JP2012167297A - 電気亜鉛めっき鋼板 - Google Patents
電気亜鉛めっき鋼板 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012167297A JP2012167297A JP2011026570A JP2011026570A JP2012167297A JP 2012167297 A JP2012167297 A JP 2012167297A JP 2011026570 A JP2011026570 A JP 2011026570A JP 2011026570 A JP2011026570 A JP 2011026570A JP 2012167297 A JP2012167297 A JP 2012167297A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plating
- electrogalvanized
- steel sheet
- ssk
- steel plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
【解決手段】被処理鋼板の上に、亜鉛めっき表面の三次元粗さパラメータのスキューネス(Ssk)が0.34以上であり、該Sskの算出の際のスプラインハイパスフィルター処理のカットオフ波長(λC)が10μmである電気亜鉛めっき層を具えることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
しかしながら、特許文献3の技術については、リン酸塩処理した電気亜鉛めっき鋼板の明度を高くする目的で用いられるものであり、リン酸塩処理性の向上については考慮されていなかった。
(1)被処理鋼板の上に、亜鉛めっき表面の三次元粗さパラメータのスキューネス(Ssk)が0.34以上であり、該Sskの算出の際のハイパスフィルター処理のカットオフ波長(λC)が10μmである電気亜鉛めっき層を具えることを特徴とする電気亜鉛めっき鋼板。
本発明による電気亜鉛めっき鋼板は、被処理鋼板の上に電気亜鉛めっき層を具え、前記電気亜鉛めっき層は、亜鉛めっき表面の三次元粗さパラメータのスキューネス(Ssk)が0.34以上であり、該Sskの算出の際のハイパスフィルター処理のカットオフ波長λCが10μmであることを特徴とする。前記Sskの値が0.34以上と大きくなることによって、前記電気亜鉛めっき層表面に極めて微小かつ鋭角な凹凸が数多く形成される結果、電気亜鉛めっき層の化成処理性が向上し、優れたリン酸塩処理性が実現できる。
また、前記ハイパスフィルター処理のカットオフ波長λCは、10μmである。なお、フィルタの種類としては、形状の抽出効果と計算時間のバランスが良好であることから、スプラインハイパスフィルターを用いることが好ましい。
例えば、Zn濃度が1mol/L以上、温度が50℃以上、pHが−0.5〜1.0の範囲である亜鉛めっき浴中で、該亜鉛めっき浴と被処理鋼板との相対流速を2m/s以上、電流密度を600A/dm2以上とした上で、前記電解処理における1回当たりの通電時間tが、次式(I)
の関係を満足する電解処理を複数回実施することで、前記被処理鋼板の上に前記電気亜鉛めっき層を形成する方法によって製造することができる。
の関係を満足させることで、限界電流密度以下でめっきを行い、電流効率の低下及びめっき層の外観劣化を抑制することができる。
加えて、前記電解処理を複数回に分けて行っていることから、亜鉛結晶を連続的に成長させず、二次結晶核の成長を促すことができる結果、微細且つ均一な亜鉛めっき層を形成することが可能となる。
なお、前記めっき浴中には、不可避的に不純物(鋼板からの溶解成分、めっきライン設備からの溶出成分など)が混入される場合があるが、少量含有する場合であっても、本発明の効果に影響を与えることはない。
(サンプル1〜34)
脱脂・酸洗処理を施した冷延鋼板を被処理鋼板として用意し、電気亜鉛めっき浴中で、上記被処理鋼板を陰極として表1に示す電流密度(A/dm2)で電解処理することにより、上記被処理鋼板の表面に、表1に示す片面当たりの付着量(g/m2)の電気亜鉛めっき層を形成し、各サンプルの電気亜鉛めっき鋼板を作製した。
なお、めっき浴の条件(硫酸亜鉛濃度(mol/L)、硫酸ナトリウム濃度(mol/L)温度(℃)、pH及び被処理鋼板との相対流速(m/s))、電解処理の条件(通電時間(s)、通電間隔(s)、回数(回)及びi×t1/2)、及び、形成された電気亜鉛めっき層の亜鉛めっき結晶のSskを表1に示す。なお、以降述べる評価項目の中で「めっきムラ」が×のサンプルについては、場所によるめっき表面形状の変動が著しく、Sskを合理的に算出できなかったため、表に掲載していない。めっきムラを有するサンプルについては、リン酸塩処理ムラを発生するため、本発明には含まれない。
(1)リン酸塩処理ムラ
リン酸塩皮膜を形成した各サンプルについて、リン酸塩処理ムラの発生状況について、目視によって評価した。評価は、以下の基準に従って行い、評価結果を表3に示す。
なお、リン酸塩処理ムラとは、リン酸塩処理した鋼板表面の色調が一様でない観察状態のことである。
◎:リン酸塩処理ムラがない
○:軽微な処理ムラがある
×:大きな処理ムラがある
リン酸塩皮膜を形成した各サンプルについて、走査電子顕微鏡を用いて、リン酸塩結晶のサイズの測定を行った。評価は、以下の基準に従って行い、評価結果を表3に示す。
◎:平均5μm未満
×:平均5μm以上
各サンプルの亜鉛めっき層を希硫酸で溶解し、溶解液中のZn濃度をICP(質量分析装置)によって測定し、亜鉛めっきの付着量(g/m2)を得た。そして、測定により得られた亜鉛めっきの付着量(g/m2)と、めっき時に通電した電気量より得られる理論値から、以下の式に従ってめっきの電流効率(%)を算出した。
