JP2012165542A - ワイヤハーネス用グロメットの長さ調節構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】蛇腹筒部の長さ方向の中間部に、長さ方向の両端に一対の係止用山部を設けた長さ調節部を設ける一方、前記蛇腹筒部に取り付けるクリップを備え、該クリップは、一端をヒンジ部で連結すると共に他端にロック結合部を設けた一対の半円環部を備え、前記一対の半円環部の長さ方向の両側内面にそれぞれ一対の突起を形成しており、前記蛇腹筒部の長さ調節部を伸縮させて前記係止用山部の側面に前記クリップの突起を位置させ、前記蛇腹筒部の全長を調節して保持可能としている。
【選択図】図1
Description
前記ワイヤハーネスの車体パネル架け渡し部分は外部に露出するため、ワイヤハーネスの保護と見栄え向上を図るために、蛇腹筒部を備えたゴムまたはエラストマーからなるグロメットで外装している。
前記グロメットは両端にパネルに穿設した貫通穴に嵌合する固定部を設け、両側の固定部に挟まれた部分を蛇腹筒部とし、前記蓋やドアの開閉作動に応じて追従して屈曲できるようにしている。
しかしながら、グロメットを車体に組みつける時の蛇腹筒部の収縮の程度および組みつけ後の伸縮の程度が安定的でない。かつ、トランクリッドの蓋が閉鎖された通常状態やドアが閉鎖された状態で蛇腹筒部が原状より収縮された状態であると、復元力が常時働くため、常に一定の形状を保持することができない。
よって、グロメット両端の固定部間の寸法が相違、その間の蛇腹筒部の長さが相違する場合に、前記図11に示すグロメットを用いることは不適である。
前記蛇腹筒部の長さ方向の中間部に、長さ方向の両端に一対の係止用山部を設けた長さ調節部を設ける一方、
前記蛇腹筒部に取り付けるクリップを備え、該クリップは、一端をヒンジ部で連結すると共に他端にロック結合部を設けた一対の半円環部を備え、前記一対の半円環部の長さ方向の両側内面にそれぞれ突起を形成しており、
前記蛇腹筒部の長さ調節部を伸縮させて前記係止用山部の側面に前記クリップの突起を位置させ、前記蛇腹筒部の全長を調節して保持可能としているワイヤハーネス用グロメットの長さ調節構造を提供している。
該クリップの外側突起の外面の外側位置、該外側突起と内側突起に挟まれた中間位置、該内側突起の内面の内側位置のうちの少なくとも2つの位置に、前記蛇腹筒部の長さ調節部を伸縮させて前記係止用山部を配置させ、前記蛇腹筒部の全長を調節して保持可能としている。
また、一対の係止用山部の両方を前記クリップの外側突起と内側突起に挟まれた中間位置に配置した状態で長さ調節部の長さは中間長さとなる。
また、一対の係止用山部の両方を前記クリップの内側突起の内面に配置した状態で長さ調節部の長さは最小長さとなる。
例えば、一対の係止用山部の一方を内側突起の内面に、他方の係止用山部を他方の外側突起の外面に配置すると前記中間長さと同様の長さとなり、かつ、クリップを挟む一方側を長く、他方側を短くすることができる。
トランクリッドの蓋と車体パネルとの間に架け渡すワイヤハーネスに外装するグロメットは、蓋と車体パネルとの間にグロメットが噛み込むことがないように、グロメットの長さ方向の中間部の蛇腹筒部をクリップを介して車体パネルで保持する場合がある。
このように、伸縮部分のピッチを小さくすると、蛇腹筒部の全長、さらに、グロメットの全長の寸法を微調節することができる。
よって、車種に応じて蛇腹筒部の長さを相違させる必要がある場合においても、グロメットの共用化を図ることができ、その結果、グロメットを安価に提供することができる。
図1乃至図7に第1実施形態を示す。
本発明のグロメット1は自動車のトランクリッド(以下、蓋と称す)に配索するワイヤハーネス2の車体パネルへの架け渡し部分に外装するものであり、ゴムまたはエラストマーで成形している。
前記係止用山部11と12に挟まれた長さ調節部10の山部10aのピッチは他の領域の蛇腹筒部3の山部3aのピッチの1/2〜2/3程度としている。
前記一方の半円環部23の長さ方向の両側内面にそれぞれ一対の外側突起23A、23Bと内側突起23Cと23Dからなる係止用突起を突設している。該半円環部23の長さ方向の一方側内面に突設する外側突起23Aと内側突起23Cに挟まれた中間部分に前記係止用山部11の半周部が挿入できる中間隙間C1をあけている。同様に、半円環部23の長さ方向の他方側内面に突設する外側突起23Bと内側突起23Dに挟まれた中間部分に前記係止用山部12の半周部が挿入できる中間隙間C2をあけている。
該クリップ15の選択位置は、外側突起23A、23B、24A、24Bの外面の外側位置P1、該外側突起と内側突起に挟まれた中間隙間C1〜C4の中間位置P2、前記内側突起23C、23D、24C、24Dの内面の内側位置P3の3位置からなる。
