JP2012165868A - 陳列什器及び陳列スタンド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】什器本体1から片持ち状に突出して取り付けられる複数の略平行な支持回転体2に対し、これらの先端部2a側からボビンBを挿入することにより、ボビンBの内周面B2において周方向の異なる個所に、複数の支持回転体2の支持部2bがそれぞれ当接して、ボビンBが回転自在に支持される。また長尺物品Cの引き出しに伴ってボビンBが回転しても、ボビンB及びそれに巻かれた長尺物品Cの重量で、各支持回転体2の並列方向へ位置ズレしないとともに、ボビンBの内周面B2に設けられる挿通孔B5を挿通して突出した長尺物品Cの末端部C1と対向するように環状空間部2cが配置されることにより、ボビンBの回転に伴い長尺物品Cの末端部C1が環状空間部2cに入り込んで、支持回転体2の外周と接触せずに回転移動する。
【選択図】図1
Description
さらに、前記ホースボビンの前記中芯には、ホース挿通孔が設けられ、このホース挿通孔に前記ホースの端末を挿通して係止され、前記ホースボビン支持回転体の前記放射腕内には、ホース挟持部が設けられ、このホース挟持部に前記ホースの端末がその弾性力を利用して挟持されるようにしている。
さらに、ホースが巻き付けられたボビンは重く、更にボビン支持回転体の重量が追加されるため、女性などの非力な作業者では持ち上げが困難で、ボビン軸の両端部を什器本体の軸受け凹部に載架する作業が行えないという問題もあった。
また、ボビンの中芯内周面から挿通孔を通ってホースの端末が突出するため、このホースの端末が、ボビンの回転に支障をきたすことなく支持可能にする必要がある。
またさらに、ボビンが例えば厚紙や段ボールなどの紙製である場合には、ホースの巻き付け後におけるホースの収縮や輸送時の振動などで中芯が潰れたり、中芯の内周面にシワが発生するおそれがあり、このようにボビンの内周面が変形しても、ボビンの回転に支障をきたすことなく支持可能にする必要がある。
その結果、ボビンに対するボビン支持回転体の嵌入作業と、什器本体の軸受け凹部に対するボビン支持回転体のボビン軸の載架作業が必要な従来のものに比べ、ボビンの中芯に対してボビン支持回転体を嵌入する必要がないから、什器に対するボビンのセットや交換作業が素早く行えるとともに、長尺物品としてホースなどが巻き付けられたボビンにボビン支持回転体の重量分が追加されないので、女性などの非力な作業者であってもボビンが持ち上げ可能になって、什器に対するボビンのセットや交換作業を行うことができる。
さらに、ボビンの中芯内周面から挿通孔を通って突出する長尺物品の末端部が回転支持の障害とならず、安定した保持構造が得られる。
その結果、ボビンに対するボビン支持回転体の嵌入作業と、什器本体の軸受け凹部に対するボビン支持回転体のボビン軸の載架作業が必要な従来のものに比べ、ボビンの中芯に対してボビン支持回転体を嵌入する必要がないから、什器に対するボビンのセットや交換作業が素早く行えるとともに、長尺物品としてホースなどが巻き付けられたボビンにボビン支持回転体の重量分が追加されないので、女性などの非力な作業者であってもボビンが持ち上げ可能になって、什器に対するボビンのセットや交換作業を行うことができる。
さらに、ボビンの中芯内周面から挿通孔を通って突出する長尺物品の末端部が回転支持の障害とならず、安定した保持構造が得られる。
本発明の実施形態に係る陳列什器Aは、図1〜図3に示すように、什器本体1と、例えばホースやチューブなどの長尺物品Cが巻き取られた円筒状のボビンBを回転自在に支持する支持回転体2とを備えている。
さらに、本発明の実施形態に係る陳列スタンドは、陳列什器Aと、長尺物品Cが巻き取られる円筒状の中芯(芯筒)B1を有するボビンBとから構成されている。ボビンBは、その中芯B1の内周面B2に沿って後述する支持回転体2を挿通することで回転自在に支持されるとともに、中芯B1の外周面B3に沿って長尺物品Cが巻き取られている。
ボビンBの中芯B1には、長尺物品Cの断面形状と略同径か又はそれよりも若干大径な挿通孔B5が開穿され、挿通孔B5に長尺物品Cの末端部C1を挿通して内周面B2から若干突出させることにより、中芯B1に対して長尺物品Cが係止される。
