JP2012171348A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境温度変化などによって、ヘッドから充填液が漏れるのを防止する。
【解決手段】記録ヘッド10に充填液を充填するステップと、充填液が充填された記録ヘッド10と充填液が充填されていないディストリビュータ11及び流路部材31を介して充填液が充填されていないサブタンク30のサブタンク袋33を接続するステップと、サブタンク30のサブタンク袋33内に、サブタンク30から記録ヘッド10に至る供給流路内に封入されたエアーの体積変化に追従してサブタンク袋33が変形可能な量のエアーを封入するステップと、メインタンク20とサブタンク30とを流路が遮断された状態で接続するステップとを行う。
【選択図】図3

Description

本発明は画像形成装置の出荷方法に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置の出荷方法に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。
このような液体吐出方式の画像形成装置として、記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを分配するための供給流路及びディストリビュータと、交換可能なメインタンクと、メインタンクからのインクを一旦貯留するための可撓性部材で形成された密閉式のサブタンク袋を含むサブタンクとを備え、供給流路内も大気と連通をしていない密閉構造としたものがある。
ところで、このような画像形成装置を出荷するときに、記録ヘッドや供給流路内部に充填液を充填して初期立ち上げ時に充填液をインクに置換することが知られている。
また、従来の画像形成装置の輸送方法として、液滴を吐出する液滴吐出ヘッドに記録液を供給するサブタンクと、サブタンクに供給する記録液を収容したメインタンクが装着されるカートリッジ装着部と、メインタンクからチューブを介して記録液をサブタンクに供給する供給ポンプとを備え、メインタンクがカートリッジ装着部に初めて装着される前には、液滴吐出ヘッド及びサブタンク内が空で、供給ポンプ及びチューブ内に洗浄液が充填された状態にあり、この状態で輸送される方法が知られている(特許文献1)。
特許4243342号公報。
上述したように、供給流路内部及び記録ヘッド内部にインク或いは充填液を充填して出荷する場合には、輸送や保管時の気圧変化でインクや充填液が漏れ出すのを防止する必要がある。この場合、内部のエアー量を出来るだけ少なくするかゼロにするという方法もあるが、完全にエアーを抜くことは困難であり、出来るだけエアー量を少なくする方法でも僅かに残ったエアーが膨張して、少ない量ではあるがインクや充填液がノズルから漏れてしまうという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、流路内にエアーが入っている状態にでも輸送や保管時の温度変化と気圧変化によって内部のエアーの膨張と収縮を吸収して、記録ヘッド内のインク又は充填液の漏れを防止することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置の出荷方法は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給する液体を収容するメインタンクと、
前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間に介在して、前記液体を一時貯留するサブタンクと、
前記サブタンクと前記記録ヘッドとをつなぐ流路を形成する流路部材と、を備え、
前記サブタンクは可撓性部材で形成されたパック状の袋部材を有する画像形成装置に充填液を充填して出荷する出荷方法であって、
前記記録ヘッドに前記充填液を充填するステップと、
前記充填液が充填された前記記録ヘッドと前記充填液が充填されていない前記流路部材を介して前記充填液が充填されていない前記サブタンクを接続するステップと、
前記サブタンクの前記袋部材内に、前記サブタンクから前記記録ヘッドに至る供給流路内に封入されたエアーの体積変化に追従して前記袋部材が変形可能な量のエアーを封入するステップと、
前記メインタンクと前記サブタンクとを流路が遮断された状態で接続するステップと、を行う
構成とした。
