JP2012167593A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

内燃機関の可変動弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012167593A
JP2012167593A JP2011028734A JP2011028734A JP2012167593A JP 2012167593 A JP2012167593 A JP 2012167593A JP 2011028734 A JP2011028734 A JP 2011028734A JP 2011028734 A JP2011028734 A JP 2011028734A JP 2012167593 A JP2012167593 A JP 2012167593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
exhaust
intake
valve
internal combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011028734A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5565334B2 (ja
Inventor
Shuichi Ezaki
修一 江崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2011028734A priority Critical patent/JP5565334B2/ja
Publication of JP2012167593A publication Critical patent/JP2012167593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5565334B2 publication Critical patent/JP5565334B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】この発明は、内燃機関の可変動弁装置に関し、カムを切り替えるためのアクチュエータの作動負荷を抑制しつつ、カムを段階的に切り替え可能とすることを目的とする。
【解決手段】吸気カム軸46と、吸気カム軸46によって軸方向の移動自在かつ回転方向の移動が拘束された態様で支持され、第1吸気カム50と、第1吸気カム50の隣に配置される第2吸気カム52と、第2吸気カム52の反対側において第1吸気カム50の隣に配置される第3吸気カム54とを備える吸気カムユニット48とを備える。吸気弁28と機械的に連結される対象となる吸気カムを切り替える吸気カム切替機構58を備える。第1吸気カム50は、第1〜第3吸気カム50〜54のうち、内燃機関10の運転中に最も使用頻度の高いカムであり、第2吸気カム52は、低温時(主に始動時)に使用されるカムであり、第3吸気カム54は、第1吸気カム50に次いで使用頻度の高いカムである。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関の可変動弁装置に係り、特に、カムを段階的に切り替える構成を備えるうえで好適な内燃機関の可変動弁装置に関する。
従来、例えば特許文献1には、3種類のカムを段階的に切り替え可能な内燃機関の可変動弁装置が開示されている。より具体的には、この従来の可変動弁装置では、上記3種類のカムが設けられたカムキャリア(カムユニット)が、軸方向には移動自在で回転方向には拘束された態様でカム軸に取り付けられている。また、上記可変動弁装置は、カムキャリアの外周面に形成されたガイド溝と、当該ガイド溝に挿脱自在な3本の可動子(係合部)を有する電動アクチュエータとを備えている。そして、上記可変動弁装置では、これら3本の可動子のうちの何れか1本の可動子をガイド溝に係合させることによって、カムキャリアの軸方向位置を変化させ、バルブと機械的に連結される対象となるカムを、隣のカムに切り替え可能となっている。
特表2010−520395号公報 特表2006−520869号公報
しかしながら、上述した構成を有する従来の可変動弁装置では、中央に配置されるカムとの間での切り替えではなく、両端の2つのカム同士の切り替えが要求された場合には、ガイド溝への可動子の挿入に伴うカムキャリアの軸方向の変位動作が2回必要となる。このため、このような切り替え時には、カムの切り替えの応答性を良好に確保することが難しい。そして、これら3つのカムのうちの両端側の2つのカムが内燃機関の運転中に使用頻度の高いカムの組み合わせであった場合には、電動アクチュエータの作動負荷が高くなる。その結果、電動アクチュエータの消費電力が増加し、内燃機関の燃費悪化や当該電動アクチュエータの発熱による信頼性低下が懸念される。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、カムを切り替えるためのアクチュエータの作動負荷を抑制しつつ、カムを段階的に切り替え可能とする内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、内燃機関の可変動弁装置であって、
回転駆動されるカム軸と、
前記カム軸によって軸方向の移動自在かつ回転方向の移動が拘束された態様で支持され、第1カムと、当該第1カムの隣に配置される第2カムと、当該第2カムの反対側において前記第1カムの隣に配置される第3カムとを備えるカムユニットと、
吸気弁もしくは排気弁と機械的に連結される対象となるカムを、前記第1カムと前記第2カム、または前記第1カムと前記第3カムとの間で切り替えるカム切替機構と、
を備え、
前記カム切替機構は、
前記カムユニットの外周面に形成されたガイドレールと、
前記ガイドレールに係脱可能な複数の係合部を有し、当該複数の係合部のうちの1つを選択的に前記ガイドレールに向けて突き出し可能なアクチュエータと、
を含み、
前記カム切替機構は、前記複数の係合部の何れかが前記ガイドレールに係合した際に、前記カム軸の回転に伴って前記カムユニットが前記カム軸の軸方向に移動し、前記吸気弁もしくは前記排気弁と機械的に連結される対象となるカムが前記第1カムと前記第2カム、または前記第1カムと前記第3カムとの間で切り替わるように構成されており、
前記第1カムは、前記第1乃至第3カムのうち、内燃機関の運転中に最も使用頻度の高いカムであり、
前記第2カムは、前記内燃機関の低温時に使用されるカムであり、
前記第3カムは、前記第1カムに次いで使用頻度の高いカムであることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記内燃機関の同一気筒に対して第1吸気弁および第2吸気弁として機能する前記バルブが2つ配置されており、かつ、前記第1および第2吸気弁のそれぞれに対して前記第1乃至第3カムが備えられており、
前記第1吸気弁に対応する方の前記第2カムのプロフィールは、前記第2吸気弁が開く前に前記第1吸気弁が排気行程において開閉するように構成されていることを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記内燃機関の同一気筒に対して第1吸気弁および第2吸気弁として機能する前記バルブが2つ配置されており、かつ、前記第1および第2吸気弁のそれぞれに対して前記第1乃至第3カムが備えられており、
前記第1および第2吸気弁に対応する双方の前記第2カムは、当該第1および第2吸気弁に作用力を付与しないゼロリフトカムであることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記バルブは、排気弁として機能するものであり、
前記第3カムのプロフィールは、前記排気弁が前記第1カムにより駆動される場合よりも当該排気弁が遅く開くように構成されていることを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
前記内燃機関の同一気筒に対して第1排気弁および第2排気弁として機能する前記バルブが2つ配置されており、かつ、前記第1および第2排気弁のそれぞれに対して前記第1乃至第3カムが備えられており、
前記内燃機関は、
吸入空気を過給するターボ過給機と、
前記ターボ過給機のタービンが途中に配置された第1排気通路と、
前記タービンをバイパスする第2排気通路と、