特に、長尺物品Cとしてホースやチューブなどの管体である場合には、中芯B1の外周面B3に沿って長尺物品Cが巻き取られる際に、長尺物品Cとなる管体の内部に、例えば圧縮された空気などの流体を注入することで、管体の潰れを防止することが好ましい。
挿通孔B5の配置例としては、支持回転体2によるボビンBの支持に支障をきたさないように、中芯B1の軸線方向両端のいずれか一方に寄せて開穿することが好ましい。
機枠1aには、ボビンBの中芯B1を支持するための支持回転体2が取り付けられる。
さらに、支持回転体2は、什器本体1の機枠1aに対してその先端部2aが自由端となるとともに、その基端が固定端となるように片持ち状に突出し、且つ一つのボビンBに対して複数の支持回転体2が、ボビンBの内周面B2において周方向の異なる個所に対向するように略平行に並べて取り付けている。支持回転体2の並列方向としては、ボビンBの中芯B1に巻かれた長尺物品Cを引き出し方向、すなわち横(略水平)方向に配置することが好ましい。
支持部2bは、支持回転体2の軸線方向の一部のみに例えば中空状や中実状に突設され、支持部2bが突設されない支持回転体2の軸線方向の残り部位には、環状空間部2cが形成される。
環状空間部2cは、中芯B1の内周面B2に設けられた挿通孔B5を挿通して突出する長尺物品Cの末端部C1と対向するように配置される。
ローラ2dは、支軸の外側に管体又は円筒体を遊転自在に嵌挿するか、或いは円柱体を遊転自在に支持することで構成される。
支持腕2eは、例えば鉄などの剛性材料からなる例えば線材や板材などからなる剛性材料を複数、それぞれがローラ2dの外周面から放射状に突出するように固着することにより、支持部2bとしてボビンBの内径よりも小さい外径の羽根車を構成することが好ましい。
支持部2bが羽根車である場合には、複数の支持腕2eの間に、ローラ2dの軸線方向へ延びる隙間をそれぞれ形成している。
つまり、支持回転体2に対してその先端部2a側から、中芯B1の軸線方向両端のいずれか一方に寄せて挿通孔B5が開穿されるボビンBを、その向きに関係なく挿入しても、挿通孔B5が両環状空間部2cのいずれか一方と対向するように配置している。
さらに必要に応じて、支持回転体2の軸線方向へ延びる線材からなる支持腕2eの外周又は内周に、リング状の線材からなる支持腕2e′を固着することで、複数の支持腕2eの間隔が変化しないように補強することが好ましい。
また、その他の例として図示しないが、支持回転体2の支持部2bとして、ローラ2dの外周面に支持腕2eを設けずにリング状の線材からなる支持腕2e′を設けたり、中空状のものに代えて、中実な円筒状に形成するなど、図示例以外の形状に形成することも可能である。
またさらに、2本の支持回転体2をそれらの間に間隔が空くように配置し、中芯B1の内周面B2において支持回転体2の当接個所とは異なる個所に当接する補助当接部(図示しない)を設け、これら補助当接部と支持回転体2とで中芯B1の内周面B2が三点支持されるように配置することが好ましい。
さらに、支えアーム3を下方へ延長するなどしてその下端に、ボビンBの内周面B2において各支持回転体2の当接個所とは異なる個所に当接する補助当接部(図示しない)を設け、この補助当接部と各支持回転体2とでボビンBの内周面B2が三点支持されるように配置することが好ましい。このような場合には、各支持回転体2及び補助当接部4に対してボビンBの内周面B2が、ボビンBの径方向へ位置ズレ不能に支持され、それにより、ボビンBの位置ズレを完全に防止することができる。その結果、ボビンBの安定性に優れ、ボビンBに巻かれた長尺物品Cを勢い良く引き出してもガタ付くことがない。
この支持状態で、中芯B1の外周面B3に沿って巻回された長尺物品Cを、例えば略水平方向へ引き出し、それに伴ってボビンBが回転しても、ボビンB及びそれに巻かれた長尺物品Cの重量で、各支持回転体2の並列方向へ位置ズレしない。
これと同時に、ボビンBの内周面B2の挿通孔B5を挿通して突出した長尺物品Cの末端部C1が、支持回転体2の外周との間に形成される環状空間部2cに入り込んで、支持回転体2の外周と接触せずに回転移動する。
それにより、陳列什器Aの什器本体1に対してボビンBのセット及び交換が容易で且つボビンBをガタ付くことなくスムーズに回転支持することができる。