図6(B)では、グロメット1の長さ調節部10は伸縮せずに原状とし、両側の係止用山部11、12とも前記中間隙間C1、C3とC2、C4に嵌合した中間位置P2に位置させ、係止用山部11と12間の寸法を本実施形態では35mmとしている。
図6(C)では、グロメット1の長さ調節部10を最も伸長し、両側の係止用山部11、12とも外側位置P1に位置させ、係止用山部11と12間の寸法を最大とし、本実施形態では47mmとしている。
また、蛇腹筒部3の長さ調節部10の調整した長さは、クリップ15の係止突起23A〜23D、24A〜24Dで位置決め保持できるため、調節後の蛇腹筒部3の長さを安定させることができ、かつ、通常の閉じ状態で蛇腹筒部に復元力を作用させないため、常に一定の形状を保持できる。
第2実施形態では、蛇腹筒部に設ける長さ調節部10の両端の一対の係止用山部11−1、12ー1は他の山部と同径とし、第1実施形態のように大径としていない。該両端の係止用山部11−1、12−1に挟まれた山部の外径も他の山部の外径と同等としているが、山部のピッチは第1実施形態と同様に他の部分よりも小さいピッチとしている。
一方、クリップ15は第1実施形態と同一の形状としている。
第3実施形態では、クリップ15の各半円環部の両側に設ける係止用突起はそれぞれ各1個の係止用突起50としている。
グロメットの蛇腹筒部に第1実施形態と同様な長さ調節部10を設け、その両端に大径とした係止用山部11、12を設けている。
2 ワイヤハーネス
3 蛇腹筒部
4、5 パネル固定部
10 長さ調節部
11、12 係止用山部
15 クリップ
23、24 半円環部
23A、23B、24A、24B 外側突起
23C、23D、24C、24D 内側突起
C1〜C4 中間隙間
P1 外側位置
P2 中間位置
P3 内側位置
Claims (6)
- 環状の山部と谷部を長さ方向に交互に設けた蛇腹筒部と、該蛇腹筒部の長さ方向の両端にパネルの貫通穴に挿入係止するパネル固定部を設けたゴムまたはエラストマーからなるワイヤハーネス用グロメットの長さ調節構造であって、
前記蛇腹筒部の長さ方向の中間部に、長さ方向の両端に一対の係止用山部を設けた長さ調節部を設ける一方、
前記蛇腹筒部に取り付けるクリップを備え、該クリップは、一端をヒンジ部で連結すると共に他端にロック結合部を設けた一対の半円環部を備え、前記一対の半円環部の長さ方向の両側内面にそれぞれ突起を形成しており、
前記蛇腹筒部の長さ調節部を伸縮させて前記係止用山部の側面に前記クリップの突起を位置させ、前記蛇腹筒部の全長を調節して保持可能としているワイヤハーネス用グロメットの長さ調節構造。 - 前記クリップの一対の半円環部の長さ方向の両側内面に設ける前記突起は一対の外側突起と内側突起からなる係止用突起であり、
該クリップの外側突起の外面の外側位置、該外側突起と内側突起に挟まれた中間位置、該内側突起の内面の内側位置のうちの少なくとも2つの位置に、前記蛇腹筒部の長さ調節部を伸縮させて前記係止用山部を配置させ、前記蛇腹筒部の全長を調節して保持可能としている請求項1に記載のワイヤハーネス用グロメットの長さ調節構造。 - 前記長さ調節部の両端に設ける一対の係止用山部は前記蛇腹筒部の山部より大径で且つ該山部と同一幅としている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス用グロメットの長さ調節構造。
- 前記クリップはグロメットの蛇腹筒部の車体パネルへの取付用で、該クリップの一方の半円環部の外面よりフック片を突設している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用グロメットの長さ調節構造。
- 前記蛇腹筒部の前記一対の係止用山部に挟まれた長さ調節部に複数の山部と谷部を小ピッチで連続して設け、該ピッチは長さ調節部以外のピッチより小さくしている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用グロメットの長さ調節構造。
- 前記グロメットのパネル固定部の一方を車体パネルの貫通穴に挿入係止し、パネル固定部の他方をトランクリッドのパネルまたはドアパネルの貫通穴に挿入係止している請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のワイヤハーネス用グロメットの長さ調節構造。
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KR102319391B1 (ko) | 2019-12-30 | 2021-10-29 | 주식회사 대성하이테크 | 표면 마찰력이 향상된 차량용 그로밋 |
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