前記第1排気通路と前記第2排気通路とが合流した後の合流後排気通路に配置され、排気ガスを浄化するための触媒と、を含み、
前記第1排気弁は、前記第1排気通路を開閉するものであり、
前記第2排気弁は、前記第2排気通路を開閉するものであり、
前記第1排気弁に対応する方の前記第2カムは、当該第1排気弁に作用力を付与しないゼロリフトカムであり、
前記第2排気弁に対応する方の前記第2カムは、当該第2排気弁を開閉させるリフトカムであることを特徴とする。
第1の発明によれば、使用頻度の最も高い第1カムが3種類の第1乃至第3カムのうちで中央に配置されているので、内燃機関の運転中には、第1カムが使用される状態を基本状態として、所定のカム切り替え要求に応じて、低温時用の第2カム、または第1カムに次いで使用頻度の高い第3カムが使用されるようになる。その結果、内燃機関の運転中に第1カムが選択されている頻度が高くなるので、カムを切り替える要求が出された際に、カム切替機構を利用したカム切り替え動作が1回で済む確率が高くなる。これにより、上記アクチュエータの作動負荷を抑制しつつ、カムを段階的に切り替えることが可能となる。
第2の発明によれば、低温時(主に始動時)に第2カムが選択された場合には、第2吸気弁が開く前に第1吸気弁が排気行程において開閉するようになる。これにより、いわゆる内部EGRにより排気行程中に吸気通路の吸気ポートに流入する高温の排気ガスによって、吸気を暖機することができる。これにより、燃料の霧化を促進し、燃焼改善とHC排出量の低減とを図ることができる。
第3の発明によれば、フューエルカット時に第3カムが選択されるようにすることで、第1および第2吸気弁の動作状態を弁停止状態に切り替えることができる。これにより、フューエルカット時に排気通路への新気の流出を防止することができ、触媒の劣化抑制を図ることができる。また、減筒運転が行われる場合に運転が休止される気筒において第3カムが選択されるようにすることで、当該運転休止気筒の第1および第2吸気弁の動作状態を弁停止状態に切り替えることができる。これにより、減筒運転時に排気通路への新気または未燃混合気の流出を防止することができ、触媒の劣化抑制や溶損防止を図ることができる。
第4の発明によれば、低中速領域において第3カムが選択されるようにすることで、第1および第2排気弁の遅開きによって、排気干渉を低減させることができる。このため、低中速トルクを高めることができる。また、低中速トルクが高められたことによって加速レスポンスが向上するので、このレスポンス向上分だけ変速機の変速比を高くすることができ、燃費向上を図ることができる。
第5の発明によれば、低温時(主に始動時)に第2カムが選択された場合には、タービンに向かう排気ガスが遮断され、筒内から排出される排気ガスの全量がタービンを介さずに触媒に流入することになる。このため、タービンを通過する際に排気ガスがタービンによって冷却されることがなくなるので、低温時に触媒を急速に暖機することができる。その結果、低温時における排気ガスの浄化性能を高めることができる。
本発明の実施の形態1における内燃機関のシステム構成を示す図である。 図1に示す吸気可変動弁装置の具体的な構成を説明するための図である。 吸気カム切替機構による吸気カムの切り替え動作を表した図である。 吸気可変動弁装置により実現される第1および第2吸気弁のリフトカーブを表した図である。 図1に示す排気可変動弁装置の具体的な構成を説明するための図である。 排気カム切替機構による排気カムの切り替え動作を表した図である。 排気可変動弁装置により実現される第1および第2排気弁のリフトカーブを表した図である。
実施の形態1.
[内燃機関のシステム構成]
図1は、本発明の実施の形態1における内燃機関10のシステム構成を示す図である。
本実施形態のシステムは、内燃機関(ここでは一例としてガソリンエンジン)10を備えている。内燃機関10の各気筒には、筒内に燃料を直接噴射するための燃料噴射弁12と、混合気に点火するための点火プラグ14とが設けられている。
内燃機関10の各気筒には、吸気通路16が連通している。吸気通路16の入口近傍には、エアクリーナ18が取り付けられている。エアクリーナ18の下流近傍には、吸気通路16に吸入される空気の流量に応じた信号を出力するエアフローメータ20が設けられている。エアフローメータ20の下流には、吸入空気を過給するターボ過給機22のコンプレッサ22aが設置されている。コンプレッサ22aは、後述する第1排気通路36aの途中に配置されたタービン22bと連結軸を介して一体的に連結されている。コンプレッサ22aの下流には、圧縮された空気を冷却するインタークーラ24が設けられている。インタークーラ24の下流には、電子制御式のスロットルバルブ26が設けられている。
内燃機関10の各気筒には、2つの吸気弁28(第1吸気弁28aおよび第2吸気弁28b)が配置されている。これらの吸気弁28は、図2乃至図4を参照して後述する吸気可変動弁装置30によって開閉駆動される。また、内燃機関10の各気筒には、2つの排気弁32(第1排気弁32aおよび第2排気弁32b)が配置されている。これらの排気弁32は、図5乃至図7を参照して後述する排気可変動弁装置34によって開閉駆動される。
内燃機関10の各気筒には、排気通路36が連通している。排気通路36は、タービン22bが途中に配置された第1排気通路36aと、タービン22bをバイパスする第2排気通路36bと、第1排気通路36aと第2排気通路36bとがタービン22bの下流側において合流した後の合流後排気通路36cとを備えている。第1排気通路36aは、第1排気弁32aによって開閉され、第2排気通路36bは、第2排気弁32bによって開閉される。
また、合流後排気通路36cには、排気ガスを浄化するための触媒38が配置されている。更に、図1に示すシステムは、ECU(Electronic Control Unit)40を備えている。ECU40の入力部には、上述したエアフローメータ20に加え、エンジン回転数を検出するためのクランク角センサ42、およびエンジン冷却水温度を検出するための水温センサ44等の内燃機関10の運転状態を検知するための各種センサが接続されている。また、ECU40の出力部には、上述した燃料噴射弁12、点火プラグ14、スロットルバルブ26および可変動弁装置30、34等の内燃機関10の運転状態を制御するための各種アクチュエータが接続されている。ECU40は、上述した各種センサの出力に基づき、所定のプログラムに従って各種アクチュエータを作動させることにより、内燃機関10の運転状態を制御するものである。
[可変動弁装置の構成および動作]
(吸気可変動弁装置について)
先ず、図2乃至図4を参照して、吸気可変動弁装置30の具体的な構成について説明する。
図2は、図1に示す吸気可変動弁装置30の具体的な構成を説明するための図である。より具体的には、図2(A)は、内燃機関10の各気筒に備えられる吸気可変動弁装置30の吸気カムユニット48周りの構成を表した図であり、図2(B)は、図2(A)中に示す矢視Aの方向(吸気カム軸46の軸方向)から吸気カムユニット48を見た図である。
図2に示すように、吸気可変動弁装置30は、吸気カム軸46を備えている。吸気カム軸46は、図示省略するタイミングプーリーおよびタイミングチェーン(もしくはベルト)を介してクランク軸(図示省略)と連結され、クランク軸の1/2の速度で回転するように構成されている。
図2に示すように、吸気カム軸46には、吸気カムユニット48が取り付けられている。吸気カムユニット48は、吸気カム軸46によって軸方向の移動自在かつ回転方向の移動が拘束された態様で支持されている。吸気カムユニット48は、第1および第2吸気弁28a、28bのそれぞれに対して、プロフィールの異なる3種類の第1〜第3吸気カム50〜54を備えている。より具体的には、第1吸気カム50が中央に配置されており、第2吸気カム52は、第1吸気カム50の隣(図2(A)では第1吸気カム50の左側)に配置されており、第3吸気カム54は、第2吸気カム52の反対側において第1吸気カム50の隣(図2(A)では第1吸気カム50の右側)に配置されている。
第1吸気弁28aに対応する第1吸気カム50aおよび第2吸気弁28bに対応する第1吸気カム50bは、それぞれ、第1〜第3吸気カム50〜54のうち、内燃機関10の運転中に(常用時に)最も使用頻度の高い吸気カムとして設定されている。より具体的には、第1吸気カム50a、50bのプロフィールは、第1および第2吸気弁28a、28bのリフト量および作用角を大きくさせる大カムとして構成されている。すなわち、図2(B)に示すように、第1吸気カム50a(第1吸気カム50bも同様)は、吸気カム軸46と同心の円弧状のベース円部50a1と、当該ベース円部50a1の一部を半径方向外側に向かって膨らませるように形成されたノーズ部50a2とを備えている。
