JP2012171142A - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ドットの形成位置のずれによる印刷画像の画質劣化を目立ちにくくする。
【解決手段】複数種類のサブパターンを非周期的に配置したマスクパターンを使用するため、1種類のサブパターンからなるマスクパターンを使用する場合と比較して、ドットの配置の不規則性が高まり、ドットの形成位置のずれによる印刷画像の画質劣化を目立ちにくくする(ロバスト性を高める)ことができる。一方、各サブパターンに対応する各部分においては、ドットが周期的に配置されるため、要素がランダムに配置されたマスクパターンを使用する場合と比較して、印刷画像の粒状性を抑えることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、印刷データを生成するための画像処理の技術に関する。
印刷媒体上に形成されるドットの位置や大きさにばらつきがある場合でも、ドット間に隙間が生じにくい印刷データを生成する画像処理方法が提案されている(特許文献1参照)。この画像処理方法では、画素ごとのドットの形成又は非形成を示すドットデータ内の主走査方向に沿った各ラインデータLに対してマルチライン処理を実行し、1本のラインデータLを2本の分割ラインデータL1,L2に分割する。このマルチライン処理では、ラインデータLにマスクM1=(1,0)をかけることにより、分割ラインデータL1を生成し、ラインデータLにマスクM2=(0,1)をかけることにより、分割ラインデータL2を生成する。なお、これらのマスクM1,M2は、ラインデータLのデータ長に応じて繰り返し使用される。
このようなマルチライン処理を実行することにより、分割ラインデータLの奇数番目のドットが分割ラインデータL1に振り分けられ、分割ラインデータLの偶数番目のドットが分割ラインデータL2に振り分けられる。また、分割ラインデータL1,L2の副走査方向における配列ピッチは、ラインデータLを分割しない場合の副走査方向における配列ピッチHの半分(H/2)に設定される。したがって、ラインデータLにおいて主走査方向に一直線に配列されたドットが、分割ラインデータL1,L2においては、副走査方向の位置が1ドットずつ交互にずれた形となり、主走査方向に沿って周期的に(ジグザグに)配置される。この結果、マルチライン処理により生成されたドットデータ(印刷データ)は、マルチライン処理を実行する前のドットデータと比較して、ドット間に隙間が生じにくい配置のものとなる。なお、マルチライン処理により副走査方向におけるライン数が2倍になるが、副走査方向の配列ピッチが半分(H/2)に設定されるため、副走査方向における画像の長さは変わらない。
特開2005−288838号公報 特開2004−209765号公報
しかしながら、前述した画像処理方法によって生成されるドットデータは、ドットの配置が周期的になる。このため、例えば、印刷媒体の搬送誤差に起因してドットの形成位置のずれが発生すると、印刷画像の画質劣化が目立ってしまう(ロバスト性が低い)という問題があった。なお、ロバスト性を高めるために、ドットの配置をランダムにすることも考えられるが、このようにすると印刷画像の粒状性が高くなりすぎてしまう。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、ドットの形成位置のずれによる印刷画像の画質劣化を目立ちにくくすることを目的としている。
本発明は、前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷のための画像処理装置であって、画素ごとのドットの形成又は非形成を示すドットデータを取得する取得部と、前記ドットデータに含まれる各画素のドットの形成位置を、主走査方向及び副走査方向のうちの一方である調整方向において互いに異なるk個(kは2以上の整数)の候補位置のうちのいずれかに決定することによって、前記ドットデータの画素数を前記調整方向においてk倍した調整済ドットデータを生成する調整部と、を備え、前記調整部は、前記ドットデータに含まれる各画素のドットの形成位置を、位置決定パターンに整合するように、前記k個の候補位置のうちのいずれかに決定し、前記位置決定パターンは、複数個のサブパターンを含み、前記各サブパターンは、k・M×k・N個(M,Nは1以上の整数)の要素を含み、前記各サブパターン内の前記k・M×k・N個の要素には、ドットの形成を許容するドット許容要素と、ドットの形成を禁止するドット禁止要素と、が周期的に配置されており、前記位置決定パターンには、前記ドット許容要素及び前記ドット禁止要素の配置が異なる複数種類の前記サブパターンが含まれることを特徴とする画像処理装置。
この構成によれば、複数種類のサブパターンが含まれた位置決定パターンに整合するようにドットの形成位置を決定するため、1種類のサブパターンからなる位置決定パターンを使用する場合と比較して、ドットの配置が不規則となり、ドットの形成位置のずれによる印刷画像の画質劣化を目立ちにくくする(ロバスト性を高める)ことができる。一方、各サブパターンにおいては、ドット許容要素とドット禁止要素とが周期的に配置されているため、ドット許容要素とドット禁止要素とがランダムに配置された位置決定パターンを使用する場合と比較して、印刷画像の粒状性を抑えることができる。なお、「画素ごとのドットの形成又は非形成を示すドットデータ」には、ドットのサイズが複数種類のドットデータも含まれる。この場合、「ドットの形成」とは、複数種類のサイズのドットのうちいずれかの形成を意味する。また、M,Nの値は、サブパターンごとに異なる値としてもよい。