電流効率(%)=(測定により得られた亜鉛めっき付着量)/(理論付着量)×100
評価は、以下の基準に従って行い、評価結果を表3に示す。
◎:電流効率が、95%以上
○:電流効率が、90%以上、95%未満
×:電流効率が、90%未満
各サンプルについて、色差計(日本電色工業(株)製のSE2000)を用いてSCE(正反射光除去)による明度(L値)の測定を行った。評価は、以下の基準に従って行い、測定値及び評価結果を表3に示す。
◎:L値が、78以上
○:L値が、76%以上、78%未満
×:L値が、76%未満
各サンプルについて、めっきムラの発生状況について、目視によって評価した。評価は、以下の基準に従って行い、評価結果を表3に示す。
◎:めっきムラがない
○:軽微なめっきムラのみがある
×:大きなめっきムラがある
Claims (2)
- 被処理鋼板の上に、亜鉛めっき表面の三次元粗さパラメータのスキューネス(Ssk)が0.34以上であり、該Sskの算出の際のハイパスフィルター処理のカットオフ波長(λC)が10μmである電気亜鉛めっき層を具えることを特徴とする電気亜鉛めっき鋼板。
- 前記スキューネス(Ssk)は、電子線三次元走査電子顕微鏡(3D−SEM)を用いて前記亜鉛めっき表面の三次元表面形状を測定した後、測定した三次元表面形状測定データに対し、最小二乗法で当てはめた二次曲面を測定データから差し引く二次元曲面回帰処理とスプラインハイパスフィルター処理との複合回帰処理を施すことで得られることを特徴とする請求項1に記載の電気亜鉛めっき鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011026570A JP2012167297A (ja) | 2011-02-09 | 2011-02-09 | 電気亜鉛めっき鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011026570A JP2012167297A (ja) | 2011-02-09 | 2011-02-09 | 電気亜鉛めっき鋼板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012167297A true JP2012167297A (ja) | 2012-09-06 |
Family
ID=46971720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011026570A Pending JP2012167297A (ja) | 2011-02-09 | 2011-02-09 | 電気亜鉛めっき鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012167297A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012167296A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-09-06 | Jfe Steel Corp | 電気亜鉛めっき鋼板 |
KR101766554B1 (ko) * | 2012-09-11 | 2017-08-08 | 제이엑스금속주식회사 | 캐리어 부착 동박 |
CN117926360A (zh) * | 2024-03-21 | 2024-04-26 | 宝鸡西工钛合金制品有限公司 | 一种钛合金表面电镀方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05220502A (ja) * | 1992-02-14 | 1993-08-31 | Nippon Steel Corp | アーク溶接性に優れた亜鉛めっき鋼板 |
JPH07216580A (ja) * | 1994-01-25 | 1995-08-15 | Kawasaki Steel Corp | 亜鉛めっき用下地鋼板と電気亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
JPH08260189A (ja) * | 1995-03-22 | 1996-10-08 | Nippon Steel Corp | リン酸塩処理後の均一外観性に優れた電気亜鉛めっき鋼板 |
JP2004060020A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-02-26 | Jfe Steel Kk | 電着塗装外観に優れた亜鉛めっき鋼板 |
JP2008038188A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Nippon Steel Corp | 薄膜一次防錆被覆層を有する表面導電性に優れた亜鉛系めっき鋼板とその製造方法 |
JP2011195854A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Jfe Steel Corp | 電気亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
-
2011
- 2011-02-09 JP JP2011026570A patent/JP2012167297A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05220502A (ja) * | 1992-02-14 | 1993-08-31 | Nippon Steel Corp | アーク溶接性に優れた亜鉛めっき鋼板 |