第1吸気弁28aに対応する第2吸気カム52aおよび第2吸気弁28bに対応する第2吸気カム52bは、内燃機関10の低温時(主に始動時)に使用される吸気カムとして設定されている。より具体的には、第1吸気弁28aに対応する方の第2吸気カム52aのプロフィールは、第1吸気弁28aが排気行程において開き、かつ、当該第1吸気弁28aのリフト量をもう一方の第2吸気カム52bにより駆動される第2吸気弁28bのリフト量よりも小さくする小カムとして構成されている。すなわち、図2(B)に示すように、第2吸気カム52aは、吸気カム軸46と同心の円弧状のベース円部52a1と、当該ベース円部52a1の一部を半径方向外側に向かって第2吸気カム52bよりは小さく膨らませるように形成されたノーズ部52a2とを備えている。更に、ノーズ部52a2は、排気行程において第1吸気弁28aが開くようにするために、第2吸気カム52bのノーズ部(ノーズ部50a2と同様)に対して進角した位置に設けられている。また、第2吸気弁28bに対応する方の第2吸気カム52bは、第1吸気カム50と同様に大カムとして構成されている。
第1吸気弁28aに対応する第3吸気カム54aおよび第2吸気弁28bに対応する第3吸気カム54bは、第1吸気カム50a、50bに次いで常用時に使用頻度の高い吸気カムとして設定されている。より具体的には、第3吸気カム54a、54bは、ベース円部のみからなるカム、すなわち、第1および第2吸気弁28a、28bに作用力を付与しないゼロリフトカムとして構成されている。
図2(A)に示す動作状態において、第1吸気カム50a、50bの下方には、ロッカーローラ56aが回転自在に取り付けられたロッカーアーム56が配置されている。ロッカーアーム56は、ステムエンドキャップ(図示省略)を介して、第1吸気弁28aまたは第2吸気弁28bの非弁体側端部と当接している。ロッカーローラ56aには、後述する吸気カム切替機構58によって、第1吸気カム50、第2吸気カム52または第3吸気カム54が選択的に接するようになっている。そして、ロッカーアーム56は、図示省略するラッシュアジャスタによって、ロッカーローラ56aが常に第1吸気カム50、第2吸気カム52または第3吸気カム54と接するように付勢されている。尚、第1吸気弁28aおよび第2吸気弁28bは、バルブスプリング(図示省略)によって、閉方向、すなわち、ロッカーアーム56を押し上げる方向に付勢されている。
吸気可変動弁装置30は、吸気カム切替機構58を備えている。吸気カム切替機構58は、吸気カムユニット48を吸気カム軸46の軸方向に移動させることによって、第1および第2吸気弁28a、28bと機械的に連結される対象となる(ロッカーローラ56aと接する)吸気カムを、第1〜第3吸気カム50〜54の何れかに切り替えるための機構である。
図2に示すように、吸気カムユニット48における、第1吸気弁28a用の第1〜第3吸気カム50a〜54aと第2吸気弁28b用の第1〜第3吸気カム50b〜54bとの間の外周面には、吸気ガイド溝60が形成されている。より具体的には、ここでは、吸気ガイド溝60は、周方向にY字状に延びるように形成されることにより、当該Y字状に分岐した一対の分岐部60a、60bと当該一対の分岐部60a、60bが合流した後の合流部60cとを含むガイド溝として形成されている。
吸気ガイド溝60と対向する位置には、吸気ガイド溝60に係脱自在な3本の円筒状の可動子62a、62b、62cを有する電磁ソレノイド式の吸気カム切替アクチュエータ62が配置されている。吸気カム切替アクチュエータ62は、ECU40からの指令に基づいてデューティ制御されるようになっており、通電がONとされた状態で3本の可動子62a、62b、62cのうちの任意の可動子を吸気ガイド溝60に向けて突き出し可能に構成されている。図2においては便宜上吸気カムユニット48の上方に図示しているが、吸気カム切替アクチュエータ62は、対応する吸気ガイド溝60に向けて可動子62a等を突き出し可能な位置において、図示省略するシリンダヘッドもしくはカムキャリアに固定されているものとする。
また、図2に示すように、吸気ガイド溝60における第1分岐部60aと合流部60cとの溝中心線間距離、および、第2分岐部60bと合流部60cとの溝中心線間距離は、それぞれ、隣り合う吸気カム50等同士の幅方向のカム中心線間距離と等しくなるように構成されている。更に、吸気カム切替アクチュエータ62の各可動子62a等の中心線間距離は、上記溝中心線間距離と等しくなるように構成されている。
図3は、吸気カム切替機構58による吸気カム50等の切り替え動作を表した図である。
図3(A)は、図2(A)と同様に、第1吸気カム50a、50bがそれぞれロッカーローラ56aと接している動作状態を示している。この動作状態において、第1分岐部60aの溝中心線と第1可動子62aの中心線とが一致し、第2分岐部60bの溝中心線と第3可動子62cの中心線とが一致するように構成されている。
吸気ガイド溝60は、図3(A)に示す動作状態(最大使用頻度動作状態)において第1可動子62aが第1分岐部60aに挿入された際に、第1および第2吸気カム50、52に関する共通ベース円区間において、ロッカーローラ56aと接する吸気カムが吸気カム軸46の回転に伴って第1吸気カム50a、50bから第2吸気カム52a、52bに切り替わるように、吸気カムユニット48を案内するガイド溝として形成されている。これにより、吸気カム切替アクチュエータ62の作動に伴って、第1および第2吸気弁28a、28bの動作状態が図3(B)に示す動作状態(低温時用動作状態)に切り替わるようになる。
図3(B)に示す動作状態では、吸気ガイド溝60の第2分岐部60bの溝中心線と第2可動子62bの中心線とが一致した状態となる。吸気ガイド溝60は、この動作状態において第2可動子62bが第2分岐部60bに挿入された際に、第1および第2吸気カム50、52に関する共通ベース円区間において、ロッカーローラ56aと接する吸気カムが吸気カム軸46の回転に伴って第2吸気カム52a、52bから第1吸気カム50a、50bに切り替わるように、吸気カムユニット48を案内するガイド溝として形成されている。これにより、吸気カム切替アクチュエータ62の作動に伴って、第1および第2吸気弁28a、28bの動作状態が再び図3(A)に示す動作状態に切り替わる(戻される)ようになる。
一方、吸気ガイド溝60は、図3(A)に示す動作状態(最大使用頻度動作状態)において第3可動子62cが第2分岐部60bに挿入された際に、第1および第3吸気カム50、54に関する共通ベース円区間において、ロッカーローラ56aと接する吸気カムが吸気カム軸46の回転に伴って第1吸気カム50a、50bから第3吸気カム54a、54bに切り替わるように、吸気カムユニット48を案内するガイド溝として形成されている。これにより、吸気カム切替アクチュエータ62の作動に伴って、第1および第2吸気弁28a、28bの動作状態が図3(C)に示す動作状態(図3(A)に次いで使用頻度の高い状態(弁停止状態))に切り替わるようになる。
図3(C)に示す動作状態では、吸気ガイド溝60の第1分岐部60aの溝中心線と第2可動子62bの中心線とが一致した状態となる。吸気ガイド溝60は、この動作状態において第2可動子62bが第1分岐部60aに挿入された際に、第1および第3吸気カム50、54に関する共通ベース円区間において、ロッカーローラ56aと接する吸気カムが吸気カム軸46の回転に伴って第3吸気カム54a、54bから第1吸気カム50a、50bに切り替わるように、吸気カムユニット48を案内するガイド溝として形成されている。これにより、吸気カム切替アクチュエータ62の作動に伴って、第1および第2吸気弁28a、28bの動作状態が再び図3(A)に示す動作状態に切り替わる(戻される)ようになる。
以上説明した構成要素、すなわち、吸気ガイド溝60および吸気カム切替アクチュエータ62によって、上記吸気カム切替機構58が構成されている。尚、吸気カム切替機構58には、吸気カムユニット48と吸気カム軸46との間に、何れの可動子62a等も吸気ガイド溝60に係合していない状態において、吸気カム軸46上における吸気カムユニット48の軸方向位置を保持するためのストッパー機構(図示省略)が備えられているものとする。
