JP2012167899A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミネラル成分の析出を抑制して加湿フィルタの長寿命化を図ることができる加湿装置を提供することを目的とする。
【解決手段】給水タンク10と、給水タンク10から供給された水を貯水する水受けトレイ5と、水受けトレイ5内の水に浸漬して吸水する加湿フィルタ4と、加湿フィルタ4に含まれた水分を送風により気化する送風機2と、排水タンク21を有して水受けトレイ5の水位が所定水位よりも低下した際に水受けトレイ5内の水を排水タンク21に排水する排水機構とを備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は加湿装置に関し、特に加湿フィルタが吸い上げた水分を気化して周囲を加湿する気化式の加湿装置に関する。
従来の加湿装置は特許文献1に開示されている。この加湿装置は本体筐体に開口する吸込口及び吹出口を連結する送風経路内に送風機及び加湿フィルタが設けられる。加湿フィルタは通気性及び吸水性を有し、給水タンクから水が供給される水槽に下端部が浸漬される。加湿フィルタは毛細管現象によって全面に水が行き渡るように水槽内の水を吸い上げる。
送風機の駆動により、吸込口から本体筐体内に吸い込まれた空気が加湿フィルタを通過する。加湿フィルタを通過した空気は水分を含み、吹出口から本体外部に送出される。これにより、室内の加湿が行われる。
しかしながら、上記特許文献1に開示された加湿装置によると、長期間の使用により、水分が蒸発して水槽内の水に含まれるミネラル成分(カルシウム、マグネシウム等の硬度成分、カリウム、ナトリウムなど)が濃縮されていく。このミネラル成分が濃縮された水(残水)をそのまま放置すると、加湿フィルタの下端部にミネラル成分が沈着・析出する。すなわち、スケールの析出付着が生じる。その結果、加湿フィルタの毛細管現象による水の吸い上げを阻害し、加湿機能が低下するという問題があった。
特許文献2には、加湿エレメントを浸漬する貯水容器と、きれいな水を貯水容器に供給する水供給用貯水部及び貯水容器から残水を回収する残水回収用貯水部を有する給水タンクとを備えた加湿装置が開示されている。水供給用貯水部にきれいな水を注入するとともに残水回収用貯水部を空の状態にして給水タンクを加湿装置本体に装着すると、給水タンク内の負圧により、残水回収用貯水部内へ残水が流れ込むとともに残水回収用貯水部内へ流れ込んだ残水とほぼ同量のきれいな水が水供給用貯水部から貯水容器に供給され、残水ときれいな水との置換が行われる。
上記特許文献2に開示された加湿装置では、給水タンクを装着して貯水容器内の残水を給水タンクの残水回収用貯水部に回収することにより、貯水容器内のカルシウム濃度の上昇を抑え、加湿エレメントへのスケールの析出付着が抑制される。
特開2002−295872号公報(第3頁、図1) 特開2010−038412号公報(第4頁、第6頁、図4〜図6)
しかしながら、特許文献2の構成では使用者が水交換のために給水タンクを加湿装置に装着しない限り、貯水容器内の残水はそのまま放置されることになる。そのため、残水の蒸発によりミネラル成分が濃縮され、加湿エレメントでのミネラル成分の沈着・析出が進行する。その結果、加湿機能が低下するという問題が依然としてあった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、ミネラル成分の沈着・析出を抑制して加湿フィルタの長寿命化を図ることができる加湿装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の加湿装置は、給水タンクと、前記給水タンクから供給された水を貯水する水受けトレイと、前記水受けトレイ内の水に浸漬して吸水する加湿フィルタと、前記加湿フィルタに含まれた水分を送風により気化する送風機と、排水タンクを有して前記水受けトレイの水位が所定水位よりも低下した際に前記水受けトレイ内の水を前記排水タンクに排水する排水機構とを備えたことを特徴とする。