ここで、前記サブタンクに封入するエアー量は、装置の動作保証温度内における温度変化による前記供給流路内に封入されたエアーの体積変化に追従して前記袋部材が変形可能な量である構成とできる。
本発明に係る画像形成装置の出荷方法は、
液滴を吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドに供給する液体を収容するメインタンクと、
前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間に介在して、前記液体を一時貯留するサブタンクと、
前記サブタンクと前記記録ヘッドとをつなぐ流路を形成する流路部材と、を備え、
前記サブタンクは可撓性部材で形成されたパック状の袋部材と、前記袋部材内の液体残量の上限値及び下限値を検出する手段とを有する画像形成装置に充填液を充填して出荷する出荷方法であって、
前記記録ヘッドに前記充填液を充填するステップと、
前記充填液が充填された前記記録ヘッドと前記充填液が充填されていない前記流路部材を介して前記充填液が充填されていない前記サブタンクを接続するステップと、
前記サブタンクの前記袋部材内に、前記袋部材が前記上限値と下限値との間の容積になる量のエアーを封入するステップと、
前記メインタンクと前記サブタンクとを流路が遮断された状態で接続するステップと、を行う
構成とした。
本発明に係る画像形成装置の出荷方法によれば、記録ヘッドに充填液を充填するステップと、充填液が充填された記録ヘッドと充填液が充填されていない流路部材を介して充填液が充填されていないサブタンクを接続するステップと、サブタンクの袋部材内に、サブタンクから記録ヘッドに至る供給流路内に封入されたエアーの体積変化に追従して袋部材が変形可能な量のエアーを封入するステップと、メインタンクとサブタンクとを流路が遮断された状態で接続するステップと、を行う構成としたので、供給流路内にエアーが入っている状態でも輸送や保管時の温度変化などによる内部のエアーの膨張と収縮をサブタンクの袋部材の容量変化で吸収して、記録ヘッド内のインク又は充填液の漏れを防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の出荷方法によれば、記録ヘッドに充填液を充填するステップと、充填液が充填された記録ヘッドと充填液が充填されていない流路部材を介して充填液が充填されていないサブタンクを接続するステップと、サブタンクの袋部材内に、袋部材が上限値と下限値との間の容積になる量のエアーを封入するステップと、メインタンクとサブタンクとを流路が遮断された状態で接続するステップと、を行う構成としたので、供給流路内にエアーが入っている状態でも輸送や保管時の温度変化などによる内部のエアーの膨張と収縮をサブタンクの袋部材の容量変化で吸収して、記録ヘッド内のインク又は充填液の漏れを防止することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例の全体構成を説明する正面概略説明図である。 本発明の第1実施形態におけるインク供給系の説明に供する説明図である。 比較例1の出荷方法を説明するインク供給系の説明図である。 比較例2の出荷方法を説明するインク供給系の説明図である。 本発明に係る画像形成装置の出荷方法の説明に供するフロー図である。 本発明の第2実施形態におけるサブタンクへのエアー封入方法の説明に供するインク供給系の説明図である。 同じくインク供給系の説明図である。 本発明の第3実施形態の説明に供するインク供給系の模式的説明図である。 本発明の第4実施形態の説明に供するインク供給系の模式的説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について図1を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面概略説明図である。
この画像形成装置は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の液体であるインクを吐出する複数の記録ヘッド10y、10m、10c、10k(以下、色の区別をしないときは、y、m、c、kのサブ符号を添えない符号を用いる。他の部材等についても同様である。)を図示しないヘッド保持部材に一体的に保持したヘッドアレイユニット1を備えている。このヘッドアレイユニット1は、用紙送り方向に沿って移動可能に配置されている