[適用例2]適用例1に記載の画像処理装置であって、前記位置決定パターンには、前記複数種類のサブパターンが非周期的に配置される、画像処理装置。
この構成によれば、複数種類のサブパターンが周期的に配置された位置決定パターンを使用する場合と比較して、ドットの配置が更に不規則となり、ドットの形成位置のずれによる印刷画像の画質劣化を一層目立ちにくくする(ロバスト性を一層高める)ことができる。
[適用例3]適用例1又は適用例2に記載の画像処理装置であって、前記各サブパターンは、k・M本のラインパターンであって、前記ラインパターンは前記調整方向と直交する方向に配列されたk・N個の要素を含む、前記k・M本のラインパターンを含み、前記k・M本のラインパターンのうち、隣接する2本のラインパターンは、前記ドット許容要素及び前記ドット禁止要素の配列順序が同じであるが前記ドット許容要素及び前記ドット禁止要素の配列位置が所定のシフト量だけシフトした関係にある、画像処理装置。
この構成によれば、ドット許容要素とドット禁止要素が周期的に配列されたサブパターンを容易に実現することができる。
[適用例4]適用例3に記載の画像処理装置であって、前記各サブパターン内の前記各ラインパターンは、N個の前記ドット許容要素と、k・N−N個の前記ドット禁止要素と、を有する、画像処理装置。 この構成によれば、サブパターン内のドット許容要素が、各ラインパターンにN個ずつ含まれる。したがって、調整済ドットデータにおけるドットの形成位置が、調整方向において片寄りにくくすることができる。
[適用例5]適用例3又は適用例4に記載の画像処理装置であって、前記各サブパターン内の前記各ラインパターンは、k個のグループを含み、前記各グループは、N個の要素を含み、前記各グループには、N−1個以上の前記ドット禁止要素が含まれ、2個以上の前記ドット許容要素が含まれない、画像処理装置。 この構成によれば、調整済ドットデータにおけるドットの形成位置が、ラインパターン内で片寄りにくくすることができる。
[適用例6]適用例5に記載の画像処理装置であって、前記k個のグループ内の前記ドット許容要素及び前記ドット禁止要素の配列は、前記グループごとに異なる、画像処理装置。 この構成によれば、サブパターン内の隣接する2本のラインパターンで、ドット許容要素が調整方向に連続しにくくすることができる。
[適用例7]適用例3から適用例6までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記シフト量は、前記Nの整数倍である、画像処理装置。 この構成によれば、サブパターン内の隣接する2本のラインパターンを、ドット許容要素及びドット禁止要素の配列位置がグループ単位でシフトした関係にすることができる。
[適用例8]適用例3から適用例7までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記各ラインパターンにおいて、前記ドット許容要素が連続していない、画像処理装置。 この構成によれば、調整済ドットデータにおけるドットの形成位置が、ラインパターン内で連続しないようにすることができる。
[適用例9]適用例3から適用例8までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記複数種類のサブパターンは、第1種の前記サブパターンと、前記配列順序が前記第1種のサブパターンと同じであるが、前記シフト量が前記第1種のサブパターンと異なる第2種の前記サブパターンと、を含む、画像処理装置。
[適用例10]適用例3から適用例9までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記複数種類のサブパターンは、第1種の前記サブパターンと、前記配列順序が前記第1種のサブパターンと異なるが、前記シフト量が前記第1種のサブパターンと同じである第3種の前記サブパターンと、を含む、画像処理装置。
これらの構成によれば、複数種類のサブパターンを容易に実現することができる。
[適用例11]適用例1から適用例10までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記位置決定パターンにおいて、前記調整方向と直交する方向に前記ドット許容要素が連続していない、画像処理装置。 この構成によれば、調整済ドットデータにおけるドットの形成位置が、調整方向と直交する方向に連続しないようにすることができる。
[適用例12]適用例1から適用例11までのいずれか1つに記載の画像処理装置であって、前記取得部は、印刷に使用される複数色に対応する複数の前記ドットデータを取得し、前記位置決定パターンは、前記各ドットデータごとに異なる、画像処理装置。 この構成によれば、位置決定パターンが複数色のドットデータに共通である場合と比較して、色ごとのドットの配置が不規則となり、ドットの形成位置のずれによる印刷画像の画質劣化を目立ちにくくする(ロバスト性を高める)ことができる。
なお、本発明は、前述した画像処理装置、画像処理方法、画像処理装置としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラム、その画像処理プログラムを記録した記録媒体、等の種々の形態で実現することができる。