それにより、ボビンBの内周面B2が変形しても滑らかに通過させることができる。
その結果、ボビンBに対してホースなどの長尺物品Cを巻き付けた後に、長尺物品Cが収縮したり、輸送時の振動などでボビンBの中芯B1が潰れたり、ボビンBの内周面B2にシワが発生しても、これらの変形が複数の支持腕2e間の通過スペースに入り込むことで、ボビンBがガタガタせずに回転支持することができる。
それにより、簡単な構造でありながら支持回転体2及びボビンBを安定保持することができる。
その結果、支持回転体2の安定性に優れ、且つ支持回転体2の補強構造を簡素化できてコストの低減化も図れる。
次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
この機枠1aの背中合わせとなる両面には、複数種類の支持回転体2を3個ずつそれぞれ高さ調整自在に取り付け、これら複数種類の支持回転体2に対して外径の異なるボビンBをそれぞれ回転自在に支持している。その具体例としては、上方の支持回転体2に、外径が小さくて比較的に軽量なボビンBを回転自在に支持し、中間及び下方の支持回転体2には、外径が大きくて比較的に重いボビンBを回転自在に支持している。
什器本体1として機枠1aの下端部には、台座1dが連設され、この台座1dは、複数の杆材や棒材や板材又はそれらの組み合わせなどを格子状枠組するか、或いは平板状に連結することなどで形成されている。台座1dには、什器本体1の移動手段1eとして複数のキャスターなどが取り付けられている。
また、その他の例として図示しないが、機枠1aを四角柱状に代えて三角柱状や多角柱状又は円柱状に形成したり、上下方向へ2個又は4個以上の支持回転体2をそれぞれ高さ調整自在に取り付けるか又は固定配置したり、台座1dに移動手段1eを設けず移動不能にすることも可能である。
ブラケット2fの上端部とプレート2gとの間には、ブラケット2fに固着された支軸2d1の外側に対して円筒体2d2を遊転自在に嵌挿することで、各支持回転体2のローラ2dが回転自在に挟持されるとともに、棒材や杆材又は板材などからなる補強部材2hを、支持回転体2と略平行に1本又は複数本設けて、ブラケット2fとプレート2gとの間が所定間隔に保持される。ブラケット2fと補強部材2hと支えアーム3は、支持回転体2を横方向から見た状態で、略三角形となるように配置することが好ましい。
また、その他の例として図示しないが、支持回転体2の高さ調整手段4として、フック4aやネジ4bに代えて従来周知な着脱手段を設けることも可能である。
図1及び図2に示される例では、金属板や硬質合成樹脂板などの剛性部材又は弾性変形可能な材料からなる帯状板材を略S字型に折り曲げるか又は型成形などにより、その一端にストッパー部5aが一体形成されるとともに、他端には機枠1aの台座1dを構成する杆材や棒材などと着脱自在に係合する係止部5bとしてフックが一体形成される。台座1dに係止部5bとなるフックを係合した状態で、作業者がストッパー部5aの表面を足踏みして体重を掛けることにより、ストッパー部5aや係止部5bの僅かな弾性変形や台座1dとの取り付け部に生じる遊びなどで、ストッパー部5aの裏面が什器本体1の設置床面Fへ向け接近移動して圧接するように配置している。
また、その他の例として図示しないが、フックなどの係止部5bに代えて、台座1dに対し上下方向へ往復動自在に支持されるスライド部をストッパー部5aに連設し、作業者がストッパー部5aの表面を足踏みして体重を掛けることにより、台座1dに対し前記スライド部が下動して、ストッパー部5aの裏面が什器本体1の設置床面Fへ向け沈み込み圧接するように配置したり、予めストッパー部5aが什器本体1の設置床面Fと接触するように配置することも可能である。
図1〜図3(a)(b)に示される例では、金属棒などを逆U字型に屈曲した落下防止材用の突起部6aと、突起部6aの基端が着脱自在に嵌挿される孔状の保持部6bとを備え、孔状の保持部6bをプレート2gに形成し、図2に示されるように、支持回転体にボビンBを挿入して回転自在に係止された後に、突起部6aを孔状の保持部6bに挿着することで、突起部6aの先端がボビンBのフランジB4に当接して、支持回転体2からボビンBが抜け出ることを防止している。