図4は、吸気可変動弁装置30により実現される第1および第2吸気弁28a、28bのリフトカーブを表した図である。より具体的には、図4(A)は第1吸気弁28aのリフトカーブを示し、図4(B)は第2吸気弁28bのリフトカーブを示している。
使用頻度の最も高い第1吸気カム50a、50bが選択された状態(図3(A)参照)では、第1および第2吸気弁28a、28bの双方のリフトカーブは、図4(A)および図4(B)中にそれぞれ「大カム」と付して示すものとなる。
次に、低温時(主に始動時)用の第2吸気カム52a、52bが選択された状態(図3(B)参照)では、第1吸気弁28aのリフトカーブは、図4(A)中に「小カム」と付して示すものとなり、第2吸気弁28bのリフトカーブは、図4(B)中に「大カム」と付して示すものとなる。すなわち、この場合には、排気行程において、第1吸気弁28aが開閉したうえで第2吸気弁28aが吸排気上死点よりも前のタイミングで開くようになる。
次に、第1吸気カム50a、50bに次いで使用頻度の高い第3吸気カム54a、54bが選択された状態(図3(C)に示す状態)では、第1および第2吸気弁28a、28bのリフトカーブは、図4(A)および図4(B)中にそれぞれ「ゼロリフトカム」と付して示すものとなる。この状態では、第1および第2吸気弁28a、28bに作用力が付与されないので、第1および第2吸気弁28a、28bが閉弁位置で停止した状態に維持される弁停止状態となる。
(排気可変動弁装置について)
次に、図5乃至図7を参照して、排気可変動弁装置34の具体的な構成について説明する。
図5は、図1に示す排気可変動弁装置34の具体的な構成を説明するための図である。より具体的には、図5(A)は、内燃機関10の各気筒に備えられる排気可変動弁装置34の排気カムユニット66周りの構成を表した図であり、図5(B)は、図5(A)中に示す矢視Bの方向(排気カム軸64の軸方向)から排気カムユニット66を見た図である。
図5に示すように、排気可変動弁装置34は、排気カム軸64を備えている。排気カム軸64は、図示省略するタイミングプーリーおよびタイミングチェーン(もしくはベルト)を介してクランク軸(図示省略)と連結され、クランク軸の1/2の速度で回転するように構成されている。
図5に示すように、排気カム軸64には、排気カムユニット66が取り付けられている。排気カムユニット66は、排気カム軸64によって軸方向の移動自在かつ回転方向の移動が拘束された態様で支持されている。排気カムユニット66は、排気弁32a、32bのそれぞれに対して、プロフィールの異なる3種類の第1〜第3排気カム68〜72を備えている。より具体的には、第1排気カム68が中央に配置されており、第2排気カム70は、第1排気カム68の隣(図5(A)では第1排気カム68の右側)に配置されており、第3排気カム72は、第2排気カム70の反対側において第1排気カム68の隣(図5(A)では第1排気カム68の左側)に配置されている。
第1排気弁32aに対応する第1排気カム68aおよび第2排気弁32bに対応する第1排気カム68bは、それぞれ、第1〜第3排気カム68〜72のうち、内燃機関10の運転中に(常用時に)最も使用頻度の高い排気カムとして設定されている。より具体的には、第1排気カム68a、68bのプロフィールは、第1および第2排気弁32a、32bのリフト量および作用角を大きくさせる大カムとして構成されている。すなわち、図5(B)に示すように、第1排気カム68b(第1排気カム68aも同様)は、排気カム軸64と同心の円弧状のベース円部68b1と、当該ベース円部68b1の一部を半径方向外側に向かって膨らませるように形成されたノーズ部68b2とを備えている。
第1排気弁32aに対応する第2排気カム70aおよび第2排気弁32bに対応する第2排気カム70bは、内燃機関10の低温時(主に始動時)に使用される排気カムとして設定されている。より具体的には、第1排気弁32a(すなわち、タービン22bに通じる方の第1排気通路36aを開閉する排気弁)に対応する方の第2排気カム70aは、ベース円部のみからなるカム、すなわち、第1排気弁32aに作用力を付与しないゼロリフトカムとして構成されている。また、第2排気弁32b(すなわち、タービン22bをバイパスする方の第2排気通路36bを開閉する排気弁)に対応する方の第2排気カム70bは、第1排気カム68と同様に大カムとして構成されている。
第1排気弁32aに対応する第3排気カム72aおよび第2排気弁32bに対応する第3排気カム72bは、第1排気カム68a、68bに次いで常用時に使用頻度の高い排気カムとして設定されている。より具体的には、第3排気カム72a、72bのプロフィールは、第1および第2排気弁32a、32bが第1排気カム68a、68bにより駆動される場合よりも当該第1および第2排気弁32a、32bが遅く開き、かつ、小作用角とする中カムとして構成されている。すなわち、図5(B)に示すように、第3排気カム72b(第3排気カム72aも同様)は、排気カム軸64と同心の円弧状のベース円部72b1と、第1排気カム68bと比べて第1および第2排気弁32a、32bを遅く開かせられるように形成されたノーズ部72b2とを備えている。
図5(A)に示す動作状態において、第1排気カム68a、68bの下方には、吸気可変動弁装置30と同様に、ロッカーローラ56aが回転自在に取り付けられたロッカーアーム56が配置されている。ロッカーアーム56は、ステムエンドキャップ(図示省略)を介して、第1排気弁32aまたは第2排気弁32bの非弁体側端部と当接している。ロッカーローラ56aには、後述する排気カム切替機構74によって、第1排気カム68、第2排気カム70または第3排気カム72が選択的に接するようになっている。そして、ロッカーアーム56は、図示省略するラッシュアジャスタによって、ロッカーローラ56aが常に第1排気カム68、第2排気カム70または第3排気カム72と接するように付勢されている。尚、第1排気弁32aおよび第2排気弁32bは、バルブスプリング(図示省略)によって、閉方向、すなわち、ロッカーアーム56を押し上げる方向に付勢されている。
排気可変動弁装置34は、排気カム切替機構74を備えている。排気カム切替機構74は、排気カムユニット66を排気カム軸64の軸方向に移動させることによって、第1および第2排気弁32a、32bと機械的に連結される対象となる(ロッカーローラ56aと接する)排気カムを、第1〜第3排気カム68〜72の何れかに切り替えるための機構である。
図5に示すように、排気カムユニット66における、第1排気弁32a用の第1〜第3排気カム68a〜72aと第2排気弁32b用の第1〜第3排気カム68b〜72bとの間の外周面には、排気ガイド溝76が形成されている。排気ガイド溝76は、周方向にY字状に延びるように形成されることにより、当該Y字状に分岐した一対の分岐部76a、76bと当該一対の分岐部76a、76bが合流した後の合流部76cとを含むガイド溝として形成されている。
排気ガイド溝76と対向する位置には、排気ガイド溝76に係脱自在な3本の円筒状の可動子78a、78b、78cを有する電磁ソレノイド式の排気カム切替アクチュエータ78が配置されている。排気カム切替アクチュエータ78は、ECU40からの指令に基づいてデューティ制御されるようになっており、通電がONとされた状態で3本の可動子78a、78b、78cのうちの任意の可動子を排気ガイド溝76に向けて突き出し可能に構成されている。図5においては便宜上排気カムユニット66の上方に図示しているが、排気カム切替アクチュエータ78は、対応する排気ガイド溝76に向けて可動子78a等を突き出し可能な位置において、図示省略するシリンダヘッドもしくはカムキャリアに固定されているものとする。
また、図5に示すように、排気ガイド溝76における第1分岐部76aと合流部76cとの溝中心線間距離、および、第2分岐部76bと合流部76cとの溝中心線間距離は、それぞれ、隣り合う排気カム68等同士の幅方向のカム中心線間距離と等しくなるように構成されている。更に、排気カム切替アクチュエータ78の各可動子78a等の中心線間距離は、上記溝中心線間距離と等しくなるように構成されている。
図6は、排気カム切替機構74による排気カム68等の切り替え動作を表した図である。
