、より強固な脚や座盤が必要になってしまう。
そこで本発明では、花輪用台座の重さを大幅に増大させることなく、座盤から取り外した状態においても、座盤に取り付けていた時と変わらない状態を保つことのできる花輪用台座を提供することを第二の課題とする。
上記課題の少なくとも何れかを解決するべく、本発明では、タオル製の造花を収容する1又は2以上の開口部が設けられた上面部と、当該上面部の縁部分を囲んで当該上面部の背面方向に延在する側壁部とを具備し、当該上面部の背面には、側壁部の延在方向に突出して、その先端部分が当該側壁部の端部と略面一となる脚部が設けられている花輪用台座を提供する。
かかる花輪用台座は、製造コストを考えれば段ボールなどの一定の強度を有する紙で製造するのが望ましいが、繰り返し利用する場合には、プラスチックや金属などで形成することもできる。また段ボールは、紙製の段ボールの他、プラスチックを用いて形成された段ボールであっても良い。
特に、製造コストの安価な材料、例えば段ボール(プラスチック製であるか紙製であるかを問わない)を用いて形成した場合には、タオル製の造花を保持した状態の花輪用台座を、そのまま譲渡することも可能になり、その結果、葬儀や式典の主催者は、花輪用台座に保持した状態のタオル製造花を譲り受け、例えば室内装飾物として使用することも可能になる。この点、従前においては葬儀や式典の終了後、タオル製の造花だけを引き取らなければならず、室内装飾物としての利用は困難であったのであるから、本発明は、新たな用途を提供するものとして捉えることもできる。
また、一般的に花輪においては花の飾り付け面が広く確保されており、この広さ(大きさ)により、高級感や華やかさを演出することができるようになっている。しかしながら、その面積が広くなれば成るほど、飾り付ける花(生花及び造花)の重さは重くなり、その結果、花輪用台座が撓みあるいは歪んでしまうことが考えられる。そこで本発明かかる花輪用台座では、表側に造花が飾りつけられる上面部に、その背面側に突出する脚部を設け、更にその長さを側壁部と略同じにしている。このような脚部を設けることにより、平らな面に花輪用台座を置いた場合でも、造花や生花の重さは、脚部で保持することができることから、花輪用台座が歪むことはなくなる。
そして本発明において、脚部を設けることで歪みを抑えた花輪用台座を提供することにより、造花を飾りつけた状態で搬送した場合であっても、その全体の歪みを抑えることも可能になる。これにより、例えば葬儀や式典の会場に架台が設置されてさえいれば、造花を飾りつけた花輪用台座だけを送ることにおり、その場で慶弔用花輪を組み立てることができるようになる。従前においては花輪用台座に対するタオル製造花の取り付けが専門的なノウハウや経験を要し、また従前では取り付けたタオル製造花の重さにより搬送途中で歪んでしまうことから、造花を飾りつけた花輪用台座だけを輸送するのが困難であった。この点、本発明により輸送時における変形を阻止できるのであるから、これまでにない新たなビジネスモデルを提供することも可能になる。即ち、架台が設置された会場に対しては、造花を飾りつけた花輪用台座だけを送り、その場で慶弔用花輪を組み立てるという、此れまでに無いビジネスモデルを提供することが可能になる。
上記脚部は、上面部の背面側に突出する脚部材を接合して形成することもできるが、開口部を形成した部分で脚部を構成することが望ましい。即ち、少なくとも何れかの開口部を、切り込み線で囲まれた領域を背面側に折り曲げることにより形成し、当該折り曲げた部分を前記の脚部とした花輪用台座である。このように形成すれば、1枚のシートまたは板の切り抜きにより花輪用台座を製造することができ、製造コストや製造の手間を大幅に減じることができる。
さらに、前記脚部は上面部における広さ方向の中央部分の一部を、その背面方向に折り曲げることにより形成し、この折り曲げによって出現した開口部は、タオル製の造花を収容する開口部の1つとして使用する花輪用台座とするのも望ましい。造花を設置した花輪用台座において、最も歪みが発生するのは、その広さ方向における中央部分であり、この部分に脚部を形成することにより、平らな面に寝かせて置いた時の歪みの発生をなくすことができる。
そして本発明では、前記課題の少なくとも何れかを解決するため、上記の花輪用台座を用いて構成される慶弔用花輪を提供する。