実施形態の印刷システムの概略構成を表すブロック図である。 パーソナルコンピュータで行われる画像処理の流れを示す図である。 1200×1200dpiのドットパターンから、1200×6000dpiのドットパターンを生成する手順を示す図である。 5×5個の要素が配置されたサブパターンの一例を示す図である。 同一のサブパターンが格子状に配置されたマスクパターンを用いて生成したドットデータにおけるドットオン要素の配置の一例を示す図である。 ドット許容要素及びドット禁止要素の配置をランダムにしたマスクパターンを用いて生成したドットデータにおけるドットオン要素の配置の一例を示す図である。 実施形態で用いられるマスクパターンの一例を示す図である。 実施形態のマスクパターンを用いて生成したドットデータの一例を示す図である。 サイズの異なる複数種類のサブパターンが配置されたマスクパターンの一例を示す図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.全体構成]
図1は、実施形態の印刷システムの概略構成を表すブロック図である。この印刷システムは、パーソナルコンピュータ1とプリンタ2とがデータ通信可能に構成されたものである。
パーソナルコンピュータ1は、汎用の情報処理装置であり、制御部11、記憶部12、通信部13、操作部14及び表示部15を備えている。
制御部11は、パーソナルコンピュータ1の各部を統括制御するものであり、CPU111、ROM112及びRAM113を備えている。記憶部12は、記憶データの書換えが可能な不揮発性の記憶装置であり、本実施形態ではハードディスク装置が用いられている。そして、記憶部12には、オペレーティングシステム(OS)121、グラフィックツール等のアプリケーションプログラム122、パーソナルコンピュータ1からプリンタ2を利用可能とするためのソフトウェア(プログラム)であるプリンタドライバ123などがインストールされている。通信部13は、プリンタ2との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。操作部14は、ユーザからの外部操作による指令を入力するための入力装置であり、本実施形態ではキーボードやポインティングデバイス(マウスやタッチパッド等)が用いられている。表示部15は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するための出力装置であり、本実施形態では液晶ディスプレイが用いられている。
一方、プリンタ2は、インクジェット方式の印刷装置であり、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25及び印刷実行部26を備えている。
制御部21は、プリンタ2の各部を統括制御するものであり、CPU211、ROM212及びRAM213を備えている。記憶部22は、記憶データの書換えが可能な不揮発性の記憶装置であり、本実施形態ではフラッシュメモリが用いられている。通信部23は、パーソナルコンピュータ1との間でデータ通信を行うためのインタフェースである。操作部24は、ユーザからの外部操作による指令を入力するための入力装置であり、各種操作ボタンを備えている。表示部25は、各種情報をユーザが視認可能な画像として表示するための出力装置であり、小型の液晶ディスプレイが用いられている。印刷実行部26は、印刷媒体としての用紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)へ往復移動可能な印刷ヘッド27を備え、印刷ヘッド27の往復動作中に、画像を構成する各画素が二値(ドットのオン/オフ)で表現された印刷データに基づいてインク滴を吐出することで、用紙に画像を印刷する。
[2.処理の概要]
次に、本実施形態の印刷システムで実行される処理の概要について説明する。パーソナルコンピュータ1では、実行中のアプリケーションプログラム122において印刷開始操作が行われることによりプリンタドライバ123が起動する。プリンタドライバ123が起動すると、パーソナルコンピュータ1の制御部11は、図2に示すように、印刷対象の画像を表す256階調(0〜255のいわゆる8ビットレンジ)のRGB値で表現された画像データを、256階調のCMYK値で表現された画像データに変換する色変換処理を行う。そして、色変換処理後の画像データに対してハーフトーン処理(例えば誤差拡散処理)を行い、画素ごとのドットの形成又は非形成を示すCMYK各色のドットデータ(本実施形態では、1200×1200dpiのドットデータ)を生成する。さらに、ハーフトーン処理で生成したドットデータに対して、主走査方向(横方向)に沿った各ラインデータを5本の分割ラインデータに分割することで副走査方向(縦方向)の画素数を5倍にした調整済ドットデータを生成するマルチライン処理を実行する。そして、マルチライン処理で生成した調整済ドットデータを、印刷データとしてプリンタ2へ供給する。その結果、プリンタ2は、パーソナルコンピュータ1から供給された印刷データ(調整済ドットデータ)の表す画像を印刷実行部26で印刷する。
[3.マルチライン処理]