JPH07216580A (ja) * | 1994-01-25 | 1995-08-15 | Kawasaki Steel Corp | 亜鉛めっき用下地鋼板と電気亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
JPH08260189A (ja) * | 1995-03-22 | 1996-10-08 | Nippon Steel Corp | リン酸塩処理後の均一外観性に優れた電気亜鉛めっき鋼板 |
JP2004060020A (ja) * | 2002-07-31 | 2004-02-26 | Jfe Steel Kk | 電着塗装外観に優れた亜鉛めっき鋼板 |
JP2008038188A (ja) * | 2006-08-03 | 2008-02-21 | Nippon Steel Corp | 薄膜一次防錆被覆層を有する表面導電性に優れた亜鉛系めっき鋼板とその製造方法 |
JP2011195854A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-06 | Jfe Steel Corp | 電気亜鉛めっき鋼板の製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN7014002293; 津田悦男、野呂寿人、妹川透、杉本芳春、黒田光太郎: '電気Znめっき鋼板の表面形状評価技術' 鉄と鋼 vol.90,No.5, 2004, pages.8-13 * |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012167296A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-09-06 | Jfe Steel Corp | 電気亜鉛めっき鋼板 |
KR101766554B1 (ko) * | 2012-09-11 | 2017-08-08 | 제이엑스금속주식회사 | 캐리어 부착 동박 |
CN117926360A (zh) * | 2024-03-21 | 2024-04-26 | 宝鸡西工钛合金制品有限公司 | 一种钛合金表面电镀方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN103620079B (zh) | 外观均匀性优良的高耐蚀性热浸镀锌钢板及其制造方法 | |
CN109312466B (zh) | 无镍磷化金属表面的改进方法 | |
CN102782193B (zh) | 表面处理金属板及使用该表面处理金属板的成形品的制造方法 | |
WO2017204266A1 (ja) | Sn系合金めっき鋼板 | |
WO2017204265A1 (ja) | Snめっき鋼板 | |
BR112020004763A2 (pt) | chapa de aço xadrez imersa a quente e método de fabricação da mesma | |
JP5085741B2 (ja) | 耐食性に優れた金属材料 | |
JP2012167297A (ja) | 電気亜鉛めっき鋼板 | |
JPH0841679A (ja) | 優れた外観を有する電気亜鉛めっき鋼板 | |
JP4862445B2 (ja) | 電気亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP5130080B2 (ja) | リン酸塩処理電気亜鉛めっき鋼板 | |
JPH08188898A (ja) | 電気亜鉛めっき鋼板およびその製法 | |
JP5747441B2 (ja) | 電気亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP5812041B2 (ja) | 亜鉛系電気めっき鋼板の製造方法 | |
JP5655649B2 (ja) | 化成処理鋼板の製造方法 | |
JP2018135570A (ja) | Sn系合金めっき鋼板及びSn系合金めっき鋼板の製造方法 | |
JP2012167296A (ja) | 電気亜鉛めっき鋼板 | |
JP2013185199A (ja) | 亜鉛系電気めっき鋼板およびその製造方法 | |
JP5119864B2 (ja) | リン酸塩処理亜鉛系めっき鋼板及びその製造方法 | |
Zhu et al. | Copper coating electrodeposited directly onto AZ31 magnesium alloy | |
KR20090052370A (ko) | 인산염 처리 아연계 도금 강판 및 그 제조 방법 | |
JP4862484B2 (ja) | 電気亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
Devyatkina et al. | Deposition of protective-decorative coatings onto aluminum alloys | |
JP7400766B2 (ja) | 亜鉛系電気めっき鋼板およびその製造方法 | |
JP6274556B2 (ja) | 電解めっき方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140729 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140904 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20141202 |