各記録ヘッド10は、複数の液体吐出ヘッドからなるヘッド101とヘッド101にインクを供給するヘッドタンク103(図2参照)を一体化したヘッドユニットを2列千鳥状にベース部材102に配置したものであり、各ヘッド101にインクを分配供給する分配部材(ディストリビュータ)11が一体的(一体的とは直結又はチューブなどを介して接続すること)に設けられている。
このヘッドアレイユニット1の各記録ヘッド10に対して各色のインクを供給するインク供給装置は、各色のインクを収容した交換可能なメインタンク(インクカートリッジ)20を含むメインタンクユニット2と、メインタンク20からインクが供給され、記録ヘッド10にインクを供給するサブタンク30を含むサブタンクユニット3とを備え、サブタンクユニット3の各サブタンク30とヘッドユニット1の記録ヘッド10との間に水頭差を設けて記録ヘッド10に所要の負圧を発生させている。
ヘッドユニット1の下側には、給紙装置4から給紙される用紙5をヘッドユニット1に対向して搬送する用紙搬送機構6が配置されている。用紙搬送機構6は、用紙5を吸着し搬送する穴開き加工によって複数の吸引孔が形成された搬送ベルト61と、搬送ベルト61を掛け回した搬送ローラ62、63と、図示しないが搬送ベルト61が適切な平面性を保つためのプラテン部材と、搬送ベルト61の吸引孔から空気を吸引して用紙5を搬送ベルト61上に吸着させるための吸引ファン65などで構成される。なお、用紙の吸着は吸引に限られるものではなく、静電吸着や粘着などによって保持する構成にしてもよい。
また、搬送ベルト61の下流側には搬送ガイド板7が開閉可能に配置され、搬送ガイド板7の下流側には排紙台8が配置されている。そして、搬送ガイド板7の下方に記録ヘッド10の維持回復を行う維持回復機構(クリーニングユニット)9が配置されている。維持回復機構9は、各ヘッド101のノズル面をキャッピングするキャップ、キャップに接続された吸引ポンプ、ノズル面を払拭するワイパ部材などを備えている。
この画像形成装置では、記録ヘッド10の維持回復(クリーニング)を行う場合、先ず、搬送ガイド板7が図1で矢示方向に回転して開き、その下に配置されている維持回復機構9の上面が開放され、次に、ヘッドユニット1が維持回復機構9上までスライドして停止する。その後、記録ヘッド10のノズル面がキャップ部材でキャッピングされ、キャップ部材を通して吸引ポンプによって記録ヘッド10内のインクをノズルから吸引する維持回復動作を行う。維持回復動作としてのノズル吸引が完了した後、再びヘッドユニット1が元の印字位置に戻り、搬送ガイド板7が閉じて印字可能な状態となる。ヘッドユニット1の維持回復のタイミングは、予め決められた枚数以上の連続印字を行った後、予め決められた時間以上印字せずに放置された後などに行われるように設定されている。
次に、本発明の第1実施形態におけるこの画像形成装置のインク供給系について図2を参照して説明する。
前述したようにインク供給系は、主にメインタンクであるインクカートリッジ20、サブタンク30、ディストリビュータ11、記録ヘッド10の各ヘッド101及びヘッドタンク103から構成される。
サブタンク30は、可撓性フィルムからなる袋部材であるサブタンク袋33で構成されている。そして、サブタンク袋33の内部の容量を制御するためのフィラー34が設けられ、下限センサ35と上限センサ36で残量を検知する。そして、この検知情報に応じて供給路21に設けられたインク供給弁22の開閉を行って、インクカートリッジ20からサブタンク袋33にインクを供給している。
インクカートリッジ20とサブタンク袋33、サブタンク袋33とディストリビュータ11間はインク供給チューブ21、31によって接続され、インクカートリッジ20から記録ヘッド10までの流路の内部は大気とは連通していない密閉構造としている。
ここで、この画像形成装置を出荷するときには、記録ヘッド10の各ヘッド101内及びヘッドタンク103内には充填液を充填し、ディストリビュータ11、供給チューブ31、サブタンク袋33、供給チューブ21の開閉弁22より下流側の部分にはエアーが封入されている状態としている。