次に、パーソナルコンピュータ1の制御部11が実行するマルチライン処理の詳細について説明する。マルチライン処理では、ハーフトーン処理で生成されてRAM113に一時記憶されたドットデータがRAM113から取得され、そのドットデータ内の主走査方向に沿った各ラインデータが、5ラスタ分の分割ラインデータに分割される。ここで、ドットデータに含まれる各画素のドットの形成位置は、後述するマスクパターンに整合するように、副走査方向において互いに異なる5個の候補位置のうちのいずれかに決定される。このようにして、副走査方向の解像度が1200dpiのドットデータから、副走査方向の解像度が6000dpiの調整済ドットデータが生成される。
図3は、1200×1200dpiのドットパターンから、1200×6000dpiのドットパターンを生成する手順を示す。図3の上段、中段及び下段に示された3つのパターンのうち、上段に示されたパターンは、1200×1200dpiの3ラスタ分のドットパターンの一例である。ドットパターンでは、ドットオンを示す要素(「○」で示す要素であり、以下「ドットオン要素」という。)及びドットオフを示す要素(「×」で示す要素であり、以下「ドットオフ要素」という。)のいずれかによって、各画素が表現される。また、図3の中段に示されたパターンは、1200×6000dpiのマスクパターンであり、後述する本実施形態のマスクパターン(図7)の比較例として示すものである。また、図3の下段に示されたパターンは、図3上段のドットパターンに対して、図3中段のマスクパターンを用いたマスク処理を行うことによって生成される、1200×6000dpiのドットパターンである。
ここで、図3の中段に示されたマスクパターンについて説明する。このマスクパターンは、図4に示されたサブパターンを格子状に複数個並べて配置したものである。このサブパターンは、5×5個の要素が配置されたものである。これら5×5個の要素には、ドットの形成を許容する要素であるドット許容要素(「○」で示す要素))と、ドットの形成を禁止する要素であるドット禁止要素(「×」で示す要素)と、が周期的に配置されている。また、これら5×5個の要素は、主走査方向に配列された5個の要素からなる5本のラインパターンに区分される。そして、各ラインパターンは、1個のドット許容要素と4個のドット禁止要素とが含まれた5画素分の一次元のマスクパターン(1,0,0,0,0)を、2画素分ずつ右方向にシフトしたものである。なお、一次元のマスクパターンにおいて、「1」がドット許容要素であり、「0」がドット禁止要素である。
つまり、サブパターン内の5本のラインパターンは、ドット許容要素及びドット禁止要素の配列順序が同じであり、i+1番目(1≦i≦4)のラインパターンは、i番目のラインパターンを、右方向に2画素分だけシフトした関係にある。このため、サブパターンにおいて、ドット許容要素とドット禁止要素とが周期的に配置される。また、5回のシフトによりラインパターンの配列が一周し、5本のラインパターンのそれぞれでドット許容要素の主走査方向における位置が異なるため、ドット許容要素は、サブパターン内の各列に1個ずつ配置される。なお、ここでいう配列順序とは、ラインパターンにおける両端の画素がループ状に連続することを前提とした配列順序を意味する。例えば、ラインパターンに配列された5個の要素をA,B,C,D,Eとした場合、配列順序をA→B→C→D→E→A→B→…というように捉える。したがって、右方向に2画素分だけシフトした場合、5個の要素の配列はD,E,A,B,Cとなる。
図3の中段に示されたマスクパターンは、図4に示されたサブパターンを格子状に複数個並べて配置したものであり、換言すれば、ドット許容要素及びドット禁止要素の配置が同一の(一種類の)サブパターンを複数個並べて配置したものである。したがって、マスクパターン全域で見ても、ドット許容要素とドット禁止要素とが周期的に配置される。
このようなマスクパターンを用いてマスク処理を行う場合、まず、図3の上段に示されたドットパターンを、副走査方向に5倍に拡大する。ここでの拡大は、最近傍補間での拡大と同義であり、1個の要素が、副走査方向に連続する5個の要素(元の要素と同一の要素)に変換される。つまり、1200dpiの1ラスタが、6000dpiの5ラスタ(ドットオン要素及びドットオフ要素の配列が同一の5ラスタ)に分割される。
次に、こうして生成した1200×6000dpiのドットパターンに対して、図3の中段に示されたマスクパターンを用いたマスク処理を行う。具体的には、ドットパターンにマスクパターンを重ね合わせた場合に、ドットパターンにおいてドットオン要素が配置され、かつ、マスクパターンにおいてドット許容要素が配置される位置の要素を、ドットオン要素に決定し、それ以外の位置の要素を、ドットオフ要素に決定する。マスクパターンを構成する各サブパターンにおいて、ドット許容要素は各列に1個ずつ配置されるため、ドットパターン内のドットオン要素の位置が、副走査方向において互いに異なる5個の候補位置のうちのいずれか1つに決定される。
例えば、図3に示されるように、マスク処理前のドットパターン内のドットオン要素D1は、副走査方向に連続する5個のドットオン要素に変換された後(図示せず)、マスクパターン内の5個の要素からなる要素列D2に基づきマスク処理される。この要素列D2は、上から4番目の要素のみがドット許容要素であるため、マスク処理後のドットパターン内の要素列D3は、上から4番目の要素のみがドットオン要素となる。