図6(A)は、図5(A)と同様に、第1排気カム68a、68bがそれぞれロッカーローラ56aと接している動作状態を示している。この動作状態において、第1分岐部76aの溝中心線と第1可動子78aの中心線とが一致し、第2分岐部76bの溝中心線と第3可動子78cの中心線とが一致するように構成されている。
排気ガイド溝76は、図6(A)に示す動作状態(最大使用頻度動作状態)において第3可動子78aが第2分岐部76bに挿入された際に、第1および第2排気カム68、70に関する共通ベース円区間において、ロッカーローラ56aと接する排気カムが排気カム軸64の回転に伴って第1排気カム68a、68bから第2排気カム70a、70bに切り替わるように、排気カムユニット66を案内するガイド溝として形成されている。これにより、排気カム切替アクチュエータ78の作動に伴って、第1および第2排気弁32a、32bの動作状態が図6(B)に示す動作状態(低温時用動作状態(片弁停止状態))に切り替わるようになる。
図6(B)に示す動作状態では、排気ガイド溝76の第1分岐部76aの溝中心線と第2可動子78bの中心線とが一致した状態となる。排気ガイド溝76は、この動作状態において第2可動子78bが第1分岐部76aに挿入された際に、第1および第2排気カム68、70に関する共通ベース円区間において、ロッカーローラ56aと接する排気カムが排気カム軸64の回転に伴って第2排気カム70a、70bから第1排気カム68a、68bに切り替わるように、排気カムユニット66を案内するガイド溝として形成されている。これにより、排気カム切替アクチュエータ78の作動に伴って、第1および第2排気弁32a、32bの動作状態が再び図6(A)に示す動作状態に切り替わる(戻される)ようになる。
一方、排気ガイド溝76は、図6(A)に示す動作状態(最大使用頻度動作状態)において第1可動子78aが第1分岐部76aに挿入された際に、第1および第3排気カム68、72に関する共通ベース円区間において、ロッカーローラ56aと接する排気カムが排気カム軸64の回転に伴って第1排気カム68a、68bから第3排気カム72a、72bに切り替わるように、排気カムユニット66を案内するガイド溝として形成されている。これにより、排気カム切替アクチュエータ78の作動に伴って、第1および第2排気弁32a、32bの動作状態が図6(C)に示す動作状態(図6(A)に次いで使用頻度の高い状態(遅開き状態))に切り替わるようになる。
図6(C)に示す動作状態では、排気ガイド溝76の第2分岐部76bの溝中心線と第2可動子78bの中心線とが一致した状態となる。排気ガイド溝76は、この動作状態において第2可動子78bが第2分岐部76bに挿入された際に、第1および第3排気カム68、72に関する共通ベース円区間において、ロッカーローラ56aと接する排気カムが排気カム軸64の回転に伴って第3排気カム72a、72bから第1排気カム68a、68bに切り替わるように、排気カムユニット66を案内するガイド溝として形成されている。これにより、排気カム切替アクチュエータ78の作動に伴って、第1および第2排気弁32a、32bの動作状態が再び図6(A)に示す動作状態に切り替わる(戻される)ようになる。
以上説明した構成要素、すなわち、排気ガイド溝76および排気カム切替アクチュエータ78によって、上記排気カム切替機構74が構成されている。尚、排気カム切替機構74には、排気カムユニット66と排気カム軸64との間に、何れの可動子78a等も排気ガイド溝76に係合していない状態において、排気カム軸64上における排気カムユニット66の軸方向位置を保持するためのストッパー機構(図示省略)が備えられているものとする。
図7は、排気可変動弁装置34により実現される第1および第2排気弁32a、32bのリフトカーブを表した図である。より具体的には、図7(A)は第1排気弁32aのリフトカーブを示し、図7(B)は第2排気弁32bのリフトカーブを示している。
使用頻度の最も高い第1排気カム68a、68bが選択された状態(図6(A)参照)では、第1および第2排気弁32a、32bの双方のリフトカーブは、図6(A)および図6(B)中にそれぞれ「大カム」と付して示すものとなる。
次に、低温時(主に始動時)用の第2排気カム70a、70bが選択された状態(図6(B)参照)では、タービン22bに通じる方の第1排気弁32aのリフトカーブは、図7(A)中に「ゼロリフトカム」と付して示すものとなる。これにより、この状態では、第1排気弁32aの動作状態が弁停止状態となる。一方、タービン22bをバイパスする方の第2排気弁32bのリフトカーブは、図7(B)中に「大カム」と付して示すものとなる。すなわち、この場合には、第1排気弁32aの動作状態が弁停止状態となり、かつ、第2排気弁32bは通常通り開閉されることにより、片弁停止状態となる。
次に、第1排気カム68a、68bに次いで使用頻度の高い第3排気カム72a、72bが選択された状態(図6(C)に示す状態)では、第1および第2排気弁32a、32bのリフトカーブは、図7(A)および図7(B)中にそれぞれ「中カム」と付して示すものとなる。すなわち、この場合には、第1排気カム68a、68bが使用されている時と比べて、第1および第2排気弁32a、32bが遅く開くようになり、また、小作用角となる。
[実施の形態1における可変動弁装置の効果]
以上説明したように、本実施形態の可変動弁装置30、34では、内燃機関10の運転中に使用頻度の最も高い第1吸気カム50が3種類の吸気カム50等のうちで中央に配置されており、同様に、使用頻度の最も高い第1排気カム68が3種類の排気カム68等のうちで中央に配置されている。そして、内燃機関10の運転中には、これらの第1吸気カム50および第1排気カム68が使用される状態を基本状態として、所定のカム切り替え要求に応じて、第2吸気カム52および第2排気カム70、または第3吸気カム54および第3排気カム72が使用されるようになる。
以上の構成によれば、内燃機関10の運転中に第1吸気カム50および第1排気カム68が選択されている頻度が高くなる。その結果、カム等を切り替える要求が出された際に、カム切替機構58、74を利用したカム切り替え動作が1回で済む確率が高くなる。これにより、カム50等を切り替えるためのカム切替アクチュエータ62、78の作動負荷を抑制しつつ、カム50等を3段階に切り替え可能とすることができる。より具体的には、電磁ソレノイド式のカム切替アクチュエータ62、78の作動負荷を抑制させられることにより、当該カム切替アクチュエータ62、78の消費電力を低減することができるので、内燃機関10の燃費悪化や当該アクチュエータ62等の発熱による信頼性低下を防止することができる。
また、本実施形態では、第1吸気カム50の隣に配置される第2吸気カム52は、低温時(主に始動時)用の吸気カムとして既述したように設定されている。その結果、第2吸気カム52が選択された場合には、第2吸気弁28bが開く前に第1吸気弁28aが排気行程において開閉するようになる。このため、いわゆる内部EGRにより排気行程中に吸気通路16の吸気ポートに流入する高温の排気ガスによって、吸気を暖機することができる。これにより、燃料の霧化を促進し、燃焼改善とHC排出量の低減とを図ることができる。
また、本実施形態では、第2吸気カム52の反対側において第1吸気カム50の隣に配置される第3吸気カム54は、ゼロリフトカムとして設定されている。フューエルカット時に第3吸気カム54が選択されるようにすることで、各気筒の第1および第2吸気弁28a、28bの動作状態を弁停止状態に切り替えることができる。これにより、フューエルカット時に排気通路36への新気の流出を防止することができ、触媒38の劣化抑制を図ることができる。また、減筒運転(可変気筒運転)が行われる場合に運転が休止される気筒において第3吸気カム54が選択されるようにすることで、当該運転休止気筒の第1および第2吸気弁28a、28bの動作状態を弁停止状態に切り替えることができる。これにより、減筒運転時に排気通路36への新気または未燃混合気の流出を防止することができ、触媒38の劣化抑制や溶損防止を図ることができる。
また、本実施形態では、第1排気カム68の隣に配置される第2排気カム70は、低温時(主に始動時)用の排気カムとして既述したように設定されている。その結果、第2排気カム70が選択された場合には、第1排気弁32aの動作状態が弁停止状態となる態様で、第1および第2排気弁32a、23bが片弁停止状態とされる。これにより、低温時には、タービン22bに向かう排気ガスが遮断され、筒内から排出される排気ガスの全量がタービン22bを介さずに触媒38に流入することになる。このため、タービン22bを通過する際に排気ガスがタービン22bによって冷却されることがなくなるので、低温時(主に始動時)に触媒38を急速に暖機することができる。その結果、低温時における排気ガスの浄化性能を高めることができる。