また、その他の例として図示しないが、落下防止材用の突起部6aを略コの字形などの他の形状に形成したり、落下防止材用の突起部6aを板材などで形成することも可能である。
そこで、このような問題点を解決する方法としては、什器本体1に取り付けられる複数の移動手段1eのうち一部か又は総てをストッパー付きのキャスターにし、これら複数のストッパーを手動操作にすることで、什器本体1を一時的に走行不能に固定することが考えられる。
しかし、複数の移動手段1eのうち一部のみをストッパー付きのキャスターにした場合には、これらストッパーを手動操作しても、ストッパー機能のないキャスターがフリー状態なので什器本体1を安定させることができず、ボビンBと支持回転体2の接触により什器本体1が旋回移動するおそれがある。
また、複数の移動手段1eの総てを、ストッパー付きのキャスターにした場合には、これら総てのストッパーをそれぞれ手動で操作する作業は面倒であり、簡単で素早く走行不能に切り換えることができず、支持回転体2に対してボビンBを簡単で素早くセットしたり、交換することができない。
このため、足踏み式の移動防止手段5が、図1及び図2に示される例のように、ストッパー部5aに台座1dと着脱自在に係合する係止部5bが一体形成された場合には、移動防止手段5の使用時のみ、図1に示されるように、台座1dの外側にストッパー部5aを取り付け、移動防止手段5の不使用時には、図2に示されるように、台座1dの内部にストッパー部5aを収納できるから、簡単な構造で且つ支持回転体2に対するボビンBのセット時と交換時において什器本体1を確実に移動不能に固定することができるという利点がある。
特に、落下防止手段6が、図1〜図3(a)(b)に示される例のように、落下防止材用の突起部6aが保持部6bに対して着脱自在に取り付けられる場合には、図2に示されるボビンBのセット時や交換時において、落下防止材用の突起部6aが邪魔とならず、支持回転体2に対しボビンBを挿入して係止させる作業が容易になるとともに、ボビンBを高く持ち上げる必要がないから、背の低い作業者でも確実にボビンBのセットや交換が行えるという利点がある。
このゴンドラ什器とは、少なくとも2本以上の縦柱が左右方向へ所定間隔を置いて互いに略平行に立設されるとともに、これら縦柱の間に支持バーを水平状に架け渡すことで構成され、該支持バーに支持回転体2を支持しても良い。
2 支持回転体 2a 先端部
2b 支持部 2c 環状空間部
2d ローラ 2e 支持腕
3 支えアーム B ボビン
B1 中芯 B2 内周面
B3 外周面 C 長尺物品
C1 末端部
Claims (4)
- 什器本体と、長尺物品が巻き取られた円筒状のボビンを回転自在に支持する支持回転体とを備えた陳列什器であって、
前記支持回転体が、前記ボビンをその軸線方向へ貫通して該ボビンの内周面の周方向一部のみと対向するように形成され、
前記什器本体に対して前記支持回転体を、その先端部が自由端となるように片持ち状に突出し、且つ一つの前記ボビンに対して複数の該支持回転体が、前記ボビンの前記内周面において周方向の異なる個所に対向するように略平行に並べて取り付け、
前記支持回転体の外周には、前記ボビンの前記内周面において軸線方向の一部のみと部分的に当接する支持部と、該内周面において軸線方向の残り部位と対向する環状空間部とを形成したことを特徴とする陳列什器。 - 前記支持部が、前記支持回転体の中心に配置されるローラの外周面から放射状に突出する複数の支持腕を有することを特徴とする請求項1記載の陳列什器。
- 前記支持回転体の前記先端部側から前記什器本体側へ向け斜め下方へ延びて連結する支えアームを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の陳列什器。
- 請求項1、2又は3記載の陳列什器と、前記長尺物品が巻き取られた前記ボビンとからなる陳列スタンドであって、
前記ボビンは、円筒状の中芯を有し、該中芯の外周面に沿って前記長尺物品が巻き取られ、前記中芯の前記内周面において周方向の異なる個所に、前記陳列什器の前記支持回転体を複数、それぞれの前記支持部が当接するように配置したことを特徴とする陳列スタンド。
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