図5は、図3の中段に示されたマスクパターンを用いて生成したドットパターンにおけるドットオン要素の配置の一例を示す。図5に示されるように、同一のサブパターンで構成されたマスクパターンを用いて生成したドットデータにおけるドットオン要素の配置は、周期的(均一)になる。このため、用紙の搬送ずれやインクの着弾ずれなどの要因によって印刷画像に生じ得るドットの形成位置のずれによる画質劣化が目立ちやすく、ロバスト性が低いという問題がある。なお、ロバスト性を高めるために、マスクパターンにおけるドット許容要素及びドット禁止要素の配置をランダムにすることも考えられるが、図6に示すように、印刷画像の粒状性が高くなりすぎてしまうという問題がある。なお、図5、図6及び後述する図8に示すドットパターンは1200dpi×6000dpiのものであり、実際の印刷画像は、縦方向に5分の1に圧縮されたような状態となる。
そこで、本実施形態では、印刷画像の粒状性が高くなりすぎることを抑制しつつ、ロバスト性を高めることができるように、ドット許容要素及びドット禁止要素の配置が異なる複数種類のサブパターンでマスクパターンを構成する。
図7は、本実施形態で用いられるマスクパターンの一例を示す。図7に示されたマスクパターンは、ドット許容要素及びドット禁止要素の配置がそれぞれ異なる同一サイズ(20×5個の要素分)のサブパターンを格子状に複数個並べて配置したものである。図7の例では、6種類のサブパターンが、左上段、左中段、左下段、右上段、右中段及び右下段に配置されている。各サブパターンは、主走査方向に配列された20個の要素からなる5本のラインパターンに区分され、各ラインパターンには、4個のドット許容要素と16個のドット禁止要素とが含まれる。なお、図7で例示されている各サブパターンの詳細は次のとおりである。
左上段のサブパターンを構成する各ラインパターンは、20画素分の一次元のマスクパターン(1,0,0,0,0,1,0,0,0,0,1,0,0,0,0,1,0,0,0,0)を、8画素分ずつ左方向にシフトしたものである。
左中段のサブパターンを構成する各ラインパターンは、20画素分の一次元のマスクパターン(1,0,0,0,0,0,0,1,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0,1,0)を、8画素分ずつ左方向にシフトしたものである。
左下段のサブパターンを構成する各ラインパターンは、20画素分の一次元のマスクパターン(1,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,1,0,1,0,0,0,0,0,0)を、8画素分ずつ左方向にシフトしたものである。
右上段のサブパターンを構成する各ラインパターンは、20画素分の一次元のマスクパターン(1,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,1,0,0,1,0,0,0,0,0)を、8画素分ずつ左方向にシフトしたものである。
右中段のサブパターンを構成する各ラインパターンは、20画素分の一次元のマスクパターン(1,0,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,1,0)を、12画素分ずつ左方向にシフトしたものである。
右下段のサブパターンを構成する各ラインパターンは、20画素分の一次元のマスクパターン(1,0,0,0,0,0,1,0,0,0,0,0,0,0,0,1,0,1,0,0)を、12画素分ずつ左方向にシフトしたものである。
つまり、各サブパターンにおいて、5本のラインパターンは、ドット許容要素及びドット禁止要素の配列順序が同じであり、i+1番目(1≦i≦4)のラインパターンは、i番目のラインパターンを、左方向に8画素分又は12画素分だけシフトした関係にある。このため、各サブパターンにおいて、ドット許容要素とドット禁止要素とが周期的に配置される。
また、いずれのサブパターンにおいても、各ラインパターンは、4個の連続した要素からなる5個のグループに区分した場合に、各グループに2個以上のドット許容要素が含まれない配列に設定されている。つまり、ラインパターンを構成する各グループは、ドット許容要素及びドット禁止要素の配列が異なる次の5種類のパターンのいずれかに分類される。
パターン1:(1,0,0,0)
パターン2:(0,1,0,0)
パターン3:(0,0,1,0)
パターン4:(0,0,0,1)
パターン5:(0,0,0,0)
いずれのサブパターンにおいても、各ラインパターンは、パターン1〜5を1つずつ組み合わせて構成されており、同一のパターンが重複して存在しない。また、各ラインパターンは、ドット許容要素が連続しないように(パターン4の右側にパターン1が配置されないように)構成されている。そして、グループを構成する要素数(4個)の整数倍(上記の例では8画素分又は12画素分)ずつ、つまりグループ単位でシフトするため、5回のシフトによりラインパターンの配列が一周する。なお、シフト量は、4画素分又は16画素分としてもよいが、8画素分又は12画素分であれば、サブパターン内で同一のパターンのグループが斜めに配置されることが防止される。
したがって、サブパターン内の5本のラインパターンのそれぞれで主走査方向におけるグループの位置が異なり、ドット許容要素が副走査方向で重複しないため、ドット許容要素は、サブパターン内の各列に1個ずつ配置される。ちなみに、このような規則に従えば、各列に複数個のドット許容要素が配置されるサイズ(例えば20×10個のサイズ)のサブパターンであっても、各列のドット許容要素の個数が同一になり、しかも、サブパターン内でドット許容要素が副走査方向に連続しない。