また、本実施形態では、第2排気カム70の反対側において第1排気カム68の隣に配置される第3排気カム72のプロフィールは、第1および第2排気弁32a、32bが第1排気カム68a、68bにより駆動される場合よりも当該第1および第2排気弁32a、32bが遅く開くように設定されている。特に、本実施形態の内燃機関10のように過給機を備えている場合や、触媒の暖機性向上を狙って排気マニホールド部がシリンダヘッドに一体化されている構造を有する場合には、隣接気筒の排気圧力の干渉によって、低中速領域において吸入空気量の不足によるトルク不足が生じ易くなる。そこで、このような低中速領域において第3排気カム72が選択されるようにすることで、第1および第2排気弁32a、32bの遅開きによって、排気干渉を低減させることができる。このため、低中速トルクを高めることができる。また、低中速トルクが高められたことによって加速レスポンスが向上するので、このレスポンス向上分だけ変速機の変速比を高くすることができ、燃費向上を図ることができる。
以上のように、本実施形態の可変動弁装置30、34によれば、ガイド溝60、76とカム切替アクチュエータ62、78とを利用して3種類の吸気カム50等または排気カム68等をそれぞれ段階的に切り替え可能な構成を備えた場合において、カム切替アクチュエータ62、78の消費電力を低減しながら、上述した種々のバルブ制御(排気行程における吸気片弁開き、吸気両弁停止、排気片弁停止、および排気両弁遅開き等)を良好に切り替え可能とすることができる。
ところで、上述した実施の形態1においては、タービン22bに通じる第1排気通路36aと、タービン22bをバイパスする第2排気通路36bと、これらの合流後の合流後排気通路36c上に触媒38を備える排気システムを備える内燃機関10を例に挙げて説明を行った。しかしながら、排気可変動弁装置34における第2排気カム70に関する設定(排気片弁停止)以外の吸気可変動弁装置30および排気可変動弁装置34における吸気カム50等および排気カム68、72の設定については、上記排気システムを有する内燃機関に限らず、上述した効果を奏することができる。
また、上述した実施の形態1においては、ガイド溝60、76を備えた構成を例に挙げて説明を行った。しかしながら、本発明におけるガイドレールは、カムユニットをカム軸の軸方向に移動させるために係合部と係合可能な壁部を備えるものであれば、必ずしも溝状に形成されたものでなくてもよい。
尚、上述した実施の形態1においては、吸気カム軸46および排気カム軸64が前記第1の発明における「カム軸」に、第1吸気カム50a、50bおよび第1排気カム68a、68bが前記第1の発明における「第1カム」に、第2吸気カム52a、52bおよび第2排気カム70a、70bが前記第1の発明における「第2カム」に、第3吸気カム54a、54bおよび第3排気カム72a、72bが前記第1の発明における「第3カム」に、吸気カムユニット48および排気カムユニット66が前記第1の発明における「カムユニット」に、吸気カム切替機構58および排気カム切替機構74が前記第1の発明における「カム切替機構」に、吸気ガイド溝60および排気ガイド溝76が前記第1の発明における「ガイドレール」に、吸気用の第1〜第3可動子62a〜62cおよび排気用の第1〜第3可動子78a〜78cが前記第1の発明における「係合部」に、吸気カム切替アクチュエータ62および排気カム切替アクチュエータ78が前記第1の発明における「アクチュエータ」に、それぞれ相当している。
10 内燃機関
12 燃料噴射弁
14 点火プラグ
16 吸気通路
20 エアフローメータ
22 ターボ過給機
22a コンプレッサ
22b タービン
26 スロットルバルブ
28 吸気弁
28a 第1吸気弁
28b 第2吸気弁
30 吸気可変動弁装置
32 排気弁
32a 第1排気弁
32b 第2排気弁
34 排気可変動弁装置
36 排気通路
36a 第1排気通路
36b 第2排気通路
36c 合流後排気通路
38 触媒
40 ECU(Electronic Control Unit)
42 クランク角センサ
44 水温センサ
46 吸気カム軸
48 吸気カムユニット
50 吸気カム
50a 第1吸気弁用の第1吸気カム
50a1 第1吸気カムのベース円部
50a2 第1吸気カムのノーズ部
50b 第2吸気弁用の第1吸気カム
52 第2吸気カム
52a 第1吸気弁用の第2吸気カム
52a1 第1吸気弁用の第2吸気カムのベース円部
52a2 第1吸気弁用の第2吸気カムのノーズ部
52b 第2吸気弁用の第2吸気カム
54 第3吸気カム
54a 第1吸気弁用の第3吸気カム
54b 第2吸気弁用の第3吸気カム
56 ロッカーアーム
56a ロッカーローラ
58 吸気カム切替機構
60 吸気ガイド溝
60a 吸気ガイド溝の第1分岐部
60b 吸気ガイド溝の第2分岐部
60c 吸気ガイド溝の合流部
62 吸気カム切替アクチュエータ
62a 吸気カム切替アクチュエータの第1可動子
62b 吸気カム切替アクチュエータの第2可動子
62c 吸気カム切替アクチュエータの第3可動子
64 排気カム軸
66 排気カムユニット
68 第1排気カム
68a 第1排気弁用の排気カム
68b 第2排気弁用の第1排気カム
68b1 第2排気弁用の第1排気カムのベース円部
68b2 第2排気弁用の第1排気カムのノーズ部
70 第2排気カム
70a 第1排気弁用の第2排気カム
70b 第2排気弁用の第2排気カム
72 第3排気カム
72a 第1排気弁用の第3排気カム
72b 第2排気弁用の第3排気カム
72b1 第2排気弁用の第3排気カムのベース円部
72b2 第2排気弁用の第3排気カムのノーズ部
74 排気カム切替機構
76 排気ガイド溝
76a 排気ガイド溝の第1分岐部
76b 排気ガイド溝の第2分岐部
76c 排気ガイド溝の合流部
78 排気カム切替アクチュエータ
78a 排気カム切替アクチュエータの第1可動子
78b 排気カム切替アクチュエータの第2可動子
78c 排気カム切替アクチュエータの第3可動子

Claims (5)

  1. 回転駆動されるカム軸と、
    前記カム軸によって軸方向の移動自在かつ回転方向の移動が拘束された態様で支持され、第1カムと、当該第1カムの隣に配置される第2カムと、当該第2カムの反対側において前記第1カムの隣に配置される第3カムとを備えるカムユニットと、
    吸気弁もしくは排気弁と機械的に連結される対象となるカムを、前記第1カムと前記第2カム、または前記第1カムと前記第3カムとの間で切り替えるカム切替機構と、
    を備え、
    前記カム切替機構は、
    前記カムユニットの外周面に形成されたガイドレールと、
    前記ガイドレールに係脱可能な複数の係合部を有し、当該複数の係合部のうちの1つを選択的に前記ガイドレールに向けて突き出し可能なアクチュエータと、
    を含み、
    前記カム切替機構は、前記複数の係合部の何れかが前記ガイドレールに係合した際に、前記カム軸の回転に伴って前記カムユニットが前記カム軸の軸方向に移動し、前記吸気弁もしくは前記排気弁と機械的に連結される対象となるカムが前記第1カムと前記第2カム、または前記第1カムと前記第3カムとの間で切り替わるように構成されており、
    前記第1カムは、前記第1乃至第3カムのうち、内燃機関の運転中に最も使用頻度の高いカムであり、
    前記第2カムは、前記内燃機関の低温時に使用されるカムであり、
    前記第3カムは、前記第1カムに次いで使用頻度の高いカムであることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 前記内燃機関の同一気筒に対して第1吸気弁および第2吸気弁として機能する前記バルブが2つ配置されており、かつ、前記第1および第2吸気弁のそれぞれに対して前記第1乃至第3カムが備えられており、
