JP2012172252A - 成膜方法および記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】処理容器1内に基板Wを配置し、成膜原料として固体原料であるCo2(CO)8を用い、これをCo2(CO)8の分解開始温度未満の温度で気化させて気体原料とし、これを基板Wに至るまでCo4(CO)12が生成されないようにして基板Wに供給し、前記基板上で熱分解によりCo膜を成膜する。
【選択図】図1
Description
また、そのような成膜方法を実行するためのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することを課題とする。
{P2×A(Tw−Ta)}/f<122.1
図1は、本発明の成膜方法を実施するための成膜装置の一例を示す略断面である。
この成膜装置100は、気密に構成された略円筒状のチャンバー1を有しており、その中には被処理基板である半導体ウエハWを水平に支持するためのサセプタ2が、後述する排気室の底部からその中央下部に達する円筒状の支持部材3により支持された状態で配置されている。このサセプタ2はAlN等のセラミックスからなっている。また、サセプタ2にはヒーター5が埋め込まれており、このヒーター5にはヒーター電源6が接続されている。一方、サセプタ2の上面近傍には熱電対7が設けられている。熱電対7の信号は後述する温度コントローラ60に伝送されるようになっている。そして、温度コントローラ60は熱電対7の信号に応じてヒーター電源6に指令を送信し、ヒーター5の加熱を制御してウエハWを所定の温度に制御するようになっている。なお、サセプタ2には3本のウエハ昇降ピン(図示せず)がサセプタ2の表面に対して突没可能に設けられており、ウエハWを搬送する際に、サセプタ2の表面から突出した状態にされる。
次に、以上のように構成された成膜装置を用いて行われる本発明の第1の実施形態に係る成膜方法について説明する。
次に、上記成膜装置を用いて行われる本発明の第2の実施形態に係る成膜方法について説明する。
時間tまでに基板から得られるエネルギーは、ニュートンの冷却則により、以下の(1)式により与えられる。
Q:熱移動量(W)
A:伝熱面積(ウエハの面積)(m2)
h:熱伝達率(W/m2・K)
Tw:ウエハ表面の温度(K)
Ta:ガス温度(K)
である。
t={(A・H)/(f×1.667×10−8)}×(273/Ta)×(P/101325) ・・・(2)
ここで、圧力一定であると仮定し、温度が低い方が分解に対して厳しい条件となることから時間tのガスの温度を最も低い常温(25℃)で一定として計算する。また、コバルトカルボニルの分解反応で生じるガスはほとんどCOであるため、熱伝達率hとしては流れている空気の値を用いる。空気の熱伝達率は、10〜250kcal/m2・h・℃であるから、最も大きい値を用いて換算すると、0.069444kcal/m2・sec・℃となる。
Qt>(0.0026943P×A・H×0.069444×A(Tw−Ta)/(f・298)=37.66×{P×A2H(Tw−Ta)/f} ・・・(3)
2Co2(CO)8=Co4(CO)12+4CO ・・・(4)
この際の反応エネルギーをΔH(kcal/mol)とすると、Qtは以下の(5)式で表すことができる。
Qt=ΔH×1秒間当たりのCo2(CO)8の量(mol)×時間t(sec) ・・・(5)
1秒間当たりのCo2(CO)8の量(mol)をVとすると、Vは以下の(6)式で表される。
V=f×(Ta/273)×(101325/Pa)×(Pv/P)×(1/1000×22.4)×(1/60) ・・・(6)
ここでPvはCo2(CO)8の蒸気圧であり、この値として45℃の値である467Pa(3.5Torr)を用い、反応エネルギーΔHとしてBor and Dietler, 1980の29.49±0.50kcal/molを用い、tとして上記(2)式を用いると、以下の(7)式が導かれる。
Qt=4.6×103×(A・H/P) ・・・(7)
4.6×103×(A・H/P)>37.66×{P×A2H(Tw−Ta)/f} ・・・(8)
{P2×A(Tw−Ta)}/f<122.1 ・・・(9)
すなわち、この(9)式を満たすように、チャンバー圧力P、ガス温度Ta、ウエハ温度Tw、ガス流量fを設定することにより、Co4(CO)12を生成させないようにすることができる。
同様に、他のパラメータ(ガス温度、ガス流量等)についても求めることができる。
次に、上記成膜装置を用いて行われる本発明の第3の実施形態に係る成膜方法について説明する。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、成膜装置は図1に示したものに限定されず、種々のものを適用可能である。また、成膜原料であるCo2(CO)8の供給手法は上記実施形態の手法に限定する必要はなく、種々の方法を適用することができる。
2;サセプタ
5;ヒーター
7;熱電対
10;シャワーヘッド
23;排気装置
30;ガス供給機構
31;成膜原料容器
37;COガス供給源
60;温度コントローラ
66;H2ガス供給源
70;制御部
71;プロセスコントローラ
73;記憶部(記憶媒体)
W;半導体ウエハ
Claims (11)
- 処理容器内に基板を配置し、成膜原料として固体原料であるCo2(CO)8を用い、これをCo2(CO)8の分解開始温度未満の温度で気化させて気体原料とし、これを前記基板に至るまでCo4(CO)12が生成されないようにして前記基板に供給し、前記基板上で熱分解によりCo膜を成膜することを特徴とする成膜方法。
- 基板の温度を、Co2(CO)8の分解開始温度以上でCo4(CO)12が生成する温度未満にすることを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
- 基板の温度を45℃以上100℃未満とすることを特徴とする請求項2に記載の成膜方法。
- Co2(CO)8を気化させた後、基板に至るまでの気体原料の経路の温度をCo2(CO)8の気化温度以上でCo2(CO)8の分解開始温度未満とすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の成膜方法。
- Co2(CO)8を気化させた後、基板に至るまでの気体原料の経路の温度を常温以上45℃未満とすることを特徴とする請求項4に記載の成膜方法。
- 前記処理容器内の圧力、気体原料の温度、基板の温度、気体原料の流量を、基板上でCo4(CO)12が生成されないように設定することを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
- 処理容器圧力をP(Pa)、基板の伝熱面積をA(m2)、基板温度をTw(K)、ガス温度をTa(K)、気体原料の流量をf(sccm)とした場合に、以下の式を満たすことを特徴とする請求項6に記載の成膜方法。
{P2×A(Tw−Ta)}/f<122.1 - Co2(CO)8を気化させるとともにH2ガスと反応させて気体原料としてHCo(CO)4を生成させ、これを基板上に供給することを特徴とする請求項1に記載の成膜方法。
- 基板の温度を45〜300℃とすることを特徴とする請求項8に記載の成膜方法。
- 前記Co膜を成膜後、その上に電解メッキによりCuを堆積させることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の成膜方法。
- コンピュータ上で動作し、成膜装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、請求項1から請求項10のいずれかの成膜方法が行われるように、コンピュータに前記成膜装置を制御させることを特徴とする記憶媒体。
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