また、図7で例示されている各サブパターンは、左側端部の列においてドット許容要素が一番上に配置され、右側端部の列においてはドット許容要素が一番上に配置されていない。したがって、図7で例示されているサブパターンを主走査方向に並べて配置しても、マスクパターンにおいてドット許容要素が主走査方向に連続しない。
このような複数種類のサブパターンを非周期的に配置すると、各サブパターンにおいてはドット許容要素とドット禁止要素とが周期的に配置されているものの、マスクパターン全域で見ると、ドット許容要素とドット禁止要素とが非周期的に配置される。具体的には、一次元のマスクパターン(ドット許容要素及びドット禁止要素の配列順序)及びシフト量のうち少なくとも一方(又はいずれか一方のみ)をランダムに変更することで、複数種類のサブパターンをランダムな順序で配置する。さらに、本実施形態では、CMYK各色のドットデータの処理において、サブパターンの配置を設定する。つまり、CMYK各色でマスクパターンを共通にするのではなく、それぞれの色ごとに独立して、複数種類のサブパターンをランダムな順序で配置する。したがって、CMYK各色のドットデータごとに異なるマスクパターンが使用される。
図8は、このようなマスクパターンを用いて生成したドットパターンにおけるドットオン要素の配置の一例を示す。図8に示されるように、複数種類のサブパターンで構成されたマスクパターンを用いて生成したドットデータにおけるドットオン要素の配置は、部分的には周期的(均一)になるが、部分ごとに配置の周期性が異なるため、全体的には非周期的な配置となる。例えば、A1に示す部分では、複数のドットが斜めに並んだ配置が見られるが、他の部分(例えばA2に示す部分)では、A1に示す部分とは異なるパターンでドットが配置されている。
[4.効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、複数種類のサブパターンを非周期的に配置したマスクパターンを使用するため、1種類のサブパターンからなるマスクパターンを使用する場合と比較して、ドットの配置の不規則性が高まり、ドットの形成位置のずれによる印刷画像の画質劣化を目立ちにくくする(ロバスト性を高める)ことができる。一方、各サブパターンに対応する各部分においては、ドットが周期的に配置されるため、ドット許容要素及びドット禁止要素がランダムに配置されたマスクパターンを使用する場合と比較して、印刷画像の粒状性を抑えることができる。つまり、本実施形態で使用するマスクパターンは、部分的には周期的な配置であるため、印刷画像における粒状感の発生が許容範囲内に抑えられ、全体的には非周期的な配置であるため、用紙の搬送ずれやインクの着弾ずれへのロバスト性を高めることができる。
また、ドット許容要素が、各サブパターン内の各ラインパターンに同数(4個ずつ)含まれ、各ラインパターンを区分した各グループに2個以上含まれないように配置されているため、調整済ドットデータにおけるドットの形成位置を片寄りにくくすることができる。また、各サブパターン内の各ラインパターンが、異なる配列の5種類のパターンを組み合わせて構成されており、隣接する2本のラインパターンが、各ラインパターンを構成するドット許容要素及びドット禁止要素の配置位置をグループ単位でシフトした関係にあるため、各サブパターン内でドット許容要素が副走査方向に連続しないようにすることができる。
また、サブパターンを主走査方向に並べて配置しても、マスクパターンにおいてドット許容要素が主走査方向に連続しないようにすることができるため、ドットの連続によるドット形状の変化を生じにくくすることができる。なお、副走査方向については、用紙の搬送量のばらつきによってドットが容易に重なり得るため、マスクパターンにおいてドット許容要素が副走査方向に連続しても、主走査方向と比較すると支障は少ない。
また、CMYK各色のドットデータごとに異なるマスクパターンを使用するため、CMYK各色のドットデータに共通のマスクパターンを使用する場合と比較して、各色のドットの配置がずれた状態となり、ドットの形成位置のずれによる印刷画像の色の変化を目立ちにくくする(ロバスト性を高める)ことができる。
また、1200×6000dpiで20×5個の要素分のサイズのサブパターンを用いるため、印刷画像においてサブパターンが400μm×20μmのサイズとなり、印刷画像におけるサブパターンに対応するブロックが、視覚上ブロックとして認識されないようにすることができる。
また、1200×6000dpiのドットパターンに対して、横長(主走査方向の長さ>副走査方向の長さ)のサブパターンを用いたマスク処理を行うため、粒状感による画質の悪化を抑えることができる。すなわち、1200×6000dpiのドットパターンは、主走査方向の解像度(1200dpi)が副走査方向の解像度(6000dpi)よりも低いため、粒状感による画質の悪化が主走査方向において特に生じやすい。そこで、横長(20×5個の要素分のサイズ)のサブパターンを用いることで、主走査方向のドットオン要素の配置を、副走査方向と比較してより周期的にすることができるため、主走査方向の粒状感を抑えることができる。