即ち、脚部と当該脚部に保持された座盤とからなる架台と、当該架台の座盤に取り付けられる花輪用台座とからなる慶弔用花輪であって、当該花輪用台座として上記本発明にかかる花輪用台座が使用されており、当該架台の座盤は、花輪用台座の側壁部を着脱自在に係止する台座保持部を備える慶弔用花輪である。
かかる慶弔用花輪において、脚部と座部とは接合等により一体化されていても良く、また両者は着脱自在に組み合わせたものであっても良い。但し、本発明にかかる慶弔用花輪は、少なくとも簡単に花輪用台座を組み付けることができるように構成されている必要があり、例えば花輪用台座の側壁部を保持する台座保持部を備えることができる。
そして、花輪用台座の側壁部を台座保持部で保持した場合であっても、風や地震などの揺れによって花輪用台座が脱落することも完全に否定できるものではない。そこで本発明にかかる慶弔用花輪では、架台の上方に、供花者の氏名や会社名を書いて付ける名札の支持棒を収容する支持棒収容筒を設け、この支持棒収容筒に差し入れた名札の支持棒で、座盤に保持した花輪用台座を固定することが望ましい。この為、花輪用台座の側壁面であって、上方に存在する部分には、この名札の支持棒が差し込まれる穴部が形成されていることが望ましい。
そして、上記本発明にかかる慶弔用花輪において、脚部には、商品を収容する箱体を所定の高さに保持するフック状の箱体保持部を備えていることが望ましい。かかる箱体保持部を設けることにより、箱体に贈答品を収容してこれを保持することができる。例えば、この箱体保持部に係止される形状の溝が背面に形成されている箱体を準備しておけば、この箱体に任意に選択した贈答品を詰め合わせ、これを当該架台が設置された葬儀や式典の会場に送れば、当該会場において架台に組み付けることが可能になる。
よって、本発明にかかる慶弔用花輪は、架台を有していれば、郵便や宅配便などで送られた造花付きの花輪用台座および贈答品が収容された箱体を、当該会場で組み付けることができるようになる。
上記本発明にかかる花輪用台座は、背面側に脚部が形成されていることから、平らな面に寝かせて置いた場合においても、造花などの重さで中央部分が凹んでしまう等の変形や歪みが生じることをなくすことができる。これにより専門的な技術力が要求される花輪用台座に対するタオル製造花の設置を専門の業者が行い、タオル製造花を取り付けた花輪用台座を郵便や宅配便などで送ることが可能になる。よって、このタオル製の造花を用いた慶弔用花輪を、広い地域的範囲に供給することが可能になる。
特に脚部と当該脚部に保持された座盤とからなる架台における座盤が、花輪用台座の側壁部を着脱自在に係止する台座保持部を備える場合には、特に困難なく、タオル製造花を組み付けた花輪用台座を設置できる慶弔用花輪が実現する。
そして本発明にかかる花輪用台座により、葬儀や式典が終了した後においても、タオル製の造花を飾りつけた花輪用台座を、室内の装飾物として使用することもできる。
本実施の形態にかかる花輪用台座を示す斜視図 図1における(A)A方向矢視図、(B)B方向矢視図、(C)C−C'断面図 花輪用台座を製造する為の切り抜き材料を示す平面図 花輪用台座を保持する架台を示す(A)正面図、(B)右側面図 架台における台座保持部を示す要部拡大斜視図 架台に設置可能な箱体を示す(A)背面図、(B)B−B'断面図 花輪用台座を用いて組み立てられた慶弔用花輪を示す正面図
以下、図面を参照しながら本実施の形態にかかる花輪用台座10とこれを用いて構成した慶弔用花輪50を具体的に説明する。図1は本実施の形態にかかる花輪用台座10を示す斜視図であり、図2は図1における(A)A方向矢視図、(B)B方向矢視図、(C)C−C'断面図であり、図3はこの花輪用台座10を製造する為の切り抜き材料を示す平面図であり、図4はこの花輪用台座10を保持する架台40を示す(A)正面図、(B)右側面図であり、図5はこの架台40における台座保持部23を示す要部拡大斜視図であり、図6はこの架台40に設置可能な箱体を示す(A)背面図、(B)B−B'断面図であり、図7はこの花輪用台座10を用いて組み立てられた慶弔用花輪50を示す正面図である。
