JP2012171380A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】変速用の第一変速クラッチ41、第二変速クラッチ42および第三変速クラッチ43(油圧クラッチ)の断接を切り換えるクラッチバルブ30と、左ブレーキペダル14Lおよび右ブレーキペダル14R(ブレーキ操作具)の操作に応じて左ブレーキ70Lおよび右ブレーキ70R(油圧ブレーキ)への作動油を給排出して、前記油圧ブレーキの動作を切り換えるブレーキバルブ60と、クラッチバルブ30とブレーキバルブ60とを接続するとともに、クラッチバルブ30から漏れた作動油をブレーキバルブ60に補充するチャージ油路50と、を具備した。
【選択図】図5
Description
また、以下では図中の矢印Fの方向を前方向、矢印Lの方向を左方向とそれぞれ定義して説明を行う。
主クラッチペダル13が踏み込み操作されていない場合、主クラッチバルブ33は、チェックバルブ32を介して供給される作動油を、第一電磁バルブ34、第二電磁バルブ35および第三電磁バルブ36へと流通させる(図5に示す状態)。
主クラッチペダル13が踏み込み操作された場合、主クラッチバルブ33のポジションが切り換えられ、当該主クラッチバルブ33は油路を遮蔽し、第一電磁バルブ34等への作動油の流通を遮断する。
第一電磁バルブ34、第二電磁バルブ35および第三電磁バルブ36は、前記コントローラからの制御信号を受信しない場合、油路を遮蔽し、第一変速クラッチ41、第二変速クラッチ42および第三変速クラッチ43への作動油の流通をそれぞれ遮断する(図5に示す状態)。
第一電磁バルブ34、第二電磁バルブ35および第三電磁バルブ36は、前記コントローラからの制御信号を受信した場合、ポジションが切り換えられ、主クラッチバルブ33を介して供給される作動油を第一変速クラッチ41、第二変速クラッチ42および第三変速クラッチ43へとそれぞれ流通させる。
第一電磁バルブ34を介して第一変速クラッチ41に作動油が供給された場合、当該第一変速クラッチ41が作動し、トラクタ1は低速で走行可能となる。
第二電磁バルブ35を介して第二変速クラッチ42に作動油が供給された場合、当該第二変速クラッチ42が作動し、トラクタ1は高速で走行可能となる。
第三電磁バルブ36を介して第三変速クラッチ43に作動油が供給された場合、当該第三変速クラッチ43が作動し、トラクタ1は後進することが可能となる。
また、主クラッチペダル13が踏み込み操作されていない場合において、第一電磁バルブ34、第二電磁バルブ35または第三電磁バルブ36のポジションを切り換えることにより、第一変速クラッチ41、第二変速クラッチ42または第三変速クラッチ43を適宜断接することができる。このようにして、作業者は任意にトラクタ1を変速させることができる。
左ブレーキペダル14Lが踏み込み操作されていない場合、左ブレーキバルブ62は、チャージ油路50を介して供給される作動油を、左ブレーキシリンダ63へと供給可能とする(図5に示す状態)。
左ブレーキペダル14Lが踏み込み操作された場合、左ブレーキバルブ62のポジションが切り換えられ、左ブレーキシリンダ63への作動油の流通を遮断する。
左ブレーキペダル14Lが踏み込み操作されていない場合、スプリング63cの付勢力によってピストン63bが左ブレーキシリンダ63の油室を拡張する方向に摺動する。これによって、作動油が左ブレーキ70Lから左ブレーキシリンダ63の油室内へと戻される。
右ブレーキペダル14Rが踏み込み操作されていない場合、右ブレーキバルブ64は、チャージ油路50を介して供給される作動油を、右ブレーキシリンダ65へと供給可能とする(図5に示す状態)。
右ブレーキペダル14Rが踏み込み操作された場合、右ブレーキバルブ64のポジションが切り換えられ、右ブレーキシリンダ65への作動油の流通を遮断する。
右ブレーキペダル14Rが踏み込み操作されていない場合、スプリング65cの付勢力によってピストン65bが右ブレーキシリンダ65の油室を拡張する方向に摺動する。これによって、作動油が右ブレーキ70Rから右ブレーキシリンダ65の油室内へと戻される。
左ブレーキ70Lは、左ブレーキシリンダ63から作動油が圧送された場合、当該作動油の油圧により左後輪6Lの車軸に設けられたブレーキディスクを押圧することで左後輪6Lを制動する。
右ブレーキ70Rは、右ブレーキシリンダ65から作動油が圧送された場合、当該作動油の油圧により右後輪6Rの車軸に設けられたブレーキディスクを押圧することで右後輪6Rを制動する。