この場合、ヘッドタンク103及びヘッド101内にのみ充填液を充填し、ヘッドタンク103より上流側で開閉弁22より下流側の流路部分をエアーの状態にしているのは、装置の初期立上げ時に供給流路内にインクを充填するときの無駄なインク消費量を最小限に抑えるためである。ヘッド101、ヘッドタンク103、供給流路21,22、サブタンク袋33内全てに充填液を充填して出荷することもできるが、これでは、装置の初期立上げ時に充填液からインクに置換するときのインク消費が多くなってしまう。また、ヘッド101及びヘッドタンク101のみに充填液を充填しているのは、ヘッド101内が乾燥してしまうと、ヘッド101内の細い流路(各ノズルに通じる個別流路など)にインクを充填するのが困難になるためである。
そして、サブタンク袋33内のエアー量は予め定めた所定の容量範囲内に収めている。
この所定の容量範囲は、サブタンク30から記録ヘッド10に至る供給流路内に封入されたエアーの体積変化に追従して袋部材33が変形可能な量であり、例えば、予め定めた装置の動作保証温度範囲内で環境温度が変化することで供給流路内のエアーが膨張、収縮するときにサブタンク袋33が変形して変化分を吸収できる量である。
この状態で画像形成装置を出荷することにより、輸送や保管時に温度変化や気圧変化が生じて封入されたエアーが膨張収縮した場合においても、記録ヘッド10内部の充填液が外に漏れ出したり、記録ヘッド10内部にエアーが引き込まれたりすることがなくなる。
より具体的には、例えば、サブタンク袋33とディストリビュータ22、供給チューブ21、22を合わせた供給流路全体の容量を100mlとし、輸送や保管時(物流時)の温度変化を−20〜+60℃とするとき、エアーの体積変化はエアー全体の約30%程度であるので、約30ml分の容積変化を吸収できるサブタンク袋33の容量が必要となる。そこで、サブタンク袋33の最大容量を50mlとすると、常温環境下(23℃)で約25mlのエアーを封入しておくことで、エアーの体積変化を吸収することができて、物流時の環境変化による充填液漏れやエアー巻き込みを防止することができる。
なお、ヘッド101のノズル面にゴムシート130を押さえ付けることで、充填液漏れ防止に対する余裕度を向上することができる。
ここで、サブタンク袋33内のエアー量が所定の容量よりも少ない場合の比較例1を図4に示している。
この状態で出荷した場合、輸送や保管時の温度変化において、特に低温環境下で内部のエアーが収縮した時にはサブタンク袋33が出荷時の状態より収縮することができない(萎まない)ために、供給流路内部が減圧した状態となる。供給流路内が減圧状態になるとヘッド101とゴムシート130の密着面からエアー400が入り込んでヘッド101のノズルから内部に気泡が侵入し、インク置換時に排出できずに吐出不良を生じるという不具合が発生する。
また、サブタンク袋33内のエアー量が所定の容量よりも多い場合の比較例2を図5に示している。
この状態で出荷した場合、輸送や保管時の温度変化において、特に高温環境下で内部のエアーが膨張した時にはサブタンク袋33が出荷時の状態より膨らむことができないために、供給流路内部が加圧状態となる。供給流路内部が加圧状態になると、ヘッド101とヘッドタンク103内に充填されている充填液500がヘッド101のノズル面とゴムシート130の密着面の間から漏れ出すという不具合が発生する。
次に、本発明に係る画像形成装置の出荷方法の第1実施形態について図5のフロー図を参照して説明する。
まず、記録ヘッド10(上記の例ではヘッド101及びヘッドタンク103を含む)内に充填液を充填する。
そして、充填液が充填された記録ヘッド10を複数個配列した状態に充填液が充填されていないディストリビュータ11を接続する。次いで、ディストリビュータ11に充填液が充填されていない供給チューブ31を介してサブタンク30の袋部材33を接続する。このとき、袋部材33には上述したように所定の範囲内の量のエアーを封入している。
その後、メインタンク20をサブタンク30の袋部材33に接続する。この場合、サブタンク3とメインタンク20間の流路21には開閉弁22が設けられ、開閉弁22より下流側にはインクは流れない状態にある。
そして、画像形成装置を出荷する。