なお、パーソナルコンピュータ1が画像処理装置に相当し、プリンタドライバ123が画像処理プログラムに相当する。また、ハーフトーン処理によって生成したドットデータをRAM113から取得する処理が、取得部の処理に相当し、ドットデータから調整済ドットデータを生成するマルチライン処理が、調整部の処理に相当する。また、マスクパターンが位置決定パターンに相当する。また、副走査方向が調整方向に相当し、マルチライン処理での分割数(本実施形態では5)がkに相当し、各サブパターンの副走査方向における要素数(本実施形態では5)がk・M(本実施形態ではM=1)に相当し、各サブパターンの主走査方向における要素数(本実施形態では20)がk・N(本実施形態ではN=4)に相当する。また、各ラインパターンにおけるドット許容要素の数(本実施形態では4)がNに相当し、各ラインパターンにおけるドット禁止要素の数(本実施形態では16)がk・N−Nに相当する。また、各ラインパターンに含まれるグループの数(本実施形態では5)がkに相当し、各グループに含まれる要素の数(本実施形態では4)がNに相当し、各グループに含まれるドット禁止要素の最低数(本実施形態では3)がN−1に相当する。なお、kは2以上の整数であればよく、また、M,Nは1以上の整数であればよい。
[5.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(1)上記実施形態では、ドットデータの画素数を副走査方向において5倍した調整済ドットデータを生成する例を示したが、5倍はあくまでも一例であり、4倍以下(2〜4倍)又は6倍以上としてもよい。例えば4倍の場合、マルチライン処理前の副走査方向の解像度が1200dpiであれば、4800dpiへ変換される。
(2)上記実施形態では、ドットデータの画素数を副走査方向において整数倍(上記例では5倍)した調整済ドットデータを生成する例を示したが、これに代えて、主走査方向において整数倍してもよい。また、上記実施形態では、1つの調整方向(副走査方向)に調整する例を示したが、2つの調整方向(主走査方向及び副走査方向)に調整してもよい。つまり、主走査方向及び副走査方向のうちの少なくとも一方を調整方向として、ドットデータの画素数をその調整方向において整数倍した調整済ドットデータを生成するものであればよい。
(3)上記実施形態では、サブパターンを格子状に並べて配置したマスクパターンの例を示したが、これに代えて、例えば煉瓦状などのように、サブパターンの配置方向に傾きを持たせてもよい。また、上記実施形態では、同一サイズのサブパターンを用いた例を示したが、サブパターンのサイズはラインデータの分割数の倍数(上記実施形態のように分割数が5であれば5×5の倍数)であればよく、図9に示すように、マスクパターン内にサイズの異なる複数種類のサブパターンを配置してもよい。また、サブパターンのサイズをランダムに変更してもよい。また、主走査方向に複数のサブパターンを並べることに限定されるものではなく、主走査方向の長さがドットデータの横幅分のサブパターンを用いてもよい。なお、用紙1枚分の画像に対するマスクパターンの個数は特に限定されない。例えば、用紙1枚分の画像に対して1個のマスクパターンを用いてもよく、複数個のマスクパターンを用いてもよい。
(4)上記実施形態では、一次元のマスクパターン及びシフト量のうち少なくとも一方(又はいずれか一方のみ)をランダムに決定する例を示したが、これに代えて、予め決められた非周期的な順序に従い、複数種類のサブパターンを配置してもよい。
(5)上記実施形態では、2階調を表現可能なプリンタ2を例示したが、これに限定されるものではなく、3階調以上を表現可能なプリンタであってもよい。この場合、ハーフトーン処理では、複数種類のサイズのドットのうちのいずれかの形成又はドットの非形成を示すドットデータが生成される。
(6)上記実施形態では、マルチライン処理がパーソナルコンピュータ1側で実行される構成を例示したが、これに限定されるものではなく、プリンタ2側でマルチライン処理を実行してもよい。この場合、ハーフトーン処理も含めてプリンタ2側で実行してもよく、また、ハーフトーン処理までをパーソナルコンピュータ1側で実行し、マルチライン処理以降をプリンタ2側で実行してもよい。
1…パーソナルコンピュータ、2…プリンタ、11,21…制御部、12,22…記憶部、13,23…通信部、14,24…操作部、15,25…表示部、26…印刷実行部、27…印刷ヘッド、111,211…CPU、112,212…ROM、113,213…RAM、121…OS、122…アプリケーションプログラム、123…プリンタドライバ

Claims (13)

  1. 印刷のための画像処理装置であって、
    画素ごとのドットの形成又は非形成を示すドットデータを取得する取得部と、
    前記ドットデータに含まれる各画素のドットの形成位置を、主走査方向及び副走査方向のうちの一方である調整方向において互いに異なるk個(kは2以上の整数)の候補位置のうちのいずれかに決定することによって、前記ドットデータの画素数を前記調整方向においてk倍した調整済ドットデータを生成する調整部と、
    を備え、
    前記調整部は、前記ドットデータに含まれる各画素のドットの形成位置を、位置決定パターンに整合するように、前記k個の候補位置のうちのいずれかに決定し、
    前記位置決定パターンは、複数個のサブパターンを含み、
    前記各サブパターンは、k・M×k・N個(M,Nは1以上の整数)の要素を含み、
    前記各サブパターン内の前記k・M×k・N個の要素には、ドットの形成を許容するドット許容要素と、ドットの形成を禁止するドット禁止要素と、が周期的に配置されており、
    前記位置決定パターンには、前記ドット許容要素及び前記ドット禁止要素の配置が異なる複数種類の前記サブパターンが含まれる
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置であって、
    前記位置決定パターンには、前記複数種類のサブパターンが非周期的に配置される、画像処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記各サブパターンは、k・M本のラインパターンであって、前記ラインパターンは前記調整方向と直交する方向に配列されたk・N個の要素を含む、前記k・M本のラインパターンを含み、
    前記k・M本のラインパターンのうち、隣接する2本のラインパターンは、前記ドット許容要素及び前記ドット禁止要素の配列順序が同じであるが前記ドット許容要素及び前記ドット禁止要素の配列位置が所定のシフト量だけシフトした関係にある、画像処理装置。
  4. 請求項3に記載の画像処理装置であって、
    前記各サブパターン内の前記各ラインパターンは、N個の前記ドット許容要素と、k・N−N個の前記ドット禁止要素と、を有する、画像処理装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の画像処理装置であって、
    前記各サブパターン内の前記各ラインパターンは、k個のグループを含み、
    前記各グループは、N個の要素を含み、
    前記各グループには、N−1個以上の前記ドット禁止要素が含まれ、2個以上の前記ドット許容要素が含まれない、画像処理装置。
  6. 請求項5に記載の画像処理装置であって、
    前記k個のグループ内の前記ドット許容要素及び前記ドット禁止要素の配列は、前記グループごとに異なる、画像処理装置。
  7. 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記シフト量は、前記Nの整数倍である、画像処理装置。
  8. 請求項3から請求項7までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記各ラインパターンにおいて、前記ドット許容要素が連続していない、画像処理装置。
  9. 請求項3から請求項8までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記複数種類のサブパターンは、
    第1種の前記サブパターンと、
    前記配列順序が前記第1種のサブパターンと同じであるが、前記シフト量が前記第1種のサブパターンと異なる第2種の前記サブパターンと、を含む、画像処理装置。
  10. 請求項3から請求項9までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記複数種類のサブパターンは、
    第1種の前記サブパターンと、
    前記配列順序が前記第1種のサブパターンと異なるが、前記シフト量が前記第1種のサブパターンと同じである第3種の前記サブパターンと、を含む、画像処理装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記位置決定パターンにおいて、前記調整方向と直交する方向に前記ドット許容要素が連続していない、画像処理装置。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載の画像処理装置であって、
    前記取得部は、印刷に使用される複数色に対応する複数の前記ドットデータを取得し、
    前記位置決定パターンは、前記各ドットデータごとに異なる、画像処理装置。
  13. 印刷のための画像処理装置としてコンピュータを機能させるための画像処理プログラムであって、
    画素ごとのドットの形成又は非形成を示すドットデータを取得する取得部、及び、
    前記ドットデータに含まれる各画素のドットの形成位置を、主走査方向及び副走査方向のうちの一方である調整方向において互いに異なるk個(kは2以上の整数)の候補位置のうちのいずれかに決定することによって、前記ドットデータの画素数を前記調整方向においてk倍した調整済ドットデータを生成する調整部
    としてコンピュータを機能させ、
    前記調整部は、前記ドットデータに含まれる各画素のドットの形成位置を、位置決定パターンに整合するように、前記k個の候補位置のうちのいずれかに決定し、
    前記位置決定パターンは、複数個のサブパターンを含み、
    前記各サブパターンは、k・M×k・N個(M,Nは1以上の整数)の要素を含み、
    前記各サブパターン内の前記k・M×k・N個の要素には、ドットの形成を許容するドット許容要素と、ドットの形成を禁止するドット禁止要素と、が周期的に配置されており、
    前記位置決定パターンには、前記ドット許容要素及び前記ドット禁止要素の配置が異なる複数種類の前記サブパターンが含まれる
    ことを特徴とする画像処理プログラム。
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