また、左ブレーキペダル14Lの踏み込み操作が解除されると、作動油が左ブレーキ70Lから左ブレーキシリンダ63へと戻されるとともに、左ブレーキバルブ62のポジションが切り換えられてチャージ油路50と左ブレーキシリンダ63とが連通される。
この際、左ブレーキシリンダ63等から作動油が漏れ出していた場合、左ブレーキ70Lから戻される作動油だけでは左ブレーキシリンダ63内に作動油を十分に充填することができない。しかし、上記の如くチャージ油路50と左ブレーキシリンダ63とを連通することにより、左ブレーキシリンダ63等から漏れた分の作動油を、クラッチバルブ30からチャージ油路50を介して供給される作動油によって補充することができる。
また、右ブレーキペダル14Rの踏み込み操作が解除されると、作動油が右ブレーキ70Rから右ブレーキシリンダ65へと戻されるとともに、右ブレーキバルブ64のポジションが切り換えられてチャージ油路50と右ブレーキシリンダ65とが連通される。
この際、右ブレーキシリンダ65等から作動油が漏れ出していた場合、右ブレーキ70Rから戻される作動油だけでは右ブレーキシリンダ65内に作動油を十分に充填することができない。しかし、上記の如くチャージ油路50と右ブレーキシリンダ65とを連通することにより、右ブレーキシリンダ65等から漏れた分の作動油を、クラッチバルブ30からチャージ油路50を介して供給される作動油によって補充することができる。
また、本実施形態の如く、複数のバルブ(第一電磁バルブ34、第二電磁バルブ35、第三電磁バルブ36および主クラッチバルブ33)を1つのクラッチバルブボディ31にまとめて配置することで、これら複数のバルブから漏れる作動油の回収を容易に行うことができる。
また、ブレーキバルブ60に作動油を補充するためのチャージ回路(ポンプや分流弁等を用いた回路)を別途設ける場合に比べて、分流弁等の部品点数を削減できる。さらに、クラッチバルブ30から漏れる作動油の回路圧は大気圧に近い値(低い値)になるため、前記チャージ回路を別途設ける場合に比べて圧力損失および馬力ロスを低減することができる。
また、上述の如くクラッチバルブ30から漏れる作動油の回路圧は大気圧に近い値(低い値)になるため、当該作動油をブレーキバルブ60へと導く配管(チャージ配管51)を容易かつ低コストで構成することができる。
また、本発明に係る油圧クラッチは、上述の如くトラクタ1の走行速度を変速するための第一変速クラッチ41、第二変速クラッチ42および第三変速クラッチ43に限るものではなく、たとえばPTOの回転を変速するための油圧クラッチ等であってもよい。また、油圧クラッチの個数は限定するものではなく、いくつであってもよい。
また、本発明に係るブレーキ操作具は、上述の左ブレーキペダル14Lおよび右ブレーキペダル14Rの如く吊り下げ式のペダルに限定するものではなく、ブレーキバルブ60を操作することができるものであれば、どのような構成であってもよい。
また、本発明に係る油圧ブレーキは、上述の如くトラクタ1の後輪(左後輪6Lおよび右後輪6R)を制動するものに限るものではなく、前輪5・5を制動するものであってもよい。
このように構成することにより、ブレーキバルブ60およびクラッチバルブ30を、いずれもトラクタ1の左右方向右側に集中して配置することができ、チャージ配管51をさらに短く構成することが可能となる。
4 トランスミッションケース
14L 左ブレーキペダル(ブレーキ操作具)
14R 右ブレーキペダル(ブレーキ操作具)
30 クラッチバルブ
33 主クラッチバルブ
41 第一変速クラッチ(油圧クラッチ)
42 第二変速クラッチ(油圧クラッチ)
43 第三変速クラッチ(油圧クラッチ)
50 チャージ油路
60 ブレーキバルブ
70L 左ブレーキ(油圧ブレーキ)
70R 右ブレーキ(油圧ブレーキ)
Claims (2)
- 変速用の油圧クラッチの断接を切り換えるクラッチバルブと、
ブレーキ操作具の操作に応じて油圧ブレーキへの作動油を給排出して、前記油圧ブレーキの動作を切り換えるブレーキバルブと、
前記クラッチバルブと前記ブレーキバルブとを接続するとともに、前記クラッチバルブから漏れた作動油を前記ブレーキバルブに補充するチャージ油路と、
を具備する作業車両。 - 前記クラッチバルブと前記ブレーキバルブとを互いに近傍に配置した請求項1に記載の作業車両。
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2011
- 2011-02-17 JP JP2011032328A patent/JP5686472B2/ja active Active
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