図1を参照しながら、この実施の形態にかかる花輪用台座10を示すと、本実施の形態にかかる花輪用台座10は、略円形に形成された上面部12と、この上面部12の周縁を囲むように形成された環状の側壁部14とを具備している。上面部12の周縁には、均等に配置された4つの第一突起片16と、対向配置された2つの第二突起片18が設けられており、第一突起片16が周壁部を貫通して突起し、第二突起片18で周壁部の端部を保持している。この第二突起片18には、3本の指が入る程度の孔19が形成されており、この孔19の存在によりタオル製造花をあしらった花輪用台座を架台に設置する際、この第二突起片18を持ち手として機能させることができ、この持ち手の存在に花輪用台座を簡単に架台に設置可能となる。
そして上面部12には複数の開口が設けられており、中央には背面方向に折り曲げて脚部22を構成することにより開口する第一開口部11と、この第一開口部11の周りに均等に配置された8個の第二開口部13と、この第二開口部13の外側に均等に配置され、当該第二開口部13よりも大きな径で開口する合計11個の第三開口部15が設けられている。特にこの実施の形態において、第二開口部13と第三開口部15とは、上方(図1中の矢印Bで示す部分)側には、開口が存在しない直線状の領域が確保されている。この領域の背面には後述する名札30の支持棒32が挿入されることになる。
このように形成された花輪用台座10では、図2(A)のA方向矢視図に示すように、上方に存在する側壁面の上面部12に近い所には、名札30の支持棒32が挿入される支持棒用開口部17が設けられている。そして、図2(B)B方向矢視図および(C)C−C'断面図中に鎖線で示すように、第一開口部11を出現させるべく背面側に折り曲げた脚部22は、その下端が周壁部と略面一になるように形成されている。これは当該脚部22で上面部12の中央付近の重さを支持する為である。即ち、このような作用を果たす為には、脚部22の高さは側壁部14の高さと略同じである必要があり、この脚部22の高さは第一開口部11の半径に相当することから、当該第一開口部11の開口径(直径)は、当該側壁部14の高さの2倍程度に形成されることが必要である。
なお、このように折り曲げて形成される脚部22は、当該第一開口部11内にタオル製の造花を挿入することで固定され、当該上面部12の垂れ下りを抑えることができる。
そしてかかる花輪用台座10は、例えば図3に示すような切り抜き材料から形成することができる。この図に示す切り抜き材料(すなわち、花輪用台座形成用シート)は、周縁に均等に配置された4つの第一突起片16と、対向配置された2つの第二突起片18が形成され、複数の開口を有する円形部分(12)と、この円形部分(12)の上下方向に平行に配置された帯状部分(14)とからなり、各帯状部分(14)には円形部分(12)の周縁の延長線に沿う僅かな切り込みが入れられている。図3中に鎖線で示しているのは、折れ曲げ線であり、第一開口部11となる部分に形成された領域をこの折り曲げ線で折り返すことにより脚部22を形成し且つ第一開口部11を出現させる。また帯状部分(14)は、図3に示の鎖線で折り曲げることにより、当該帯状部分(14)に形成された各矩形の孔部24に、夫々の第一突起片16が差し込まれることになる。そして各帯状部分(14)の長さ方向端部に形成した切り欠き25を第二突起片18に形成された切り欠き26に差し込むことにより、前記図1に示した花輪用台座10を形成することができる。特にこのような切り抜き材料から花輪用台座10を形成するに際し、切り抜き材料が段ボールで形成される場合、段ボールにおける波状の中芯は、その溝が前記帯状部分(14)の幅方向(花輪用台座10の状態における側壁部14の高さ方向)に沿う向きに延伸していることが望ましい。段ボールの向きをこのように調整することにより、側壁部14における高さ方向の強度を高めることができると同時に、上面部12の周方向への柔軟性を発揮させることが可能になる。
そして図1に示したように形成された花輪用台座10は、図4に示すような架台40に組み付けて保持することができる。この架台40は、脚部22と、この脚部22に取り付けられた座盤21とからなり、脚部22は座盤21を所定の高さに保持できるものであれば、この図に示す形態に限らず実施することができる。