この構成によると、給水タンクから供給される水が水受けトレイ内に所定量貯水される。水受けトレイ内の水に浸漬された加湿フィルタは毛細管現象によって水を吸い上げる。送風機の駆動により、加湿フィルタに含まれた水分は気化する。水分が含まれた空気は室内に送出されて室内の加湿が行われる。水受けトレイの水位が所定水位よりも低下した際、すなわち水受けトレイ内のミネラル成分の濃度が高くなったときに排水機構が水受けトレイ内の水を排水タンクに排水する。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記水受けトレイの水位を検知する水位センサを備えることが好ましい。この構成によると、例えばフロートスイッチ等からなる水位センサによって水受けトレイの水位が検知される。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記送風機の駆動時間が所定時間を超えたときに前記水受けトレイの水位が前記所定水位よりも低下したと判断することが好ましい。この構成によると、送風機を駆動して所定時間加湿運転が行われると水受けトレイの水位が所定水位よりも低下したと判断して水受けトレイ内の水が排水タンクに排水される。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記水受けトレイの水位が前記所定水位よりも低下した際に前記送風機を停止することが好ましい。この構成によると、水受けトレイの水位が所定水位よりも低下すると送風機を停止して貯水の蒸発が抑制される。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記排水機構が前記水受けトレイ内に一端を配して貯水を前記排水タンクに導く配管と、前記配管の経路中に設けられる排水ポンプとを有することが好ましい。この構成によると、排水ポンプの駆動により水受けトレイ内の水が配管を介して排水タンクへ排水される。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記水受けトレイの下方に前記排水タンクを配置し、前記排水ポンプを所定時間駆動して前記配管内の気泡が除去された際に前記排水ポンプを停止すると好ましい。この構成によると、配管内の気泡が除去されて配管内が水で満たされると、排水ポンプを停止してもサイフォン現象によって水受けトレイ内の水が自然に排水タンクに排水される。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記水受けトレイの底面に凹部を設け、前記配管を前記凹部内に配すると好ましい。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記水受けトレイの貯水を前記排水タンクに排水した後、前記給水タンクへの給水を促す報知を行うと好ましい。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記給水タンクと前記排水タンクとを別々に取り出し可能にすると好ましい。
また本発明は、上記構成の加湿装置において、前記排水機構により前記水受けトレイ内の水を排水した回数が所定回数になった際に、前記排水タンクの満水状態を報知すると好ましい。
本発明によると、排水タンクを有して水受けトレイ内の水位が所定水位よりも低下した際に水受けトレイ内の水を排水タンクに排水する排水機構を備えているので、ミネラル成分が濃縮された水(残水)が放置されることなく排水されて水受けトレイ内のミネラル成分の濃度を常に低く抑えることができる。したがって、加湿フィルタへのミネラル成分の析出を抑制して加湿フィルタの長寿命化を図ることができる。
本発明の第1実施形態の加湿装置を正面側から視た斜視図 本発明の第1実施形態の加湿装置の水受けトレイを引き出した状態を背面から視た斜視図 図1の加湿装置を右側から見た側面断面図 本発明の第1実施形態の加湿装置の概略構成を示すブロック図 本発明の第1実施形態の加湿装置の制御動作を示すフローチャート 本発明の第2実施形態の加湿装置の制御動作を示すフローチャート
以下に本発明の第1実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態の加湿装置を正面側から視た斜視図を示している。加湿装置1は本体筐体3の前面、右側面の前部、底面の前部が前面板12により覆われ、上面は上面板15により覆われる。上面板15には加湿装置1の操作を行う操作部11及び加湿装置1の動作状態等を表示する表示部9が設けられる。操作部11の裏面には制御部50(図4参照)が設けられる。操作部11の右方には空気を吹出す吹出口8が開口する。
本体筐体3の左側方には着脱自在の給水タンク10が配置される。給水タンク10には給水タンク10の着脱時に把持するための把手40が設けられている。給水タンク10は本体筐体3の底部に配された引き出し自在の水受けトレイ5上に装着され、水受けトレイ5内に給水する。
図2は加湿装置1を背面側から視た斜視図であり、水受けトレイ5を本体筐体3から引き出した状態を示している。本体筐体3の背面、右側面の後部、底面の後部は背面板13により覆われる。左側面は側面板14により覆われる。側面板14の下部に形成された開口部16を介して水受けトレイ5がスライド移動する。水受けトレイ5の下方には、水受けトレイ5からの排水を溜める排水タンク21が本体筐体3に対して引き出し自在に配される。水受けトレイ5と排水タンク21との間には横仕切板27(図3参照)が配され、水受けトレイ5は横仕切板27上に載置される。
水受けトレイ5は排水タンク21の前面部21aに対向する対向部5cを有している。対向部5cが前面部21aに当接することにより、水受けトレイ5を本体筐体3に収納するのと同時に排水タンク21も本体筐体3に収納できるので、利便性が向上する。
本体筐体3の背面側の背面板13には着脱自在のフィルターカバー34が設けられる。フィルターカバー34には空気を吸い込む吸込口7が開口する。
給水タンク10は断面略矩形の有底筒状の透過性の高い容器から構成されている。これにより、給水タンク10内の水量を容易に知ることができる。また給水タンク10は水受けトレイ5に装着されたときに前面板12及び背面板13と略面一になるような前後幅を有する。給水タンク10は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂素材のブロー成形等により形成される。給水タンク10の周面は凹凸波形形状に形成される。これにより、給水タンク10の剛性を確保することができる。給水タンク10の一方の底面には開口部(不図示)が形成され、弁機構(不図示)を有したタンクキャップ39を螺合することで、開口部が塞がれる。給水タンク10の他方の底面には給水タンク10の着脱時に把持するための把手40が設けられている。
水受けトレイ5は上面を開放した略箱型形状であり、加湿フィルタ4を収容するフィルタ収容部5aとフィルタ収容部5aに隣設されて給水タンク10を収容するタンク収容部5bとを有している。水受けトレイ5が本体筐体3に収納された状態では、フィルタ収容部5aは本体筐体3内に配されるとともに、タンク収容部5bは側面板14よりも側方に突出して配される。給水タンク10はタンク収容部5bに立設される。水受けトレイ5の底面には凹部5dが設けられ、加湿フィルタ4は凹部5dに配置されている(図3参照)。これにより、加湿フィルタ4の位置決めができるとともに、少量の水で加湿フィルタ4を浸漬することができる。
タンク収容部5bの底面にはタンクキャップ39の弁機構(不図示)に対向する受け部(不図示)が突出して形成される。給水タンク10をタンク収容部5bに装着すると、受け部によって弁機構が開放される。これにより、水受けトレイ5の水位に応じて給水タンク10から水受けトレイ5に給水され、水受けトレイ5の貯水水位が一定に維持される。
加湿フィルタ4は通気性及び吸水性を有する不織布等からなり、フィルタ収容部5aに収容される。加湿フィルタ4は下端部が水に浸漬され、毛細管現象によって加湿フィルタ4全体に水が浸透する。
給水タンク10、水受けトレイ5、および加湿フィルタ4は、本体筐体3に対して着脱自在に装着されている。これにより、給水系統の清掃やメンテナンス等を容易に行うことができる。
図3は、図1の加湿装置1を右側から見た側面断面図である。水受けトレイ5及び排水タンク21は本体筐体3内に収納されている。本体筐体3内には水受けトレイ5に収容された加湿フィルタ4の上方を覆う横仕切壁17が設けられる。これにより、本体筐体3の下部に水受けトレイ5及び加湿フィルタ4を収容する加湿室3aが形成される。本体筐体3の上部は横仕切壁17と一体に形成された縦仕切壁18により前後に仕切られる。これにより、吸込口7と加湿フィルタ4の背面側とを連通する後方通路25が形成されるとともに、加湿フィルタ4の前面側と吹出口8とを連通する前方通路26が形成される。
送風機2はモータ部2a及びファン部2bを有するシロッコファンから成る。縦仕切壁18には開口部18aが形成される。モータ部2aは開口部18aに取り付け固定され、ファン部2bは開口部18aの前方に配される。そして、送風機2は後方から軸方向に吸い込んだ空気を径方向外側に吹出すようになっている。
送風機2と吹出口8との間の前方通路26には、イオンを発生するイオン発生装置6が設けられている。イオン発生装置6は高圧電圧の印加によりイオンを発生するイオン発生素子(不図示)を有している。
イオン発生素子には交流波形またはインパルス波形から成る電圧が印加される。イオン発生素子の印加電圧が正電圧の場合は主としてH+(H2O)mから成るプラスイオンを発生し、負電圧の場合は主としてO2 -(H2O)nから成るマイナスイオンを発生する。ここで、m、nは整数である。H+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌や臭気成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。
式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集生成して浮遊菌等を破壊し殺菌する。また、[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)は、有害物質を酸化若しくは分解して無害化する。例えば、ホルムアルデヒドやアンモニアなどの化学物質を二酸化炭素、水、窒素などの無害な物質に変換することによって実質的に無害化する。ここで、m'、n'は整数である。従って、プラスイオン及びマイナスイオンを発生して吹出口8から送出することにより室内の殺菌及び臭い除去を行うことができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n'
→2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m'+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n'
→H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
送風機2の駆動により吸込口7から本体筐体3内に吸い込まれた空気は後方通路25を流通して加湿室3aに流入する。矢印Sは空気の流れを示している。加湿室3aに流入した空気は加湿フィルタ4を通過することにより水分を含む。水分を含んだ空気は加湿室3aから前方通路26に流入する。そして、前方通路26を流通する空気にはイオン発生装置6により発生したイオンが含まれる。このとき、空気中の水分子によりイオンが囲まれるので、イオンが保護されてイオンの消滅を低減することができる。水分及びイオンを含む空気は吹出口8から室内に送出される。これにより、室内の加湿及び除菌が行われる。
水受けトレイ5には、フロートスイッチ等からなる水位センサ19が設けられる。水位センサ19によって水受けトレイ5の水位を検知できる。
加湿室3aには、水受けトレイ5内に一端を配して水受けトレイ5内の水を吸水して排水タンク21に導く吸水管24(配管)が設けられている。吸水管24は水受けトレイ5の底面に設けられた凹部5dに配される。これにより、後述するように吸水管24を介して水受けトレイ5内の水を排水した際に、残水量を少なくすることができる。吸水管24の水受けトレイ5内に位置する部分は可撓性を有する部材で形成されているので、水受けトレイ5を本体筐体3から引き出す際に大きな支障とはならない。
吸水管24の吐出側は空気弁20を介して排水ポンプ22に接続される。吸水管24は横仕切板27に取り付け固定され、空気弁20及びポンプ22は吸水管24によって支持される。空気弁20や排水ポンプ22を横仕切板27に直接取り付けてもよいし、または支持部材を介して横仕切板27に取り付けてもよい。排水ポンプ22の下流側には排水タンク21内に延びるように排水管23が設けられている。空気弁20を開いて吸水管24内の負圧を解除することで、後述のサイフォン現象による水の流れを中断できる。
給水タンク10内の水が無くなって水受けトレイの水位が所定水位よりも低下したことを水位センサ19が検知すると排水ポンプ22が駆動される。排水ポンプ22の駆動によって水受けトレイ5内の水が吸水管24に吸い上げられて空気弁20を経由して排水タンク21に排水される。排水ポンプ22は水受けトレイ5内の水が無くなるまで駆動される。このとき、排水ポンプ22の駆動時間は水受けトレイ5内の残水量や排水ポンプ22の容量によって異なるため、予め実験等により求めておくことが望ましい。吸水管24、排水ポンプ22、排水タンク21及び排水管23により水受けトレイ5内の水を排水タンク21に排水する排水機構が構成される。
排水タンク21は水受けトレイ5よりも下方に配置される。このため、排水ポンプ22を駆動して吸水管24内の気泡が除去されて吸水管24内が水で満たされると、後に排水ポンプ22を停止してもよい。これにより、サイフォン現象によって水受けトレイ5内の水が自然に排水タンク21に流入する。したがって、排水ポンプ22の消費電力を削減して省電力化を図ることができる。
サイフォン現象により水受けトレイ5の水位が低下して吸水管24内に空気が入ると、サイフォン現象が解除される。このとき、排水ポンプ22は停止しているため、吸水管24内の水の一部は水受けトレイ5内に戻る。しかし、この水量は少量であるため、ミネラル成分もごく微量である。したがって、加湿フィルタでのミネラル成分の析出は殆ど問題とならない。
図4は加湿装置1の概略構成を示すブロック図である。制御部50はマイクロコンピュータからなり、水位センサ19の検知信号および操作部11からの入力に基づいて、送風機2、排水ポンプ22の駆動制御及び表示部9への表示を行う。制御部50には記憶部51、計数部52、計時部53が設けられる。記憶部51は排水ポンプ22や送風機2の設定された駆動時間を記憶する。計数部52は、水受けトレイ5の水位が所定水位よりも低下したと水位センサ19によって検知して排水された回数を計数する。計時部53は排水ポンプ22や送風機2の駆動時間を計時する。
図5は、加湿装置1の制御動作を示すフローチャート図である。水を入れた給水タンク10を水受けトレイ5のタンク収容部5bに装着し、ステップ#11で操作部11の運転スイッチをONにすると、ステップ#12では水受けトレイ5の水位が所定水位以上となるまで待機する。ステップ#13で送風機2が駆動されて加湿運転が実行される。送風機2の駆動によって吸込口7から吸い込まれた空気は加湿フィルタ4を通過して水分を含んで、吹出口8から室内に向けて送出される。
ステップ#14では水受けトレイ5の水位が所定水位以上か否かが判断される。所定水位以上の場合には、送風機2の駆動が継続される。所定水位未満の場合には、ステップ#15に移行し、送風機2が停止される。
水位センサ19によって水受けトレイ5の水位が所定水位よりも低下したことを検知したときには、水受けトレイ5には例えば約1〜2cm程度の深さで水(残水)が残留している。このとき、給水タンク10から供給された水に含まれていたミネラル成分が濃縮された状態になっている。
加湿運転が停止されても、水受けトレイ5内の水(残水)は加湿フィルタ4に吸い上げられて水分蒸発は継続される。そのため、水受けトレイ5内の残水をそのまま放置するとミネラル成分が濃縮された水が加湿フィルタ4に吸水され、加湿フィルタ4中のミネラル残留量が増加する。やがてミネラル成分が析出して加湿フィルタ4の吸水を妨げるようになり、加湿機能が低下する。
ステップ#16では排水ポンプ22が駆動される。これにより、水受けトレイ5内のミネラル成分が濃縮された水(残水)が排水タンク21に排水される。したがって、ミネラル成分が加湿フィルタ4に沈着・析出することを防止でき、加湿機能の低下を防止できる。ステップ#17では、排水ポンプ22の駆動後所定時間が経過したか否かが判断される。このとき、排水ポンプ22の駆動時間は水受けトレイ5内の残水量や排水ポンプ22の容量によって異なるため、予め実験等により求めておくことが望ましい。所定時間が経過していない場合には、排水ポンプ22の駆動が継続される。
所定時間が経過した場合には、ステップ#18に移行し、排水ポンプ22が停止される。ステップ#19では給水タンク10への給水を促す報知が行われる。報知は表示部9による表示や音声等によって行われる。
水位センサ19のほかに、水位センサ19が検知する水位よりも低い水位を検知するフロートスイッチなどの水位センサを水受けトレイ5に設けてもよい。または、水位センサ19として1フロート多点検知形のフロートスイッチを採用してもよい。これにより、水受けトレイ5内の残水が無くなったことをより正確に検知できる。
本体筐体3から排水タンク21を引き出して排水タンク21内に貯まった水を捨てることができる。水受けトレイ5の水位が所定水位よりも低下したと水位センサ19によって検知して排水された回数を計数部52で計数し、所定回数に達したときに排水タンク21が満水状態と判断できる。具体的に説明すると、水位センサ19が所定水位よりも低下したと検知したときの水受けトレイ5内の残水量は毎回略一定なので、排水タンク21の満水量を水受けトレイ5の残水量で除算して得られたNを所定回数と決定できる。排水タンク21の満水状態を表示部9による表示や音声等によって報知してもよい。
排水タンク21にフロートスイッチ等からなる水位センサを設けて満水状態か否かを判断してもよい。これにより、一層正確に排水タンク21の満水状態を検知できる。
本実施形態によると、排水タンク21を有して水受けトレイ5内の水位が所定水位よりも低下した際に水受けトレイ5内の水を排水タンク21に排水する排水機構を備えているので、ミネラル成分が濃縮された水(残水)が放置されることなく排水されて水受けトレイ5内のミネラル成分の濃度を常に低く抑えることができる。したがって、加湿フィルタ4へのミネラル成分の析出を抑制して加湿フィルタ4の長寿命化を図ることができる。
また、水受けトレイ5の水位を検知する水位センサ19を備えているので、簡単な構成で容易に水位を判断できる。
また、水受けトレイ5の水位が所定水位よりも低下した際に送風機2を停止するので、加湿フィルタ4に含まれる水分の気化を抑制してミネラル成分の濃縮を低減できるとともに省電力化を図ることができる。
また、排水機構が水受けトレイ5内に一端を配して貯水を排水タンク21に導く配管と、配管の経路中に設けられる排水ポンプ22とを有するので、排水機構を容易に実現できる。
また、水受けトレイ5の下方に排水タンク21を配置し、排水ポンプ22を所定時間駆動して配管内の気泡が除去された際に排水ポンプ22を停止するので、排水ポンプ22の消費電力を削減して省電力化を図ることができる。
また、水受けトレイ5の底面に凹部5dを設け、吸水管24(配管)を凹部5d内に配するので、排水後の吸水管24と水受けトレイ5の底面との間に残る水の量を少なくすることができる。
また、水受けトレイ5の貯水を排水タンク21に排水した後、給水タンク10への給水を促す報知を行うので、使用者は水受けトレイ5内の水がなくなったことを容易に認識でき、利便性が向上する。
また、給水タンク10と排水タンク21とを別々に取り出し可能にしているので、各タンクは軽いため給水及び排水の処理を容易にして利便性が向上する。
また、排水機構により水受けトレイ5内の水を排水した回数が所定回数になった際に、排水タンク21の満水状態を報知するので、簡単な構成で使用者は排水タンク21の満水状態を容易に認識できるとともに、排水タンク21には水位センサを必要としないためコストを削減できる。
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態は第1実施形態に対して水受けトレイ5に水位センサ19(図3参照)を省き、制御動作が第1実施形態とは異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。図6は本発明の第2実施形態の加湿装置の制御動作を示すフローチャートである。
水が入った給水タンク10を水受けトレイ5のタンク収容部5bに装着し、ステップ#21で操作部11の運転スイッチをONにすると、ステップ#22で送風機2が駆動されて加湿運転が実行される。送風機2の駆動によって吸込口7から吸い込まれた空気は加湿フィルタ4を通過して水分を含んで、吹出口8から室内に向けて送出される。
ステップ#23では送風機2の駆動時間が所定時間を経過したか否かが判断される。所定時間を経過していない場合には送風機2の駆動が継続される。所定時間を経過した場合にはステップ#24に移行し、送風機2が停止される。
給水タンク10の満水量は例えば2L程度である。この時、送風機2を例えば4〜5時間駆動すると給水タンク10内の水が無くなり、水受けトレイ5の水位が低下する。このため、送風機2が予め設定された給水タンク10内の水が無くなる時間だけ駆動されると、水受けトレイ5の水位が所定水位よりも低下したと判断して排水が行われる。
ステップ#25では排水ポンプ22が駆動される。これにより、水受けトレイ5内のミネラル成分が濃縮された水が排水タンク21に排水される。したがって、ミネラル成分が加湿フィルタ4に沈着・析出することを防止できる。ステップ#26では、排水ポンプ22の駆動後所定時間が経過したか否かが判断される。このとき、排水ポンプ22の駆動時間は、水受けトレイ5内の貯水量や排水ポンプ22の容量によって異なるため、予め実験等により求めておくことが望ましい。所定時間が経過していない場合には、排水ポンプ22の駆動が継続される。
所定時間が経過した場合には、ステップ#27に移行し、排水ポンプ22が停止される。ステップ#28では給水タンク10への給水を促す報知が行われる。報知は表示部9による表示や音声等によって行われる。
排水タンク21内に貯まった水の処理は第1実施形態と同様に行うことができる。また排水タンク21が満水状態か否かの判断も第1実施形態と同様に行うことができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様な効果を得ることができる。また、送風機2の駆動時間が所定時間を超えたときに水受けトレイ5の水位が所定水位よりも低下したと判断するので、簡単な構成で容易に水位を判断できるとともに、水位センサ19を必要としないためコストを削減できる。