    前記第1吸気弁に対応する方の前記第2カムのプロフィールは、前記第2吸気弁が開く前に前記第1吸気弁が排気行程において開閉するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記内燃機関の同一気筒に対して第1吸気弁および第2吸気弁として機能する前記バルブが2つ配置されており、かつ、前記第1および第2吸気弁のそれぞれに対して前記第1乃至第3カムが備えられており、
    前記第1および第2吸気弁に対応する双方の前記第2カムは、当該第1および第2吸気弁に作用力を付与しないゼロリフトカムであることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記バルブは、排気弁として機能するものであり、
    前記第3カムのプロフィールは、前記排気弁が前記第1カムにより駆動される場合よりも当該排気弁が遅く開くように構成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 前記内燃機関の同一気筒に対して第1排気弁および第2排気弁として機能する前記バルブが2つ配置されており、かつ、前記第1および第2排気弁のそれぞれに対して前記第1乃至第3カムが備えられており、
    前記内燃機関は、
    吸入空気を過給するターボ過給機と、
    前記ターボ過給機のタービンが途中に配置された第1排気通路と、
    前記タービンをバイパスする第2排気通路と、
    前記第1排気通路と前記第2排気通路とが合流した後の合流後排気通路に配置され、排気ガスを浄化するための触媒と、を含み、
    前記第1排気弁は、前記第1排気通路を開閉するものであり、
    前記第2排気弁は、前記第2排気通路を開閉するものであり、
    前記第1排気弁に対応する方の前記第2カムは、当該第1排気弁に作用力を付与しないゼロリフトカムであり、
    前記第2排気弁に対応する方の前記第2カムは、当該第2排気弁を開閉させるリフトカムであることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の内燃機関の可変動弁装置。
JP2011028734A 2011-02-14 2011-02-14 内燃機関の可変動弁装置 Expired - Fee Related JP5565334B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011028734A JP5565334B2 (ja) 2011-02-14 2011-02-14 内燃機関の可変動弁装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011028734A JP5565334B2 (ja) 2011-02-14 2011-02-14 内燃機関の可変動弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012167593A true JP2012167593A (ja) 2012-09-06
JP5565334B2 JP5565334B2 (ja) 2014-08-06

Family

ID=46971971

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011028734A Expired - Fee Related JP5565334B2 (ja) 2011-02-14 2011-02-14 内燃機関の可変動弁装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5565334B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014134165A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Suzuki Motor Corp 内燃機関の可変動弁装置
KR101427958B1 (ko) 2012-12-18 2014-08-11 현대자동차 주식회사 다단 가변 밸브 리프트 장치 및 이를 포함하는 엔진
JP2014148905A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
KR101438622B1 (ko) 2012-12-28 2014-09-15 현대자동차 주식회사 가변 밸브 리프트 장치
CN104047662A (zh) * 2013-03-14 2014-09-17 现代自动车株式会社 多级可变气门升程装置、系统和发动机
WO2014195789A1 (en) 2013-06-06 2014-12-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine
CN104564201A (zh) * 2013-10-21 2015-04-29 大众汽车有限公司 用于内燃机的凸轮轴调节的装置
JP2015105627A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 多気筒内燃機関の可変動弁装置及び該可変動弁装置のコントローラ
WO2016161281A1 (en) * 2015-04-02 2016-10-06 Eaton Corporation Split axial cam shifting system variable valve actuation functions
JP2017025827A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 マツダ株式会社 エンジンの動弁装置
JP2017101587A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の動弁装置
CN107201924A (zh) * 2016-03-16 2017-09-26 通用汽车环球科技运作有限责任公司 三级滑动可变凸轮
JP2018096220A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 スズキ株式会社 内燃機関の制御装置
CN110005495A (zh) * 2019-05-09 2019-07-12 杰锋汽车动力系统股份有限公司 内燃机三级可变气门升程结构
JP2021025498A (ja) * 2019-08-07 2021-02-22 スズキ株式会社 内燃機関の動弁装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61129411A (ja) * 1984-11-27 1986-06-17 Taiji Yamada エンジンのバルブ動作可変機構
JP2003269181A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Hino Motors Ltd ディーゼルエンジン
JP2006520869A (ja) * 2003-03-21 2006-09-14 アウディー アーゲー シリンダーヘッドを備えた内燃機関のバルブ機構
JP2009024568A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010520395A (ja) * 2007-03-02 2010-06-10 アウディー アーゲー 移動可能なカムキャリヤおよび二重ウオームギヤを備えた内燃機関のガス交換バルブ用動弁装置
JP2010196490A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Mitsubishi Motors Corp 可変動弁装置付エンジン

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61129411A (ja) * 1984-11-27 1986-06-17 Taiji Yamada エンジンのバルブ動作可変機構
JP2003269181A (ja) * 2002-03-18 2003-09-25 Hino Motors Ltd ディーゼルエンジン
JP2006520869A (ja) * 2003-03-21 2006-09-14 アウディー アーゲー シリンダーヘッドを備えた内燃機関のバルブ機構
JP2010520395A (ja) * 2007-03-02 2010-06-10 アウディー アーゲー 移動可能なカムキャリヤおよび二重ウオームギヤを備えた内燃機関のガス交換バルブ用動弁装置