このように、記録ヘッドに充填液を充填するステップと、充填液が充填された記録ヘッドと充填液が充填されていない流路部材を介して充填液が充填されていないサブタンクを接続するステップと、サブタンクの袋部材内に、サブタンクから記録ヘッドに至る供給流路内に封入されたエアーの体積変化に追従して袋部材が変形可能な量のエアーを封入するステップと、メインタンクとサブタンクとを流路が遮断された状態で接続するステップとを行うことで、供給流路内にエアーが入っている状態でも輸送や保管時の温度変化などによる内部のエアーの膨張と収縮をサブタンクの袋部材の容量変化で吸収して、記録ヘッド内のインク又は充填液の漏れを防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態について図6及び図7を参照して説明する。なお、図6及び図7は同実施形態におけるインク供給系の説明図である。
本実施形態では、サブタンク30は、サブタンク袋33の外側を密閉された樹脂材料などで形成されたタンクケース93で覆われ、タンクケース93内部をエアーによって加圧する加圧ポンプ91と減圧する減圧ポンプ92と、タンクケース93内を大気に開放する大気開放弁94を備えている。また、ディストリビュータ11の上部に大気に開放可能な大気開放弁90を備えている。
本実施形態の画像形成装置を出荷するときにサブタンク30内のサブタンク袋33内に所定の範囲内の量のエアーを封入する手順について説明する。
まず、図6に示すように、サブタンク袋33内のエアーを抜く作業を行う。この作業では、ディストリビュータ11上部の大気開放弁90を開く。そして、サブタンク30のタンクケース93内を加圧するために大気開放弁94を閉じてタンクケース93内を密閉状態にする。そして、加圧ポンプ91を駆動してサブタンク30のタンクケース93内にエアーを供給することにより、サブタンク袋33をエアーによって押し潰す。このとき、サブタンク袋33内のエアーはディストリビュータ11上部の大気開放弁90を通じて排出される。そして、所定時間後、加圧ポンプ91を停止すると同時にハードケース93の大気開放弁94を開いてタンクケース93内部を大気圧に開放する。
次いで、サブタンク袋33内にエアーを封入する作業を行う。この作業では、ディストリビュータ11上部の大気開放弁90を開く。そして、サブタンク30のタンクケース93内を減圧するために大気開放弁94を閉じてタンクケース93内を密閉状態にし、減圧ポンプ92でタンクケース93内のエアーを吸引して内部を減圧する。これにより、サブタンク袋33は、ディストリビュータ11上部の大気開放弁90からエアーを吸って膨らむ。サブタンク袋33が膨らむと、フィラー34が図9で右方向に変位し、図10に示すように、フィラー34の先端部を上限検知センサ36が検出する。この上限検知センサ36が検出すると同時に、タンクケース93の大気開放弁94が開き、タンクケース93内部を大気圧に開放して、減圧ポンプ92も停止する。その後、ディストリビュータ11上部の大気開放弁90を閉じる。
このようにして、サブタンク袋33内には内部の液体残量を検出する上限値と下限値との範囲内のエアーが封入される。
この状態で画像形成装置を出荷することにより、前記第1実施形態と同様に、輸送や保管時に温度変化や気圧変化が生じて封入されたエアーが膨張収縮した場合においても、記録ヘッド10内部の充填液が外に漏れ出したり、記録ヘッド10内部にエアーが引き込まれたりすることがなくなる。
次に、本発明の第3実施形態について図8を参照して説明する。なお、図8は同実施形態の説明に供するインク供給系の模式的説明図である。
本実施形態のサブタンク30は、可撓性袋部材ではなく、成型樹脂などのタンクケース60を有している。このタンクケース60の上部には大気連通路61が設けられている。
この場合、大気連通路61が常に開放されている構成にすることで、出荷時の輸送や保管による温度変化においてもディストリビュータ11内やサブタンク30内、供給チューブ31内が常に大気圧と同じであるため、記録ヘッド10内の充填液が漏れ出すことはない。
ただし、流路内が大気連通路61を通じて常に大気に晒されていると、長期の放置によって、記録ヘッド10内に充填されている充填液が乾燥する。充填液が乾燥すると、装置がユーザーに着荷したときに充填液をインクに置換して充填するときの充填動作に支障が生じることになる。
そこで、大気連通路61を開閉する大気密閉切替え弁62を設けるとともに、タンクケース60の上部(インクが充填されたときにインクが侵入しない位置)に通じる可撓性部材からなる袋部材である圧力変化吸収パック63を備えている。
このように構成することで、出荷時には大気密閉切り替え弁62を閉じた状態としてタンクケース60内を大気から遮断し、かつ、袋部材である圧力変化吸収パック63の膨らみ状態(エアー封入量)を前述した第1実施形態で説明したと同様に設定する。