第1、第2実施形態において、水受けトレイ5の底面に開口する開口部と排水タンク21とを着脱自在の配管で連結し、水受けトレイ5の水位が所定水位よりも低下した際に開く電磁弁を配管の経路中に設けて排水機構を構成してもよい。このとき、給水タンク10のタンクキャップ39に設けられた弁機構と同様の弁機構を水受けトレイ5の開口部に設けることで、水受けトレイ5を本体筐体3から引き出したときの水漏れ等を防止できる。
また、水受けトレイ5の貯水のミネラル成分の濃度を検知する濃度センサを設けてもよい。これにより、水受けトレイ5内の水のミネラル成分の濃度が所定値よりも高くなると、水位が低下したと判断して水受けトレイ5内の水を排水タンク21に排水することができる。濃度センサとしては、例えば水の電気抵抗から硬度を測定する硬度センサ等を用いることができる。
また、水受けトレイ5内の残水が排水タンク21に排水された後に給水タンク10から水受けトレイ5に水が供給された際に、排水ポンプ22を所定時間駆動してもよい。これにより、配管内を洗浄でき、配管内にミネラル成分が析出することを防止できる。
本発明によると、水を蒸発させて通風する気化式の加湿装置に利用することができる。
1 加湿装置
2 送風機
3 本体筐体
3a 加湿室
4 加湿フィルタ
5 水受けトレイ
5d 凹部
6 イオン発生装置
7 吸込口
8 吹出口
9 表示部
10 給水タンク
11 操作部
17 横仕切壁
18 縦仕切壁
19 水位センサ
20 空気弁
21 排水タンク
22 排水ポンプ
23 排水管
24 吸水管
25 後方通路
26 前方通路
27 横仕切板
39 タンクキャップ
40 把手
50 制御部
51 記憶部
52 計数部
53 計時部

Claims (10)

  1. 給水タンクと、前記給水タンクから供給された水を貯水する水受けトレイと、前記水受けトレイ内の水に浸漬して吸水する加湿フィルタと、前記加湿フィルタに含まれた水分を送風により気化する送風機と、排水タンクを有して前記水受けトレイの水位が所定水位よりも低下した際に前記水受けトレイ内の水を前記排水タンクに排水する排水機構とを備えたことを特徴とする加湿装置。
  2. 前記水受けトレイの水位を検知する水位センサを備えたことを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記送風機の駆動時間が所定時間を超えたときに前記水受けトレイの水位が前記所定水位よりも低下したと判断することを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  4. 前記水受けトレイの水位が前記所定水位よりも低下した際に前記送風機を停止したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の加湿装置。
  5. 前記排水機構が前記水受けトレイ内に一端を配して貯水を前記排水タンクに導く配管と、前記配管の経路中に設けられる排水ポンプとを有することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の加湿装置。
  6. 前記水受けトレイの下方に前記排水タンクを配置し、前記排水ポンプを所定時間駆動して前記配管内の気泡が除去された際に前記排水ポンプを停止したことを特徴とする請求項5に記載の加湿装置。
  7. 前記水受けトレイの底面に凹部を設け、前記配管を前記凹部内に配したことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の加湿装置。
  8. 前記水受けトレイの貯水を前記排水タンクに排水した後、前記給水タンクへの給水を促す報知を行うことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の加湿装置。
  9. 前記給水タンクと前記排水タンクとを別々に取り出し可能にしたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の加湿装置。
  10. 前記排水機構により前記水受けトレイ内の水を排水した回数が所定回数になった際に、前記排水タンクの満水状態を報知したことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の加湿装置。
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