座盤21は少なくとも花輪用台座10の側壁部14を着脱自在に係止する台座保持部23を備えて構成される。この台座保持部23は、前記した花輪用台座10を保持する限りにおいて任意の形状に形成することができるが、望ましくは花輪用台座10の側壁部14を支持するような形状に形成される。本実施の形態にかかる座盤21は脚部22に取り付けられるフレーム27と一体化された環状の第一環状体23aと、この第一環状体23aよりも大きな径で且つ前面に突出した第二環状体23bと、この第二環状体23bよりも径方向に大きく、かつ第二環状体23bと面一に形成した第三環状体23cとで形成しており、各環状体は金属線材を用いて形成するとともに、それぞれをフレーム27で一体化している。
そして前記した台座保持部23は、本実施の形態では図4(B)に示すように、第一環状体23aに正面側に突起する部分として形成されている。かかる台座保持部23の形状を更に図5を参照しながら説明すると、この台座保持部23は、第一環状部から前方に突出しており、第二環状部との間に隙間を形成している。そしてこの台座保持部23を花輪用台座10の側壁部14の内側に差し込むことにより、当該花輪用台座10をこの台座保持部23で支持することができる。
また、この実施の形態にかかる架台40は、上方に名札30の支持棒32が差し込まれる鞘状部28が設けられている。そして上記のように台座保持部23で支持された花輪用台座10の上部には、開口が設けられており、名札30の支持棒32を、当該開口を通した上で、鞘状部28に差し込むことにより、この花輪用台座10は名札30の支持棒32によって押えられ、脱落することはないものとなっている。
そしてこの架台40における脚部22には、商品を収容する箱体を所定の高さに保持するフック状の箱体保持部43を設けている。この箱体保持部43は、図6に示すように、背面側に当該箱体保持部43が差し込まれる溝44を形成した箱体を係止するためのものであり、この箱体には、贈答品などの各種の商品を収容することができる。このような商品を収容した箱体を、脚部22の下方に設けた箱体保持部43で保持することにより、慶弔用花輪50全体の重心を下方に移すことができ、これにより慶弔用花輪50の安定化を図ることができる。
そして図7は、以上のように形成された架台40に、造花を設けた花輪用台座10を設置し、設置した花輪用台座10を名札30の支持棒32で押さえ、そして贈答品などの商品を収容した箱体を箱体保持部43で保持することにより、慶弔用花輪50を完成させた状態を示している。かかる最終的な慶弔用花輪50の形態は、葬儀場や式典の会場に架台40が設置されていれば、造花を取り付けた花輪用台座10、および贈答品を収容した箱体を別々に受け取って組み付けるだけで完成させることができる。
10 花輪用台座
12 上面部
14 側壁部
16 第一突起片
17 支持棒用開口部
18 第二突起片
21 座盤
22 脚部
23 台座保持部
23a 第一環状体
23b 第二環状体
23c 第三環状体
30 名札
32 支持棒
40 架台
43 箱体保持部
50 慶弔用花輪

Claims (5)

  1. タオル製の造花を収容する1又は2以上の開口部が設けられた上面部と、当該上面部の縁部分を囲んで当該上面部の背面方向に延在する側壁部とを具備し、
    当該上面部の背面には、側壁部の延在方向に突出して、その先端部分が当該側壁部の端部と略面一となる脚部が設けられていることを特徴とする、花輪用台座。
  2. 前記少なくとも何れかの開口部は、切り込み線で囲まれた領域を背面側に折り曲げることにより形成されており、
    当該折り曲げた部分は前記の脚部を構成する、請求項1に記載の花輪用台座。
  3. 前記脚部は、上面部における広さ方向の中央部分の一部を、その背面方向に折り曲げることにより形成されており、この折り曲げによって出現した開口部は、タオル製の造花を収容する開口部の1つとして使用される、請求項1又は2に記載の花輪用台座。
  4. 脚部と当該脚部に保持された座盤とからなる架台と、当該架台の座盤に取り付けられる花輪用台座とからなる慶弔用花輪であって、
    当該花輪用台座として上記請求項1〜3の何れかに記載した花輪用台座が使用されており、
    当該架台の座盤は、花輪用台座の側壁部を着脱自在に係止する台座保持部を備えることを特徴とする、慶弔用花輪。
  5. 前記脚部には、商品を収容する箱体を所定の高さに保持するフック状の箱体保持部を備えている、請求項4に記載の慶弔用花輪。
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