これによって、長期放置時の充填液の乾燥を防止できるとともに、輸送時や放置時の温度変化による供給流路内の圧力変化を吸収して、充填液の液垂れや気泡の引き込みを防止することができる。
次に、本発明の第4実施形態について図9を参照して説明する。なお、図9は同実施形態の説明に供するインク供給系の模式的説明図である。
本実施形態は、シリアル型画像形成装置のインク供給系に適用したものである。シリアル型画像形成装置にも、本発明前記第1実施形態などと同様に適用することができ、サブタンク袋33内のエアー量を所定量にすることで、輸送や保管時の温度変化で充填液が漏れだしたり、内部にエアーが引き込まれたりすることを防止できる。
ただし、シリアル型画像形成装置では、ライン型画像形成装置のインク供給系に比べてディストリビュータ11の供給流路が無いために、供給流路内のエアーの量が少なく、エアーの体積変化も少なくなるため、サブタンク袋33の容量は小さくてもよい。
1 ヘッドユニット
2 メインタンクユニット
3 サブタンクユニット
4 給紙機構
5 用紙
6 用紙搬送機構
7 搬送ガイド板
10、10k、10c、10m、10y 記録ヘッド
11 分配部材
20 インクカートリッジ(メインタンク)
21 供給チューブ
30 サブタンク
31 供給チューブ
33 サブタンク袋(袋部材)
35 下限センサ
36 上限センサ
60 タンクケース
63 圧力吸収パック(袋部材)
93 タンクケース
101 ヘッド

Claims (3)

  1. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を収容するメインタンクと、
    前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間に介在して、前記液体を一時貯留するサブタンクと、
    前記サブタンクと前記記録ヘッドとをつなぐ流路を形成する流路部材と、を備え、
    前記サブタンクは可撓性部材で形成されたパック状の袋部材を有する画像形成装置に充填液を充填して出荷する出荷方法であって、
    前記記録ヘッドに前記充填液を充填するステップと、
    前記充填液が充填された前記記録ヘッドと前記充填液が充填されていない前記流路部材を介して前記充填液が充填されていない前記サブタンクを接続するステップと、
    前記サブタンクの前記袋部材内に、前記サブタンクから前記記録ヘッドに至る供給流路内に封入されたエアーの体積変化に追従して前記袋部材が変形可能な量のエアーを封入するステップと、
    前記メインタンクと前記サブタンクとを流路が遮断された状態で接続するステップと、を行う
    ことを特徴とする画像形成装置の出荷方法。
  2. 前記サブタンクに封入するエアー量は、装置の動作保証温度内における温度変化による前記供給流路内に封入されたエアーの体積変化に追従して前記袋部材が変形可能な量であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置の出荷方法。
  3. 液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドに供給する液体を収容するメインタンクと、
    前記メインタンクと前記記録ヘッドとの間に介在して、前記液体を一時貯留するサブタンクと、
    前記サブタンクと前記記録ヘッドとをつなぐ流路を形成する流路部材と、を備え、
    前記サブタンクは可撓性部材で形成されたパック状の袋部材と、前記袋部材内の液体残量の上限値及び下限値を検出する手段とを有する画像形成装置に充填液を充填して出荷する出荷方法であって、
    前記記録ヘッドに前記充填液を充填するステップと、
    前記充填液が充填された前記記録ヘッドと前記充填液が充填されていない前記流路部材を介して前記充填液が充填されていない前記サブタンクを接続するステップと、
    前記サブタンクの前記袋部材内に、前記袋部材が前記上限値と下限値との間の容積になる量のエアーを封入するステップと、
    前記メインタンクと前記サブタンクとを流路が遮断された状態で接続するステップと、を行う
    ことを特徴とする画像形成装置の出荷方法。
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