JP2009024568A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
JP2010196490A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Mitsubishi Motors Corp 可変動弁装置付エンジン

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101427958B1 (ko) 2012-12-18 2014-08-11 현대자동차 주식회사 다단 가변 밸브 리프트 장치 및 이를 포함하는 엔진
KR101438622B1 (ko) 2012-12-28 2014-09-15 현대자동차 주식회사 가변 밸브 리프트 장치
JP2014134165A (ja) * 2013-01-11 2014-07-24 Suzuki Motor Corp 内燃機関の可変動弁装置
JP2014148905A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
US9267402B2 (en) 2013-03-14 2016-02-23 Hyundai Motor Company Multistage variable valve lift apparatus, system and engine
CN104047662A (zh) * 2013-03-14 2014-09-17 现代自动车株式会社 多级可变气门升程装置、系统和发动机
KR101461890B1 (ko) * 2013-03-14 2014-11-14 현대자동차 주식회사 다단 가변 밸브 리프트 장치, 다단 가변 밸브 리프트 시스템 및 이를 포함하는 엔진
WO2014195789A1 (en) 2013-06-06 2014-12-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine
DE112014002702B4 (de) 2013-06-06 2021-08-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Brennkraftmaschine
KR101603437B1 (ko) * 2013-10-21 2016-03-25 폭스바겐 악티엔 게젤샤프트 내연기관의 캠 샤프트 조절 장치
CN104564201A (zh) * 2013-10-21 2015-04-29 大众汽车有限公司 用于内燃机的凸轮轴调节的装置
JP2015105627A (ja) * 2013-12-02 2015-06-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 多気筒内燃機関の可変動弁装置及び該可変動弁装置のコントローラ
WO2016161281A1 (en) * 2015-04-02 2016-10-06 Eaton Corporation Split axial cam shifting system variable valve actuation functions
US10544708B2 (en) 2015-04-02 2020-01-28 Eaton Corporation Split axial cam shifting system variable valve actuation functions
JP2017025827A (ja) * 2015-07-24 2017-02-02 マツダ株式会社 エンジンの動弁装置
JP2017101587A (ja) * 2015-12-01 2017-06-08 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の動弁装置
CN107201924A (zh) * 2016-03-16 2017-09-26 通用汽车环球科技运作有限责任公司 三级滑动可变凸轮
CN107201924B (zh) * 2016-03-16 2020-02-04 通用汽车环球科技运作有限责任公司 三级滑动可变凸轮
JP2018096220A (ja) * 2016-12-09 2018-06-21 スズキ株式会社 内燃機関の制御装置
CN110005495A (zh) * 2019-05-09 2019-07-12 杰锋汽车动力系统股份有限公司 内燃机三级可变气门升程结构
JP2021025498A (ja) * 2019-08-07 2021-02-22 スズキ株式会社 内燃機関の動弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5565334B2 (ja) 2014-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5565334B2 (ja) 内燃機関の可変動弁装置
JP5126426B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4962370B2 (ja) 内燃機関の可変動弁機構
RU151182U1 (ru) Двигатель (варианты)
JP4341706B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US8447499B2 (en) Diesel engine having cams for controlling the intake valves, which have a main lobe and an additional lobe radiused to each other
JP4858729B2 (ja) 可変動弁装置
JP4792882B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2009030584A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2010038164A (ja) 部分的排気流抽出装置、及び前記装置を備えている内燃エンジン
US9541010B2 (en) Engine including camshaft with lobe features for internal exhaust gas recirculation
US20150330265A1 (en) Control device of internal combustion engine and variable valve device of internal combustion engine
US8738272B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine including variable valve operating apparatus
JP4738386B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
US11236688B2 (en) Exhaust thermal management
JP4780026B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4678164B2 (ja) 4サイクルエンジン
JP6252167B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4807314B2 (ja) ディーゼル機関
JP5901315B2 (ja) 内燃機関
JP2007146800A (ja) 内燃機関の動弁装置
JP2015137636A (ja) 内燃機関
JP4765985B2 (ja) ディーゼル機関
JP4654977B2 (ja) 内燃機関
JP2013096267A (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140520

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140602

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5565334

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees